コンテンツにスキップ

「こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
643行目: 643行目:
: 40-10「コレクションの巻」から時折登場している古美術品店の主人。何回か登場しているが、本名は不明。
: 40-10「コレクションの巻」から時折登場している古美術品店の主人。何回か登場しているが、本名は不明。
: 「インチョキ堂」に掲げている看板の小さい「ョ」の字がよく落ちて「インチキ堂」となる。
: 「インチョキ堂」に掲げている看板の小さい「ョ」の字がよく落ちて「インチキ堂」となる。
: 美術品に関する話に登場し、推定100万円以上の価値の小判を300円〜50万円で買い取ろうとしたり、贋作の[[壷]]を作ったり、オリジナルの作品が存在しない贋作の掛軸を扱っていたり(ただしこれは本人も4000万円の価値がある本物だと信じていたが、下記の岩頭の鑑定で贋作と判定される)と看板通りインチキな人物である。
: 美術品に関する話に登場し、推定100万円以上の価値の小判を300円〜50万円で買い取ろうとしたり、贋作の[[壷]]を作ったり、オリジナルの作品が存在しない贋作の掛軸を扱っていたり(ただしこれは本人も4000万円の価値がある本物だと信じていたが、鑑定で贋作と判定される)と看板通りインチキな人物である。
: 87巻では表紙にも登場した経歴がある。その後両津とともに擬宝珠宅の床下に侵入し埋蔵されていた小判を一緒に見つけたりもしていた(120-4)。
: 87巻では表紙にも登場した経歴がある。その後両津とともに擬宝珠宅の床下に侵入し埋蔵されていた小判を一緒に見つけたりもしていた(120-4)。
: 2009年に久々に登場し、両津とともに[[岐阜県]]の[[根尾谷断層|根尾谷]]へ[[菊花石]]を取りに行っていた。
: 2009年に久々に登場し、両津とともに[[岐阜県]]の[[根尾谷断層|根尾谷]]へ[[菊花石]]を取りに行っていた。

2014年7月23日 (水) 09:39時点における版

こちら葛飾区亀有公園前派出所 > こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物

こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょのとうじょうじんぶつ)では、秋本治漫画アニメテレビドラマ作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の人物(一部、例外的に実在の人物も)について説明する。

登場人物

概要

本作品は超長期連載であるためにキャラクターの数も非常に多い。しかし本項で触れる登場人物は作中に影響する者について主に触れる。

原作・アニメ・ドラマを含め、比較的に出番の多いキャラクターは公園前派出所勤務の両津、中川、麗子、大原の4人であり、いわばメインキャラである。丸井はアニメではレギュラーであるが、原作では初期から登場するものの途中で出番が激減するためレギュラーとは言いがたい。本田は原作では丸井よりも出番が多くアニメでも登場回数が多いが、ドラマでは1回のみの登場である。

警察官を主人公にした作品なので、主要キャラクターも警察官であり、そこから枝分かれしてその家族や知人・友人が登場するケースが多い。

キャラクターの入れ替わりも激しく、一時期出番が多かったものの諸事情で出番が激減もしくは全く登場しなくなった例はいくつかある[1]。また長期間にわたって登場しないキャラクターも多く、10年以上登場しないケースは頻繁にあり、特に中川圭一の妹の登志恵は29年も登場しなかった。

女性キャラクターは初期では少なく、麗子登場以後、後に女性になる麻里愛以外の主要な女性警察官は長らく登場しなかったが、90巻以降では菜々、早乙女、早矢、纏、春と言った主要な女性警察官が登場してきた(アニメではオリジナルキャラクターの小町と奈緒子が初期から登場する主要な女性警察官である)。

年齢について

登場人物の年齢について、コミック133巻「教えて両津先生」などによると、一部を除いて、全員不明で年を取らないとしている。なお、「教えて両津先生」で両津(作者)は「漫画の世界には現実を超えた、独自の時間が存在する」と言う趣旨で発言している。よって、以下にある登場人物の年齢も推測が多い。

このようになった原因として、作品が37年以上の超長期連載となったため、登場人物が連載年数と同じように加齢すると、連載が不可能になってしまうためである。例えば、大原は作品初期では1924年生まれの元陸軍軍人であるが、これを実際の年号に当てはめると、大原は1984年をもって警察を定年退職してしまうことになるので、ストーリーの前提が崩れてしまう(同様に両津は1943年生まれであり、こちらも幹部クラスにならない限り2003年で定年となる)。そのため、戦前生まれ→戦中生まれで学童疎開→戦後生まれの団塊の世代など徐々に設定を変更している。

なお、1976年の連載開始時から1982年までの6年間は各キャラともリアルタイムで加齢しており、その最終期においては、両津39歳、中川25歳、大原58歳、麗子23歳に達していた。

ただし、メインキャラの加齢が停止した後も、登場人物の設定年齢を作品中に明確な描写なしで急に引き上げたり、子供のある程度の成長を描く場合もある(大原の娘夫婦「角田一家」が代表例)。

最も複雑なのが大原の一人娘「大原ひろみ」である。彼女は第一巻(1976年)に20歳で登場、第22巻(1980年)に24歳で結婚、第40巻(1984年)に長男大介を出産している。出産時は既にリアルタイム加齢期を離れているので単純に28歳とは言えないが、その後大介は作中で小学6年に達しているので、最低でも35歳前後まで成長していることになる。つまり、父との年齢差が32歳から23歳まで縮んでいる。

さらに複雑なのがアニメ版で、時々両津の30年前の思い出話が存在するが、小学5年生として登場する両津は、30年後40〜41歳になっていることになる。かつては昭和30年代が中心となっていたが、年齢設定上2000年代以降では昭和40年代が中心となっている。そして、原作では両津の昔話で、1980年代に発売されたコミックスから現在まで多くの話が存在する。劇中、両津もこのことについて時々触れている。

最新の年齢の記載は、「別冊マーガレット2011年9月号に掲載された「13誌出張版」によると昭和30年代に浅草野中学校3年A組在学とあり、そこから計算すると昭和15 - 25(1940 - 1950)年生まれ、61 - 71歳となり、やはり連載当初の説(1943年生まれ)に則っている。

週刊少年ジャンプ2011年51号では両津が昭和20年代に幼稚園児だった話が描かれたが、この話の設定どおりの年齢だと現在の両津の年齢は最低でも60を過ぎていることになる。

子供キャラの成長を見ると非常に複雑なことになっており、丸井(寺井)の息子2人は初登場時点で既に小学生であったが、大原の孫の大介は丸井の息子たちが登場した後に生まれている。また、金次郎の娘である京子は大介が小学4年生になった以降に生まれているが、現在は小学生にまで成長している。時系列を考えると、丸井の息子たちは最低でも20代半ばにはなっているはずだが、現在も小学生のままであることから、少なくとも弟は大介(現在は小学6年生)よりも下の学年になり年齢の逆転現象が起きている。屯田の息子は36巻(1983年)ではまだ子供だったが、83巻(1993年)では登場していないものの妻子がおり、10年で急成長している。

凡例

  • 派出所メンバーの項以外は五十音順
  • 声優はテレビアニメ版・劇場版 / ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進版の順。1人しか記載されていない場合はテレビアニメ版・劇場版のものとする。
  • 俳優は1977年実写映画版 / テレビドラマ版・2011年実写映画版の順。
  • 年齢(推定除く)は、作品中に表記された当時のもの
  • 話の表記については1巻の1話なら「1-1」という表記を用いる。

警察官

葛飾区亀有公園前派出所

両津 勘吉(りょうつ かんきち)
声:ラサール石井(少年時代:田中真弓) / 内海賢二 / 演:せんだみつお / 香取慎吾
主人公。19歳のときに警察学校を卒業し、15年以上(初期は20年以上だったが15年以上に変更されている)勤務をしている。階級は巡査長。角刈り、大きな目、体毛が濃く、左右つながった極太の一本眉毛が特徴で、年中素足でサンダルを履き、腕捲りをしている。
所謂ガキ大将気質な性格。常人以上の体力と生命力を持っているほか、手先が器用で多数の資格や免許を持つ。金銭に対する欲望が深く、詐欺まがいな行動も多いが、困っている者を手助けすることも多いため、下町の住民からの人望も厚く、また人脈も広い。ギャンブルにも目が無いが、年の離れた又従兄妹でもある檸檬に淡々と説教された結果、それ以前よりは控えるようになっている。
浅草一郎というもう一つの名前を持つ。さまざまな事業を始めることが多いものの、一時的には大儲けをしても最後には大失敗して莫大な借金を抱える結末が多い。しかし近年では中川の親戚という立場を利用して中川財閥の資産を使った事業が多くなり、事業に失敗しても両津自身にはさほど痛手にならず、一方的に中川が被害を被る展開が多くなった。
また、警察官としての実力があり、葛飾署での検挙率は常に一位。そのため多々の不祥事を起こしても減給などに留められている。ただし、あまりにも減給されている結果、警察での月給だけではまともに食べて生きる事が出来ずにおり、結局の所、寿司職人を始めとする数々の副業をする事で、生活を維持しているといった悪循環になってしまっている。
詳細は両津勘吉を、家族および親類は両津家を参照。
中川 圭一(なかがわ けいいち)
声:宮本充 / 神谷明 / 演:草川祐馬 / 速水もこみち
世界でもトップレベルの大企業「中川コンツェルン」の御曹司。階級は巡査。美形で長身、多才で何でもこなす。物腰穏やかで落ち着いた男性だが射撃と逮捕術は天才的な腕を持つ。
幅広い知識を持ってはいるが、かなり世間知らずな部分があり、またプライベートにおける金遣いも非常に荒い。両津の破天荒さに半ば呆れながらも、両津の長所も知っているため、先輩として慕っている。
詳細および家族については中川圭一を参照。
秋本・カトリーヌ・麗子(あきもと・カトリーヌ・れいこ)
声:森尾由美 / 土井美加 / 演:香里奈(テレビドラマ版・2011年実写映画版)
秋本麗子と表記されることが多い。世界有数の巨大企業「秋本貿易」の社長令嬢で、パリ生まれの帰国子女で、母はフランス人なのでハーフ。長身で巨乳のナイスバディーの美女。階級は巡査。容姿端麗でありながらも男勝りの強さを持つほか、料理やピアノ、射撃など多彩な才能を持っている。中川と同様、両津を慕っており、両津の部下でありながら「両ちゃん」と呼んでいる。
詳細および家族については秋本・カトリーヌ・麗子を参照。
大原 大次郎(おおはら だいじろう)
声:菱谷紘二(1 - 15話)→佐山陽規(16話 - ) / 北村弘一 / 演:龍虎勢朋 / 伊武雅刀
葛飾区亀有公園前派出所勤務で、班長を務めている模様。階級は巡査部長。頑固者で問題児の両津に対しては厳しく、両津との対立が多いように思えるが、根は優しく両津を息子みたいに思っており、可愛いがっていると同時に、親身になって心配している。意外な面では愛煙家でありマイルドセブンを好んで吸う。
寺井 洋一(てらい よういち)→丸井 ヤング館(まるい ヤングかん)
声:茶風林(1 - 98話)→林家正蔵(99話 - ) / 演:荒井注(1977年実写映画版)
葛飾区亀有公園前派出所に勤務。階級は巡査。個性的な派出所メンバーの中では最も平凡な警官。長年にわたり「寺井洋一」という名であったが、170-2で「丸井ヤング館」に改名した。
詳細は丸井ヤング館を参照。
麻里 愛(あさと あい)
声:麻生かほ里
通称マリア。見かけは黒髪の美女であるが、元キックボクサーの男性で両津以上の膂力を持つ。キックボクサー時代のコーチである岩鉄岩男の言葉をきっかけに女性として生きる決意をする。
岩鉄と容姿のよく似た両津に一目惚れし、婦警になって近づいた。しばらくはニューハーフであったが、111-4で身体的にも女性になる。
詳細および家族については麻里愛を参照。
日暮 熟睡男(ひぐらし ねるお)
声:牛山茂(7 - 125話)→今井敦(126話 - ) / 演:宮藤官九郎(テレビドラマ版)
4年に一度、夏季オリンピックの年にしか登場しない警官。所属は亀有公園前派出所。階級は巡査。夏季オリンピックの開催期間以外はすべて寝ており、4年に一度しか起きてこない。しかし、免職もされず警察官を続けていられるのは、様々な超能力を使って難事件を解決しているため。ただし、目覚めたばかりでは調子が悪く、上手く超能力を扱えない。
詳細は日暮熟睡男を参照。
戸塚 金次(とつか きんじ)
声:竹本英史 / 演:浜田光夫(1977年実写映画版)
亀有公園前派出所勤務。埼玉県草加市出身。坊主頭で顔面に傷、背中に入れ墨があり、ヤクザも怖がらせる風貌をしている。階級は巡査。寮の自室には「死んで貰います」と大書された半紙や、仁侠映画のポスターが所狭しと貼られていて、パジャマも囚人服柄。中期には、日暮とともに勤務態度が悪くなり、勤務中に酒[2]を買ってきて堂々と飲酒し、両津から、民間人に誤解を生むから酒は自販機で買うように指導されている。
警官になる前は10年間トラック運転手をしており、その腕前は中川と張り合えるほどで中川も賞賛していた。それ以外の経歴は不詳。2-2における両津の発言によると、糖尿病を患っているらしい。
腕っ節も強く、両津とルール無用の喧嘩をした時は、ほぼ互角の勝負を展開し、最終的には両津によって派出所の外へ投げ飛ばされ、場外乱闘で敗北してしまうが、両津自身も相当ダメージを受けていた。
連載初期の頃は両津といいコンビであり、組んで悪ふざけをする両津と戸塚、それによって迷惑を蒙る大原と寺井という構図がしばしば描かれていたが、ここ10年以上は両津とは違う時間帯の班に所属しているため出番が少ない。出番が減った理由は、作者によると両津とキャラがかぶるためとしている。カメダスによると、さいはて署に飛ばされたとされている。
両津のように金儲けのような行動はしないためか、両津程の問題児ではなく(行動的な意味で)、両津のとんでもない行動に呆れることもままあった。[3]
アニメでは「かつて派出所に勤務していた警官」という回想シーンのほか、ED(「ナイスな心意気」)のラストの群集に登場した。
古参の読者からの支持があり、連載30周年記念の回(155-1)では「復活して欲しいキャラクター」の1位であったが、作中では両津との対談で「特に話す事がない」としてこれと言った出番がなかった。
犬(いぬ)
声:竹本英史
名前は無く、犬としか呼ばれない。初登場時は、鍋島定食屋のいたずら息子によって派出所へ連れてこられた野犬。その時はずんぐりむっくりとした大きな身体で、顔付きもぼんやりとしていて動作ものろいものであった。しかし、後にスマートな体形となり、顔付きも変わってきた。
事故現場の野次馬を追い払うため、両津から狂犬の演技を命じられて見事に野次馬を追い払ったり、狂犬のドイツボクサー犬に拳銃を突きつけて捕まえたこともある(両津から顔に似合わず卑怯な奴だと言われていた)。更には二足歩行ができるほか、両津との殴り合いの喧嘩では、コブラツイストをかけたり、馬乗りになって殴るという芸当を見せた。また、派出所に入り込んだ空き巣の所持品の匂いで犯人の追跡に役立っている。
またアニメ第172話「人生をやり直せ!」では中川のテレビゲーム会社が開発した人生シミュレーションゲームによると、もし両津と出会っていなければ、大金持ちの人物に拾われ、優雅な生活をしていることが明かされている。
当初は麗子から「犬」というだけで毛嫌いされており、自分のせいで迷惑をかけたことを悔やんで派出所を去ってしまう。しかし、麗子がおぼれている少年を助けようとして自身もおぼれかけている現場に遭遇し、両津たちの元へ知らせに走っていった。犬のおかげで大事には至らず、麗子も犬嫌いを克服して、犬と麗子は互いに仲良くなっていった。
また、両津と本田が雪山で遭難した時は救助犬として駆けつけたり、洞穴に潜んでいた熊に立ち向かう両津と一緒に共闘しようとした。39-6を最後に姿を消し、20年後の143-7で1コマだけ再登場を果たした。
松本(まつもと)、水谷(みずたに)、南(みなみ)
連載初期に公園前派出所に勤務していた警官達。
この3人の名前は初期の頃の背景や台詞に度々登場している。

