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「龍が如くシリーズの登場人物/log20200213」の版間の差分

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; ビッグ・ロウ - [[森田順平]]
; ビッグ・ロウ - [[森田順平]]
: 祭汪会の総帥。組織の掟を忠実に守り、裏切った達川を彼の女共々エドに惨殺させるなどの残忍且つ容赦無い面もあるが、一方では相手を殺せばまた自身の命を狙う者が増えてしまうと見なして不用意に手を出さないなどの冷静な面や、曲がりなりにも我が子の事を気にかけようとする親としての情も持ち合わせている。巌見恒雄によってある目的のために利用され、その際に息子のジミー・ロウを失ったために、以降は彼に恨みを抱くようになる。その後、亜細亜街の大火事をきっかけに神室町への進出を本格的に開始する。その後、己の出生に秘められた真実を知ったもう一人の息子の勇太が自身もろとも道連れにするために起こした火事に飲まれそうになるが桐生に助け出される。脱出した後は桐生と勇太に広瀬の正体を伝えた。その後、勇太とハルトには手を出さない事を約束した上で、掟を守れなかった為にまもなく組織から始末されるので二度と姿を見せる事はないと言い残し、桐生に尾道の秘密に近づくヒントになる暗号の画像が納められたSDカードと、勇太の事を託し、神室町から去っていった。
: 祭汪会の総帥。組織の掟を忠実に守り、裏切った達川を彼の女共々エドに惨殺させるなどの残忍且つ容赦無い面もあるが、一方では相手を殺せばまた自身の命を狙う者が増えてしまうと見なして不用意に手を出さないなどの冷静な面や、曲がりなりにも我が子の事を気にかけようとする親としての情も持ち合わせている。巌見恒雄によってある目的のために利用され、その際に息子のジミー・ロウを失ったために、以降は彼に恨みを抱くようになる。その後、亜細亜街の大火事をきっかけに神室町への進出を本格的に開始する。その後、己の出生に秘められた真実を知ったもう一人の息子の勇太が自身もろとも道連れにするために起こした火事に飲まれそうになるが桐生に助け出される。脱出した後は桐生と勇太に広瀬の正体を伝えた。その後、勇太とハルトには手を出さない事を約束した上で、掟を守れなかった為にまもなく組織から始末されるので二度と姿を見せる事はないと言い残し、桐生に尾道の秘密に近づくヒントになる暗号の画像が納められたSDカードと、勇太の事を託し、神室町から去っていった。
; エド
; エド - [[間宮康弘]]
: 祭汪会の幹部で、ビッグ・ロウの親戚。スキンヘッドにサングラスを掛けた巨漢の人物で、嫌味を言う饒舌な一面の裏で殺して良いとみなされた相手には一切の容赦を見せない残忍性も持っており、実際に手打ちのために来た東城会の構成員や裏切った達川を残忍な手口で殺している。戦闘ではカランビットと呼ばれる鎌状のナイフと拳法を使いこなし、その体型からは想像もつかない身のこなしで相手を追い詰める。桐生達と何度も対峙するが、最後は勇太が決死の覚悟で起こした火事に巻き込まれ、亜細亜街から逃亡した。
: 祭汪会の幹部で、ビッグ・ロウの親戚。スキンヘッドにサングラスを掛けた巨漢の人物で、嫌味を言う饒舌な一面の裏で殺して良いとみなされた相手には一切の容赦を見せない残忍性も持っており、実際に手打ちのために来た東城会の構成員や裏切った達川を残忍な手口で殺している。戦闘ではカランビットと呼ばれる鎌状のナイフと拳法を使いこなし、その体型からは想像もつかない身のこなしで相手を追い詰める。桐生達と何度も対峙するが、最後は勇太が決死の覚悟で起こした火事に巻き込まれ、亜細亜街から逃亡した。
; ジミー・ロウ - クリストファー・シュウ
; ジミー・ロウ - クリストファー・シュウ

2016年12月18日 (日) 02:03時点における版

龍が如く > 龍が如くシリーズの登場人物/log20200213

龍が如くシリーズの登場人物(りゅうがごとくシリーズのとうじょうじんぶつ)では、セガゲームス(2015年3月まではセガ)のアクションアドベンチャーゲーム龍が如く』シリーズに登場するキャラクターについて解説する。シリーズ初作の「龍が如く」は『1』と表記する。

なお、外伝作品『龍が如く 見参!』『龍が如く OF THE END』『龍が如く 維新!』に登場するキャラクター及び出来事についてはそれぞれの登場人物の項を参照。

主人公

桐生一馬(きりゅう かずま) - 黒田崇矢野島健児(青年時代)
『龍が如く』シリーズの主人公。
秋山駿(あきやま しゅん) - 山寺宏一
『4』以降の主要主人公の一人。
冴島大河(さえじま たいが) - 小山力也
身長190cm、体重93kg
『4』以降の主要主人公の一人で、関西弁を喋る大柄且つ屈強な体格の持ち主。ゲーム中最も長く着用している衣服は桐生一馬から受け取ったもので、オリーブ色のハーフコート(『5』ではN-3Bがベースのミリタリーコート)、フェザーモチーフのネックレス(『5』では未着用)、タイガーストライプ柄(『5』ではウッドランド迷彩)のパンツにブーツと厳つい容貌である。12歳のときに両親を亡くし、少年時代に義理の妹である冴島靖子の病を治療するために靖子の実父に金を要求され、そのために喧嘩に明け暮れて金を奪う行為を続けていたが、東城会系笹井組の笹井組長に返り討ちに遭い、事情を知った彼の助力で靖子の病は完治したことで以来は笹井組に若衆として所属し、背中に自身と笹井組長の縁を表す「(大河=タイガー)」と「笹の葉(笹井組)」を彫った[1]。また、東城会直系堂島組傘下に位置する嶋野組に所属する真島吾朗とは渡世の兄弟とし、後述の「極道18人殺し」は桐生に匹敵する東城会の伝説となっており、彼と共に東城会の象徴的存在であると言われているため、強さにおいても100人もの武装した受刑者を事も無げに全滅させる、通常の倍以上のサイズの巨大熊を素手で倒す、走行中の自動車を受け止めるなど人間離れしており、桐生とも互角に渡り合う。両親を亡くす前は教師になることが夢で、渡世の父である笹井の穏健且つ義理人情を知る影響もあり、作中でも厳つい外見に反して温厚且つ面倒見の良いところが随所で見受けられるなど、人情味溢れる性分であることが分かり、彼との出会いをきっかけに改心する悪役キャラクターも多いため、桐生もまた自分を風間時代の東城会を知る年長者として少なからず敬意を払っている。キャバクラに興味がない、ガラではないのでカラオケを歌わない、横文字が苦手など、都会に馴染めないところを見せるが、『5』ではキャバクラやカラオケボックスにも来店できるようになっている。趣味は木像作り(『4』の天啓でその実力を見せる)、好物は焼肉ホルモンで、ホルモンを例えた話をするほどである。バイクを持ち上げるほどの怪力を持ち、戦闘では豪快な投げ技や強力な突進技、溜めからの強烈な打撃などその怪力を生かして戦い、固有の絶技である「猛虎の心得」もその絶対的な怪力を生かして相手を武器のように扱ったり、街角に設置されている巨大な装置(大型バイクや配電盤)や道路標識を引き剥がして武器にするといったものである。1985年4月21日[2]に笹井組長の出世のために都内飲食店にて上野誠和会幹部18名を拳銃で襲撃して直後に警察に出頭し、殺人容疑で逮捕される。その後は裁判で死刑判決が確定すると即日「東京刑務所[注 1]」に送られ、2010年3月1日まで死刑囚として25年間過ごした後に45歳となり、死刑執行まであと数日と迫っていた中で突如「沖縄第弐刑務所」なる施設に移送され、そこに収監されていた浜崎豪と出会い、彼が提案する脱獄に参加し、脱獄は成功したが、兄弟とまで信頼した浜崎とは離れ離れとなって桐生が営むアサガオの浜辺に流れ着く。その後は桐生と遥の手当てを受けて25年前の真相を確かめるために神室町へと向かい、神室町での笹井や真島との再会を経た後に上野誠和会組員と葛城により拘束され、真犯人である葛城から「襲撃事件において冴島が発砲した銃弾は全てゴム弾で、誰一人殺していなかった」という真相を告げられる。その後、自身を庇って靖子は死亡し、無気力状態となってしばらくは復讐さえも行わないとしたが、桐生から浜崎の最期の願いを聞いたことで覚悟を決めて東城会を守るために立ち上がり、ミレニアムタワーでの決戦では自身の言葉により道を誤った城戸と対決し、実力差から終始圧倒して勝利する。事件後は殺人罪冤罪となり、また既に25年という殺人未遂傷害罪としても長過ぎる刑期を過ごしていたことから釈放され、桐生と真島の推薦を受けて東城会直系冴島組を旗揚し、亡き「兄弟」である浜崎豪の願いを果たして再び人生を歩み始める。
『5』では47歳。再度主人公の一人として登場を果たしており、東城会や自分自身の人生を再び歩むために身を洗うことを決意し、先述の「傷害罪」の贖罪を目的に懲役3年の実刑に服することを決めて現在は網走にある刑務所に自ら収監されており(頭髪が坊主になっている)、長らく模範囚としての日々を過ごしていたが、仮釈放の寸前に「真島吾朗の死亡」の記事を目にし、時を同じくして破門通告を受けるとその真相を確かめるために再び脱獄する。雪山で遭難し羆と戦って気を失ったところをマタギの奥寺に救助され、集落で暫く過ごすこととなる(その際に衣服を受け取る)が、やがては真島の死の真相を知る北方と出会い、真相に辿り着きかけた直後に北方は撃たれ、更には北方を狙撃したのが共に脱獄してきた馬場であることを知る。馬場が自身の優しさに触れた事で殺す事ができず自殺しようとしたために力づくで止めて死よりもつらいことを教えるために馬場と激突し、死闘の末に勝利して馬場を見逃すも直後に府警に逮捕され、芹沢から見逃す代わりに森永を追うように強いられて神室町に向かい、そこで相沢との出会いを経て森永が既に死亡している事と森永殺しの重要参考人である勝矢の存在を知る。勝矢を追って神室町ヒルズに向かい、そこで勝矢の黒幕を誘き寄せる策に乗ることで黒幕を誘き寄せることに成功し、黒幕が芹沢であることや芹沢の正体が近江連合七代目会長である黒澤であることを知る。その後、遥を人質に取られて「桐生の命より大切なものを見捨てることはできない」と自身より桐生や遥を選んだ真島の想いを受け止めた上で激突し、結果として決着は付かなかったものの、大吾達が駆け付けて黒澤を屈服させたことで真島共々助かることとなる。
『6』では脱獄の容疑で逮捕され、馬場と共に網走刑務所に再収監されて贖罪の日々を送る。終盤(正確には2016年12月で、当時51歳)には釈放され、同じく別の件で釈放された大吾や真島と共に東城会に復帰する。
谷村正義(たにむら まさよし) - 成宮寛貴
『4』の主人公の一人で、いい加減にネクタイを巻いてシャツやスラックスの上に青いジャンパーを羽織ったラフな服装で街を巡回する警視庁神室署生活安全課所属の刑事。29歳。勤務中に競馬中継を聞いたり、雀荘に入り浸るなどの勤務態度は悪く、違法風俗店から賄賂を取るなどの汚職を公然と行うことから「神室町のダニ」と蔑まれているが、裏ではその金を使って身寄りのない孤児達の支援をしている。アジア圏の人々が住まう「亜細亜街」を行動拠点としており、中国語韓国語タガログ語は現地人レベルである。サブストーリーにおいて実の父親は犯罪組織を操るブリッジという人物に金で雇われたフリをしてブリッジのことを調べていた加賀祐介という日本人の刑事で、母親は父親の死後にタイに強制送還されたタイ人というハーフだったことやブリッジの人質にされることを恐れた父親の手によって養父に預けられたことが明かされた。敵の攻撃を受け流す技能に長けており、敵の攻撃を無効化する特殊技を持つ他、攻撃面は打撃が貧弱であるが、コンボからヒートアクションに繋ぐ技を持っており、攻撃の乏しさをカバーしている。また、基本スタンスは護身術合気道等をモチーフとしており、また警察官らしく手錠で相手を捕縛する技を習得している。1985年の事件における養父である谷村大義の殉職の理由とかつて養父が接触しようとしていた冴島靖子を探しており、靖子と接触したところを柴田組の妨害で彼女を連れ去られてしまうも何とか救出し、靖子から真実を聞き出す。靖子の隠していた一億を回収後はサイの花屋を通じて葛城と接触し、葛城の狡猾な罠に嵌められるが、杉内の助力により窮地を脱する。その後、一億を返すために秋山の元を訪れた際に行方をくらましていた上野誠和会である三島と埠頭で接触する機会を得て裏切り者を炙り出すために敢えてその情報を流し、炙り出された杉内順次との戦いの末に杉内こそが養父の仇で、事件の黒幕が警視庁副総監である宗像征四郎であることを知るが、杉内は直後に上司である久井の銃撃を受けて死亡してしまい、久井も最期には自身を助けるために自殺したことでその二人の無念を晴らすために「警察官」として宗像とその護衛を相手に死闘を繰り広げ、傷つきながらも宗像の手に手錠を掛けた。事件終結後は捜査一課に配属される。
『5』では名前のみの登場となり、亜門に招集をかけられて秋山が電話するが、連絡を取ることはできなかった。
品田辰雄(しなだ たつお) - 森川智之
身長185cm、体重85kg
『5』の主人公の一人で、茶色の革ジャンにエンジニアブーツや白いタンクトップに青いジーンズとやや質素な身なりをしている野球賭博の関与を疑われて球界を追放された元プロ野球選手。37歳。ボサボサ頭や無精髭が目立ち、不潔や無頓着、無神経と色々な面ではだらしなく、頼りなくて無気力且つやさぐれた印象を与えるが、ただ飾らない人柄でもあるために錦栄町の人々からは親しまれている。また、現在は名古屋にある「錦栄町」で性風俗分野のルポライターとして極貧生活を送っているが、パソコンを使わずに手書きで原稿を書いている(文体は下手である)。学生時代から続けてきた野球で体は鍛えられ、錦栄町ではチンピラやヤクザから身1つで己を守っている。スライディングで相手を転ばせたり、投球やバッティングのモーションで殴りつけたりと野球経験者ならではの技も覚え、棒状の武器のみならずナイフや刀も巧みに使いこなす。ただし、バットだけは自らの矜持により武器として装備できず、バトル中に取得しても「バットは人を殴るものじゃない」と呟き、使わずにそっと地面に置いてしまう(懐に入れることも不可)。固有の絶技である「俺流 流星タックル」は胴に組み付くタックルの姿勢で敵を持ち上げながら前方に押し込んでいく強力な技で、この後に様々な技に派生させることができるが、敵によってはカウンターをされたり、振りほどかれてしまったりと欠点もある。ある日仕事を終えて帰るとマスクとサングラスで正体を隠した謎の男に自分の関わった野球賭博事件の裏を探る依頼を受け、渋りながらも過去の関係者に話を聞くうちに事件は思わぬ方向に進み、東城会と近江連合の確執に巻き込まれていく。その後は心から信頼していた錦栄町の住民こそが自身の敵とも言える「名古屋組」の正体であることが判明し、自身の信じていたもの全てに裏切られたと絶望して錦栄町を出て行こうとするが、金融屋の高杉が自分のホームランボールを拾った観客で、品田自身のことを気にかけていたことを知って思い留まる。また、黒幕がかつての恩人である冨士田だったことを知るとギガンツ澤田との邂逅を経た上でかつて高校の同級生だった堂島大吾(前述の謎の男)の協力を得て神室町へ向かう。神室町で桐生を初めとした熱い男達に心を動かされ、大吾や遥のために立ち上がる事を決意し、日本ドームにて遥の射殺を辞めて逃げようとする馬場を冴島からの伝言を伝えるために打ちのめす。決着後は高杉からの「借金の完済証明が出せないから戻ってこい」という一報により錦栄町の住民が本当は心の底から自身が錦栄町に帰ってくることを待っていた真実を知るや否や堪え切れずに涙した。

主要人物

澤村遥(さわむら はるか) - 釘宮理恵
『龍が如く』シリーズの主要人物の一人。『5』では主人公の一人としても登場している。
伊達真(だて まこと) - 山路和弘
『1』から登場した警視庁組織犯罪対策第四課の刑事(階級は警部補)。41歳。10年前は警視庁刑事部捜査第一課にいたが、東城会直系堂島組組長である堂島宗兵殺害の件に固執し過ぎたために四課に左遷させられる。その後、東城会三代目会長である世良勝の殺害事件を担当していることや個人的な思惑から桐生に協力するようになり、一人娘である沙耶との和解を経て桐生の掛け替えのない友の一人となる。
『2』では42歳。かつて一課に就任したばかりの時は班長であった瓦とコンビを組んで尊敬していたが、瓦が不法入国者の外国人を次々と射殺したのを目の当たりにして不審を抱きながらも心の中では彼を心配していたことが明かされている。100億を巡る事件終結後は辞職して沙耶と一緒に暮らす道を選んだ[注 2]が、警視庁四課課長である須藤の依頼で嘱託として瓦と共に捜査をすることになる。瓦の死後は狭山薫と狭山民世に「瓦さんは本当の刑事でした」と語る。
『3』では44歳。京浜新聞社で記者活動を行い、桐生に東城会幹部の情報を提供するなどのサポートをする。
『4』では45歳。記者活動は継続中だが、警察内ではいまだに有名らしく、谷村からは大先輩と呼ばれていた。親交のあるニューセレナのママが身内の不幸があったために帰省している期間だけ代理マスターとして店番をしているが、ラストには警視庁のヘリコプターで須藤と共に宗像の汚職の号外をばらまいた。事件後は谷村を部下にして須藤が仕切る捜査一課の刑事に復職した[注 3]
『5』では47歳。都内で起きたとある殺人事件の捜査を進める内にそれが全国五大都市を又にかけた巨大な陰謀に繋がるものであることを知る。
『6』では51歳。遥の轢き逃げを桐生に知らせ、自らも事件の捜査を後輩である本庄と共に担当する。その後、桐生と通じて情報をもたらしたりと様々なサポートを行う。終盤では遥の病室にいたところを乗り込んできた警官に扮する巌見恒雄の仲間に撃たれるが、何とか一命を取り留めた。
澤村由美(さわむら ゆみ) / 澤村美月(さわむら みづき) - 上坂都子(『1』)、坂本真綾(『極』)
身長165cm、体重45kg、1971年6月30日生まれ、B型[3]
『1』に登場した桐生や錦山と共にヒマワリで育った親友で、二人の妹的存在。34歳。二人が東城会に入った後は短大を卒業して独立し、神室町で立身するためにセレナでホステスとして働いていたところを東城会の大幹部である堂島宗兵によって拉致され、駆け付けた錦山が堂島を殺害したことで助かるもその時にショックから記憶を失って入院し、直後に病院から姿を消してそのまま消息不明となる。その後、ヒマワリで風間に保護されて風間の手引きで東城会で偶然神宮と出会い、彼との間に遥をもうけるが、総理の娘の縁談が舞い込んでしまったために神宮のためを思って籍を入れずに彼の元を去ってしまう。その後は事実を恐れた神宮の障害になって遥と共に命を狙われるようになり、身を守るために風間に整形させられた上で妹である「美月」という戸籍を与えられる[注 4]。終盤ではミレニアムタワーの最上階アレスで桐生と最愛の娘である遥と再会し、100億を始末しようとするも神宮に見つかり、直後に桐生を庇おうとした遥を庇って神宮の凶弾に撃たれてしまい、最期は桐生に会うという願いが叶ったことや遥に自身と同じく逃げないで生きるように言い遺して息を引き取った。
『0』では錦山と桐生との会話で名前だけが登場する。
狭山薫(さやま かおる) - 大輝ゆう
『2』に登場した大阪府警第四課主任の警部補。25歳。高等専門学校に入り、プログラミングを学んで20歳で国家公務員II種試験をパスし、人事院からの推薦を受けて卒業後は大阪府警の準キャリア(階級は巡査部長からスタート)として採用されるが、2006年4月にはキャリア4年を経て警部補に昇進と同時に四課の主任となり、暴力団に対する容赦のない取り締まり振りから「ヤクザ狩りの女」と呼ばれるようになる。その後、東城会に隠されていると思われる自分の過去の真相を探るために身辺保護として桐生と共に行動するが、事件を追う内に郷田龍司の実の妹であることや瓦次郎の実の娘であるなどの自身の出生を知ることとなり、精神的に追い詰められていくことになる。その後は桐生に対して徐々に恋愛感情を抱くようになり、龍司との戦いに終止符を打った後は桐生と熱いキスを交わす。
『3』では最初に登場しただけで、近江連合との抗争終結後に警視庁に新設される部署の教育係として米国に転勤することを決意し、桐生に暫くはそれぞれの道を進もうと別れた。その後、ロッカーやキャバクラなどコンプリートした時にメールをくれる。
風間譲二(かざま じょうじ)[注 5] - 渡哲也
身長178cm、体重79kg、B型
『3』に登場した風間新太郎の実弟。60歳。桐生を前蹴りの一発で吹き飛ばすなどの彼に恐れられる程の実力を持ち、桐生をして「あんたが若かったら勝てたかどうか分からんな」と言わしめた。また、蛇華に拉致されて殺されそうになった力也を助けるためにラウを、闘牛場で玉城に殺されそうになった桐生を助けに玉城を拳銃のヘッドショットで射殺するという兄譲りの拳銃の腕を持っている。戦闘では柔術と空手を使う。警察庁長官官房国際課にいたが、兄が東城会の幹部であるために職場で敬遠されて辞任し、後に自分のことを認めてくれる米国のCIAへと入った。その後、田宮隆造と共に「ブラックマンデーの首領を捕まえる」という任務の元でリゾート開発の関係者に近づき、峯と組む當眞を殺そうとしたところを桐生に阻止され、そのまま戦うも敗北する。その後は當眞を殺すことは諦めて桐生に真相を教えると峯とブラックマンデーの野望を阻止するために桐生に協力し、米軍基地に頼んでジェット機で東京までの最速飛行を提供した。峯の転落後は病院の屋上にいる桐生と大吾を遥を乗せたヘリコプターで迎えに来た。
リリ / 冴島靖子(さえじま やすこ) - 小沢真珠
『4』に登場した冴島大河の義妹。幼い頃に病を患った自身を治そうとする兄の大河を心の底から尊敬しており、愛していた。また、秋山のかつての恋人である絵里に容姿が酷似しており、また実父は近江連合に所属する極道であることや実母や他の女性に暴行を加えたりしていること、更には少年時代の冴島に3000万円を要求するなどの傍若無人な人間であることが明かされている。秋山と接触する前は一億という大金を手に入れることは不可能だったため、もう一つの条件である上野吉春襲撃事件の裏で密かに結託していた柴田組に属する構成員を口封じのために始末するという、葛城の目的の元で関係者の殺害を行うが、2010年3月1日には秋山のスカイファイナンスに「リリ」という偽名を使って訪れ、10日以内に一億円の融資の依頼をし、秋山のテストに合格して一億を受け取り、その場で世間を騒がせていた神室町連続殺人事件の犯人だと言われたことで去って行った。その後、養父の死に関する重要人物として自身を探していた谷村に保護され、全てを話した後、兄と会うため沖縄へ向かう。後に桐生や浜崎と出会い、冴島と行動を共にした浜崎と桐生からの情報を得、瀕死の浜崎を残し、桐生と共に神室町へと戻る。その後は神室町で秋山や谷村と共に冴島がいる賽の河原へ向かい、桐生達と戦うことになった彼らから拳銃を託されて先に向かうが、運悪く上野誠和会の襲撃に鉢合わせ、葛城に冴島共々拉致されてしまう。その後、冴島と25年ぶりの再会を果たすが、直後に神室町ヒルズで葛城が苦し紛れに撃った弾から冴島を庇い、最後の力を振り絞って驚愕する葛城を射殺し、最後は許しを請いながら息を引き取った。
『5』でも冴島により言及されており、自分の極道としての生き様に影響を与えたことが語られている。
芹沢和彦(せりざわ かずひこ) / 黒澤翼(くろさわ つばさ) - 奥田瑛二
『5』に登場した七代目近江連合会長で、自身の一派を率いて今回の事件を引き起こした首謀者。最初に所属した組が弱小の四次団体だったために文字通り茨の道を歩むしかなく、己の出世のために兄貴分や親(組長)を殺して今の地位に上り詰め、結果として手に入れたのは「権力」という力だけであったことに空しさも感じており、桐生や渡瀬のように人を惹き付ける強いカリスマ性を持った男達に対しては羨望と憎悪が入り混じった感情を持っている。半年前に末期の肺癌を宣告された事で焦りを感じ、「芹沢和彦」と名前を偽って大阪府警組織犯罪対策本部の刑事として各地を奔走しつつも事件の中心に常に近づくなどの行動を起こした後に東城会と近江連合を象徴する4人のカリスマ(桐生や冴島、渡瀬や勝矢)を一同に集めて殺害し、その二つの組を手中に収めて息子の相沢に全てを継がせるという計画を立てるも桐生や冴島、秋山や品田ら熱き男達の手により失敗する。
マキムラマコト / 筱喬(シャオチャオ) - 沢城みゆき
『0』に登場した中国生まれの残留邦人二世。20歳。親族に身を寄せるも母の自殺をきっかけに家出し、兄を探すために蒼天堀で暮らしていた頃に尾田に騙されて韓国系のマフィア組織に売り飛ばされ、それが原因で心因性の視力障害を負う(ほぼ失明状態となる)。その後は李文海に助けられ、彼の営む「ほぐし快館」で整体師として技術を磨きながら生計を立てていたが、自身も知らぬ間に相続していた「カラの一坪」により近江連合や東城会に付け狙われて極道の抗争に巻き込まれていく。その後、自身を救出してくれた真島と出会い、共に行動するが、真島が佐川に追い詰められた際に世良率いる日侠連に保護されて兄でもある立華の使いである桐生達に身柄を引き渡される。立華の死後は堂島組への復讐心を抱き、再会した真島から復讐を止めるように諭されながらも独断で「カラの一坪」と引き換えに三幹部の首を差し出すように堂島と取り引きに臨むも失敗し、直後に老鬼に撃たれてしまう。その後は日侠連に保護され、病院に搬送された後に手術により何とか一命は取り留めた。事件終結後は視力も戻り、街でヤクザに絡まれていた時に真島に助けられるも彼が声を出さなかった為に相手が真島だとは気付かなかった。その後、工事着工前のカラの一坪に自らの足で出向き、亡くなった立華に花を手向けるが、カラの一坪に埋められていた自身の手放したオルゴールが壊れた腕時計(真島が拾っていた)を発見したことで直されていたオルゴールの音を聞いて真島だと気づき、真島への感謝を述べた。
広瀬徹(ひろせ とおる) - ビートたけし
『6』に登場した陽銘連合会直系舛添組系広瀬一家総長。飄々とした雰囲気から不思議な含蓄とユーモアを放つ一見好々爺で周囲からの人望も厚い人物だが、その裏で「尾道の秘密」を守り通してきた古参の極道でもあり、来栖(兵三)から「広島で一番の腕を持つ男」と評されるほどの実力を誇る。若かりし頃に愚連隊を組んで暴れていたが、仲間と共に押し入った巌見造船で来栖に見込まれる形で裏社会に足を踏み入れ、彼を親と呼ぶまでの信頼関係を結んだ頃に「尾道の秘密を守るために力を貸してくれ」と頼まれて、秘密を守るために兄弟分から外部の人間に至るまであらゆる人間を抹殺していた過去を持つ。戦闘では包丁を片手にゆっくりと近付き、虚を突いて攻撃を加えるという、刺客として培った老練な戦法をとり、追い詰められるとガス管に穴を空け、噴出したガスを利用した目眩ましや奇襲攻撃を仕掛ける。祭汪会から狙われていた遥を匿ったり遥を探してやってきた桐生に協力するなどの行動を見せながらも、兵三の命令で水面下で邪魔者を排除するために動いていたが、終盤で桐生と対峙する形になり、老齢を感じさせない凄まじい動きで桐生と互角に張り合うが敗北する。最後は兵三に尾道の秘密を知った南雲達を殺す様に命令されるが、実子のように大切にしていた「息子達」を殺せる訳もなく、兵三に見逃す様に懇願するが撃たれ、尾道の秘密を守るために南雲や松永の父親を殺した事を詫びながら息を引き取った。
澤村遥勇(さわむら はると)
『6』に登場した澤村遥と宇佐美勇太の息子。遥が広島で出会った勇太と一夜を共にした際に出来た子で、正確な年頃は不明だが1歳未満とされている。ビッグ・ロウの後継者である息子のジミー・ロウが殺害されたことで、後継者の枠がもう一人の息子である勇太にスライドしてきたことにより、血の繋がりを大事にするという掟に従って日本人との混血である自身を殺すために祭汪会から狙われることになる。その後、祭汪会に狙われる中で自身を巌見恒雄に売ろうとした達川の車に遥が轢かれて入院した事で、身柄は遥を探しにきていた自身の祖父とも呼べる存在の桐生の手に渡り、自身の出生の秘密を追う桐生と共に尾道仁涯町に向かう。その後は様々な思惑からあらゆる組織に狙われ一時は敵の手に渡るも桐生達の活躍でこれを退け、最終的には意識を取り戻した遥の手に戻り、事件後はアサガオで両親と共に暮らす。

