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2015年1月13日 (火) 12:06時点における版
基本情報 | |
---|---|
本名 | Jermain Taylor |
通称 | Bad intentions |
階級 | ミドル級 |
身長 | 185cm |
リーチ | 189cm |
国籍 |
![]() |
誕生日 | 1978年8月11日(45歳) |
出身地 | アーカンソー州リトルロック |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 38 |
勝ち | 33 |
KO勝ち | 20 |
敗け | 4 |
引き分け | 1 |
獲得メダル | ||
---|---|---|
![]() | ||
男子 ボクシング | ||
オリンピック | ||
銅 | 2000 シドニー | ライトミドル級 |
ジャーメイン・テイラー(Jermain Taylor、男性、1978年8月11日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。アーカンソー州リトルロック出身。元WBA・WBC・IBF・WBO世界ミドル級スーパー王者。第14代IBF世界ミドル級王者。妻はWNBAプレーヤーのエリカ・スミス。ニックネームはバッド・インテンション(邪悪な意思)。アメリカ合衆国代表としてシドニーオリンピックに出場しライトミドル級で銅メダルを獲得した。
2005年7月16日には史上初めてWBA・WBC・IBF・WBOの主要4団体の王座を統一したバーナード・ホプキンスを破り、史上2人目の主要4団体の統一王者となった。
来歴
幼少・アマチュア時代
1978年にアーカンソー州の貧しい家庭に生まれた。父親は彼が5歳のときに彼と彼の母親と3歳年下の妹の3人を残して家庭を捨てた。その後、母親は2人の幼い子どもを育てるためフルタイムの看護師として働かなければならなくなり、家事および妹の世話をジャーメインが行っていた。13歳の時に元ボクサーだった叔父に勧められてボクシングジムに通うようになった。ボクシングを始めると直ぐにその才能を開花させ、アマチュアボクシングの世界で頭角を現していった。アマチュアボクシングでの全米チャンピオンにもなり、2000年のシドニーオリンピック米国代表となって銅メダルを獲得した。
プロボクサー時代
アマチュアでオリンピックのメダルを獲得し、プロデビュー時からアメリカのボクシング界で注目の的だった。
2001年1月27日、マディソン・スクエア・ガーデンでプロデビューする。プロボクサーとなってからも全勝を続け2003年8月8日には空位のWBCアメリカ大陸ミドル級王座を獲得した。
2005年7月16日、オスカー・デ・ラ・ホーヤを破ってWBA・WBC・IBF・WBOの主要4団体の王座を史上初めて統一したバーナード・ホプキンスと対戦し、2-1(115-113、112-116、115-113)の判定勝ちを収め、WBA・WBC・IBF・WBOの主要4団体の史上2人目の主要4団体の統一王者となった。しかし、この試合は判定をめぐって議論が交わされたため、テイラーは明確な勝利を収めるために2005年12月3日にホプキンスとの再戦に臨んだ。この試合を実現するために彼は同年10月11日にIBF世界ミドル級王座を返上した。結果は3-0(115-113、115-113、115-113)の判定で勝利し、WBA王座の初防衛に成功し、WBC王座の初防衛にも成功し、WBO王座の初防衛にも成功した。
2006年6月17日、元WBA・WBC・IBF世界スーパーウェルター級スーパー王者ロナルド・ライトと対戦し、1-1(115-113、113-115、114-114)の判定で引き分けたがWBAへの認定料の支払いを拒否した為WBA世界ミドル級スーパー王座の防衛は認められなかったものの、WBC世界ミドル級王座の2度目に成功し、WBO世界ミドル級王座の2度目の防衛にも成功した。
2006年12月14日、テイラーが自身の持つWBA世界ミドル級スーパー王座、WBC世界ミドル級王座並びにWBO世界ミドル級王座とフェリックス・シュトルムの持つWBA世界ミドル級正規王座を懸けた王座統一戦を行おうとせず、ハビエル・カスティリェホがWBA世界ミドル級正規王者となっても王座統一戦をせず、マリアノ・カレラがWBA世界ミドル級正規王者となっても(カレラがカスティリェホに勝利し王座を獲得するも[1]、カレラから違反薬物のクレンブテロール検出され、カスティリェホに王座が差し戻される前の話である[2]。)王座統一戦をしようとしない為、WBA世界ミドル級スーパー王座を剥奪された[3]。
2007年5月19日、IBF世界スーパーウェルター級王者コーリー・スピンクスの挑戦を受けるが、2-1(111-117、115-113、117-111)の判定勝ちを収めWBC世界ミドル級王座の4度目の防衛に成功し、WBO世界ミドル級王座も4度目の防衛にも成功した[4]。
2007年9月29日、ケリー・パブリクに2回にダウンを奪いながら、プロ初黒星となる7回2分14秒TKO負けを喫し、WBC世界ミドル級王座の5度目に失敗、WBO世界ミドル級王座の5度目の防衛にも失敗し、主要4団体統一王座を獲得して以来2年2ヵ月保持してきたWBC世界ミドル級王座並びにWBO世界ミドル級王座をパブリクに明け渡す結果となった[5]。
2008年2月16日、166ポンドのキャッチウェイトのノンタイトル戦でパブリクとダイレクトリマッチで対戦するも、0-3(112-116、111-117、113-115)の判定負けを喫した[6]。
2009年4月25日、WBC世界スーパーミドル級王者カール・フローチに挑戦。3ラウンドには右ストレートでフローチからキャリア初のダウンを奪うなどして一進一退の攻防を繰り広げるも、12回2分46秒TKO負けを喫し王座獲得に失敗した。
