コンテンツにスキップ

「Vz 58」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
同じ事が無駄に二回書いてあったりする
106行目: 106行目:
</gallery>
</gallery>


== Vz 58が登場した作品 ==
== 登場作品 ==
{{hidden begin|title = Vz 58の登場作品を表示するには右の [表示] をクリックしてください。}}
{{hidden begin|title = Vz 58の登場作品を表示するには右の [表示] をクリックしてください。}}


=== 映画 ===
=== 映画 ===
:; 『[[DOOM (映画)]]』
*[[フルメタルジャケット]]
:: メイキングの射撃訓練において使用された際にチェコ製のAKと言っているが、見た目からしてVz58である。
:映画後半の[[フエ]]攻防戦で、[[南ベトナム解放民族戦線]]の狙撃手が使用。
:; 『[[エネミー・ライン]]
*[[デルタ・フォース (映画)]]
:: [[セルビア人]]武装勢力が使用。物語中盤、主人公が地雷原から走って逃げるシーンで焦りから思わず地雷を踏んだ兵士が吹っ飛び、vz58の残骸が降ってくるシーンがある。
:[[アラブ]]のテロリストの一部が使用。
*[[DOOM (映画)]]
:; 『[[デルタ・フォース (映画)]]
:: [[アラブ]]の[[テロリズム|テロリスト]]の一部が使用。
:メイキングの射撃訓練において使用された際にチェコ製のAKと言っているが、見た目からしてVz58である。
:; 『[[フルメタルジャケット]]
*[[エネミー・ライン]]
:: 映画後半の[[フエ]]攻防戦で、[[南ベトナム解放民族戦線]]の[[狙撃手]]が使用。
:セルビア人武装勢力が使用。物語中盤、主人公が地雷原から走って逃げるシーンで焦りから思わず地雷を踏んだ兵士が吹っ飛び、vz58の残骸が降ってくるシーンがある。


=== 小説 ===
=== 小説 ===
*Nothing Lasts Forever([[ダイ・ハード]]の原作)
:; 『Nothing Lasts Forever』([[ダイ・ハード]]の原作)
:「チェコ製アソールト・ライフル」の名で登場し、テロリストたちが使用。
::「チェコ製アソールト・ライフル」の名で登場し、テロリストたちが使用。
===ゲーム===
===ゲーム===
:; 『[[ARMA 2]]
*VIETCONG 2
*[[Operation Flashpoint: Cold War Crisis]]
:: [[Operation Flashpoint: Cold War Crisis]]の実質的続編。Sa-58は独立拡張パック"Operation Arrowhead"に登場。
:; 『VIETCONG 2
チェコのソフトハウスが開発しているため、チェコ製兵器が頻出する
:; 『[[Operation Flashpoint: Cold War Crisis]]』
*[[ARMA 2]]
:: チェコのソフトハウスが開発しているため、チェコ製兵器が頻出する
[[Operation Flashpoint: Cold War Crisis]]の実質的続編。Sa-58は独立拡張パック"Operation Arrowhead"に登場。
:; 『[[サドンアタック]]
*[[コール オブ デューティ ブラックオプス]]
:: 「Vz58」としてVz58 Vが登場。現在は補給ポイントでしか入手できないため、見かけることは非常に希。
キャンペーンモードにて登場。キューバ軍兵士が保持。
:; 『[[コール オブ デューティ ブラックオプス]]
*[[サドンアタック]]
:: キャンペーンモードにて登場。キューバ軍兵士が保持。
「Vz58」としてVz58 Vが登場。現在は補給ポイントでしか入手できないため、見かけることは非常に希。


