コンテンツにスキップ

「さくらんぼ東根駅」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
トバリ (会話 | 投稿記録)
47行目: 47行目:


== 歴史 ==
== 歴史 ==
[[1901年]]([[明治]]34年)に[[奥羽本線]]が[[山形駅]]から楯岡駅(現在の[[村山駅 (山形県)|村山駅]])まで開通したとき、東根市内(市制施行は[[1958年]])に設けられた駅は[[大日本帝国陸軍]]神町基地の最寄りになる[[神町駅]]だけで、市の中心部には設けられなかった。その後、要望の高まりを受けて東根市の中心部に新しく駅を作ることとなったが、[[1910年]](明治43年)に[[東根温泉]]が湧出し、[[1911年]](明治44年)に開業した[[東根駅]]は市の中心部よりも温泉に近い場所に作た。
[[1901年]]([[明治]]34年)に[[奥羽本線]]が[[山形駅]]から楯岡駅(現在の[[村山駅 (山形県)|村山駅]])まで開通したとき、東根市内(市制施行は[[1958年]])に設けられた駅は[[大日本帝国陸軍]]神町基地の最寄りになる[[神町駅]]だけで、市の中心部には設けられなかった。その後、要望の高まりを受けて東根市の中心部に新しく駅を作ることとなったが、[[1910年]](明治43年)に[[東根温泉]]が湧出し、[[1911年]](明治44年)に開業した[[東根駅]]は市の中心部よりも温泉に近い場所に作た。


そして90年近い年月の後、山形新幹線の新庄延伸が決まったとき、今度こそ東根市中心部に立派な駅を作ろうということになり、同新幹線の停車駅としてさくらんぼ東根駅が開設された。駅設置に当たっては、約1,300人の乗降を見込んでいた<ref name="aa">鉄道建築ニュース、2000年5月号、鉄道建築協会、Page10~12</ref>。
そして90年近い年月の後、山形新幹線の新庄延伸が決まったとき、今度こそ東根市中心部に立派な駅を作ろうということになり、同新幹線の停車駅としてさくらんぼ東根駅が開設された。駅設置に当たっては、約1,300人の乗降を見込んでいた<ref name="aa">鉄道建築ニュース、2000年5月号、鉄道建築協会、Page10~12</ref>。

2014年10月18日 (土) 10:20時点における版

さくらんぼ東根駅
駅舎(さくらんぼタント館)
さくらんぼひがしね

Sakurambohigashine -
山形県東根市さくらんぼ駅前一丁目1-1
北緯38度25分42.8秒 東経140度22分51.2秒 / 北緯38.428556度 東経140.380889度 / 38.428556; 140.380889座標: 北緯38度25分42.8秒 東経140度22分51.2秒 / 北緯38.428556度 東経140.380889度 / 38.428556; 140.380889
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ラホ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
1,207人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1999年平成11年)12月4日
乗入路線 2 路線
所属路線 山形新幹線
キロ程 108.1km(福島起点)
東京から380.9 km
天童 (7.7 km)
(5.4 km) 村山
所属路線 奥羽本線山形線
キロ程 108.1 km(福島起点)
神町 (1.8 km)
(2.5 km) 東根
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
テンプレートを表示

さくらんぼ東根駅(さくらんぼひがしねえき)は、山形県東根市さくらんぼ駅前一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の奥羽本線である。

山形新幹線の停車駅である。

歴史

1901年明治34年)に奥羽本線山形駅から楯岡駅(現在の村山駅)まで開通したとき、東根市内(市制施行は1958年)に設けられた駅は大日本帝国陸軍神町基地の最寄りになる神町駅だけで、市の中心部には設けられなかった。その後、要望の高まりを受けて東根市の中心部に新しく駅を作ることとなったが、1910年(明治43年)に東根温泉が湧出し、1911年(明治44年)に開業した東根駅は市の中心部よりも温泉に近い場所に作った。

そして90年近い年月の後、山形新幹線の新庄延伸が決まったとき、今度こそ東根市中心部に立派な駅を作ろうということになり、同新幹線の停車駅としてさくらんぼ東根駅が開設された。駅設置に当たっては、約1,300人の乗降を見込んでいた[1]