亀有署・葛飾署・新葛飾署

途中で庁舎の改築に伴い「新葛飾署」と改められている。なお庁舎はとある成り行きからウサギ型だった時期があったが、後に売却され一般的な形に戻っている。

亀森 鶴吉(かめもり つるきち)→ 屯田 五目須(とんだ ごめす)
声:江角英明西村仁
新葛飾署の署長。通称は「署長」で、作中で単に「署長」と言えば通常彼の事を指す。階級は警視正姓名判断で以前の「亀森 鶴吉」から改名した[4]葛飾区柴又在住。夫人は元婦警で駆け落ちの末に結婚した。推定年齢は58歳。誕生日は7月7日。ただしアニメ版では誕生日は6月11日千葉県出身、身長165cm、体重70kg、趣味特技は釣りとなっている[5]
子供が3人、孫が6人(原作84巻と145巻では6人以上確認されている)おり子供・孫には非常に甘い。ちなみに彼の曽祖父は123歳まで生きていたとされている。
かつて直接の部下だった大原とは階級を越え現在も仲がいい。回想などに出てくる若い頃の屯田はアフロヘアーだった。大原と悪事を働き懲戒処分になったことがある。雨男であり、彼がゴルフなどの屋外行事を行うときには必ず雨が降る。
両津の問題行為にはたびたび頭を抱えているものの、両津の警察官としての能力や周囲の者達との交流の良さは高く評価しており、両津を心底から嫌っているわけではない。アニメでは、両津に対する対応が話によって異なり、本庁側の上層部の陰謀によって両津が解雇に追い込まれた時にも、彼が警察官として必要な存在であると弁護したことがある一方、自分に直接危害を加えた両津をクビにしようとする話もあった[6]。本人曰く「根に持つタイプ」であるらしい[7]。両津に洗脳されることも多くそのせいで謹慎処分に追い込まれたこともたびたびである。
署長なのに自分に贅沢で他人にはケチな所があり、バザーの寄付は婦警や両津ですら高級品やマニアックな品を多数出品するのに対しタオル石鹸といった安物しか出さないので、両津にロレックスの高級腕時計やクラウンを強制的に寄付させられている。屯田のケチさには中川も怒って両津と一緒に抗議しに行っている。また贈答品である高級酒などを多数隠し持っており、全て両津に取り上げられている。
前述のバザーの件も含め、署長としての威厳はあまりなく、両津と対立している女性署員に言われて剣道部の部室を変えたり署長室を廊下に移したりなどと、婦警達の横暴を咎めるどころかほぼ完全な言いなりになっており、そのあまりの情けなさに両津は呆れ果てている。アニメ版では原作よりもスケベな描写が多く見られ大原が呆れたり咳払いすることもある[8]。もっとも、そのように情けなく見える彼もたまには署長としての威厳を示し、不祥事を起こした両津を怒鳴り付けて頭を殴ったり、大原と協力して両津のおしおきに加担することはあるので、両津の上司としての体裁は何とか保たれているようである。
孫がプレイするゲームには疎く、孫から攻略法を聞かれるので両津に頭を下げてまで攻略法を聞き出す。
息子(高学年 - 中学生位)への教育では非常に甘く、生意気で好き嫌いが多かったが、両津と花やしきに遊びに行ったことがきっかけで好き嫌いや我儘が無くなった。
本田 速人(ほんだ はやと)
声:家中宏 / 演:内村光良(テレビドラマ版)
交機隊に所属。両津を「先輩」と慕い、よく行動を共にすることが多いがそのたびにさまざまな事件に巻き込まれている。
普段は気弱で頼りないが、バイクに乗ると顔付きが劇的に変わり言動が荒くなり凄まじい運転技術を披露する。
実家はカワサキ専門のバイク屋「本田輪業」で本田自身もバイクのメンテナンスや自作が出来る。
詳細および家族については本田速人を参照。
ボルボ西郷(ボルボ さいごう)
声:岸祐二 / 原川浩明(ゲーム「中川ランド大レース! の巻」版)
新葛飾署に勤務する警官。鹿児島県出身。誕生日は12月31日。身長182cm、体重95kg。血液型はA型。
かつてアメリカ合衆国FBIの射撃術をマスターし傭兵グリーンベレーとして5年間世界の戦場を渡り歩いた経験を持ち、ニューヨーク市警察に勤務していたこともある。そのため常に全身にあらゆる武器を身につけているが実際は臆病なため、武器を全部取られるととても気が弱くなる。サバゲーが大好きで誘われるとどんなに遠くにいても駆けつける。登場したころは身の危険を感じたり、物音に過剰に反応したりすると無差別に発砲してしまう癖があったが今ではだいぶ落ち着いている。
長年、男ばかりの環境にいたせいで女性に対する免疫が非常に弱いが後流悟十三と会った回ではライフル用スコープで両津と3人揃ってデバカメをしていた。また、婦警たちの教官として拳銃技術の指導を行ったこともあったがスポーツマン的な外見のため婦警たちに騒がれ、真面目に講義を聞こうとしなかったので逆上して婦警達に対しライフル銃を向けたこともあった。
登場初期は両津に敬語を使うなど部下的な存在だったが、100巻以降は両津にツッコミを入れるなど同僚のような存在になってきた。一人称は「私」か「俺」。鹿児島の実家の家系は忍者である。
幼少期にの大群に襲われたことがあり、それがトラウマとなり蜂が大の苦手。虎と単身戦って取り押さえるだけの実力を持っているが蜂の場合は無害な蜜蜂であっても一匹見ただけでも取り乱して逃げ惑う。
アニメでは本田や左近寺と共に度々、両津の企む悪事に付き合わされた。原作では当初、ボルボの背後に人が立つと無差別に銃を発砲していたが、現在ではあまりそのような描写は見られなくなった。近年では左近寺とコンビで登場することが増えてきている。また、その左近寺とは出身地以外のプロフィールが全て同じだった。
現在は元上官・爆竜大佐の娘ジョディーと付き合っているが、ジョディーが登場する前の81-3では当時男だったマリアに惚れデートを申し込んだ事もあった。またその双子の妹のマリリンからは逆に惚れられ、一時的にはジョディーとマリリン両方と付き合っていた(原作のみ)。ジョディーからはボビーという愛称で呼ばれ、軍人時代の仲間からもそう呼ばれている。またマリリンからもそう呼ばれていた。
最初はマリアに双子の妹がいると知らず、マリリンと初めて会った際にはマリアだと勘違いしていた。マリリンが自分が女だと分からせるためにボルボの手を自分の胸に当てたがボルボはそれでも気付かず、両津の指摘と両津の隣にいるマリアの存在に気付いて事実を把握した途端に鼻血を出してしまった。
左近寺 竜之介(さこんじ たつのすけ)
声:岩崎征実
新葛飾署に勤務する警官。埼玉県出身(アニメ版では東京都)。誕生日は12月31日、身長182cm、体重95kg。血液型はA型。胸囲は180cm、ウェストは78cm。趣味はテレビゲームフィギュア収集。ゲーム嫌いの弟がいるらしいが未登場。
体育会系に属する人物で、あらゆる格闘技(特に柔道)に対して優れた技能を持ち、柔道のほか、合気道、空手、テコンドーの師範証を持っている。そのため暴走族や暴力団などをあっと言う間に倒している。元々は格闘技ゲーマーで、両津や後輩らと対戦するが熱くなりすぎて実際の対戦相手を殴り飛ばしてしまうこともしばしば。ゲームのやりすぎでゲーム機のコントローラが左近寺の指の形に擦り減っている。その体型に合う制服がないため有事の際を除き私服(タンクトップ)で勤務をしている[9]。(そのことを両津に「ロッカーで着替える男子高校生」と馬鹿にされている)
ある時偶然「どきどきメモリアル」(「ときめきメモリアル」のパロディー)のキャラクターに自分の名前を呼ばれたのをきっかけに、その種のギャルゲーにもはまりだす。また、ゲームのキャラクターにそっくりということで磯鷲早矢に惚れていたが、124-3でチャットで知り合った美香という女子大生と付き合うようになる。しかし彼女が登場したのは124-3の1話のみでその後の関係は不明。
アニメ版での登場以降、ボルボとセットでの登場が多い。両津も含めて3人とも体力は並外れており、100mの崖の縄梯子を昇り降りするのに僅か15秒しかかからない。ボルボとは出身地以外のプロフィールが全て同じであった(ただし、アニメ版ではボルボより身長が高い設定になっている)。
アニメ版では本田、ボルボとともに度々、両津の企む悪事に付き合わされた。女嫌いになった理由は小学生時のトラウマからになったことになっている。当時、沙織にそっくりな少女に一目惚れをしたのだが、柔道の大会でその少女と対決することになり、試合前に緊張してトイレに行くのを忘れて試合の最中に漏らしてしまい、皆に笑われてしまった。それ以来、左近寺は極度の女嫌いになった。「どきメモ」をプレイし始めてから女嫌いは少しずつ直っていったが「どきメモ」で告白に失敗し、そのショックで女嫌いはさらに酷くなった[10]。しかし、女性に対して興味を持つ描写もある。また「沙織〜!!」と叫ぶ口癖、沙織の人形の乳首を触り興奮する癖(フィギュアのサイズによって反応が大きく異なる)や悲しい時に失禁する癖が追加された。初期は「どきメモ」をしたり沙織フィギュアの購入の際は縁眼鏡をかけていた。沙織の等身大フィギュアは本人にとっての宝物であるが、大体のフィギュアは両津に関わったことが原因で沙織フィギュア全種類火災で燃え尽きてしまったり[11]、ボーナス争奪戦に巻き込まれてダンボールと融合してしまったり[12]と沙織フィギュアは不遇な扱いを受けている。
第172話『人生をやり直せ!』では中川のテレビゲーム会社が開発した人生シミュレーションゲームによると、もし両津と出会っていなければ、かなりの高確率で、オリンピックの選手となって金メダルを取り、K1選手として大活躍し、ゲームにはまる事もなく女性からもモテモテの人生になっていた。
擬宝珠 纏(ぎぼし まとい)
声:土居裕子
交通課に勤務。1999年頃に新人婦警として登場し両津と同等に張り合っていたが次第に惹かれ合っていき結婚騒動まで起こった。しかし実は又従兄弟だった。実家は神田で寿司屋を営んでいる。
詳細および家族については擬宝珠家を参照。
磯鷲 早矢(いそわし はや)
交通課に勤務。年齢は21歳。誕生日は1月3日。身長163cm(133-8で169cmに設定変更)、体重49kg。血液型はA型。スリーサイズは81・57・82。京都の名門武道家の長女として生まれ、特に弓道は全国大会で優勝するほどの腕前を持つ。ただし左京には負けたことになっている。なお「早矢」の名前は弓道用語に由来する。
大和撫子とも言われるほどの日本的美人で、署の男性からの人気は高い。両津に一目惚れをして交際を申し込み、マリアと剣道で対決して圧勝するが両津を好きな理由が彼女の父・剣之介に声が似ているからであり、恋愛感情は無かった。後に本当に好きになり交際を申し込んだ。しかし近年ではあまり両津のことが好きという描写は無く、現在でも思っているのかは不明。逆に相手から思われる描写が増えており、特に大原には妄想の相手にされるほどである。その他にはゲームのヒロインにそっくりという理由で左近寺から、158-4の様子から見て中川からも好かれている様子。
登場当初は両津を巡りマリアと2度に渡って勝負し、マリアを女性にさせるきっかけを作った。145-9では一緒に行動する描写もあり現在ではある程度、仲が良くなった様子。また同じく両津と結婚騒動になった纏とは今ではすっかり仲が良く、コンビを組んでミニパトで活動することも多い。また、両津が「呉服屋の息子」ということが嘘であることも纏に教えてもらっている。
武道以外にも和風のことには造詣があり134-7では琴の家元であったことも判明。しかし、158-4では意外にも将棋は未経験で指したことがなかったが、大原や纏からルールを教えられるとすぐに両津を倒せるほどの腕前になった。一方で最新の流行や洋物、携帯電話などの機械関係については疎い。
かなりの下戸でビール1杯で酔ってしまい、体が火照って突然服を脱ぎだす癖がある。また母方の祖父が陰陽師ということもあってか霊感が強く、140-5では占いで婦警のことを占ってはズバリ当て、幼稚園児を襲った悪霊を除霊した。
133-5では目を見ただけで言葉が通じない外国人とも意思疎通できるという荒業を見せた。
京都の実家では標準語を使っており、これまで関西弁を話している描写が見られなかったが、179-8では御堂春と関西弁で話していた。
本編では纏より早く登場したが、アニメ版では一度も登場しなかった(140巻の巻頭のセル画に一度だけ登場したことがある)。
乙姫 菜々(おとひめ なな)
声:鈴木真仁
交通課の白バイ隊に所属し、本田の後輩で交際相手。年齢は21歳。誕生日は2月14日(ただし3月3日という時もある)。血液型はA型。スリーサイズは79・48・80。「愛野 神女(あいの みこ)」のペンネームを持つ少女漫画家でもある(公務員の副業は禁止されているため、秘密にしている)。
身長は161cm。体重は35kgと非常にスレンダーで、「オリーブ」と呼ばれている。またアニメ声の持ち主でもある(アニメ版でも再現されている)。漫画は非常に人気が高く、コミックスの初版が10万部発行されるほどであり中にはアニメ化までされた物まである。初登場したときには少女漫画家の間で話題になったらしい[13]。見た目に合わずかなりの大食い(普段忙しくてまともに食事できない反動らしい)。運動は苦手な様子だが、130-5の葛飾署マルチスポーツ大会には麗子や中川、纏など頭脳、体力どちらも水準以上なメンバーを抑えて優勝している。
学生時代、腹痛で苦しんでいるところを女性ライダーに助けてもらったことがきっかけで白バイ隊員となった。そのエピソードはアニメ版では助けたのは若き日の本田という事になった。バイクの腕は「クイーンスターズ」(葛飾署の女性だけで構成されている白バイ隊)の中でトップクラスの実力だが、力が無いためバイクを1人で起こせず泣いてしまうことも多々ある(94-5など)。そのため1度中川コンツェルンのパワーアシストスーツを装着したことがあるがその際には腕相撲で、本気の両津を軽く倒すなど絶大なるパワーアップをした(139-2)。
中学3年でデビュー。「メヌエット」は大ヒットしたが、次の作品「夏の日は帰らない」は純愛物の少女漫画だが、「ボーイズラブ的なシーン」や「窓から落ちるシーン」や「電気ショックを受けるシーン」など少女漫画にしては妙なシーンが含まれているようである。「メヌエット」がアニメ化された後、乙姫が海外ロケで出かけているときに両津の提案で勝手に「メヌエット」を変身ヒロインのアニメにされたことがある(このことが原因で読者・編集部からクレームが殺到し、アニメが打ち切られ、両津勘吉の「ロボ刑事番長」を編成、両津の強引な乗っ取りに遭った)。
漫画のことになると周りは見えなくなるらしく、両津や本田に無茶をさせることも多い。しかし、本人は無茶をさせていることに気付いていない。
本田は彼女と出会う前から愛野神女のファンであり、彼女が愛野と知らず告白し、それを知った際は本田が驚きを隠せずにいた。133-5では纏も実は学生時代「メヌエット」を友人に借りて読んでいたらしく乙姫が愛野と知って驚いていた。94巻にて本田と交際を始めたはずだが2013年52号で風波と付き合っていると謎発言。
早乙女 リカ(さおとめ リカ)
声:杉本ゆう
交通課に勤務。東北地方にある蛍里という田舎の出身。誕生日は8月1日。身長166cm、体重49kg。血液型はB型。スリーサイズは88・59・82。あだ名は「オカルトハンマーのリカ」(104-3でのみ両津が使用)。スレンダーな体型でかなりの美形。
高圧的なまでに気が強く(中川や部長をのぞく)男性に対して厳しい。中でも両津を毛嫌いしており、常に攻撃的な態度で臨む。反面無愛想ではあるが同性には面倒見が良いため、後輩婦警から慕われている。毎回両津と対立しているものの、両津自身は116巻巻末のコミックスプレビューで「早乙女もきらいではないぞ」と語っており、実際には早乙女の方が一方的に両津を敵視している部分があり、毎回の対立も早乙女が両津を怒らせる原因を作っている。
リカを始めとした交通課の婦警達は一方的に両津を泥棒と決め付け、犯人でないとわかると大原ですら両津に謝罪したのに対し、「両津の普段の行いが悪いから」と悪びれもせず開き直るなど、警察官にあるまじき行動も見られる。一時期葛飾署が婦警主導になっていた際には署の壁を花柄にしたり、婦警の服装、髪形を自由にするなど両津以上の傍若無人な振る舞いを行い、完全にやりたい放題であったが、早矢に諭されたことで考えを改めた。それ以降は両津と衝突する回数は減っている。
多くの婦警同様中川に憧れているが、彼氏はいるらしい。しかし、高飛車な性格や料理が苦手なことなどがきっかけで振られており、カラオケで婚活負け組と歌を歌えば周りの婦警からリアルでガチだと言われていた。料理に関しては悪食で「人間ポリバケツ」の両津ですら批判するほどだった[14]
纏の登場以後に出番が激減し、近年では両津との対立はほとんど見られなくなった。また豪雪地帯でもある螢の里に住む祖母を気にかけており、毎冬帰郷しては地元の雪かきを手伝うという優しい面も描かれるようになった。
アニメでは役割を小町が担当しているため、モブキャラクターとしての登場が大半である(明確なキャラクターとしての登場は72話「対決!美女一本釣り」のみ)。気の強い性格という設定は原作通りだが、配属は少年課となっている。
雛野 姫香(ひなの ひめか)
新葛飾署女子寮の1001号室に住む婦警。コスプレやゲームなどオタク的な趣味を数多く持ち、両津や本田とは一緒に写メールを撮影するなど、仲が良く気が合う。署には秘密のまま、本田から紹介された秋葉原でもえもえじゃんけんの「メイドカフェQ」でアルバイト(源氏名「リナ」)をしており、同業の「メイド仲間」も多数いる。衣装を多数所持しコスプレイベントにも多く参加するなど、コスプレイヤーとしてもベテラン。非常にスタイルが良く、漫画も描ける。メイドアシスタントもやっているが、ミリタリー関係は疎いので描くのに困っていたが、両津がリアルに描いたために戦車好きな女性に見られてしまう(170-6)。オタク関係(ミリタリー関係以外)では両津からも「才能がある」と評されており、保可炉衣土と共にコンピュータを使わずにボーカロイドを製作したこともある。
法条 正義(ほうじょう まさよし)→ 凄苦 残念(すごく ざんねん)
声:深貝大輔
両津の後輩に当たる警察官の一人で、新人の頃に一時派出所に配属されたが、現在は新葛飾署に勤務する。初登場時の年齢は23歳で、東京大学を卒業した超エリートだが、敢えて国家公務員試験を受けず警視庁の採用試験を受けたため、階級は巡査である[15]三重県松阪市出身で、大学時代からずっと松阪から東京まで電車(新幹線)で通っていた。警察官になってからはニコニコ寮に住んでいる。
非常にいかつい顔つきで、たとえ笑っていても他人からは笑っているようには見えない。また、腕力も強いが気が弱く、実戦には不向きである。その顔つきゆえに他人からは東大卒と信じてもらえないため、いつも東大の卒業証書を持ち歩いている。趣味は読書、インターネット。前述の通り顔つきは不細工であるが記憶力はイミダス以上で決断力もあるため、葛飾署の婦警からはそこそこモテる。また実家が農家であることから農業知識も豊富で、寮の屋上で家庭菜園を造っている。
巡査部長昇進試験の勉強をしていたが、周囲の雑音などですぐ集中力が途切れてしまうため、両津とその友人達の妨害や本人の神経質さが原因で昇進試験に落ちてしまった。
長年にわたって「法条正義」という名で生活していたが、170-2で両津の「改名くん」と強引な行動により「凄苦残念」に改名した。11月17日生まれ。両津曰く「面白みの無い日」。
家族は両親と弟、犬のペス。母親から「まさちゃん」と呼ばれており、家族は彼が改名したことを知らない模様。祖父は農業をしている。母や弟や犬の顔が残念に似ているため、本田と両津が笑っている様子があった。
ニコニコ寮では法条時代は1人部屋だったが、凄苦に改名後は両津と同室になる。
京香(きょうか)
交通課勤務の婦警で、両津を毛嫌いしている。早乙女リカとのコンビで登場することが多い。
小栗 愛美(おぐり まなみ)
交通課勤務の婦警で、両津を毛嫌いしている。早乙女リカとのコンビで登場することが多い。
女子寮でなく普通のマンションに住んでいるが、空き巣の被害に遭っている。下の名前は116-5で判明し、苗字は133-4で判明した。
両津から貧乏と言われている。両津が空き巣の犯人扱いをされた際、両津は「何で金の無い小栗を狙うんだよ。迷わず中川や麗子のマンションを狙う」と言っている。
春野 百日(はるの ももか)
葛飾署の婦警。部屋はかなり乙女チックだが、かなりのゲーマーでどきメモや濃い格闘ゲームもプレイしており、その趣味は左近寺と似通っている。
剣 零(つるぎ れい)
纏の後輩で、ソフトボール部員。右投げ左打ち。スクーターを使用した女子白バイチーム「エンジェル7」のメンバーとなる。
山田 のび太(やまだ のびた)
交通課の新人。酒が苦手であるが、月に一度の親睦会で両津たちに無理やり酒を飲まされて酔いつぶれてしまう。
根画手部 不吉(ねがてぶ ふきち)
IQ180で、身長199cm・体重80kgというガッチリした体型であり、スポーツ万能なエリート新人警官。階級は巡査。だが、実際は物凄い心配性で、特に地震に対しては異常なほどの恐怖心を示す。そもそも彼が葛飾署への配属を希望したのも、活断層の位置から地震の影響が少ない上に建物が耐震性に優れていて、また周辺の水害対策がきちんとなされており、周辺に山がないため土砂崩れの心配はないという、安全上の理由によるものであり、葛飾署自体には全く思い入れはないという。また、学生時代にスポーツで体を鍛え、ラグビーをやっていたのも、地震などの非常時に人より先に逃げるテクニックを身に付けるためであったという。その極度の地震恐怖症ゆえか、太平洋沖10kmなどといった遠隔地で起きた震度1の地震でも瞬時に感じ取り、その震度を小数点第3位まで割り出せるという超人的な感覚をも持ち合わせている。
普段から防災用品をバッグに詰めて持ち歩いているが、その中にはバット・信号弾ハーネスストロボスタングレネードなど、暴徒化した市民や猛獣を攻撃したり、自分が最優先に救助されるための道具が多数入っている。ただし猜疑心が強く情報攪乱を恐れているため災害情報を聞くラジオは入っていないが、その代わりに軍事用のデータを受信できるGPSを所持している。
住居は高層マンションの1階(すぐ逃げ出せるように)。大地震の予兆を知るためにウサギ・カメ・ニワトリ・フクロウ・ネズミ・リスなど多数のペットを、水道への異物混入を探知するために金魚を、毒ガスを探知するためにカナリアを飼っている。火災感知器は部屋の10箇所に設置している。日頃の食べ物も産地偽装を恐れて近所の店では買わず、わざわざ産地へ行って直接購入している。
普段の仕事は真面目にこなしていたが、署の旅行プランを練る際には、災害など様々な心配をし、最終的には「地球が無くなる」ことを恐れて警官を辞めて地球を脱出することを言い出すなどのあまりの心配性に心配になった屯田達の頼みで、両津に治してもらうように頼んだところ、心配することを知らない両津そっくりの破天荒な人間になってしまった。しかし、その後の再登場時にはまた心配性な性格へと戻っており、夜はパジャマ代わりに防護服を着て、消火器を両脇に抱えて寝ているが、それでも想像上の不安のため眠れないことがあり、寝不足がたたって勤務中に眠ってしまった。両津の助言で地震保険に入ることで一時は明るい性格になったが、間もなくして世界の国々の核弾頭保有数を知り、それに誤射される不安に陥ってしまった。その後は仕事で飛行機に乗った際に、あまりの恐怖で機内を走り回り、ハイジャック犯と間違えられて飛行機を緊急着陸させたこともあるなど登場する度に心配性な性格が増しており、両津からは「臆病者」と言われている。さらに災難を引き寄せる体質でもあり、両津と飛行機に乗った時にハイジャック犯が乗り込んでいるかもしれないと騒いでいたら、実際にハイジャック犯が乗っており、隕石が自分に落ちる予感がすると語った直後に新葛飾署に隕石が直撃したこともある。
中川とは学生時代に面識がある。
鳳麟寺 沙羅(ほうりんじ さら)
交通課に配属された女性巡査。実家は奈良にある名門のお寺の娘。磯鷲早矢のように一見おしとやかに見えるが、実は洋楽好きで学生時代はバンドをやっていた。両親がヘヴィメタルバンドをやっていて、乳児期には両親が練習で演奏していたKISSメタリカの楽曲を子守唄代わりに聴いていた。マイケル・ジャクソンの歌や踊りを完璧に再現し、他にもマドンナレディー・ガガも歌いこなすが、その間の記憶は全くない。
雑 学(ざつ まなぶ)
見かけはバカっぽいが、幅広い分野の雑学が豊富な新人巡査。大学生の時、クイズ番組で3度もチャンピオンになったことがある。しかし、個々の得意とする分野での知識の深さは残念や中川、両津に劣っている。自分の雑学を周囲にひけらかして威張ることを何よりの楽しみにしているが、相手が自分を上回る知識を持っていることが分かると、途端に弱気になる。両津から恐怖話を聞かされた後日に冷や汗をかくなど、臆病な所もある。
本人は全く自覚がないが、手先が非常に器用で、両津が数日かかっていた制作していた鉛筆の芯アートをわずか数十分で完成させた上、米粒に絵を高度な技術で模写できる程の腕で、両津にも「わしより上手く、早くて正確だ」と言わしめた。他にも韓国語をペラペラ話せるなど、実は日暮並みに多才であったが、当の本人は色々な雑学を学ぶことだけに人生を注いできてしまっていたため、自分の真の才能にずっと気付かずにいたのであった。
裸地雄 枷人(ラジオ カセット)
葛飾署の新人。本名でラジオカセットという人物だが、あだ名は「片山くん」とごく普通。名前のとおりラジオに詳しい人物で、ラジカセ型のバックなどを所有している。ラジカセのコレクションをしており、部屋中天井までラジカセで埋めつくされている。コレクションしてはいるが、基本的にラジオ放送はパソコンのHDに録画し、ICレコーダーで聞いている。兄はラジオの深夜放送好きで、大量に貯まったカセットテープをVHSテープに、パソコンの時代になるとHDに全部ダビングさせられた。その兄にお古のラジカセを貰って嬉しかったことがきっかけで、捨てられている物や友達から貰ったりして現在に至る。コレクションの中にはトリプルラジカセやテレビ付きのラテカセ等、珍品を複数所有している。
本人曰く、巨大で重い物でも持ち手が付いていて、電池式なら全てラジカセと称している。
山田中 武太郎(やまたなか たけたろう)
常に悲しそうな表情をしている新人警官。両津からは「余分な字が多い名だ」と言われた。元タレントで「東京ポン太郎」という芸名でお笑い芸人をやっていたことがあり、当時は現在と違い笑顔で有名なタレントであった。お笑いだけでは食べていけないため、レポーターもやっており、それでも食べていけないため安定した公務員になったという経歴の持ち主(両津からは「よく公務員になれたな」と驚かれた)。タレント時代にテレビカメラの前では常に笑顔を作っていたため、現在でもカメラを向けられると条件反射で別人のように明るく元気のいい性格になるが、カメラが離れると普段の暗い顔に戻ってしまう。
保可炉 衣土(ほかろ いと)
交通課の女性新人巡査。かなりのアニメ声で初音ミクや女性ボカロの曲をそっくりに歌うことが出来る。表情の変化が全く無いため、両津から感情があるかと疑われたこともある。中学3年の時に初音ミクの曲を聴いて以来ボカロ曲を5年間聞き続けている。当初は一人で真似して歌っていたが、カラオケにボカロ曲が入ってからはますます歌いこむようになり、現在では高速歌唱も普通に歌えるようになっている。その為耳も非常によく曲の歌詞もすべて覚えている。またカラオケのボカロ曲で100点を何度も出したこともある。
EZAKI・Z1(エザキ・ズィーン)
声:高橋広樹
イギリスと日本が30億円をかけて共同開発した、人工知能搭載の覆面パトカー。開発部長は絵崎コロ助、開発係長は丸出ダメ太郎(開発004号)。警視庁から警部補の階級が与えられている。武装は誘導ミサイル10発、地対空ミサイル20発、スパイラルミサイル25発、暴徒鎮圧ミサイル15発、スーパーミサイル20発、ガドリング砲4門という戦車装甲車級の装備である。わがままでプライドが高いうえに絵崎に似た性格で、両津はじめ周囲を混乱に陥れる。ベース車はマクラーレンF1