{{hidden end}}
{{hidden end}}

2016年3月23日 (水) 14:44時点における版

Vz 58
Vz 58 P(固定式銃床仕様)
Vz 58
種類 軍用小銃
製造国 チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア
設計・製造 チェスカー・ズブロヨフカ国営会社
仕様
種別 アサルトライフル
口径 7.62mm
銃身長 390mm
ライフリング 4条右転
使用弾薬 7.62x39弾
装弾数 30発(バナナ型弾倉,AK-47との互換性なし)
作動方式 ガス圧作動方式
ティルティング・ボルト閉鎖
全長 845mm
636mm(銃床折り畳み時)
重量 2910g(弾薬なし)
3590g(弾薬装填)
発射速度 800発/分
銃口初速 705m/秒
有効射程 300m
歴史 
設計年 1956年–1958年
製造期間 1959年–
配備先チェコスロバキア軍
チェコ軍スロバキア軍
テンプレートを表示

Vz 58又はSa vz.58Samopal vzor 58・1958年型短機関銃)は、チェコスロバキアのチェスカー・ズブロヨフカ国営会社(チェコ兵器廠国営会社、チェコ語 : Česká zbrojovka, n.p.:ČZ、1992年民営化)で開発されたアサルトライフルである。

テーパーのかかった薬莢に対応する大きく湾曲した弾倉、上下二分割されたハンドガード、レシーバーデッキに銃床の根元が接しないなど、外見はAK-47に類似しているが、7.62mm×39を使用する以外に共通点はなく、ほとんど独自設計となっている。

日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件で用いられた自動小銃としても知られている。

概要

vz. 58の分解図

チェコスロバキアは自動小銃の開発先進国で、1920年代末にZH-29を完成、1930年代末からZK38、ZK381等を試作したが1938年からナチスドイツによる併合を受けた為に量産化には至らなかった。1942年から試作されていたZK420は戦後7.92~6.5mmと様々な口径の制式弾仕様が作られ、1946年にはイギリス、デンマーク、エチオピア、エジプト、スウェーデン、イスラエル、スイス等で次期主力小銃候補としてテストされた。しかし、1948年の共産党無血クーデターにより、チェコスロバキア共和国に人民民主主義体制を掲げる共産党一党独裁政権が成立し東側入りした為、どの国もこのライフルを採用しなかった。

1952年には、ZK420とは異なるコンセプトのVz 52を開発、チェコスロバキア軍が制式採用した。Vz 52は独自の7.62mm×45弱装弾を使用(この弾薬を使用するVz 52軽機関銃もある)するセミオートマチックカービンで、性能はソ連のSKSカービンに近い物であった。チェコスロバキアは比較的自由に兵器を設計していたが、この頃になるとワルシャワ条約機構加盟国の兵器、弾薬の統一を進めるソ連の圧力が高まり、1957年にはVz 52が7.62mm×39仕様に改修されVz 52/57が開発される。

さらに他の加盟国と同様、ソ連のAK-47採用を迫られたチェコスロバキアだが、独自のアサルトライフル開発は続けられ、1958年には外見こそAK-47によく似ているが、より軽量で命中精度も高いVz 58を独自設計で完成させ、軍に制式採用した。

その後、NATO加盟などに合わせてチェスカー・ズブロヨフカ社が、旧ソ連のAK-74に強く影響を受けたCZ2000を開発したが両軍は採用しなかった。東欧自由化後、チェコスロバキアがチェコスロバキアに分離したあともVz.58は両軍で使われている。2007年からアフターマーケットで出回っているカスタムパーツを装備することで現代の歩兵システムに対応しているが、採用から50年あまり経ち、老朽化が進む中、NATOで共通の5.56mm NATO弾を使用する次世代小銃への交換は両軍とも進んでいないのが現状である。

特徴

AKがボルトキャリアーと一体化したガスピストンを備えたロータリーボルトロッキング機構を採用しているのに対し、Vz 58は独立型のガスピストンと、ワルサーP38に似た回転式の独立型ロッキングブロック機構を採用している。 撃発機構はボルトキャリアーに組み込まれた撃針で、これは銃身と同軸で移動する為、AKの回転式ハンマーに比べて銃身の上下動を起こしにくい。銃身内弾道が安定することでAKより優れた命中精度を発揮する。

