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「東京都立戸山高等学校」の版間の差分

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==生徒会==
==生徒会==
*生徒評議会・執行委員会・生徒規範運営委員会からなる[[三権分立]]が特徴的。それぞれ[[立法]]・[[行政]]・[[司法]]の役割を担う。
*生徒評議会・執行委員会・監査委員会からなる[[三権分立]]が特徴的。それぞれ[[立法]]・[[行政]]・[[司法]]の役割を担う。


==クラブ活動==
==クラブ活動==

2006年4月23日 (日) 00:33時点における版

東京都立戸山高等学校とうきょうとりつ とやまこうとうがっこう)は、東京都新宿区戸山にある公立高等学校。補充中学として創立以来、共立中学、城北中学時代、府立四中から都立戸山高校にかけて、日比谷高校に次ぐ120年近い歴史と伝統を誇る都立を代表する名門校である。自主自立を校風とし、クラブ活動、生徒会活動にも力を入れている。

東京都立戸山高等学校
創立 1888年9月16日
設置課程 全日制、定時制
所在地 〒162-0052
東京都新宿区戸山3-19-1
電話番号 03-3202-4301
03-3204-1045(FAX)
外部リンク 公式サイト
東京都立戸山高等学校

概要・特徴

  • 東京都から進学指導重点校に指定されている。また、土曜授業試行校である。
  • 文理分けをしないいわゆる「教養主義」で有名で、旧制府立四中の中興の祖・深井鑑一郎校長(在任:1898~1938)時代の厳しさが特に知られる。現在の都立の教育環境からは想像もつかないが、中退者も1割に達するなど当時は「死中」と呼ばれるほどであったという。
  • 理数系に力を入れてきたことから国立大学入試に強く、また過去幾多もの著名な学者を輩出してきた。現在は文科省から都立高校で唯一のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている。
  • 1967年に導入された都立高校の入試制度改革などの影響も進学実績面に限って見ていくと、戸山や西においては、日比谷などその他多くの都立校の急激な凋落に比べるとかなり緩やかなものであり、西とともに都立を代表する進学校としての地位を維持した。と同時に、戸山と同群の青山・西と同群の富士それぞれの東大合格者数も常時30名以上輩出させる相乗効果も伴なった。平成に入ってからの数年間も東大合格者数20~30人台、その後も二桁の合格者を維持し続けてきた。ここ数年は若干名にとどまってきたが、2001年以降、進学指導重点校指定、入試における自校作成問題の導入、最新の設備を備えた新校舎の完成、都立で唯一のSSH指定、学区撤廃、カリキュラム改革、土曜授業の復活など切れ目のない改革施策の導入により、進学実績も再び上昇機運に入っている。2005年からは受検者数も急増し都立高の中でトップクラスの倍率となっている。さらに平成19年に地下鉄13号線が開通すると正門前に新駅ができることもあり、人気の向上・復活、日比谷や西、私立学校などとの進学実績面での更なる激戦が予想される。
  • 2003年に5階建ての新校舎落成。白を基調としたデザインは、「最先端のイメージ」「私立のようだ」との評を得るが、「汚れが目立つ」、「病院のようだ」といった批判もある。校舎中央部は2階から吹き抜ける「階段広場」と3階から吹き抜ける「階段庭園」が存在するため、上空から見ると漢字の「日」のような形をしている。理科系の講義室が特に充実しており、各教科ごとに講義室や実験室に加えて、大学の教室のような階段教室もある。また新校舎1階には最先端の設備を備えた330人収容の講堂もある。
  • 東大教授や医師、弁護士、大使、検事総長、財界人など各界で活躍する著名な卒業生等による在校生のための講演会「世間と学問」が2-3ヶ月に1度開催されている。また、これとは別に理科系の大学教授によるSSH講演会も年数回実施されている。
  • 校門を入ると左手に卒業生の寄贈による「ビオトープ」と100周年記念碑、正面には戸山の象徴「ラジアン池」がある。
  • アメリカン・フットボール部は過去4年で都大会優勝1回、準優勝2回、ベスト4が1回で、関東大会にも毎年出場している。陸上競技部も毎年関東大会に出場しており、特に2004年は全国大会に3種目出場し、男子1500Mでは東京都新記録を樹立するなど活躍。東京都1部リーグ所属の女子サッカー部や空手部なども活躍している。演劇部は2004年2005年と2年連続で都大会に出場し、2005年はベスト4に輝いた。合唱部も20年以上NHKコンクールに連続出場するなど活躍している。
  • 校地面積は25,000m²強あり、山手線の内側にある高校としては非常に恵まれている。施設は新校舎、新体育館、武道場、プール、グラウンドのほか、テニスコート4面、多目的コート3面などが整備されている。また、那須には敷地面積6万m²を超える広大な那須寮があり、毎年1年生のHR合宿や各部活動の合宿、「戸山の教育を語る会」(戸山の父兄と教師の集まり)の合宿などに活用されている。