極道組織

東城会

シリーズを通して登場する関東一円のヤクザを束ねる一大組織。『1』での嶋野の発言によると構成員は2万5千人に上る。『3』の時点で直系99団体。『4』では直系100団体、構成員3万人。

歴代の会長
初代 東城真
二代目 不明
三代目 世良勝
四代目 桐生一馬
五代目 寺田行雄
六代目 堂島大吾

『0』では半年前に風間が刑務所に収監され、更には桐生が起こしたとされる「カラの一坪」での事件がきっかけで風間の後釜を巡る争いに火が付く。その後、この騒動により阿波野が死亡し、更には久瀬と渋澤が警察に逮捕されたが、桐生や真島、後に風間も復帰し、更には二代目代行の座を退いた二井原の跡を継いで世良が三代目に就任する。

『1』では冒頭で三代目会長である世良が暗殺され、更にはその葬儀において風間が銃撃により倒れたことで100億円を巡る争いに火が付く。その後、この騒動により嶋野や風間、錦山が死亡し、三代目の遺言状により桐生が四代目になるも襲名式と同時に退任式を行い、五代目を寺田に託した。

『2』では前作の騒動で弱体化し、組織を新たに立て直している矢先に五代目会長である寺田が凶弾に倒れたことで混乱は更に大きくなる。その後、二代目錦山組組長である新藤が千石組に買収されてクーデターを起こし、ヒットマンにより幹部達が殺害されるが、後に大吾が六代目として就任する。

『3』では真島が戻ったことで大吾を中心に以前以上の勢いを取り戻しつつもあったが、後に大吾が銃撃を受けて重傷を負ったことで若頭の柏木が指揮を執る。その後、跡目を巡る内部抗争が勃発してこの騒動で柏木や神田、峯が死亡し、浜崎も組を破門に追い込まれる。

『4』では1年前の跡目騒動により組織が弱体化し、更には新井が起こした伊原殺害の騒動で上野誠和会と関係が悪化して組織を守るために会長の大吾が宗像と取引せざるを得なくなるが、最終決戦後は新たに冴島組が加わったことで新たな再生を歩み出す。

『5』では組織の若返りに成功して人数的には大きくなったものの、組織強化にまでは至らずに近江連合の渡瀬からも潰す価値がないと言われる有様である。終盤では相沢によってかなりの人数の直系団体の組長が殺害されたことで更に弱体化した。

『6』では亜細亜街の火災が発生し、その責任を取らされる形で大吾や真島ら主要幹部が逮捕され、本家相談役だった菅井が会長代行に就任したことで大吾不在の東城会の指揮を執るが、そこに中国マフィアとの抗争が起ったり、陽銘連合会も含めた騒動に発展する。その後、この騒動で染谷や菅井が死亡し、釈放された真島と冴島が直系に、大吾も再び六代目に復帰する。

東城真(とうじょう まこと)
東城会初代会長。『2』のサブストーリーで入手できるDVD(タイトルは「初代組長伝説 東城真 ケンカ格闘研究奥義」)で名前のみが登場し、ゲーム内の演出ではあるが、このDVDの視聴により桐生のヒートアクションゲージが一段階上昇したことからケンカ格闘家として高い実力を持っていた事も窺い知れる。また、『2』に登場した組員から庭にドーベルマンを放し飼いにしていたり、裏切った組員を本部の庭で自らの手により殺したなどというエピソードを聞くことができ、気性の荒い側面があったことを窺える。初代会長として東城会を支えてきたが、跡目を譲った後の生死は不明である。
二代目会長
姓名不明である東城会二代目会長。『4』において1985年に冴島が起こした上野吉春の襲撃の後に上野誠和会と親戚関係を結んだが、それから3年の間に死亡した(『0』では二井原が代行を務める)。
世良勝(せら まさる) - 水木竜司(『1』)、大川透(『0』『極』)
『1』に登場した東城会三代目会長。49歳。若くして(37歳)三代目会長を襲名したが、渡世に入って間もない頃に風間から極道のイロハを教わった事もあって風間に対しては多大な敬意を払っており、風間が自身の部下になってからも風間に対して敬語を崩さないでいる。また、桐生の事もそれなりに買っており、桐生が堂島殺しで捕まった際には絶縁ではなく破門にし、更には部下である国枝に命じて他の組織(特に親殺しをされた堂島組)から桐生を守るためにどの組織が動くよりも先に行動(刺客を送る)を起こしている[注 6]。大学時代に共に学生運動に参加するなどの長年の親友である神宮京平から政治家生命を守るために遥と由美の抹殺を依頼されるが、風間の説得により思い止まる。その後、逆に神宮と手を切るために風間や由美と共に彼の100億円を盗み出したものの、自らの死を覚悟しており、「東城会の未来を託せる男」を跡目に譲ると記した遺言状を風間に託した後で錦山から「100億盗まれたのは本当か」という質問に答えた数日後に暗殺された。
『0』では32歳。当時の東城会の直系組織であった日侠連[注 7]の総裁の位置にいる。正確な射撃の腕を持ち、実際に佐川の腕を正確に撃ち抜いたり、堂島宗兵が銃を使おうとした際もその銃を弾き飛ばしている。戦闘では直立の構えから攻撃をいなし、隙のない打撃を繰り出す。代紋を掲げることもなく、ただ本部の汚れ仕事を専門に請け負っていたが、後にある人物の命を受けて堂島組及び傘下組織よりも先に「カラの一坪」を手に入れるために行動し、佐川に撃たれながらも「カラの一坪」を日侠連の物として手に入れる。その後、堂島組に代わって神室町再開発計画を引き受け、その莫大な利権を持って東城会本家若頭に就任し、二代目代行の二井原が退任した後はそのまま東城会三代目会長に昇格する。
堂島大吾(どうじま だいご) - 徳重聡
『2』から登場した堂島宗兵と弥生の息子で、堂島組若衆時代においての桐生の舎弟。30歳。背中の刺青は不動明王[1]。剛直な気性から人望が厚く、桐生からも信頼されている。戦闘では力強い打撃と相手の攻撃を受け止めて繰り出す投げ技を用いる。憧れていた桐生に父が殺されたと思い込み、自棄を起こした末に郷田龍司の策略に嵌り、銃刀法違反で逮捕されて5年間服役する。出所後は弱小となった東城会に絶望し、神室町で飲んだ暮れていたが、桐生と再会したことがきっかけで東城会を立て直すために共に行動する。その後、未熟な面が多々見られたものの、郷龍会神室町侵攻の際には東城会組員を纏めて先導し、六代目会長の座を任せられる器として桐生に認められた。
『3』では32歳。東城会六代目会長となり、頭髪をオールバックにしたことで風格も溢れ、桐生に対しても敬語を使うようになる。冒頭で沖縄の土地買収を巡ってリチャードソンに銃撃され、重傷を負って意識不明となってしまう。終盤では峯に連れ去られたものの、桐生が峯を倒した後に意識を取り戻し、桐生と峯に銃を向けるリチャードソンを隙を見て撃つことで負傷させた。
『4』では33歳。傷も癒え、度重なる抗争と跡目騒動で崩壊寸前にまで追い込まれた東城会を立て直すために莫大な収益を期待できる神室町ヒルズの建設を最重要案件として行動するが、3万人もの組員を抱える大組織を立て直すことは容易ではなく、大恩ある真島を警察に引き渡すという苦渋の決断までもしなければならない程に追い詰められる。また、宗像との取引の裏では密かに城戸と通じており、彼を通じて形勢逆転を図ろうとしたが、新井により阻止される。その後、東城会立て直しのために1000億円を巡ってミレニアムタワーで城戸と共に新井や宗像と対峙した際は大組織を支え続ける苦しさを吐露した後にそれを押し付けた責任は自分にあると発言する桐生と対決するも変わらぬ強さを誇る桐生に敗北し、改めて桐生の強さを認めて和解した。事件後には真島も釈放され、かつての東城会を知る冴島を東城会直系として迎え入れることで新たな再生を目指して歩み出す。
『5』では36歳。今作では冷静沈着且つ頭脳明晰な面も見られるようになり、また神室西高校時代は学年1位であった程の成績優秀者且つ東城会随一の武闘派を父に持つだけの腕っ節の強さもあったが、品田の野球人生を守るために喧嘩騒動を起こし、最終的には少年院に入って退学したことが判明した。また、度重なる事件の影響もあって内外からその実力を疑問視されている(結果として黒澤一派との内通者を生み出す事となる)。山笠組と五分の盃を交わすべく、福岡に向かう。山笠組組長の斑目との会談後は自身の命が狙われていることを想定した上での行動を起こすために桐生のタクシーに乗車し、東城会の状況を聞かせて茨の道を歩き続ける覚悟を吐露した後に行方を晦ます。その後は事件の真相を探るために名古屋に赴き、高校時代の同級生である品田に野球賭博の調査を約2000万で依頼し、後に事件の裏を掴んで黒幕を追おうとする品田を止めるために品田と激突したが、結局は彼の意志の強さに負けを認めて共に神室町へ向かう。その後、神室町で黒幕である黒澤を追い詰めたところを金井に撃たれて重傷を負うも一命を取り留め、最終決戦時には同じく撃たれた勝矢と共に冴島達を助けにミレニアムタワーの屋上に現れて黒澤を無力化させた。
『0』では12歳の少年として登場し、年上に対しても横柄な態度を取るが、その反面では同世代の友達が作れないことに悩みを抱えるなどの子供らしい一面も見せる。また、ポケサースタジアムに自身の優勝トロフィーが飾ってあるなどのポケサーとしての腕前も高いことが窺える。桐生のサブストーリーでは桐生をバッティングセンターに呼び出して色々と振り回すが、直後に彼に叱られて今の自分の性格を反省し、最終的には改めて自分自身を変えることを誓って桐生と別れた。
『6』では39歳。亜細亜街の火事を機に中国系マフィア「祭汪会」と総力争いをするが、一般人にも犠牲者が出たために警察から責任を負わされる形で真島と共に逮捕される。終盤では桐生の計らいによって釈放され、改めて東城会六代目会長として東城会を守ることを決意、陽銘連合会と五分の盃を交わす計画を立てる。
森永悠(もりなが ゆう) - 東地宏樹
『5』に登場した東城会系組員で、会長護衛役だが、実は「黒澤一派」の一人である。礼節をわきまえ、上の命令には絶対遵守である。戦闘では隙の少ない打撃を主体とした戦法を取る。現在の東城会のあり方に疑問を持っているために弟分の相沢をトップにするべく、青山と共に黒澤に東城会を売る計画を進めていたためにその忠実さを青山に見込まれて会長護衛役という大役に任じられるが、福岡の交通事情に疎いために大吾が乗ったタクシーを見失ってしまう。その後は大吾を乗せたタクシーの運転手が鈴木太一(桐生)であることを知り、相沢と共に桐生に接触し、大吾の居場所を吐かせようとしたが、明確に知ることができずに立ち去る。その後、五分の盃に不満を漏らした山笠組からの攻撃を受けて怪我を負うが、桐生や相沢と共に山笠組本部に駆け込んで斑目の暗殺を阻止したところを青山に撃たれて負傷し、撤退を余儀なくされる。その後は大吾の失踪を機に青山が裏切って東城会を乗っ取ろうとした為や事件の真相を話そうとした為に桐生に追い詰められたところを狙って射殺し、桐生に東京へ向かうように言い残してその場を去ったが、後に桐生の生き様を目の当たりにしたことで相沢では彼を超えられないと判断し、相沢に計画から降りるように勧めたために計画の邪魔となって殺害され、後に刺殺体として警察に発見された。
相沢聖人(あいざわ まさと) - 安元洋貴
『5』に登場した森永とコンビを組んで会長を護衛する東城会系組員だが、実は森永と同様に黒澤一派の一人で、同時に近江連合七代目会長でもある黒澤の息子である。背中の刺青は真鯉[1]。見る者を威圧する巨躯を持つが、冷静沈着な兄貴分の森永とは対照的に頭を使った交渉事には向いておらず、熱くなると手が付けられない一面や寡黙な態度を装っていても相手の対応によってはつい態度が表に出てしまうなどの若さが目立つようである。戦闘では巨体を活かした力技で正面からぶつかる戦法を用いる。後述の目的で桐生に挑む為に敢えて黒澤の計画に乗り、森永と共に計画通りの行動を起こした上で桐生を東京に行かせる為として森永に殺害されたように見せかけて一時は姿を消すが、後に桐生と接触したことで心変わりした森永に計画から降りるように勧められたために計画の邪魔になると判断して森永を殺害する。その後は黒澤との取引で森永を追うように指示されていた冴島と賽の河原で出会い、そこで花屋から得た情報で勝矢に目を向けさせることで冴島を神室町ヒルズに向かわせるように仕向ける。その後、東城会本部にて生まれ持ったもの(家柄や才能)ではなく本来の力だけで頂点に立つ事を証明する為や強大なカリスマ性と人望を持つ桐生という壁を越える為に桐生に戦いを挑むも死闘の末に敗北し、直後に桐生の「何年経っても構わない。這い上がってまた俺に向かって来い。その時まで待っててやるぜ」という言葉を受けて気を失った。
二井原隆(にいはら たかし) - 柴田秀勝
『0』に登場した東城会二代目会長代行。東城会本部を訪れた立華から「堂島組に桐生さんから手を引くように働きかけて下さい」と頼まれ、当初は断ろうとしたものの、立華の器量の良さに感服してその件を了承する。その後、桐生達が東城会本部を去ろうとした際には桐生の覚悟を試す為に組員を嗾けるが、最後には全員を倒した後に東城会本部を去って行く桐生を見送りながら彼の強さを認める発言をした。事件後は世良を東城会本家若頭に就任させて「神室町再開発計画」を彼に任せ、自身は代行を退いて東城会本部を後にした。
囚人番号1356 - 鈴置洋孝
『1』に登場した囚人で、日侠連の構成員(『極』で判明する)。戦闘では二本のフォークまたはナイフ(『極』)を持って戦う。世良会長の差し向けた刺客として刑務所内で他の囚人と共に桐生を襲うが、返り討ちに遭う。また、『極』のサブストーリーでは出所して神室町におり、任務失敗により組から見捨てられた事で組への復帰のために桐生に襲い掛かるも敗北し、直後に桐生に真っ当な道に生きるように諭された後に桐生殺害の命は日侠連二代目総裁の国枝政志によるものだと告げてその場を去って行った。
室田(むろた)
『6』に登場した東城会系仁星一家[注 8]の駆け出しの構成員。セレナ裏で祭汪会の構成員に殺されかけていたところを桐生に助けられ、お礼を言うと共に桐生が探していた秋山の現状を教えてその場を後にした。その後、桐生への恩返しとして桐生の件で意気投合した秋山の変装を手伝って、再会した桐生に東城会と祭汪会が繋がりがあるのではないかという情報を提供した。

堂島組

『1』から登場した組。『0』の時代から風間や桐生、錦山が所属しており、都内の一等地に事務所を構えるなど東城会でもトップクラスの勢力だったが、「カラの一坪」事件後は弱体化する(事務所も神室町のビルに移転する)。その後、組長である堂島宗兵が錦山に殺害されたことにより現在は構成員のほとんどが風間組に吸収された。

堂島宗兵(どうじま そうへい) - 水木竜司、江川央生(『0』)
東城会直系堂島組組長で、桐生と錦山の渡世の親であり、風間と嶋野の兄貴分でもある。「欲しいモノはどんな手を使ってでも手に入れる」という苛烈な性格で、女癖も悪いが、戦略を練って数々の行動を成功させてきた為に舎弟達や若衆達に慕う者は多い。由美を拉致して自身のものにしようとしたために激昂した錦山に銃殺される。
『2』では回想で登場し、風間と嶋野に真拳派の始末を命じて堂島組や東城会の勢力を拡大する。
『0』では桐生と久瀬が対峙していた際に阿波野や渋澤と共に姿を現し、問題を起こした責任として久瀬に指詰めをさせ、桐生の申し入れを承諾して破門にする。その後、桐生に堅気として真っ当な道を歩むように促すが、後に組の運営を実質取り仕切っていた風間を潰すために裏で老鬼を操って「カラの一坪」での事件を引き起こし、桐生を陥れていたことが判明する。その後はマコトを殺したと誤認して「神室町再開発計画」を推し進め、渋澤を若頭にした後に本格的に三代目会長の座を狙っていたが、阿波野の死や渋澤と久瀬の逮捕がきっかけとなって組員の大半と若頭補佐を三人も失い、更には世良が「カラの一坪」を手にしたために目論見は失敗に終わる。事件後は世良の傀儡として東城会若頭就任の後見人を引き受けさせられ、風間に組の実権を殆ど奪われてしまう。巧妙な策略を計画しており、決して無能ではないが嶋野や風間、立華らには東城会のトップになる程の器も、頭もないと評されていた。
堂島弥生(どうじま やよい) - 福島おりね(『1』『2』)、こうち澪(『極』)
堂島宗兵の妻。48歳。女癖の悪さなどの悪い面も承知の上で堂島を一途に愛しており、息子の大吾も可愛がっている。『1』のサブストーリーでは桐生に堂島が銃殺された事件の真相を問い詰めるが、最終的には100億円事件を含めた全ての問題を桐生に任せる。『2』では49歳。寺田が倒れた後の東城会五代目会長代行を務めており、後に一時は新藤に捕らわれるも桐生によって救われた。『3』の冒頭では組の立て直しのために奔走している事が桐生の口から語られる。
老鬼(ラオグゥェイ) - 鈴木幸二サム・リー(中国語版)[注 9]
『0』に登場した殺し屋。堂島組に雇われており、殺害対象以外は手負いにすることはあっても契約外として見逃すなどの機械的なまでに依頼に忠実である。また、中国マフィアに属していた立華にもその名と実力を知られる程に大陸系の黒社会では有名なようで、堂島宗兵に「大陸で一番金のかかる殺し屋で、自分に仕事を依頼するルートと金がある限りは誰だろうと好きに殺せる」と言わしめた。戦闘ではビルの屋上から壁面伝いに飛び降りる程の超人的な運動能力を用いた動きをし、更には鉄針や青龍刀と銃の併用といった武器術に加えて中国拳法も駆使する。物語冒頭で堂島の命を受けて「カラの一坪」で殺人事件を起こし、その罪を桐生へ擦り付ける。その後は亜細亜街にて桐生を狙撃し、立華を連れ去る。立華の死後はマキムラマコトを渋澤の命で殺さない程度に銃撃するなどの姿を現しての行動を開始し、堂島組本部にて真島に敗北したことで用済みとなった阿波野を殺害した後に真島と戦うも敗北する。事件後は堂島組を裏で操るための切り札として日侠連に身柄を拘束され、最終的には「穴蔵」へと送られた。
米田(よねだ) - 藤本たかひろ
『0』に登場した堂島組構成員。気性が荒い性格で、「人を殴るのが好きなために極道になった」と語るなど、久瀬に似た性質の持ち主だが、どんな相手であろうと容赦無く、所構わず手を上げたり、暴力のみで何とかしようとするために、当の久瀬からは三下扱いされている。戦闘ではドスや鈍器を用いることが多い。破門を願い出るために堂島組本部に来た桐生を消すように久瀬から命じられて桐生の前に立ち塞がるが、5度に渡って退けられた。終盤では立華の拷問に立ち会って大型ハンマーで足の指を潰し、その際に「殺したら意味が無い」と久瀬に止められたためにこの言葉に逆上して、それまでに何度も桐生に敗れた久瀬の不甲斐無さを指摘し、反抗心を剥き出しにした上に立華に八つ当たりするという形で彼の側頭部を大型ハンマーで殴って致命傷を負わせるが、最後は激昂した久瀬によって後頭部を床へと強かに叩きつけられて死亡する。
風間組

『1』から登場した組。『0』や『1』では天下一通りの「風堂会館」に事務所を構えていたが、『2』以降はミレニアムタワーに事務所を移している。『0』より『1』の序盤までは堂島組の傘下組織にいたが、堂島宗兵の死後は風間が組長不在の堂島組の組員を移したことで直系に昇格した。その後、風間が死去し、柏木が二代目に就任したが、『3』で柏木が死亡した後は真島が組長の代行を務める。

風間新太郎(かざま しんたろう)[注 5] - 渡哲也
身長177cm、体重70kg[3]
東城会直系堂島組若頭で、堂島組内風間組組長であり、天才的な銃の腕を持つ凄腕の元ヒットマンでもある。60歳。二挺拳銃と軽い身のこなしでターゲットを次々と亡き者とし、「東城会の殺し屋」と呼ばれていた一方で、義理人情に溢れており、好意で「柄本医院」に経費及び生活費を援助したり、孤児の養護施設である「ヒマワリ」を私財で創設して幼少時代から桐生を世話し続けていたが、特に桐生に対する愛情と信頼は絶大なもので、真拳派壊滅時には犠牲を厭わずに桐生の窮地を救ったこともある。また、18年前(1993年)には蛇華に捕らわれて監禁されていた桐生を助けるために足を負傷して以来は歩く際には杖を使用している。世良から「極道の未来を託せる男を選んで欲しい」と名前が空白のままの遺言状を託され、極道として東城会の未来を桐生に託すために遺言状に名を綴る。桐生の出所後は世良の葬儀に桐生を呼び出し、由美について話そうとするが、錦山の陰謀により狙撃されて重傷を負い、シンジの手引きでアケミの元に身を寄せることになる。その後、寺田に芝浦に連れられ、そこで桐生に美月と由美についてや100億円事件の真相を伝えるが、その直後に襲撃してきた嶋野が投げた手榴弾から自身の身を顧みずに遥を庇って致命傷を負い、死ぬ間際に桐生に世良の遺言状を渡した上で「桐生の親を殺したのは自分であり、ヒマワリは自分が殺した人間の子供を養うために作ったものだったこと」を告白し、最後は許しを乞いながら桐生の腕の中で息を引き取った。
『2』では26年前に東城会の勢力拡大と海外勢力一掃のために兄貴分である堂島宗兵に真拳派を始末するように命じられたが、その命令を無視して真拳派の構成員(後の寺田と倉橋)を逃がす。また、同様に真拳派のボスにも和解を持ちかけたが、自身の危機を察して単身忍び込んでいた桐生に銃を向けられたことでボスを殺害し、結果的には真拳派を壊滅させることとなる。
『0』では43歳。この当時から実力は折り紙付きで、立華には東城会の跡目すら狙える器と評価されており、また会長代行の二井原にも昔に戻って若い頃の風間本人を買えるならば迷わずに10億円を支払うと言われる程に名が知られている。刑務所に入る以前に自身の後釜を巡る問題が起きる事を予想し、更には立華鉄に協力者として桐生を推薦した上で手を組んで問題を解決させるように全てを託すが、後に風間組で開帳した賭場が警察に摘発されたことで刑務所に収監される[注 10]。その後は「カラの一坪」に関する情報を握っているために久瀬から狙われており、また「カラの一坪」での事件がきっかけで立場が危うい状態になっていたが、後に桐生や自身と繋がっていた世良によって全ての問題が解決したことで事なきを得る。事件後は刑務所を訪れた桐生と面会し、彼から堂島組に復帰したことを聞かされる。
柏木修(かしわぎ おさむ) - 咲野俊介(『2』以降)
風間組若頭。東城会を影から支えており、多くの者から慕われている。また、好物は冷麺で、焼肉屋で冷麺が食べられないと鬼の如く怒るという一面もあるらしく、桐生に度々冷麺の材料を買いに行かせていたことが後に桐生の口から語られている。桐生が刑務所に収監された後は風間の指示に従って「親殺しの為に引き取り手の無い桐生が娑婆に戻ってきた際、その受け皿となり、面倒を見てやれるのはお前しかいない」といった期待の言葉を錦山に伝えた上で彼の独立や組の立ち上げなどの面倒を見ていたが、後に風間組のシノギに手を出した松重の暴走を止められなかった錦山に激昂して鉄拳を振るい、ただ詫びる事しか出来ない彼の姿を前に桐生と比較した不満を漏らしてしまう。桐生の出所後は東城会の100億円事件のいざこざに巻き込まれるが、終盤で桐生と風間が嶋野と対峙した際はダンプカーで援軍を率いて駆け付けた。風間の死後は嶋野組への返しに逸る組員達を統制する。
『2』では東城会若頭代行で、直系二代目風間組組長となっている。桐生が大阪にいる間に真拳派が仕掛けた爆弾で風間組の事務所が爆発し、怪我を負ってしまう。その後は桐生達に20年以上前に当時堂島組だった風間と嶋野が真拳派を壊滅させたことを話し、後に郷龍会の神室町襲撃の際は東城会の組員を集めて桐生や大吾に協力をした。
『3』では風間組の活動の裏で「堅生会」という組織を作って元極道達を堅気にして社会復帰させる活動を行っており、また堅気の世界では生きられないであろう荒瀬のことを心配して自身の足で彼を探していたことが明かされている。東城会若頭に昇格し、後に大吾が銃撃されて現場を離れた後は彼に代わって東城会を仕切るが、幹部達の動向に頭を悩ませ、幹部会では桐生を会長代理として呼び戻す案を出した。その後、神室町に戻ってきた桐生に風間似の男のことを聞かされた直後にCIAのヘリに襲撃されて掃射を受けてしまい、最後は風間似の男と繋がっている人物を捜せと桐生に言い遺し、死亡した。
『4』では谷村の警察無線のイベントにて生前に瀕死の赤石を助け、その事が後に赤石が神室の盾を作るきっかけとなっていたことが判明する。
『0』では風間組の若頭として登場し、深い剃り込みの入ったオールバックに剃り落とした眉という威圧的な容貌をしており、真島から「化け物」と評される程の喧嘩の実力を持つ。戦闘では空手を使う。堂島組本部に呼び出された桐生の身を案じており、彼が戻ってきた後はその場で「カラの一坪」に関する話をし、組に破門を願い出ようとする桐生を怒りのあまり殴りつけるが、止めることは出来なかった。その後、真島がマコトを探して風間組の事務所に単身乗り込んできた際に勝負を仕掛けるも敗れる。その後は芝浦にいる桐生と錦山の元にダンプカーで援軍を率いて駆け付け、渋澤組を相手に交戦する。
久瀬拳王会

『0』に登場した組。武闘派で知られる堂島組の中でも特に「暴力」に秀でており、堂島組の実力行使を担う中核として組長を筆頭に武闘派が揃う。

久瀬大作(くぜ だいさく) - 小沢仁志
東城会直系堂島組若頭補佐で、堂島組内久瀬拳王会会長。刺青は背中に閻魔大王、上腕部に牛頭馬頭[1]。元プロボクサーという異色の経歴を持つ根っからの武闘派で、「自分より強い人間を殴りたいから極道になった」と語っており、それ故に堂島、阿波野、渋澤の様な損得勘定や野心には拘らず、あくまで己の意地とプライドのみに従い行動している。また、立華を拷問にかけた際にただ痛めつけるだけの米田に対して拷問が通用しない事を見抜いて他の手を考えるなどの頭の切れる一面も持つ。戦闘ではボクシングに頭突きや蹴り、肘打ちを織り交ぜた喧嘩殺法の他、二度目の戦闘では長めの鉄パイプ、三度目の戦闘ではメリケンサックといった武器も使用する。「カラの一坪」で発見された死体の件で桐生を堂島組本部に呼び出し、彼に指詰めをした上で警察に自首するように告げるが、桐生が東興クレジットを襲撃した際にはその場に駆け付け、彼に対して風間をスパイする(風間を裏切って自身に就く)ように言ったところで拒否される。その後、桐生が組抜けを申し出たことに対し、指詰めすらせずに勝手な行動に走り続ける彼に腹を立てて組員を嗾け、後に全員を倒して自身の元へやって来た桐生と戦うも敗北し、直後にその場にやって来た堂島に対して醜態を晒したことや組抜けをしてカタギとなった桐生に手を出したことを咎められ、阿波野や渋澤に促される形で自らが桐生の前で指詰めをするという二重の屈辱を受ける事となった。この失態によって堂島組における自分の立場が無くなり、兄弟分である阿波野らから尖兵・刺客代わりに扱われ、更には末端の組員である米田にさえ見下されるようになってしまう。それでも「極道になり切れてない半端者」である桐生への復讐心と、極道としてのプライドだけを拠り所として、幾度となく彼に襲いかかるが、その都度撃退されてしまう[注 11]。その一方では「半端者」としての意地を貫こうとする桐生の胸中に潜んだ「真の極道」としての素質を見出し、憎みながらも次第に桐生に対して一目置くようになっていく[注 12]。風間組事務所前での桐生との最後の戦いに敗れた後は、桐生に覚悟があるかを確認した上で彼を極道として認め、桐生と同じく本物の極道として目覚めようとしている渋澤の情報を提供し、地蔵菩薩が如く桐生の魂を導いた。事件後は渋澤と共に警察に逮捕される。
泰平一家