単発・ゲストキャラ

水元公園前派出所

この派出所が登場する回は、規制の問題により、現在の単行本では未収録である。代わりに、単行本60巻頃の作品に差し替えられている。

水元公園前派出所班長
別名「国境警備隊」と呼ばれる水元公園前派出所の班長。常に軍服姿で、昔の帝国軍人を地で行くキャラクターである。たとえばデートをしているカップルに対しては「おいこらっそこの二人! "男女7歳にして席を同じくせず"がわからんのか!」と怒鳴ったり、自分のコレクション(第二次世界大戦中の大日本帝国の銃火器)を両津と中川によって燃やされてしまった時には、キレて亀有公園前派出所まで戦車で乗り込んで来た。
水元公園前派出所所員
自らを「隊長」と呼ばせる班長の下。軍隊式スパルタ教育に必死に耐えていた二人の所員。
その他
佐々木 洋子(ささき ようこ)
声:並木のり子
両津の顔馴染みのタバコ屋の娘。初期の数少ない女性キャラで元祖ヒロイン。麗子よりも登場が早かった。
初登場時は15歳(中学3年生)だったが、高校生になって失恋を経験し、慰めようと気遣ってくれた両津や中川、犬に好意を示し「素敵なボーイフレンドがいるから寂しくない」と元気を取り戻した。
高校卒業後、両津に憧れて警察官となり葛飾署交通課に配属。32-1を最後に姿を消したが、83巻の背表紙で11年振りに登場。本編では143-7で22年ぶりに姿を見せた。その後155-1にも登場している。大原には「両津に憧れるのはいいが、勤務態度だけはマネしないように」と言われている。
誕生日は両津と同じ3月3日。血液型はA型。身長157cm、体重41kg、スリーサイズは80・53・81(全て高校2年時のデータ。1978年の少年ジャンプの綴じ込み付録より)。
アニメ版では一回だけ登場。
両津が、タバコ屋の婆さんが留守だと思ったので勝手にタバコを持っていこうとしたところを見咎め、洋子は泥棒と勘違いして投げ飛ばしてしまう。すぐに祖母が現れて誤解は解け、両津からは「見事に一本取られたな、技ありだ」と感心された。柔道に関して高い素質を見せた(祖母の回想では柔道着姿でトロフィーを手にした洋子の写真が描かれている)。その一件をきっかけに派出所にちょくちょくくるようになった。
その後、一年上の先輩に恋をして初恋の相手が出来、両津と戸塚に見守られながら初のデートに興じていた。しかし先輩は、理知的な外見とは裏腹に毛虫を見ただけで悲鳴を上げて逃げる臆病者の上、不良に絡まれた際には「助けてママー!」と泣き叫ぶマザコンだったことが発覚。洋子は愛想を尽かし平手打ちをかまして振ってしまった。今度は逆にそれで惚れられてしつこく追い回されたという。
両津と戸塚の3人で海へ遊びにいき、ミスコンに参加した。
両津や戸塚だけではなく寺井からも惚れられており、今の奥さんと出会う前は洋子のタバコ屋に何度も足を運んでロッカーの中がいっぱいになるほどタバコを買っていた。結局打ち明けられずじまいのままであったが、両津にはしっかりバレていた。
現在は子供が生まれてからは父親(タカシ)も多忙で妻子に構う暇がなかったらしく、喧嘩をしてしまった洋子は子供を連れて派出所へやってきていた。
両津との昔話でかつての気持ちを取り戻し、夫と和解して子供たちを連れて帰っていった。
高校卒業後は結婚し、山の手の奥さんとして収まった。4歳の双子を授かった。名前は健治と康治で二人合わせて「健康児」。
後流悟 十三(ごるご じゅうぞう)
かつて派出所に配属された警察官。階級は巡査。その名の通り『ゴルゴ13』の主人公デューク・東郷がモデルだが、背が低い上にカニ歩きで歩く。19歳でありながらM16型のライターでタバコを吸うなどクールを気取っているが、古めの駄洒落に弱い。かなりスケベであるためゴルゴ13と同じ背後に不用意に立った人間を殴る癖を見せた時、麗子に対しては殴りかからなかった。本人曰く「賛美歌をリクエストすると現れる」らしいが、「依頼人とは一度しか会わない」と言って1日で辞めてしまう。しかし、その後も葛飾署に勤務していることが確認された。最近の登場では世界スナイパー選手権で優勝し、「C」と呼ばれる人物という肩書きがついている(「C」が何を意味するかは不明。両津は「クレイジーのC」だと評した)。「撃鉄の音で起きる」と自称するが、実際には至近距離で拳銃を乱射されても起きないほど寝起きが悪い(自分の腕時計の目覚ましでは起きる)。所持しているライフルなども殆ど子供用なのでボルボ西郷の足元にも及ばない。
登場する周期には日暮以上の非常に長いスパンがあり初登場は1981年(24-3)だが、2度目はその11年後の1992年(81-10)、3・4度目は13年後の2005年(147-3、147-7。ただし147-3はたった1コマのみ)である。
石頭 鉄岩(いしず てつお)
声:俵木藤汰
交通課長。自称「安全指導師範七段」「走る交通法規」。競馬場の中まで暴走車を追い回した本田(アニメでは両津)を戒めるために、屯田が紹介した交通安全指導教官。制服の代わりに武者鎧を着用し、拳銃の代わりに日本刀を装備する。子供のときに交通事故に遭って以来交通法規に厳しく、愛用の白バイは派手なバックミラーが装備されているが高速道路を利用しないとしてスピードメーターは60km/hまでしか刻んでいない。愛車は古いポルシェでこれも制限速度以上には走らないようにアクセルに自作ストッパーをつけている。しかしいずれも我を忘れて猛スピードで暴走することがある。また制限速度の遵守や安全確認の徹底に没頭するあまり、渋滞を引き起こしたり、道路工事現場や電車に突っ込んだりなどかえって危険な事態を引き起こしている。「短気な奴はドライバーに向いていない」と発言するものの、少し文句を言われただけで日本刀を抜いて相手を説教(脅迫)するなど、実際は自分も短気である。6人の息子がおり上から順に右折、左折、直進、一方通行、駐車禁止、進行方向別通行区分と名付けている。部下から「石頭部長」と呼ばれる。
アニメでは本田一家同様普段は大人しく無表情だが、交通のことになると豹変し目つきも鋭くなり、走行中に制限速度を超えるとさらに豹変する。元カミナリ族のリーダーで自分達を更生させようとしていた警察官が事故に遭ったのを機に警察官になり、交通事故をなくすために立ち上がった(その警察官は90越えて今も元気にしている)。
アニメ第102話「呪いの梅干し壺」では、両津の実家から出てきた大量の梅干し壺を本田がゴミ捨て場に放置した際に、それを注意した石頭が本田に鎧武者のたたりと間違えられ、大量の梅干しを本田が全て食べ尽くす契機となった[16]
板池(いたいけ)
声:渡辺慶
公園前派出所に勤務していた警官。名前の通り非常に気弱な性格で、路上販売やキャッチセールス訪問販売ダイレクトメールなどの勧誘を断ることが出来ず、必要のないものを大量に買ってしまう。そのため部屋の中は物であふれており移動することもままならないほど。また泥棒に対しても怯えたり敬語を使ったりする。ただし酒を飲むと一変し、目つきが鋭くなって過激な性格となる。ただし酔いが醒めるとそのことを覚えていない。両津いわくウイスキーボンボン1個で普通の人と同程度の気の強さになる。その後は法条ら一緒に両津らと入れ替わりで派出所勤務をしている姿が見られる。かつてはアパートに住んでいたが、その後ニコニコ寮に転居した。
恵比須 海老茶(えびす えびちゃん)
声:石塚堅
公園前派出所に勤務していた警官。また、元刑事課勤務。たいへん笑い上戸な性格で、ちょっとしたことで笑いが止まらなくなる。その性格は、明るい家庭環境と「笑う門には福来る」という教育方針から来ているらしい。両親からは一生に三回だけ怒ることを許されているが、実際に怒った時は顔が獣のように変化し腕力も上がって性格も怖くなる。ただしその状態は長く続かず、元に戻ると本人は怒っている間のことを怒り始めた瞬間から何も覚えていない。
下の名前は初登場から22年後の2006年(155-6)になって明らかになった。
アニメ版ではその後「爆笑刑事」として特殊刑事課に配属になるも、メンバーに笑い過ぎて耐えられなくなり辞退。実家は「元祖恵比寿神社」であり、ここに祀られていた恵比寿像を巡って両津達と真田忍軍との対決となる[17]
軽田 塁巣(かるた るいす)
元々はオリンピック代表候補にもなったスプリンターで、社会貢献のために警察官になる。勤務態度は真面目だが、選手時代の厳しい練習が災いして、しゃがむとクラウチングスタートの体勢をとり、ピストルの音(またはそれに似た破裂音)を聞くと条件反射で走り出してしまい、100m走り切るまで止まらない(ただし、近くの人が「フライング」と言ってピストルを撃つとその場で止まる)。また、逆に100m走り切ると本人の意思とは関係なくその場で止まってしまい、周りに迷惑をかけてしまう場合もある。初登場時は条件反射で走っている間は無意識状態(両津曰く「走るマシーン」)だったが、途中から走っている間も意識は保たれるようになった(ただしピストルの音で走り出す癖は直っていない)。ちなみに100mのベストタイムは10秒12。元ネタはカール・ルイス[要出典]
玉虫 政治(たまむし せいじ)
新人巡査。身内に政治家が多く、その影響を受けて本人も政治家特有のどっちつかずな「玉虫色」の喋り方になってしまった。その会話には過剰な敬語や丁寧語や政治用語が多く、また何故か「つかまつり候」や「ござりまする」など時代劇(江戸時代)風の口調も混じる事がある(両津曰く「黒木かおるみたいな話し方」)。巡査長である両津のことを「先生」と呼ぶ。そのハッキリとしない物言いと態度が両津をイラつかせるが逆にその喋りで悪徳セールスマンを撃退したり、スピーチ原稿や司会などを頼まれたりと何かと役に立っている。1回限りの登場だが後に100巻オマケの「署内の結婚したくない男性ランキング」に入っている。
前田(まえだ)
交通課に勤務する警官。アメ車・改造車を好み、自身も改造パトカーを使用して勤務をしている。夏休みにはタクシー運転手のバイトをしていた。通称「ホットロッドの前田」。幾度か登場していたが最後の登場は79-1(1992年)。
町屋(まちや)
葛飾署に勤務する警官。多大な情報を持ち、各派出所を巡ってその情報を喋りまくることから「スピーカー町屋」とよばれている。多くの情報は確かなものだったが、「両津がさいはて署に飛ばされる」「大原の係長・警部補昇進」といった情報は間違っており、結局は彼自身がさいはて派出所へ飛ばされてしまった。なお、屯田は、たとえ両津をさいはて署に飛ばしても、大原以外に両津を調教・指導できる人物がいないため、別部署への一時的な出向を除いては、両津と大原の異動・転勤は特に考えていない模様。
ラム
葛飾署に配属になった日系三世の巡査でホノルル出身。両津と中川は彼女を大巡行に連れて行くために争奪戦を繰り広げた。モデルは当時作者が大ファンだったというアグネス・ラム
交通機動隊課長
若者思いの良い人であるが、暴走族などからは毛嫌いされている。「ディスカッションしようぜ」「俺たちゃ仲間だろ」などとヤングを取り込もうとする努力の甲斐無く、族の一人に「デブ」と言われた際は切れて殴りかかっている。
舞昆(まい こん)
交通機動隊員。コンピューターを搭載した白バイ「スーパーポリスバイク X号」とそれに対応するさまざまな機械を使用する。一時は本田を抑えて検挙率一位の座を獲得したほどの実力を持つ。弱点はバッテリーが上がると何も出来ない点。
忘田(わすれた)
あったことをすぐに忘れてしまう警官。3歩歩くと忘れてしまうため、「ニワトリ忘田」と呼ばれる。なんと自分の親の顔すら忘れていた(その親も息子の顔を忘れていた)。その物忘れのひどさをいい事に両津は彼から金を借りまくっていたが、なぜか人に貸した金債権のことだけはしっかり記憶にあった。
島 雪之城(しま ゆきのじょう)
かつて派出所に配属された警察官。少女漫画のキャラクターのような派手な格好をして、両津を怒らせる。キャサリンという区役所勤務の彼女がいる。子供の頃胸を患い、タバコを見ると発狂して銃を乱射する。潔癖症で、一つの話で何度も着替える。後に100巻の「署内の結婚したくない男性ランキング」に入っている。
小野 小町(おのの こまち)
佐々木洋子の直属の上司で元女子プロレスラー。両津以上の怪力と食欲を持つ。両津曰く、「レッカー車がいらない、張り手の威力は高見山の数倍」。彼女のミニパトは特別仕様で通常のミニパトよりも一回り大きい。108-7で名前のみ登場した百人一首の大会で上位に入賞した「交通課の小町さん」との関連は不明。
名前は平安時代の歌人小野小町に由来する[要出典]。また、アニメ版でレギュラーとして登場した同表記の婦警「小野小町」(おの こまち)とは全くの別人。
松本 清彦(まつもと きよひこ)
コンビニ派出所「マツモトキヨシ」の店長で巡査。実家は病院で、薬剤師資格を所持している。台詞は自分の名前を名乗るだけで、登場は2コマのみ。
無加月(むかつき)
葛飾署勤務の巡査で、両津の友人。ニコニコ寮在住。71-2、147-3に登場(147-3は1コマのみ)。エルカセットU規格(ドカベンカセット)、VHDなど、家電を買えばその機種は生産中止・生産縮小になり、野球場に観戦に行けば自分が応援しているチームは必ず負け、株を勉強して株主になれば暴落(バブル崩壊初期の頃の株価下落)が起きる、日本国外のアーティストのコンサートチケットを取れば来日中止・日程変更になるなど非常に運が悪い。作中でも金を貯めて買った車が届いた次の日に欠陥により生産中止・回収となった。
普段は普通だが、運の悪い出来事が起きると激昂して周囲の物に当り散らす。また、過去のそういった出来事を思い出すと、「思い出し怒り」状態になって同様に怒り出す。その後、競馬で1等・2等を当て(ただし馬券は買っていない)、宝くじ1等と前後賞(2億円)を当てたものの、くじを紛失してしまった。
田中(たなか)
交通課勤務。152-8に登場。テレビドラマが好きで、ビデオテープ8000本も撮り貯めしていた。テープのほかに領収書や使い終わったチケットなどを全て取っているなど、物が捨てられない警官。そのため、住んでいる家が傾いているが、両津の努力で家が何とか軽くなった。
悪魔田 死神(あくまだ しにがみ)
88-7に登場。葛飾署結婚したくない男2位だったが、両津が結婚したい男1位になった時(これは婦警が両津を利用するため1位になるよう仕組んだ結果)に繰り上がって結婚したくない男1位になったブ男。
模手内 正男(もてない まさお)
108-2に登場。地域課所属。元はジャガイモ顔のブ男だったが、美容整形で美形にした。顔のほとんどを300万円ほど使って変えたため、面影がまったくなくなってしまい、表情も少ない。名前の通り女性にはもてない。その後、何人か彼女を作るも、もてなかった時代が長いため、デートの仕方が分からず、振られ続けた。そして、立石署の目太門比科忠(めたもんぴかちゅう)の医院でワイルドな顔にするも、チーマーに喧嘩を売られコテンパンにやられ又振られる。麗子のアドバイスで優しいところに個性があると言われて優しい顔にする。おかげで彼女が出来たが実はその彼女も整形美人で、お互い整形を告白しあい昔の写真を見せると互いに昔の顔の方が好みだったため2人とも目太門のクリニックで元に戻し遠まわしながら晴れて交際し始めた。
屯田(とんだ)
12-7に登場した両津の昔の先輩。巡査部長。新葛飾署署長の屯田とは別人。両津同様破天荒な人物で、巡査部長昇進試験を38回受けてようやく合格したという、まさにとんだ先輩。両津にギャンブルを教えた張本人で、昇進を機に辞めたらしいが音だけで麻雀を判別でき、勤務中に制服姿でパチンコをするほどのギャンブラーだが、ひったくり犯を追跡して逮捕するなど、両津同様に正義感は強い。
野口 六郎(のぐち ろくろう)
駅前東口派出所勤務の巡査長。両津とは警察学校時代の同期で仲が良い。彼女がいるが、警官だと知られるとまずいこともあるということで彼女に対しては「デザイナー」と称している。肺活量は5000ccで、当時の葛飾署内では両津についで2位。
連載初期に数度登場したが、20-2を最後に登場しなくなった。
又崎(またさき)
連載初期から前中期に登場していたニコニコ寮に住んでいる署員。両津と、他愛も無い話をすることが多い。インスタントラーメンが大好きで、正月でも朝から食べている。本人曰く、ラーメンは自分の青春らしい。何年も前のものをワインのように年代物といって食べたり、忙しい時は茹でずにそのまま食べたり、キュウリや玉ねぎを調理せず生で食べたりと、無茶苦茶な食生活をしている。千住生まれ。話によって名前が「股崎」となっていることもある。警察官としての描写はないため配属部署は不明。未製作のガンプラや懐かしのレコードを多数所有している。
南部(なんぶ)
声:郷田ほづみ
昭和39年、刑事課へ配属された両津の教育係としてコンビを組んだ刑事。ドラマの影響で“刑事”に幻想を持っている両津を諭したり、地道な張り込み捜査に真摯に取り組むなど、自らの仕事に誇りを持つ一流の刑事である。大物・太田黒組の組長を逮捕する際に銃で撃たれ、その傷が元で死亡してしまった。現在も両津の心の中に大きな存在として残る人物である。
アニメ版では、自分の婚約者が太田黒組に殺害されたという設定が追加された。
次長
声:永野善一
葛飾署次長。初期から登場しているが、名前は設定されていない。その白髪頭はカツラである[18]。友人で詐欺の奥山老人に若い頃の弱み(吉原遊郭に一人では恥ずかしいからと、若かりし頃の奥山に頼み込んで一緒に通っていたこと、巡査の頃に職務をさぼって江戸川土手で昼寝していたことなど)を握られている。本人はとぼけているが、動揺を露わにしていることからこれは事実だと判別できる。
また、奥山と吉原大門で記念撮影までしていた。その他、勤務に関係のない高級ゴルフクラブセットを職場に持参していたため、両津から「こんな物、署に持って来たらまずいんじゃないの?」と言われ、返す言葉がなく、両津にバザーの商品として取り上げられたことがある。
桃という名の孫娘がいる。
坊那須(ぼうなす)
声:石森達幸 → 西村仁
葛飾署課長。両津たち署員の給料を管理しており、名前通りボーナス支給時に度々登場している人物。名前が明らかになったのは100-4からだが、初登場は7-5という初期からのキャラクターである。
太田(おおた)
90-7に登場したニコニコ寮に住む署員。他の住民に内緒でクーラーを設置して、一人涼んでいた。本人曰く、実家から送ってきたらしい。他の住民に知られたくないので、本体は押入れ内に設置し、室外機はミカン箱に偽装して隠していたが、設置していることは一部で噂になっていた。その後両津に見つかってからは、解体されたビルのダクトを使って寮内の全部屋に冷気を送るよう改造され、自分は使えず電気代だけを取られてしまう羽目に。しかし、20部屋分の冷房を一台で24時間最大レベルでフル稼働させられるなど、乱暴に扱われたため、数日で壊れてしまう。その後代わりに両津が集めてきた旧式のクーラーが部屋に設置された。両津に15万円の借金がある。
アニメ321話「猛暑をぶっとばせ!」では彼の役割は全て法条に変更されたため未登場。
鎌田(かまた)
ニコニコ寮に住む署員。両津が賞味期限を改竄したコンビニでの期限切れ弁当を売ろうとした際に忠告したが、両津に「食べ物は腐りかけが一番美味しいんだ!!」と切り返された。ただし、「食べ物を粗末にしてはいけない」という考え方には大原も賛同している。
真 平(まったいら)
一子(はじめこ)という彼女が居る。ライダーだと吹聴し大型バイクを買ったが、実際はバイクの知識だけで、普通自動車第一種運転免許は所持しているものの、大型自動二輪車運転免許は所持していないので、両津に8万円で代役を頼んだが、その後両津も体型が似ている本田速人に当初は1万円で、過酷なので4万円に引き上げてで代役を頼んだ。そして、一子が本田の走行テクニックとツーリングを気に入ってしまったため、収拾が付かなくなる。本田は「いつばれるかと思うと心臓に悪い」と2度目以降の代役を必死で断っている。
吉原 トメ(よしはら トメ) / 白浜 カトリーヌ
声:天野慶子
葛飾署の警察寮「ニコニコ寮」の寮母のおばさんで、初期から登場しているキャラクター。
名前は「吉原トメ」と「白浜カトリーヌ」の2種類存在する。詳細はニコニコ寮を参照。

その他の署

冬本(ふゆもと)
青山署の白バイ隊員。コンバットシューティングクラブの一員。黒いサングラスをかけている。条件反射で銃を抜く危険人物。ロサンゼルス市警の白バイを愛用している。『ダーティハリー2』の白バイ警官4人組のパロディ。「冬はバイクじゃ寒い」との理由で栃木県警に実在したムスタングのパトカーを借りてきてパトロールをしていたことがある。曲撃ちが得意。
初期に出ていたキャラクターで17-3を最後に姿を消したが、古参の読者からの支持があり連載30周年記念の回(155-1)「復活して欲しいキャラクター」で17位にランクインし27年ぶりに登場した。
なお、本田と入れ替わるように消えたキャラだが、一度だけ本田と共演したことがあり、以前からの知り合いであることが台詞からうかがえる。
目太門 比科忠(めたもん ぴかちゅう)
立石署勤務の警官で、両津の友人。たびたび整形を繰り返し、その時の流行の顔に変えている。実家はビューティークリニック経営で、父親は世界的な名医。赤ちゃんの頃からたびたび整形を施され、子供の時も幾度も整形を施していた。唯一の欠点は自分の本当の顔がわからないこと。
108-2で初登場後、時々登場する。名前の由来はゲーム『ポケットモンスター』のメタモンピカチュウより。
鬼瓦 桃太郎(おにがわら ももたろう)
39-9「桃太郎ポリスの巻」で登場。人里離れた山奥のさいはて署の署長。ごつい体格。雉の雉田警邏課長、猿の猿田巡査部長、犬の犬田巡査長といった部下がいる。時間の感覚が鈍く、登場日が「昭和59年4月1日」だったにもかかわらず、まだ「昭和43年の夏」だと思っていたほど。一時期両津の上司だったが、その後さいはて署は赤字のため閉鎖された。

警視庁

警視総監
声:かねこはりい木内秀信平井隆博、西山仁(劇場版第2作)
警視庁の最高階級。本名は不明。作中では何度か代替わりしている。原作とアニメでは容姿が異なり、原作では髭を生やした中年男性であるが、アニメでは白髪頭の初老の男性となっている。
アニメでは、孫の誕生日プレゼントに買った五重塔の模型の製作を部下(本部長、屯田、大原)に極秘任務として作らせたことがあるが、極秘任務としか言っておらず、プレゼントであると言っていなかったため、本部長、屯田、大原から問い詰められる羽目になったこともある。第240話「スーパー老巡査の素晴らしき一日」では自身の先輩にあたる佃の依頼で、彼が派出所勤務を出来るように屯田と大原に依頼している。最終回では両津の人並み外れた体力と行動力を見て「両津の本庁への栄転を実施する」と言っていたが、実際は両津の自作自演による嘘だった。
劇場版では顔が隠れた状態で登場。
水戸 光夫(みと みつお)
警視庁第九方面本部長で、「警視庁の裏警視総監」とも呼ばれている。部下である助山警部補・角田警部補と共に、抜き打ちで各警察署・派出所の視察に来る(変装して、相手の警察官の働きぶりを見るのが趣味)。元ネタは時代劇『水戸黄門』。
郷田(ごうだ)
声:長谷部高史
警視庁の幹部で、カイゼル髭を生やした中年男性。名前はアニメのみの設定。
原作では122-3に登場。PHSを利用した捜査訓練の指揮を執り、犯人役(両津・ボルボ・左近寺)の内、1ヶ月以上も逃げ続ける両津に業を煮やし、警視庁総動員で両津を確保しようとした。
アニメ第235話「さよなら両さん」では、他の幹部と共に素行不良の両津を懲戒免職にしようとするが、両津が人質事件を解決する様子を見せ付けられ断念した。
星 逃田(ほし とうでん)
声:下元史朗
警視庁に勤務する刑事(アニメでは特殊刑事課の一員で、通称「ハードボイルド刑事(‐デカ)」)。ハードボイルドに映りたがる性格を持つ。背後から声をかけられると反射で銃を抜いてしまう。あだ名は彼の氏名を全て訓読みにした「ホシ のがした(または「にげた」)」(ホシ=犯人の隠語)らしいが、実際にそう呼びかけた者はいない。
本来は1回限りの実験的なキャラクターの予定だったが、初回登場のラストで、星がカルティエライターを無くし、「読者のみんなも見つけて!」と呼びかけたところ、読者から実際にライター(100円ライターに金紙を巻いただけのもの)を送ってきた少年[19]がいるなど反響が大きかったことから再登場を繰り返した。また、雑誌掲載後10年近く経ってもライターを送る読者が後を絶たなかったといい、さすがに「もう送ってこないように」と作中で呼びかけている。その後、突然ハゲてしまい(そのため新しいあだ名は「ホシ はげた」になった)、両津たちにマリアの髪の毛をもらってカツラを作ってもらった。
1994年、両津の目撃談の中での登場(90-9)を最後に一旦姿を消したが、2002年あたりからたまに登場する事がある。145-6では「1984年にタイムカプセルに入って冬眠していた」ことになり、20年ぶりとして登場した(実際には1984年から2004年の間も数回登場している)。また、100巻以前のキリのいい巻の表紙で群衆に紛れて描写されることも多く、決まって「こういう時にしか登場しない」という内容の吹き出しが用意されていた(さらに題字などで微妙に隠れることも多い)。
服に貼られたスクリーントーンの説明、コマ枠の破壊や変更、自分以外をコマの外へ押し出すなど、漫画に描かれていることを強く意識している。アニメでもバンクシステムの多用や「理屈より絵面優先」で次々条件設定を変えたり、アニメ監督の高松信司が実写で割り込んで来るなど実験的な回になっている。
長谷川 亜里衣(はせがわ ありい)
警視庁交通課勤務。ミリタリー課とロボット課と共同で「本庁女子プラモ部」を作った、主将で巡査長。両親は北海道自衛官で幼少の頃から戦車ヘリコプターに乗っていた。両津率いる「葛飾署男子プラモ部」よりも製作技術のレベルが高い[20]モデル並みの美人であるためモテていた時期があったらしいが、デート中もついミリタリーに目がいってしまい彼氏に引かれて別れたことが何度かある。184巻で両津が主催したコレクター同士のお見合いで両津の友人の田宮不二実と結婚した[21]
佃(つくだ)
声:重松収
日本でただ一人の名誉警視監。戦前からあらゆる事件を解決し、「捜査の鬼」と呼ばれる。本当は派出所勤務に憧れており、特別嘱託で一時公園前派出所に巡査として勤務した。
アニメでは第240話「スーパー老巡査の素晴らしき一日」に登場。警視総監の先輩に当たり、「桜田門の黄門様」と呼ばれている。キャリアでありながら現場一筋で数々の難事件を解決した実績を持つ。過去に屯田署長とも面識がある。原作と同様の理由で公園前派出所に勤務するが、本当の理由は恋人と駆け落ちした娘の様子を見るためであった。両津の協力で娘と和解したのち、両津に感謝を述べて定年退職する。

特殊刑事課

ロボット課(捜査8課)

