「コルト・ファイヤーアームズ」の版間の差分
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2006年4月11日 (火) 14:43時点における版
コルトは英語で子馬の意味。
- 銃器メーカー。下記参照。
- 三菱自動車工業の乗用車の名称。
コルトは、世界初のシングルアクションリボルバーを発明したサミュエル・コルトの起こしたアメリカの銃器メーカー。創業は1836年。
正式社名はColt Patent Firearms(コルト特許火器)。コルト社はそのほかに有名なM16・M4などを生産しており、同じアメリカの銃器メーカーであるスミス&ウェッソン社とはライバル関係にある。
概要
一般的にはコルト社がリボルバー(回転式拳銃)を開発したとされているが、サミュエル・コルトがリボルバーを開発した以前からリボルバーは存在していた。 ただ従来のリボルバーは、ハンマー(撃鉄)を起こし、シリンダーの位置を合わせ、トリガーを引くというシングルアクション以前の原始的な機構ものしか存在せず、連射や速射が困難であった。またコルト以前のリボルバーは、リボルバーとは言ってもシリンダーと銃身が分離していない「ペッパーボックスピストル」と呼ばれるタイプのもので、威力の割に重量があり実用的なものとは言い難かった。
そこでコルトは、ハンマーを起こすと同時にシリンダーが回転して次弾を定位置に移動し、後は引き金を引くだけで発砲が可能となるシングルアクション機構を開発。ハンマーを起こして引き金を引くだけで連射が可能となるメカニズムは、当時としては劇的な連射速度を実現した。 ただし、初期のコルト社の製品は高価な上、武器としてはデリケートでもあった。そのため軍に制式採用されるには時間がかかっただけでなく、民間市場でも旧式でも安価で信頼性が高いフリントロック式やパーカッション式の単発銃に敗北し、一度倒産している。 ただし、この最初の倒産は、売上の不振以上に過剰な設備投資が原因である。
その後復活し、数々の傑作を発表していくが、リボルバーのメカニズム的には金属薬莢を使う弾薬の特許をスミス&ウェッソン社に押さえられたり、(ハンマーを自分の手で起こすことなく)引き金を引くだけで連射できるダブルアクション機構の投入に遅れたりと、リボルバーのメカニズム的な進化としてはむしろ後手に回っている。ただし個々の製品の完成度そのものは高く、S.A.A(ピースメーカー)が陸軍の制式拳銃となったこともあり、19世紀末は業績そのものは順調だったと言えるだろう。
20世紀初頭にはジョン・ブローニングの設計による自動拳銃コルト・ガバメントを開発。1911年から70年以上に渡って米軍の主力拳銃の位置を占め続け、一説には現在でも一部で使用されているという傑作拳銃となっている。 なお、このコルト・ガバメントは、メカニズムとしてはシングルアクションである。
代表的な製品
リボルバー
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/13/M1911a1.jpg/200px-M1911a1.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6b/Colt_1903_right_side.jpg/200px-Colt_1903_right_side.jpg)
オートマチックピストル
アサルトライフル
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/78/M16A2_2.jpg/250px-M16A2_2.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ce/RifleM4_wM203.jpg/250px-RifleM4_wM203.jpg)