『0』に登場した組。情報収集能力に長けた堂島組の渉外を担当しており、集めた情報を駆使して堂島組の「脅し」を担う。

阿波野大樹(あわの ひろき) - 竹内力
東城会直系堂島組若頭補佐で、堂島組内泰平一家組長[注 13]。背中の刺青は赤鬼を懲らしめる桃太郎[1]。折柄の入った紫のダブルブレストジャケット[注 14]を着用。ヤクザという生き方を「職業」と例えており、広く確かな情報収集能力で若頭に就任しようと考えている。戦闘では大振りながらも強力なパンチを主武器とし、全力の一撃ならば石壁に巨大なひび割れを起こす程の威力を持ち、真島にその拳でてっぺんを狙えただろうと言わしめる程。「カラの一坪」で起きた事件以降は桐生を付け狙い、その度に何度も脅しをかけるも通用せずに終わる。その後、堂島組本部に乗り込んできた真島と対面した際は元々は純粋に人を殴ることが好きだから極道になったという根っからの武闘派であることやバブルという時代に流されて本来の暴力路線という極道の生き方を捨てて金を稼ぐという極道の生き方を選んだことを明かし、そのまま真島と戦うも敗北する。敗北後は前述の後悔とも取れる感情を吐露して彼に諭されたが、直後に突如として現れた老鬼に銃撃された真島を庇って銃弾を浴び、最後はそのまま殴りかかろうとしたところを鉄針で刺されて死亡する。
岡部(おかべ)
泰平一家構成員で、民間オーナーが所有するビルの転売を防ぐ占有屋の元締め。戦闘ではラッシュと重い攻撃を織り交ぜて戦う。立華不動産に与する桐生に仕事を邪魔された挙句にケジメとして阿波野の命で指詰めをさせられる。その後、尾田を叩きのめし、セレナにいた桐生の元を訪れて部下と共に桐生に襲い掛かるも敗北した。
渋澤組

『0』に登場した組。堂島組の「事務」担当をしており、インテリヤクザ達が集まっている。

渋澤啓司(しぶさわ けいじ) - 中野英雄
東城会直系堂島組若頭補佐で、堂島組内渋澤組組長。背中の刺青は青龍[1]。事務方ではあるがモヒカンに髭、サングラスと威圧的な風貌をしている。幼少期に政治家としての将来を嘱望されていた代議士秘書の父が手柄のほとんどを代議士に奪われ、汚職の罪を擦り付けられて自殺に追い込まれた経験から金では買えない「華」や「看板」に強い拘りを持っている。戦闘では桐生と性質の似たスタイルを段階的に用いる(スピード→パワー→ベースの順)。「カラの一坪」で起きた事件で桐生を付け狙い、裏で尾田と繋がって立華の情報を探り、また西谷を雇ってマキムラマコトを探すなどして暗躍するが、いずれも失敗に終わったことで尾田や西谷の始末に動く。その後、堂島から若頭に任命された後は風間という絶対的な存在を超えるために風間派の皆殺しを画策し、堂島には秘密裏に老鬼を使ってマコトを瀕死の状態で敢えて生かすことで彼女を守ろうと動いた組織(日侠連)を炙り出して日侠連のアジトである芝浦の船を組総動員で強襲する。その後は「堂島の龍」の名を賭けて桐生と激突するも死闘の末に敗北し、最終的には久瀬と共に警察に逮捕される。

錦山組

『1』から登場した組。風間の許可を得て錦山が立ち上げた組で後に直系に昇格したが、100億円を巡る抗争により組長の錦山が死亡する。『2』では若頭である新藤が二代目に就任し、前作の事件で組長不在となった嶋野組や堂島組の構成員を吸収した事で、東城会の中で最大組織となったが、後に新藤は東城会を裏切り、クーデターを起こした末に死亡した。『3』では三代目として神田が仕切っており、弱体化した神室町を中心に徹底した暴力路線でシマを拡大していたが、桐生との戦いで組の上層部が壊滅した後、神田も峯によって殺害された。『4』では葛城の発言により解体したことが判明する。

錦山彰(にしきやま あきら)[注 5] - 中谷一博
身長180cm、体重79kg、1968年10月8日生まれ、AB型[3]
東城会直系堂島組の元若衆で、東城会直系錦山組組長。37歳。背中の刺青は緋鯉[1]。桐生からは「錦」、由美からは「錦山君」と呼ばれている。また、周囲からは常に桐生と比較されており、自身は組に媚を売る事しか出来ない男として見下されていたためにコンプレックスを感じていた。戦闘では『1』では力強いパンチやアッパーを使い、『極』では空手を用いた格闘スタイルで戦う。10年前に大切に思っていた由美が堂島組長に拉致された際に衝動的に組長を銃殺してしまい、「親殺し」の罪を桐生が被ったことで一時は難を逃れるが、それでも桐生に対する罪悪感や劣等感、妹の主治医の裏切りや嶋野からの唆しによって抱いた風間への猜疑心、妹の病死や由美の失踪による無力感といった負の感情に押し潰されていき、遂には部下である松重の一言に激怒して彼を殺したことをきっかけに自分自身を含めて誰も信じられないという重度の人間不信に陥ると同時に、東城会の頂点に立つという野望のみを心の支えとするようになってそのためなら手段を選ばずに、何人だろうと誰であろうと殺すことを厭わない程の冷酷な性格へと変貌してしまう。独立後は神宮が流した盗まれた100億の情報と東城会の跡目を記した遺言状の存在を知り、更には風間の襲撃などのどんな犠牲を払ってでも東城会の頂点に立とうと画策するが、最終的には桐生との最終決戦で死闘を繰り広げた末に敗北し、最後はケジメを付けるために神宮を刺した後に爆弾に発砲して神宮と彼の100億円を道連れにして桐生の目の前で爆死する。
『0』では20歳。堂島組若衆として登場し、上昇志向のない桐生とは対照的に組内で目を掛けられるために器用に立ち回っている。戦闘では通常の攻撃の他に挑発からのカウンターやタックルからの双手刈などの特殊な攻撃も行う。桐生が堂島組と敵対した後も窮地の桐生を助けるために奔走し、後に立華を渡そうとしない桐生に堂島組の三幹部が桐生の命を狙った際は阿波野の脅しを振り切った桐生を車に乗せて郊外に向かい、そこで堂島組の裏切り者に対するやり方を知っているためにせめて自分の手で桐生を殺そうとするが、結局は出来ずに桐生から兄弟の縁を切られる。その後、堂島組構成員から桐生を殺すように強要された際は風間や桐生を裏切ることが出来ないという気持ちから堂島組と敵対することを決意し、桐生と行動を共にするが、マコトを探しに神室町にやってきた真島と一戦を交えた後はマコトが居なくなったことを伝える。その後は最終決戦で桐生と共闘するが、後に渋澤組構成員を足止めするためにその場に残り、桐生に渋澤を止めるように全てを託した。桐生と渋澤の決着後は尚も渋澤を殴ろうとする桐生を力ずくで制止し、彼を冷静に諭す。事件後は桐生が堂島組に復帰したことを知って最初は驚愕し、先の騒動で敵意を買っている筈の堂島組に敢えて戻ろうとするか疑問を投げかけるが、桐生からその理由と覚悟を聞いたことで安堵する。
田中シンジ(たなか シンジ) - 山口孝史(『1』)、杉田智和(『極』)
桐生の元舎弟で、風俗好きで有名。33歳。若衆として堂島組にいたが桐生が10年前に錦山が犯した親殺しの罪を被って刑務所に入ったことをきっかけに風間の命を受けて錦山組に入り、スパイとして錦山組の内情を探る。桐生の出所後は舎弟頭にまで出世しており、組に縁を切られて堅気になって出所した桐生に舎弟の時と同等の信頼を寄せて色々と手助けをしたが、後に錦山組を裏切る行動を取ったがために組に追われることになる。その後、麗奈と共にビルの屋上に逃げ込むも麗奈は殺害され、自身も胸を撃たれて重傷を負ってしまい、最期は錦山から取り返した由美の指輪を桐生に渡すと共に風間の居場所を知っている自身の恋人であるアケミのことを桐生に教えて息を引き取った。
『0』では桐生のサブストーリーに登場し、当時は16歳として高校には行かずに暴走族に所属していた。ヤクザによる借金の取り立てで家庭崩壊に追い込まれた憎しみから「ヤクザ狩り」と称した闇討ちによる強盗を働いていたが、後に桐生を相手にヤクザ狩りを仕掛けて返り討ちに遭う。その後、暴走族の仲間から裏切られたことでヤクザに監禁されるが、駆け付けた桐生に救出されたことで桐生の背中を追いかけることを密かに誓う。
新藤浩二(しんどう こうじ) - 檀臣幸(『2』)、瀬戸川太一(『極』)
錦山組若頭。戦闘では日本刀を使用する。錦山の指示で舎弟達と共にセレナに駆け付けて桐生に襲い掛かるも敗北した。
『2』では錦山の後を継いで二代目錦山組組長となり、武器に居合刀を装備している。錦山を死に追いやったという理由で桐生への協力を拒否する。また、裏では千石組と繋がっており、遂には錦山組を率いて東城会本部でクーデターを起こして東城会を乗っ取ることで弥生を我が物にしようと目論むが、神室町に侵攻してきた千石組は真島に全滅させられ、自身は桐生に敗北し、直後に弥生から絶縁を言い渡されたために悪あがきと言わんばかりに倒れている状態から落ちていた拳銃を取ろうとしたところを大吾に射殺された。
荒瀬和人(あらせ かずと)
錦山組若中で、幹部の一人。戦闘では二丁拳銃である「ARASE.SP」(特殊な改造が施されている)を武器にバック転やスウェイを多用し、攻撃を悉くかわす。錦山を殺そうとした麗奈を射殺し、シンジを追ってきた桐生と廃ビルの屋上で戦うも敗北する。
『3』では復讐者という組織の首領として登場し、銃の名称が「ARASE.SP-R」となっている。桐生に敗れた後に組から馬鹿にされ、挙句の果てに絶縁されたために桐生を恨んでその命を狙い、今度はミレニアムタワー屋上で桐生と対決するも敗北した。その後、現れた伊吹により堅気では生きていけない自分のことを柏木が探し回っていたことを伝えられ、そのカリスマ性から伊吹に堅生会に来るように誘われるも断る。しかし、柏木や堅生会の信念を理解し、今後は堅生会への襲撃を行わないことを約束するも桐生への憎しみが解けたわけではなく、「いずれ決着を付ける」と言い残し、部下の新崎と共に去って行った。
神田強(かんだ つよし) - 宮迫博之
身長180cm、体重125kg、B型
『3』に登場した東城会若頭補佐である直系三代目錦山組組長で、錦山興業の社長。49歳。スキンヘッドで、上半身裸の上から背広を着用し、刺青はおたふく花魁が描かれている[1]。また、女性に強引にマッサージをして痛みや嫌悪にのたうつ姿を見るのを好むという趣味を持つ[注 15]。先々代(錦山)の頃から錦山組に属していたものの、その当時は鉄砲玉にもならない程だと言われていたが、知人の峯を東城会に招き利益を上げた功績によって現在の地位を得た。また、近江連合との抗争終結直後まで強姦罪で刑務所にいたことから桐生とは面識がないが(実際に桐生の顔すらも知らなかった)、先々代や先代(新藤)と組のメンツを桐生により潰されたと思い込んでいるために桐生を東城会の敵と認識しており、非常に憎んでいる。戦闘では力任せに暴れ回り、追い詰められると壁に埋め込まれている石板を取り外して殴りつけるなどの怪力を生かして戦う。緊急幹部会で桐生の首を取ってトップに立つことを宣言し、若頭の長谷部にスターダストを潰すように命令した。その後はホテルで女を待っていたところを桐生と力也に乗り込まれ、ホテルの最上級室で桐生と戦うも敗北する。その後、再び桐生と勝負するために協力関係にある白峯会本部に乗り込み、負けた鬱憤を晴らすかのように総額10億は下らないコレクションを破壊した挙句に峯に白峯会の構成員と金を要求するが、幾度もの一方的な金銭の要求によって峯からは既に愛想を尽かされており、にべもなく断られたことで激昂して殴りかかろうとしたところを返り討ちに遭い、動けなくなる程に殴られた末に峯の部下によって殺害される。彼の死体のうちの頭部はアタッシュケースに納められ、峯のケジメとして桐生達への見せしめにされた。
長谷部(はせべ) - 中井和哉
『3』に登場した三代目錦山組若頭で、コーンロウが特徴である強固な武闘派の男性。日本刀を隠し持つなどの三代目錦山組では最も危険で、その危険性は神田からも一目置かれている。また、若頭という肩書きであるために一応は事を荒らさずに解決しようとするが、本当は根っからの暴力主義で、すぐに力でどうにかするという傾向がある。風間組との抗争のためにスターダストの営業権を一輝から脅し取ろうとしたが、駆けつけた桐生との対決に敗れ、直後に柏木の身が危機に陥っていることを告げる。
松重(まつしげ) - 池田ヒトシ
『極』に登場した錦山組構成員。元々は風間組の腕利きの極道として活動しており、それ故にシノギを上手く行うことに対してはベテランとしてそれなりに自信を持っているが、世話になった風間組の店からみかじめを取るといった仁義に欠けた行動も目立っている。また、桐生の極道としての器は認めているものの、その兄弟分である錦山に対しては媚を売ることしか出来ない事や極道の経験も浅い上に桐生程の器も無いこともあって徹底的に見下している。錦山組の立ち上げの際に錦山にシノギの勉強をさせるために風間の命令で錦山組に移籍するが、自身より極道としてのキャリアが浅い組長の錦山に指図されることに不満を持ち、自身のやり方でシノギを行う等のあからさまに錦山に対して不服従の態度を示す。その後は錦山の妹を救うために臓器ブローカーの仲介料を要求した医師へ渡す3000万円を工面するように錦山に懇願され、実際にシノギとして取り立てた。その後、ブローカーと繋がっていた医師の逃亡に加えて妹の死により絶望の淵に追い込まれた錦山に根性の無さを指摘、改めて桐生と器の差を比較し嘲弄した事で遂に錦山の逆鱗に触れてしまい、完全に冷徹非情となった彼に腹部を刺され、最後は「実際に堂島を殺したのは自分だ」と告げられながら、息絶える。

嶋野組

『1』に登場した武闘派の組。近江連合との繋がりが多く、組長の嶋野を筆頭に関西弁を話す組員が多い。堂島組出身で26年前の真拳派潰しの功績から直系に昇格したが、後に嶋野の死で組長不在となったために構成員は錦山組に吸収された。

嶋野太(しまの ふとし) - 楠見尚己
身長195cm、体重149kg
東城会直系嶋野組組長。巨漢で、頭を綺麗に剃り、の刺青を背負う[1]。また、部下への制裁は容赦無く行い、部下の指をケジメとして剃刀で切り落とすなど強固な武闘派らしく力で組を纏め上げているが、東城会の跡目争いでは蛇華の総統であるラウ・カーロンとも繋がっていながらも100億が手に入った場合は自身が50でラウに30、寺田に20を授けるつもりと語っていたためにラウからはケチな男だと批判されていた。戦闘では巨体を生かした上での力任せの攻撃を用いたり、刀による大振りの攻撃をする。桐生が刑務所に収監された後は錦山に接触し、彼に対して桐生の話題を出した上で唆す。桐生の出所後は世良の葬儀会場に出席し、たまたま風間が負傷した時に鉢合い、風間を撃ったのを桐生と思い込んで彼を殺そうと襲い掛かるも敗北した。その後は遥を誘拐するために芝浦に組員を連れて船を襲撃し、そこで桐生達と逢い、風間組の組員とその場で戦うも再び敗北し、それでも最後の足掻きとして近くに落ちていた手榴弾を遥と風間に投げた直後に寺田に射殺される。
『2』や『4』では回想にのみ登場し、『2』では26年前に前述の通りに真拳派潰しを堂島宗兵に指示されて風間と共に真拳派を壊滅させ、『4』では25年前の冴島の回想で環境問題に注目していた事が語られる。
『0』では組の意向に反発した真島を代紋違いの兄弟分である佐川に預けた上で監禁生活を強いた一方で、近江連合と共に神室町を支配して近江連合をバックに東城会会長の座に就こうとしていたが、後にその過程でマキムラマコトの殺害を佐川と真島に依頼する。その後、神室町にやって来た真島と佐川に対してマコトと真島との人間関係づくりの発展を促してカラの一坪をマコトから売らせようとしたことやマコトを泳がせて風間組と繋がっているメンツを炙り出そうとしたこと、当時から風間新太郎を会長の座を巡っての敵と認識していたことを伺わせたが、後に世良がカラの一坪を手に入れたことで世良から近江連合と繋がっている裏切り者を探すという体で真島経由で身の潔白の証明を要求されたために会席の場で近江連合の本部長を殺害する。この当時から東城会の跡目を狙って様々な策をめぐらせており、野心家で非常に頭が切れる一面をのぞかせた。
真島組

『1』から登場した嶋野組内の組織。『2』では東城会の五代目会長となった寺田への反発から東城会と袂を分かって組織を建設会社へと変えるが、『3』で桐生の頼みにより東城会直系真島組として復帰し、神室町ヒルズの建設を一時中断している神室西公園跡地に事務所を構える。その後、『4』からはミレニアムタワーに事務所を移す。

真島吾朗(まじま ごろう) - 宇垣秀成
『龍が如く』シリーズの主要人物の一人である真島組組長。『0』や外伝作品の『OF THE END』では主人公の一人としても登場する。
西田(にしだ)
『2』から登場したヘルメットと紫のYシャツが特徴である真島組構成員。組長を筆頭にアクの強い真島組の中では真面目な常識人である。真島と共に爆弾解除を行っており、勘で解除していた真島にドン引きしていたが、結局は解除に成功する。『3』では桐生が真島に別れを告げようとした時に登場し、「スタミナンX」を2本桐生に渡した。『5』にも登場し、刑務所に向かう前の冴島に真島のことを頼まれる。『極』では桐生に電話やメールで真島の情報を提供する。
南大作(みなみ だいさく) - 石川英郎
『4』に登場した顔のピアスとモヒカン頭が特徴である真島組若衆。刺青も肩の部分に黒豹牡丹、背中に蛇と炎がまとわり付いた野晒し、胸と腹の部分に梵字[1]と組長に負けず劣らず派手である。また、音痴ながらもカラオケが三度の飯より大好きで、十八番は「GET TO THE TOP」である。戦闘では酔拳や目潰し、更には火吹きなどの酒を武器として戦う。真島から秋山の店で働いていたリリ(冴島靖子)を連れてこいと命令を受けて店で暴れており、そこでオーナーである秋山と戦うも敗北する。その後、真島と会おうとする冴島の前にも姿を現し、その実力が本物かどうかを確かめるように命令されて彼と戦うも敗北する。

白峯会

『3』に登場した組。拠点は港区のマンションで、その付近を中心に株取引(インサイダーなどの非合法なものもある)と不動産業で東城会の懐を支えていた。『4』では葛城の発言により解体したことが判明する。

峯義孝(みね よしたか) - 中村獅童
身長185cm、体重80kg、A型
東城会若頭補佐で、直系白峯会会長。33歳。背中の刺青は麒麟[1]。普段は冷静沈着な物腰を崩さず、表立って事を荒立てる様な事はしない穏健派だが、一度激昂すると、部下や子供を相手にも一切容赦しない程の凶暴性を露わにする。神田からはインテリヤクザとして見られて舐められているが、自宅に備えたトレーニングルームで日々鍛えているために喧嘩の実力にも長けており、本人もそれを自負している。戦闘では3種類のヒート状態を使い分け、総合格闘技を下地とした強力且つ多彩な技を使用する。幼少時代は成績が優秀だったが、貧しい孤児であったために他の子供達から村八分同然の扱いを受け続け、唯一の身内である「おじさん」の死をきっかけに成り上って富を得ることを決意し、ベンチャー関係の会社員となる。その後、金を得るためだけに働いた末に膨大な富を手に入れたが、周りは金のことしか考えない人間しかおらず、人間不信になる。その後は人との絆に疑問を感じて絶対的な絆が存在する世界であるとされる極道に興味を抱き、出所直後の神田強に話を持ちかけて金を積み、神田からの紹介で東城会に足を踏み入れる。その後、会長の大吾と出会い、初めて一人の男として認めてくれた大吾に惚れ込んで彼に尽くした末に東城会の若頭補佐に任命されるまでになるが、大吾が殺されたと思い込んだことや自身と同じ境遇でありながら正反対の生き方をしている桐生に嫉妬して暴走し、ブラックマンデーに協力して東城会のトップに立つことを画策する。東都大学病院の屋上での桐生との最後の戦いに敗北後は桐生と共にリチャードソンに殺されそうになったところを意識を取り戻した大吾に救われ、最後は桐生に対し、「もう少し早くあんたに会って教えてもらいたかった」「生まれ変わったら、俺もそっちにいれるかな?」と言った後、贖罪のためや極道として最期のケジメを付けるために桐生と大吾の制止を振り切ってリチャードソンと共に身を投げた。
片瀬(かたせ) - 鈴木真仁
峯の女性秘書。峯の率直な判断を受け入れ、それを実行するなどの峯を中心に考えており、峯からも厚く信頼されていた。峯が最終決戦で敗北した際に峯に連絡をするが、それは峯の身を案じての連絡ではなく、仕事(数千億規模の案件)における決定を求めての不安からの連絡であり、その事実を突き付けられた峯からは落胆されて電話を切られる。

浜崎組

『3』に登場した組。横浜中華街を拠点とし、構成員は10人程度と少ないが、蛇華との繋がりもあって組織的には大きい。協力関係であった蛇華のラウが殺されたために蛇華の報復に遭い、浜崎を除く全ての構成員が横浜港から死体となって浮いた。その後、跡目争いで東城会に混乱を招いたために破門となる。

浜崎豪(はまざき ごう) - 高橋ジョージ
身長193cm、体重99kg、O型
東城会若頭補佐で、直系浜崎組組長。50歳。言動からは荒さは感じ取れないものの、粘着質な性格で、みかじめ料(=挨拶料やショバ代、守料の意)を払わない堅気の料理屋の店主を店ごと爆破して殺害するなど神田以上に残酷な行動に打って出る事もある。また、横浜中心街を中心に暗躍しており、通称として「ハマの帝王」と呼ばれている。戦闘ではプロレスを駆使して戦う[注 16]。真島を鈴木と引き合わせてリゾート計画を紹介し、更には蛇華のラウ・カーロンとも結託して沖縄のリゾートの利権を売りさばくという約束で協力するが、後にラウが風間譲二に殺されたために中国の蛇華本部に拉致されてしまい、東城会の跡目争いに敗れて計画は失敗に終わる。その後は戦いを終えて沖縄へと帰ろうとする桐生の元に現れ、全てを失った腹いせに彼を刺したが、後に一輝とユウヤに取り押さえられる。
『4』では51歳。殺人未遂の罪で服役中のために坊主頭になっている。同じ囚人である冴島を唆して共に脱獄を試みるうちに冴島の愚直なまでの男気に打たれて心境に変化が見られ、義兄弟の契りを交わすが、脱獄を阻止せんとする刑務官の斉藤から冴島を庇い、桐生を頼るように伝えて斉藤と共に沖縄の海の底へと消えた。その後は一命を取り止めてアサガオに辿り着き、脱獄時に入手した極秘ファイルを桐生に託して東城会を救うように懇願するが、遥と桐生の頑なな態度を見て断念し、桐生と共に警察に出頭しようと考える。その後、冴島の妹である靖子と出会い、執拗に追跡してくる沖縄第弐刑務所の刑務官達の戦いの後に桐生と靖子に神室町に向かうように促すが、自身は脱獄の際に撃たれた背中の傷が開いたことで倒れてしまい、後にその傷が致命傷となって数日後に病院で遥に桐生に宛てた最期の遺言(「警察から東城会を守ってくれ。東城会は俺達の生きた証だ」)を言い残して死亡した。彼の遺体はアサガオで引き取られた。

玉城組

『3』に登場した組で、東城会の五次団体。琉道一家の他に琉球街にあるもう一つの極道組織でもあり、琉球街北のビルに事務所を構えている。組長の玉城が死亡した後は組も解体し、『4』では空きビルとなった事務所を桐生や浜崎、靖子の三人が話し合う時に使用した。

玉城鉄夫(たましろ てつお) - 石塚運昇
身長182cm、体重74kg、A型
東城会系玉城組組長。54歳。冷血無慈悲や狡猾という言葉をそのまま体現したかの様な卑劣漢で、利用できるものはとことん利用する。戦闘では拳銃の他、ナイフ(投擲含む)やメリケンサックを使いこなす。琉道一家を潰すために咲の実母を騙して咲を誘拐し、救出に駆けつけた桐生と戦うも敗北する。その後、峯と結託して構成員と共に「アサガオ」を破壊し、桐生を誘き寄せるために名嘉原茂を誘拐して闘牛場で桐生と戦うも再び敗北する。その後は桐生が背を向けた時に射殺しようとするも庇った力也により失敗し、再度彼を殺そうとしたところを駆けつけた風間譲二によって射殺される。

柴田組

『4』に登場した組。かつて笹井組と東城会直系の座を争っていたが、25年前の襲撃事件で笹井組が解散したことで直系に昇格した。

柴田和夫(しばた かずお) - 大塚芳忠
東城会直系柴田組組長で、ホームレスからは「タヌキ」と呼ばれている狡猾な男性。55歳。直系組織としては弱小の部類で末席に甘んじているが、25年前からその座を維持している。また、葛城とは25年前の襲撃事件から共謀しており、自身の出世のためにお互いを利用していた。密かに上野誠和会の葛城と共謀して神室町ヒルズの利権を手に入れようと画策し、その過程で追われているはずの新井を匿い、更には計画通りに新井が起こした上野誠和会との事件に対して5億の現金と自身のケジメとして指を差し出す(実際は指詰めをしていない)が、見返りを求めすぎたために葛城にとって邪魔者となってしまい、最後は新井に撃たれて命を落とす。
金村興業

『4』に登場した柴田組の傘下に位置する東城会三次組織。神室町北のホテル街近くに事務所を構えている。

金村大(かねむら ひろし) - 川津泰彦
東城会直系柴田組内金村興業組長。消極的な性格且つ上昇志向がなく、事勿れ主義で、自らの足で動くことはなく、組のことはほとんど新井に任せている。秋山と新井によれば引退する予定だったが、後に葛城の命を受けた冴島靖子によって刺殺された。
新井弘明(あらい ひろあき) - 沢村一樹
金村興業若頭。穏やかな物腰で、人望が厚く、柴田からも一目置かれており、上昇志向が乏しい金村に代わって将来を嘱望されている。また、金村興業に融資をしている秋山からも過去の経緯から信頼され、特に自身の得意な足技はその秋山からも参考にされている。戦闘では主に華麗な足技を用いるだけでなく、多くのカウンター技も駆使する。物語序盤で東城会の「親戚」である上野誠和会の伊原を殺害し、直後に自ら消息を絶って柴田組に匿われる(表向きは両組織から追われる立場となる)が、その柴田を裏切って殺害した後は再び行方を晦ましてもう一人の共犯者である葛城と合流し、更には宗像と東城会を繋ぐパイプ役として推薦される。その後、神室町ヒルズで葛城と共に桐生と対峙したが、そこで葛城と弟分である城戸を裏切って城戸に発砲する(致命傷にならないようにわざと狙いを外す)。その後は宗像の命を受けて東城会の内情調査と乗っ取りを行うために送り込まれた潜入捜査官として宗像から桐生を打倒するために遥とアサガオの子ども達を拉致するように命じられるが、これを「警察官」としての自身の誇りにかけて拒否し、宗像とも敵対する。その後、ミレニアムタワーでは己の思い描く正義を貫くために1000億を手に入れようと画策し、それを否定する秋山と対決するが、熾烈な足技の応酬の果てに敗北する。谷村と宗像の決着後は桐生達と和解し、世話になった警察に自首して刑務所で一生過ごすと告げる。
城戸武(きど たけし) - 桐谷健太
金村興業若衆で、人懐こい雰囲気とチンピラ風の風貌をした新井の弟分。九尾の狐の柄が刺繍された赤色のスカジャンを着用しており、その風貌から実力を低く見られがちだが、本来の能力はかなり高く、過去に喧嘩を見た秋山が「俺がびっくりするぐらい強い」と評価しており、実際に柴田組の構成員複数を無傷で倒している。戦闘では荒削りながらも勢いで押す喧嘩を得意とする。兄貴分である新井の行方不明後は秋山と協力したり、冴島に偶然にも接触するなどの物語にも深く関わってくるような行動をし、更には警察や東城会よりも先に見つけようと駆け回っていた最中にスカイファイナンスで偶然にも隠し金庫の存在と1000億もの現金を発見したことで混乱して行動するべきか迷っていたが、冴島の「極道の勝負は一度きり」という言葉を受けて決起する。その後、堂島大吾に相談し、大吾の指示で葛城と接触するように命じられるも新井によって見破られ、撃たれて重傷を負う。その後は再び大吾と合流してミレニアムタワーで極道としての生き様を賭けて冴島と対決し、善戦はするも終始冴島に圧倒されて敗北する。谷村と宗像の決着後は桐生達と和解する。
初芝会

『4』に登場した柴田組系の組織。構成員はギャングのようなカジュアルなファッションが特徴である。ホームレスを追い出して劇場の地下に事務所を構えていたが、秋山の活躍によりホームレスが奪回し、後に事務所は冴島と城戸のアジトになる。

初芝(はつしば)
東城会直系柴田組系初芝会会長で、柴田の弟分。緑川に命じてスカイファイナンスを襲撃し、顧客名簿を奪って城戸を拉致したが、秋山に奪取されてしまう。
緑川琢己(みどりかわ たくみ)
初芝会若頭。戦闘では拳銃による射撃や打撃を使い、追い詰められるとチェーンソーを持ち出してくる。スカイファイナンスを襲撃して城戸を拉致し、駆けつけた秋山と戦うも敗北する。