最寄駅・周辺

  • JR山手線西武新宿線東京地下鉄東西線 高田馬場駅。または渋谷駅新宿駅池袋駅より都営バス利用、「都立障害者センター前」もしくは「学習院女子大前」下車。
  • 平成19年開通予定の渋谷~池袋をつなぐ東京地下鉄13号線が完成すると、本校の正門前に新駅「西早稲田駅(仮称)」ができる。
  • 本校正面と裏手の2箇所に分かれて、広大な緑を有する都立戸山公園がある。放課後の同公園内では、生徒が部活動の練習や演劇練習、映画撮影、応援団のダンス練習などに励む姿が見られる。
  • 学習院女子大学・高等学校に隣接するが、同校との交流はほとんどない。
  • 早稲田大学に近い。理工学部に至っては明治通りを挟んで目の前にある。そのためもあってか、早稲田大学に進学する生徒も多い。

沿革

  • 1888年 - 麹町区飯田五丁目皇典講究所内に府立一中校長・丸山淑人によって補充中学校の名称で創立。都立では日比谷高に次ぐ歴史をもつ(白鴎高も同時期創立)
  • 1891年 - 共立中学校と改称
  • 1894年 - 私立から東京府に移管し東京府城北尋常中学校と改称(私立城北高は本校を母体に深井鑑一郎によって創設)
  • 1901年 - 東京府立第四中学校と改称(同時に府立二中府立三中も創立なる)
  • 1943年 - 都政施行により東京都立第四中学校と改称
  • 1948年 - 新学制により都立第四高等学校となる。現校章制定
  • 1949年 - 都立第四高等学校と改称。男女共学となる
  • 1950年 - 4月1日、都立戸山高等学校と改称。5月10日、火災により校舎全焼
  • 1952年 - 第1回新宿高校戦実施
  • 1966年 - 学園祭を戸山祭と改称
  • 1967年 - 学校群制度発足。青山高と共に第22群に。
  • 1970年 - 1年生HR合宿開始
  • 1982年 - 学校群制度が廃止され、グループによる合同選抜(グループ選抜)制度発足。赤城台高駒場高目黒高都立大付属新宿高・青山高・広尾高の各高校と第21グループに
  • 1994年 - グループ合同選抜制度が廃止され、単独選抜制度発足。
  • 1996年 - 推薦入学選抜を初めて実施。私学協会の反対もあり適性試験は行われず。
  • 2001年 - 東京都進学指導重点校に指定される
  • 2003年 - 1940年以来続いた学区制度が廃止され、旧第2学区外からの受験者が大幅に増加。新校舎への引っ越しも完了。
  • 2004年 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける。定時制課程の募集が終了。以後閉課まで補欠募集のみ
  • 2008年 - 2007年度をもって定時制課程が閉課予定。

設置課程

生徒会

クラブ活動

  • 新聞部  放送部     
  • ESS  文学部  地理歴史部
  • 化学部  生物部  天文気象部
  • 管弦楽部  ブラスバンド部  軽音楽部  合唱部
  • 美術部  演劇部  漫画研究部
  • 写真部  囲碁将棋部
  • 剣道部  柔道部  バドミントン部  卓球部  男子バスケット部  女子バスケット部  男子バレー部  女子バレー部
  • 硬式野球部  サッカー部  ラグビー部  アメリカン・フットボール部  陸上競技部  女子サッカー部
  • 硬式テニス部  ソフトテニス部  水泳部  山岳部  空手道部
  • アンサンブル同好会  ダンス同好会  百人一首同好会  数学同好会

クラブ活動は非常に活発で生徒の参加率は例年100%を超えている(一人で複数の部活に所属する者もいるため)。
なお新宿高校との間では、50年の伝統を誇る新宿戸山対抗戦が毎年行われている。

学校行事

  • 戸山祭

毎年9月に行われる。3年は自主制作映画、2年は演劇、1年は展示発表を行う。これらHR発表は「問題提起は明確か」、「問題提起に対する結論はしっかり示されているか」、「展開と結論が矛盾しないか」といった点をポイント化することにより、審査・表彰される。戸山祭は、有志で構成される戸山祭運営委員会が中心となって運営する。なお、表彰も同委員会の下部組織である表彰委員会により行われる。

  • 1年生は10月に那須寮でHR合宿を行う。HR合宿ではHRごとに定めるテーマによる討論会を中心に行う。
  • 運動会は5月に4級対抗で行われる。

同窓会

  • 城北会

出身者

政治・行政

経済

学問

文化

芸能・マスコミ

諸分野

著名教員

関連書籍

  • 「帰らぬ日遠い昔」林望 講談社文庫

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