「RNAウイルス」の版間の差分
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2016年3月31日 (木) 13:40時点における版
RNAウイルスとは、ゲノムとしてRNAをもつウイルスのこと。
ゲノムRNAからDNAを介さずに遺伝情報が発現するタイプのウイルスと、ゲノムRNAをいったん逆転写酵素によってDNAとしてコピーしそのDNAから遺伝情報を読み出すタイプのものとがある。後者をとくにレトロウイルスと呼ぶ。
また、二本鎖RNAウイルスと一本鎖RNAウイルス、さらに一本鎖RNAウイルスを+鎖型と−鎖型に分けることもある。一本鎖の+鎖RNAウイルスはゲノム自体がmRNAとして機能し得る。SARSの原因であるコロナウイルスはこれに含まれる。レトロウイルスもここに含まれるが、上記のようにいったんDNAに遺伝情報を移す。−鎖RNAウイルスゲノムはmRNAと相補的な塩基配列のためそのままではmRNAとして機能できない。これをRNA依存性RNAポリメラーゼによって+鎖に転写して機能する。
RNAウイルス
- アレナウイルス科 : ラッサウイルス
- オルトミクソウイルス科 : インフルエンザウイルス
- カリシウイルス科 : ノロウイルス、サポウイルス
- コロナウイルス科 : SARSウイルス
- トガウイルス科 : 風疹ウイルス
- ノダウイルス科 : ウイルス性神経壊死症ウイルス
- パラミクソウイルス科 : ムンプスウイルス、麻疹ウイルス、RSウイルス
- ピコルナウイルス科 : [ポリオウイルス]]、コクサッキーウイルス、エコーウイルス
- フィロウイルス科 : マールブルグウイルス、エボラウイルス
- ブニヤウイルス科 : クリミア・コンゴ出血熱ウイルス、重症熱性血小板減少症候群ウイルス
- フラビウイルス科 : 黄熱病ウイルス、デング熱ウイルス、C型肝炎ウイルス、G型肝炎ウイルス
- ラブドウイルス科 : 狂犬病ウイルス
- レオウイルス科
- レトロウイルス科 : ヒト免疫不全ウイルス、ヒトTリンパ好性ウイルス、サル免疫不全ウイルス、STLV