青山組

青山稔(あおやま みのる) - 堀内賢雄
『5』に登場した東城会本部長兼会長秘書である直系青山組組長で、近江連合若頭である渡瀬の代紋違いの兄弟分だが、実は黒澤一派の一人である。東城会を一枚岩とすべく、新参であっても忠誠を誓って結果を出した組は次々と直系に昇格させ、不祥事を起こした組は古参であっても容赦無く破門にするなどの辣腕を振るっている。東城会を乗っ取ることを画策しており、大吾が失踪して間もなく会長代行に就任し、九州の山笠組を支配下に置くために山笠組本部で斑目との会談という表向きの口実を作って斑目殺害を企てるも駆け付けた桐生らに止められる。彼らと一悶着後は斑目を殺したのは桐生だと嘘の報告をして現場から離れ、仕掛けていた時限爆弾の起動と共に現場から逃走する。その後、八幡に「全面戦争」の宣戦布告をし、組員数百人と渡瀬を連れて埠頭で山笠組と対峙するが、その数にも屈しない桐生に全員倒されたことでその場で桐生を殺そうとしたところを余りの卑劣さに激怒した渡瀬に殴られ、更には桐生にも顔面に大怪我を負う程に殴られてしまい、最後は事件の真相を話そうとした矢先に口封じのために森永に射殺された。

染谷一家

染谷巧(そめや たくみ) - 小栗旬
『6』に登場した東城会直系染谷一家総長で、笠原清美の元夫。逃げるが勝ちの如く弱まった相手を一気に潰すことでのし上がっており、現在の東城会でも急激に地位を上げつつある若手の有能株で、また「暴力の復権」を歓迎しており、桐生からは「何をしでかすかわからない」とまで評される。桐生に対しては、桐生の「堂島の龍」の肩書きに「とっくにカビが生えている」と嘯き、金や利益のみが人を引き付けるとして背中に刺青も入れず、逆に刺青の重要さを語る桐生を嘲笑し、自身の野心を隠さずに不遜な態度も見せる一方で、桐生の事を「老害」と侮辱した他の組の幹部をワインの瓶で殴打するなどのある種の尊敬の念を抱いている節も見せている。戦闘では打撃中心の総合格闘技に似たスタイルを用い、テイクダウンからの鉄槌連打を得意とする他、最後の対峙では日本刀を使用する。菅井と共に祭汪会の総帥であるロウと手を組み、大吾を嵌めるために亜細亜街の火事を仕組む。その後、真相を知ろうとする桐生と幾度とない接触と対峙を繰り返していく中で、桐生への完全な敵対心を持っていない事もあり、ロウとの対面に向かう途中で桐生と共闘したり、菅井や陽銘連合会に本格的に目を付けられた桐生に身を隠すよう忠告するといった動きも見せるなどの奇妙な関係性を築いていくが、清美を人質に取られて「桐生とどちらかが死ねば助ける」という戦いを強いられた際は刀を持ち出し、完全なる殺意を向けて桐生に挑むが敗北する。敗北後、桐生にドスを差し出して自分を殺すように嘆願するが、菅井達からの執拗な脅迫を前に、最後は清美を救うために自ら腹部を刺し貫き、残してきた清美との娘の「ヒロミ」のことを南雲に託して息を引き取った。

菅井組

菅井克己(すがい かつみ) - 中尾隆聖
『6』に登場した東城会本家相談役である直系菅井組組長で、二代目時代からの古参幹部の一人。表向きは平静さを崩さない大物然とした態度を装っているが、実際には短気且つ偏狭な性格で、大吾や桐生といった自身よりも若輩ながら目上に立つ存在を総じて疎ましく思い、逆恨みに等しい嫌悪感や憎悪を寄せており、特に数多くの実績や人望を持った桐生に対しては激情と汚い口調で喚き散らす程に憎んでいる為に、染谷からは「どうしようもねえ小物」と見下されている。元々は二代目からの古参として活動しており、特に目立った活躍もせずに六代目体制となった現在も名ばかりの本家相談役に据えられているが、内心ではいつか上にのし上がるという野望を秘めており、その計画のために巌見恒雄と結託し、更には染谷と共に祭汪会の総帥であるロウとも協力関係を築く。その後、大吾を嵌めるために亜細亜街の火事を仕組み、彼を逮捕に追いやった後は六代目不在の東城会に会長代行として実権を握る。その後、桐生が東城会を訪れた際は彼から「遥の事故に関与していないか」を聞かれ、染谷と共に中国マフィアの抗争で手一杯という形で関与していないことを告げる。終盤では巌見と共に桐生達と対峙し、遥とハルトを人質にされた事で手が出せない桐生に対し、今まで抱え込んできた彼や大吾への妬みや憎しみを一気にまくし立てながら、積年の鬱憤を晴らさんと言わんばかりに鉄パイプで散々殴りつけるが、遅れて到着した勇太達に乱入され、桐生が巌見との一騎打ちに挑む傍で自身は南雲と殴り合う。巌見の敗北後は追い詰められた彼から遥とハルトを殺すように命令されるが、庇った桐生によって失敗し、それでも尚も桐生を殺そうと執拗に銃撃するが田頭に殴りつけられ、最後は広瀬一家に追い詰められた事で最早勝機がない事を悟り持っていた拳銃で自ら命を絶った。

近江連合

関西一円のヤクザを束ねる一大組織。五代目の郷田仁の時代には寺田や龍司、高島や千石からなる「近江四天王」と呼ばれる強力な大幹部達を中心とした堅い結束と直参120団体、構成員3万5000人の兵力を誇っていた。名前の由来は滋賀県近江地方から。

歴代の会長
初代〜
四代目
不明
五代目 郷田仁
六代目 不明[注 17]
七代目 黒澤翼
八代目 不明

『0』では神室町を手中に収めるために東城会の嶋野と組んで嶋野の兄弟分である佐川を使い、東城会の「カラの一坪」を巡る騒動に加わるが、同時に東城会の渋澤に雇われて行動していた西谷までもが騒動に関わってしまう。その後、カラの一坪は手に入らず、この騒動で佐川や西谷、本部長が死亡し、結局は本部長と二つの直参組織を失うという痛い結果に終わった。

『1』では寺田が東城会の100億を巡る騒動で風間に協力する形で暗躍し、錦山に100億の情報を教えたり、嶋野と接触するなどの行動を起こす。また、その裏で龍司が五代目会長の名目を使って100億を手に入れるために神宮のバックに付くが、失敗に終わる。騒動後は寺田が近江を離れてしまい、東城会五代目会長となる。

『2』では裏切り者として寺田を撃った影響で両組織の均衡が破られ、東城会の代理となった桐生が抗争を阻止するために盃交渉に訪れるが、この盃に不服を感じた龍司がクーデターを起こし、また高島や千石も跡目を狙ってそれぞれ行動を起こす。その後、五代目の郷田会長や高島、千石が死亡し、龍司も行方不明になったことで弱体化する。

『5』では七代目会長となる黒澤の代になっており、東城会との五分盃に加えて渡瀬や勝矢、高知比呂志[注 18]からなる「近江三幹部」を中心に盤石の体制を築いていたが、黒澤の危篤により東城会との均衡が破れると同時に跡目争いに火が付く。その後、この騒動で高知が死亡し、後に黒澤も病死したことで会長不在となる。

『6』では八代目に「桐生と親交のあった人物」が就任したことが来栖の口から語られたものの、具体的な名前は明かされなかった。

郷田仁(ごうだ じん) - 天田益男
『2』に登場した五代目近江連合会長。65歳。かなり温厚な性格で、誰に対しても柔らかい物腰で話し、また血が繋がっていない一人息子である龍司の事を誰よりも大切に思っている。また、高齢及び歴年に渡る戦いのために車椅子に乗っている。東城会と近江連合の五分の盃を受け入れようとした矢先に息子の龍司が起こしたクーデターに参加した構成員に拉致されそうになるが、その場は桐生に助けられる。しかし、大吾が神室町へ連れて行く際に真拳派に大吾共々再び拉致される。物語終盤では桐生と龍司の死闘を見届けることになり、そこで龍司の苦しみを知ったことで一緒に自首することを狭山薫に話すが、最後は真の黒幕である高島遼に撃たれて死亡した。
『0』では登場しないが、佐川や西谷が「五代目近江連合直参」の看板を背負っている事からこの頃には会長の座に就いており、20年近くに渡る長期政権を築いている事が分かる。
林弘(はやし ひろし) - 菅田俊
『1』から登場した長身と面長な顔が特徴である五代目近江連合舎弟頭補佐。戦闘では『1』では飛び蹴りや一回転パンチを使い、『極』では馬場に似た格闘スタイルで戦う。遥を誘拐するためにアレスに構成員数名と共に登場し、その場で桐生と戦うも敗北する。
『2』では戦闘では最も高い体力ゲージを誇り、窮地に追い込まれると配管を腕力で取り外し、左右の手に持って振り回す。郷田龍司に惚れ込んで彼に天下を取らせようとする郷龍会の構成員として再び登場し、構成員と共に覆面を被ってミレニアムタワーの変電室を破壊する。その後、一年前の事件で因縁のある桐生に再戦を挑むも敗北する。
袴田猛(はかまだ たけし)
『5』に登場した近江連合の構成員。戦闘ではパンチを主体とした格闘を使う。スカイファイナンス蒼天堀支店にてみかじめ料をせびりに来るが、秋山に一蹴された。その後、秋山が朴の死の真相を追及している最中に再びスカイファイナンスに押し寄せるも敗北し、金井のいる逢坂興業の居場所を伝えて去って行った。

寺田組

寺田行雄(てらだ ゆきお) / 金大津(キム・デジン) - 乃村健次(『1』『極』)、四宮豪(『2』)
『1』から登場した五代目近江連合本部長で、直参寺田組組長。41歳。初めは錦山と繋がり、100億が消えたと唆す。その後は風間の身の安全を確保するための時間稼ぎとして真島に拉致された遥を救ったり、嶋野にも情報を流すなどの行動を起こし、更には風間を補佐した上で嶋野が桐生に敗れた際は手榴弾を投げた直後に射殺する。その後、ミレニアムタワーでは桐生に協力して神宮と対峙するが、引き連れていた部下は既に神宮の軍門に下っており、逆に拘束されてしまう。事件後は桐生に人格を認められ、東城会五代目会長に就任した。
『2』では42歳。五代目となったものの、自身の「イエスマン」しか幹部に登用せず、真島ら古参からはよく思われていなかった。元々は近江連合に所属していたために裏切り者とされて桐生の目の前で近江連合の凶弾に倒れるが、後に全ては偽装工作であることや正体は26年前に東城会によって壊滅させられた真拳派の生き残りでもある金大津であることが判明する。終盤では真拳派の目的である東城会の壊滅を目論みながらも自身を救ってくれた風間への恩にも葛藤しており、目的遂行のためにマシンガンを手に数名の構成員と共に桐生を消そうとするも敗北した。その後は真の黒幕として一時は協力関係を築いていた高島に用済みにされて撃たれるが、風間の恩義に報いる道も選んでおり、桐生に逆転の手[注 19]を残すと共に「最後に俺を信じて」と言い残し、静かに息を引き取った。死後は風間らと同じ墓地に葬られ、墓碑銘には本名の金大津ではなく、風間から与えられた「寺田行雄」の名が刻まれた。

郷龍会

郷田龍司(ごうだ りゅうじ) - 岩崎征実
『2』に登場した郷田仁の一人息子で、五代目近江連合直参二代目郷龍会会長。外伝作品の『OF THE END』では主人公の一人としても登場する。

近江高島会

高島遼(たかしま りょう) - 舘ひろし
『2』に登場した五代目近江連合総本部長である直参近江高島会会長で、近江四天王の一人。40歳。郷田会長の信任は厚く、また高島自身も忠節を誓っている。取調べの際は桐生の味方ではないと別所に断言したり、誰かと電話で話して何かしらの策を練ったりと不可解な行動が目立つが、最終的には近江連合を裏切り、真拳派と手を組んで寺田と共に東城会を潰そうとした上で東城会を傘下に治めた後に郷田会長を抹殺して近江の六代目を継いで日本の極道社会を制覇し、更には真拳派をも抑えて海外への進出を目論む。その後、郷田会長や用済みとなった寺田を射殺し、更には桐生と薫を殺そうとしたが、最後は郷田龍司との撃ち合いの末に頭を撃ち抜かれて死亡した。

千石組

『2』に登場した組。新星町にある事務所の大阪の城を拠点とし、外のハリボテが割れると中から金色の城が現れる構造になっている。

千石虎之介(せんごく とらのすけ) - 西前忠久
五代目近江連合直参千石組組長で、近江四天王の一人。金銭の力で相手を追い詰める戦法が得意で、「金の千石」や「近江の錬金術師」と恐れられている。また、露骨に下品な言動を繰り返したり、行動がかなり大掛かり且つ派手であるために郷田龍司との仲は良くない。神室町に大量の金をばら撒いて戸部達に桐生を襲わせたり、千石組の多くの構成員を神室町で行進させた上で混乱に乗じて東城会を新藤に乗っ取らせることを画策するが、どれも失敗に終わる。その後、桐生を殺して近江連合のトップに立つために遥を拉致し、大阪の城に桐生を呼び寄せたところを逆に追い詰められ、ペットである2頭の虎を放って桐生と戦わせるも倒されたことで失敗に終わり、最後は余りの卑劣な行動に激怒した郷田龍司に斬られた上に天守閣から蹴り落とされて死亡する。
国枝(くにえだ)
千石組若頭。組長である千石の指示なら例え殺すことでも従うなどの忠実さを持っている。戦闘では体力ゲージが高く、使用武器は扇やマシンガン、槍を使って戦う。裏で江崎を使って千石を近江のトップに担ぐためにありとあらゆる行動を実行する。その後、桐生が大阪の城に駆け付けた時は武者を引き連れて殺そうとするも失敗した。

渡瀬組

『5』に登場した組。大阪北に拠点を持ち、郷田龍司率いる二代目郷龍会亡き後の近江連合において一番の武闘派として知られている。

渡瀬勝(わたせ まさる) - 西凛太郎
七代目近江連合若頭で、直参渡瀬組組長。背中の刺青は阿修羅[1]。勝矢が撃たれた時は「なんで俺の事守ったんや」と涙し、自分を利用していた青山の死さえも深く悼み、親である黒澤に裏切られた時も恨みよりも寂しさを感じるなどの義理人情に満ちており、また好戦的だが、裏表が無く人間関係には律儀なために人望を集めていた[注 20]。また、兄弟分には近江連合本部長の勝矢や代紋違いである東城会本部長の青山がいる。戦闘では強力な打撃技やタックルなどの豪快な技を多用する。七代目危篤後の跡目争いでは最有力と見られており、自身も既に継いだ後のことを考えているために桐生のいない東城会を敵として物足りなく感じて彼を東城会へ復帰させるために福岡へ向かったが、取り合って貰えなかった。その後、埠頭での東城会と八幡組の抗争では乱入してくる桐生の抑えとして青山に呼ばれるが、桐生の条件を飲んで立会人として中立の立場を守り続けた。福岡の騒動後は跡目争いにケリを付けるために大阪に戻ったところを各地で起こった事件の黒幕が勝矢であることや逢坂興業が神室町入りをしたことを聞いて激怒し、組を引き連れて東京へ向かい、桐生や冴島と共に勝矢の元に現れて彼の真意を知ったことで潰し合いを演出するために桐生と戦うも完敗する。その後は現れた黒幕である黒澤に発砲されるも勝矢に庇われ、近江八代目を継ぐことを頼まれる。その後、勝矢が収容された病院ですれ違った品田との問答で自身の取るべき道を決めて北方組や山笠組と共に神室町から黒澤一派を追い出す。決着後は協力してくれた秋山に感謝の意と共に頭を下げ、秋山に「アンタって人の器のデカさが身に染みて分かるよ」と恐縮させた。

逢坂興業

『5』に登場した組。蒼天堀の近郊に工場一体型の事務所を構えており、大阪芸能の社長の顔も持つ会長の勝矢に代わって若頭の金井が取り仕切っている。また、産廃処理(処理を施さない悪質なもの)などで莫大な利益を上げており、上納金で近江連合を支えている。

勝矢直樹(かつや なおき) - 吹越満
七代目近江連合本家本部長兼直参逢坂興業会長で、「大阪芸能」の社長。45歳。背中の刺青は[1]。渡瀬からは「勝っちゃん」と呼ばれており、自身も渡瀬を「兄貴」と呼んでいる。また、事故で辞めざるを得なくなったものの、かつてはアクション俳優として活躍していたために相手に真意を悟らせない程の高い演技力を持っており、普段の冷静沈着な態度とは逆に真島の手紙を奪取し損ねたことのケジメとして金井の顔に「脅すんだったら一発でちゃんと決めてこいや」と言ってタバコの火を押し付けるなどの極道らしい一面も覗かせた。戦闘では一回転ドロップキックなどのアクション俳優時代からの衰えを感じさせない動きを見せる。真の黒幕に対抗するための演技として近江七代目の危篤による跡目争いに勝利するために失踪中の真島の首獲りを狙い、その居場所が記された真島から朴社長宛てに送られた手紙を回収せんと遥達を付け狙いながら各地で起こった東城会と近江連合の騒動の黒幕の如く振る舞うが、同時に黒幕に遥が狙われるのを阻止した上で計画済みだったT-SETとの合同コンサートを行うために遥のコンサートを中止させるという行動も起こす。物語終盤では黒幕を引きずり出すために敢えて黒幕が狙う同士討ちの誘いに乗り、神室町ヒルズに桐生や冴島、渡瀬を呼び出し、最後まで残った人間が黒幕を倒して事件を収拾させることを三人に約束させて冴島と戦うも敗れる。その後、現れた黒幕の黒澤から渡瀬を庇い、撃たれて重傷を負うが、手術により一命を取り留める。
金井嘉門(かない かもん) - 石川英郎
逢坂興業若頭で、強面且つ2m近い身長と屈強な体格の持ち主だが、実は黒澤一派の一人である。ドスの扱いに長けており、それに加えて秋山の足技を何度受けても立ち上がる程のタフさも持っているために秋山から「化けもんか」と評された。戦闘では貫手手刀といった危険な攻撃を多用する。黒澤の命令で重要な鍵となる朴の手紙を付け狙うが、同時に表向きとして近江七代目の危篤による跡目争いにおいて自身の親を八代目にするために手紙を狙うという行動も行う。その後は手紙を持って新大阪駅に単身出向いた遥を追い詰めるが、それに勘付いた秋山により阻止され、ケジメとして勝矢によって顔にタバコの火を押し付けられる。その後、黒澤を一時追い詰めた大吾を銃撃し、後に神室町に部下を引き連れて再び秋山を襲撃するも完膚なきまでに叩きのめされ、更には駆けつけた渡瀬達を見て全国の極道組織を敵に回したことを知り、遂に降参する。

佐川組

佐川司(さがわ つかさ) - 鶴見辰吾
『0』に登場した五代目近江連合直参佐川組組長で、キャバレーである「グランド」のオーナー。遊び人然とした砕けた口調に極道らしからぬ容姿をしているが、一方では少しでも意に沿わぬことが起きれば凶暴性をむき出しにするという極めて危険な性格を秘めている。また、本部長の護衛役を務めており、近江連合の一員として「カラの一坪」を手に入れようと考えている。代紋違いの兄弟分である東城会直系嶋野組組長の嶋野の縁で東京を追われた真島を一時的に預かっているが、後に極道への復帰を望む真島に条件としてマキムラマコトの殺害を命じる。その後も間接的に真島に協力し、後に真島に裏切られた[注 21]ことがきっかけで仲間を使って真島とマコトを追い詰めてその場で殺そうとしたが、突如として現れた世良によって阻止されて撃たれる。その後、日侠連のいる椿園に向かい、そこで世良を撃ってマコトの居場所と立華不動産の存在を知り、真島に対して大阪から出ることを許可する。その後は真島と共に神室町に向かい、後に嶋野から呼び出されて彼の目的を知らされるが、最後は真島と別れた後に護衛すべき本部長を嶋野に殺害されたことや「カラの一坪」が手に入らなかったことにより全ての責任を取らされる形で近江連合の組員によって射殺された。

鬼仁会

『0』に登場した組。蒼天堀の北東にあるビルに事務所を構えている。組長の自由奔放な性格のためか、どこともつるまず誰の縄張りだろうと好き勝手に暴れる問題児と言われていた。

西谷誉(にしたに ほまれ) - 藤原啓治
五代目近江連合直参鬼仁会会長。幼い頃から犯罪に手を染めており、幼稚園でスリや置き引き、小学生でカツアゲ、中学生で車荒らし、高校生でビリケンの娘を殺した犯人を殺害している。また、欲望に忠実な行動ばかりして組ごと近江連合から浮いているものの、人格者を慕う心もあり、留置所を自身のねぐらとして強い相手はあらゆる手段を使ってでも喧嘩に持ち込む程の喧嘩好きである。戦闘ではドスを使い、自ら仰向けになるなどの敢えて隙を晒しての奇襲攻撃を得意とする。グランドを訪れて真島と対面し、彼からマキムラマコトの居場所を聞き出そうとするが、拒否された上に真島との戦いにも敗北し、直後に自身の連絡で駆け付けた警察に逮捕される。その後、留置場で真島と再会し、再度真島と戦うも敗北する。敗北後は自身の現状を明かした上で互いを尊厳を持った人間として認め合うようになり、直後に椿園に向かう真島に同行しようとするも渋澤組に雇われた看守に撃たれ、最後は真島を逃がすためにその場に残った後に命を落とす[注 22]

琉道一家

『3』に登場した沖縄の極道組織。琉球街南のアーケード付近に事務所を構え、現地を愛する義理人情に篤い超地域密着型組織のために地元の人からとても慕われている。また、アサガオがある住宅街はこの一家が縄張りも兼ねて法的にも正式に所有している土地の上に立地しているために一家は仲介人を介して周辺住民に又貸しして賃貸料を得ている。

名嘉原茂(なかはら しげる) - 泉谷しげる
琉道一家組長[注 13]で、名嘉原興業の社長。60歳。刺青はハイビスカスシーサー(獅子)[1]。義理人情に篤く、沖縄を誰よりも愛している。土地買収の件で桐生と揉めて啖呵を切ったが、アサガオの土地買収による玉城組からの脅迫をきっかけに桐生の男気に惚れたことで和解して兄弟盃を結ぶようになる。一年後はCIAの介入によって再び土地買収の件を迫られて拒否したために権利書を奪われた挙句にリチャードソンに銃撃されたが、手術で一命を取り留める。その後はあさがおを破壊した玉城によって闘技場へと拉致されて闘牛に襲われそうになるが、駆けつけた咲を目にしたことで力を振り絞って闘牛を投げ飛ばした。その後、力也を失った際には己の無力さを嘆くようになる。
島袋力也(しまぶくろ りきや) - 藤原竜也
身長177cm、体重76kg、B型[6]
琉道一家若頭で、沖縄と仁義を愛する熱い男。25歳。自身が「沖縄の魂」と称するほどにハブには思い入れがあり、素手の喧嘩を得意とする意味で「ステゴロのハブ」を自称し(実際に確かな実力を持つ)、背中にもシュロの葉を巻いたハブの刺青が彫られている[1]。また、太一を立ち直らせるために覆面レスラー「リッキーマスク」になったこともあるなどの地元の人やアサガオの子供達からも慕われている。戦闘では素早い攻撃を軸に飛び膝蹴りやハンマーパンチを織り交ぜてくる。初めは桐生を敵視していたが、決闘に敗れた後に和解して兄貴と呼び慕うようになり、名嘉原が撃たれて以降は真相を突き止めるために桐生に付き従って神室町で行動を共にするようになる。その後、沖縄に戻り、そこで玉城に誘拐された名嘉原を救うために桐生の後を追って闘牛場へ駆けつけたが、桐生を庇って玉城に撃たれてしまい、最後は桐生の腕の中で息を引き取った。
新垣幹夫(あらがき みきお) - 宮川大輔
力也や名嘉原に憧れて極道の世界に足を踏み入れた琉道一家若衆。髪は金髪で、少々太めの体格をしており、まだ新人なためにミスが目立つところもあって特に食費では琉道一家の家計を困らせている。また、琉球街に実の父親がいるために地元住民からも「幹夫ちゃん」と呼ばれるなどのどこか憎めないような愛嬌を持ち、また大工を目指していた時期があったためにアサガオに来たマメ用の犬小屋を作ったこともある。力也と同様に桐生と和解し、以後は桐生のことを叔父貴と呼ぶようになる。その後、強引に土地買収をしようとする峯と玉城組からアサガオを守ろうとしたが、玉城組の構成員が破壊しようとする犬小屋を守ろうとして重傷を負ってしまう(犬小屋も後に破壊された)。その後のエピローグでは一命を取り留め、無事に退院した後に再び犬小屋を作る。
(さき) - 庄司宇芽香
名嘉原の養女。12歳。スケッチブックを用いた意思疎通を行うが、年齢に似合わぬ卓越した画力を持っている。両親から虐待を受けた挙句に母に捨てられ、更には父が首を吊って自殺する光景を目撃した経験から心因性失声症となるが、後に名嘉原銃撃事件の襲撃者を目撃した際は犯人の似顔絵を桐生に渡し、また実父のように慕っている名嘉原の似顔絵を玉城や実の母に誘拐されて桐生に救われた後に渡す。その後、闘牛に襲われる名嘉原の窮地に声を発して以降は会話が出来るようになり、アサガオの子供達とも打ち解ける。

上野誠和会

『4』に登場した25年前には東城会と権力争いをしていた極道組織。東京都下の郊外に拠点を持ち、冴島による襲撃事件から東城会と「親戚」としての関係及び神室町不可侵の盟約も同時に結ぶが、組織の小ささから月毎に「寄付」という形で東城会に上納金を支払っており、親戚団体というよりは傘下組織的な扱いをされている。物語後半には事実上のトップである葛城の死と谷村や桐生との衝突により壊滅状態に陥る。

上野吉春(うえの よしはる) - 矢田耕司
上野誠和会総長。25年前に出所直後に立ち寄ったラーメン屋にて冴島の襲撃を受けて組員18人を殺害されるも負傷はせずにこの事件を契機に東城会と和解し、また事件の際に自分の身を挺して庇ってくれた葛城を若頭に昇格させる。その後、高齢のために組の指揮を全て葛城に任せた上で自身は病床に伏せることとなる。
葛城勲(かつらぎ いさお) - 立木文彦
上野誠和会若頭で、25年前の襲撃事件における数少ない生き残り。47歳。狡猾且つ用心深い性格で、目的のためには自ら傷を負うリスク等も含め、手段を選ばないが、その反面、自分が立てた計略に狂いが生じたり、自らが窮地に追いやられると、露骨に動搖を見せるなどやや脇が甘い一面もある。自身と接触した谷村を罠に嵌めるなどしていた他、自らの出世のために柴田と共謀して25年前の襲撃事件を裏で仕組んだ[注 23]が、杉内と宗像の力によりその事実は隠蔽される。その後は上野誠和会の若頭補佐である伊原が金村興業若頭である新井に殺害されたことを東城会会長である堂島大吾に訴え、和解の条件として新井の首もしくは建設中の神室町ヒルズの経営権を要求するが、手を組んでいた宗像の介入で失敗した。その後、宗像に対して優位に立つために賽の河原で冴島と靖子を拉致し、二人の身柄と秋山から奪った1000億と引き換えに極秘ファイルを取引しようとするが、城戸に撃たれて極秘ファイルを強奪される。しかし、万一に備え、防弾チョッキを着込んでおり、それを見抜いた冴島を隙を突いて銃撃するが、靖子が必死に庇ったことで失敗し、皮肉にも冴島を陥れた25年前の襲撃事件と類似した状況となった中で、瀕死の状態の靖子に谷村から預かった拳銃を向けられて怖気づき、命乞いをするも覚悟を決めた彼女に頭を撃ち抜かれて絶命する。
伊原勝(いはら まさる) - 藤本たかひろ
上野誠和会若頭補佐。戦闘ではキックボクシングを使う。葛城の指示で三島と共に神室町内のキャバクラである「エルナード」で暴れていたところを秋山に一蹴されて逃亡し、その後は仲介に入った新井によって射殺される。
三島豊(みしま ゆたか) - 金光祥浩
上野誠和会構成員で、伊原の弟分。エルナードで秋山に喧嘩を吹っかけるもあっさり気絶させられ、伊原に連れられて逃亡する。伊原の死体を発見後は上野誠和会本部へ駆け込むが、偶然にも隣室で葛城の電話を聞いてしまい、電話の内容から自らの命が危険と察知し、長い間は隠れ過ごすようになる。その後、事件の一連を語ることを条件に身柄を確保してほしいと谷村に強く願望したが、直後に葛城と繋がっていた杉内に射殺された。

山笠組

『5』に登場した福岡の永洲街を治める極道組織。永洲街の北側に事務所を構えており、構成員は傘下組織も含めてジャージを着用していることが多い。

斑目忠(まだらめ ただし) - 内海賢二
山笠組組長。高齢でありながら常に冷静に戦力の分析や極道が抱える現状を理解しており、プライドを捨てて盃交渉にやってきた堂島大吾を敬って受け入れようとするなどの抗争ではなく対話による解決もあると考えている。また、古い極道らしく礼儀作法を重んじ、若くも礼節を弁えてる大吾の姿勢に共感を覚え、全国規模の東城会や近江連合に比べて所詮は一地方の勢力に過ぎない山笠組であることを自覚している。東城会との盃交渉の際は青山の騙し討ちに遭って重傷を負うも一命を取り留める。その後は病室に桐生を呼び出し、全面戦争を避けるために山笠組の解散を宣言すると同時にその書状を桐生に手渡すが、解散してもらいたくない桐生によって八幡の前で破り捨てられる。その後、神室町から黒澤一派を追い出すために八幡組一同を引き連れて駆け付ける。