2009年10月に開始したSuper Six World Boxing Classicに参加。10月17日、グループステージ1でアルツール・アブラハムと対戦し、12回2分54秒KO負けを喫した[7]。重度の脳震盪を起こしていたため病院に運ばれ、脳に小さな出血が見つかり、試合の詳細を思い出せなかったことで短期記憶障害と診断された[8]。
2010年1月、「私はボクシングを暫くのあいだ休みます。Super Six World Boxing Classicを棄権することにした。20年近くボクシングをやってきたから、私の体と精神は休息を必要としてるんだ。」としてSuper Sixを棄権することを発表した[9]。 テイラーのプロモーターであったルー・ディベラはテイラーの健康を気遣いテイラーのプロモーターを辞めた。
2011年12月30日、約1年ぶりの復帰戦、カリフォルニア州カバゾンのモロンゴ・リゾート・カジノ&スパでジェシー・ニックロウと対戦し、8回36秒TKO勝ちを収めた。重度の脳震盪と軽い脳出血を経験した後の復帰だったことで、コミッションから追加の健康検診を要求されそれをパスした上で試合ライセンスの許可を受けた[8]。
2012年4月20日、ミシシッピ州ビロクシのボー・リヴァージュ・リゾート&カジノでカレブ・トラックスと対戦し、3-0(98-91、97-92、97-94)の判定勝ちを収めた。
2012年10月12日、ミズーリ州セントチャールズのアメリスター・カジノ・セントチャールズでラウル・ムニョスと対戦し、2回1分5秒KO勝ちを収めた。
2013年12月14日、テキサス州サンアントニオのアラモドームでファン・カルロス・カンデロと対戦し、7回2分58秒TKO勝ちを収めた。この試合はコミッションがさらに厳しい検診を要求したため、世界的なクリニックでの検診をパスして挑んだ試合であった[8]。
2014年10月8日、ミシシッピ州ビロクシのボー・リヴァージュ・リゾート&カジノでIBF世界ミドル級王者サム・ソリマンに挑戦し、3-0(116-111、115-109、116-109)の判定勝ちを収め7年振りに王座に復帰した[10]。テイラーが従弟の男性への発砲に関与した疑いで逮捕されたが[11][12]、保釈金25000ドルを支払い釈放され、この対戦に向けたトレーニングも許可されたとはいえ[13]、第一級家庭内暴行容疑及び、加重暴行容疑の重罪で保釈中の身であったため、法律的にも倫理的にも実現が危ぶまれた一戦だった[14][15]。
2014年10月18日、IBFは最新ランキングを発表し、上述のソリマン戦に勝利し王座返り咲きを果たしたテイラーは、9年ぶりにIBF世界ミドル級王者としてランクインした[16][17]。
2014年11月20日、従兄弟の男性へ発砲した事件で第一級暴行容疑などで最大26年の求刑で告訴された[18]。
2015年2月6日、ミシシッピ州ビロクシのボー・リヴァージュ・リゾート&カジノで元WBC世界世界スーパーウェルター級王者のセルヒオ・モラと初防衛戦を行う予定である[19]。
獲得タイトル
関連項目
- 男子ボクサー一覧
- オリンピックボクシング競技メダリスト一覧
- 世界ボクシング協会(WBA)世界王者一覧
- 世界ボクシング評議会(WBC)世界王者一覧
- 国際ボクシング連盟(IBF)世界王者一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)世界王者一覧
- 統一世界王者
- ボクシング現王者一覧
戦績
プロボクシング 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
38 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
33 勝 | 20 | 12 | 1 | |||
4 敗 | 3 | 1 |
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2001年1月27日 | 勝利 | 4R | TKO | クリス・ウォルス | アメリカ | プロデビュー |
17 | 2003年8月8日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | アルフレッド・クエバス | アメリカ | WBCアメリカ大陸ミドル級王座獲得 |
21 | 2004年6月19日 | 勝利 | 9R | TKO | ラウル・マルケス | メキシコ | WBCアメリカ大陸ミドル級王座防衛1 |
22 | 2004年12月4日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | ウィリアム・ジョッピー | アメリカ | WBCアメリカ大陸ミドル級王座防衛2 |
24 | 2005年7月16日 | 勝利 | 12R | 判定2-1 | バーナード・ホプキンス | アメリカ | WBA・WBC・IBF・WBO世界ミドル級王座獲得 |
25 | 2005年12月3日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | バーナード・ホプキンス | アメリカ | WBA・WBC・WBO王座防衛1(IBFは返上) |
26 | 2006年6月17日 | 引分 | 12R | 判定1-1 | ロナルド・ライト | アメリカ | WBC・WBO王座防衛2 |
27 | 2006年12月9日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | カシム・オウマ | ウガンダ | WBC・WBO王座防衛3 |
28 | 2007年5月19日 | 勝利 | 12R | 判定2-1 | コーリー・スピンクス | アメリカ | WBC・WBO王座防衛4 |
29 | 2007年9月29日 | 敗北 | 7R | TKO | ケリー・パブリク | アメリカ | WBC・WBO王座陥落 |
30 | 2008年2月16日 | 敗北 | 12R | 判定0-3 | ケリー・パブリク | アメリカ | |
31 | 2008年11月15日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | ジェフ・レイシー | アメリカ | WBC世界スーパーミドル級王座挑戦権獲得 |