開発001号
声:竹本英史
警視庁が1億円の費用で開発したロボット警官1号(アニメでは50億円)。外見はG.I.ジョーをそのまま等身大にした感じである。抜群の記憶力と計算能力を誇り、また体は鋼鉄で出来ている。部品は真空管や旧式のフロッピーディスクや昭和時代の電気部品を使用しているためその部品は入手が困難である。両津が私用で酷使したため(アニメ版ではアルバイト等で働かせたため)故障し、近所の電気屋で直そうとしたが失敗して壊れてしまった。その後、両津が001号の姿をしてごまかしたが大原にバレてしまった。しかし、その後の話ではダメ太郎の手によって復活し(復活と同時に改良も加えられ上記の旧式電気部品から最新式の電気部品や光ディスクドライブ(DVD/CD-ROMドライブ)、USBハブを使用している)、002号や003号と共にロボット派出所で勤務している姿が見られる。
開発002号
警視庁が30万円の費用で開発したロボット警官2号。交通機動隊用。開発001号を両津に壊され予算を大幅に削減されたため、プラモデルのような組み立て式で、バッテリーがたった3ボルト(単三電池2個分)であるため非力。バイクに変身することもできるが、スピードを上げるとすぐバラバラになる。しかし両津がバッテリーを24ボルトのものに入れ替えるとパワーアップし、スピード違反車の屋根をもぎ取る事ができるほどになった。巨人の帽子に水筒を肩からかけ、口調は「裸の大将」の山下清風で語尾に「〜だな、やっぱし」をつけたり、「兵隊の位で言うと」と表現したりする。
開発003号
警視庁が開発したロボット警官3号。外勤用のロボット。外見は鉄人28号ロボット三等兵鉄腕アトムをゴチャ混ぜにしたような外観で、エネルギーは頭頂部にある太陽電池。普段は温厚だが、配線がおかしくなると体のコントロールが利かなくなって暴れだす。両津と模型屋の親父曰く、プロの仕事とは思えない程ムチャクチャな配線状態だった。その後、本庁で改良を加えられてその欠陥はなくなった。他に2台作られたが同じ欠陥が判明し改良を加えられた。
丸出 ダメ太郎(まるで ダメたろう) / 開発004号
声:植本潤
警視庁が開発したロボット警官4号。命名は両津による。正式名称は「警視庁開発4号乙型ロボット」。充電している電気の量と知能が比例する(満タンの時は大学教授並みの知能となる)。現在は警視庁の警部であり、量産化もされている。温厚な性格で、炎の介になめられても気にしない。両津のことは「神様」と呼ぶ(両津に命令された)。別名(両津がダメ太郎にピンチを救ってもらった恩により名付けたもの)は綾皇寺(あやのこうじ)ダ・ビンチ。重いものを持つと手が抜けてしまう。
アニメ版では派出所に配属されたが、業績が良くなく、間もなく解体されてしまうところで、タンクローリーの爆発により、火災に巻き込まれた警視総監を救出したことから、解体を免れた。なお、アニメ版では電圧を上げると凶暴な性格になり、電圧を下げると女性の様な性格になるという設定がある。また、原作の144巻で本庁がダメ太郎を大量に生産して、記憶を同時通信(リアルネット)するぐらいに発達したが、両津がダメ太郎をギャンブルに連れていったためすべてのダメ太郎がダメなロボットになった。30周年の「復活して欲しいキャラ」投票では、2位にランクインした。アニメでは2002年の初登場より4年前のエンディングテーマの「ブウェーのビヤビヤ」(1998年)で先行登場している。名前の由来は丸出だめ夫
度怒り炎の介(どいかり ほのおのすけ) / 開発005号
声:八十田勇一
警視庁が開発したロボット警官5号。命名者は両津。燃料にガソリンを使用しているため、感情が高ぶると配線ショートして発火してしまう。「ロボットは新しい方が偉い」と主張し、先輩のダメ太郎より態度がでかいが、ダメ太郎とは違って量産されることはなかった。両津の事は「不良警官」と呼ぶ。一時、警視庁に嘆願し亀有公園前派出所の隣にロボット派出所を作ったものの、読者から苦情の葉書が殺到し、何度かテコ入れされた後、結局は警視庁のロボット課(捜査8課)に移転した。両津とは喧嘩することも多かったが、ロボット刑事の中では一番ウマが合い、コンビを組んで事件を解決することが多かった。前述のダメ太郎同様「ブウェーのビヤビヤ」で先行登場している。名前の由来はいかりや長介
開発006号
ダメ太郎が開発した、巨大ロボット。中に人が乗り込み操縦する。燃料はニトログリセリン。両津と炎の介が試運転したところ、勝手に動き出して葛飾町を大混乱に陥れた。両津と炎の介の手で燃料供給を止められるも、葛飾署の目の前でバズーカで狙撃され、大爆発した。負傷者104名、車両13台大破、葛飾署全損(アニメでは葛飾署は全損したが、負傷者(両津と炎の介以外全員)はなし)。両津は入院したが、大原は署の中にいて無傷だった。原作では両津が屯田を恨んでロボットで殴りこんだと誤解されたが、アニメ版ではロボットの暴走であったことが明かされている。
その他のロボット警官(G号、P号、電話ボックス型、交通標識型、マンホール型)
ダメ太郎が開発した、ロボット警官たち。こちらは人型ではなく色々な姿をしている。P号は普段は郵便ポストとして、G号は普段は自動販売機としてカモフラージュしながら見張っている。いざと言うときには脚が出てきて自力で移動できるという。他にも電話ボックス型や交通標識型、はてにマンホール型までのロボット警官も登場しているが、両津に「街を歩いていてこの連中が見張っていると不気味だな!」とつっこまれてしまった。
人造人間(レプリカント)
ロボット派出所が公園前派出所そっくりに改装した際にダメ太郎と炎の介が、開発した人造人間(レプリカント)たち。中川A、麗子B、部長Cの3人がいるが、両津だけは「二人もいると危険」(炎の介談)との判断で両津のレプリカントは開発されなかった。見た目は本物の中川・麗子・大原とまったく変わらない(大原のみ性格も少し違う)が、左耳を引っ張ると動作が停止する。

度井仲署

原作35巻に登場する戦後に忘れ去られていた千葉県埼玉県の境にある「度井仲県」度井仲村を管轄する警察署。劇中ではテレビ番組「木曜スペシャル」のスタッフに発見されるまで第二次世界大戦が継続していると人々が思い込んでおり住民の格好、常識は戦時中のままであった。警察も旧日本陸軍の制服を着用し、戦間期から第二次世界大戦初期に使用された欧米製の兵器を装備している。アニメ版では千葉県と茨城県の境に位置が変更され装備品も三式中戦車戦艦零戦などといった戦時中の旧日本軍の兵器に変更された。

大前田 よね助(おおまえだ よねすけ)
声:大谷亮介
度井仲村村長兼警察署長。旧日本軍将官の礼服を着用している。犯罪者を逮捕する際には上記の兵器だけでなく列車砲も投入する。アニメ版では村長を兼務している設定は触れられず、階級が巡査という設定であった(劇中で両津達が度井仲村へやってくるまでの30年間、事件は発生せず昇進の機会がなかったとされている)。
芋頭(いもがしら)
声:石塚堅
度井仲署に勤務する巡査。三八式歩兵銃十四年式拳銃(南部甲式)を装備している。村では士官候補生で、飛行中の軽航空機を狙撃できるほどの銃の腕前を持つ。原作では研修のため公園前派出所にやってきて騒動を起こしたが、アニメ版では現金強奪犯を追って度井仲村に迷い込んだ両津と中川に出会い、村の案内と犯人逮捕に協力、オチでは度井仲署の総力をあげて柿泥棒を追って東京へ押し寄せてきた。
先代署長
アニメオリジナルキャラクター。現在は故人で、大前田の回想に登場。元々は巡査であったが、30年前に柿泥棒を捕まえた功績で巡査長に昇進した。

大阪・通天閣署

通天閣を庁舎として使用しているが、一度爆発して建物が倒壊し、一時期くいだおれ太郎を模した建物となったが、現在は元に戻っている。手配書なしで捜査に踏み切ることで、暴力団関係・関西の警察関係で有名なことから別名「浪花のワイルド7」とも呼ばれている。時には日本国外まで犯罪者を追いかけて行くこともあり、大概は現地で大騒動を起こしている。基本的に全員阪神タイガースのファンである。その後、東京が振り込め詐欺の被害が一番多いと知り、警視庁に任せてはおけないという理由で公園前派出所の隣に「通天閣署別館」を建設し、東京へやってくる。なお、現実における大阪市浪速区内の管轄は浪速警察署である。ヘリコプター戦車ガレオン船等様々な乗り物を所有している。

御堂 春(みどう はる)
声:白石涼子(ゲーム版)
交通課に勤務。実家は千日前串かつ屋「串かつやで」。誕生日は1月1日、年齢は20歳。体重40kg。血液型はB型。左利き
負けず嫌いで東京に対抗意識を持つが、中川のようなイケメンには弱く、両津のことは「トーキョーモン」、中川のことは「東京の方」と呼び分けるなど態度にも明確な違いが表れる。しかし、両津に対しても本心から嫌ってはおらず、良きライバルであり親友という間柄であり、協力して犯罪者を逮捕することも多い。反面、両津以上に喧嘩っ早い上にやたら拳銃を撃ちまくる事が多く、時には両津ですら呆れる程の無茶をすることもある。身長は145cmと小柄なため、両津からは「チビ太」と呼ばれている他、警察官採用規定の基準を満たしていなかったが、通天閣署署長の「犯人を一人逮捕するたびに実際の身長に1cmプラスされる実績評価の警官見習い」という配慮により、その基準をクリアして正式採用された(現在では計算上4メートルの巨人になっている)。オリンピックの射撃競技で銅メダルを獲得した事がある(金メダルを取ることができたのだが、対戦相手の事情を聞きわざとミスしたため)。上着を着ずに勤務している。両親のほか弟が6人いる。彼らはそれぞれ江素岡駄加計府場酢信条多淵阪神タイガースに所属していた選手の姓をもじった名前が付けられている。阪神タイガースの大ファンで、巨人に対して少なからず敵意を持っている。名前の由来は御堂筋
負けず嫌いは筋金入りだがひねくれており、勝つ為の賢実な方法(レースならまず互角以上の排気量のマシンを手配する)を「面白くない」と言ってやらない。
東京に来るまで、修学旅行で行った京都が今までの人生で行った最東端(大阪の学校の修学旅行先が京都なのもそうだが、大阪から見て北に位置する京都を東と連想する事も無理がある)で、日本の地図は中部以東がないと思っていた。しかし、外国まで犯人を追いかけることもあることから、前述の発言が本当かどうかは疑問である。
同じ関西人に親近感を持つが、京都と神戸だけは見下ろされている感じがするらしく別物扱いしている(嫌ってはいない)。麗子や早矢が関西出身者であることに気づき同郷の人と思っていた時があるが、2人がそれぞれ神戸と京都に実家ある上、桁違いの金持ちの娘であることを知りショックを受け、両津からは「東と西というグループじゃななくて金持ちと貧乏人というグループの分類」といなされていた。
浪花(なにわ)
通天閣署署長。普段は制服だが、時折ネタのため、海パン姿か阪神タイガースのユニフォームを着ている。「組織にいてはがんじがらめになる」として、通天閣署を「独立警察」としており、署員には絶大な支持を受けている。阪神タイガースの大ファン。
芦原 レイ(あしはら れい)
交通課巡査。誕生日は12月31日。血液型はA型。丸い眼鏡と三つ編みが特徴。御堂春とは幼馴染で、ミニパト「たこ焼き号」のドライバーを担当する。内気な性格だが、春の無茶に付き合うことも多い。実家は日本橋の電気屋「芦原電気」。兄がいる。名前の由来は芦原橋駅
海鞘(ほや)
部長。通天閣署が誇るネゴシエーター。特技は手品。
後場(ごば)
通天閣署次長。「おんどりゃぁ!!」と迫力のある関西弁が武器。
比栗(びっくり)
課長。刑事部鑑識課所属。この道33年のベテラン。
貫井崎(ぬくいざき)
係長。通天閣署の発明博士。比栗課長とはお笑いコンビ。
巻波(まきなみ)
通天閣署交通課課長。140巻では同じく交通課課長の境(さかい)課長が登場しているが詳細は不明。

電極家

アニメ第35話「ハイパー小学生VS両津」(1997年4月13日放送)に電極+が登場。第180話「ハイパー社長の家族サービス」(2000年5月14日放送)で+が再登場して、その家族が初登場する。+はオープニングの「葛飾ラプソディー」に登場しているものの、その時期(1997年~1999年)にはアニメ本編には登場せず、初登場から3年後に再登場する。

電極 スパーク(でんきょく スパーク)
声:楠大典
ハイテク電化製品の開発・販売を行っている「スーパー電子工機」の社長。東京都目黒区鷹番在住。仕事の鬼で、製品開発のため3人の息子ですらモニターとして利用する。派出所にもたびたび新製品を売りにくる。よく災難に巻き込まれるが、会社がつぶれることはない。お台場にある会社の建物はオール電化のハイテクビルだったが、月1000万円と電気料金がかかり過ぎ、マスコミに地球環境に逆行しているなどとバッシングを受けたため、木造・萱葺き屋根の建物になった。しかしながら、その建物を造るために東北地方の山を2つ伐採し、大型ディーゼルトラック200台で木材を運搬し、水道水で流れる川や滝を作り、秘境の島から樹齢3000年の縄文杉をクレーン車10台・掘削機5台で掘り出し、10億円もかけて会社まで持ってくるなど、全くエコロジーにはなっていない。
電極 冷(でんきょく れい)
声:堂ノ脇恭子
スパークの妻で、+、-、Pの母。夫が息子を新製品のモニターにすることに強く反発している。息子達と一緒に遊園地に遊びに行った時、「会社の製品を身に着けていないか」と言ってスパークに金属探知機を使ったことがあった(アニメ179話「ハイパー社長の家族サービス」ではこの役目は両津がやっている)。
電極 +(でんきょく ぷらす)
声:竹内順子
スパークの第一子。小学生ながらコンピューターに詳しく、また小学生の友人とゲーム会社「S・E・S(サイバー・エレメンタリー・スクール)」などソフト会社を既に3つ経営している。しばしば父の開発した製品のモニターを引き受けており、初登場時も「ハイパーランドセル」のモニターをしていた。もともと小学生らしい感情を持っていなかったが、檸檬に一目惚れしてからは、感情を顔に出すことが多くなった。なお、檸檬とは友達として付き合っているが、擬宝珠家に盗聴器を仕掛けたり、檸檬の目的地に先回りするなど檸檬に迷惑されている。冷静な顔つきで話し方や行動はとても大人びているが、檸檬の前になると途端に気弱になる。一方で檸檬の前で高所恐怖症であることを隠すなどのヤセ我慢をすることも多い。超こち亀の書き下ろし漫画では30周年を笑顔で祝っている。私立電子学校小学科理工学部在籍。年齢は9歳。
電極 -(でんきょく まいなす)
スパークの第二子で+の弟。最初は幼稚園児だったが、後に+と同じ小学校に通うようになる。+とは1学年違い。父の影響で+があまりにも子供らしい感情を持っていないので、+に比べて年相応の子供である。+曰く「文系」のため、コンピューターは苦手のようである。
電極 P(でんきょく ぱるす)
スパークの第三子で、+と-の弟。113巻で誕生した赤ん坊。V(ボルト)かA(アンペア)か迷った末、「子供らしいパルスにしたらしい。登場時には、両津や中川がわざとらしく名前を間違える(時々麗子も間違える)。

屯田家

屯田署長の家族。屯田と妻は柴又に住んでいるが、署長が子供・孫達に甘い為よく息子夫妻が子供達やペットを預けに来る。屯田の息子、よしお、のび太以外は84巻、145巻に登場。

屯田の妻
本名不明。元婦警で、巡査時代の署長に「結婚してくれなきゃやだ」と涙ながらの猛烈なアタックを受けて、駆け落ちの末に結婚したらしい。子供や孫に甘い夫を良く思っておらず、署長や孫達には厳しく接している。
屯田の息子(名前不明)
36巻に登場。当初は理屈っぽく生意気で我儘な性格だったが、両津によって花やしきへ連れて行かれる。当初は嫌がっていたが、両津の人柄に触れて以降は我儘を言わなくなった。後述の署長の息子(一男・正男・章男)、のび太の1人と同一人物か別人なのかは不明。
屯田 一男(とんだ かずお)、屯田 正男(とんだ まさお)、屯田 章男(とんだ あきお)
署長の息子達。作中では名前のみ登場。84巻では一男夫婦はハワイへ10日間、正男夫婦は香港へ10日間、章男夫婦はオーストラリアへ15日間旅行する為、署長夫婦の家に息子たちとペットを預けて行った。署長の妻によると、これまでに何度も同じことがあったらしい。
屯田 よしお(とんだ よしお)
署長の孫の一人。66巻に登場。柴又で両津の叔父・尾形米吉が営む総菜屋を署長と共に訪れ、偶然会った両津を「おじいちゃん!署の問題児ってこのお巡りさんでしょう!?」と言って署長を焦らせた。このエピソードでは、署長におぶられたもう一人の孫(赤ん坊)も登場している。
屯田 健介(とんだ けんすけ)
署長の孫の一人。かなりやんちゃな性格で、しょっちゅう署長の頭に飛び蹴りを喰らわせており、祖母(署長の妻)から怒られている。
屯田 飛介(とんだと びすけ)
署長の孫の一人。いきなり便を漏らしてしまい、家事に追われる署長を慌てさせていた。84巻では赤ん坊だったが、145巻では小学生位まで成長していた。
屯田 太郎(とんだ たろう)・屯田 次郎(とんだ じろう)
署長の孫。2人でスーパーファミコンRPGに熱中し、祖父に攻略法を尋ねた。祖父としての威厳を保ちたい署長は両津に相談し、散々足下を見られる羽目になった。その後は友人が訪ねてきた事でゲームは無事クリアできたらしい。
屯田 丸夫(とんだ まるお)・屯田 正(とんだ ただし)
署長の孫。家の中でサッカーをしてボールを署長の顔面にぶつけてしまい、2人とも祖母(署長の妻)に怒られた。
のび太
署長の息子。183巻に登場。前述の署長の息子と一男・正男・章男の誰かと同一人物か別人かは不明。大原部長の孫の大介と親しいらしく、彼に誘われてオンラインサバゲーに参加したが、かなり弱く、両津達の足を引っ張って最後には自滅してしまった。ちなみにゲームの対戦相手はジョディとカールヴィンソンの海兵隊員達であった。

飛鷹家

アニメ版では弓道編が存在しないので早矢同様出番は無かった。なお、二徹の妻(四姉妹の母)は全く登場しておらず、健在かどうかについても不明。家は千葉の九十九里浜にあり、両津の実家よりも貧乏な狭い家である。しかし、娘の日光と月光は名門高校、St.フェアリー女学園の学生である(同校の校長の152-1での説明によると、学業が優秀なため学費を安くしているとのこと)。

飛鷹 二徹(ひだか にてつ)
千葉の九十九里浜に住む漁師。左京、右京、日光、月光の4人の娘がいる。モデルは漫画『巨人の星』の星一徹(声も加藤精三似)。性格は短気で熱血漢。読売ジャイアンツの熱烈なファン。左京と右京が生まれた際には「トマソン」「ガリクソン」と付けようとするが、役所で妻に止められた。子供をプロ野球選手に育てるのが夢だったため、娘全員をリトルリーグに入らせ野球の特訓をさせていたが、後に4人とも別のスポーツに走ってしまい、嘆いている。高校野球の監督もしている。また吉本好きで、大量のお笑いビデオを持っている。網を直す技量から編み物も得意で、娘達のセーターも編んでおり、編み物大会でも優勝した。漁船(北千葉丸三世)を改造している。よく海外の方まで無許可で漁に行くため、両津が一儲けしようとしたり超神田寿司関係で魚が必要な時には登場することが多い。
娘達は短期の登場で終わったのにもかかわらず、現在でも準レギュラーとして登場し続けている。
飛鷹 右京(ひだか うきょう)
二徹の次女。早矢の親友で、彼女と同様に大和撫子。誕生日は8月1日。血液型はA型。身長177cm、体重49kg。スリーサイズは83・57・80。
高校時代から弓道を始め、現在は流鏑馬を特に得意としている。京都で料亭に住み込みで働きながら上京、大学に通っている。クールな姉と違い温和な性格である。愛馬の「琴姫」とは意思疎通できる(元は白馬だが、体が弱いため肌が透けてピンク色をしている。そんな子馬だった琴姫を厩舎の飼育員の反対を押し切り、愛馬として大切に育てた)。そんな健気な右京・左京を、両津は巨人の星になぞらえて「左門豊作ツインズ」と称している。
両津への初対面の印象は(早矢が過度に両津のことを持ち上げていたこともあり)あまり良くなかったが、その後は実家に招くほど仲よくなっている。
本編以外のキャラクター紹介では「右京&左京」と姉と纏められることが多いが、本編で共演した事は幼少期の回想シーンのみで実質的な共演は皆無。
飛鷹 左京(ひだか さきょう)
二徹の長女で右京の双子の姉。誕生日は8月1日。血液型はA型。身長180cm、体重50kg。スリーサイズは83・56・81。
早矢とは弓道大会でトップを争うライバルだった。クールな性格。独特の弓と射法を使い、一時それが問題で弓道大会の出場停止処分を受けた。国立北千葉大学に通っている。飛鷹一家の中で最初に登場したものの、以後は扉絵や表紙イラストなどで姿を見せる程度となり、今では全く登場しなくなった。
飛鷹 日光(ひだか にっこう)、飛鷹 月光(ひだか げっこう)
二徹の三女・四女で、左京・右京の妹。姉達に続いて双子の姉妹だが、こちらは見分けが付かないほど似ている。誕生日は姉達と同じ8月1日。身長155cm、体重40kg。スリーサイズは80・56・79。血液型はA型。
早乙女リカと容姿が似ており、誕生日も同じであるが、高圧的で人の好き嫌いが激しい早乙女とは対照的に、二人とも天真爛漫で誰とでも仲良くなれるタイプである。2004年頃は主要人物として扱われていた。幼い頃から二徹に吉本のお笑いのビデオを見せられていたためお笑いが大好きで、口調は漫才で使う関西弁、日常会話はコントのようなやりとり、両津の知り合いでお笑い芸人のスチャラカ鼻子の大ファンである。
名門高校、St.フェアリー女学園の学生。日光はテニス部、月光はエアライフル部所属。

超神田寿司

擬宝珠纏の実家。擬宝珠家が経営する江戸時代から続く老舗の寿司店。

板長
声:竹本英史
超神田寿司の板長。職人としての腕は良いようであるが、両津の職人としての技術が高すぎるため、あまり目立たないことがある。檸檬がストライキを起こした際には彼女に代わって味の鑑定を行ったが、こちらも檸檬の味覚が凄すぎるためにいつもの味を出すことができなかった。
三平(さんぺい)
声:和田智 → 西村仁
超神田寿司の板前。板前の仕事の他に檸檬の幼稚園の送迎などをしている。126巻で結婚し、神田明神で挙式を挙げる。
久保田 亀吉(くぼた かめきち)
超神田寿司の新入りの職人。田舎の出身で寿司職人になる為に知り合いの知り合いの知り合いの紹介で超神田寿司に就職する。148巻の時点で店に来て半年目である。超神田寿司独自の釜戸でシャリがうまく炊けずに寿司職人になる自信を失いかけ、田舎に帰ろうとしていたが、檸檬が自転車の補助輪を外して乗る練習をしているのを見て自信を取り戻し、仕事終了後に釜戸を使い自主練を始める。その後は少しずつ腕を上げており、檸檬からは「(超神田寿司の味に)一歩近づいた」と認められつつある。

磯鷲家

アニメ版では早矢が登場しないため、出番はなかった。

磯鷲 剣之介(いそわし けんのすけ)
磯鷲早矢の父親。武道の達人。性格は非常に厳格で、嘘が大嫌い(嘘をついた者には過激な制裁を加える[22])だが、両津の嘘にはまだ気付いていない。一升瓶を何本飲んでも酔いつぶれないほどの酒豪。また、両津に「美味しんぼの海原雄山並み」と言われるほど食にもこだわる。家族で風呂に入ることという家訓があり、当然早矢とも入る。両津さえついていくのがやっとというほどの厳しい修行を行っている(睡眠時間も15分ほど)。京都在住。家紋は「箙兜」。ちなみに声が両津似。
一見硬派な人物であるが、京都にメイド喫茶が出店した際には両津に手作りの巨大紙芝居で説明したり、両津が提案した「修学旅行風の旅行」では木刀を持った鬼教師として協力し、葛飾署の署員達に懐かしさを抱かせた。また、就寝時間の見回りに部屋のドアを開け、数秒経ってからまた開けるという手で引っ掛け、両津たちが狸寝入りしていないか確認しようとするなど、硬派なだけでなく遊び心も持っている模様。
磯鷲 穂之華(いそわし ほのか、旧姓= 錦織部)
磯鷲早矢の母親。平安時代から続く陰陽師の家系で、実家は京都四条の呉服屋。弓道範士7段、錦織部流箏の2代目家元など幅広い能力を持つ。夫と同様、両津の数々の嘘(実家は名門呉服屋、本名は越前屋兵介、貯金は800万円、など)にはまだ気付いていない。実家の家紋は三本重ね矢。
磯鷲 蘆嵐(いそわし せいらん)
磯鷲早矢の兄で、剣之助夫妻の長男。武芸の達人で、日本武道会会長・格闘奥義道総帥の肩書きを持っている。酒に酔うと両津でも手が付けられないほどの酒乱となり、酔った際にはいつも早矢が止めに入っている。
磯鷲 蘿虎(いそわし かげとら)
磯鷲早矢の兄で、剣之助夫妻の次男。武芸の達人で、古武道総大将・撃破拳王位の肩書きを持っている。兄や弟同様かなりの酒乱。
磯鷲 飛竜(いそわし ひりゅう)
磯鷲早矢の兄で、剣之助夫妻の三男。武芸の達人で、剣道八段・合気道極意の肩書きを持っている。
泥棒を撃墜した時、両津は「早すぎて技が見えない」と言っていた。兄たちと同様相当な酒乱。
彦兵衛(ひこべえ)
磯鷲家の執事。両津からは「チョコベー」と呼ばれており、その度に馬の蹄で彼の後頭部を踏みつけている。剣之助同様相当な酒豪である。高齢であるが、愛馬・龍王丸で京都から東京まで来たり、槍術の心得もあるなどかなり豪快な人物。

