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2015年12月9日 (水) 00:35時点における版
泥漿(でいしょう)は、スラリー(slurry)やスライムとも呼ばれる懸濁体(けんだくたい)のことで、液体中に鉱物や汚泥などが混ざっている混合物のこと。粘性の強い(ドロドロとした)流動物であることが多い。
概要
泥漿またはスラリーは、主に工業分野で用いられる言葉で、製造業や土木分野で多く使われている。泥漿の"漿"の字は重湯(おもゆ)を指しており、重湯のような「液体に粒子が混ざり込んだ懸濁体」をこのように表している。一般的な濃度は濃厚であり、重湯のように稀薄ではない。ただ、土質工学のスラリーだけは含水率がかなり高い液体を指しており、本当にサラサラとした液体を表している。 なお、生コン・モルタルも泥漿の一種といえるが、これらは一般的には泥漿とされずに、区別されて認識されている。
泥漿は流動体であるため、型などに流し込んで液体を蒸発すれば思い通りに形成することができる。このため、複雑な形状の陶器をつくるための鋳込みに用いられる。
関連項目
- 鉱滓
- 泥砂
- 汚泥
- スライム
- 液状化現象
- ダイラタンシー
- 二次電池 - 充電池のうち、リチウムイオン二次電池やニッケル・カドミウム蓄電池に用いられる高分子ポリマーなどゲル状の電解液をスラリーと呼ぶ。
- 含水爆薬
参考文献
- 土木用語大辞典 出版:技報堂出版 編者:社団法人 土木学会 ISBN 4765510042