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「2015 FIFA女子ワールドカップ」の版間の差分

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2015年6月17日 (水) 05:47時点における版

2015 FIFA女子ワールドカップ
2015 FIFA Women's World Cup
大会概要
開催国 カナダの旗 カナダ
日程 2015年6月6日 - 7月5日
チーム数 24 (6連盟)
開催地数(6都市)
 < 20112019

2015 FIFA女子ワールドカップ: 2015 FIFA Women's World Cup Canada: Coupe du Monde Féminine de la FIFA Canada 2015)は、2015年6月6日から7月5日にかけて、カナダで開催されている[1]第7回目のFIFA女子ワールドカップである。

概要

今大会は参加国がそれまで16ヶ国から24ヶ国に増加され、試合数も32試合から52試合に増える[2]

立候補受付は2010年12月に締め切られ、2011年3月1日ジンバブエが開催候補を取り下げた[3]。これにより、カナダが開催国となった[4]

2014年にはリハーサル大会であるFIFA U-20女子ワールドカップが開催された。

なお、リオデジャネイロオリンピックにおけるサッカー競技(2016年)のヨーロッパ代表(出場枠3)は当大会の成績により決定される[5](これまでと同様)。

出場国

2012年6月に大陸連盟別の出場枠が発表された[6]

大陸連盟 出場
枠数
予選大会
予選順位
出場国・地域 出場回数 備考
CONCACAF
(北中米カリブ海)
1+3.5 開催国  カナダ 6大会連続6回目
CONCACAF選手権 優勝  アメリカ合衆国 7大会連続7回目
準優勝  コスタリカ 初出場
3位  メキシコ 2大会連続3回目
AFC
(アジア)
5 アジアカップ[注 1] 優勝  日本 7大会連続7回目
準優勝  オーストラリア 6大会連続6回目
3位  中華人民共和国 2大会ぶり6回目
4位  韓国 3大会ぶり2回目
5位  タイ 初出場
CAF
(アフリカ)
3 アフリカ選手権 優勝  ナイジェリア 7大会連続7回目
準優勝  カメルーン 初出場
3位  コートジボワール 初出場
CONMEBOL
(南米)
2.5 コパ・アメリカ 優勝  ブラジル 7大会連続7回目
準優勝  コロンビア 2大会連続2回目
3位  エクアドル 初出場
OFC
(オセアニア)
1 ネイションズカップ 優勝  ニュージーランド 3大会連続4回目
UEFA
(ヨーロッパ)
8 ヨーロッパ予選 1組 1位  ドイツ 7大会連続7回目
2組 1位  スペイン 初出場
3組 1位  スイス 初出場
4組 1位  スウェーデン 7大会連続7回目
5組 1位  ノルウェー 7大会連続7回目
2位  オランダ 初出場
6組 1位  イングランド 3大会連続4回目
7組 1位  フランス 2大会連続3回目
  • 備考欄の「☆」は欧州予選プレーオフ、「○」は大陸間プレーオフに勝利の上、出場が決定したチーム。

本大会

大会初のゴール機械判定導入

2015年3月31日、FIFAは、今大会でゴール機械判定技術(ゴールライン・テクノロジー、略称GLT)の1つホークアイ(Hawk-Eye)システムを初導入すると発表した。女子の試合及び大会としても、女子W杯としても初のGLT導入となる。両ゴール裏や両ゴール付近に設置した7台のハイスピードカメラがそれぞれ違う角度からボールの正確な位置を撮影し、映像ソフトウェアが瞬時に解析、正確な位置を三次元で割り出す。ボールがゴールラインを通過すると審判の公式腕時計に暗号化された信号が送られる。公式腕時計が振動すると同時に「GOAL」と表示され審判にゴール認定を伝える。「試合の流れを妨げない」ようにとのFIFAの要求通り1秒以内に判定を下すことが出来る。その費用はホークアイは1会場につき20万ドルである[8]