32 | 2009年4月25日 | 敗北 | 12R 2:46 | TKO | カール・フローチ | イギリス | WBC世界スーパーミドル級王座挑戦・失敗 |
33 | 2009年10月17日 | 敗北 | 12R 2:54 | KO | アルツール・アブラハム | ドイツ | Super Six World Boxing Classic |
34 | 2011年12月30日 | 勝利 | 8R 0:36 | TKO | ジェシー・ニックロウ | アメリカ | |
35 | 2012年4月20日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | カレブ・トラックス | アメリカ | |
36 | 2012年10月12日 | 勝利 | 2R 1:05 | KO | ラウル・ムニョス | アメリカ | |
37 | 2013年12月14日 | 勝利 | 7R 2:58 | TKO | ファン・カルロス・カンデロ | コロンビア | |
38 | 2014年10月8日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | サム・ソリマン | オーストラリア | IBF世界ミドル級王座獲得 |
テンプレート |
脚注
- ^ カスティジェホ防衛失敗 カレーラTKO戴冠 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2006年12月4日
- ^ カレーラ王座はく奪 カスティジェホ返り咲き ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2007年2月25日
- ^ Jermain Taylor and the Sanctioning Bodies BoxingScene.com 2006年12月21日
- ^ テイラー“明白な”2-1の勝利 統一ミドル級戦 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2007年5月20日
- ^ ダウン挽回!パブリック、テイラー倒し新王者 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2007年9月30日
- ^ パブリック、判定でテイラーに連勝 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2008年2月17日
- ^ スーパー6開幕 アブラハム豪快KO、フロッチ競り勝つ ボクシングニュース「Box-on!」 2009年10月18日
- ^ a b c “Jermain Taylor back on Dec. 14”. ESPN.com (2013年11月19日). 2013年11月19日閲覧。
- ^ Jermain Taylor pulls out of the Super Six tournament The Sun 2010年1月13日
- ^ テイラー4度倒して7年ぶり王座復帰 IBFミドル級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年10月9日
- ^ Jermain Taylor Arrested for Allegedly Shooting Cousin BoxingScene.com 2014年8月26日
- ^ テイラー逮捕、ジャモエがキグに挑戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年8月27日
- ^ Jermain Taylor shot cousin, cops say ESPN.com 2014年8月27日
- ^ クリチコvsプレフは11.15に、来月3団体トップ会談 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年8月28日
- ^ “Middleweight Jermain Taylor getting undeserved IBF title fight”. Yahoo Sports (2014年10月6日). 2014年10月13日閲覧。
- ^ IBF Ratings IBF公式サイト 2014年10月18日
- ^ IBFランキング、新チャンピオン続々誕生で変動 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年10月19日
- ^ “Middleweight champion Jermain Taylor to face trial for shooting incident”. Fight News (2014年11月20日). 2014年11月24日閲覧。
- ^ IBFミドル級王者テイラー、モーラと2.6防衛戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年1月5日
外部リンク
前王者 バーナード・ホプキンス |
第7代IBF世界ミドル級王者 2005年7月16日 - 2005年10月11日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 アルツール・アブラハム |
前WBA・WBC・IBF・WBOスーパー王者 バーナード・ホプキンス |
WBA世界ミドル級スーパー王者 2005年7月16日 - 2006年12月14日(剥奪) |
次スーパー王者 剥奪により消滅 |
前王者 バーナード・ホプキンス |
第28代WBC世界ミドル級王者 2005年7月16日 - 2007年9月29日 |
次王者 ケリー・パブリク |
前王者 バーナード・ホプキンス |
第17代WBO世界ミドル級王者 2005年7月16日 - 2007年9月29日 |
次王者 ケリー・パブリク |
前王者 サム・ソリマン |
第14代IBF世界ミドル級王者 2014年10月8日 - 現在 |
次王者 N/A |