「オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル」の版間の差分
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*下記の薬剤・食品はCYP3A4を誘導してリトナビルの血中濃度が減少する為、併用してはならない。 |
*下記の薬剤・食品はCYP3A4を誘導してリトナビルの血中濃度が減少する為、併用してはならない。 |
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:[[カルバマゼピン]]、[[フェニトイン]]、[[フェノバルビタール]]、[[リファンピシン]]、[[エファビレンツ]]、[[セイヨウオトギリ]](セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品 |
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*[[エチニルエストラジオール]]を含む経口避妊薬を使用した患者で肝機能障害の頻度が高いので、合剤服用中から治療終了後2週間迄は使用出来ない。 |
*[[エチニルエストラジオール]]を含む経口避妊薬を使用した患者で肝機能障害の頻度が高いので、合剤服用中から治療終了後2週間迄は使用出来ない。 |
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2016年7月8日 (金) 06:02時点における版
成分一覧 | |
---|---|
オムビタスビル | Antiviral (NS5A inhibitor) |
パリタプレビル | Antiviral (NS3 inhibitor) |
リトナビル | PK enhancer (CYP3A4, CYP2D6 inhibitor) |
臨床データ | |
販売名 | ヴィキラックス, Viekira Pak (with dasabuvir tablets), Technivie, Viekirax |
Drugs.com | entry |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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投与経路 | 経口 |
識別 | |
ATCコード | J05AX (WHO) |
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル配合錠(商品名:ヴィキラックス、アッヴィ合同会社製造販売)はC型肝炎の治療に用いられる3剤合剤である。時にダサブビルと併用される。日本では2015年9月に承認された。
米国では3剤配合剤はTechnivie[1]と呼ばれ、ダサブビルとのセットはViekira Pak[2]と呼ばれている。
欧州では3剤配合剤をViekiraxと呼び、ダサブビル(と±リバビリン)との併用療法が承認されている[3]。
効能・効果
セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変に於けるウイルス血症の改善[4]
禁忌
- 中等度以上(Child-Pugh分類B又はC)の肝機能障害の有る患者
- 製剤成分に過敏症の既往の有る患者
慎重投与
- B型肝炎ウイルスに感染している患者又は既往感染者では、B型肝炎ウイルスが再活性化される場合が有る。
併用禁忌
- リトナビルを含む為、CYP3A4が阻害されるので、同酵素で代謝される下記の薬剤は併用してはならない。
- アゼルニジピン、トリアゾラム、ブロナンセリン、ピモジド、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、シルデナフィル、タダラフィル(肺高血圧症用)、リバーロキサバン、バルデナフィル、リオシグアト
- 下記の薬剤・食品はCYP3A4を誘導してリトナビルの血中濃度が減少する為、併用してはならない。
- エチニルエストラジオールを含む経口避妊薬を使用した患者で肝機能障害の頻度が高いので、合剤服用中から治療終了後2週間迄は使用出来ない。
副作用
重大な副作用として添付文書に記載されているものは、下記の項目である。
- 体液貯留(末梢性浮腫(4.1%)、浮腫(1.4%)、顔面浮腫(0.6%)、肺水腫(0.3%)、低血圧(1.1%)、無尿(0.3%))―特にカルシウム拮抗剤服用者に多くみられた。
- 肝機能障害(ALT(GPT)上昇(0.3%)、ビリルビン上昇(0.3%)等)
- 肝不全(血中ビリルビン著明上昇、腹水、肝性脳症等)―肝酵素上昇が見られない場合が有るので、肝硬変の徴候を注意して観察しなければならない。
有効性
臨床試験での3剤配合剤のウイルス学的著効(SVR12)率は、未治療C型肝炎で94.6%(140/148)、前治療の有るC型肝炎で93.6%(102/109)であった。
参考資料
- ^ “TECHNIVIE™ (ombitasvir, paritaprevir and ritonavir) Tablets, for Oral Use. Full Prescribing Information”. AbbVie Inc., North Chicago, IL 60064. 2015年7月28日閲覧。
- ^ Viekira Pak entry on Drugs.com.
- ^ Haberfeld, ed (German). Austria-Codex. Vienna: Österreichischer Apothekerverlag
- ^ “ヴィキラックス配合錠 添付文書” (2016年5月). 2016年6月30日閲覧。