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「ゲーリー・スナイダー」の版間の差分

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代表作の詩集『亀の島』では[[ピューリッツアー賞]]を、『終わりなき山河』では[[ボリンゲン賞]]を受賞。[[アレン・ギンスバーグ]]や[[ジャック・ケルアック]]などとの交友関係は有名で、(しかし本人は、自身をビートと結び付けたがっていない)[[1950年代]]前半には「[[ビート・ジェネレーション]]」の詩人として活躍した。
代表作の詩集『亀の島』では[[ピューリッツアー賞]]を、『終わりなき山河』では[[ボリンゲン賞]]を受賞。[[アレン・ギンスバーグ]]や[[ジャック・ケルアック]]などとの交友関係は有名で、(しかし本人は、自身をビートと結び付けたがっていない)[[1950年代]]前半には「[[ビート・ジェネレーション]]」の詩人として活躍した。


[[1956年]]から[[1968年]]までの期間の大半は[[京都]]に滞在し、[[相国寺]]や[[大徳寺]]で[[臨済禅]]を学んだ。この時期には[[宮沢賢治]]の詩の翻訳も試み、「[[春と修羅]]」などの一連の作品の英訳が『奥地』(''The Back Country'')に所収されている。また、[[ななおさかき]]、[[山尾三省]]らと[[鹿児島県]]の[[トカラ列島]]に属する[[諏訪之瀬島]]に[[コミューン]]を作り、移住した。
[[1956年]]から[[1968年]]までの期間の大半は[[京都]]に滞在し、[[相国寺]]や[[大徳寺]]で[[臨済禅]]を学んだ。この時期には[[宮沢賢治]]の詩の翻訳も試み、「[[春と修羅]]」などの一連の作品の英訳が『奥地』(''The Back Country'')に所収されている。また、[[ななおさかき|ナナオサカキ]]、[[山尾三省]]らと[[鹿児島県]]の[[トカラ列島]]に属する[[諏訪之瀬島]]に[[コミューン]]を作り、移住した。


アメリカに帰国後は、地域に根ざした[[環境保護運動]]、[[カリフォルニア大学デービス校]]の教授など多彩な活動を展開した。スナイダーの作品は、人間と自然との関係をテーマにしたものが多く、[[ヘンリー・デイヴィッド・ソロー]]の作品を原型とする自然文学、いわゆる「[[ネイチャーライティング]]」の系譜に位置づけられる。
アメリカに帰国後は、地域に根ざした[[環境保護運動]]、[[カリフォルニア大学デービス校]]の教授など多彩な活動を展開した。スナイダーの作品は、人間と自然との関係をテーマにしたものが多く、[[ヘンリー・デイヴィッド・ソロー]]の作品を原型とする自然文学、いわゆる「[[ネイチャーライティング]]」の系譜に位置づけられる。

2016年9月4日 (日) 04:53時点における版

ゲーリー・スナイダーGary Snyder1930年5月8日 - )は、アメリカ合衆国詩人自然保護活動家。20世紀のアメリカを代表する自然詩人。カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。

代表作の詩集『亀の島』ではピューリッツアー賞を、『終わりなき山河』ではボリンゲン賞を受賞。アレン・ギンスバーグジャック・ケルアックなどとの交友関係は有名で、(しかし本人は、自身をビートと結び付けたがっていない)1950年代前半には「ビート・ジェネレーション」の詩人として活躍した。

1956年から1968年までの期間の大半は京都に滞在し、相国寺大徳寺臨済禅を学んだ。この時期には宮沢賢治の詩の翻訳も試み、「春と修羅」などの一連の作品の英訳が『奥地』(The Back Country)に所収されている。また、ナナオサカキ山尾三省らと鹿児島県トカラ列島に属する諏訪之瀬島コミューンを作り、移住した。

アメリカに帰国後は、地域に根ざした環境保護運動カリフォルニア大学デービス校の教授など多彩な活動を展開した。スナイダーの作品は、人間と自然との関係をテーマにしたものが多く、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの作品を原型とする自然文学、いわゆる「ネイチャーライティング」の系譜に位置づけられる。

2004年正岡子規国際俳句賞大賞を受賞。

主な詩集

  • 『亀の島』(Turtle Islandナナオサカキ訳、1974年
  • 『ノー・ネイチャー』(No Nature1992年
  • 『終わりなき山河』(Mountains and Rivers Without End1996年

主なエッセイ集

  • 『地球の家を保つには』(Earth House Hold片桐ユズル訳、1969年
  • 『野生の実践』(The Practice of the Wild1990年
  • 『惑星の未来を想像する者たちへ』(A Place in Space1995年

主な対談集