八幡組

『5』に登場した組。永洲街の中心部付近にあるビルを拠点としている。

八幡(やはた) - 浜田賢二
山笠組若頭で、直参八幡組総長。赤ジャージを着て永洲街を闊歩し、街の風紀を守っているが、九州男児らしい血気盛んな性格で、考えるよりも先に手が出る性質である。また、斑目を担ぎあげることを一義に置いているために東城会のような巨大な組織に対しても強い態度を崩さず、巨漢にスキンヘッド、頭の大きい傷跡が見る者を威圧するが、義理人情に厚い一面を持つ。戦闘ではボクシングが主体だが、蹴り技や頭突きも使用する。青山の策略によって斑目襲撃の実行犯を桐生と誤認し、拳を交えるも敗北した。その後、解散宣言の書状を目の前で破った桐生にまたも勝負するも再度敗北し、桐生に恩義を感じるようになる。また、東城会に対して激しい復讐心を抱き、全面戦争も辞さない構えでいたが、桐生の男気を知って山笠組の命運を彼に託すと桐生が言葉通りたった一人で東城会を倒すのを見届け、その実力に驚愕した。その後は神室町から黒澤一派を追い出すために八幡組を連れて駆け付け、黒澤の野望を阻止する。

北方組

北方大蔵(きたかた たいぞう) - 塩屋浩三
『5』に登場した北方組組長で、札幌の月見野で「雪まつり」を中心とした地元のお祭りを仕切るテキ屋の元締め。地域密着型の極道として知られており、それ故にみかじめを一切取らない。堂島大吾の代理で札幌を訪れた真島吾朗から五分盃を交わしたいとの話を受けるが、その会談の最中に起こった真島吾朗死亡事件の容疑者として冴島から疑われる。その後は冴島に真実を語る前に馬場に狙撃されて意識不明の重体に陥るも一命を取り留める。その後、神室町から黒澤一派を追い出すために北方組一同を引き連れ、彼らの野望を阻止する。

陽銘連合会

『6』に登場した東城会や近江連合に次いでNo.3の座に位置する広島の名門の極道組織。巌見系列の事業をフロント企業としており、広島一帯を支配する程の力を持ち合わせている。また、他のどの組織からも中立を貫いており、近江連合とも過去に何度か戦争をしているが、全て退けている。

巌見兵三(いわみ へいぞう) / 来栖猛(くるす たける) - 津嘉山正種
巌見造船の創設者で、「来栖猛」の渡世名として務めている陽銘連合会の会長。世界的規模の造船会社を一代で築き上げた程の辣腕を誇り、90歳近い高齢を感じさせない威厳も放っている。また、実権は息子である恒雄に委ねているが、その存在感はいまだ健在で、国の政治にも影響力を持つとされている。大道寺稔から課せられた「尾道の秘密」を守るために陽銘連合会という組織を旗揚げし、更にはその秘密を子分である広瀬徹に打ち明けて以来、直属の刺客として使ってきた。その後、桐生と対面した際には、恒雄への牽制を目的に東城会と五分の盃を交わすために桐生に見届け人になるように頼むも断られる。その後は尾道の秘密を知った桐生及び南雲達の始末を広瀬に命じ、それを拒否されたために広瀬を殺害するが、自身も尾道の秘密を桐生らに暴かれたために大道寺から見限られ、最後は大道寺から殺害の依頼を受けた恒雄と彼に通じていた小清水によって殺される。その死は公には拳銃自殺として公表された。

小清水組

小清水寛治(こしみず かんじ) - 谷田歩
『6』に登場した陽銘連合会若頭で、直系小清水組組長。会長に代わって現在の陽銘連合会の実質を握っているとされており、陽銘連合会の後継者と目されている。また、若頭まで昇りつめるだけの頭脳と度量を持っているが、根本は武闘派であるために強者との死闘を渇望している。戦闘では防御を崩す程の重い打撃やドスを用いて戦う。菅井や巌見恒雄と裏で繋がっているために彼らに従って動いていたが、次第に使われることに嫌気が差すようになり、二人の命で清美を射殺しようとした際には、彼女の為に自らの命を投げ打った染谷の行動に同情し、敢えて空砲で彼女を助け、清美が殺されたと誤認された後は彼女を密かに匿う。その後、最後の戦いではその真実を明かす事なく大勢の手下と共に桐生や南雲を相手に戦うも敗北する。事件後は清美を解放し、更には巌見の逮捕で不在となった陽銘連合会の会長に就任する。

舛添組

舛添耕治(ますぞえ こうじ) - 高木渉
『6』に登場した陽銘連合会直系舛添組組長だが、実は祭汪会の構成員で、同時にスパイである。極道然とした厳めしい容姿と粗暴な振る舞いをしており、カタギだけでなく部下からも恐れられている。戦闘では中国武術らしき技を駆使する他、必ず部下を連れて対峙し、倒れた部下に発破を掛けて起こすことで戦線復帰させる。達川と同様に黒孩子だった時に祭汪会に救われており、構成員となった後はロウの密命を受けて彼の息子である宇佐美勇太を幼少の頃から監視し続け、彼が陽銘連合会に所属した時には自身も達川と共に監視のために陽銘連合会に入るが、後に澤村遥が勇太の子供を妊娠したことを知るとロウの命を受けて出産を阻止するために達川と共に遥に対して「子供を墜ろすよう」に迫る。その後は広瀬によって遥が匿われてしまったために取り逃がしてしまい、後に遥がハルトを出産したことを知ると遥を取り逃がしてしまった事もあってそれをロウに報告することも出来ず、結局は隠し通そうとしたが、ロウのもう一人の息子であるジミー・ロウが殺されたことをきっかけに祭汪会が勇太の身辺を探るようになってしまい、それによって「いつか事実を知られるのではないか」と焦るようになる。その後はいざこざの末に己の身分を桐生達に明かし、以降は祭汪会の構成員として行動するが、後に遥の件もあって裏切ろうとした達川が祭汪会に全てを露見された後で粛清された様をエドから直接聞かされ、それにより「いつかは自分も達川の二の舞になるかもしれない」と怖気づき、広瀬に対して「会長に自分を匿ってもらえるように口利きする」という条件で桐生達に全てを明かす。その後、ジングォン派の構成員が襲撃してきたことでその場から逃げ出すが、最後は広瀬によって射殺された。
広瀬一家

『6』に登場した広瀬徹が仕切る舛添組系の末端組織。尾道仁涯町の寂れたスナック街を縄張りとしている。

南雲剛(なぐも つよし) - 宮迫博之
広瀬一家若頭。粗忽で直情的なものの、感情豊かな義理人情に篤い憎めない性格で、ヤクザでありながら岡惚れしている笠原清美からみかじめを取らないなどの実利よりも情を優先したり、清美を助けに行く際に正体がバレないように被った覆面をうっかり脱いで正体を晒してしまったり、神室町を訪れた時には桐生達の目を盗んでソープに行くなどのいい加減且つ抜けた面もあり、一家の若衆から極道としてはあまり尊敬こそされていないが、彼らのことを大切に思っている為、友人としては慕われている。また、若頭という肩書きに恥じぬ強さも秘めており、東城会、ジングォン派、祭汪会といった名だたる極道やマフィアの構成員を複数人以上同時に相手にして軽く叩きのめしたりと確かな喧嘩の実力も持っている。戦闘では右の拳骨を高く掲げた構えを取り、大振りながらも勢いを乗せた打撃を放つ。
当初は広島を訪れた桐生を清美の恋敵であると決めつけ、一方的に目の敵にし、街中や草野球の試合などで、事ある毎に突っかかっていたが、清美の店からみかじめを取らない一件で舛添から追求され、連れ去られて暴行を受けていたところを桐生に救われる。その際、どれだけ痛めつけられようとも、シノギよりも清美を守るという信念を曲げなかった事から桐生から一人の漢と認められ、自身も考えを改めて桐生を兄貴と呼び慕うようになる。その後は遥の事故の真相を追うために桐生と行動を共にし、桐生の片腕としてジングォン派や祭汪会、小清水や菅井といった強敵を相手に奮闘し、終盤には桐生からも「兄弟」として認められる。事件終結後は広瀬一家の建て直しに奔走する一方、清美の元夫の染谷から清美と娘のヒロミを託されたことで尾道仁涯町にヒロミを迎え入れて二人を守っていくことを誓う。
宇佐美勇太(うさみ ゆうた) - 藤原竜也
広瀬一家若衆で、ハルトの父親。幼馴染の達川に誘われるまま何となく極道の世界に足を踏み入れた経緯から将来の夢も抱かずに一家の面々と怠惰な日々を過ごしている。戦闘では強力な打撃のラッシュを繰り出し、桐生のラッシュを振り払う程の威力を持つ。当初は桐生と対峙していたが、いざこざを経て南雲と同様に彼を兄貴と呼ぶようになる。その後、遥の事故の真相を追う桐生と行動を共にするが、後に自身がビッグ・ロウの息子(同時にジミー・ロウの弟)であることやハルトが自身と遥との間にできた子であること、自身の血筋が原因でハルトが狙われていることが判明し、遥やハルトを守るために祭汪会の本部に火を放ってビッグ・ロウを道連れに死のうとしたところを助けに入った桐生に親子共々助けられる。その後は自身を取り巻く環境の全てを受け入れ、桐生や広瀬一家の仲間と共にハルトを巡る事件に終止符を打ち、事件後は沖縄に渡ってアサガオで遥やハルトと共に暮らす。
松永孝明(まつなが たかあき) - ドロンズ石本
広瀬一家若衆で、勇太や直人の兄貴分。見た目の厳つさに似合わずにマイペースな性格だが、極道として筋を通す信念と男気を持っており、弟分達からは慕われている。また、店に戦艦大和の模型を飾る程の模型や船が好きだったりブス専という一面を持つが、それが災いしてシノギとして店長を任されている「モレノ」というスナックでは従業員は不細工な女性一人のみで、客足はあまり良くない。戦闘ではスマートな構えから強力な攻撃を繰り出してくる。当初は桐生を目の敵にし、南雲が彼を兄貴と呼び慕うようになっても尚も桐生を認められずにいたが、小清水に捕まった際に助けられ、更には桐生の素性を初めて知ったことで彼を兄貴として認めるようになる。
田頭直人(たがしら なおと) - 細谷佳正
広瀬一家若衆。若頭の南雲よりシノギに真摯な松永を慕っており、天然ボケ気味な松永を支えるために頻繁に行動を共にしている。また、一家の構成員としては唯一ネットやSNSに通じており、博識且つ気の回る性格をしている。戦闘では柔道のように襟を守る構えを取り、重い打撃や足払い、巴投げといった技を用いる他、勇太との共闘では連携技を使う。桐生と協力関係を築いてからはその博識ぶりをいかんなく発揮し、ナビゲーターのような活躍をした。

海外組織

蛇華

『1』から登場した中国に本部を置いて横浜一帯を取り仕切っている中国系マフィア組織。『3』で劉の死により日本支部はほぼ壊滅したが、『4』でもその残党が活動していることが判明し、『6』では再進出をしていることも明らかになるが、新たに日本に進出してきた同じ中国マフィアの祭汪会の勢いに飲まれ、以前に比べると遥かに弱体化してしまっている。

劉家龍(ラウ・カーロン) - 龍澤慎一、森川竜太(『極』)
身長183cm、体重79kg、AB型
蛇華の日本支部総統で、中華料理屋「翠蓮楼」のオーナー。48歳。中国武術の達人で、戦闘では素手の格闘に加えて大刀柳葉刀の二刀流、鏢や鉄の鉤爪といった多彩な武器を使いこなす。1993年には偽造パスポートの代金値下げのために桐生に薬入りの祝杯を飲ませて威嚇のために凄惨な拷問にかけた上でなぶり殺しにしようとしたが、風間が単身で救出しに来たために失敗に終わる。その後、2005年には100億円を手に入れるために嶋野と組むが、100億を入手した際の取り分が予想未満だったことに腹を立てて遥を神室町のギャングを利用して捕らえ、更には手に入れたペンダントを「ケチな男」の嶋野ではなく錦山に売る。その後は遥を使って神宮京平を強請ることで大金を入手しようと画策するが、遥を救出しに乗り込んできた桐生に倒される。
『3』では51歳。浜崎と協力しており、部下と共に神室町へ侵攻して力也を拉致することで桐生を誘き寄せたが、桐生との戦いに敗北する。その後、部下に命じて力也を殺そうとするも風間譲二に襲撃されて失敗し、最後は自身も頭を撃たれて死亡した。

真拳(ジングォン)派

『2』に登場したかつては神室町で大きな勢力を誇っていた堂島組によって壊滅した韓国マフィア。神室町で活動していた頃は警察は実態を掴み損ねており、街の治安回復のために堂島組の襲撃を事実上黙認して壊滅を任せた形を取ったことが別所によって明かされている。36人のうちの三人は生き残っており、後々に復讐活動を行うが、最終的には生き残り及び本国の構成員のほとんどが桐生や狭山らの活躍で倒された。『6』では新たなボスとなったハンの辣腕によって組織を再興させると同時に全盛期に近い勢力まで巻き返しに成功しており、これまでの報復を兼ねて神室町に再進出するが、最終的に全戦力を投入する形で向かった尾道で桐生や広瀬一家との抗争に敗れ、ハンの死によって完全に壊滅した。

ボス
かつての真拳派のボスで、鄭秀淵の夫であり、郷田龍司の実父でもある。堂島組の構成員などを殺したために真拳派の始末を命じられた風間と嶋野を相手に戦い、直後に抹殺を拒んだ風間から和解を申し出されるも風間が危機に瀕したと思い込んだ桐生が乱入し、桐生に銃を向けた瞬間に風間に撃たれる。その後、この一連の出来事を風間の謀略と信じたまま、直後に駆けつけた瓦に子供を頼むと告げて息絶えた。
津村(つむら)
真拳派の構成員。津村という名字は日本名で、本名は不明である。戦闘ではムエタイで戦う。利害の一致により手を組んだ郷田龍司の命で風間組事務所爆破を請け負い、また花屋のアジトに潜り込んでスパイとして暗躍し、倉橋が花屋のアジトに乗り込んだ時には桐生に発砲しようとしたが、薫に阻止されて手を撃たれる。その後は寺田と共に現れて桐生を亡き者にせんと襲い掛かるも敗れた。
康珍羽(ガン・ジンウ) - 桐本琢也
真拳派の構成員。整形手術によって一輝と入れ替わり、ユウヤをも欺く。その後、桐生や伊達、瓦を誘き寄せ、更には監禁していた一輝を含めた4人を殺し合いに見せかけて始末しようと目論んだところを直接対面した瓦に見抜かれ、それでも瓦と一輝に重傷を負わせるも銃声を聞きつけた薫に撃たれて絶命する。
韓俊基(ハン・ジュンギ) - 中村悠一
『6』に登場した真拳派の当代のボスで、スターダストの現オーナー。銀色に染めた髪が目立つ整った容姿やスマートな振る舞いとは裏腹に禍々しい残忍性も持ち合わせているが、勇太を人質に取ろうとした構成員を咎めたり、自身に勝った桐生の勝利を称えたりと、戦いにおける観点に独自の「スポーツマンシップ」を取り入れている。また、神室町の風俗業界を利用してスターダストのオーナーの座につくなどのその勢力を拡大させている。戦闘ではもっぱら拳による打撃のみを駆使するボクシングのようなスタイルをとる。巌見恒雄の命を受けて達川と共に遥からハルトを奪おうとしたが、失敗して遥が事故に遭うという結果を招いてしまう。その後、達川の情報を求めてスターダストを訪れた桐生達に自分との戦いに勝てば情報を教えると提示し、最初に戦いを挑んできた勇太を叩きのめすが、次に戦いを挑んできた桐生に敗れ、達川に関する情報を伝える。その後、ハルトを奪うために桐生と広瀬一家の前に構成員と共に現れ、桐生に全ての真相を明かして彼と戦うも敗北する。敗北後は桐生に尾道の秘密に関する情報を伝えるが、最後は密かに桐生の後をつけていた広瀬に口封じの為に射殺された。

ブラックマンデー

『3』に登場した世界的に暗躍する武器密売組織。構成員のほとんどをCIAに潜り込ませており、首領であるリチャードソンも一員として暗躍するが、最終的にはリチャードソンの死により壊滅したと思われる。

アンドレ・リチャードソン - チャールズ・グラバー
身長196cm、体重89kg
ブラックマンデーの首領で、大吾や名嘉原を撃った張本人。51歳。戦闘では二挺拳銃と散弾銃を巧みに使い分け、更には華麗な格闘術を織り交ぜる。神室町に構成員を引き連れて桐生に襲い掛かるも敗北した。その後、東都医大病院で二度も桐生に襲い掛かるも再び敗北した。その後は屋上で用済みとなった峯と桐生を殺そうとしたが、直後に意識を取り戻した大吾に撃たれて負傷し、その隙を突いた峯に羽交い絞めにされ、彼と共に飛び降りの道連れとなって死亡した。

祭汪会

『6』に登場した中国系マフィア。多くの黒孩子を日本に匿った上で戸籍を与えて救うという活動をしており、救われた黒孩子達は恩返しや貢献のために祭汪会と繋がって様々な指示に従っている。また、掟が存在しており、裏切った者は残忍な手口で制裁(つまりは粛清)される。

ビッグ・ロウ - 森田順平
祭汪会の総帥。組織の掟を忠実に守り、裏切った達川を彼の女共々エドに惨殺させるなどの残忍且つ容赦無い面もあるが、一方では相手を殺せばまた自身の命を狙う者が増えてしまうと見なして不用意に手を出さないなどの冷静な面や、曲がりなりにも我が子の事を気にかけようとする親としての情も持ち合わせている。巌見恒雄によってある目的のために利用され、その際に息子のジミー・ロウを失ったために、以降は彼に恨みを抱くようになる。その後、亜細亜街の大火事をきっかけに神室町への進出を本格的に開始する。その後、己の出生に秘められた真実を知ったもう一人の息子の勇太が自身もろとも道連れにするために起こした火事に飲まれそうになるが桐生に助け出される。脱出した後は桐生と勇太に広瀬の正体を伝えた。その後、勇太とハルトには手を出さない事を約束した上で、掟を守れなかった為にまもなく組織から始末されるので二度と姿を見せる事はないと言い残し、桐生に尾道の秘密に近づくヒントになる暗号の画像が納められたSDカードと、勇太の事を託し、神室町から去っていった。
エド - 間宮康弘
祭汪会の幹部で、ビッグ・ロウの親戚。スキンヘッドにサングラスを掛けた巨漢の人物で、嫌味を言う饒舌な一面の裏で殺して良いとみなされた相手には一切の容赦を見せない残忍性も持っており、実際に手打ちのために来た東城会の構成員や裏切った達川を残忍な手口で殺している。戦闘ではカランビットと呼ばれる鎌状のナイフと拳法を使いこなし、その体型からは想像もつかない身のこなしで相手を追い詰める。桐生達と何度も対峙するが、最後は勇太が決死の覚悟で起こした火事に巻き込まれ、亜細亜街から逃亡した。
ジミー・ロウ - クリストファー・シュウ
ビッグ・ロウの実子にして祭汪会の後継者。父親に認められたいという功名心を巌見恒雄につけ込まれ、日本不可侵という方針を無視して亜細亜街の火事に加担する。その後、恒雄から父親共々用済みと見做され、殺害された。その死は東城会によるものとされ、当初は予定調和であったはずの東城会との抗争を激化させるための建前に使われた。
達川(たつかわ)
祭汪会の情報員。黒孩子だった時に祭汪会に救われており、いずれは組織に貢献してもらうという名目でスパイとして陽銘連合会に入る。その後、祭汪会を裏切ってハン・ジュンギと手を組み、遥からハルトを奪って巌見恒雄に売りつけようとするも失敗し、逃げた遥を車で追うが横から来たトラックにハンドルを取られて遥を誤って轢いてしまう。その後、裏切った事が祭汪会に露見し、エドによって恋人を殺す様に脅されて殺害した後、自身も無惨に殺される。

その他の組織

亜門一族

最強を自負する暗殺者集団。一族の者は皆は透過率の低い黒のサングラスをかけているのが特徴で、「女は男と拳を交えてはならない」という鉄の掟がある。また、いずれも最終ボス以上の強敵で、最高まで成長させた主人公でも打ち倒すのは至難の業である。

亜門丈(あもん じょう) - 細川一毅[7](『3』以降)
シリーズを通して条件を満たすことで登場する隠しボス的存在のキャラクターで、格闘術だけでなく銃火器や武具をも使いこなす戦闘のエキスパートであり、古牧宗太郎すら倒す程の実力者でもある。戦闘では段階的に戦闘方法を変えてくる。
『2』では桐生に倒されたことで彼を倒すために世界各地を回り、ありとあらゆる戦闘のスキルを会得し、究極の肉体作りに励む。
『3』では「敗北した上に生かされることは死よりも屈辱だ」という激しい復讐心を持つことになる。その後、彼を倒すために「IF7」を南田に開発させ、「IF7」のフィードバックシステムによって最高まで成長した桐生を圧倒した上に桐生の装備武器も使用不能にしてしまう程の力を付けた。戦闘では二振りのレーザーソードとリチャードソンに似た二丁拳銃スタイルで戦う。
『4』では主人公が4人に増えたことに合わせ、弟子の一也や次朗、三吾と共に登場する。戦闘では弟子達のスタイルを使い分ける他、新たな兵器としてどこからかレーザービームを発動させてくる。
『5』では『4』と同じく一也や次朗、三吾と共に主人公達と対峙する。戦闘では桐生と似た格闘術を用い、主人公達の絶技である「怒龍の気位」と「エアストライク」の複合技による猛攻を仕掛けてくる。
『0』では一族の好敵手となるかを見極めるために真島と対峙する。戦闘では桐生と同様の格闘術の他、投擲武器にポケットティッシュや回復剤の偽物を混ぜてインベントリの空きにねじ込む攻撃を繰り出す。また、一定の体力が減るとドスを取り出し、真島さながらの動きで翻弄してくる。
『極』ではリメイク作である事を意識したメタフィクション的な選択肢が追加されており、どちらを選んでもプレイヤーに向けての感謝を述べるなど『2』以降に見られるような強い報復心はない。戦闘では『0』でのスタイルと基本的に同じだが、一度体力が尽きて復活するタイミングでスタイルを切り替えるようになった。またグレネードの投擲やブレイクダンスのような起き上がり攻撃が追加されており、体力が少なくなる程に攻撃速度と移動スピードが速くなる。
『6』では巌見恒雄や秋山といった強敵に似た格闘術とアルティメットヒートモードを駆使しつつ、多数のドローンを展開して桐生の行動を妨害しながら自爆機能つきの自動掃除機を用いて追い詰めてくる。また、窮地に陥いると桐生の強力な攻撃を防ぐ球状のバリアを張る。撃破後は「いつでも桐生の命を狙っていい」という条件付きで桐生会の仲間に加わる。
亜門一也(あもん かずや)
『2』に登場した丈の弟子の一人。最初の刺客としてチャンピオン街で桐生と対峙する。戦闘では二振りの大斧を使用する。
『4』では前哨戦と称して秋山と戦う。戦闘では『2』と異なり素手(峯と似た格闘術)で戦うが、身のこなしが非常に軽く、ダメージを与えるのは困難である。また、体力が一定まで減ると回避力が極端に上がる。
『5』ではふたたび秋山と先鋒として戦う。戦闘では秋山と同様に素早い動きや足技を駆使し、翻弄してくる。
亜門次朗(あもん じろう)
『2』に登場した丈の弟子の一人。二番目の刺客としてセレナ裏で桐生と対峙する。戦闘では武器に特殊な銃を使う。
『4』では冴島と対峙する。戦闘では防御不可能の特殊なハンマーを扱い、常時に少しずつ体力が回復するために倒すのは困難であるが、掴みに弱いという弱点も持っている。
『5』ではふたたび冴島と対決する。戦闘では金井とよく似た格闘術を用い、体力が一定まで減ると分身を生み出してくる。
亜門三吾(あもん さんご)
『2』に登場した丈の弟子の一人。最後の刺客として劇場前広場で桐生と対峙する。戦闘ではバズーカ砲を武器に戦う。
『4』では谷村と相見える。戦闘では二挺のサブマシンガンを武器に戦い、また谷村と同じく捌き技をこなすなどの格闘にも優れる。
『5』では谷村が不在のため、代わりに連れてこられた品田と戦う。戦闘では品田と同様に様々な武器を使いこなす。
亜門乃亜(あもん のあ)
『5』に登場した特定の条件を満たすことで遥の前に姿を現す亜門一族の長女。他の亜門一族と同じくサングラスを着用しているが、愛用品はフレームがハート型の個性的なものである。ダンスバトルでは体力を大幅に削り取るヒートを使い、ライブバトルでは通常より複雑な譜面での対決を強いられる。丈に育てられて自らも暗殺の訓練を受けたものの、前述の掟により桐生と拳を交えられないことを歯がゆく思っており、後に遥がアイドルとして「戦い」の日々を送っていることを知って同じ土俵での勝負を挑む。エピソード終了後は亜門丈の桐生に対する執着とは違って遥をライバル視してはいるものの、殺害対象としては見ておらずに互いに競い合うライバルとして遥のことを認める発言をした。
亜門創(あもん そう)
『0』に登場した亜門丈の父で、当時の亜門一族の長。桐生が一族の繁栄を阻む存在になることを夢で見たことで桐生と対峙する。戦闘では旧式の鋳造砲に似た大砲を使用し、正面の砲撃と上に向けての連続の砲撃に加え、桐生が気絶すると絶大な威力を誇るレーザービームを発射する。また、体力が減ると素手で戦い、更にはヘリコプターを呼んで空から椅子や机、無敵となるドリンクを落とすという攻撃も行う。

復讐者

『3』に登場するかつての錦山組若中だった荒瀬和人がボスを務める謎の組織。劇中ではボスである荒瀬を含めて21名のヒットマンが登場(部下を従えている者もいる)し、堅生会を潰すために行動している。

新崎英輝(しんざき ひでき)
復讐者の一人で、その中でもNo.2と言っても良い存在。普段はミレニアムタワーの前で「HIDEKI」としてギターの弾き語りをやっているが、殺し屋としての実力は高く、「神速の刃」の異名を持つ。戦闘ではナイフと素早い動きを武器に戦う。かつては凄腕のヒットマンとして活躍していたが、ある時に不意に金で利用される仕事に虚しさを感じて失踪し、荒瀬と出会って復讐者の一員となる。その後、遂に自身が動かなければならない状況となり、対峙した桐生に敗北したことでプライドを傷付けられ、荒瀬と同様に桐生への復讐のために再度激突し、それでも勝てずに最後は荒瀬と共に桐生に挑むも敗れ去る。その後は全てを知ったことで堅生会襲撃を止めると発言した荒瀬と共に去って行った。
「殺し屋」コータロー
ポジティブ且つ軽い性格の若者。殺し屋を名乗っているが、実際は人間の命を絶つということに対する恐怖心を克服できなかったことから誰一人殺しておらず、それを指摘されると逆上する。また、復讐者の幹部となっている高名なヒットマンの弟子であったために殺し屋だったことに対しては自分なりのプライドを持っている。戦闘ではスタンガンを使用する。堅生会に連れてこられた後は通販に興じたり、ネットニュースで和んだりとインターネットを満喫しているが、更生する意思も確かであるために復讐者のイベントが終盤に差し掛かると就職先を探すようになる。『4』では桐生のサブストーリーに登場し、更生して社会復帰を果たしており、それでも勤務態度の悪さ(特に言葉遣い)からバイト先を転々としていたが、最終的には桐生のアドバイスに助けられたことで新たに就職した寿司屋「寿司吟」では接客時の言葉遣いと態度を改めることに成功した。

JUSTIS

『6』の「クランクリエイター」のイベントに登場するチーム。名前の由来は英単語の「JUSTICE」だが、結成時にジョーやオカダが綴りを覚え間違えていたために「JUSTIS」となっている。かつて神室町で幅を利かせていた「カラーズ」と呼ばれるギャング集団を倒すため、正義を貫く若者達によって作られたチームだが、現在はギャングチームと遜色のないチームに成り下がっている。

