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「CRI・ミドルウェア」の版間の差分

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* [[2000年]][[2月16日]] - 同じCSKグループのセガ(後の[[セガゲームス]])が[[バーチャファイター]]で知られる当時の第2ソフトウェア研究開発部 (通称AM2・AM2研)を旧CRIへ営業譲渡。セガの他のソフト開発部門は同年4月に分社化されたが、AM2のみ諸般の事情で先行分離された。旧CRIでは既存部門を「CRI事業部」、AM2を「AM2事業部」とする体制がスタート。
* [[2000年]][[2月16日]] - 同じCSKグループのセガ(後の[[セガゲームス]])が[[バーチャファイター]]で知られる当時の第2ソフトウェア研究開発部 (通称AM2・AM2研)を旧CRIへ営業譲渡。セガの他のソフト開発部門は同年4月に分社化されたが、AM2のみ諸般の事情で先行分離された。旧CRIでは既存部門を「CRI事業部」、AM2を「AM2事業部」とする体制がスタート。
* [[2001年]][[8月1日]] - 旧CRIは社名を'''株式会社[[SEGA-AM2]]'''に変更。同時に'''株式会社CRI・ミドルウェア'''を設立し、ミドルウェアの研究開発・販売事業を移管。セガの家庭用ハードウェア撤退に伴い、ミドルウェアのマルチプラットフォーム化を推進するため、CSKおよびセガグループから独立した。
* [[2001年]][[8月1日]] - 旧CRIは社名を'''株式会社[[SEGA-AM2]]'''に変更。同時に'''株式会社CRI・ミドルウェア'''を設立し、ミドルウェアの研究開発・販売事業を移管。セガの家庭用ハードウェア撤退に伴い、ミドルウェアのマルチプラットフォーム化を推進するため、CSKおよびセガグループから独立した。
* [[2004年]][[7月1日]] - セガがSEGA-AM2を含めたソフト開発子会社を吸収合併。
* [[2004年]][[7月1日]] - セガがSEGA-AM2(後の[[セガ・インタラクティブ]]第二研究開発本部)を含めたソフト開発子会社を吸収合併。


このような経緯をたどった結果、マルチメディア技術の研究・開発は'''CRI・ミドルウェア'''に、ゲームコンテンツの開発は'''セガ'''にそれぞれ継承されている。
このような経緯をたどった結果、マルチメディア技術の研究・開発は'''CRI・ミドルウェア'''に、ゲームコンテンツの開発は'''セガ'''(後のセガゲームス並びにセガ・インタラクティブ)にそれぞれ継承されている。


=== CRI・ミドルウェア ===
=== CRI・ミドルウェア ===

2015年9月14日 (月) 04:50時点における版

株式会社CRI・ミドルウェア
CRI Middleware Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証マザーズ 3698
2014年11月27日上場
略称 CRIミドル
本社所在地 日本の旗 日本
150-0002
東京都渋谷区渋谷一丁目7番7号
住友不動産青山通ビル9階
設立 2001年8月1日
業種 情報・通信業
法人番号 6011001062642 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役会長 古川憲司
代表取締役社長 押見正雄
資本金 3,325万円(2011年10月1日時点)
売上高 9億円(2011年9月期見込)
従業員数 60人
決算期 9月30日
主要子会社 CRI Middleware, Inc.
外部リンク http://www.cri-mw.co.jp/
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株式会社CRI・ミドルウェア英語: CRI Middleware Co., Ltd.)は、日本のミドルウェアの研究開発・販売を行う企業である。社名のCRIは、この会社の母体となった株式会社CSK総合研究所(以下旧CRI)の英語表記"CSK Research Institute"に由来する。

ハードを問わず複数機種対応のミドルウェアを開発・発売しており、2009年10月現在の同社ウェア採用ソフトは1900本以上に及ぶ。採用事例の主流となっているのは動画、音声データの効率圧縮ツールおよびその展開ソフト(ライブラリ)である。同社の開発したソリューションは"CRIWARE"と総称されており、採用ゲームの起動ロゴで確認することができる。