W杯初の人工芝使用

BCプレイス・スタジアムは、今大会に備えて最新の人工芝に張り替えられた。男女を通じて、W杯では初めて人工芝のピッチが使用されることになった[9]

テレビ中継

カナダ国内ではCTVTSNで全54試合を放送[10][11]。アメリカ国内ではNBCユニバーサル系のテレムンドFOX/FOXスポーツ1・2で放送される。

日本国内は地上波ではフジテレビ系列(生中継)とフジテレビNEXT(録画放送)で日本戦を中心に放送[12][13]NHK BS1サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の試合を中心に25試合放送予定。他にラジオ(第1・FM)でも日本戦と決勝を生中継する予定[14]

会場一覧

2012年5月、FIFAは下記の6都市での開催を決定した[15][16]。なおトロントは同年に同市でパンアメリカン競技大会が開催されることから、当大会の開催地としては立候補しなかった[17]

エドモントン モントリオール バンクーバー
コモンウェルス・スタジアム オリンピック・スタジアム BCプレイス・スタジアム
収容人数: 60,081人 収容人数: 66,308人 収容人数: 54,500人
ウィニペグ オタワ モンクトン
ウィニペグ・スタジアム フランク・クレア・スタジアム モンクトン・スタジアム
収容人数: 33,000人
(40,000人に拡張予定)
収容人数: 26,559人
(45,000人に拡張予定)
収容人数: 10,000人
(20,000人に拡張予定)

結果

組み合わせ抽選

組み合わせ抽選は2014年12月6日に首都オタワにあるカナダ自然博物館で行われた[18]

方法は以下の通り[18]

  • 6チームがシードチームとして選ばれる。開催国のカナダはあらかじめグループAの1番に決定する。それ以外のチームは異なるグループに配されるとともに各グループの1番に配置される。
  • 他のチームの配置される番号は抽選で決定される。
  • 同一の大陸連盟のチームは同一のグループに配しない。ただしヨーロッパのチーム(8チーム出場)はこの限りではなく、6グループ中2グループにはヨーロッパのチームが2チーム配される。
  • ポット分けは以下の通り(各ポットから1チームずつを各グループに割り振る)。
ポット1
(シード)
ポット2
アフリカ北中米カリブ海オセアニア
ポット3
アジア南米
ポット4
ヨーロッパ

グループリーグ

以下、日時は現地時間。バンクーバーは太平洋夏時間(UTC-7)、エドモントンは山岳部夏時間(UTC-6)、モンクトンは大西洋夏時間(UTC-3)、ウィニペグは中部夏時間(UTC-5)、モントリオール・オタワ(UTC-4)は東部夏時間。

グループ A

チーム
1  カナダ 3 1 2 0 2 1 +1 5
2  中華人民共和国 3 1 1 1 3 3 0 4
3  オランダ 3 1 1 1 2 2 0 4
4  ニュージーランド 3 0 2 1 2 3 −1 2











グループ B

チーム
1  ドイツ 3 2 1 0 15 1 +14 7
2  ノルウェー 3 2 1 0 8 2 +6 7
3  タイ 3 1 0 2 3 10 −7 3
4  コートジボワール 3 0 0 3 3 16 −13 0











グループ C

チーム
1  日本 3 3 0 0 4 1 +3 9
2  カメルーン 3 2 0 1 9 3 +6 6
3  スイス 3 1 0 2 11 4 +7 3
4  エクアドル 3 0 0 3 1 17 −16 0





スイス  10 - 1  エクアドル
ポンセ24分にゴール 24分 (OG)71分 (OG)
アイグボグン 45+2分にゴール 45+2分
フム 47分にゴール 47分49分52分
バッハマン 60分にゴール 60分 (PK)61分81分
モーザー 76分にゴール 76分
レポート ポンセ 64分にゴール 64分 (PK)






グループ D

チーム
1  アメリカ合衆国 3 2 1 0 4 1 +3 7
2  オーストラリア 3 1 1 1 4 4 0 4
3  スウェーデン 3 0 3 0 4 4 0 3
4  ナイジェリア 3 0 1 2 3 6 −3 1











