嫌日流

『嫌日流』（ハングル：혐일류ヒョミルリュ）は、ヤン・ビョンソル作の韓国で発売された反日漫画。日本の『マンガ 嫌韓流』に対抗して発表された。

金城模（キム・ソンモ）による同題の漫画とは別作品である。

概要

表紙には褌姿で日の丸の鉢巻を締めた、戯画化された日本人とおぼしき人物が、日本列島を背景に青龍刀（倭寇刀）を振りかざしている絵が描かれており、その上には「命令だ! 日本はドイツの半分の半分の半分でも見習ってみろ!」と韓国語で書かれている。

日本語には敬語がなかったり（敬語の起源は韓国だと主張している）、李氏朝鮮時代の庶民が色の付いた服を着ていたりと、その内容には非常に疑問点が多い。

竹島（韓国名:独島）が韓国領であるとする証拠について以下の様な根拠を出しているが、その多くは捏造であったり論理が破綻している。

• サンフランシスコ条約の草案の段階で独島が含まれている

（しかし独島を含めることはアメリカ合衆国政府により却下された為、正式な条約文からは削除された[1]）

• カイロ宣言には、日本が1895年以降に収得した地を返還すると書かれている。

（しかし正しくは「日本国はまた、暴力及び貪欲により日本国が略取した他の一切の地域から駆逐されなければならない」と述べられているだけであり、明確に期間が定められているわけではない）

• 1900年10月27日の大韓帝国官報の勅令で独島を領土と宣言している

（大韓勅令には「石島」を韓国領とすると書かれており、独島の名は出てこない。日本側は、これは現在の観音島であると思われる）

• 国が領海を引くとき国外領土を中心に卵円形に引くのが普通。

（もちろんそんなことはない）

また1419年の倭寇討伐のための対馬への攻撃という侵略行為を根拠に、同島は韓国領であるとすら主張している。

また、その他の内容についても

• 2002年の日本でのプチ整形ブームの頃の資料を利用して日本は韓国人よりも整形手術が多く、多くの日本人が韓国へ来て整形していると述べているが、2004年までの資料があったにもかかわらず、2002年（プチ整形がはやった年）の資料を掲載している（しかしその年以降、韓国の方が整形率が高い事に関しては言及されていない）。
• 20世紀初頭の日本人は朝鮮人よりも10cmも身長が低かった（海外の資料では、韓国の方が2 - 3㎝程度高い程度）。
• AP通信のアンケートでヨーロッパ人から見て女性が一番綺麗な国は韓国であった（韓国は一重の女性が他の国に比べ圧倒的に多く、二重が異常に少ない、よって整形などに手を出す者がたくさんいる）。

等、その客観性・正確性に非常に疑問がある主張がなされている。

「マンガ 嫌韓流」に対抗して描かれたにも関わらず、嫌韓流を参考にして描かれているとは言い難い。そのためこの漫画の内容は韓国側の知日派からまで反感を受けているほどである。冒頭から排泄物の処理に関しての両国の差を持ち出して日本を卑下している辺り、嫌韓流よりも反感を受けるのは当然といえるかもしれない。

関連項目

• 竹島問題
• イデオロギー
• ナショナリズム
• エスノセントリズム
• 歴史認識
• 自由主義史観
• 歴史修正主義
• 日本の戦争賠償と戦後補償
• 日本の戦争犯罪
• 小林よしのり
• ゴーマニズム宣言
• 新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論
• 民族差別
• ネオナチ
• 右翼

外部リンク

• マンガ嫌日流1