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『'''大砂塵'''』(だいさじん、原題・{{lang-en|'''''Johnny Guitar'''''}})は、[[1954年]](昭和29年)製作の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ]]の[[西部劇]]。原作は[[ロイ・チャンスラー]]の小説、製作会社は西部劇を専門にしていた[[リパブリック・ピクチャーズ]]である。
『'''大砂塵'''』(だいさじん、原題・{{lang-en|''Johnny Guitar''}})は、[[1954年]](昭和29年)製作の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ]]の[[西部劇]]。原作は[[ロイ・チャンスラー]]の小説、製作会社は西部劇を専門にしていた[[リパブリック・ピクチャーズ]]である。


原題のジョニー・ギターとは放浪する主人公([[スターリング・ヘイドン]])の名前だが、彼を巡る二人の女性が実質的な主人公であり、女性同士の決闘が公開当時話題となった。また、[[ペギー・リー]]が歌った主題歌『ジャニー・ギター』も世界的なヒット曲となっている。
原題のジョニー・ギターとは放浪する主人公([[スターリング・ヘイドン]])の名前だが、彼を巡る二人の女性が実質的な主人公であり、女性同士の決闘が公開当時話題となった。また、[[ペギー・リー]]が歌った主題歌『ジャニー・ギター』も世界的なヒット曲となっている。
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2016年9月19日 (月) 05:16時点における版

大砂塵
Johnny Guitar
監督 ニコラス・レイ
脚本 フィリップ・ヨーダン
原作 ロイ・チャンスラー
製作 ハーバート・J・イエーツ
出演者 ジョーン・クロフォード
スターリング・ヘイドン
音楽 ヴィクター・ヤング
主題歌 ペギー・リー
『ジャニー・ギター』
撮影 ハリー・ストラドリング
編集 リチャード・L・ヴァン・インジャー
製作会社 リパブリック・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 リパブリック・ピクチャーズ
日本の旗 リパブリック支社/ニッポンシネマコーポレーション
公開 アメリカ合衆国の旗 1954年5月27日
日本の旗 1954年10月27日
上映時間 110分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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大砂塵』(だいさじん、原題・英語: Johnny Guitar)は、1954年(昭和29年)製作のアメリカ西部劇。原作はロイ・チャンスラーの小説、製作会社は西部劇を専門にしていたリパブリック・ピクチャーズである。

原題のジョニー・ギターとは放浪する主人公(スターリング・ヘイドン)の名前だが、彼を巡る二人の女性が実質的な主人公であり、女性同士の決闘が公開当時話題となった。また、ペギー・リーが歌った主題歌『ジャニー・ギター』も世界的なヒット曲となっている。

あらすじ

まだ鉄道も通っていない鉱山の町に流れ者のジョニー・ギターが現われ、昔の恋人だった酒場の主人ヴィエンナの元に身を寄せる。ヴィエンナはこの町に鉄道を通そうとする野心や無法者のダンシング・キッド一味との関係が町の人々から嫌われ、ダンシング・キッドに恋心を寄せていたエマは町長たちをたきつけてヴィエンナを追放しようと画策、一触即発の状態にあった。ダンシング・キッド一味が銀行強盗を働いてその場にヴィエンナとジョニー・ギターが居合わせたことから、町の人々は暴徒と化してヴィエンナの酒場を破壊する。

スタッフ

キャスト

スタッフ、キャストについて

  • 監督のニコラス・レイは、この作品でプロデューサーも兼務しているが、クレジットには記載されていない。レイはこの作品の頃から、自身で会社を作り作品づくりをしたいと考えていたが、ハリウッドで信用を得ることは困難を極め、結局挫折することになった。
  • ジョーン・クロフォードは戦前のアメリカ映画を代表するスターだが、この頃は引退に近い状態だった。久々の出演作であることと、自分がもはや忘れられた存在であることに焦りを感じた彼女は、脚本の変更を要求し、クライマックスはマーセデス・マッケンブリッジとの女性同士の決闘に変えられた。
  • マーセデス・マッケンブリッジは、ジェームズ・ディーン主演の『ジャイアンツ』で貫禄ある牧場主を演じるなど1950年代1960年代のアメリカ映画で活躍した他、ウィリアム・フリードキン監督『エクソシスト』では悪魔役の声優にも挑戦している。
  • 脚本はフィリップ・ヨーダン名義になっているが、撮影用の脚本を書いたのは原作者のロイ・チャンスラーではないかと言われている。ヨーダンは、上記したようにクロフォードが脚本に不満を抱き撮影をボイコットしたために急遽アリゾナ州のロケ現場に呼び出されて、女性同士の決闘に脚本を書き換える役割を果たした。なお、IMDbその他にはベン・マドウの名前が脚本家として記載されているが、これは当時赤狩りのブラックリストに記載されハリウッドで職につけないシナリオライターに別の脚本家が名義を貸すという救済措置がたびたび行われ(有名なところでは『ローマの休日』におけるダルトン・トランボとイアン・マクラレン・ハンターの例がある。名義貸しをする側をフロントと呼んでいた)、ベン・マドウの場合はヨーダンが頻繁にフロントに立ったことから、『大砂塵』の場合もその一例としたものと思われるが、上島春彦の『ハリウッド・ブラックリストライター列伝』によると、ヨーダンもマドウも『大砂塵』に関する限り、こうした形での関与を否定しているという。
  • デニス・ホッパーのデビュー作でもある。

影響

関連項目

外部リンク