グループ E

チーム
1  ブラジル 2 2 0 0 3 0 +3 6
2  コスタリカ 2 0 2 0 3 3 0 2
3  スペイン 2 0 1 1 1 2 −1 1
4  韓国 2 0 1 1 2 4 −2 1











グループ F

チーム
1  コロンビア 2 1 1 0 3 1 +2 4
2  イングランド 2 1 0 1 2 2 0 3
3  フランス 2 1 0 1 1 2 −1 3
4  メキシコ 2 0 1 1 2 3 −1 1











各組3位チーム

チーム
A  オランダ 3 1 1 1 2 2 0 4
C  スイス 3 1 0 2 11 4 +7 3
D  スウェーデン 3 0 3 0 4 4 0 3
F  フランス 2 1 0 1 1 2 −1 3
B  タイ 3 1 0 2 3 10 −7 3
E  スペイン 2 0 1 1 1 2 −1 1


  可能性のある組み合わせ
対戦相手
3位の組合せ A組1位 B組1位 C組1位 D組1位
A B C D C D A B
A B C E C A B E
A B C F C A B F
A B D E D A B E
A B D F D A B F
A B E F E A B F
A C D E C D A E
A C D F C D A F
A C E F C A F E
A D E F D A F E
B C D E C D B E
B C D F C D B F
B C E F E C B F
B D E F E D B F
C D E F C D F E

決勝トーナメント

 
ラウンド16準々決勝準決勝決勝
 
              
 
6月20日 – エドモントン
 
 
 中華人民共和国
 
6月26日 – オタワ
 
 カメルーン
 
Match 37の勝者
 
6月22日 – エドモントン
 
Match 38の勝者
 
 アメリカ合衆国
 
6月30日 – モントリオール
 
3位(B組 / E組 / F組)
 
Match 45の勝者
 
6月20日 – オタワ
 
Match 46の勝者
 
 ドイツ
 
6月26日 – モントリオール
 
3位(A組 / D組)
 
Match 39の勝者
 
6月21日 – モントリオール
 
Match 40の勝者
 
F組1位
 
7月5日 – バンクーバー
 
E組2位
 
Match 49の勝者
 
6月21日 – モンクトン
 
Match 50の勝者
 
 ブラジル
 
6月27日 – エドモントン
 
 オーストラリア
 
Match 41の勝者
 
6月23日 – バンクーバー
 
Match 42の勝者
 
 日本
 
7月1日 – エドモントン
 
3位(A組 / B組 / F組)
 
Match 47の勝者
 
6月22日 – オタワ
 
Match 48の勝者3位決定戦
 
 ノルウェー
 
6月27日 – バンクーバー7月4日 – エドモントン
 
F組2位
 
Match 43の勝者Match 49の敗者
 
6月21日 – バンクーバー
 
Match 44の勝者Match 50の敗者
 
 カナダ
 
 
 スイス
 

1回戦


ドイツ  Match 39 3位(A組 / D組)



F組1位 Match 40 E組2位



アメリカ合衆国  Match 38 3位(B組 / E組 / F組)

日本  Match 42 3位(A組 / F組)

準々決勝


Match 39の勝者 Match 46 Match 40の勝者

Match 37の勝者 Match 45 Match 38の勝者

Match 41の勝者 Match 47 Match 42の勝者

Match 43の勝者 Match 48 Match 44の勝者

準決勝


Match 45の勝者 Match 49 Match 46の勝者

Match 47の勝者 Match 50 Match 48の勝者

3位決定戦


Match 49の敗者 Match 51 Match 50の敗者

決勝


Match 49の勝者 Match 52 Match 50の勝者

優勝国

表彰

得点ランキング

順位 選手名 得点数
1 ドイツの旗 アーニャ・ミッターク 4
2 ドイツの旗 セリア・シャシッチ 3
カメルーンの旗 ガエル・エンガナムイ
スイスの旗 ファビエンヌ・フム
スイスの旗 ラモーナ・バッハマン
ノルウェーの旗 アッダ・ヘーゲルベルグ