爆竜家

爆竜 鬼虎(ばくりゅう おにとら)
声:小村哲生
「爆竜大佐」と呼ばれている。誕生日は12月8日。身長170cm、体重89kg。血液型はB型。
ボルボの傭兵時代の上官で、アメリカ陸軍大佐。体中が戦争による傷だらけ(一箇所は奥さんに引っかかれた傷)。アニメでは登場時、BGMとしてリヒャルト・ワーグナーの『ワルキューレの騎行』が流れる。アニメ版ではボルボを差し置いて単独で登場することも多い。登場する度に派出所を爆破したりして周囲に迷惑をかけている。両津の誕生日プレゼントとして、派出所上空から本物のM551戦車を落とし、派出所が破壊されたもある。アメリカでは父母共に働くため、家事は半々で担当。そのため顔に似合わず料理が得意で、両津に「軍人版梅宮辰夫」と評されている(この一面は部下も知らず、爆竜大佐の包丁捌きを見て驚いていた)。子供はジョディーの他、シルベスター(米海軍潜水艦乗員・NHLのプロ選手)、アーノルド(米空軍パイロット)、ブルース・ウィリー(NASA職員・NBAのプロ選手)の三男がいる。また自分の妻を自慢しており料理は世界一だと言う。家紋は「竜頭兜」。誕生日は太平洋戦争の開戦日から。
傷も相まって迫力満点の強面で、その怖さはライオンすら一睨みで後ずさりし、逃げ出すレベルである。またどんな時でも部下の小さなミス(セイフティーのかけ忘れなど)を見逃さず、どこにいようと軍隊教育を始めてしまう。
ヤークト・パンテル大佐とともに両津からは「最強の軍人」と言われている。爆竜も両津を恐れており、実際に怒らせた両津と戦った際は僅か3機しか帰還できなかった(爆竜本人はかすり傷ひとつ受けていなく、ボロボロになっている部下に対して「もっと厳しく訓練する必要がある」と言っていた)。しかしボルボ曰く、大佐の訓練の厳しさは半端ではなく、鍛え上げられた部下たちはどんな状況でも生き残って帰還する猛者が揃っているため単に両津が常人離れしているだけとの説も。
ジョディー・爆竜・カレン(ジョディー・ばくりゅう・カレン)
声:斉藤レイ
爆竜大佐の娘で、アメリカ海軍所属。誕生日は太平洋戦争の終戦日である8月15日。血液型はAB型。身長180cm、体重68kg。スリーサイズは105・63・95。アニメでは95・58・90。
空母カール・ヴィンソンで発艦士官(カタパルトオフィサー)をしている。母親はアメリカ人なので麗子と同じくハーフ。年齢は22歳くらい。母親に似て巨乳ブロンド美女。ボルボの交際相手だが、女性に免疫のないボルボにとっては目に毒である。そのため結婚をかけた戦いにボルボは後一歩の所でジョディに勝つことが出来ない。しかし、爆竜大佐にはその強さを見込まれているため、ボルボに女性免疫を付けさせるためジョディに同棲を命じる。鬼より強いといわれる海兵隊員を10人立て続けに倒すほどの腕前(しかし、アニメ135話「左近寺新たなる門出」では左近寺に柔道の練習で完敗しており、それにより左近寺と結婚騒動に発展した)で、空母から飛び降りてナイフ一本でサメ狩りをしていたこともある。水泳やボディボードの技術も高い(水泳は、本人曰く10kmぐらいなら軽く泳げるという)。ボルボと一緒に英会話スクール英語講師を経験した後、海軍の空母でスシバーを開店するために超神田寿司で1か月修行をし、プロの板前並みの技術を身に付けた。アニメでは、結婚した相手には「どきどきメモリアル」のヒロイン・早乙女沙織のようなゲームのキャラクターでも浮気は許さないという設定があり、もし浮気をした場合はその相手に制裁を加え、このような状態になると誰にも彼女を止められなくなる(ただし、マリリンと二股をかけたボルボに対してはそのようなことは行っておらず、むしろマリリンからボルボを連れ戻そうとした)。
マリアの妹マリリンとボルボを巡って熾烈な戦いを繰り広げるが、逃げ出した猛獣を捕らえるのに互いに協力し合ったことで和解。ふたりで公平にボルボと接するということで丸く収まった(ただし、ボルボは香港と日本を何度も行き来してふたりに会いに行くため、苦労が続く生活となった)。
斉藤は舞台版では、麻生かほ里が演じた麻里愛役として出演している。
爆竜大佐の妻
声:尾小平志津香
爆竜大佐の妻で、アメリカ人。ジョディーの母。本編には未登場。爆竜大佐の話によれば料理が得意らしい。
アニメ版では第248話「ヨーロッパ横断! 麗子救出大作戦」で、爆竜大佐との会話シーンで声のみ登場。その際、日本語を話している。
爆竜 シルベスター(ばくりゅう・シルベスター)
爆竜大佐の長男で、ジョディーの兄。アメリカ海軍の潜水艦乗員で、NHL(米ナショナルホッケーリーグ)ロサンゼルス・デトニクスの現役選手でもある。両津のチームとアイスホッケーや巨大エアホッケーで対戦し、両津の手段を選ばないプレーに翻弄され続けた。カーリングの経験も有り、両津達に指導したこともある。
爆竜 アーノルド(ばくりゅう・アーノルド)
爆竜大佐の次男で、ジョディーの兄。アメリカ空軍にパイロットとして在籍している。現在は写真と回想のみで登場し、本人は本編未登場。
爆竜 ブルース・ウィリー(ばくりゅう・ブルース・ウィリー)
爆竜大佐の三男で、ジョディーの弟。NBAボルチモアブルックスに在籍するバスケット選手であり、同時にアメリカ航空宇宙局NASAにも勤務している。エアマックス(スニーカー)ブームの頃、両津の開発した「エアワラジ」や「エアウッド・マッチモア・ゲタ'97」のキャラクターとして、花川戸靴店と10万円でスポンサー契約させられた。

両津の少年時代の友人

戸田 豚平(とだ とんぺい)
声:五十嵐明(8話)→竹内順子(53話)→竹本英史(79話 - )
千田 珍吉(ちだ ちんきち)
声:渡辺秀行(8話)→岡本麻弥(53話)→下崎紘史(79話 - )
両津の子供の頃からの親友。かつては3人でたびたび問題行動を起こし、「トン・チン・カン」の「三バカトリオ」と呼ばれた。3人の点を合計して100点ということが有名だったらしい。豚平の親は寿司屋、珍吉の親は提灯屋を営んでおり、大人になった2人はそれぞれ後を継いでいる。二人の姓は154巻「東京中に都電のいた頃の巻(後編)」で明らかとなった。なお珍吉は鉄道ファンであり、トロリーバスの回では車両の操作もしていた。豚平は少し太り気味で、他の二人に比べると動作が遅い。「トン・チン・カン」の3人で偉い人の自宅に突撃も実行していた(アニメ版では一時期「コン太」(声:森訓久)というキャラがいて「トン・チン・カン・コン」という時があった)。
緒方 瞳(おがた ひとみ)
両津の小学校時代の同級生。とても可愛い子であったため、男子から縦笛を舐められたり先端部を取り替えられるという被害に遭っていた。それを両津に相談したところ、両津は自分の笛と彼女の笛を普段は取り替えておき、音楽の授業前に戻すという対策をとった。アニメでは姫野由紀子のエピソードとなっているため登場していない。
鮫島 祭(さめじま まつり)
縁日の屋台で商売をする娘。両津と同い年(学校は異なる)。小学生時代は三ノ輪在住。両津の少年時代、偶然吾妻橋で出会う。九九が覚えられなかった経験が元で勤勉家になり、小学6年にして中勘助の『銀の匙』を読むほどになった。後に結婚し、双子の子供をもうける。日本中の祭りを転々とし、両津ともたびたび出会う。146-9、148-9に登場。
橘 琴音(たちばな ことね)
声:日高のり子
両津の小学生時代の恋人で初恋の相手。生まれは京都だが、旅回りの役者一座の娘で、全国各地を巡業していた。父は伝衛門(声:福本伸一)、母は葵(声:富永みーな、名前はアニメのみ)。現在は京都で女優(一座の座長)として活躍している。小学生時代、彼女が事故で怪我をしたことを聞いた両津・豚平・珍吉の3人が自転車で(もちろん学校や家族には無断で)東京から京都まで駆け付けたことがある。76-10で初登場し、102-8(連載1000話)で続編が描かれた。90巻初版本のカバー裏のおまけ漫画では結婚したと語っている(実際には結婚していない)。
姫野 由紀子(ひめの ゆきこ)
声:菊池志穂
両津の小学校時代の同級生。小学校時代、楽譜を書き写していたところ、両津にノートの上にオタマジャクシを並べられて泣いたことがある(アニメ版では両津をビンタしている)その後は結婚し、娘である恵を出産するが、後に離婚後に交通事故で死亡。アニメ版では中学生から海外に留学し、その後、海外でピアニストとして活躍中に亡くなったらしい(両津はそのことを知らず、豚平と珍吉から聞かされて驚いていた)。由紀子が海外に留学できたのは両津の協力によるものである。
姫野 恵(ひめの めぐみ)
声:小林由美子
由紀子の娘。小学6年生。母親の母校(大門小学校)が廃校になり取り壊されることを知って学校に赴き、両津・豚平・珍吉の三人と出会った。両津たちが埋めた卒業記念のタイムカプセルから、母親の手紙とブローチを受け取った。その後、恵は母親と同じくピアニストの道を歩む。
村瀬 賢治(むらせ けんじ)
声:流山児祥、小学生時代 - 高乃麗 / 演:中村獅童、小学生時代 - 吉川史樹(ドラマ版)
両津の小学生(3年)時代の同級生。裕福な家庭に育ち、秀才で弁護士になるのが夢だった。左利き。下町では浮いた存在だったが、両津との特訓により町内のベーゴマチャンピオンとなった。やがて、渋谷の方へと転校が決まると、両津と木の下にベーゴマを埋め、2001年に再会する約束をした。
しかし、その後の家庭環境の変化などで村瀬は荒んだ道を歩むようになり、両津との久しぶりの再会は、逃亡中の暴力団員(村瀬)とそれを追う警官(両津)という複雑なものだった。両津の説得により村瀬は自首を決意。思い出の木の下に、2001年の再会を再度約束するメッセージを残した(57-8)。
しかし、2001年の約束の日を迎えても刑期を終えたはずの村瀬は両津の前に現れなかった。実は出所後、悪徳不動産屋の裏資金を法律を盾に横取りするという違法すれすれのビジネスで金を溜めながら、アジアの子供に義援金を送っていた。その仕事柄のため、後ろめたくて最初は両津の前に姿を現すことが出来なかった。中学生以降孤児院で暮らしていた体験から、浅草で孤児院を立てるのが夢だと語っている(125-9)。
ドラマ版では、銀行強盗の事件で両津と再会している。また、終盤では両津と協力して悪党を成敗していた。
57-8「浅草物語」(125-9「望郷編」を含む)は人気が高く、浅草神社の記念石碑にも掲載されている。
白鳥 純(しらとり じゅん)
声:松野太紀浪川大輔(中学時代)
71-9「勝鬨橋ひらけ!の巻」に登場した両津の元同級生。実家は金持ちで、少年時代の両津たち三バカトリオはたびたび彼の家を訪問してお菓子をもらうなどいい思いをしていたが、本人は体が弱く、療養のために北海道へ転校することが決まったため、三バカトリオは彼のために最後の思い出として、町中の人々が混乱するのも構わず閉鎖された勝鬨橋を再び開けるという暴挙を決行した。その時の感激が忘れられず、本人は後に工学博士になり、橋の研究についての著書を出版するまでになった。
ちなみに、彼の肩書は「北海大学名誉教授」となっているが、名誉教授は通常、定年退職した教授に与えられる称号であり、現役警官の両津と同じ年齢であるはずの彼が名誉教授を名乗っているのは不自然である。そのためか、後に書かれた小説版では、彼の肩書は「北海大学教授」に変更されている。
朝比奈 隆(あさひな たかし)
声:浪川大輔
87-4「友情の翼!の巻」に登場した両津の旧友。模型飛行機作りが得意だった金持ちの少年で、不忍池の模型飛行機大会を通して小学校時代の両津たち三バカトリオと知り合い、交流を深めていったが、両親の仲が悪く、最後には両親の離婚で青森へ転校しなければならなくなるという悲しい別れを迎え、別れ際に両津の宝物のメンコを貰った。その後、隆のアドバイスを基に両津が作った模型飛行機は大会で見事優勝した。風の便りによると、隆本人は後に少年時代の夢を叶えてパイロットになったらしい。
アニメ版ではパイロットになった隆の姿が描かれ、飛行機の操縦席には両津から貰ったメンコをお守りとして飾っている。中川と麗子も乗っている飛行機を操縦している最中に機体トラブルに見舞われるも、両津の言葉を思い出して着陸を成功させた。直後、両津と再会を果たす。
国井 鉄男(くにい てつお)
少年時代に父の仕事の都合で大阪から来た両津の友人。あだ名は「国鉄」というほど鉄道ファンであるが、新幹線に対しては「あんな早いもんどこがええねん」と言っている。大阪からは新幹線でなく東海道本線鈍行列車で東京に来た。両津たちと一緒に都電を全制覇する。大人になって都電で働いている。154-3、4と9に登場。鉄男の父も都電で働いている。
夏樹 風乃(なつき あいの)
「勘吉青春恋語り」に登場。両津と同級生である。墨田区押上から中学校に通っていた。クラスのアイドルで、美人で頭がよく金持ちだったらしい。実家は「夏樹セルロイド工業」という小さな工場で、父親が社長である。クラスの記念樹「檜木」を植える場所を「校庭の庭が狭く40メートルまで育つため」彼女が自宅を提供した。その後、何らかが原因で風乃の工場が燃えてしまい、記念樹もろとも燃えてしまった。その後責任を感じ「近所も隣燃して迷惑かけたので」突然引っ越しをして何の連絡もなく他の中学校に転校した。そのあと風乃は「夏樹プレス」として立て直した両津が探しに行き発見してみんなが書いてくれた紙を渡した。現在は両津に呼び出され押上に来た。両津は「スカイツリーを記念樹の生まれ変わり」と称した。

