コンテンツにスキップ

「太ゴB101」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
→‎概要: 提供クレジットで使用している書体が異なったため自主除去
編集の要約なし
1行目: 1行目:
'''太ゴB101'''(ふとゴーひゃくいち)は、[[モリサワ]]が開発・販売する[[ゴシック体]]およびその[[フォント]]製品。[[写植]]用書体として開発された。
'''太ゴB101'''(ふとゴーひゃくいち)は、[[モリサワ]]が開発・販売する[[ゴシック体]]およびその[[フォント]]製品。[[写植]]用書体として開発された。


== 概要 ==
== 概要 ==
6行目: 6行目:
書き始め部分には筆文字を意識した「打ち込み」を取り入れている。また、線画のほとんどは先端部に近づくほど太くなるよう設計されているのが特徴となっている。これは、印刷時のかすれを防ぐためのものだが、視認性の向上も果たしている。
書き始め部分には筆文字を意識した「打ち込み」を取り入れている。また、線画のほとんどは先端部に近づくほど太くなるよう設計されているのが特徴となっている。これは、印刷時のかすれを防ぐためのものだが、視認性の向上も果たしている。


全体的骨格は中ゴシックBBBや、見出ゴMB31に似ているものの、かなに僅かな差異が見られる。デザインこそは違うものの、[[写研]]の石井太ゴシックに近い。
全体的骨格は中ゴシックBBBや、見出ゴMB31に似ているものの、[[仮名 (文字)|かな]]に僅かな差異が見られる。デザインこそは違うものの、[[写研]]の石井太ゴシックに近い。


[[本|書籍]]・[[出版|出版物]]の本文用書体として使われるほか、[[広告]]のコピー用としても採用されている。テレビ[[テロップ]]としても親しまれ、[[キー局]]では[[TBSテレビ|TBS]]が[[報道番組]]や[[ドラマ番組]]、[[バラエティ番組]]など幅広く使用した<ref>モリサワは、B101をベースとした、テレビ用のテロップ書体を別に用意しており、[[日本放送協会|NHK]]はこちらを主に使用していた。</ref>。
[[本|書籍]]・[[出版|出版物]]の本文用書体として使われるほか、[[広告]]のコピー用としても採用されている。テレビ[[テロップ]]としても親しまれ、[[キー局]]では[[TBSテレビ|TBS]]が[[報道番組]]や[[ドラマ番組]]、[[バラエティ番組]]など幅広く使用した<ref>モリサワは、B101をベースとした、テレビ用のテロップ書体を別に用意しており、[[日本放送協会|NHK]]はこちらを主に使用していた。</ref>。

2015年4月19日 (日) 12:55時点における版

太ゴB101(ふとゴ ビーひゃくいち)は、モリサワが開発・販売するゴシック体およびそのフォント製品。写植用書体として開発された。

概要

日本語DTPにおけるモリサワ「基本7書体」(リュウミンL-KL、中ゴシックBBB、太ミンA101、太ゴB101じゅん101、見出ゴMB31、見出ミンMA31)のひとつであり、グラフィックデザインエディトリアルデザインにおいてスタンダードなゴシック体として使用されている。

書き始め部分には筆文字を意識した「打ち込み」を取り入れている。また、線画のほとんどは先端部に近づくほど太くなるよう設計されているのが特徴となっている。これは、印刷時のかすれを防ぐためのものだが、視認性の向上も果たしている。

全体的骨格は中ゴシックBBBや、見出ゴMB31に似ているものの、かなに僅かな差異が見られる。デザインこそは違うものの、写研の石井太ゴシックに近い。

書籍出版物の本文用書体として使われるほか、広告のコピー用としても採用されている。テレビテロップとしても親しまれ、キー局ではTBS報道番組ドラマ番組バラエティ番組など幅広く使用した[1]

写植時代は、この書体を元に、筆画をラウンド処理した丸ゴシック版「太丸ゴBD101」も発売されていた(2010年現在、フォント未発売)。

備考

  • かつては中ゴシックBBB同様、従属欧文にHelvetica(65 Medium)が採用されていたが、字面が和文より小さいなどの問題点があった。しかし、Opentype版では欧文が独自のものに変更されることで、これらの問題は解消された。

脚注

  1. ^ モリサワは、B101をベースとした、テレビ用のテロップ書体を別に用意しており、NHKはこちらを主に使用していた。

外部リンク