Vz 58は直銃床でありながらボルトキャリアーがレシーバーデッキに覆われず露出している。これにより曲銃床のSKSカービンと同様にボルトを後退させた状態で、クリップで束ねた銃弾を直接上から装填することができる。(サイト中盤にクリップで装填する画像あり

セレクター・レバーは安全装置を兼ね、AKと同様にレシーバーの右側面に位置するが、ダストカバーの機能を持たない小型のものである。バヨネットラグはAKのものと異なるため、専用の銃剣を使用する。また弾倉もAKとは共用できない。

金属部分の仕上げによって外見が異なり、大きく分けて黒塗りされた物、グレーで塗装された物、グレーで焼付け塗装された物の三種類が確認されている。チェコスロバキア軍(現在のチェコ共和国軍及びスロバキア共和国軍)では、グレーで焼付け塗装した物が採用されている。ハンドガード、グリップ、ストックは、初期型では樫材使用の木製だったが、後期型ではエボナイト系樹脂にチップを混ぜたものになっている。

バリエーション

  • Vz 58 P (固定式ショルダーストック仕様)
  • Vz 58 V (サイドスイングフォールディングストック仕様)
  • VZ-58 タクティカル (Vz 58 Vにアフターマーケット製の部品を組み込んだもの)
  • CZ 2003H(木製部品をプラッスチックにしたもの)
  • CZ 858 タクティカル (VZ-58 タクティカル民間用)
  • D-TECHNIK Vz 58E (D-TECHNIK a.s.社製のプラッスチックパーツを装備したVz58。5.56mm NATO弾仕様もある。)
  • VZ 58 TACTICAL SPORTER(ストック、ピストルグリップ一体型、セミオートの民間用もの)
  • Vz 58 PN (Vz 58にアクティブ方式の赤外線スコープを装備したもの)
  • AP 67 (7.62mm NATO弾仕様)
  • ÚP 70 (5.56mm NATO弾仕様)
  • EZ-B (ブルパップ方式)
  • VZ 58/98 9mm ブルドッグ (9mmパラベラム弾を使用するSMG)
  • VZ 58 Pi (二脚を装備したマークスマン・ライフル仕様)
  • VZ 58/97 スナイパー・ライフル (Vz 58をベースに開発された狙撃銃)
  • Klec LMG (銃身を延長し二脚を装備した分隊支援火器仕様)

海外製

  • Rung Paisarm RPS-001 (タイ製の5.56mm NATO弾仕様のVz 58 P)
  • RPS-001S (カービンモデル)

採用国

ギャラリー

登場作品

Vz 58の登場作品を表示するには右の [表示] をクリックしてください。

映画

DOOM (映画)
メイキングの射撃訓練において使用された際にチェコ製のAKと言っているが、見た目からしてVz58である。
エネミー・ライン
セルビア人武装勢力が使用。物語中盤、主人公が地雷原から走って逃げるシーンで焦りから思わず地雷を踏んだ兵士が吹っ飛び、vz58の残骸が降ってくるシーンがある。
デルタ・フォース (映画)
アラブテロリストの一部が使用。
フルメタルジャケット
映画後半のフエ攻防戦で、南ベトナム解放民族戦線狙撃手が使用。

小説

『Nothing Lasts Forever』(ダイ・ハードの原作)
「チェコ製アソールト・ライフル」の名で登場し、テロリストたちが使用。

ゲーム

ARMA 2
Operation Flashpoint: Cold War Crisisの実質的続編。Sa-58は独立拡張パック"Operation Arrowhead"に登場。
『VIETCONG 2』
Operation Flashpoint: Cold War Crisis
チェコのソフトハウスが開発しているため、チェコ製兵器が頻出する
サドンアタック
「Vz58」としてVz58 Vが登場。現在は補給ポイントでしか入手できないため、見かけることは非常に希。
コール オブ デューティ ブラックオプス
キャンペーンモードにて登場。キューバ軍兵士が保持。

関連項目

外部リンク