友人・知人関係

絵崎 コロ助(えざき コロすけ)
声:松山鷹志
中川の恩師で、ケンブリッジ大学ソルボンヌ大学マサチューセッツ工科大学の時もある)の教授。コミカルさを強調するためか目が透き通らないメガネをかけているのが特徴。専門は機械工学。東京都港区赤坂出身。数々の発明はどれも失敗作(いつも両津勘吉を実験台として利用)となっていたが、警視庁に配属されているハイテクノロジー車「EZAKI・Z1(エザキ・ズィーワン。)」は成功となった。自動車が好きだが車に関する知識は殆どなく、運転はとても下手くそ。フランスでは足下を見られて、珍車を売りつけられた。スキーやハンティングも得意なふりをしていたが、実は大の苦手。その一方で心理学も得意で催眠術にも詳しく、本田の祭り嫌いを克服させるために催眠術をかけたこともある。漫画愛好家でもあり、漫画を嫌う大原に漫画論を展開して認識を改めるよう説得したこともある。教鞭を執る国を変えるたびにその国の風土にすぐ馴染むので、「スイッチ先生」のあだ名がある。自作した電動リフトの操作ミスによりジャガーを大破させた後も、すぐに立ち直っていた。4人の娘(春子、夏子、秋子、冬子)がいる(それぞれ欧米の大学に留学している)。妻は通訳の仕事で中国に滞在。推定年齢は64歳。両津からは発明品の実験台に使われていることもあって迷惑がられているが、本田とは上記の催眠術の件以外にも、スキー旅行から共に逃走を図ろうとしたり、世界の美術館の見学に連れて行ったりと仲がよい。
ビールの泡を生かす注ぎ方をマスターしているなど、顔に似合わず繊細な技術も持っている。
原作とアニメでは若干設定が異なる。アニメでは原作以上の変人で喋り方もコミカルであり、ほとんどマッドサイエンティスト化し、怪しげな発明品(変身マシーン、透明化薬、百面相マスク、巨大化まんじゅう等)を次々発明しては両津を実験台にし、様々な物の蘊蓄を熱く語ったり(ただし曖昧な知識で間違える事も多い)[23]、さらにはコスプレをする。どんな所でもお茶を飲む癖がある。原作ではビール工場で『亀有ビール』や『芋焼酎』を作るほどだがアニメでは全く飲めない。アニメでの両津の呼び方は「ミスター・ゴリラ君」。両津からは「トンデモ教授」と呼ばれているが、途中から「絵崎」や「コロ助」に変わっている。原作で絵崎の登場以前の発明関係の話にアニメでは登場する。自身の発明でひどい目に逢うことも多く、アニメ『とんでもボディジャック』では入れ替わった両津と中川を元に戻す(本当は入れ替わっていない)装置の自爆スイッチを押してしまい派出所メンバー(両津・大原・中川・麗子・寺井・野良猫)と共に入れ替わってしまった(絵崎の体には麗子の魂が入り絵崎の魂は寺井の体に入っていた。)。85-5もしくはアニメ『トンデモ教授登場!』でメガネがはずれ、素顔を確認できるシーンがある。名前の由来はこのアニメの前番組である、藤子・F・不二雄の漫画『キテレツ大百科』に登場するコロ助から。
松井貴代(まつい きよ)
声・佐藤太
87-9より登場。絵崎の家の家政婦。いつも着物を着ている。料理の腕も良く、コンピューターの扱いに長けており、絵崎のスケジュールの管理なども行なっている。また、犬の訓練士繁殖家の資格をもっており、絵崎の犬の猟犬の世話も行なっている。
アニメには113話「48時間世界一周!」に登場するが、原作とは大幅に設定が違う。割烹着を着ており、原作の物腰の柔らかい人物とはだいぶ性格も違う。絵崎の失敗をうまくフォロー、両津の悪巧みを簡単に見破り、絵崎に華を持たせ、大事なテープを取り返すため、両津をこき使ったりと、原作とはにても似つかない人物として描かれている。ライオンをひとにらみで追い返し、密猟者を捕らえるため、ライオンを乗り回したりと、腕っ節も強い。又、アニメでは名前はキヨとなっており、絵崎家に代々使えている家柄ということになっている。
藤田 尾出男(ふじた びでお)
声:佐藤誓
両津の友人で、茶の販売店「藤田園」を経営する。おげれつビデオやおげれつ写真を多数所持し、両津からダビングを依頼される程である。妻子がいる手前、手持ちのコレクションは巧妙にカモフラージュをしている。娘の亜美も父同様、特に中国茶に詳しい。昔は「勝田」という名前だった[24]。また、大原が藤田園の常連であり、高級銘柄のお茶を良く買いに来る。89-2「8ミリフィルム上映会!の巻」では両津と共に大原からのお仕置きを食らっている。
貌丹邑 ヤークト・パンテル(ばくにゅう ヤークト・パンテル)
通称「爆乳大佐」。航空母艦エンタープライズに乗艦するアメリカ海兵隊の指導教官を務める女性の大佐で、カール・ヴィンソンに乗艦していた頃、ジョディー上官であった人物。アメリカ特殊作戦軍(SOCOM)の元教官(どの特殊部隊なのかは不明)でもあり、日系四世。誕生日は7月14日、身長180cm、体重65kg、スリーサイズは120・65・90、血液型はAB型。
バストが120というかなりの巨乳の持ち主だが、鞭を常に携帯し、ちょっとしたことでもすぐ部下に容赦なく鞭を振るう、まさに鬼の様な教官である(なお、両津の抗議でハリセンに持ち替えた事もあるが、威力は減少するどころか両津を吹き飛ばした)。巨大な胸の抵抗をものともせず泳ぎが物凄く速い。(ジョディ曰く)ネズミが唯一の弱点で見ると悲鳴を上げるが、部下の前では常に平静を保っており、両津がネズミの着ぐるみを着た際には着ぐるみの頭を銃でふっ飛ばした上、銃を乱射しまくった。
佐々木 小春(ささき こはる)
声:赤土眞弓
佐々木洋子の祖母。タバコ屋を営んでおり両津とは顔見知り。名前はアニメのみ設定。
アニメ版で洋子が登場した回では二人の絆が描写されており、結婚式当日には「なにがあっても今の亭主を信じて離れるんじゃないよ」と洋子を応援していた。
それから月日は流れ、タバコ屋は取り潰すことになってしまいビルが建つことになった。しかし施工主は小春で、ビルの一階はしっかりとタバコ屋になっていた。ひ孫が生まれるまではまだまだ続けると快活に笑っていた。
西郷 小金丸(さいごう こがねまる)
声:岩城和男
ボルボの祖父で、忍者の末裔。鹿児島の実家では忍者資料館を営んでいる。両津なみの商売根性もあり、空母「カール・ヴィンソン」で手裏剣やガマの油などを叩き売りしたことがある。毒ヘビハブ)、サソリスズメバチなど危険な小動物を飼い、トラブルを引き起こす。体術面では巨大手裏剣でヘリを落とすなどかなりのものだが、知識面では江戸時代以前の変装パターンで却って目立ったり、先述の小動物や薬草毒草の識別を頻繁に誤ったりと危なっかしい。アニメでは「声移しの術」という忍法で他人の声の真似ができて、小町に中川の声でだましていた。
白鳥 麗次(しらとり れいじ)
声:堺雅人(27話 - 2001年年末スペシャル放送前)→ 和田智(2001年年末スペシャル - ) / 演:稲垣吾郎(テレビドラマ版)
秋本貿易の下請け会社「白鳥鉄工所」(鉄工所と称するが、現在は液晶メーカー)の御曹司。誕生日は1月2日。血液型はA型。身長170cm。アニメ版では出身大学はおうけい大学(慶應義塾大学がモデル。ただしアニメの会話に出た名前なので漢字書きは不明)[25]
麗子に一目ぼれし、以後つきまとっている。性格は傲岸不遜で常に他者を見下し、自分の引き立て役にしてしまう。麗子に好意を抱き、麗子に「他に好きな人がいる」といわれたり、周囲に「麗子は白鳥が嫌い」と言われても「障害は多いほうが燃える」とめげずにアプローチする。しかし浮気性で麗子がいなくなった後はマリアに目を付け、デートに誘っている(後にマリアの性別が知れてショックを受けている)。
彼が登場した回では、毎回自分の金持ちぶりをひけらかす(身に着けたものの値段を自慢したり、カラーコピーやガリ版刷りの紙幣(偽札)をばらまいたりする。アニメ版では原作以上に両津・寺井などの庶民を見下す態度で麗子を激怒させている。自称「スーパー金持ち」だが、麗子や中川を白鳥以上の大金持ちであることを知らず、それどころか白鳥鉄工の建て直しに協力した恩人だと知らず、貧乏人として見下していたことが父親にバレて(しかも強制的に土下座させられ、床に頭を打ち付けられたりもする)勘当され、貧乏人(スーパー貧乏)に転落する。父親との仲は悪くない模様で、お互いに車を買い換えて乗り回すのが趣味。両津から借金をしている。
次回登場の際は再び大金持ちに戻っている。その後も大金持ちとして何度か登場するが、その度に会社の経営が傾き、オチで貧乏人になって派出所に現れる。愛車のポルシェは、停車中に子供に落書きされたり、10円硬貨で傷つけられたり、つぶされたりと散々な目にあっている。貧乏になった時の愛車は三菱自動車ミニカだったが、フロントにフェラーリのエンブレムを付ける等フェラーリへの執着は相当なものである。愛車はポルシェ(ごくまれにフェラーリ・F40)だが、運転は相当下手であり、坂道発進や走行中のギアチェンジが苦手である(そのため、変速機オートマチックに改造している)。
ドラマ版では、麗子の婚約者として登場。原作やアニメに比べてナルシストさが増したが、両津達を「貧乏人」と侮辱していない。
アニメ版211話「目覚めよ! まじめ人間両津」では普段と違い、本物の札をばらまいてトラックに載せられた本物の札束のプールで泳ぐなど必要以上に両津を挑発したため、それにより絵崎教授の発明で左脳が働いた両津を右脳だけ働く両津に戻してしまう[26]
アニメ版338話「両津VS白鳥バイト大暴走」では会社の経営を少しでも立て直すため、商店街の連中に借金を返すために強制的にアルバイトをやらされた両津と共に商品の宣伝・工場の整理・ビルの窓拭き・車の整備点検と言ったアルバイトに励むが、今まで金持ち生活が続いたために耐えられず何度も挫折する。金持ちというアドバンテージを失った自分の無力さを嘆き悲しむが、両津に支えられて立ち直り、仕事を続けるうちに自信を取り戻していく。両津は自身の借金を完済できなかったどころか借金の額が元の額の10倍ほどに増えたものの、白鳥に友情を感じたが、結局オチで白鳥鉄工に公的資金が注入され、また金持ちとして復活し成金振りを披露しに派出所へやってきた。また、この話ではデリケートで几帳面であり、箱の隙間を見て鳥肌をたてることと不安定な場所が苦手でシーソーやブランコが大嫌いという設定がある。またこの話では紙幣と同じ大きさに切った新聞紙の束をばらまいていた。
岩田 岩吉(いわた がんきち)
声:西村仁
亀有の町会長。両津に一目置いており、町会の問題をたびたび彼に解決してもらっている。ただし、最後は行き過ぎた利益向上で破局する末路を辿るため、その点に関して彼も頭を悩ませている。
尾崎 網彦(おざき あみひこ)
声:高瀬右光岡山はじめ(46話のみ)
亀有商店街で模型店を経営している男性(アニメでは亀有商店街連合会会長も兼務)。下の名前はアニメのみの設定。年齢は55歳(当初のアニメ設定、後の作品で上がっていった)。原作では最初「山田」という名だったが後に変更された。商店街でツケで買い物をしまくる両津から、料金を支払わせるべく活動する商店街グループのリーダー。長年の経験から大原に劣らないほどに両津の心理を読んだり、街中のビデオカメラや発信機、借金取り用のロボット「シャッキングX」などを駆使して両津から月給やボーナスを奪う(時々奪取に失敗し、紙幣が使用不可能な状態になったり、周囲一帯に空からばらまかれたりしてしまう)。また、あまりに強引な行動を取るため、時にはボーナス争奪戦の会議のメンバーにすら反発や諫言をされるが、本人は「あくまで借金を返してもらうためだ」と意に介していない。またアニメ第172話「人生をやり直せ!」では中川のテレビゲーム会社が開発した人生シミュレーションゲームによると、もし尾崎が両津と出会っていなければかなりの高確率で、大型玩具チェーン店の社長になっていた事が分かっている。また、「借金チャラ(あるいは減額)」を条件に、両津に商店街活性化のアイデアを出してもらったりもする。その他、「藤田園」とともに商店街のイベントや葛飾署新聞等のスポンサーにもなっている。
チャーリー 小林(チャーリー こばやし)
声:柏倉つとむ
原作とアニメでは設定が異なる。
原作
初期準レギュラーのアイドル歌手。安全バンドというバンドと共に「チャーリー小林と安全バンド」(実在したロックバンド「安全バンド」とは無関係)として活動していた。紅白歌合戦に出場したり、レコード大賞を受賞したり、CMソングを大ヒットさせたり一躍人気歌手になるが、実際にはほとんど「一発屋」であり、しばらくして消えた。68巻で再登場した時にはどん底まで落ちていて、両津の演出により変態的な格好でテレビのバンドオーディション番組「勝ちぬきエレキ天国」に出たりしていた。出演した際、ガソリンのプールに火をつけて火の海に飛び込むということをしたが、それが原因でテレビ局が大火事になった。その後は登場が無かったが、連載30周年記念企画の、読者による復活希望キャラクター投票で上位に選ばれ、155巻でわずかに登場した。性格はとてもナイーブで、両津のちょっとした発言により落ち込むことも多々あった。落ち込んだ時には「自分の作る曲はほとんど盗作」「自伝の内容もほぼパクリ」「ギターのコードも3つしか知らない」などと暴露する癖がある。麗子に一目惚れしてデートをしたこともある。
アニメ
本名= 小林一夫、フォークシンガー。20年前に「東京ハッスル男」一曲のヒットで消えた一発屋歌手だったが、メイクを施し、経歴を全て造ってヴィジュアル系バンド「チャーリー小林withナルシスト」として再デビューした。しかしロックイベントの際、両津に誤って「フォーク大行進」の会場に送られてしまい、小林一夫として出演することになる。そこで自分の居場所を見つけた彼は、小林一夫として生きていく決心をする。
花山 理香(はなやま りか)
声:坂本あきら / 下崎紘史(こち亀DS)
天国警察下界課に勤める魔法使いの爺さん。両津を懲らしめるために天国からやってきたが、女のような名前を馬鹿にされる。名前の由来は彼の親が今度は女の子が生まれると思っており女の名前しか考えていなかったため、そのまま「理香」となった。そのため「花山大吉」と自ら名乗ることもある。一度、両津を天国に行かせると称して生きたまま地獄送りにした事もある。原作では、マリアを魔法で女性にしたりもしている。アニメでは「婦警の水着ショットを1週間以内に100枚撮らないと天罰がある」と両津に「呪いのカメラ」を送りつけて、両津がマリアの水着姿を撮ったところで、雷を両津に落としたこともある。魔法の根源は魔法の杖。一度両津によって折られた際、新しく作るのに1ヶ月ほどかかった。アニメでは両津に「天罰ジジイ」と呼ばれている(320話「ご先祖様こんにちは」のみ「花山」と呼ばれていた)。162-2で久しぶりに登場したが、「昔よく出た魔法使い」と紹介され、名前すら記載されなかったが、2009年には2度登場している。両津のエロ本を読む等、かなりのスケベである。基本、えらそうな人物だが仕事面ではへこへこしていることを、両津に突っ込まれた。アニメ初登場の際、魔法で子供に戻した両津にナメられ、魔法で両津を小さくした後にズボンを脱いでおしりペンペンするようなお下劣な描写や、原作では常に両津に勝つ花山だが、小さくなった両津の前で自分も小さい状態で現れた時に魔法で両津を元に戻す際に杖を奪われ元に戻った両津に踏み潰されそうになる描写など、原作では基本的に見られない様な描写が見られた。
いつも両津に魔法でお仕置きをするものの、下界に来たときに東京見物に来たら三つの願いを叶えさせると言う、懐の深い面も見せている。
『こち亀THE MOVIE』では、孫の小梅と共に渋谷に訪れており、ミサイルに乗っている両津のニュースを渋谷の大画面テレビで見ていた。
花山 小梅(はなやま こうめ)
声:生駒治美
花山理香の孫娘。年齢は16歳。天国の学校では魔法を習い、魔法の杖なしでタイムスリップや瞬間移動の能力が使える。登場時は忍者のような格好をしていた。口うるさい祖父と天国での生活が嫌になり、下界に両津を頼って家出をしたことがある。性格は今時の女子高生のような感じである。結構、口が軽い方なので理香の秘密を両津に聞かれて、簡単にしゃべってしまう等、軽い面もある。両津を慕っており、祖父の理香が自分の弱みを握って脅迫した両津をお仕置きのために地獄に置き去りにした時に、小梅は泣いて両津を連れ戻すように懇願した(理香はそれにより両津を連れ戻そうとした)。『こち亀THE MOVIE』では祖父と一緒に渋谷に来ていた。
フータロー
演:田中邦衛(1977年実写映画版)
30年近く亀有公園に住んでいるホームレス。初登場時は両津を騙して金を巻き上げるという小悪党だったが、その時ぶちきれた両津に銃を向けられて乱射されたせいか、それ以後はおとなしくなり両津と親しくなる。両津に恩を感じてクリマスイヴに競馬で取った酒を持って訪ねてきた。初期には何度か登場していたが、まったく登場しなくなり83-3を最後にしばらく姿を消す。だが、143-7で11年ぶりの登場を果たした。ホームレスであるが、なぜか両津に金を貸したことがある。亀有公園には彼の他にも、元自衛隊員、元漫画家、元大学教授、元力士など様々なホームレス仲間がいる。初登場時のフータローとは矛盾するが、金に縛られず自由に生きるために敢えてホームレスの道を選んだらしい。放浪画家を解放した際に、お礼として100万円の現金とダイヤの詰め合わせをプレゼントされるが、フータローもホームレス仲間も皆「いまさらこういうものには縛られたくないんです」と丁重に断った。
御所河原 金五郎之助佐ヱ門太郎(ごしょがわら きんごろうのすけざえもんたろう)
声:石井康嗣 / 演:西田敏行(テレビドラマ版)
詩や俳句(ただし自作のものはかなり意味不明)をこよなく愛する、御所河原組の親分。旧名は御所河原大五郎だったが、姓名判断で改名した。『アルプスの少女ハイジ』、『ゲゲゲの鬼太郎』、『魔法使いサリー』等の刺青をする程のアニメ好き(セーラームーンカードを買い占めるために、コンビニに暴力団総出でやって来たこともある。また両津によると『アルプスの少女ハイジ』放映当時の1974年にオープンリールで録画したものを所持しているという)であり、また「極道ランド」という遊園地を経営している(組の抵当に入った「埼玉レジャーランド」を改装したもの)。コスプレ姿でバイクを乗り回したり、原宿で組員を募集したりもした(そのとき両津・本田が加入)。暴力団組長の割りには妙な意味で庶民的な面があり、ご近所・町内に愛される組造りを目指している。また抗争などは行っておらず、せいぜい桜の木を盗んだ程度で、暴力団組長というよりも「無邪気な中年」の一面をうかがわせる。愛用している和服の紋は、トランプのクラブ
アニメ版では放送上の都合で暴力団組長の設定は除かれ、日本有数の大会社「御所川原グループ」の社長となっている。リンカーンコンチネンタルリムジンに乗っている。「ブウェーのビヤビヤ」ではダメ太郎、炎之助同様にアニメで先行登場している。
テレビドラマ版では両津銀次の幼馴染という設定(コミック版で五所川原組とは別の金子組組長・金子野武郎と幼馴染で、銀次に頭が上がらない)になっており、夏子という娘がいる。
政(まさ)
声:竹本英史 / 演:堀部圭亮(テレビドラマ版)
御所河原の補佐的な立場にいる男性。規律に厳しく、極道として誇りを高く持っており、御所河原の身体が猫舌だと知らず温泉に入れてしまった組員の指を切ろうとしたり、ぶつかってきた車の男性の指を切ろうとした。
大抵は御所河原の「これ、政。よいではないか」と歯止めがかけられる。御所河原がオリジナル俳句を披露した際、聴衆から拍手がなかったり無言だったりした時は拳銃を乱射しながら「拍手しろ!」と怒鳴り散らす(政本人も御所河原の俳句の意味がわからないが、組の示しをつけるために盛り上げようとしている)。どこまでも組長のために尽くす忠臣的な人物で、幹部の証なのか他の組員とは別色のスーツを着ている。
アニメでは「政木」という名前になっており、五所川原の秘書的な人物となっている。
本口 リカ(もとぐち りか)
声:五条まい
大手バイク輸入会社「モトグチ・モータース」の社長令嬢。初登場時は17歳の交通機動隊隊員だった。飼い犬の元五郎を愛車・モトグッチのサイドカーに乗せ、本田と肩を並べるほどのテクニックで交通違反を取り締まっていた。その後交通機動隊を辞めてしばらく登場が無かったが、22歳になって再登場。本田が彼女に惚れたが、彼女は恋よりもバイクの方が夢中だったため、パリ・ダカールラリーやバイク世界一周の旅に出るなどして本田の気持ちに応えることはなかった。その後麗子の新年会に呼ばれて登場した時には、本田のことをすっかり忘れてしまっていた。それ以来は登場がなくなっていたが、連載30周年企画の読者による復活キャラクター投票で18位に選ばれ、155-1で8年ぶりの登場を果たした。苗字の元ネタはイタリアのバイクメーカー・モト・グッツィ
本口 総一郎(もとぐち そういちろう)
声:小村哲生
本口リカの父親で「モトグチ・モータース」の社長。元レーサー。自社製の大型バイクを売り出すことを夢見ている。たびたび娘を訪ねにくる本田を、テストドライバーとして半ば強制的に過酷な走行テストをやらせ、さらに自身が開発した怪しげな新型バイクのモニターにしようとする。娘が表舞台から姿を消すのと同様に登場しなくなった。本田宗一郎から命名。
下素良 平八(げすら へいはち)
バラエティ番組脚本家プロデューサー。麗子に下ネタを強要する。
竜千士 氷(りゅうせんし ひょう)
声:木内秀信
少女漫画雑誌「月刊サファイア」の編集者。誕生日は10月10日。身長177cm、体重55kg。血液型はO型。
愛野神女(乙姫)のデビュー当時からの担当者であり、強い信頼関係にあるが、両津や本田には厳しい。このため、本田にとっては二人の関係が気が気でない。両津・パトリシア・勘子の担当でもある。また、作者に対しての気配りもすごく、副編集者に抜擢されたときは作者を落ち込ませた。過去にツッパリ漫画の作者やアダルト漫画の作者の担当をしていた時期があり、その際、服装を彼らのライフスタイルに合わせるなどの徹底振りである。学生時代は野球部で、肩が強い。
名前の「竜千士氷」は原作では本名であるが、アニメ版では担当雑誌が変わるたびに名と格好を変えており、「竜千士」は「サファイア」用の名前で、「ヤングダンディー」在籍時にはリーゼント姿で「馬里馬里黄金愚(バリバリキング)」、「週刊エロス天国」在籍時には上半身裸でパンツを被り、蝋燭を頭部に立てた姿で「鞭出四爆朗(ムチデシバクロウ)」と名乗っていた。
原作では両津を手玉に取っているイメージが強いが、アニメ版では逆に両津に振り回されている印象で、常に敬語で接する。ネズミが大の苦手で、見ると悲鳴をあげるほどである[27]
インチョキ堂の主人
声:岩城和男
40-10「コレクションの巻」から時折登場している古美術品店の主人。何回か登場しているが、本名は不明。
「インチョキ堂」に掲げている看板の小さい「ョ」の字がよく落ちて「インチキ堂」となる。
美術品に関する話に登場し、推定100万円以上の価値の小判を300円〜50万円で買い取ろうとしたり、贋作のを作ったり、オリジナルの作品が存在しない贋作の掛軸を扱っていたり(ただしこれは本人も4000万円の価値がある本物だと信じていたが、鑑定で贋作と判定される)と看板通りインチキな人物である。
87巻では表紙にも登場した経歴がある。その後両津とともに擬宝珠宅の床下に侵入し埋蔵されていた小判を一緒に見つけたりもしていた(120-4)。
2009年に久々に登場し、両津とともに岐阜県根尾谷菊花石を取りに行っていた。
松戸 半次(まつど はんじ)
両津の幼馴染。スカイツリーの作業現場で働いていたが、交通事故で入院したため代わりに作業経験のある両津が代役で現場に行ったこともある。現在は浅草の実家で母親と住んでいる。退院後は両津の依頼で早矢と彦兵衛のスカイツリー案内をした。母親は初登場時は病気だったが、後に回復して両津たちと共に完成したスカイツリーを訪れた。
田宮 不二実(たみや ふじみ)
両津の友人のモデラー。本職は軍事ライター。両津同様遊び人であるが、モデラーとしてもプロである上に軍事ライターとしても著書を何冊か出しており執筆業で十分生活できるらしい。独身であったが、184巻で両津が主催したコレクター同士のお見合いで警視庁交通課の女子モデラー・長谷川亜里衣と電撃結婚した。結婚式はミリタリーマニアを集めて実物大戦車の上で行った。結婚後の夢は夫婦でマイナーな車両を商品化してネット販売するプラモ会社を作ることで、子供が生まれたら戦車を理解させてコレクションの大切さを分かるようにしたいらしい。
チャラオ
両津のインド人の友人。スカイツリーにほど近い業平のアパートに住んでいる。
ネットゲームで両津と知り合い、元々書道に興味があった事もあり、そのまま会社を辞めて日本へ移住する。現在は書道教室の講師の助手をしている。両津曰く「4年かけて江戸っ子にした」らしいが、御堂春ら通天閣署のメンバーと過ごしたことで一夜にして関西人のような性格になってしまう。
好きな食べ物は蕎麦カレーパン(関西人化した後はうどんたこ焼き)。両津の影響でアニメ・ゲーム・フィギュアにもはまっており、「新世紀エヴァンゲリオン」「魔法少女まどか☆マギカ」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「僕は友達が少ない」「氷菓」などを視聴している。

その他

トントン
派出所の入口にいるぬいぐるみ名前札がついていた(54巻)。
早乙女 沙織(さおとめ さおり)
声:菊池志穂
架空の恋愛ゲーム「どきどきメモリアル」(『ときめきメモリアル』のパロディー)に登場するキャラクター、モデルは『ときめきメモリアル』のメインヒロイン藤崎詩織。左近寺がこのキャラクターにはまったために、すっかり恋愛ゲームおたくとなってしまった。恋愛ゲーム以外にも、ガレージキットや等身大フィギュア、歩数計ゲームなどとして商品化されている。なお、声を担当した菊池は『ときめきメモリアル』のヒロインの1人「館林見晴」を演じていた。
声:滝口順平
『こち亀』世界の神で、奈良の大仏のような容姿。原作での初登場時には腕時計や指輪、首輪をつけ着飾っている。花山理香によると、地球だけではなく全宇宙の神らしい。原作では花山が登場した後に登場したが、アニメ版では花山が登場する前だったので、こち亀世界の天国の存在が触れられておらず、ニワトリにされた両津は麗子の「ひょっとしたら罰が当たったんじゃない?」という発言で空を飛んで天国に行った。そのためアニメでは花山と関わりがない。
日頃の生活態度を改めさせるため、両津をニワトリの姿に変えた。両津と花山が、改心したので元の姿に戻してくださいと土下座し頼み、元の姿に戻してもらったが、両津は逆恨みをし、地獄に居る閻魔大王と悪魔を引き連れ神の居る楽園を襲撃、神は禿げていて、カツラを着用しているという弱みを両津に握られてしまう(57-7〈アニメでは両津自身が神に暴言をいったため、両津をウンコバエの姿に変え、それでも両津は懲りなかったためか神は両津に「貴様のような神をも恐れぬ者は地獄に直行じゃ〜!」と言いながら両津を地獄に突き落とした〉)。
その後、町内会で大仏を作ることになった際、両津に「来なければカツラ着用や女神(ビーナス)との交際を触れ回る」と脅され大仏作りに協力することになったが、両津の性格に腹を立てて両津の悪意を体内から取り出した(アニメでは大原、麗子、中川に「神がカツラを着用している事」を言いふらそうとしていたため、両津を気絶させ、両津の邪心を体内から取り出す)。当初、神は両津の良心を出して悪意と対決させるつもりだったが両津には良心が存在せず、巨大化した両津の悪意である金欲マンと直接戦う羽目になった。最終的に大原大次郎の協力を得て勝利したものの、大仏作りが遅れたため、開眼供養は神が大仏になりすますことで切り抜けた(58-10〈アニメでは、宇宙に飛ばされた金欲マンは太陽系外の惑星で迷惑をかけている〉)。それ以来まったく登場していなかった(80巻の巻頭に登場している)が、連載30周年記念の回でチャーリー小林と御所河原と一緒に登場した。
閻魔大王 
声:小村哲生
『こち亀』世界の地獄の支配者。地獄に落ちた悪人の裁きを行なっている。
地獄に落ちた悪人曰く「自分たちが善人に見える」ほど極悪らしい。だが、神を恐れているほか(神が登場する前に「神は敵だ!!」と言っていた)、両津により地獄を一時期乗っ取られたため、両津のことも恐れている。原作では両津が花山に地獄に置き去りにされた復讐として天国侵攻に加担させられているが、アニメでは神に地獄に落とされた復讐としての天国侵攻に加担させられており、地獄での政権転覆の様子はアニメではカットされている。
手から雷のようなものを出す、トラックを爆破させるなどの超能力を使うことができる。
極悪と言われているものの、地獄の支配者になった両津が金を巻き上げるために提案した天国警察署員を人質にする作戦を「卑怯」と批判し、前述の超能力でトラックにはねられそうになった老婆を助けるなど、根っからの悪人ではないようである。
なぜか地上の文化に詳しいようで、ベンツに乗っていたり、コント・ラッキー7(ポール牧関武志のお笑いコンビ)のことを知っていたりする。なおカメダスでは彼の再登場率は0%と記載されており、最後の登場(57-7「神をも恐れぬ男の巻」(1987年))から25年以上経って一度も登場していない。作者曰く「悪人が多くて忙しいから」。
羽生 土地郎(はにゅう とちろう)
声:深貝大輔
通称インチキ不動産屋。寺井が家探しをする際いつも現れる不動産屋の社員。だが紹介するほとんどの物件はインチキなものである(全てがベニヤ板で作られている物件や、建坪が15坪しかなくて細長い二等辺三角形型の物件、冬だけ使用可能な沼そのままの土地など。稀にまともなマンション物件もある)。しかし寺井は彼の顔を忘れるため、何度も騙される(両津はしっかり覚えているため契約前に妨害されることが多い)。不動産会社はかなりの規模のようで、海外にも進出していて麻里愛の父の麻里晩がカナダで騙されたことがあったり、税金対策のトンネル会社として中古車屋などを経営していて、そこに出向していた羽生が、たまたま中古車を探しに来た寺井に事故車を事故のことを隠して売ろうとしていた(両津にすぐ看破された)。アニメでは、登場するたびにインチキをしていることを両津につけ込まれ、「要求に従わなければ世間にインチキをバラす」と両津に脅迫され無理な取引きを強いられており[28]、 アニメ第104話「変身!部長 の新車」では羽生の愛車のビートルを半額で売らされたうえに紹介料を1割取られた。下の名前はアニメのみの設定。16-9「ああ!マイホームの巻」に初登場してから数年に1度の割合で出ている。
道たずねおじさん(みちたずねおやじ)
1-1の1コマ目から登場した人物。名前は不明。田舎(台詞改訂前は新潟)から出てきて、「友倒れ工業株式小会社」という会社を探しているらしいが、毎回両津に追い出される。28巻では、両津にケーキを持っていった。30巻以降はしばらく登場しなくなったが、90-6に久々に登場している。また155-1の「復活を希望するキャラクター大大発表会!!の巻」では、復活キャラクターの第17位として彼が登場した。
アニメ版での登場はなかったものの、映画「こち亀THE MOVIE2」にて公園前派出所の代行をしていたボルボ、左近寺の前に道を尋ねたが、二人の風貌の悪さにビビり逃げていった。
大尽ずしの主人
47-2に初登場。高級寿司店「大尽ずし」の主人。両津に負けない位に性格が悪い。両津に店の文句を言われた事で対立し、その後わざわざ派出所にまで行って嫌がらせを行ったが、その後浮浪者の格好をした両津が店に仕返しをしにやって来て、嫌がらせをし合う。その後84-7にて、両津との対立が災いして客寄せが悪くなり、その巻き返しとして寿司ロボにぎっ太君を使っての巻き返しを狙うが、またしても両津と鉢合わせをして対立した末に激怒して、にぎっ太君だけでなく店まで破壊してしまった。
奥山(おくやま)
声:坂本あきら
小学生にまで寸借詐欺を行う、詐欺の常習犯。かつては葛飾署で合気道を教えていた合気道の師範。妻は大幅に年下の女子プロレスラーの如月さやか。屯田や次長とは旧知の仲で、良く次長(巡査の時代)に頼まれて、一緒に吉原のソープランドに行っていたことや、屯田の妻との馴れ初め話など、お偉いさんらの弱みを多数握っている。通称「葛飾署の生き字引」。
立石(たていし)
声:松村武→内藤丈貞
地元のおもちゃ会社「立石玩具」の社長。男子フィギュアを大量に作って大赤字になるが、両津のアイデアで在庫を売りさばくことに成功した。しかし、調子に乗った両津の無謀な新挑戦(メヌエットやロボ刑事番長の商品化等)に乗り失敗。家族と共に路頭に迷ったが、『感電警察ハイパーコップ』のハイパースーツを装着した両津が強盗犯人を逮捕したため、「立石玩具」も大手玩具メーカーの仲間入りとなった。
尾形 米吉(おがた よねきち)
両津勘吉の母、よねの弟。つまり、両津の叔父である。柴又で妻(さくら)と総菜屋「みはし屋」を営んでいる。子供である、京子と一男の姉弟(両津の従兄弟)は両津を非常に慕っている。
フリーザ
69-8「新たなる旅立ちの巻」に登場した宇宙の支配者。こち亀を追い出された両津の目の前にいたのが彼であった。漫画『ドラゴンボール』から登場。実際には三週かけて周到に作り上げられていたニセ最終回のオチとして登場したものであり、この話ではほかにザーボン、アプールが登場。『超こち亀』の合作漫画にも登場した。
御曲 大作(おまがり だいさく)
声:近石真介
70-9「和服リバイバルの巻」に登場した両津の小学生時代の担任教師。推定年齢は90歳過ぎ(正確には不明だが、両津の同級生曰く「瓢箪池ができる前から浅草にいた」としており、瓢箪池の完成は1885年である)。40年間浅草で教職を務め、教え子は約1000人に達するが、その全員の顔を覚えており、町で会うたびに声をかけて食事や酒を奢らせている(高齢だが食欲は旺盛とのこと)。姿が登場したのは1回だけだが、96-2「それぞれの夏…の巻」では、両津が他人の答えを丸写しした、小学生時代の夏休みの宿題の算数ドリルに「バカモノ」と注意書きを書き込んでいた。
漫画では数コマしか出番がなかったが、アニメでは彼の恋物語がメインとなっている。
下の名前「大作」はアニメのみの登場。
加藤 松吉(かとう まつきち)
声:津田健次郎
原作 
8-5「まごころ説教!?の巻」に登場した両津の知り合いのチンピラ。両津の事をダンナと呼び、本人には自分は警部だと言っていた。サングラスをかけ、腹巻をしている。中には金が入っているとのこと。定職に就かず毎日ぶらぶらしていたが、両津の説得で蕎麦屋の店員として働き始めるも、直後に交通事故に遭い死亡する。両親は岩手県宮古市に住んでおり、母の名は加藤ふみ。松吉の遺品を携えて両津が松吉の両親を訪ねた際、母はその場で泣き崩れた一方で、父は気にする素振りもせず席を外したが、海岸で密かに男泣きしていた。この際、思いだされるものがあったのか、両津が勘当状態であった父・銀次に久しぶりに電話をかけている。
松吉のエピソードは8-6「アドリブ旅行…の巻」、8-7「冬の旅…の巻」と併せて三話ひとまとまりになっており、初期では珍しい長編物となっている。
アニメ
「働け松吉」に登場している。設定は大いに異なり、髪型は茶髪で現代風。また実家には妹がいる。当初は東京で成功した「青年実業家」と言う名目で両津を秘書にして里帰りをするものの、父親にウソだとばれていた。その後は父親の家業である漁師を継ぎ、両津に金を借りていたものの、初任給で漁師仲間と大酒を飲んで全て使ってしまい、代わりに大漁旗と現在の様子の自分の写真を派出所に送って来た。
佐々木小痔郎(ささき こじろう)
声:清水宏
43-10「交剣知愛2の巻」に登場。柴又署の長髪で警官になった人物。天才剣士と言われるほどの剣道の使い手。葛飾書との剣道の試合で柴又署の切り札とされる。誰もいないのに、後ろに向って「後ろに立つな」と剣を振るう他、空高くジャンプし竹刀を滅茶苦茶振り回す「邪剣 スズメ返し」を必殺技とする。両津達には、変に思われるも、試合では相手を一瞬で倒すなど、実力は本物だった。正面切っての勝負では両津を圧倒するも、彼の様々な卑怯殺法に恐れをなして戦意喪失してしまう。
名前の由来は佐々木小次郎
45-9で彼に良く似たフェンシングの講師「ピエール」が出てきて、同一人物ではないかと疑われる(髪の色を変えてヒゲをつけただけだったため)。本人は否定しているも、髪の色と髭が有るか無いかで同じ剣士であるという点など、共通点が多々ある。二本の細身剣を使って両津が強盗を退治したのを知り、「あなたのフェンシング二刀流は素晴らしい!」と賞賛していた。
アニメでは、佐殺気 小次郎(ささっきこじろう)の名前で、警官では無く、大会の為に柴又署がスカウトしたプロの剣士として登場。学生時代、剣道の大会で何度も優勝しプロになった腕前。両津に決闘を申し込み、日にちを大安という理由で決めるなど、縁起を担ぐ性格。決闘で前もって両津が仕掛けていた罠にかかるも、当の本人も罠を仕掛けていた、両津に匹敵する汚い人物。それが元で、大怪我を負って大会には出られなくなるも、実は6っ子の次男であり、他の兄弟5人を出場させた。決勝で6男の小六郎は中川、麗子、寺井を打ち破るなど、兄弟揃って高い実力を持っていた。その後、両津に小三郎、小四郎、小五郎の長男以外全員倒されるも、長男小一郎は二刀流で両津を破るものの、弱点を克服し駆けつけた大原に敗れ去った。

