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「ベラトリックス・レストレンジ」の版間の差分

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Asaklira (会話 | 投稿記録)
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感情の起伏が激しく、かなりの[[サディスト]]。またエキセントリックな一面もあり、[[幼児語]]を用いて相手を挑発したこともある。
感情の起伏が激しく、かなりの[[サディスト]]。またエキセントリックな一面もあり、[[幼児語]]を用いて相手を挑発したこともある。


ヴォルデモートから、直々に闇の魔術を教わっており、第7巻では、ヴォルデモートの「最後の、そして最強の副官」と表現され。戦闘力は死喰い人の中でも随一が、慢心から油断をして足をすくわれることが多い(巻では、調子に乗ったところを未熟だったハリーにやられかけて、先述の戦闘知識が全くないモリーに敗北したのも、甘く見すぎた結果ともいえる。)
ヴォルデモートから、直々に闇の魔術を教わっており、第7巻では、ヴォルデモートの「最後の、そして最強の副官」と表現されているその戦闘力は死喰い人の中でも随一であり、ハリーからも「並外れた技を持ち、良心を持たない魔女」と評されている。第5巻ではシリウス・ブラックと決闘し勝利した。第7巻では狼人間フェンリール・グレイバックを含めた人攫い4人を相手に1人で圧倒し、ホグワーツの戦いにおいても闇祓いのトンクスを殺害し、ハーマイオニー、ジニー、ルーナの3人を相手に1歩も引かずに渡り合う実力を見せた。許されざる呪文の扱いにも長けており、特に磔の呪文を使用する際は「相手を痛めつけたいと本気で思い、それを楽しむ必要ある」と説いている。ハリーはベラトリックスに磔の呪文を使用した際は殆ど効果がなかったが、この言葉通りに使用したことでカローを失神させるほどの強力な磔の呪文に成功している。しかし、慢心から油断をして足をすくわれることが多く、5巻では、調子に乗ったところを未熟だったハリーにやられかけて、先述の戦闘知識が全くないモリーに敗北したのも、甘く見すぎた結果ともいえる。


=== 人間関係 ===
=== 人間関係 ===

2015年6月7日 (日) 06:52時点における版

ベラトリックス・レストレンジ (Bellatrix Lestrange) は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、およびその派生作品に登場する架空の魔女である。

概要

シリウス・ブラックの従姉で、作中屈指の戦闘力を誇る死喰い人

登場巻

第4巻(記憶の中の存在として)、第5巻第6巻第7巻

人物

名前・通称

ファーストネームの「ベラトリックス」は、オリオン座の2等星ベラトリックス[1]に由来する。愛称はベラ (Bella)

外見

豊かな黒髪を持ち、厚ぼったい瞼をしている。元はブラック家の血を引いているため美人であるが、アズカバンで服役していた影響で、脱獄直後は見る影もない有様だった。

来歴

1951年に誕生。ホグワーツ魔法魔術学校ではスリザリン寮に所属。その後、死喰い人の一員に加わる。

1981年10月31日に主君ヴォルデモートが失踪すると、主君の捜索を開始。捜索の過程でロングボトム夫妻を磔の呪いで拷問し、廃人にしたが、この罪で夫ロドルファス、義弟ラバスタン、そしてバーテミウス・クラウチ・ジュニアと共に逮捕され、ヴォルデモートが再び立ち上がると宣言し、アズカバンに収監された。

1996年1月、ヴォルデモートの手引きで、他の死喰い人9人と共に脱獄する。6月、魔法省神秘部の戦いに参戦し、従弟のシリウスを殺害した。

同年夏、妹ナルシッサと共にスネイプ宅を訪問、信頼していないスネイプと口論するも、スネイプとナルシッサの破れぬ誓いの結び手となる。その後、甥ドラコに閉心術を教える。

1998年3月、マルフォイ邸にて人さらいが所持していたグリフィンドールの剣を発見したことから、ハリー達がグリンゴッツ銀行の自分自身の金庫に進入して剣を奪ったと思いこみ、ハーマイオニーを拷問したほか、ハリー達の逃走を手助けしたドビーを殺害。5月、ホグワーツの戦いに参戦。作者のインタビューによると、このときニンファドーラ・トンクスを殺害した。戦いの際ジニー・ウィーズリーを殺害しかけたことで、モリー・ウィーズリーを激怒させ、決闘となる。フレッドの死でモリーを挑発するも、最後には心臓にモリーの呪文が当たり絶命した。