オカダ・カズチカ
「JUSTIS」のリーダー兼六狂人の一人で、ジョーの親友。金の雨を降らせるという意味で「レインメーカー」という異名を持ち、メンバー3000人をたばねる圧倒的なカリスマ性と強さを誇る。戦闘スタイルは松永と同じで、必殺技として自身の異名と同じ名の「レインメーカー」を使用してくる。かつてカラーズを壊滅に追い込んだために殺月の報復に遭い、その際に恋人を守ることが出来なかったという悔恨から「JUSTISをもっと強くしたい」と考えるようになり、善悪や誰彼問わずに強いメンバーを引き入れるようになってしまい、JUSTISを思想が大きくくずれたチームへと変えてしまうが、それでも殺月に復讐することを内心で誓っており、裏で殺月と繋がっていたコウメイをわざと泳がせ、更にはJUSTISに立ち向かわせるためにジョーをわざと抜けさせる。その後、自身の計画通りに事が進んだ後は全てを明かし、コウメイと殺月を倒した上でJUSTISを完全に壊滅させるために桐生会に協力する。
コウメイ - 武田直人
JUSTISの参謀役。六狂人程の腕っ節はないものの、その狡猾さと悪知恵を武器にオカダの右腕的存在として君臨しているが、兵隊の数で有利不利を判断したり、想定外の事態には狼狽えるなど策士としては未熟な一面がある。JUSTISを発展させていく裏でJUSTIS乗っ取りのために黒幕の殺月と協力し、強いメンバーをJUSTISに引き入れた上で密かに自分達の味方に付けるなどの計画を着々に進めていた。その後、JUSTISが桐生会に敗れると本性を露わにして同時に殺月を紹介し、今度は自身がJUSTISのリーダーになることを宣言するが、オカダにその目的や行動は当に見抜かれていた事や殺月を誘き出す為に敢えて泳がされていた事を聞かされ、オカダから「リーダーとしては三流」と辛辣な評価を下された。後に桐生会に勝負を挑むも殺月と共に返り討ちに遭い、殺月よりも一足先に倒れた。
棚橋弘至(たなはし ひろし)
JUSTISの六狂人の一人で、オカダやジョーの友人。オカダの豹変の理由を知っているために彼の暴走を知りながらもオカダを支え、またJUSTISを抜けたジョーの心情も理解しているなど強さだけでなく仲間思いの優しさも持ち合わせている。戦闘スタイルはルチャで、必殺技として「スリング・ブレイド」を使用してくる。神室町で桐生達に敗れた後、オカダの豹変の理由を話しジョーと共にオカダを助けるために桐生会に入ると同時に本来のエアギターをしたり「愛してマース!」と叫んだりする明るいキャラクターに戻る。
天山広吉(てんざん ひろよし)
JUSTISの六狂人の一人。かつては小島と共にカラーズに所属しており、オカダに敗れた事で小島と共にカラーズを抜けてJUSTISに入った。戦闘では剛腕を生かした攻撃を得意とし、必殺技として「TTD」を使用してくる。神室町で小島とのタッグで桐生とジョーと戦うが敗れ、「負けたらそのチームに入る」というポリシーに従って桐生会に入る。
小島聡(こじま さとし)
JUSTISの六狂人の一人。天山とのタッグは「テンコジタッグ」と呼ばれ、組むことで通常の倍以上の実力を発揮する[注 24]。戦闘スタイルは渡辺正高と同じで、必殺技として「ラリアット」を使用してくる。桐生達に敗れた後は天山と同様に桐生会に入る。
内藤哲也(ないとう てつや)
JUSTISの六狂人の一人。「トランキーロ」などのスペイン語を使った独特な語り口調が特徴で、ヤクザやマフィアに知り合いが多く、桐生が東城会の四代目という事も知っていた。戦闘スタイルはルチャで、必殺技として「デスティーノ」を使用してくる。矢野の敗北後に尾道仁涯町で桐生達と戦うが自身も敗れ、桐生の男気に惚れて桐生会に入る。
矢野通(やの とおる)
JUSTISの六狂人の一人。元々は窃盗や詐欺のスペシャリストで、オカダに引き抜かれてJUSTIS入りした経歴を持ち、「敏腕プロデューサー」と称して仲間たちに様々なあくどい仕事をさせている。戦闘スタイルは金井と同じで、必殺技として「鬼殺し」を使用してくる。JUSTISの切り込み隊長として尾道仁涯町で桐生達と対決するが敗北し、敗れた後は心を入れ替えたとして桐生会に入る。

警察

警視庁

須藤純一(すどう じゅんいち) - 田中允貴小原雅人(『極』)
『1』に登場した警視庁刑事部捜査第一課の課長(階級は警視正)で、かつての伊達の部下。伊達に事件の捜査を依頼し、神宮の圧力を受けた警視庁上層部より伊達の行動を監視するように命令されていたが、最後には伊達を信じて和解する。終盤では神宮のマネーロンダリング事件を伊達と共に解明した。
『2』では前作で上層部の命令を無視したために組織犯罪対策第四課課長へと飛ばされてしまうが、後に大阪に渡った桐生の身辺保護を別所に依頼する。
『3』では冒頭にのみ登場し、近江連合との抗争終結後に警察の上層部が倉橋の不祥事を隠すために自身が昇進させられることが決定して念願の一課に戻ることを伊達に明かす。
『4』では杉内の身柄を拘束するために陣頭指揮を執るが、発砲命令を出すことを躊躇って杉内の逃走を許してしまう。その後、最終決戦の際には伊達に無理矢理従わされ、宗像の汚職を暴露する号外記事をばらまいた。
瓦次郎(かわら じろう) - 寺島進
『2』に登場した警視庁公安部外事二課の刑事(階級は警部補)。通称として「鬼瓦」と呼ばれており、また韓国語に精通している。26年前に神室町で起きた真拳派と堂島組との抗争事件を担当した際に風間に殺された真拳派のボスの妻であるスヨンとその子供(郷田龍司)を助けて避難させ、その半年後に龍司を郷田仁の元へ預けて一人となったスヨンと同居して薫をもうけるが、香港へ単身赴任中に彼女が真拳派の構成員に殺害されてしまい、その復讐のためや薫の過去を消し去るために伊達が刑事になったばかりの頃に不法入国者達(真拳派の構成員)を手当たり次第に射殺(相手も発砲しており、正当防衛で処理される)し、結果として「殺人刑事」と陰口を叩かれるようになった挙句に一課から外された。その後、伊達達が倉橋に人質に取られた時に民代と共に駆けつけ、倉橋に薫との関係をばらされたことで抵抗し、その際に倉橋の銃撃から薫を庇って重傷を負うが、二人で倉橋を射殺した後は龍司の引き取り先以外の全てのことを話して薫に看取られながら息を引き取った。
倉橋渉(くらはし わたる) / 池頻敏(ジ・ヨンミン) - 菅田俊
『2』に登場した警視庁公安部外事二課の課長(階級は警視正)だが、実は真拳派の生き残りでもある池頻敏である。42歳。戦闘では多数の真拳派の部下を引き連れており、中遠距離から拳銃で攻撃してくる。生き残った三人の中では最も復讐心に燃えているために伊達とサイの花屋を人質に取り、桐生と狭山を大阪から呼び寄せると同時に駆けつけた瓦に銃を向けられたことで瓦と薫との関係をばらした後にその場で桐生と戦うも敗北し、最後は薫と瓦に射殺された。
杉内順次(すぎうち じゅんじ) - 遠藤憲一
『4』に登場した警視庁神室署捜査一課の刑事(階級は警部補)。現場一筋30年というベテランだけあって極道相手にも一歩も退かない態度を取っている。また、秋山とは面識があるが、互いに印象は悪く、秋山の金貸しを「ゲーム感覚」と非難し、また不良刑事として知られる谷村に対しても強引な捜査方法から「父の二の舞になる」と苦言を呈して注意を促している。戦闘では空手を主体とするスタイルを使い、谷村でも捌ききれない程の強力な剛拳を振るう。25年前には特別捜査班として上野吉春襲撃事件について谷村の養父と共に捜査していたが、当時の刑事部長であった宗像に提出した報告書の矛盾を指摘されたことで宗像の手駒となってしまい、またそれを突き止めてしまった谷村の養父を殺害してしまう。その後は谷村が接触した三島を射殺して一時は須藤率いる警官隊に確保されるも逃走し、後を追った谷村との戦いに敗れる。その後、谷村の養父を殺害した真犯人は自分であることや本来は警察官ではなく上野誠和会に身を置く極道で、葛城とは「兄弟」であること、更には警察の内情を知るために警察学校を経て刑事になったという異例の経緯だが、30年近く警察官を勤めていた事から刑事としての自分と極道としての自分という二つの立場にジレンマに苦悩しており、がむしゃらに刑事として突き進む谷村のことを心の中では羨ましく思っていたことを告白し、自身の知る全てを語ろうとした矢先に裏で糸を引く宗像の手先であった久井に銃撃され、最後は谷村に看取られながら息を引き取った。
久井聡(ひさい さとし) - 田中秀幸
『4』に登場した警視庁神室署生活安全課の課長だが、実は杉内と同様に宗像の息が掛かった人間である。部下である谷村の素行不良に手を焼いているものの、持ち前の優しさと谷村自身の犯罪検挙率の高さもあってあまり強く注意出来ないでいる。また、見た目とは裏腹に銃の腕前は一流で、狙撃銃を使いこなす。宗像に命じられるままに杉内を殺害したが、宗像の不正に協力してきたことに良心の呵責を感じているために谷村の協力者である趙とメイファを密かに保護し、最後は宗像を騙すための演技を行うと同時に谷村を助けるために宗像に「二人(杉内と谷村)を始末した」と嘘の報告をした後で自殺する。
宗像征四郎(むなかた せいしろう) - 北大路欣也
『4』に登場した警視庁副総監(正式な階級は警視監)で、ノンキャリアながら現在の地位にまで上り詰めた伝説的な人物であり、今回の事件の黒幕でもある。戦闘では神宮と同様に近距離戦を護衛に任せ、自らは逃げ回りながら中遠距離から拳銃で攻撃してくる。25年前の上野吉春襲撃事件の際には警視庁の刑事部長として捜査に関与しており、葛城と杉内の策を見抜いて事実を隠蔽する代わりに葛城と会わせるように要求した。その後、2005年の100億円事件にも関与して裏資金で作った非合法刑務所に集められた囚人を使って犯罪を操作し、警察での権力を不動のものにしようと企むと同時に東城会会長の堂島大吾に攻め寄り、大吾が悩みの種としている上野誠和会を潰す代わりに潜入捜査官の新井を若頭にするようにと要求して表社会(警察)と裏社会(極道)を乗っ取ろうと画策し、更には1000億も桐生達から奪おうと新井にアサガオの子供を人質にすることを指示したところを彼の警察官の誇りとして拒否された挙句に撃たれてしまうが、その銃弾はゴム弾であったために助かっており、最終決戦では大勢の護衛と共に新井の前に現れる。その後は新井や大吾、城戸を消そうとしたところを乱入してきた谷村に護衛もろとも叩きのめされ、更には秋山と伊達の力により自身の汚職を公に暴露されたためにその報復に秋山を撃つも失敗し、最後は追い詰められて新井の拳銃で自ら命を絶った。
本庄(ほんじょう)
『6』に登場した伊達の後輩である刑事。伊達と共に澤村遥の轢き逃げ事件を担当し、その過程で桐生に事件現場を見せたり、事件の概要を説明する。終盤では巌見恒雄の根回しに騙されて伊達が遥とハルトを監禁したと誤解し、二人を救出するために病室を訪れるが、そこで警官に扮していた巌見の仲間によって伊達と共に撃たれてしまい、その後の安否は不明。

大阪府警察

別所勉(べっしょ つとむ) - 赤井英和
『2』に登場した大阪府警捜査四課の課長。通称として「マムシの別所」と呼ばれており、泥臭い大阪弁を喋る。府警に赴任する前は警視庁神室署の四課に所属しており、26年前に瓦と共に真拳派と堂島組との抗争事件を担当していたが、その際に堂島組の襲撃計画を把握しながらも真拳派が市民に与えた被害を考慮して看過した。事件後は真拳派の生き残りである朴会宗を関西へ逃がし、彼に村井という名前を与えた。
ビリケン - 中尾良平
『0』に登場した大阪府警の管轄にある蒼天堀警察署の刑事で、近江連合の極道達に「ビリケン」と呼ばれる蒼天堀の裏社会では知られた存在。幼少時代からの付き合いという経緯から西谷誉とは互いに強い信頼関係で結ばれている。かつて一人娘を不良に滅多刺しにされて殺され、後に逮捕された不良が未成年だったために少年院に送致後はすぐに釈放されたことにショックを受けていたが、当時の高校生であった西谷がその不良を被害者と同じく滅多刺しにして殺害したことをきっかけに「法では裁けない悪」を裁くために蒼天堀の川底に「三途の川底」という闘技場を設立し、以降はそこの管理人を務めると共に副業として金儲けをするようになる。その後、蒼天堀で西谷のいる留置場に入る手立てを探していた真島と出会い、闘技場で3連勝すれば西谷のいる留置場に案内する約束をし、成し遂げた後は約束通りに真島を留置場に案内する。その後は渋澤組に雇われた看守に撃たれ、最後は西谷に逃げるように告げて息絶える。

福岡県警察

古道映立(ふるみち えいたつ)
『5』に登場した福岡県警自動車警ら隊の現職警部補。和田を家まで送った桐生のタクシーに乗って高速道路で走り屋集団である「デビルキラー」に接触し、桐生にデビルキラーと勝負するように依頼する。その後、走り屋の三銃士の一人(二番手)であることや鬼坂以上のスピードとテクニックを誇る実力者であることが判明し、特定の条件を満たすとレースバトルに挑戦出来るようになる。

刑務所

沖縄第弐刑務所

『4』に登場した沖縄に存在する刑務所とは名ばかりの非公式な施設(名目上は「更生促進施設」)。極道上がりの凶悪犯罪者ばかりが収監されているが、これは警察上層部が犯罪を恣意的にコントロールすることを目的として集められたためで、浜崎曰く「極道の墓場」と呼ばれ、刑務官による懲罰で囚人が死亡した場合でも病死で処理される。終盤で宗像の悪事を暴露した号外によって存在が公にされたが、その後は隠蔽されたらしく、『5』では半ば都市伝説として扱われる。

斉藤(さいとう) - 小原雅人
沖縄第弐刑務所の刑務官。粗暴且つ嗜虐的な性格で、懲罰と称して囚人を何人もいたぶり殺している。また、怪力の持ち主である冴島や百戦錬磨の桐生と真っ向からの殴り合いで張り合ったり、何度叩きのめされても食い下がるタフさを持つなどの並みの喧嘩自慢では相手にもならない程の実力を持っている。戦闘では懲罰用の特殊警棒と剛腕を武器に戦う。脱獄しようとした冴島を止めようとするも失敗し、浜崎と共に海の中に消えながらも生還する。その後は所長の命令で靖子を拉致しようと何人もの刑務官と共に旧玉城組のビルに入り、桐生を始末しようとするも倒された。

網走刑務所

『5』に登場した北海道網走にある刑務所。

馬場茂樹(ばば しげき) - 大東駿介
他の刑務所から網走刑務所に移送されてきた冴島と同房の囚人で、北海道の極道組織である北方組の一員だが、実は黒澤一派の一人である。戦闘では足技を主体とした総合格闘術を使用し、細身の体格ながらも大柄の相手に引けを取らない。兄弟のために殺人を犯して服役し、組に捨て駒扱いされたことから外の世界に出ることを嫌がるも冴島の働きにより仮出所を決意した。その後、所内で起こった囚人同士の刺傷事件の犯人にされてしまうが、冴島らの力で無実と証明される。その後は副所長の高坂から頼まれ、冴島と共に脱獄するも途中で雪山で遭難し、後に冴島と奥寺に助けられ、共に月見野へ向かう。その後、身の上話も全て作り話(刺傷事件も自作自演によるもの)であることや目的は冴島の出所のタイミングを操作するためだったこと、更には行動を共にするうちに彼の男気に惚れて任務に対しての躊躇が生じたことを明かし、その場で自殺しようとしたが、冴島に止められて彼との戦いの末に倒される。その後は恥を忍んで今は見逃すように懇願して神室町に向かい、黒澤の指示で動きながらも桐生に情報を与えたり、遥に桐生の言葉を伝えた上で後述の件によりコンサートの中止を勧めたりと冴島の恩義に報いるための行動を起こす。その後、日本ドームコンサート当日には黒澤の指示に従って遥を狙撃しようとするが、良心の呵責に苦しんだ末に指示を無視してそのまま立ち去ろうとしたところを裏方としての仕事に徹し切れていない中途半端な姿勢に怒りを覚えた品田の手により叩きのめされた。その後は冴島に謝罪をしながら自ら命を絶とうとするも駆けつけた高坂達によって止められ、最終的には罪を償うために網走へ帰る。
高坂誠司(こうさか せいじ) - 桐本琢也
網走刑務所の副所長。「囚人を更生させる」という仕事と規則に忠実で、違反があれば立場を活かして刑期延長と仮出所取り消しの処分を決める。冴島を事情を知った上で要注意人物としてマークしていたが、破門されてもなお意志を貫く冴島の人柄に触れるにつれて徐々に同情的な立場を取るようになる。その後は冴島の処遇の不自然な点を問い合わせようとした所長が殺されたことや釘原が大量の囚人を呼び寄せたことから強大な権力を持つ何者かに冴島の命が狙われていることを悟り、冴島達の命を守るための苦肉の策として彼らを刑務所の外に逃がそうとしたことで運悪く釘原に刺されるも大島の治療を受けて一命を取り留めた。その後、超法規的措置を使って大島と日村を刑務所から連れ出し、コンサート会場に駆け付ける。
大島平八郎(おおしま へいはちろう) - 掛川裕彦
網走刑務所で冴島と同房の囚人で、房のメンバーの中では最年長の存在。馬場の無実を冴島や日村と共に晴らそうとした時にかつては窃盗数15000件以上の逮捕歴無しの「背広の平八郎」と呼ばれるスリであることや60歳の誕生日に妻が別の男の下へ去って行ったことを機に出頭したこと、更には悪人からしか盗みをしない義賊であることを明かす。その後は若い頃に習っていた医療技術を活かして冴島に鎮痛剤を横流ししたり、釘原に刺された高坂を手当てした。その後、高坂や日村と共にコンサート会場に駆け付けた際は馬場の自殺を止めると彼に平手打ちをしつつも説得し、共に網走へ帰った。
日村(ひむら) - 幸野善之
網走刑務所で冴島と同房囚人で、冴島のことを親分と呼んだりしている飄々とした雰囲気の房のムードメーカー。良くも悪くも見栄っ張りな性格をしており、月見野の地図をテーブルの上に広げてはそれを見ながら過去に娑婆で体験した出来事を思い出す形で妄想するという趣味を持ち、特にキャバクラに入り浸っているために「かぐや」というキャバ嬢がお気に入りである。馬場の無実を冴島や大島と共に晴らそうとした時に元捜査一課の刑事であることや自身の汚職(収賄罪)が原因で罷免して収監されていたこと、更には刑務所内では囚人達から逆恨みされることを恐れて素性を隠していたことを明かす。その後、冴島達が脱獄する際は釘原を射殺し、コンサート会場では馬場の自殺を止めるために腕前を発揮してスナイパーライフルを弾き飛ばす。
釘原広志(くぎはら ひろし) - 神奈延年
網走刑務所の囚人で、木工作業班のリーダー格でもある頭から左目にかけてかなり大きな傷跡を持つグロテスクな外見の男だが、実は馬場の部下である。刑務所内で表沙汰にならないように顔への攻撃は避けるなどの見た目通りに狡猾で、残忍な性格をしている。戦闘では両手を前に突き出した独特な構えから繰り出す意表を突いた攻撃を得意とする。黒澤の指示で屈強な囚人達を手下に従えて東城会の大幹部という勲章を持つ冴島を付け狙い、運動時間中に人気のない倉庫に呼び出しては一方的に暴行を加える。その後は脱獄しようとした冴島に多数の兵隊を引き連れて襲い掛かるも敗北し、直後に手首を散々踏みつけられる。その後、立ち去ろうとした冴島に悪あがきとばかりに銃を向けるが、最後は駆け付けた日村に撃たれて死亡する。

政治家

神宮京平(じんぐう きょうへい) - 吉田裕秋
『1』に登場した警察庁出身の代議士で、政府直属の特殊部隊「ミニストリー・インテリジェンス・エージェンシー(MIA)」のトップ。容姿は桐生と酷似しているが、額にほくろがあり、また贈収賄や銃刀法違反、殺人教唆といった数々の罪を犯している。戦闘ではMIAを率いて戦い、逃げ回りつつ中距離から銃撃するといった卑怯な戦法を取る。世良の協力を得ていた当時は理想と信念を尊んでいたが、10年前に記憶を失った由美と出会って彼女との間に遥をもうけた後に総理の娘との縁談が舞い込み、籍を入れていなかった由美が身を引いたのをいいことに金と出世、権力に溺れてしまう。その後、東城会を利用してマネーロンダリングを繰り返して後に由美と遥のことをかぎつけた記者を殺害し、世良と共に死体を隠したが、今後も同じようなことが起こることを恐れ、世良に由美と遥の殺害を依頼する。しかし、それが失敗に終わり、更には世良が裏切った挙句に東城会に預けた100億円を盗んだことを知ると錦山に100億円の情報を流して東城会に混乱を引き起こし、取り返した100億円を手土産に近江連合に鞍替えしようと画策する。その後は部隊を率いてミレニアムタワーに赴き、そこで遥と由美を殺害しようと動くが、その事に激怒した桐生により部隊共々叩きのめされて敗北する。その後、由美が100億円の居場所を出したところで再び姿を現し、桐生と遥を庇った由美を銃撃した上で完全に100億円を取り戻すためにその場で桐生達を殺そうとしたが、最後は錦山に刺された上に自分の100億もろとも彼の自爆に巻き込まれて爆死する[注 25]
『4』で100億円事件の動かぬ証拠として見つかった書類で警視庁に100億を渡すことや宗像と手を組んでいたこと、『5』では秋山のサブストーリーで秋山のいた部署がマネーロンダリングに関わっていたことが新たに判明する。
田宮隆造(たみや りゅうぞう) - 大塚明夫
『3』に登場した最大与党民自党の政治家である防衛大臣で、警察庁出身でもある風間譲二の同期且つ親友。武器密輸組織「ブラックマンデー」を誘き寄せるために沖縄の米軍基地拡大法案を推し進め、国家防衛のための「新BMDシステム(弾道ミサイル防衛システム)」の導入を目論んで鈴木国交大臣と次期総裁の座を争うが、後に自分の元を去った秘書の當眞とその命を狙う譲二の身を案じて桐生に二人を救ってほしいと頼む。その後、その見返りとしてリゾート開発中止に向けて動くようになる。
鈴木善伸(すずき よしのぶ) - 池水通洋
『3』に登場した同じく民自党の政治家で、国土交通大臣。基地拡大法案に対抗して沖縄のリゾート開発を推進する法案を提出し、田宮と次期総裁の座を争う。その後、土地買収を強行させるために東城会の五次団体である玉城組と繋がるが、最終的には失敗した。
當眞昌洋(とうま しょうよう) - 置鮎龍太郎
『3』に登場した沖縄出身である田宮の秘書。田宮の基地拡大法案より出身である沖縄を発展させるために鈴木のリゾート開発を希望し、東城会と組む。その後、2008年3月に大吾と共に沖縄を訪れ、桐生と名嘉原に会って話をしたが、大吾は桐生に説得されて土地買収を中断し、それから一年後に田宮の真の目的を知ったために秘書を辞めて峯と結託する。その後は沖縄へと渡り、琉球街のパブにいたところを風間譲二に殺されそうになるが、桐生に助けられて田宮が自分のことを大切に思っていたことを知り、涙流した。その後、田宮に謝罪しようと最終便で東京へと帰った。

企業

永洲タクシー

『5』に登場した福岡にある桐生の働くタクシー会社。永洲街の東側に事務所を構えている。

中嶋洋太郎(なかじま ようたろう) - 楠見尚己
永洲タクシーの社長で、「デビルキラー」を創った走り屋の三銃士の一人。鷹揚で、酒好きの明るい性格をしており、永洲街で自暴自棄になっていた桐生に対しても理由は聞かずに温かく迎え入れている。他の車にも安全配慮した上で「走り」を高めるという意味でデビルキラーを創ったが、アルバイトの給料を車のパーツに使いながら結婚生活を送っていた最中にレース中の走り屋と衝突して交通事故を起こしてしまい、その際に妻が植物状態に陥ってしまう。その後、入院費を稼ぐためにタクシー運転手となって新たな仕事に就くも結局は妻は亡くなってしまい、自身も走り屋だったために相手を責める事ができずにデビルキラーを作ってしまった事に負い目を感じていたが、最終的には桐生と鬼坂の勝負を通じてそのわだかまりも解消され、更には鬼坂とも和解した。
和田雄三(わだ ゆうぞう)
永洲タクシーのベテラン社員。デビルキラー創立時のメンバーとして三銃士に因んで自身を「ダルタニアン」と例えており、また中嶋を慕って他の当時のメンバーと共に永洲タクシーの社員になっている。また、独身者としてキャバクラに通っていることが桐生のサブストーリーで語られている。
村松知顕(むらまつ ともあき)
永洲タクシーの社員。桐生より年下だが、経歴は先輩格で、交通ルールや仕事のマニュアルを大事にしており、また同年代の女性との交流が苦手で、童貞であることが桐生のサブストーリーで語られている。また、元々はアマチュアのレーサーとして活動しており、それ故に走り屋を嫌っているが、走り屋から足を洗って真面目に働いている中嶋の事は尊敬している。
平川(ひらかわ)
永洲タクシーの事務と受付を担当する女性。落ち着いた性格でパソコンに詳しく、桐生に客からの依頼を提供したりと彼のことをしっかりとサポートしている。しかし酒癖が悪く、送迎ミッションのコメントによりニューハーフバーの常連であることも明かされている。
清川浩司(きよかわ こうじ)
デビルキラーに憧れていた青年。家出して走り屋となり、後にデビルキラーに憧れて入団を希望するが、直後に桐生にレースで敗れてしまい、最終的にはデビルキラーに見捨てられたところを桐生に救われて永洲タクシーに雇われる。その後、第二種運転免許の勉強で中々合格ラインに到達出来ずに諦めようとしていたが、桐生のレースを見て再挑戦し、最終的には試験に合格してタクシー運転手となる。

ダイナチェア

『5』に登場した遥の所属する大阪の芸能プロダクション。蒼天堀の南側に事務所を構えている。

朴美麗(パク ミレイ) - 朴璐美
ダイナチェアの社長。韓国籍として生まれ、幼少時に実の両親から虐待を受けるが、後に里親に引き取られてたまたまテレビで見たアイドルの姿に感銘を受けて日本一のアイドルになろうと大阪に移り住む。その後は勝矢や真島と出会い、真島と結婚したが、アイドルを続けるために独断で子供を中絶した事が原因で真島から離婚を告げられ、既婚事実などが世間に発覚したことでアイドルを辞める。その後、勝矢の手助けもあって「日本一のアイドルを育て上げる」為にダイナチェアを設立し、後に遥に目を付けた上で元極道の桐生に育てられた事が世間に知られぬようにアサガオも経済的援助をするという異例の条件で桐生をアサガオから離れさせ、更には遥の才能を信じて日本ドームでのコンサートを開催させるために秋山のテストに合格して3億円の融資を受ける。その後は遥に夫から貰った万年筆をデビュー祝いとして渡したが、最後はその翌日に金井の命令で真島の手紙を奪取しようと動いていた荻田によって殺害された。
堀江博(ほりえ ひろし) - 高塚正也
遥のマネージャーで、人当たりが良くて年若い遥に対しても誠実に接する好青年。自身がアイドルファンということもあって人々に夢と希望を与えるアイドルという存在をサポートする仕事に誇りを持っている。また、詰めが甘い点も目立つが、メジャーデビューを目指す遥に売り込むために各方面に地道な営業活動を行ってライブやテレビ番組出演などの様々な仕事の話を取ってきている。秋山と同様に朴の自殺について疑問を持っており、調査を進める秋山に協力する。その後、遥と秋山がその事件について調査したところで金井に突き落とされるが、一命を取り留めてDREAM-LINEのコンサートに駆け付けた。
山浦美沙(やまうら みさ) - 永島由子
遥のボイストレーナー。歌手として活動していた経験を活かし、ボイストレーナーとしては関西でもトップクラスの腕前を誇っている。朴の死や堀江の入院などで遥のマネージメントやコンサートの運営を一挙に引き受けることになる。DREAM-LINE結成後は三人にボイストレーニングの指導を行う。

大阪芸能

『5』に登場した逢坂興業の会長である勝矢直樹が社長を務める関西最大手の芸能プロダクション。

真田まい(さなだ まい) - 白石涼子
大阪芸能所属のアイドルユニットである「T-SET」のメンバー。歌唱力やダンス共に圧倒的なパフォーマンスを見せるが、その反面ではプライドが高い。最初は「実力が全て」と経験の浅い遥をよく思っておらずに様々な嫌がらせをしていたが、プリンセスリーグでの対戦を通じてあずさと共に遥を認め、和解する。DREAM-LINE結成後は嫌がる素振りを見せながらも内心ではテンションが上がるようになる。
大沢あずさ(おおさわ あずさ) - 野中藍
T-SETのメンバー。愛嬌があって温かみのあるルックスから男性ファンの支持が高く、パフォーマンスレベルもまいにも引けを取らない程のレベルを持つ。また、まいと同様に意地の悪さはあるが、根は優しいために枕営業を強要されそうになっていた遥を助けたことがある。プリンセスリーグでの対戦を通じてまいと共に遥を認め、和解する。DREAM-LINE結成後は最高のパフォーマンスを披露するためにより一層技術に磨きをかけるようになる。
中井(なかい) - 山田真一
大阪芸能の社員。期待の新星のT-SETを鮮烈にデビューさせるために早くからテレビ局内にも強引な売り込みをかけており、プリンセスリーグのプロデューサーの万田とも親密な関係を築いている。また、弱小ながら健闘しているダイナチェアを目障りに感じており、ことあるごとに遥や朴らダイナチェアの関係者に厭味、圧力をかけたりと、陰険且つ威圧的な態度が目に付くが、それらの行動は朴や、彼女が見出した遥の才能を評価し、T-SETのライバルとして認めているが故の裏返しでもある。T-SETが遥と和解した後、東京でデビューコンサートに備える遥の下に現れ、勝矢が生前の朴と準備していた特別ユニットである「DREAM-LINE」に関する詳細を告げる。