犯罪者関係

放火の学生
あちこちで放火をして回る危険な青年。受験生。
目的は「火を見ながら勉強するとよく覚えられる」というもの。ただし、自分の家に火をつけると逆に忘れてしまうため、人の家に火をつけている。
タバコの洋子ちゃんの家を放火しようとしていたところを両津に見咎められるが、不意をついて殴って逃走。ブチキレた両津が発砲しながら追いかけてきたため、近くの交番へ飛び込んで自首した。
その後は改心したらしく、派出所にお詫びの品を届けに来ていた。
詐欺の少年
坊主頭で学ランを着た少年。食べ物目当てで派出所に忍び込んで両津等と出くわす。スターに憧れ事務所に入る為、九州から上京してきたが前金を払ったその事務所自体がインチキだった。両津達の勧めで九州に帰る事にするも、電車ではなく飛行機で帰りたいと言い、更にファーストクラスで帰りたいと泣き落しでワガママを言い出す。挙句に東京土産にカルチェのライター・エルメスのバッグといったブランド物を欲しいと言い出し、両津に激怒される。そのまま羽田に送られるが、その後羽田で詐欺で捕まった。実は他の派出所でも同様の手口を繰り返していた。
春本(はるもと)
強盗株式会社の社員。詐欺を担当している。
口八丁な手口で使い物にならない商品(ガラクタ)を高値で売って荒稼ぎしていた。両津をまんまとだまし、10万という大金をせしめるが怒り狂った両津と更に中川、冬本に追いつかれてしまう。
隠し持っていたミニバイクで逃げるも再び追いつかれてしまうが、そこへ本社からの応援としてなんと戦車が登場。そのまま街中を破壊しながら逃走を開始するが、両津の機転でキャタピラに木の棒を挟み込まれて移動不能にされてしまう。ヤケになって砲弾を撃ちまくろうと悪あがきをしようとしたところ、先手を打った両津がガソリンをぶっかけてしまう。完全に追い詰められた春元と戦車の運転手2人は降参。ふたりそろって逮捕された。しかし、オチで調子に乗った両津が戦車に腰掛けて煙草に火をつけたため、敵も味方もなく彼以外全員逃げ出した。
赤いスポーツカーの引ったくり犯
強盗株式会社の社員。社長の命令(趣味)で「引ったくりに遭った被害者の顔を」写真に撮っていた。フータローも被害者の一人。
犯行後は仲間のトレーラーに隠れて逃げていたため足取りがつかめなかったが、それを中川に見破られてしまう。両津の根性の追跡の末、トレーラーの頭上から銃撃され横転。川に突っ込んだところを応援にかけつけた大原らに逮捕された。
両津も一緒に川に流されてしまうが、大原に放置されてしまった。
青木
声:鶴岡聡
31-3「親切ドロボウ!?」の巻に登場した空き巣
空き巣ながら、几帳面な性格の為、忍び込んでも、赤ん坊の世話・掃除・洗濯・宅配便の受け取りまでしてしまい、泥棒として成功しない。空き巣仲間の紹介で、プロの仕事に同行し、参考にし一人で行おうとするも、警ら中の両津と中川と遭遇し、持ち物を怪しまれ捕まった。しかし、忍び込んでも何も盗んでおらず、被害届も出ていないため罪に問われることはなかった。その後は、家政婦の仕事を始めた。
アニメでは「豆田」という名前になっており、性格や人の良いところは同じだが、外見は全くの別人に設定変更されており、最終的に空き巣をやめ、ホームヘルパーとなる。
サンダース
声:渡辺健
55巻の特別編に登場した犯罪者集団のリーダー。元軍曹で顔に大きな×の字の傷があるのが特徴。
非常に冷静冷徹な策謀家で、12名のSSチーム相手に一歩も動かず数々の罠と、部下三人を上手く動かして勝利する。ビルの外壁を伝って部屋に乗り込んだ両津を見て「私の前に現れた初めての人間だ」と賞賛している。一度退いた両津が「必ず仲間を助けに来る」と読んでいた。
しかし、再び現れた両津は「仲間を助けるため」ではなく、「お前らさえ倒せればそれでいいんだ」という復讐心からだった。囚われた中川、麗子、ボルボらには一切気を使うことなく、ビルに砲弾の雨とミサイルを打ち込まれて倒壊。張り巡らされた綿密な罠もビルが崩れては意味もなく、ヘリコプターで仲間とともに逃走する。しかし、ヘリコプターで追って来た両津が体当たりを食らわしたため墜落。仲間たちは逮捕され、最後は両津とサンダースの一騎打ちとなった。
勝負内容は「ベーゴマ」「ピアノ」「水飴を早く白くする」などしょうもないものであり、勝負内容の多くが両津に有利なものだったため、最後は今までの冷静さを崩して敗北を認めた。二人の勝負を見ていた中川からは「お粗末なラストになってしまった」と呆れられた。
アニメではアブダラ・カダブラに雇われた傭兵で爆弾のスペシャリストという形で「ジャッカル・ヘンダース」という名前で登場。彼の他にも元プロレスラーのアトミック・サンダー(声:小和田貢平)、元スナイパーのリリー・フランシス(声:栗田ひづる)、元板前のゴッシャー・サマコスフキー(声:岩尾万太郎)が雇われていたが、その中ではリーダー的な立ち位置であった。
トヨミ
暴走族「バイオレンス・スペシャル」のヘッド。一斉検挙で本田にバイクを没収されたのを根に持ち、彼に変装して「おれは交機の本田だ!」と名乗って、車を改造散弾銃で撃ったり、運転手に暴力を働いていた。ほか、免許証を金で売ったりなどして本田を陥れようとしたが、本物が現れて対決となる。
中川のテクニックで狭い道へと追いやられ、本田と一騎打ちを繰り広げて敗北。本田に逮捕されることとなった。
執念の賜物か、バイクの改造技術はプロ顔負けのもので、白バイそっくりに作りかえられていた。
出歯崎(でばざき)
56巻に登場。警察にも名を知られるほどの女湯覗きの常習犯。指名手配されているようで両津たちも「大物だ」と言っている。赤外線暗視眼鏡(ノクトビジョンゴーグル)やパチンコなど、見た目は特殊部隊並みの装備で覗きに及ぶ。覗きも特殊部隊も、本人は「密かに行動し、任務を果たす点は同じだ」と述べている。
暗闇の中を行動するのを得意としている。パチンコであっという間に街灯や懐中電灯を破壊するなど、手先はなかなか器用。
両津が覗き魔たちを一掃するために仕掛けた罠にかかり、同士たちと一網打尽にされかけるが公園の外灯をすべて壊し、暗闇の中で逃走を図る。しかし、両津がカメラのフラッシュを浴びせたことで数倍の光に網膜を焼かれ、行動不能になったところを逮捕された。
コスプレと美人に弱いコンビニ強盗
119巻、ミレニアム刑事登場の回に出た無精ひげの男。最初はヘルメットをかぶっていたが、取り押さえようとした男たちとの争いで脱げてしまった模様(足元に転がっている)。
何かしらの心得があるらしく、たったひとりで数人の男たちをあっという間に殴り倒してしまった。ミレニアム刑事もあっさりと殴り倒してしまう(このことで、実はミレニアム刑事が見かけの割りにめちゃめちゃ弱いのが露呈した)。
マリアと麗子の制服姿に「何か色っぽい……」と興奮したところを、あっさりと取り押さえられてしまい、両津と中川にあきれられていた。
学校荒らしの不良学生
近隣の学校を次々と荒らしてきた3人組の不良学生。親や学校は既に彼等の事を見放しており、警察には頑として協力しようとしなかった。
真夜中に檸檬の幼稚園に侵入し、檸檬や園児達が可愛がってたハムスターを惨殺した。その次の日に両津の鉄拳制裁を受けて逮捕され、檸檬に謝罪するも、彼女から涙ながらに戒められ、自分達のこれまでの行いを反省するような表情を見せていた。
歩きタバコの不良青年
街中を不良仲間とつるんで遊んでいる青年。刃物を持ち歩き、素行不良を他人に注意される逆ギレして蹴り倒すなど、かなり危険な人物。
歩きタバコを平然と行い、蜜柑の顔に触れそうになったのを檸檬にとがめられる。
幼児に注意されたことが気に食わなかったのか、今度はわざと蜜柑の顔にタバコを押し付けようとしたが、纏が現れたことで逃走。しかし、住民に写真を取られていたため指名手配され、再度纏と遭遇。仲間と共にナイフを手に襲い掛かる。
しかし、仲間は早矢に倒され、自身も纏には到底叶わず、呆気なく投げ飛ばされ逮捕された。地面へ叩きつけられるとき、ちょうど彼が吸っていたタバコが頬に触れて火傷を負うこととなってしまった。
魔瑠貌 一(まるぼう はじめ)
暴力団「魔瑠貌組」の組長。組員はほとんどが指名手配犯。大の野球好きで、組員に無理をさせてまで野球をやりたがる。野球のためなら実力行使もいとわない。力づくで手に入れたグランドで同じ暴力団と野球をしようとするも、手違いと勘違いで、両津達葛飾署のチームと試合をすることとなる。初めは互いに同業者と思っていたが、葛飾署の同僚が応援に来たため、互いの正体に気づく。それでも、両津とスポーツマンシップにのっとり、試合は最後までやろうということになり、試合を続行するも、最後は隙を付いて全員逃げ出す。150-3で逮捕され留置所に入れられていたが、レクリレーションの一環で両津達と再び試合を行う。勝つため、組員らの部下を自首させて戦力増加し試合を優位に運ぶも、両津の策略で9回裏まで持ち込まれ延長戦になり、またしても隙を付いて全員留置所から脱走した。
我がままで身勝手な人物だが、手下が「組長の為」と指名手配の身でありながら警察に捕まることもいとわず試合に駆け付ける等、面倒見もよく人望もある。
ちなみにプロ野球広島東洋カープのファンとされている。
凸山 凹男(でこやま ぼこお)
魔瑠貌の幹部。組長のわがままに何時も振り回されている。靴に携帯電話を仕込んで、留置所から組に連絡を取っていた。組員曰く、ハイテクやくざ。
金井 龍次(かない りゅうじ)
指名手配犯。恋人の家に匿ってもらっているものの、組長に呼ばれ、野球に参加するため危険を顧みず駆けつけるため、苦労をかけている。後に恋人と結ばれハネムーンに出かけるも、またしても助っ人に呼ばれ、彼女を悲しませてしまう。あいつが居ないと負けると言われるほど野球の実力者の模様。組長には恩義が有ると自首してまで義理を果たすほどの人物。両津にも男と評された。
ヒットマン東郷(ヒットマン とうごう)
国際指名手配をかけられ15年間逃げ続けている超大物。留置所での試合の為、自首した。その際、パトカーで先導されながら護送される程の人物。サングラスと帽子をかぶっている。素顔は髪の薄い4・50代位の中年。
モデルはゴルゴ13。
山田 イチロー(やまだ イチロー)
関西では有名なスリの老人。愛犬のハチが相手を引き付けているうちにスリを行う手口で知られている。愛人がおり、月15万円も貢いでいる(取り調べの際には自分の娘で15万円仕送りしていると嘘をついていた)。葛飾で逃走中に両津に取り押さえられ逮捕されたが、拘留中に新葛飾署員のカードを盗んでいた。
ハチ
山田イチローの愛犬。山田と共にスリをしていた。人間並みに器用で両津の財布を盗んだ際には両津が貯めていた家電製品のポイントを全て使い40万円の3Dテレビを4台買ったり、両津名義でネットショッピングで高額な商品を買いまくるなどした。その為麗子からは「(飼い主と共に)両ちゃんよりたくましい」と言われていた。
唐 楽ノ介(から らくのすけ)
自称古美術鑑定家の詐欺師。本名は山田一郎(上記の山田イチローとは別人)。作中ではテレビ画面に写真が出たのみで本人は未登場。著書を多く出版し、カルチャースクールを開講するなど有名であったが、集めた生徒に『柿右衛門』や『黒楽』などの精巧な贋作を売りつけて10億円を稼いでいたことで逮捕された。大原も彼の著書を購入してカルチャースクールにも参加していた。
悪党の3ツ子
3機合体させたハインケルに乗って行動する3ツ子の兄弟。『3人組』とも呼ばれている。ハインケル刑事や通天閣署の署員たちと同様大阪出身。大阪ではかなり名が知られているらしく、御堂春も彼らの名前を聞いただけで驚いていた。ハインケル刑事を追って東京にやってくるが、両津とハインケル刑事と壮絶な空中戦を繰り広げるも最終的には検挙される。因みに彼らの他に『6人組』と呼ばれる悪党の6ツ子が別に存在するらしい。

アニメオリジナル

小野小町(おの こまち)
声:岡本麻弥(1話 - 90話)→ 三浦理恵子(93話 - )
かつしか署(アニメ版の新葛飾署)交通課に勤務。東北地方の田舎出身の田舎娘。(一度だけ神奈川県出身と明記されたこともある。)[29]。推定年齢は22歳。誕生日は2月21日。身長163cm、体重48kg。血液型はA型。スリーサイズは83(Cカップ)・58・88。髪型は少々紫がかった黒髪のショートカット。趣味はサッカー観戦。
原作の早乙女リカと同等の役回りで両津を毛嫌いし対立する婦警達のリーダー的存在であり、毎回両津と言い争いを繰り広げるが、普通に会話する描写も時折見られる。両津と小町がもめ合う際は、必ず小町が先手を打つ。両津に劣らないほどの負けず嫌いな性格で、コンビの奈緒子ですらついていけない時もあるほどである。両津との対立は多いように見られるが、両津がクビになると聞いて心配したり、柏木警部が両津の救出方法を考えずに提案した爆弾処理作戦に対して反対する、婦警の水着写真を100枚とらないと一生不幸になるという呪いが本当だとわかると水着写真の撮影に協力する(このときは小町だけでなく他の婦警も協力している)、両津の自作自演による嘘ではあるが、両津が本庁に栄転する時に泣き、両津の送別会の時に記念品を渡すなど、根っから両津を嫌っている様子はないようであり、いわば喧嘩するほど仲がいいともいえる関係である。いざとなれば、両津と組み犯人を逮捕したり、二人三脚で優勝している(だが、その時は2人の足をつける機械が走っている最中に壊れてそのままゴールした後、足を結んでいなかったとみなされ、失格になっている)。また両津の行動に自ら協力するときもある。両津がパソコンに詳しいことは認めており、店のHPを作りたいと言う纏に両津を紹介している。
奈緒子とコンビを組んで活動している。奈緒子と共に「青信号」という機関紙を書いており、そのコーナーでの「結婚したくない男性ランキング」の1位は両津、「結婚したい男性ランキング」では中川が常連である(両津は337話「奈緒子の意外な一日」では20年連続でNo.1らしいが、22話「両津メチャモテ宣言」や101話「憧れのツーショット」では両津が1位では無いため矛盾が見られる)。
一度、白鳥麗次にナンパされてしまった事もあった。
父・正次郎(声:小和田貢平 → 西村仁)、母・正子(声:廣澤恵 → 赤土眞弓)の間に生まれ上記の通り田舎で育ったが、本人はシティーギャルのイメージを作っているらしい。両親は両津を小町の婚約者と勘違いしており、登場するたびに両津と小町の仲を気にし、129話「思い過ごしも恋の内」では両津が競馬馬の「サクラコマチオー(劇中では両津はコマチと呼んでいる)」を「小町が好き」と勘違いし、両津の実家にまで訪れ、さらに結婚騒動まで発展した。
子供の頃は「カンケリ小町」と呼ばれたカンケリ名人で141話「激闘カンケリ大戦」では両津と互角に戦った。
172話「人生をやりなおせ」によると両津と幼少期からであっていると仲良くなり、(相手がいないからということで仕方なく)結婚するが不幸な人生を送ることになるらしい。
アニメ6話まで、キャラクターデザインが奈緒子と逆だった。
名前の由来は小野小町から。
清正 奈緒子(せいしょう なおこ)
声:三橋加奈子
小町の同僚。実家は神奈川県横浜市中区関内駅周辺にある。(広島県出身とも明記もあり)誕生日は8月6日、身長162cm、体重47kg。血液型はO型。髪型はポニーテールで茶髪。趣味はスノーボード。[30]
両津を毛嫌いし対立する婦警の1人で小町とコンビで登場する。小町が単独でも活躍する話が増えていったのに対し、奈緒子が単独で活躍した話は337話「奈緒子の意外な一日」のみ。小町と同じく、根っから両津を嫌っている様子はないようである。小町よりも両津に対する対抗心は薄いようである(両津も奈緒子に対してはあくまで小町とのコンビとして対抗しているのであり、小町とは違い奈緒子個人に対しての対抗心はあまりない)。美女一本釣りでは高得点の美女と判定されており、50点に満たなかった小町よりかなり上の70点であった。
アニメ6話まで、キャラクターデザインが小町と逆だった。
名前の由来は清少納言から。
婦警
声:鮭延未可など
小町や奈緒子と同僚の婦警。髪型が黄土色のショートカット、茶色がかったショートヘアー(丸山丸子)、茶髪のショートヘアーでメガネをかけた婦警の3人は出演頻度が多く、準レギュラー的な存在であるためこの項に挙げる。出演する際は小町や奈緒子ととも描かれることも多く、また葛飾ラプソディーのOP映像にも書かれている。3人セットでの出演が多いが、両津と小町がゴールインのみ黄土色のショートカット、茶髪のショートヘアーでメガネをかけた婦警の2人のみの出演だった。
純平(じゅんぺい)
声:日高奈留美(1 - 20話)→ 黒田由美(28 - 30話)→ 日高奈留美(36 - 81話、日高の代役:竹内順子(80話))→ 又村奈緒美(112話 - )
勝平(かっぺい)
声:松浦有希子鈴木まひる
派出所に遊びにくる近所の小学生兄弟。共に両津を兄貴分として慕う。実家は絹越豆腐店を営んでいる。純平は銭湯の煙突に登り警官などを呼ぶ事件になった事もあり、そこで両津から「おばけ煙突が消えた日」の話をされ、煙突から降りるが母親(声:竹内順子)にすぐ殴られた。
1話から中期までは準レギュラー的によく登場していたが、後期には原作でレギュラーとして活躍する擬宝珠一家などの登場が増え登場数が減っていった。
1話のみ、目の描写が異なっていた。
菊池 与太郎(きくち よたろう)
声:松村武 → 竹本英史(46話 - )
魚屋「魚きく」店主、亀有商店街A班(東地区)班長。作品当初では42歳(後の作品で年齢が上がっていった)。両津から借金を取り立てられないため、妻に愛想を尽かされて出て行かれてしまった。乳飲み子(声:並木のり子)を抱えている。
鶴田(つるた)
声:松野太紀 → 西村仁
食堂「鶴亀軒」店主、おそらく亀有商店街B班(西地区)班長と思われる。ボーナス争奪戦時の会議は店員の亀田が代行しているが、時折自らの手でつけの取り立てを行うこともある。
亀田 則正(かめだ のりまさ)
声:松野太紀 → 木内秀信(46話 - )
食堂「鶴亀軒」店員、亀有商店街B班(西地区)班長代理。作品当初では24歳(後の作品で年齢が上がっていった)。両津のツケの分を、いつも給料から差し引かれている。
佐藤 正夫(さとう まさお)
声:八嶋智人 → 渡辺秀行(46話 - ?)→ 小和田貢平(?-)
電器店「佐藤電器」店主、亀有商店街C班(南地区)班長。作品当初では45歳(後の作品で年齢が上がっていった)。義理の父親は、両津のボーナス争奪戦でボーナスの争奪に成功している。
平 忠志(たいら ただし)
声:森貞文則 → 永野善一(46話 - )
「エクゾースト酒店」店主、亀有商店街D班(北地区)班長。作品当初では55歳(後の作品で年齢が上がっていった)。若い頃は、プロのレーサーだった。
山口 桃江(やまぐち ももえ)
声:天野慶子
「だがし屋山口」店主、亀有商店街顧問。プラモ屋尾崎の作る機械類を信用しておらず、古典的な手段で両津を捕まえる。また、自らの手で両津の借金を取り立てることに生きがいを感じており銀行口座からの自動引き落としや、プロの借金とりに依頼するなどの行為を嫌っている。作品当初では78歳(後の作品で年齢が上がっていった)。
死神
声:佐山陽規
91話「両津死す! ナニィ!?」に登場。容姿が髭の大きさを除いては容姿や性格は大原そのものである。「生まれて3日目で地獄行き」が決まっており、犯人逮捕の際に電車にはねられ幽体となった両津を地獄へ連れて行こうとしたが、両津に逃げられてばかりで最終的に遺体を燃やされる直前に無理やり肉体に戻り未遂に終わるが、両津の強引な行動を見かねて「こんな奴、地獄に来ても迷惑だ!」と言い、両津の以後の地獄行きを自ら拒絶していた。彼の発言によれば地獄の文化は下界と連動しているようでスタンガンを武器に使う。
ニュースレポーター
声:松本美和木村亜希子など
事ある毎に現れるフジテレビの女性ニュースレポーター。初期から終期にかけて長年登場して両津たちと出会っている。271話「透明刑事あらわる!」では立てこもり犯人の逮捕現場で透明人間の効果が切れた両津の裸を撮影してしまった。衣装は水色のワンピースだったが、終期にはピンク(紅色)のワンピースに変更されていた。
剣寄 茂強(けんよりも つよし)
声:俵木藤汰
葛飾署公式機関紙「葛飾新聞」の編集長。
アブダラ・カダブラ
声:松山鷹志
「大ハードスペシャル」編で二度に渡り登場した国際手配犯。原作では「金樹錦(きんき きん)」という名でビデオの中だけの登場だった。世界の紛争地域に武器を売りさばいて利益を得ていた死の商人で、弟・アダヤダが両津たちに逮捕されたため元軍人で爆弾のスペシャリストのジャッカル・ヘンダース、元プロレスラーのアトミック・サンダー、元スナイパーのリリー・フランシス、元板前のゴッシャー・サマコスフキーら傭兵を雇い両津たちに勝負を挑んだが、特殊刑事課三羽ガラスの活躍もあり自分も逮捕された。その後脱獄し、今度は特殊刑事課に逮捕された経験がある凶悪犯のフンドシの錠(声:流山児祥)、シージャック犯のシャーク番長(声:有薗芳記)、インチキ霊媒師のひみつの日光(にっこ)ちゃん(声:風間水希)を使って一時かつしか署を占拠するも、大原を人質に取っていたときに両津が作戦のためにわざと大原を怒らせたため、大原のパンチで気絶し、再び逮捕された。
アダヤダ・カダブラ
声:八嶋智人
アブダラの弟。両津たちSSチームに一度逮捕された後、兄が雇った傭兵に救出されたが再び逮捕された。
ピンカちゃん
声:西山喜久恵
「大ハードスペシャル」2作においてドルフィン刑事の助っ人として登場。1998年度のフジテレビのマスコットキャラクター。西山はこの他劇場版第2作では同姓同名のアナウンサー役として出演。
ターミネーチャン
声:入絵加奈子
236話「湯けむりポロリ 2001年京都の旅」で登場。『ターミネーター』のパロディ。未来の地球を荒廃させた宇宙人・ドゥビダバ星人によって現代に送り込まれた。目的は地球を復活させる可能性を持った抗体をもつ両津の抹殺である。通常は外人女性の姿をしているが、T-1000の様に変身が可能であり、人間だけでなく、モグラ、たらい、海パン刑事、旅館の仲居、シャチ、攻撃ヘリにも変身が可能。感情も有している。最終的に全裸の大原の状態で巨大化(全裸で現れたのは、両津が温泉で「部長にはかなわない」と言ったことから自動的に「裸の部長にかなわない」と誤認したため)、京都を蹂躙する。しかし、弱点が火であることを両津に感づかれ、大文字焼き作戦で倒された。
春代(はるよ)
声:三原じゅん子
261話「レッツゴー長崎! 恋しぐれトラック姉ちゃん」に登場したトラックの運転手。長崎にトラックで向かっている途中、長崎県警に呼び出された両津と本田に出逢いトラックに乗せて長崎まで連れて行った。春代自身は、父親が倒れたという知らせが入ったために長崎に向かっていた。父親に勘当されていたが両津のおかげで勘当が解かれた。その後両津は春代に惚れてしまったが、春代が恋人の安倉健(やすくらけん、声:金子はりい)と結婚する事になってしまったために両津の恋は、あっけなく終わってしまった。
浅草 紀香(あさくさ のりか)
声:徳光由禾
263話「恋の大沈没!」に登場。本田が些細なことから乙姫とケンカした時に、両津の考案した仲直り作戦を遂行するため、両津が大原から紹介させた本田の見合い相手。容姿は両津が認めるほど美人であるが、惚れっぽく調子がいいのが玉に瑕。両津の期待を裏切り、本田に惚れたのも束の間、作戦中に遭遇した中川に一目ぼれしてしまった。
真田 遥(さなだ はるか)
声:徳光由禾
真田幸村の子孫で金髪ロングヘアーの巨乳の女忍者。忍者軍団の頭目であるが、かなり間抜けなところがあり、両津に呆れられるほどのバカ。守銭奴であり、性格がソックリな両津をライバル視している。真田十勇士の子孫、霧隠独楽太蔵(きりがくれこまったぞう、声:側見民雄)、猿飛佐助平(さるとびさすけべえ、声:泉尚摯)、三好不清海入道(みよしふせいかいにゅうどう、声:かねこはりい)、由利鎌子(ゆりかまこ、声:中尾友紀)を手下としている。得意技は分身の術で、自身を5人にすることが出来るばかりか、一万円札の分身を作ってばら撒くことも出来る。
282話「両津VS忍者軍団! 裏江戸城黄金伝説」で初登場、当初は宝の在り処の一つが隠された元祖弁天神社の一人娘「弁天遥(べんてん はるか)」に変装し、両津たちに近づき同行していた(元祖弁天神社には実際に子供はいるが娘ではなく息子である事が終盤に恵比寿によって明かされる)。その後、裏江戸城で初めて正体を現すが宝を両津と奪い合った挙句城は水没、逮捕される。
その後脱獄し、322話「檸檬、くノ一忍者になる」で再登場。西郷小金丸の屋敷の隣に忍者のテーマパークを開いて成功させていた。前述の霧隠独楽太蔵、猿飛佐助平の2人の他に新たに由利鎌子を手下に加え、両津たちと忍者対決を行うも、テーマパークの宣伝に利用すべく忍者対決の様子をTV放映させたのが仇となり、またしても逮捕される。
神条 サクラ(かみじょう サクラ)
声:小原乃梨子
325話「爆走列車! 網走発東京行き! 両津VS拳法バァさん!」で登場した服役中のスリの老婆。72歳。しかし、その実態は神宮寺組という組織の会計係で少林寺拳法の達人。
孫の遊左が事故で両親(自身の娘夫婦)を亡くして以来一緒に住んでいたが、親戚から仕事をとがめられ親権を失った過去を持つ。その後、年に一度誕生日にだけ会うという約束をしていたがそれも打ち切られ、それ以来孫を案じていた。かつて神宮寺組の会計係だった際に組織の資金120億円を横領したため、神宮寺組から追われている。網走から東京へ向かう際に神宮寺組の追っ手に遭遇し、両津と共に遊左の爆弾事件を阻止しようと奮戦し、孫と再会を果たした。
神条 遊左(かみじょう ゆさ)
声:斎藤恭央中川玲(幼少時代)
325話。サクラの母方の孫で25歳。鉄道マニアであり、特に東海道・山陽新幹線0系新幹線が大好きである。さくらの娘夫婦である両親を亡くしてからはさくらに引き取られて暮らしていたが、彼女の仕事が原因でさくらと引き離され、親戚をたらいまわしにされながら育つ。爆弾騒ぎを起こして秋葉原にある0系ひかりを盗むために、ひかりの調査の際に偶然発見した大金をえさに宮原たちと手を組むが、最終的には裏切られ殺されそうになるも両津とさくらによって阻止される。さくらとの再会を果たし、逮捕される。
宮原(みやはら)  
声:楠大典
325話で登場した遊左と手を組んだ男。遊佐に協力していたが、本当の目的は彼が0系ひかりを盗むための下調べの際に偶然見つけた大金を奪うためである。なお、その大金はさくらが神宮寺組から盗み出した際に隠したものである。終盤で遊佐を裏切り始末しようとするも、両津、サクラに部下共々倒され、警察に逮捕される。
神宮寺 アヤノ(じんぐうじ アヤノ)、神宮寺 ヒナノ(じんぐうじ ヒナノ)
声:深見梨加(アヤノ)、井上喜久子(ヒナノ)
325話で登場した神宮寺組の首領である双子の姉妹。武装ヘリで両津達を追い続けていたが、目的は、神条さくらが持っていた風呂敷の中に入っていた自分たちの恥ずかしい写真を取り返すためだった。
柏木(かしわぎ)
声:松澤重雄
325話に登場した本庁の若い警部。かなり身長が低く、常に2人の部下を連れている。屯田によると本庁の将来を背負うと言われているが、実際には爆弾事件の捜査で容疑者として東京中からマニアを集めるなどという的外れな指示を出し、まともな指示を出せないという無能である。その上に偉そうなために小町と奈緒子にも嫌われている。しかし、派出所の面々に活を入れられて感動するなど涙もろい面を持つ。さくらと遊左が再会を果たした時も涙を流した。
怪盗103
声:ケン・サンダース
328話「オリエント急行盗難事件」に登場。クリス・T伯爵夫人(声:北川智繪)の持つダイヤの指輪を狙い、横溝製紙工業・社長代理に変装してオリエント急行に乗り込んだ。見るからに怪しい外見をしているので、指輪を盗んだ後に両津に犯人だと疑われてしまうが、自分は怪盗103を捕まえるために雇われてた探偵だと嘘をついて主導権を握り、急場をしのぐ。しかし両津の推理で身元を中川に調べられ、そんな人間は雇っていないとバレてしまう。
列車の上で両津と対決し、突き落として勝利したと思ったのもつかの間、根性で這い上がった両津にサンダルのパンチを食らってダウン。お縄となった。
アンジェリーナ・ロペス
声:井上和香
361話「両津家三代、黄金郷への珍道中!」で登場したブラジルの少女。インカの黄金の都と呼ばれているエルドラドに行方不明になった父親(声:イジリー岡田)を一緒に探しに行く仲間を探している途中、ブラジルに旅行に来ていた両津と銀次と勘兵衛に出逢い、一緒に父親を探してほしいと頼んだ。父親と再会できたものの、すっかり女好きになってしまった父親に激怒した。
KURUMI(くるみ)
声:さとう珠緒
2005年3月27日「両津VS泣き虫アイドル!? 日本1周大すごろくゲーム!!」で登場。眼鏡をかけた新人アイドルで、些細なことですぐ泣いてしまうため「泣き虫アイドル」と呼ばれている。すごろくゲームの番組で両津・大原と同じチームになった。語尾に「○○です~。」を付ける。「くーるくるくーるくるKURUMIですー」が決め台詞。
サファイア姫
声:和希沙也
2005年のスペシャル「両さんと忠犬ラッキー物語 〜亀有大包囲網をかわせ!!〜」で登場。迷子になった犬のハッピーの飼い主。両津と同じく眉毛がつながっており、形も同じである。
シートン
声:平田広明伊藤実華(小学生時代)
両津の小学校時代の同級生。本名が椎名ということと動物に詳しいことから「シートン」というあだ名になる。鯨などを静止などさせるオカリナを小学校から現在まで持ちつづけている。いつも白鯨がいると言っていたため、ほかの男子児童にいじめられていたが、三バカトリオが彼を助け意気投合。彼らは勝鬨橋で白鯨を目撃し、自分たちの夢を誓った。
その後、動物博士となり、研究の末にジャングルの奥地で新種の哺乳類を発見するが、学説が覆されることを恐れた学会から嘘つき呼ばわりされ、学会から追放されてしまう。その後は「Dr.ライアー」という名のマッドサイエンティストと化し、世界中の珍しい動物を独占するための人工島「エターナル・アイランド」を作ったが、檸檬や両津の行動により改心する。
佐藤(さとう)
声:小形満
両津が金持ちになったときに雇われる執事。両津からは「三太夫」と呼ばれている。
浦島 亀次郎(うらしま かめじろう)
声:末吉司弥
2008年4月6日4月13日「ワシと俺!?〜ぼくらは浅草少年探偵団!〜」で登場。巡査時代の大原が逮捕した指名手配犯。しかし、その時代にタイムスリップしてきた両津が割り込んだことによって浦島は大原が巡査だった時に逮捕されていなかったことになってしまい、両津が現代に戻った時には国際指名手配犯である闇のシンジケートのボスになっていた。現代の大原にあと一歩のところまで追いつめられたが、大原に大けがを負わせて逃げた。しかし、再びタイムスリップしてきた両津と巡査時代の大原や少年時代の両津・中川・麗子・本田・左近寺・ボルボ・豚平・珍吉の活躍によって再び逮捕された。