順位


国・地域名 成績



PK
PK




1 優勝 7
2 準優勝 7
3 3位 7
4 4位 7
5 ベスト8 5
6 ベスト8 5
7 ベスト8 5
8 ベスト8 5
9 ベスト16 4
10 ベスト16 4
11 ベスト16 4
12 ベスト16 4
13 ベスト16 4
14 ベスト16 4
15 ベスト16 4
16 ベスト16 4
17  ニュージーランド グループリーグ敗退 3 0 2 1 0 0 2 2 3 -1
18  ナイジェリア グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 3 6 -3
19  コートジボワール グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 3 16 -13
20  エクアドル グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 1 17 -16
21 グループリーグ敗退 3 0 0
22 グループリーグ敗退 3 0 0
23 グループリーグ敗退 3 0 0
24 グループリーグ敗退 3 0 0

脚注

  1. ^ FIFA Calendar”. FIFA. 21 February 2013閲覧。
  2. ^ MacKinnon, John (December 1, 2010). “The party's over ... what's next?”. エドモントン・ジャーナル. http://www.windsorstar.com/sports/party+over+what+next/3910494/story.html December 1, 2010閲覧。 
  3. ^ Zimbabwe withdraws bid to host 2015 Women's World Cup”. BBCスポーツ (1 March 2011). 1 March 2011閲覧。
  4. ^ Canada gets 2015 Women's World Cup of soccer”. CBC.ca (2011年3月3日). 2012年7月4日閲覧。
  5. ^ 2015 FIFA Women's World Cup finals: Canada”. 欧州サッカー連盟. 2014年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月6日閲覧。
  6. ^ Qualification slots for Canada 2015 confirmed”. 国際サッカー連盟 (2012年6月11日). 2012年7月4日閲覧。
  7. ^ FIFA Disciplinary Committee decisions for Germany 2011”. 国際サッカー連盟 (2011年8月25日). 2012年8月8日閲覧。
  8. ^ 英国在住ライター原田公樹のプレミアシップコラム#187 ついにゴールラインテクノロジー導入-J SPORTS 2012/7/9
  9. ^ 男女通じW杯初…人工芝グラウンドを公開 読売新聞オンライン 2015年6月4日
  10. ^ Bell Media lands deal for FIFA soccer from 2015 through 2022”. TSN.ca. 18 February 2014閲覧。
  11. ^ FiFA awards further TV rights”. FIFA. 5 July 2013閲覧。
  12. ^ FIFA女子ワールドカップカナダ2015 - フジテレビ
  13. ^ FIFA 女子ワールドカップ カナダ2015 - フジテレビONE/TWO/NEXT(ワンツーネクスト)
  14. ^ FIFA女子ワールドカップ2015放送計画 NHK 広報局 2015年5月14日
  15. ^ “Winnipeg to host FIFA Women's World Cup”. ウィニペグ・フリー・プレス. (05 May 2012). http://www.winnipegfreepress.com/sports/soccer/Winnipeg-to-host-FIFA-Womens-World-Cup-150207165.html 2012年5月4日閲覧。 
  16. ^ Edmonton has foot in pitch to hold women’s soccer events
  17. ^ “Canadian host cities for 2015 Women's World Cup unveiled”. CBC.ca. (2012年5月5日). http://www.cbc.ca/sports/soccer/story/2012/05/04/sp-soccer-women-world-cup-2015-canada-sites.html 2012年7月4日閲覧。 
  18. ^ a b Details of Final Draw for Canada 2015”. 国際サッカー連盟 (2014年12月5日). 2014年12月6日閲覧。

脚注

  1. ^ 北朝鮮代表は、前回(2011年)大会ドーピング規定違反者を5人出したことから、予選を含めた今大会の出場資格を剥奪されている[7]2011 FIFA女子ワールドカップ#ドーピング問題も参照。

出典

外部リンク