蒼天テレビ

『5』に登場した大阪にある関西のテレビ局。このスタジオでプリンセスリーグが行われ、遥のアナザードラマでも蒼天テレビのバラエティ番組に出演できる。

ドルチェ神谷(かみや) - 服巻浩司(『5』)、堀内隼人(『0』)
プリンセスリーグ司会者。軽妙な司会ぶりの裏でプリンスリーグという番組が持つ伝統や役割、出演するアイドル達に対して熱い想いを持っている。『0』ではサブストーリーに登場し、1988年当時はラジオパーソナリティーを務めており、自身のラジオで3回ハガキが読まれることで主人公達の前に100万円相当の品を持って現れる。
万田総一郎(まんだ そういちろう)
プリンセスリーグのプロデューサーで、アイドル時代の朴を知る人物。T-SETの謀略によって遥及びダイナチェアとの間に諍いが起こるが、別番組で出演キャンセルになったタレントの穴を偶然にも詫びに訪れた遥が埋めたことで和解した。

立華不動産

『0』に登場した神室町にある劇場の最上階に事務所を構える不動産会社。東城会ですら及ばないほど不動産乗っ取りに長けており、豊富な資金力と独自の情報網を駆使し、目を付けたビルの店舗を強引に立ち退かせる一方で、チャンピオン街を東城会の地上げから守るなどのその行動には謎が多い。

立華鉄(たちばな てつ) - 井浦新
立華不動産の社長だが、実は中国残留日本人の二世で、マキムラマコトの実兄である。25歳。東城会が根を張り巡らせる神室町においてどんな売り物件でも新たに用意することから「闇の不動産王」と呼ばれているが、紳士的な物腰や立ち振る舞いとは裏腹に東城会と比肩しうる神室町の支配層にのし上がらんとする野心も持ち合わせている。過去に尾田を助けるために右腕を失い、義手を装着している。加えてその際に処置の遅れから腎臓に障害を負い、定期的な人工透析が欠かせない身体となったが、それでも東城会構成員に引けを取らない程の喧嘩の腕前を持っている。15歳で日本に密入国し、蒼天堀で中国マフィアとして活動していたが、後に偶然見ていたテレビでマコトの所在を知り、彼女を探すために東京の神室町に拠点を移して立華不動産を設立する。その過程でマコトが密かに所有していた「カラの一坪」のことを知り、手中に収めんと暗躍する。「カラの一坪」での殺人事件後に自ら堂島組を抜け出した桐生に接近し、仲間に引き入れようとして一旦は断られるも、自身の目的や「風間の推薦を受けて桐生に近づいたこと」などを全て明かし、彼と協力関係を築く。以後は桐生と協力し合い、特に桐生が堂島組に追われた際は桐生の許に車で駆け付けて囲みを突破した。しかし桐生を庇って堂島宗兵が雇った老鬼に捕らえられてしまい、久瀬らによって凄惨な拷問を受ける。その際に逆上した米田に側頭部を大型ハンマーで殴られたことが致命傷となり、最後は駆け付けた桐生に久瀬から聞いた堂島と老鬼に関する情報を伝えて息を引き取った。
尾田純(おだ じゅん) - 小西克幸
立華不動産の社員だが、実は中国からの密入国者で、2年前にマキムラマコトを騙して韓国系組織に売り飛ばした張本人である。一見して軽い印象を与えるが、立華に対しては忠実であり、極道に対してさえ一歩も引かない態度で仕事をこなす。戦闘ではトンファーと投げナイフを駆使して戦う。マコトを売り飛ばした直後に蒼天堀で出会った立華に敗北して以来、年下である彼を兄と崇めて心酔するようになり、更には立華に協力して立華不動産の設立に関わるようにもなる。その後は桐生と出会い、立華の命を受けて会社を訪れた桐生の実力を測るために戦うも敗北する。その後、桐生と協力し合う一方で、裏で渋澤と繋がって立華の情報を漏らし、更にはマコトが「カラの一坪」の所有者であると判明した際は彼女を売り飛ばした過去が立華に発覚することを恐れ、マコトの殺害を目論んで所在を渋澤に伝える。その後はマコトの殺害に失敗し、桐生に全てを語った後はケジメを付ける為に襲撃してきた渋澤組の足止めを引き受け、桐生とマコトを逃してその場に残るが、渋澤組との交戦の末に致命傷を負わされ、現れた渋澤にマコトの居場所を尋問されたところで自白を拒んだ為に射殺された。

巌見造船

『6』に登場した広島にある会長の巌見兵三が立ち上げた造船会社。造船業だけではなく、病院や学校、交通網などの様々な分野で事業を展開しており、広島で絶大な影響力を誇っている。

巌見恒雄(いわみ つねお) - 大森南朋
巌見兵三の息子で、巌見造船の社長。穏やかな物言いや表情とは裏腹に鋭い眼光と父親顔負けの野心を持ち、中盤以降は極道らしい凶暴さや目的の為ならば手段を選ばない卑劣さを露わにしている。また、スーツの下は非常に逞しい肉体を誇り、背中には白澤の刺青が彫られている。戦闘では桐生に似た荒々しいスタイルで戦い、タックルからマウントパンチを繰り出してくる。裏社会への進出を望んでいたが、それを望まずに表社会の日の当たる道を歩かせようとする父に反発心を抱いており、裏社会で絶大な力を持つ父を超えるという野心から父に代わって自らが陽銘連合会の会長となった上で「来栖猛」の渡世名を名乗るために東城会の菅井や染谷、若頭である小清水と手を組み、祭汪会のロウや彼の息子であるジミー・ロウを利用して亜細亜街の大火事を起こす[注 26]。その後、計画を着実に進めていき、桐生達が尾道の秘密を暴いたことをきっかけに大道寺稔から父の殺害(及び桐生の殺害)を依頼され、遂にはそれを良しとして父を殺害して会長の座を手にする。その後は清美を人質に取り、元夫である染谷に対して桐生の殺害を命令するが、桐生に敗れた染谷が自害したために一度は失敗に終わり、後に船見造船所で菅井と共に桐生達と対峙する。その後、嗾けた小清水が倒されると、自らの手で桐生を始末すべく、切り札として事前に連れ去らってきていた遥とハルトを人質とする事で、桐生達を無抵抗にした上で菅井と共に一方的に暴行するも、勇太達の乱入によって遥達が解放された事で、桐生と激突するも死闘の末に敗北。追い詰められながらも悪あがきとして菅井に遥、ハルトの殺害を命じた直後、桐生に顔面を殴りつけられ気絶した。事件後は警察に逮捕された。

地下格闘関係

地下闘技場

『1』から登場したサイの花屋が運営している地下格闘技大会。桐生や冴島がストーリー上で出場する他、ミニゲームとして各種大会に参加できる。大会では基本的に3連勝することで優勝となり、試合形式も通常の戦い以外に武器のみの試合や灼熱のリングなどの様々な仕掛けが施された試合、タッグマッチ(『3』以降)といった多種多様のものに分かれている。『0』では登場しないが、蒼天堀に地下闘技場に似た「三途の川底」と呼ばれる施設が登場する。

ゲイリー・バスター・ホームズ
『1』から登場した黒人男性。過去3年間全勝無敗の戦績を誇っており、「無敗の地下王者」と呼ばれている。戦闘では『1』ではパンチを中心とした格闘スタイル、『極』では相沢に似た格闘スタイル(闘技場のプロフィール上は「レスリング」)で戦う。桐生を花屋の場所に案内した後は地下闘技場の対戦相手として戦うも敗北する。
『2』では神室町ヒルズの建築現場で働いており、常時ヘルメットを被っている。戦闘ではナックルダスターを装備して戦う。再び地下闘技場の対戦相手として桐生と戦うも再び敗北する。
『4』では桐生のサブストーリーに登場し、変わらずに建築現場で働いており、夜間に神室町ヒルズから謎の音がすると話を聞いた桐生と再会し、真島組の構成員になっていた事が判明する。その後、最後にもう一度戦いたいと桐生に申し出てその場で戦うも敗北し、直後に桐生にお礼を言って別れた。
サイクロプス大場(おおば)
『2』に登場したプロレスラー。戦闘ではプロレスで戦う。最初はサブストーリーに登場し、試合で怪我をしたために龍宮城内で治療に専念する。その後は桐生に飲食物を要求し、後に回復すると今度はスパーリングを要求したが、桐生に敗北した後は師匠であるゴーリキー寺山が出版した本を桐生に渡す[注 27]。その後、完治した後は地下闘技場内の出場選手として復帰する。
山岡明(やまおか あきら)
身長182cm、体重92kg
『2』から登場した白いスーツに白いシルクハットと紳士的な容姿の男で、「地下闘技場の帝王」や「ステゴロの帝王」と呼ばれる地下闘技場のNo.1。『4』や『5』でも地下闘技場で対戦が可能である。戦闘では『2』では桐生に似た格闘スタイル、『4』では杉内、『5』ではヴァレリーに似た格闘スタイルで戦う。
ヴァレリー・ギャレット
身長182cm、体重118kg
『3』から登場したオランダ出身の総合格闘家。『4』でも対戦が可能である。戦闘では峯に似た格闘スタイルで戦う。『5』ではビクトリーロードの永洲街予選の出場者として登場し、予選で戦っていた相手に手加減アリで勝ったために相手を激昂させてしまい、たまたま通りかかった桐生に助言を貰って桐生と再度戦うも敗北する。その後、桐生の相棒として出場する。
宝蔵院胤禅(ほうぞういん いんぜん)
身長180cm、体重67kg
『3』から登場した和尚の容姿をした宝蔵院槍術の使い手。『4』でも対戦が可能である。戦闘では独特な槍捌きで戦う。『5』ではビクトリーロードの錦栄町予選の出場者として登場し、槍を使うのは卑怯だと他の参加者に仕返しを受けるが、品田と共に撃退する。その後、予選突破をかけて品田と戦うも敗北する。
マクシム・ソルダドフ
身長188cm、体重95.7kg
『3』に登場したウクライナ出身のボクサー。戦闘ではボクシングで戦う。「本当の強さ」を求めて地下闘技場に出場し、桐生との戦いで桐生の強さを感じたことでタッグマッチGPのパートナーになってほしいと懇願する。その後は桐生の相棒としても参戦する。
桧山大治(ひやま だいじ)
身長175cm、体重75.7kg
『3』に登場したプロレスラー。戦闘ではプロレスで戦い、タッグバトルでは特殊なヒートアクションを発動する。かつては前原辰彦というプロレスラーとタッグを組んでおり、後に前原の死によって引退を考えていたが、桐生の型に囚われない戦い方が前原に似ていると思い、タッグマッチGPのパートナーになってほしいと懇願する。その後は桐生の相棒としても参戦する。
ブルース海老沼(えびぬま)
身長171cm、体重65kg
『3』から登場したトラックスーツを着た拳法家。『4』や『5』でも対戦が可能である。戦闘では独特な動きの中国拳法で戦う。『3』ではタッグマッチGPで敗れた経験から自身に合うパートナーを探しており、桐生の強さを見てタッグマッチGPのパートナーにスカウトする。その後は桐生の相棒としても参戦する。
波多江真幸(はたえ まさゆき)
『3』に登場した地下闘技場の選手。戦闘ではヴァレリーに似た格闘スタイルで戦う。バッティングセンターで飛んでくるボールを避けるトレーニングをしていたところを桐生に迷惑だと注意されて逆上するが、逆に叩きのめされる。その後は桐生をタッグマッチGPのパートナーにスカウトし、桐生の相棒として参戦する。
神野慶吾(じんの けいご)
『3』に登場した用心棒志望の男。戦闘では力也に似た格闘スタイルで戦い、タッグバトルでは特殊なヒートアクションを発動する。強い男になるために用心棒まがいの事をしており、マッハボウルに強引に押しかけてきた挙句に金を取ろうとしたが、桐生に叩きのめされる。その後、桐生の強さに惚れこんで弟子になろうとしたところを断られてしまい、代わりに桐生に紹介された地下闘技場に出場するも惨敗し、タッグマッチGPで桐生のパートナーになって強くなりたいと懇願する。その後はタッグマッチGPのタッグパートナーになり、同時に地下闘技場の出場選手の情報を教えるようになる。
イワン・イブラヒモビッチ
身長200cm、体重106.02kg
『4』から登場した冴島が賽の河原を訪れた時点での地下闘技場のチャンピオン。半年間100戦無敗を誇っており、通称として「人を超えた男」と呼ばれている。また、『5』でも対戦が可能である。戦闘では大きな体躯を生かした総合格闘術で戦い、相手を気絶させた後に特殊なヒートアクションを繰り出してくる。冴島と「一方が死ぬまで戦い続ける」というルールのエキシビションマッチで戦うも敗北を喫する。その後、冴島兄妹を拉致しに来た上野誠和会を相手に冴島や花屋、その部下達と共に戦うも叩きのめされる。
黒川般若(くろかわ はんにゃ)
身長180cm、体重103kg
『4』から登場した黒い般若の面を付けた不気味な男。戦闘では素手状態のラウと風間譲二を織り交ぜたような格闘スタイルで戦う。『5』ではビクトリーロードの蒼天堀予選の出場者として登場し、般若の面を取りたがっているが、面をつけた後で強さを得たために面を取ると弱い自分に戻るのではないかという恐怖心から面を取れずに困惑する。その後、それを吹っ切るために秋山と戦うも敗北し、直後に彼の助言で強いのは自分自身の力ということに気付いたことで面に対する恐怖心も無くなって面を取ろうとしたところを秋山から「それに気付いたなら取る必要はない」と言われ、面と付き合いながらも更なる強さを目指していくことを決意する。
東野練(ひがしの れん)
身長180cm、体重70kg
『5』に登場したビクトリーロードの永洲街予選の出場者。戦闘では力也に似た格闘スタイルで戦う。地下闘技場の名誉チャンピオンである桐生に憧れて彼と戦うために予選に参加しており、永洲街に桐生がいることを他の参加者に促し、自身も桐生と対決するも敗れる。その後、地下闘技場に参戦する。
白坂寛太(しらさか かんた)
身長182cm、体重80kg
『5』に登場したビクトリーロードの月見野予選の集落の出身である出場者。戦闘ではヴァレリーに似た格闘スタイルで戦う。田舎者であることに負い目を感じていたが、冴島に励まされて奮起する。その後は予選を勝ち進み、冴島に勝負を挑むも敗北する。敗北後は動きが単調で読みやすいという冴島のアドバイスを受けて再び予選突破を目指し、彼の元を後にした。その後、地下闘技場に参戦する。
番場亮一(ばんば りょういち)
身長178cm、体重72kg
『5』に登場したビクトリーロードの蒼天堀予選の出場者。実家は空手道場を経営しており、また中学時代に空手で全国優勝した程であるが、それ故に己の力を過信している節がある。戦闘では空手で戦う。父親に己の弱さに気付かされ、強さを証明するために秋山に勝負を挑むも敗北する。その後は修行を積み、秋山の相棒として地下闘技場に参戦する。
金剛焔(こんごう ほむら)
身長185cm、体重94kg
『5』に登場したビクトリーロードの蒼天堀予選の出場者で、強さを求めてひたすら山に籠って修行に励む程の生粋の武道家。戦闘では谷村に似た格闘スタイルで戦う。予選を無敗で勝ち進み、勝負を挑んでくる者がいなくなってしまったために同じく無敗の秋山に勝負を挑むも敗北し、自身よりも強い相手がいることを知ったことで更なる強さを求めて地下闘技場に参戦する。
鷲野健一(わしの けんいち)
身長184cm、体重104kg
『5』に登場したビクトリーロードの錦栄町予選の出場者。戦闘ではプロレスで戦う。かつてはプロレスラーとして活躍していたが、怪我で引退まで追い詰められてしまい、酒に溺れる日々を送るようになる。その後、品田にそのことを叱咤され、激昂して勝負を挑むも敗北する。その後はかつての自分を思い出させてくれた品田に感謝し、品田の相棒として地下闘技場に参戦する。
雷電(らいでん)
身長198cm、体重121kg
『5』に登場したビクトリーロードの神室町予選の出場者。性格は自己中心的且つ自分勝手で、かつて某国で戦場に赴いてその戦場での過酷さを知ったことから「甘い考えでは生き残れない」と言い放っており、また自身と対戦した予選参加者を再起不能になるまで痛めつけるという非情さも持っている。戦闘ではヴァレリーに似た格闘スタイルで戦う。ビクトリーロード決勝戦で桐生と対決するも敗れ、その後は地下闘技場に参戦するようになって山岡とトップを争うようになる。
篠原信一(しのはら しんいち)
『極』のサブストーリーに登場した元柔道家。戦闘では柔道を主体とした格闘スタイルで戦い、素手による力強い攻撃と投げ技を繰り出す。神室町に観光に訪れた際に桐生がチンピラに絡まれていると勘違いしてそのチンピラを叩きのめすが、直後に誤解であることを知るとすぐに謝罪を示す。その後、桐生に案内されながら神室町を観光するが、それでも「刺激が足りない」と桐生に進言したことで地下闘技場に案内される。その後は地下闘技場に参戦して勝ち抜き、その際に桐生に勝負を申し出て彼と戦うも敗北する。敗北後は桐生の強さを称えつつも自身も更に強くなることを決意し、以降は地下闘技場に参戦する。
リング・アナウンサー - ケイ・グラント

曽田地道場

『4』の冴島の「格つく」のイベントに登場する道場。新人トーナメントで優勝させた門下生は地下闘技場で対戦したり、タッグパートナーとして共闘することが可能となる。

曽田地康夫(そだち やすお)
道場を経営している師範。実技経験がなく、格闘家としての実力はないが、格闘理論を学んできたためにアドバイスが上手い。門下生が集まらずに道場が経営難に陥っていたところを地下闘技場で冴島の強さと相手を思いやる優しさに惚れ込み、冴島に道場で師範を勤めるように依頼する。また、地下闘技場の受付でファンだった桐生と出会い、門下生の勉強として彼らのタッグパートナーとしての出場をお願いする。
『5』の冴島のサブストーリーにも登場し、道場を訪れた冴島に対して道場生が増えていることや冴島の鍛えた門下生達も各地で自立していることを明かす。また、冴島のカラオケ「ばかみたい」のムービーでは冴島とのツーショット写真に登場する。
『6』でもサブストーリーに登場。戦闘では最初の対戦時こそ素人丸出しの動きだが、のちにボクシングをはじめ様々な格闘術を駆使するようになる。土地の値上がりに乗じて道場を売り払い、それを元手にトレーニングジム「RIZAP」に通い始め、桐生と再会した時(桐生自身は覚えていなかった)には屈強な体付きになる。その後、桐生に勝負を挑んで敗北したことで更なるトレーニングを積み、結果として自身の格闘理論を実践できる程の強さ手にしたが、桐生との再戦でも敗北する。敗北後は桐生から強くなったことを認められ、それを嬉しく思いつつも更に強くなることを誓う。3回勝利した後に桐生会の仲間になる。
杉山秀夫(すぎやま ひでお)
身長183cm、体重73.6kg
冴島が曽田地道場に訪れる以前から入門していた唯一の門下生。真面目な性格だが、弱気且つ草食系で、伊達眼鏡を掛けている。格闘スタイルは空手で、均整の取れた能力を持つ。片想いの女の子を惹くために格闘技を始めるが、弱すぎるために冴島の最初の弟子となる。新人トーナメント優勝後は彼女に告白しようとしたところをその彼女が男とイチャついている場面を目の当たりにしたことで失恋してしまうが、それでもより一層格闘技に励むようになり、男としての成長を見せた。
江浜丈裕(えはま たけひろ)
身長178cm、体重80.7kg
曽田地の道場に入門した元サラリーマン。曽田地が勝手にマスクを被せ、マスクマンとして戦うことになるも本人はとても気に入っており、四六時中マスクを被っている。格闘スタイルは跳び技中心のプロレスで、全弟子中最高のスピードを身上とするが、体力とパワーに乏しい。些細な理由(ピンセットを安全ピンのセットと間違えた)から会社をリストラされ、妻と息子には家を出て行かれたことで空っぽで情けない自分を直すために道場に入門するが、後に曽田地の計らいで家族が見にきていた新人トーナメントで優勝し、それをきっかけに家族との仲も元に戻り、更には新たな就職先(建築会社)も決まる。
落合福嗣(おちあい ふくし)
身長186cm、体重110kg
曽田地道場で寝てばかりいる青年。慢心家で、自身の実力を過剰に評価している。格闘スタイルはボクシング主体で、投げ技も得意としており、またスピードはないが、高いパワーと体力を併せ持つ。杉山と江浜の優勝を知り、それなら俺も優勝できると半ば強引に冴島に弟子入りをし、初めは冴島の言うことをほとんど聞くことがなかったが、徐々に冴島を信頼していき、最終的には新人トーナメントで優勝した。
音喜多誠(おときた まこと)[注 28]
身長179cm、体重65.3kg
曽田地道場の新規門下生。かなりと言って良い程のナルシストで、自身の容姿と格闘スタイルを美しいと言って憚らない。格闘スタイルはムエタイで、テクニックに関しては並ぶ者がおらずに特に目立った欠点もないが、勝負弱いところがある。前道場の門下生に馬鹿にされたことで逃げ出し、以前の道場はレベルが低いとして曽田地道場に入門する。新人トーナメント優勝後は自身をバカにした前道場の門下生を嘲笑ってやろうと道場に呼ぶが、あっさりとした掌返しに呆れてしまい、つまらない相手に拘っていた事を恥じながらもこれをきっかけに人間として一皮剥けて成長した。
『5』ではビクトリーロードの月見野予選の出場者として登場し、性格は変わらずに以前のままである。格闘スタイルは以前と異なってプロレスで戦う。ビクトリーロード予選では無敗で勝ち進んでおり、師である冴島を越えることを目標としているために冴島に勝負を仕掛けてくるも敗北し、闘技場では冴島のパートナーに名乗りを上げる。
渡辺正高(わたなべ まさたか)
身長180cm、体重120.5kg
曽田地道場の新規門下生。大柄な体格に優しい性格で、力は非常に強いが、相手を傷つけることを嫌い、他人の顔色を窺ってばかりいた。格闘スタイルは力技主体のプロレスで、軽妙な打撃技も得意としており、成長は遅いものの、見た目通りのパワーや体力、更にスピードやテクニックの伸びしろもあって高水準に纏まった能力を秘める。同じ門下生の音喜多に気持ちよく戦って貰おうと手を抜いて相手をしていたが、それが音喜多の反感を買ってしまう。新人トーナメント優勝後は音喜多と向き合い、真剣勝負を申し出たことで和解する。

師匠

主人公達が各地で出会う師匠達。彼らの修行をこなすことで新しい技を覚えたり、能力をアップさせることができる。『2』ではここで紹介したキャラクター以外にも特定の条件を達成する事で能力を習得させる師匠的なポジションのキャラクターが何人か登場する。