劇場版登場人物

実在人物

この項には、漫画の中に、名前だけでなく姿がキャラクターとして登場した人物を記す。

秋本治
声:竹本英史
原作者本人。初期の頃に登場しており、登場するたびに顔が違ったりする。コミックスのカバーの登場がほとんど。
アニメ「萌えろ!恋のえらぶ島」にも登場している。
アラン・ドロン
映画俳優。7-9「クリスマス戦争…の巻」にて後ろ姿のみ登場。両津が中川邸のパーティー会場で彼とぶつかり、両津に謝った。
同名の洋服店が登場し「ダーバン」[31]と書かれたマネキンやスーツが商品として並んでいた。
伊藤博文
初代内閣総理大臣。58-8「天国からの訪問者」に登場。すでに故人であるが、あの世からこの世に脱走して暴れていた両津の曽祖父・ため吉をたしなめるために天国から連れてこられた。千葉周作から剣を習ったと豪語するため吉も、伊藤博文の前ではただひれ伏すしかなかった。名字は「伊藤」ではなく「伊東」になっている。
太田裕美
歌手。初期の話に数回登場。両津が大ファンだった。戸塚が腕に「太田裕美命」と刺青をしていた。ただし、4巻ではコンサート時に過激なファンが「太田裕美命」と刺青をしていた。その時には戸塚は立ち会っていない。なお大原ひろみの名前はその大田裕美から取っている。
小室哲哉
元ミュージシャン。104-9「女子寮に潜入せよ!の巻」に登場。1990年代後半は中川とは共にF50クラブ(フェラーリ F50を10台所有するオーナーの会)に入会していたり、F1を一緒に観戦したりするなど親しかった。その縁で葛飾署のテーマソングの作曲を担当した。
近藤正臣
俳優。3-7「テレビ出演の巻」に登場。監督の勘違いでドラマの撮影に警官役で参加した両津に、本物の拳銃で射殺されかけた。
KONISHIKI
元力士、タレント。116-8「祝い隊・出動!!の巻」に登場。土俵上でピースサインをして明るく振る舞う想像図として描かれた。
素輪道彦(すわ みちひこ)
声:杉野博臣
読売テレビのプロデューサー・諏訪道彦がモデル。80-3(アニメ版「視聴率を盗んだ男」)に登場。アニメ版では両津の顔馴染という設定。また、下の名前(道彦)もアニメ版のみの登場である。
(原作版)東京14チャンネルのプロデューサー。法条から視聴率メーター装置を取り上げた両津が訪問した際、視聴率の仕組みを説明する。その後両津の立ち上げた視聴率操作会社「両津独自テレビ リサーチ会社」に対し、自分の新番組「ルンバでCHACHACHA」の視聴率の操作を依頼。しかし、機材のタコ足配線部から出火し、火事になったため、新番組を含む数々の番組の視聴率が大コケになってしまった。なお、その時の両津の逮捕ニュースは視聴率83.4%を記録した(現実のビデオリサーチ調査の最高視聴率・第14回NHK紅白歌合戦の81.4%(原作中では「82.4%」と誤記)を上回る数字を報道された)。
(アニメ版)法条のテレビに設置された中川グループのリサーチ会社の視聴率メーター装置を両津から売られそうになったが、プロデューサーのプライドにかけて断固として拒否。その後両津の企みによって自局の番組「ゲートボールでGOGO!」の視聴率を65.3%まで上げられたことに驚愕。次の番組「爆笑テレビ野郎」では0.3%と低視聴率により打ち切り。後番組「突撃!テレビ野郎」でやむを得ず1%を20万円で買おうと契約したが、失敗を悟っており、視聴率遠隔操作の途中、電気回路のショートにより火事に遭っている両津たちを実況し、視聴率83.4%に達した。テレビ局側は視聴率さえ取れればいいと大喜びしていた[32]
PUFFY大貫亜美吉村由美
歌手ユニット。107-6「混戦「こち亀」ゲームの巻」に登場。大貫は中川と世界一周デートを楽しんだ。
みうらじゅん
イラストレーター、漫画家。102-9「ついに出た!!アクションドールの巻」に登場。両津のアクションドールの批評をする想像図として描かれた。その後、みうら本人が『宝島』の連載でこのことを取り上げた[33]

アニメ版

高松信司
本作の演出・監督。アニメタッチで描かれているわけでなく、サブ画面で実写での登場。108話「俺が主役だ!星逃田」終盤で自身の出番を失った星に訴えられた際に「放送時間が大分押したため、(星の)犯人逮捕のシーンをカットしました」と言い返す。しばらくして268話『両さんの長い一日』のおまけ「帰ってきたハードボイルド刑事!」にて再登場を果たしたものの短時間で終了した際、再び呼び寄せられたが今回は「放送時間が余ったため、時間調整のために来てもらった」と返す。なおこのシーンは以前放送されたものの流用で、彼のサブ画面での登場も1998年当時の姿である。
露木茂
放映当時フジテレビアナウンサー。93話「大ハード!両津勘吉は2度死ぬ」において中川龍一郎が人質にされたニュースを報道し、両津がフジテレビの球体展望室をヘリで拝借する際、球体を盗られないように一緒になって部下(青島・木佐・福井)を叱咤し、オチで倒壊したフジテレビ社屋の請求書(2000億円)を両津に請求して迫った。
豊臣秀吉
声:津田健次郎
実在した戦国時代から安土桃山時代にかけての武将戦国大名。130話「両津の野望!タイムスリップ戦国伝」に登場。
小梅から奪った杖で呪文を誤って戦国時代にタイムスリップした両津と出合う。雰囲気が両津と似ている。最初は日吉丸の名で信長に仕えた草履取りをしていたが、うっかり信長の草履を尻に敷いたまま座り込んでいたので、信長に殺されると怯えていたが、両津が彼に成り済ましたことで無事救われる。助けたことの恩返しとして、天下統一したら財産を半分分けるように言われる。しかし、両津が彼を助けたことで歴史上の彼の威厳は徐々に衰えていき、弱気になったために歴史通りに行かず天下を取れずにいたが、両津の助けもあり最終的に無事、天下を統一する。しかし、そのために日本の歴史が両津によって改変(桶狭間の戦いにて本田のバイクに乗って今川軍を打ち倒す。一夜城造りの際に美濃の兵を撃退するため特殊刑事課を呼び出す)されてしまった。
織田信長
声:福本伸一
実在した戦国武将。130話「両津の野望!タイムスリップ戦国伝」に登場。
非常に短気で、日吉丸が踏んでいた草履が温かかった(尻に敷いていた)だけですぐ打ち首をしようとするなど、現代に伝わる人物像を割と忠実に再現している。本能寺の自室にて酒を飲んでいた際かなり酔っており、本能寺の変が歴史通りにいかなかったために彼の部屋に来てしまった両津を、当時毛利攻略に派遣しているはずの秀吉だと勘違いして打ち首を狙うが、両津の呪文によって白亜紀の時代へ飛ばされてしまい、後に花山の天罰でその時代にやってきた両津達とティラノザウルスに追いかけ回される。
今川義元
実在した戦国武将。アニメスペシャル「両津の野望!タイムスリップ戦国伝」に登場。秀吉が弱気になっていたため本来信長が勝つはずだった桶狭間の戦いに勝利し天下を取る。しかし、本田のバイク(白バイ)に乗った秀吉(両津)・本田によって倒される。
明智光秀
実在した戦国武将。作中ではバイク非搭乗時の本田のように気弱な性格であり、本能寺の変では、主君信長を討伐するか否かで迷っており、それが原因で秀吉が天下を取ることができなかった。しかし、本能寺の中で起こっていた騒動によって本能寺が燃えてしまったため「これは僕たちがやったことにしよう!」などと提案。家臣は「お好きなように…」と呆れていた。
石原慎太郎
東京都知事。170話「オドロキモモノキ島の大決戦!」に登場。台風によって飛ばされた両津の作ったプテラノドン(プラスチック製)が都庁の自身の部屋に飛んできたため、唖然としていた。その時両津は「都民税を払いに来た」と冗談をこいていた。
TIMレッド吉田ゴルゴ松本
248話「ヨーロッパ横断!麗子救出大作戦」で、マイク・タイソンピーター・アーツミハエル・シューマッハのそっくりさんと共に白鳥麗次に雇われ、「命」「炎」などを披露する。
岡村矢部加藤濱口
めちゃ×2イケてるッ!フジTV警察24時のメンバー。アフレコスタジオに行きこち亀のアニメの世界に着き、矢部巡査はビックリして矢部巡査以外は冷静だった。その後、公園前派出所で両さんを見て怪しいので逮捕しようとしたが大逃走劇の上に両さんを逮捕できず、フジテレビに直撃、反動でお台場海浜公園の海岸に落ちずぶ濡れになる(この際、一部シーンで過去の作品を抜粋していた)。フジテレビ警察にとっては初の取り逃がしだが、矢部以外の3人は「悔いはない」と完敗宣言した。
つぶやきシロー
315話「こちら亀有放送局」にタレントとしてではなく、恋に悩む冴えない青年「粒焼くん」として登場。アシスタントの両津に恋の相談をした際、「男は迷わば当たって砕けろ!」とストレートに返され、後日言われた通り好きな女性に告白し見事玉砕したらしい。その仕返しに両津のいるラジオ局に盗んだダイナマイトを持って殴りこみに来たが、居合わせた大原の一喝、励ましによって自分の行いを反省した(大原の他、中川、麗子、本田も両津のマシンガントークで恥をかかされていた)。
天童よしみ
209話「こちら東銀座歌舞伎座前派出所」の序盤で登場。派出所に訪れ道を尋ねてきた。自身は演歌歌手とは別人だと言い張っていた。
小柄な容姿の割にやたらと頭がでかく、全長で両津と同じ程の身長であった。203話「胸像の怒り」では両津が見ていた番組に出演していて、「だまって俺についてこい」を歌っていた。244話「史上最悪の脱出」でも1シーンだけ人込みの群れの中に登場。
オープニングテーマ「だまって俺についてこい」を歌っており、その映像にも登場。エンディングテーマ「おいでよ亀有」の映像にも登場。
慎吾ママ
196話「慎吾ママの無理やり朝ごはん!」に登場。両津の寝込みを襲う。また、慎吾ママこと香取慎吾は後に連続ドラマ版で両津を演じる。
三瓶
両国までの道を尋ねに派出所に来た。最後に両津と共に持ちネタを披露。
北村総一朗斉藤暁小野武彦
湾岸署スリーアミーゴスとして公園前派出所を視察に来た。湾岸署自体もアニメスペシャル中で名称のみ登場する。
田村亮子テツandトモ
エンディングテーマを歌うことになり挨拶という形で登場。
261話「両津と檸檬京都ふたり旅」に登場。全体がアニメーションではなく、体のように作ったパネルを張り合わせたもの。エンディングテーマ「ナイスな心意気」を紹介した。再放送時には登場シーンが削除されているが、エンディング部分は削除されていない。
村上ショージ
203話「両さん、選挙に立つ」に特別ゲストとして出演。当時放送されていたバラエティ番組『明石家マンション物語』の「ダメダメボーイズ」として登場。
坂本龍馬
320話「ご先祖様こんにちは」で登場。両津の曾祖父・ため吉とは顔見知りで、よく好物の佃煮を料亭まで配達してもらっていたらしい。彼自身もため吉の事を覚えており、花山が現代に呼んだ際には彼との再会を喜んでいた。
勝海舟西郷隆盛井伊直弼ペリーハリス夏目漱石石川啄木森鴎外与謝野晶子
龍馬と同じく320話「ご先祖様こんにちは」で登場。両津が曾祖父・ため吉のために花山に頼んで呼んでもらった。
南海キャンディーズ
2006年9月24日放送のスペシャル「両津の浅草リニューアル大作戦!!〜あぁ 思い出の花やしき〜」に中川の部下役で登場。
中川や地元の住民たちに賛同し、金儲けを目的に花やしきを壊そうとする両津に反対した。

ドラマ版

加山雄三
AKB48
TBSのドラマ版こち亀のスペシャルゲストで本人として出演。

脚注

  1. ^ 初期で登場回数が多かった戸塚は両津とキャラがかぶる、冬本はキャラは立っていないという事情。冬本と入れ替わるように本田が登場した。
  2. ^ この時両津は「ミネラルウォーター」と言って買っている。
  3. ^ そのため、37-6における中川と麗子の発言では「戸塚金次の方がまともで両津の方が戸塚よりも勤務態度が悪い」と言われている。
  4. ^ ただし、現実の日本の社会では、「名前が原因でいじめられる」とか「近所に同姓同名の者がいて紛らわしい」などといった正当な理由がない限り個人の改名は認められない。姓を変えるのはさらに困難であり、通常は結婚または養子縁組による改姓を除いてはまず不可能と言える。詳しくは名の変更届氏の変更届を参照のこと。
  5. ^ 71話『追跡!名犬リョーツ』
  6. ^ アニメ83話『欲望の人間クレーン』とアニメ150話『夜空に咲いた贈り物』
  7. ^ アニメ174話『七色の声をもつ男』より。ちなみにこの話では大原の声が出せるようになった両津が屯田に電話で暴言を吐いた事で屯田が激怒して大原を海の果て署に左遷しようとしたが、両津が犯人である事が発覚したために左遷の対象を両津にした。
  8. ^ アニメ66話『熱写! 新聞大戦争』では小町と奈緒子が自分たちのパンチラを両津に撮られその新聞を屯田に廃刊するように懇願したが、屯田は両津を叱るどころかその新聞を持っていた。
  9. ^ ただしアニメ91話『両津死す!ナニィ!?』で制服を着用していた。
  10. ^ 57話「闘魂ゲーマー左近寺」
  11. ^ 75話『禁断の美少女人形』
  12. ^ 156話『ボーナス争奪戦4』
  13. ^ 98巻矢沢あいの巻末コメントより
  14. ^ 『カメダス2』による。
  15. ^ ただし、日本国内で毎年数千名ほど採用される新人警察官のうち、国家公務員として採用されるキャリア組は年にわずか10〜15名程度であり、東京大学の卒業生といえどもキャリア組に入ることは非常に困難である。
  16. ^ 後に梅干しの価値を知った両津が大急ぎで駆けつけたのを石頭に見られ、罰として夜中のゴミ出しの返却を強いられている。
  17. ^ 282話「両津vs忍者軍団!裏江戸城黄金伝説」
  18. ^ 単行本92巻
  19. ^ この小林義永という少年は、のちに『週刊少年ジャンプ』1986年42号掲載の「彼女が家に来た日」で漫画家としてデビュー、1990年に単行本『瀬戸際少年野球団』(ジャンプスーパーコミックス)を出している。
  20. ^ 178巻『女子プラモ部の巻』より。
  21. ^ 184巻『コレクターお見合いの巻』より。
  22. ^ 門下生が嘘をついた事で全治一カ月の怪我を負わせる剣之介の行為は傷害罪で逮捕され、社会的制裁を受ける。
  23. ^ 1998年では登場するたびに外国かぶれになっており、イギリス・フランス・中国・ロシア文化かぶれになっていた。
  24. ^ 「Kamedas」1巻など
  25. ^ アニメ27話「超金持ち、白鳥麗次」で、麗子が上品大学出身(上智大学がモデル)と聞いて白鳥は「勝った」とささやいていた。
  26. ^ さらに右脳が復活した両津は白鳥の札束プールのトラックを自宅まで動かし、絵崎の焼き芋屋台の「おさつ」を「お札」と勘違いし、それをもらうためトラックをユーターンして絵崎の焼き芋屋台と衝突し、焼き芋屋台が札束のプールに入って引火し、そのままガソリンスタンドに衝突して爆発。白鳥は両津や絵崎と入院しただけでなく、全財産を燃やしてしまったためスーパー貧乏に逆戻りに。
  27. ^ 262話「恋の大沈没!」
  28. ^ 逆に両津が行った無理な取引きを羽生にバラされることもある。
  29. ^ アニメ71話『追跡名犬リョーツ』
  30. ^ アニメ71話『追跡名犬リョーツ』
  31. ^ 1970年代にレナウンが開発し、アラン・ドロンがCMモデルだったメンズ服のブランドの名前
  32. ^ 222話「視聴率を盗んだ男」
  33. ^ 「みうらじゅんのちんぱい・84 オレ、こち亀に登場でやんす」『みんなのちんぱい―みうらじゅん「宝島」ほぼ全仕事』みうらじゅん、宝島社、2006年、118頁。ISBN 4796654313(初出は『宝島』1997年1月8日号)