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「メリーさんの電話」の版間の差分

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Claw of Slime (会話 | 投稿記録)
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その夜、電話がかかってくる。
その夜、電話がかかってくる。


「あたし[[メリーさん]]。今ゴミ捨て場にいるの…」
「あたしメリーさん。今ゴミ捨て場にいるの…」


電話を切ってもすぐまたかかってくる。
電話を切ってもすぐまたかかってくる。

2014年5月9日 (金) 18:39時点における版

メリーさんの電話(メリーさんのでんわ)は、怪談都市伝説の一種。

概要

少女が引越しの際、古くなった外国製の人形、「メリー」を捨てていく。

その夜、電話がかかってくる。

「あたしメリーさん。今ゴミ捨て場にいるの…」

電話を切ってもすぐまたかかってくる。

「あたしメリーさん。今タバコ屋さんの角にいるの…」

そしてついに「あたしメリーさん。今あなたの家の前にいるの」という電話が。

少女は思い切って玄関のドアを開けたが、誰もいない。やはり誰かのいたずらかと思った直後、またもや電話が…

「あたしメリーさん。今 あなたの後ろにいるの」

類話

その後どうなったかを語らず、「あなたの後ろにいるの」で締め、「余韻の恐怖」を演出するのが基本形であるが、派生として以下のようなパターンもある。

  • 振り向いたら殺される。
  • 少女が刃物で刺される。少女の生死、怪我の具合は様々。
  • マンションが舞台で、電話の度に自分の住む階に近付いてくる。
  • 轢き逃げをしたタクシーの運転手に、被害女性から電話がかかるパターン。名前はメアリー、メリーなど様々で日本人の場合もある。
  • リカちゃん人形の怪奇譚と複合されたパターン[1][2]
  • 上記の派生が複合されたものも存在する。
  • チェーンメールでも伝播され、「メールを送らなければあなたも死ぬ」とされた。「彼女は大阪府岸和田市に住んでいる」、としたものもあった。
基本のオチを踏襲したジョーク
  • 少女は電話を意に介さず、後ろにいると言われても無視して出掛けてしまい、少女の後ろを半泣きでついて行くメリーさんの姿が目撃される。
  • 舞台が超高層ビルで、少女はその147階に住んでいる。その上、メリーさんはエレベーターを使わずに階段で上がってくるため、それによる疲労のためか、1階上るごとにかけてくる電話の声がだんだん息も絶え絶えになり、家にたどり着く前にメリーさんはダウンしてしまう。
  • メリーさんはそのまま通り過ぎてしまう。何年後かに「ロシアハバロフスクにいる」という便りがある。
  • 扉を開けてもらえず、涙声で「開けてよ…」と電話をかけてくる。
  • 携帯にかかってきた際に電車の扉を背に乗り込んでいたため、メリーさんが泣きながら電車をホームで追いかけて転び「きっと貴方の所に行くから~!」と泣きながら叫び昔の恋愛物のようなラストで終わる。
  • 携帯がかかってきた際に壁に凭れかかって座っていたため壁に埋まってしまい「お願い、出してぇ……」と泣く、または潰されて消滅する。
  • 大阪・梅田駅付近に居るという設定で、メリーさんがJR線や私鉄・地下鉄を乗り継いで近づいてくるのだが途中で迷ってしまい「ふえぇ出口どこぉ(´;ω;`)」と泣きながらに電話を入れてくる。
アレンジされたジョーク
  • 携帯電話で、非通知でかかってきて「あなた、知ってるの?、私、メリーよ。」というメッセージがでる。(その他に、娼婦の少女や病死した若い女性)のパターンがある。

脚註

  1. ^ 松山ひろし 『3本足のリカちゃん人形―真夜中の都市伝説』 イースト・プレス、2003年、84-87頁。
  2. ^ 木原浩勝・岡島正晃・市ヶ谷ハジメ 『都市の穴』 双葉社〈双葉文庫〉、2003年、218-219頁。