性格・才能

感情の起伏が激しく、かなりのサディスト。またエキセントリックな一面もあり、幼児語を用いて相手を挑発したこともある。

ヴォルデモートから、直々に闇の魔術を教わっており、第7巻では、ヴォルデモートの「最後の、そして最強の副官」と表現されている。その戦闘力は死喰い人の中でも随一であり、ハリーからも「並外れた技を持ち、良心を持たない魔女」と評されている。第5巻ではシリウス・ブラックと決闘し勝利した。第7巻では狼人間フェンリール・グレイバックを含めた人攫い4人を相手に1人で圧倒し、ホグワーツの戦いにおいても闇祓いのトンクスを殺害し、ハーマイオニー、ジニー、ルーナの3人を相手に1歩も引かずに渡り合う実力を見せた。許されざる呪文の扱いにも長けており、特に磔の呪文を使用する際は「相手を痛めつけたいと本気で思い、それを楽しむ必要がある」と説いている。ハリーはベラトリックスに磔の呪文を使用した際は殆ど効果がなかったが、この言葉通りに使用したことでカローを失神させるほどの強力な磔の呪文に成功している。しかし、慢心から油断をして足をすくわれることが多く、第5巻では、調子に乗ったところを未熟だったハリーにやられかけて、先述の戦闘知識が全くないモリーに敗北したのも、甘く見すぎた結果ともいえる。

人間関係

父は“純血”の魔法使いシグナス・ブラック、母は“純血”の魔女ドゥルーエラ・ブラック。妹にアンドロメダ・トンクスナルシッサ・マルフォイがいる。ナルシッサとは現在も愛称で呼び合うなど友好的な関係が続いているが、甥ドラコの養育方針を巡っては意見が対立している[2]。一方、アンドロメダとは彼女がテッド・トンクスと駆け落ちして以降、交流はない。

自身と同じく“純血”で死喰い人のロドルファス・レストレンジと結婚しているが、実子はいない。

主君ヴォルデモートに対しては敬愛を抱いており、その愛情は夫に対するものよりも深い。ヴォルデモートも彼女を「ベラ」と愛称で呼んだり、分霊箱の1つを預けるなど、他の部下に比べて信頼を置いていた様子が窺える。

ヴォルデモートに信頼を置かれているセブルス・スネイプに対しては、強い嫉妬と警戒心を抱いている。第6巻ではスネイプがドラコの秘密を探るために開心術を使う可能性を見越し、ドラコに閉心術を教えてスネイプを妨害している。

財産

鬼胡桃とドラゴンの琴線。32センチ。頑固。

映画

不死鳥の騎士団』から登場。ヘレナ・ボナム=カーターが演じた[3]。日本語版の吹き替えは高乃麗が担当した。

不死鳥の騎士団』ではシリウスを死の呪文で殺害している(小説では明らかにされていない)。

謎のプリンス』では、死喰い人の中心的存在として、小説より出番が増えていた。フェンリール・グレイバックと共に隠れ穴を火の海に変え、小説では参加しなかったホグワーツ襲撃に参加していた[4]。また、スネイプにナルシッサと破れぬ誓いを結ぶよう提案していた[5]

死の秘宝 PART1』では、ハーマイオニーを拷問する際、腕に「mudblood(=穢れた血)」と傷をつけている。

死の秘宝 PART2』でモリー・ウィーズリーと一騎打ちを行うが、小説では死因がはっきりしないのに対し、映画では石化され、粉々になった。

脚注

  1. ^ ラテン語で「アマゾンの女戦士」という意味がある。
  2. ^ ベラトリックスはヴォルデモートに、ナルシッサはドラコに愛情の比重が大きいため。
  3. ^ 当初ベラトリックスを演じるのはヘレン・マックロリーの予定だったが、ヘレンが妊娠したためヘレナに変更された。後にヘレンはナルシッサ役として出演した。
  4. ^ この際、闇の印を天文台に打ち上げ(小説ではギボン)、ドラコにアルバス・ダンブルドアの殺害を迫り(小説ではアレクト・カロー)、ルビウス・ハグリッドの小屋を燃やした(小説ではソーフィン・ロウル)。
  5. ^ 小説ではナルシッサが誓いを結ぶようスネイプに依頼した。