なお、公式には新規開業ではなく、この駅の北600メートルにあった蟹沢駅の移転・改称の扱いとなっている。

駅構造

相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。1番線ホーム中央には、冷暖房完備の待合室が設置されている。また、1番線2番線の上下線両方に出発信号機が設置され、折り返し設備があるため、輸送障害発生時は、当駅 - 山形駅間で折り返し運転が行われることがある。当駅に交換設備が新しくできたので、神町駅東根駅にあった交換設備は撤去された。発車標は、天童駅のものとよく似たものが、改札口と1番線、2番線ホームに設置されている。

駅舎は3階建てで主に東口側に建っている。駅舎の北側は、1階には待合所と売店兼食堂、3階には改札口などJRの施設と跨線橋(改札内・改札外)がある。2階部分は大きな吹き抜けの階段となっている。南側は市の施設が入っており、1階から2階にかけて東根市立さくらんぼ図書館、3階に東根市観光物産協会インフォメーションコーナーがある。改札口の前に自動券売機が設置され、出札口はびゅう旅センターの中にある。旅センターは改札口とつながっていて、一人の職員が出札係と改札係をかねることができる構造である。

新幹線やラッシュ時の在来線(6両編成時)で発車ベルを使用する。このベルは、車掌がボタンを押した後「○番線から上り/下り電車が発車します。プルルル♪~(10秒)」と鳴り、自動で止まる。車掌がベルを止める必要はない。

直営駅駅長助役配置)である。みどりの窓口(営業時間 5:50 - 20:30)、自動券売機指定席券売機モバイルSuica特急券用簡易Suica改札機、待合室が設けられている。以前はびゅう旅センターも設置されていた。また管理駅であり、神町駅東根駅を管理下に置いている。

エレベーターが全部で4基設置され、西口と跨線橋(改札外)・跨線橋(改札内)と1番線・跨線橋(改札内)と2番線・東口駅舎の各階をそれぞれ結んでいる。3階の東根市観光物産協会インフォメーションコーナーで駅レンタカー業務も行なっている。

東根市観光物産協会インフォメーションコーナーにはインターネット用PCがあり、無料で利用することができる。また、学習スペースが設けられており、受験勉強をする高校生などが訪れる。

自動体外式除細動器 (AED) 設置駅である。

のりば

1 山形新幹線 (上り) 山形福島宇都宮大宮東京方面
山形線 天童・山形方面
2 山形新幹線 (下り) 村山新庄方面
山形線
JRさくらんぼ東根駅
さくらんぼタント館
情報
用途 駅舎
設計者 ジェイアール東日本建築設計事務所
施工 鉄建建設・升川建設JV
建築主 東日本旅客鉄道および東根市
構造形式 鉄骨造
建築面積 997㎡ m²
延床面積 1,828㎡ m²
階数 地上3階
着工 1998年10月
竣工 1999年12月
テンプレートを表示
西口
改札付近
ホーム(2番ホームから上り方向を見る)

利用状況

2013年の乗車人員は1日平均1,207人である。沿線の他駅が10年前と比べ乗車人員が減少傾向にある中で、当駅はほぼ横ばいとなっている。

年度 一日平均
乗車人員
2000年 1,011
2001年 1,121
2002年 1,202
2003年 1,219
2004年 1,187
2005年 1,161
2006年 1,157
2007年 1,191
2008年 1,170
2009年 1,119
2010年 1,144
2011年 1,152
2012年 1,182
2013年 1,207

駅周辺

周辺は東根市の中心部にあたり、駅の東側には市役所などの市の機関や銀行、郊外型の小売店などがある。西側には国道13号から国道287号が分岐している地点もある。東根温泉へは東根駅山形空港へは神町駅が近い。

東口の駅前には駅前広場があり、山交バスや市民バス、タクシーなどが発着する。東口から東側の市役所方面へは広い歩道が続く。融雪設備があるため冬季も快適に歩行することができる。

当駅の開業以来長期にわたって駅周辺に宿泊施設がなかったため、天童方面で宿泊する人が多かった。2006年(平成18年)8月、東口の近くに「ホテルイーストプラザ東根」が開業した。

バス乗り場

停留所名は「さくらんぼ東根駅前」である。

山交バス
東根市市民バス

隣の駅

東日本旅客鉄道
山形新幹線
天童駅 - さくらんぼ東根駅 - 村山駅
山形線(奥羽本線)
神町駅 - さくらんぼ東根駅 - 東根駅

脚注

  1. ^ 鉄道建築ニュース、2000年5月号、鉄道建築協会、Page10~12

関連項目

外部リンク