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「チャオ石」の版間の差分

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'''チャオ石'''(Chaoite)とは、その存在について真偽が争われている[[炭素の同素体]]で出来た[[鉱物]]である。[[ババリア]]にある[[リースクレーター]]で衝撃融合した[[グラファイト]]の[[片麻岩]]として発見された。グラファイトよりも若干固く、反射色は灰色から白色であると記述される{{ref|elgoresy}}。[[電子回折]]パターンから、[[カルビン]]の構造を取っていると考えられている{{ref|whittaker}}。後の研究ではこの結果を疑問視し、電子回折パターンは泥の混入によるものであると指摘している{{ref|smith}}。
'''チャオ石'''(Chaoite)とは、その存在について真偽が争われている[[炭素の同素体]]で出来た[[鉱物]]である。[[バイエルン]]にある[[リースクレーター]]で衝撃融合した[[グラファイト]]の[[片麻岩]]として発見された。グラファイトよりも若干固く、反射色は灰色から白色であると記述される{{ref|elgoresy}}。[[電子回折]]パターンから、[[カルビン]]の構造を取っていると考えられている{{ref|whittaker}}。後の研究ではこの結果を疑問視し、電子回折パターンは泥の混入によるものであると指摘している{{ref|smith}}。


==セラファイト==
==セラファイト==

2015年9月5日 (土) 03:34時点における版

チャオ石(Chaoite)とは、その存在について真偽が争われている炭素の同素体で出来た鉱物である。バイエルンにあるリースクレーターで衝撃融合したグラファイト片麻岩として発見された。グラファイトよりも若干固く、反射色は灰色から白色であると記述される[1]電子回折パターンから、カルビンの構造を取っていると考えられている[2]。後の研究ではこの結果を疑問視し、電子回折パターンは泥の混入によるものであると指摘している[3]

セラファイト

グラファイトを2700Kから3000Kで昇華させるか、高真空下でレーザーを照射することによって、純粋なチャオ石を作ることができるとされ、セラファイト(Ceraphite)と呼ばれる[4]

出典

  1. ^ A. El Goresy, G. Donnay, Science 1968, 161, 363.
  2. ^ A.G. Whittaker, P.L. Kintner, Science 1969, 165, 589.
  3. ^ P.P.K. Smith, P.R. Buseck, Science 1982, 216, 984.
  4. ^ C. Nakayama, M. Okawa, H. Nagashima, Carbon 1977, 15, 434; D.J. Johnson, D. Crawford, C. Oates, 1971, 10th Carbon Conf, Bethlehem, PA, FC-18.

外部リンク