主な製品

  • CRI Sofdec
    • ムービー再生用ソフトウェアデコーダ。
    • 再生できるファイルフォーマットは、独自のSofdecファイル(拡張子:SFD)という専用のファイル。
    • ゲームで使用されるため、以下の様な特殊機能を利用できる。
      • αムービー(ムービーの一部を半透明、透明にできる)
      • Zムービー(ピクセル単位で奥行き情報を付加できる)
      • シームレス連結(ムービー同士を継ぎ目無く再生することができる)
  • CRI ADX
    • 音声再生用デコーダ。
    • 再生できるコーデックは、独自のコーデック(拡張子:ADX・ACX・AHX・AIX・AFS)
  • そのほか
    • ファイルマジックPRO
    • CRI Audio
    • 救声主
    • C-TST
    • CRI-HVC
    • CRI Movie Encode
    • CRI Clipper
    • CLOUDIA

沿革

旧CRI

旧CRIは、CSKグループの一員で、マルチメディア技術の研究・開発やゲームコンテンツの開発を行っていた。CSKとは別会社であったが、「CSK総合研究所=CSKの(社内)研究部門」という誤解や、CSK自体が他に一般消費者向けビジネスを行っていなかったことから、旧CRIを指して「CSK」と呼ぶ誤用が一般消費者の一部に見られた。

  • 1983年10月 - 株式会社CSK総合研究所設立。
  • 2000年2月16日 - 同じCSKグループのセガ(後のセガゲームス)がバーチャファイターで知られる当時の第2ソフトウェア研究開発部 (通称AM2・AM2研)を旧CRIへ営業譲渡。セガの他のソフト開発部門は同年4月に分社化されたが、AM2のみ諸般の事情で先行分離された。旧CRIでは既存部門を「CRI事業部」、AM2を「AM2事業部」とする体制がスタート。
  • 2001年8月1日 - 旧CRIは社名を株式会社SEGA-AM2に変更。同時に株式会社CRI・ミドルウェアを設立し、ミドルウェアの研究開発・販売事業を移管。セガの家庭用ハードウェア撤退に伴い、ミドルウェアのマルチプラットフォーム化を推進するため、CSKおよびセガグループから独立した。
  • 2004年7月1日 - セガがSEGA-AM2(後のセガ・インタラクティブ第二研究開発本部)を含めたソフト開発子会社を吸収合併。

このような経緯をたどった結果、マルチメディア技術の研究・開発はCRI・ミドルウェアに、ゲームコンテンツの開発はセガ(後のセガゲームス並びにセガ・インタラクティブ)にそれぞれ継承されている。

CRI・ミドルウェア

  • 2006年
    • ミドルウェア製品を総称するブランドとして"CRIWARE"を立ち上げ[1]
    • 米国法人として"CRI Middleware, Inc."を設立[2]

旧CRIの主な開発ゲームソフト

総じて初期のゲームは評判のよいものではなかったが、次第に実力をつけ、再現性の高い移植作や熱狂的なファンを獲得する作品を開発するに至った。

自社ブランド発売

  • エアロダンシングシリーズ
    • エアロダンシング featuring Blue Impulse(1999年3月4日、アクロバットフライトシミュレーション、ドリームキャスト)
    • エアロダンシング 轟隊長のひみつディスク(2000年1月20日、上記のファンディスク、ドリームキャスト)
    • エアロダンシング F(2000年2月24日、戦闘機フライトシミュレーション、ドリームキャスト)
    • エアロダンシング F(2000年11月16日、上記のWindows版)
    • エアロダンシング F 轟つばさの初飛行(2000年11月16日、上記のファンディスク、ドリームキャスト)
    • エアロダンシング i(2001年2月15日、戦闘機フライトシミュレーション、ドリームキャスト)
    • エアロダンシング i(2001年6月22日、上記のWindows版)
    • エアロダンシング i 次回作まで待てませ~ん(2001年8月28日、上記のファンディスク、ドリームキャスト)

OEM開発

脚注

  1. ^ "CRI・ミドルウェア、自社のミドルウェア製品を総称する新ブランド「CRIWARE®」(シーアールアイウェア)を立ち上げへ" (Press release). 株式会社CRI・ミドルウェア. 1 August 2006. 2013年5月16日閲覧
  2. ^ 沿革”. 株式会社CRI・ミドルウェア. 2013年5月16日閲覧。
  3. ^ 新規上場企業の横顔:CRI・ミドルウェア(11月27日マザーズ上場)(ロイター)

関連項目

外部リンク