古牧宗太郎(こまき そうたろう) / 米木染太郎(こめき そめたろう) - 折原純[7]
身長170cm、体重58.7kg
普段はホームレスをしている剣術や体術、ケンカ殺法に精通してその全てを極めた伝説の格闘家で、戦国期より伝わる古牧流古武術の正統継承者。シリーズを通して地下闘技場でもその姿を現すが、老齢を感じさせない程の俊敏さに加えて独自に古牧流を現代風にアレンジ(火縄銃を封じる技を現代の銃に応用する等)して発展させた現代版古牧流古武術を使うために倒すのは至難の技である。賽の河原に滞在しており、桐生に古牧流の奥義を伝授する。
『2』ではチャンピオン街の空き地におり、桐生に新たな技を伝授すると共に組み手をするが、後に亜門丈との勝負に敗北し、秘伝書を奪われてしまう。
『3』では容態が回復し、龍宮城で道場を開いて神室町の住人に古武術を教えており、桐生に新たな奥義を伝授する。
『4』では引き続き道場を営んでおり、古牧流免許皆伝の桐生にいくつかの指導を行う(また、冒頭にも秋山と接触する)。また、携帯電話を購入し、メールも打てるようになったが、その携帯電話の購入のために秘伝書を質屋に出してしまう。
『5』でも引き続き道場を営んでおり、かつての俊敏な動きは衰えているが、各主人公に能力を限界に引き出す修行をしてくれる。また、今作で初めて過去が明らかになり、ホームレスにまで身を落とした経緯が語られる。
『0』では真島の喧嘩師スタイルの師匠として登場し、亡くなった父親が知り合いという経緯から飛虎を心配して蒼天堀を訪れ、そこで自身の流派に恨みを持つ者に命を狙われることも多いために「米木染太郎」と偽名を使うようになる。その後、出会った真島の闘争本能を見抜き、自身の全盛期を取り戻すために彼に手合せを挑むが、同時に飛虎を心配して真島に目を放さないように依頼する。『極』ではこの真島との関係性が続いており、桐生について語り合うシーンが追加されている。
白蓮師(びゃくれんし)
『2』のサブストーリーに登場した「シロ婆」と呼ばれる新星町に住む老婆だが、実は中国拳法の達人で、古牧宗太郎と並ぶ高齢の武術家であり、ラウ・カーロンの師匠でもある。趣味は編み物で、スターダストの人気ホストであるユウヤの熱狂的なファンである。桐生のことを大層気に入り、弟子の非礼と不始末を詫びると共に「蓮家閃気掌」や「蓮家操棒術」などの奥義を授ける[注 29]
『1』ではコインロッカーに入っている「白蓮師のノート」(ラウの弱点が書かれた本)に名前だけ登場する。
河内素栄(かわち そえい)
『2』のサブストーリーに登場した蒼天堀に住む高校生である河内兄弟の弟で、古牧流古武術と双璧をなす河内流古武術の宗家。投げと柔術を極めるために道場破りをするなどの強さに取り憑かれている当主である兄の元匠の目を覚まさせてほしいと頼むが、それを引き受けた桐生に対して「河内家伝書」を授ける[注 29]。その後、兄が地下闘技場で桐生に敗北したことで憑き物も取れて蒼天堀に戻ってきたことを桐生に報告し、桐生に感謝すると共に礼としてアイテムを手渡した。
与那城尚二(よなしろ しょうじ)
身長180cm、体重70.2kg
『3』から登場した、世界を回って素手で相手と戦うことで様々な武器術を身に付けた「格闘界の考古学者」。実戦の時に「ハイパーオレっちモード」になると普段よりも強くなるが、対戦後は決まって激しく消耗する。また、本人曰く「世界中を回るうちに言葉がめちゃくちゃになった」ようで、日本のあらゆる訛りを混ぜた話し方をする。普段はアイスキャンディー屋を装っているが、弟子である上山蓮太からの紹介によって桐生に武器(カリスティックやトンファー、ヌンチャクの3種類)の扱いを「アサガオ」の前の砂浜に設置された特設リングで伝授することになる。また、闘技場で戦うことが可能で、ヌンチャクを武器に「ウエポンマスターGP」に登場する。『5』ではビクトリーロードの錦栄町予選に出場し、品田と戦うも敗北する。
マック・シノヅカ
『3』から登場した「サイコーのイチマイ」を求めるために来日し、沖縄にいる桐生が東京に行こうとした時に初めて出会う外国人。格作品の究極闘技にもチェイスバトルで登場するが、かなりの俊足で、難易度も非常に高いものとなっている。また、アクション映画が好きで、日本人の彼女がいるようである。チェイスバトルのテクニックや天啓のヒントを桐生に教え、少々英語交じりになりながらも日本語でメールを打ってくるが、後半になると彼女に教わったおかげで日本語のメールが上手くなる。『4』では秋山や谷村、桐生に天啓のヒントを教える。『5』では天啓用SNS「Мaxiv(マクシブ)」を運営しており、主人公一同に天啓のヒントをメールで伝える。
ドクター南田(みなみだ)
『3』から登場した過去に対戦した相手と戦える格闘シミュレーター「IF7」の製作者。元々はゲームクリエイターとして活動していたが、打倒桐生を目指す亜門に大金を積まれて「IF7」を造った。『4』では神室町のチャンピオン街にある広場で開発を行っていたが、後に仲が良いホームレス達に頼んで場所を劇場地下や旧地下街に移して「IF7-R」の開発を行う。その後、秋山が初芝会に盗まれた顧客ファイルを奪還する途中で出会う。『5』では「IF8」を開発し、全国各都市でテストプレイを行う。
西郷大二郎(さいごう だいじろう) - 伊智生士冶
『4』から登場したスキンヘッドとサングラスがトレードマークである世界各国を転戦した元傭兵。真偽は不明だが、傭兵時代の常人離れしたエピソードを数々残しており、トレーニングをクリアするごとに人間の範疇を越えた伝説をいくつも語ってくれる。一方で、「危機管理のプロ」を自称しながら武者修行中に金欠で行き倒れになったり、ギャンブルを「金を増やす為の便利なツール」と称するなど、自分自身の生活管理が成っていない一面もあり、秋山や桐生などからはしばしばその点についてツッコまれたり、呆れられたりしている。
また、秋山以外にもトレーニングを行う弟子がおり、秋山以外のキャラクターで会うと弟子に謎の(基本的にどうでもいいような)アドバイスをしている。神室町でたまたま出会った秋山の非凡な格闘センスを見込み、自らの下でチェイスバトルや射撃を重点に置いた訓練と称したトレーニングを薦める。その後、秋山が副業で経営するキャバクラの常連客であることやキャバクラのツケに困っていることを秋山に明かすが、結局は今までの訓練の謝礼と考えた秋山からそのツケを帳消しにされ、更には特別に割引でキャバクラに入れるようにしてもらう。
『5』では蒼天掘で行き倒れになったところを秋山に助けられ、返礼として中東での空中戦で得た経験を元に絶技である「エアストライク」を伝授し、加えて前作と同様に秋山にトレーニングを強引に課すが、今回は修行の裏で自伝映像作品製作のための撮影も並行して行う[注 30]
『0』では武具探索のエージェントとして登場する。
『6』ではサブストーリーに登場し、尾道仁涯町で行き倒れになっていたところを桐生に助けられる。その後、最強の護身術を編み出すために桐生に手合わせを申し出るが、手合せの末に「しばらくしてから海外に行くこと」を桐生に報告し、最終的には桐生会の仲間に加わる。
センニン
『4』に登場した父が神室町の地下に遺した「大事なもの」を見つけるためにひたすら鶴嘴のみで掘削作業を行っているホームレスの老人。75歳。冴島以外の主人公では仲間のホームレス(ケンちゃん)と会話する姿が見られる。冴島に作業の手伝いを要請し、また天啓のヒントを教え、そのために必要なノミと木槌を提供した。その後は冴島と共に地下を掘り続けて父の遺した手記と刀を見つけ、自身は父の武の精神と鉱脈を受け継いで刀を冴島に託した。
ナイール
『4』に登場した家族を殺した犯人の「GG」を追うために仲間の刑事と共に海外から神室町に来た女性刑事。通常はストーリーの都合上で谷村以外の主人公が自身に会うことはないが、ある方法で他の主人公で組手を行う場所に行くと鳩に餌をあげて戯れている姿が見られ、適当に喋るとそれぞれの主人公によって異なるリアクションを見せる。また、柔術を使うために手合せではその実力を見せる。タガログ語しか話せずに亜細亜街で警察官に職務質問されていたところを谷村に保護され、語学力堪能の彼と意気投合し、谷村に天啓のヒントを教える。その後、谷村に捜査の協力を申し出るが、捜査の末に二人でGG[注 31]を逮捕し、別れ際には谷村に捜査を手伝ってくれたお礼がしたいと本国に帰ったら新鮮なフルーツをたくさん送ることを約束した。
古牧宗介(こまき そうすけ) - 平澤信之介[7]
『5』に登場した古牧宗太郎の孫。永洲街では「チンピラ狩りの宗介」の名で通っており、自信家ではあるが、確かな実力を持っている。また、元々はいじめられっ子だったが、いじめっ子達を見返すために祖父から古牧流古武術を学んでいた。古牧流の技を使う桐生に興味を持っており、桐生の鈍った闘いの勘を鍛え直した上で倒すことを目的とし、桐生の修行が終了した後は桐生に諭されて神室町に旅立つ。その後、祖父と対決するも敗れ、自身の修行不足を感じてしばらく祖父の下で修行することを決意する。
押田天童(おしだ てんどう)
『5』に登場した冴島が身を寄せる雪山の集落の中で不気味だと噂をされている老人。山奥の祠に一人で住み着いて山の神の金言を授かるために修業を積んでおり、供える度に山の神が現れて自身に憑依し、その時の意識は残っていないながらも様々な妖術を操るが、実際には元は手品師であるために大掛かりな仕掛けを妖術として見せていただけで、供え物も自身の欲しい物を供えさせていただけである。冴島に様々な特訓をし、全てを終えた後は冴島に別れを告げて消えた。
YOKO(ヨーコ)
『5』に登場した煙突のような特徴的なヘアースタイルと派手めのスーツが特徴である元スタイリスト。独自の「美」の理論を追求しており、かつては世界的に有名なスタイリストとして活躍していたが、サポートしていた(現・蒼天堀商店街会長の)右田がアイドル競争から逃げ出したことにより自信喪失し、スタイリストの仕事から離れるようになる(本人曰く「今はただの化粧が濃いオカマ」)。その後、遥のことを「おイモちゃん」と呼びながらも美に関する様々なアドバイスをし、全てを教えた後はその右田とも和解して蒼天堀を後にした。
綾小路獅子(あやのこうじ レオ)
『5』に登場した品田が錦栄町で助けたことで出会う平安時代の貴族の末裔を自称している中流以上の家庭に育った無職の男性。35歳。見た目と傲慢な性格によらず、武器の扱いが上手い。品田に武器を扱うコツを伝授し、その時に彼女いない歴35年を品田に見抜かれてしまい、彼女ができるようにアドバイスを受けた結果として貴族の格好も止めて人間としても成長していくが、後に美人局に遭ったことで元の格好と性格に戻ってしまう。
五十嵐(いがらし)
『5』に登場した品田の中学時代のコーチ。品田のバッティング能力を引き出してくれるが、修行内容はバッティングとほぼ関係ないものが多い。自分の指導に付いてくる者がいなくなったことでコーチを引退していたが、自分の指導法で成長していく品田を目にして自信を取り戻し、コーチを続けていくことを決意する。
タツヤ - 川越達也
『5』に登場したテレビ番組でレギュラーコーナーを持つ程の有名なオーナーシェフ。全国5大都市の新規店や閉店の危機にある店にオリジナルメニューを提供し、その店を元気にする「タツヤの3分間厨房ハッキング」という番組のスペシャル企画を行っているために全国を巡ってオリジナルメニューのヒントを探しており、各主人公にその都市の美味しい店の紹介を依頼し、店を紹介すると食事による能力強化が可能になる。また、一部のサブストーリーにも登場する。
バッカス
『0』に登場した桐生のチンピラスタイルの師匠で、アメリカ人の初老の白人男性。とにかく酒好きで、常に酔っており、通称として「バッカス」と呼ばれている。かつてはジムの経営者兼トレーナーとして有能なボクサーを育てていたが、マフィアである「レイモンド・カルテル」の息の掛かった選手を自身の育てた選手が倒した事でマフィアの恨みを買ってしまい、マフィアの嫌がらせなどでジムは破綻して多額の借金も背負う事になり[注 32]、日本に逃亡することとなる。その後は錦山と共に飲みに出歩いていた桐生に自分へのお金の投資(能力強化)を指南し、また桐生の才能を見出して自身も技を伝授して修行を課す。その後、全ての技を教えると自身の経歴や自身が狙われている真の理由(才能のある選手を発掘する能力)を話し、人生のリスタートとしてあえて組織に入りマフィアを逆に利用して才能のある若者に世に出る機会を与えるためにアメリカに帰国する。
カモジ
『0』に登場した桐生のラッシュスタイルの師匠で、ホームレス。動きが俊敏で、ヤクザを簡単に叩きのめす程の実力を持つ。七福パークで時間内に自身をダウンさせたら挑戦料の倍額を支払い、失敗すれば挑戦料をキープする「倒してみろ屋」を生業としており、バッカスから紹介された桐生に倒してみろ屋を修行の体でやらせるようになるが、最終的には儲けた1億を桐生に渡した上でこれまでの稼ぎで安いながらもアパートを借りたことやTVの取材を受けたことを報告する。
タツ姐
『0』に登場した桐生の壊し屋スタイルの師匠で、凄腕の借金取り。女性でありながらも刃物を持った男を圧倒する程の実力を持つ。バッカスの紹介で桐生と知り会った後は自身の修行場である埠頭で修行を課すようになり、修行の成果として借金の取り立てを桐生に依頼する。
飛虎(フェイフウ)
『0』に登場した真島のスラッガースタイルの師匠で、表向きとして妻の龍花(ロンファ)と共に夫婦で中華料理店「龍虎飯店」を営んでいる武器職人。様々な武器術を扱い、棒きれ一本で刀を持ったヤクザを一方的に叩きのめす程の腕前を持つが、武具作成の研究に没頭する余りに武具探索の手配などはロンファに任せきりで、彼女には頭が上がらないようである。また、神室町に支店を出しており、弟子に武具の販売を行うように指示している。米木の紹介で真島と知り合った後は自身の実施した試験に合格した真島のバット捌きに興味を示し、顧客にする。
アレシ
『0』に登場した真島のダンサースタイルの師匠で、赤いジャージが特徴であるストリートダンサー。ダンスで成功するのを最終的な目標としているが、常に目先の欲に駆られる感情が垣間見えている。普段は三つ子の三兄弟で一緒にダンスパフォーマンスをしており、自分達の踊りを見て真島がダンサースタイルを閃いたことが縁で踊りながら戦う「ブレイキング・ファイト」を考案して真島を仲間に引き入れる。

神室町の住人達

シリーズを通して登場する東京最大の歓楽街。

麗奈(れいな) - 三原じゅん子(『1』)、鶴ひろみ(『0』)、田中敦子(『極』)
身長165cm、体重43kg[3]
『1』に登場した由美が勤務して桐生や錦山が入り浸る高級クラブ「セレナ」のママで、3人の良き理解者。心優しい性格で、それぞれをまるで身内のように見守っている。また、10年前の店は閑散とし、現在は顔馴染みが来る時だけセレナを営業している。桐生が刑務所に収監された後は事態を知って錦山を責めるが、直後に激怒した彼に叩かれてしまう。桐生の出所後は錦山のことを愛しているために桐生達の動向を錦山に伝えており、後に桐生達を見たことで考えを改めて桐生達に自らが行ったことや謝罪を置手紙で知らせ、自らの罪を清算するために錦山を殺そうとするが、返り討ちに遭って若中の荒瀬に射殺された。
『0』では錦山が常連になってその縁で桐生とも知り合うことになるが、後に桐生が堂島組に追われていた際は彼を匿い、傷の手当てをして錦山の情報を提供した。その後、マキムラマコトを探しに現れた真島が錦山と戦った時には真島をガラス瓶で攻撃したり、錦山にドリンクを提供したりと彼をサポートし、決着後はマキムラマコトが姿を消したことなどを伝える。
ユウヤ - 三宅健太
『1』から登場したホストクラブである「スターダスト」の店員。戦闘では力強い投げ技を使い、『極』では更にルチャを用いる。一輝を訪ねてやってきた桐生を店にみかじめ料を取立てに来たヤクザと勘違いし、問答無用で殴り掛かるが、後に事情を知ると一輝と共に桐生の手助けをするようになる。また、サブストーリーにおいてストリッパーをしているミユという恋人が登場する。
『2』では店長に出世し、桐生達を支える。また、サブストーリーで元々は暴走族である「ブラックサンダー」の総長だったことが判明し、引退時に指名した総長が承認無しで組織を抜けたためにそのことをネタにブラックサンダーに金を要求されるが、スーツの上に特攻服を着て奮戦し、桐生の助けもあって撃退した。
『3』ではスターダストに侵入して店を乗っ取ろうとしてきた長谷部を桐生と一輝と共に戦い、更には神室町に何人かの警察が見張りをした際は桐生にミレニアムタワーへの裏道を教えた。その後、桐生が沖縄へ帰ろうとした際に腹部を刺した浜崎を一輝と共に取り押さえる。
『4』では桐生のサブストーリーで彼自身の店長としての実力を観察する話がある。
『5』では桐生のサブストーリーに登場し、ホストへの情熱を失い、スターダストから離れて流れ着いた永洲街で桐生と出会う。その後、桐生の手助けもあってホストへの情熱を取り戻し、スターダストへと帰って行った。
『6』ではジングォン派のボスであるハン・ジュンギにスターダストを買い取られるが、その前に店を辞めており、後にサラリーマンとして桐生と再会する。その後、スターダストが買い取られるまでの経緯やオーナーの座を降ろされた一輝がスターダストを再び買い戻すための算段を整えていること、達川に関する情報などを桐生に伝える。
一輝(かずき) - 土田大
『1』から登場したスターダストの店長。スターダストからみかじめを取らない風間新太郎に大層世話になっているらしく、恩返しとして桐生の手助けをする。
『2』ではスターダストのオーナーとなっており、海外組織の構成員ではないかと疑われて警視庁からマークされるが、実は半年も監禁されていたことが判明する。その後、自身に成り代わっていた真拳派である康に瓦と共に撃たれて重傷を負うも柄本医院で一命を取り留める。
『3』の序盤ではまだ柄本病院に入院中であるが、後にスターダストに復帰する。
『4』の桐生のサブストーリーに登場し、ユウヤの店長職の適性に懸念を抱いていたが、ユウヤ自身の働きを目の当たりにしたことでひとまず見守ることを決意する。
サイの花屋 - 藤原喜明
『1』から登場した治外法権の無法地帯「賽の河原」を根城にする情報屋達のボス。風神雷神が描かれた羽織を着用しており、偽名は賽の河原の「賽(サイ)」と情報の横流しに花束を使っていたことに由来している。また、本名は不明だが、一人息子がおり、自身が父親だということは明かしていない。元々は警察官として活動していたが、情報の横流しを同僚である伊達に告発され、後に賽の河原の支配人となって裏商売を続けるようになる。
『2』では賽の河原の地下からミレニアムタワーの50階に拠点を移し、情報を収集しているが、後に賽の河原に戻ることになる。
『3』では真島組の管理下で拠点を間借りしており、桐生達に東城会内部の情報を提供する。
『4』では冴島が笹井を探している際に情報屋として登場し、谷村にも同様に葛城の情報を提供するが、後に上野誠和会に強襲されて一時は負傷する。また、主人公4人が協力するサブストーリーも用意されており、シリーズを通して描かれてきた息子のタカシとの関係も無事完結する。
『5』でも賽の河原で登場し、冴島と相沢に森永が死亡したことを伝えた。
田村(たむら)
『1』に登場した神室町を拠点に活動する週刊誌記者。桐生の服役中に諜報活動を行うために「東城会のスキャンダルを追ったことで東城会の怒りを買い、東京湾に沈められて死亡した」という自らの死を偽装し、密かに賽の河原で花屋の部下として活動する。その後、賽の河原で桐生と再会した後は全ての真相を明かし、後輩の青木には自身が生きていることを内緒にするように告げた上で桐生に協力する。『2』にも登場し、情報屋として活動する。
青木(あおき)
『1』に登場した週刊誌記者で、田村の後輩。田村が表向きは死亡したとされた後は彼が生存していることも知らずに神室町屈指の情報屋として成長しており、桐生に度々協力する。その後の桐生の行動によっては田村と再会し、彼と共に桐生に挨拶する場面が見られる。『4』で再登場し、情報屋として各主人公にサブストーリーの情報を提供する。
二代目歌彫(うたぼり) - 小田桐一(『極』)
『1』に登場したピンク通りにある「龍神会館」に店を構える桐生と錦山の背中の刺青を彫った彫師。美月に似た死体の胸元の刺青のことで桐生が訪れる。『3』で力也絡みのサブストーリーで再登場し、未完成だった力也のハブの刺青に目を彫って完成させた。
柄本(えもと) - 工藤俊作(『1』『2』)、唐沢龍之介(『極』)
「柄本医院」の院長で、元は東都大の外科部長であり、神室町一の名医でもある。風間組の援助を受けているために患者であればヤクザでも不法滞在の外国人でも金を持っていないホームレスでも平等に治療を施すが、風間新太郎の死後は100億円事件の影響もあって援助が滞っているために資金繰りが苦しくなってしまう。
戸部(とべ) - 楠見尚己
バー「バンタム」のオーナー兼マスター。店内にボクシンググラブを飾る程の熱烈なボクシングファンで、店名もボクシングの階級から名付けている。「バッカス」が店主の死亡によって廃業した後は同じビルに入居し、営業を開始した。また、サブストーリーに登場し、自身を守ってヤクザに強請られていたボクサーのジャッカル八木沢を救うように桐生に依頼したことから親交を持つようになる。『2』では一年前の事件によりバンタムを含む近隣の店は経営難から借金を抱えてしまったために千石組に買収されて仕方なく集団で桐生に襲い掛かるも返り討ちに遭う。その後、事情を聞かされた桐生に許されたことで改心した。『3』からはダーツバーに変わっており、新たにダーツが楽しめる。
馬場啓介(ばば けいすけ)
『1』に登場したタカシの所属していたギャングチームである「B-KING」のリーダー。戦闘では『1』では頭突きや足払いなどを使い、『極』では品田に似た格闘スタイルで戦う。仲間と共にチームを抜けようとしていたタカシをバッティングセンターまで追い詰めるが、その態度から桐生からは「ひねくれたカーブ」と呼ばれた上に桐生に叩きのめされる。また、サブストーリーでも登場し、仲間と共にヤクザに絡まれていたところを桐生に助けられ、その事を皮肉に思いながらも彼に礼を言ったり、また『極』では別のサブストーリーでタカシを探していた桐生に対してタカシの居場所を教えることを条件に自身の好物である「たまごツナサンド」を要求し、桐生からそれを受け取った後はタカシが京香と一緒にバッティングセンターにいることを伝える。
『4』の桐生のサブストーリーで再登場し、プロのメジャーリーガーになっており、物理法則を無視したかのごとき変化球「ひねくれたカーブ」を得意としている。桐生にメールを送ってバッティングセンターで野球で対戦し、結局は敗れはしたが、更なるレベルアップと再戦を誓った。
赤井兄弟(あかい)
『1』に登場した賽の河原を襲ったカラーギャングチームの一つである「ブラッディアイ」のリーダーの二人の兄弟で、白木と青田を誘って賽の河原襲撃を計画した実行犯。細身でバンダナを巻いている方が兄、太めの体格をした金髪坊主頭の方が弟で、メンバーはいずれも赤を基調としたユニフォームを着ている。戦闘では兄はムエタイ(『1』)やダンサー(『極』)といったスピードを生かした攻撃、弟はパワーを生かした攻撃を使い、また連携技も得意とする。桐生に敗れた後は遥誘拐のために劉家龍に金で雇われたことを自白し、チームを解散した。
『4』の桐生のサブストーリーで再登場し、兄弟で「レッドスネーク」というアダルトビデオ製作会社を立ち上げ、桐生に新作のアダルトビデオを手渡した。
白木ユウジ(しらき ユウジ)
『1』に登場した賽の河原を襲ったカラーギャングチームの一つである「ホワイトエッジ」のリーダー。メンバーはいずれも白を基調としたユニフォームを着ている。戦闘では『1』ではムエタイ、『極』では力也に似た格闘スタイルを使用する。桐生に叩きのめされた後はチームを解散した。
『4』の桐生のサブストーリーで再登場し、「プラチナ」という中古車や危険な物を扱うフロント企業を立ち上げ、桐生に自身の名刺を手渡した。
青田(あおた)
『1』に登場した賽の河原を襲ったカラーギャングチームの一つである「ブルーZ」のリーダー。メンバーはいずれも青を基調としたユニフォームを着ている。戦闘ではスタンガンを使用する。桐生に叩きのめされた後は自らを下っ端と発言し、更には桐生に対してホワイトエッジに関する情報を伝える。
『4』の桐生のサブストーリーで再登場し、チームを解散せずに仲間と共に活動を行っており、桐生に赤井達のことを聞かされたことで逆上して襲い掛かるも敗北した。その後、仲間達のことを見捨てることが出来ずに未だこのような活動をしていたことが判明するが、自身もこのままではいけないことも自覚しており、仲間達と共に次のステップへ進んでいくことを決意する。
アケミ - 吉沢キヨ(『1』)
『1』に登場した会員制の超高級ソープランド「桃源郷」のNo.1ソープ嬢で、シンジの婚約者。シンジの頼みで風間を一時は保護しており、後に瀕死のシンジから風間の居場所を教えられた桐生が桃源郷を訪れた際には近江連合の寺田が風間の保護を引き継いだことや錦山組が世良の遺言書を狙っていることを伝えるが、桐生からはシンジの死を知らされる。その後、サイの花屋からシンジの遺骨を引き取った。
平田(ひらた) - 金谷ヒデユキ(『1』)
『1』に登場した10年前に桐生がシンジに頼まれて借金の取立てに向かった金融会社「ピースファイナンス」の社長。戦闘ではゴルフクラブを使用する。夜逃げの最中だったところを桐生に制され、借金を取り立てられた。その後、ヤクザを雇って桐生に報復にくるも失敗し、逃走した。
『3』のサブストーリ-で再登場し、自身の残した借金で一家は離散しホームレスになって10年以上逃げ回っていたことやミレニアムタワー爆破事件の時に桐生を背後から刺し殺そうとしていたこと、大学を辞めて風俗に行くことになった娘のことや心労で倒れて亡くなった妻のことで息子の達夫からは恨まれていたことが判明したが、後に桐生と再会したことにより自らが犯した罪を反省し、改心したことにより息子や桐生と和解した。
マイ - みひろ(『1』)
『1』のサブストーリーに登場した巨乳の女性。バーで薬入りの酒で眠らせた客の金を奪う「マグロ」と呼ばれる悪質な犯罪の片棒を担いでおり、神室町でもその巨乳を武器に多くの人間をカモにしている。グルである酔っ払いに絡まれているフリをしてターゲットの桐生に助けを乞い、助けられた後は行きつけの店だというバーに案内して一緒に酒を飲むことを提案するが、最終的には桐生に見抜かれる。
アコ / 岡野(おかの)
『2』に登場したオカマバー「亜天使」のママだが、実は昔にユウヤが暴走族「ブラックサンダー」の頭を任命した岡野である。オカマになったことを知られたくなかったために現総長のコウジに黙って族を抜け出し、それが原因でコウジに追われていたが、スターダストとユウヤが襲われるのを聞くとすぐに駆けつけて苦戦しているユウヤに自分にくれた特攻服を渡した。また、別のサブストーリーでチンピラに絡まれているところを助けると「鋼のプラカード」で援護する。『3』以降も亜天使を営業しており、『4』では秋山限定だが、条件を満たすと筋骨隆々の男が表紙を飾るいかがわしい雑誌を渡して援護する。
『0』では自身に瓜二つの前任のママが登場し、そのままアコ自身のことを指したような後任を探しているという発言をする。
飯田(いいだ)
自身に素手で一度でも攻撃を命中させたら賞金を出す「殴ってみろ屋」という商売で小銭稼ぎをしていた男。『4』にて名前が判明し、本人曰く「ボクシングのアウトボックスやインファイトを身に付けている」とのことである。『2』のサブストーリーでは桐生に攻撃を当てられた事で敗れ、『3』のサブストーリーでは似たような商売をしている兄弟(「逃げてみろ屋」と「捕まえてみろ屋」)も参戦し共に桐生に挑むがいずれも敗北した。『4』では麻雀にハマり、そこそこ儲けていたものの、谷村にボロ負けし、腹いせに彼が勤務中に麻雀をしていたことを警察に密告する。その後、結局はばれてしまい、殴ってみろ屋として谷村に挑むも倒される。
偽桐生 / 桐生和真(きりゅう かずま)
サブストーリーに登場し、桐生の名を騙って好き勝手やっている男。『クロヒョウ2』にて名前が判明し、またあまり似ていないが、桐生の過去の台詞を引用して凄みを利かせており、毎回バレて叩きのめされるのがオチで、本物を前にしても毎回叩きのめされるまでは気付かない。『2』では桐生に偽シンジ(声 - 山口勝平)もろとも叩きのめされ、『4』では桐生本人がいないのをいいことに好き放題やってはブログで報告することを繰り返していたが、結局は桐生に叩きのめされる。
ニューセレナのママ[注 5] - 園崎未恵
『3』に登場した元キャバ嬢。店を開きたいという願いで伊達に協力してもらい、麗奈や澤村由美が働いていたセレナを買い取ることで改装して営業をしているが、同時に桐生にアジトとして提供する。また、サブストーリーで伊達に告白されたが、断ってしまう。その後は桐生の説得で断った本当の理由は昔に犯罪者である月島に人質に取られた際に当時の婚約者だった刑事の敬介を目の前で殺された光景を見て敬介の先輩刑事だった伊達が彼と重なって見えていたからだと語るが、その月島が出所し、伊達を誘き出す為の人質にされたところを伊達が月島を射殺したことで救われ、伊達に時間をかけて考えさせてほしいと告げて同時に過去を振り切った。『4』では身内に不幸があったために不在にしており、交際中の伊達に代理のマスターを頼んだ。『5』で再登場し、桐生達に店をアジトとして提供した。『6』では伊達と結婚して夫婦になっており、変わらずに店をアジトとして提供する。
若造 - 桐本琢也
『3』に登場した京浜新聞社社会部のデスクを務めている伊達の先輩上司。まだ若いために伊達にこき使われており、伊達に頼まれて桐生に東城会の幹部達の顔写真を提供した。また、サブストーリーでは6年前に喫茶アルプスで起きた殺人事件の真相を掴むために桐生の協力を得て真犯人を突き止めた。
伊吹(いぶき)
『3』に登場した堅気の人間を社会復帰させるために創られた更生組織「堅生会」の代表。元々は堂島組の構成員として活動していたが、柏木の命を受けてその主催に選ばれ、本拠地に使っていた自宅を自身の所有レストランである「神室キャッスル」という店を改装し、新たな本拠地として活動する。その後、復讐者を説得している時に負傷したところを桐生に助けられ、死後の柏木の意志を受け継いだ桐生にバックアップしてもらう。『4』では桐生のサブストーリーに登場し、引き続き堅気の人間を社会復帰させるために尽力する。
ミチル
『3』のサブストーリーに登場した非常に筋肉質なオカマで、桐生にして「逃げるしかない」と恐怖させる迫力の持ち主。桐生に助けられた影響で恋に落ち、桐生をダーリンと呼んで追い掛け回すようになるが、最終的には恋人であったオナベと元の鞘に収まる。『4』では亜天使で働いており、秋山にキャバレー「大女優」の情報を教える。
花(はな) - 平野綾
『4』に登場した秋山が経営するスカイファイナンス唯一の女性従業員兼秘書。小柄且つ豊満な体形で、愛嬌のある顔立ちをしており、仕事に対しては秋山よりも経営者らしい姿で臨んでいるが、実務能力や特に顧客に関する調査能力は卓越しており、その手にかかれば大抵の情報は即座に得られてしまう。また、事務全般のみならず掃除も行っており、不在の際は目も当てられない程に散らかることも珍しくないばかりか、真面に店舗営業が立ちゆかない程である。好物は韓国焼肉料理店「韓来」の特選牛カルビ弁当で、カラオケの持ち歌は「Rain Drops」である。また、力が強いために並の男はおろかヤクザですら叩きのめす程で、モードの一つである「究極闘技」では共闘キャラクターとしてバトルに登場する。かつては秋山と同じく東都銀行に勤務しており、秋山の後輩だったためになんだかんだと秋山の面倒を見たり、最後まで見捨てることがないのはただの先輩後輩というだけの感情ではなく、秋山自身もそれは自覚している。また、秋山を見限った彼の昔の恋人に嫌悪感と嫉妬心を抱いており、彼女に似ている靖子に複雑な感情を持っていた。秋山が靖子に一億を貸したことをきっかけにスカイファイナンスを辞めるが、エピローグでは(食事が喉を通らずに)痩せた姿で復帰した。
『5』では声のみの登場となり、秋山に神室町のニンベン師の情報を探すように頼まれ、その際に肉まん100個を買ってくることを条件として引き受ける。
『6』では祭汪会から命を狙われた秋山の配慮によって実家に里帰りしている。
笹井英樹(ささい ひでき)
『4』に登場した元東城会系笹井組組長で、冴島のかつての恩人。現役だった頃は仁義を貫き、義理と人情を重んじていたために少年時代の冴島と靖子を救うなどの冴島の人格や極道としての指針を示したことが窺える。25年前に冴島が上野吉春を襲撃した事件の直後に責任を取って組を解散させた後に失踪していたが、半死状態になっているところを真島に発見され、賽の河原で保護されてホームレスとなる。その後、脱獄した冴島と再会した直後は人格が崩壊していたが、冴島との再会でわずかに意識を取り戻した。
趙(チャオ) - 掛川裕彦
『4』に登場した神室町亜細亜街にある中華料理店「故郷」の店長で、谷村の理解者且つ最大の協力者。やや片言混じりではあるが、日本語は堪能である。また、店を自分の家のように使わせている一方で、親が強制送還されるなどして生活のできなくなった外国人の子供を保護する「亜僑会」を組織し、面倒を見たりもしている。
『6』では亜細亜街で起きた火災によって店舗は焼失してしまったが、メイファと共に安否は不明である。
メイファ - 佐藤朱
『4』に登場した趙が実の娘のように世話をしている少女。故郷を手伝っており、また趙と共に谷村を「マーちゃん」と呼び、二人共に谷村のサブストーリーに度々登場する。
赤石衛(あかいし まもる)
『4』に登場した神室町の治安維持に努めるボランティア団体である「神室の盾」の代表。普段は冷静で、揉め事も穏便に済ませるように努めているが、元々は神室町で腕っ節を鳴らしていたヤクザだったために理不尽なことをされ続けるとキレて口調も荒くなるなどの建前と地のギャップが激しく、現在も強さは衰えていない。ヤクザだった時に目立ちすぎたせいで大勢のヤクザから襲われて瀕死の状態のところを柏木に助けられる。その後は柏木の手助けもあって更生し、十数億円を稼ぐなどの仕事にも成功するが、柏木の死を知った後は彼に恩返しをしようと神室の盾を設立し、神室町を守っていくことを決意する。その後、警察無線で谷村、チームエンカウントで桐生にそれぞれ関わるようになる。
ナオミ
『4』に登場した天下一通りに占いの店「ナオミの館」を構える占い師で、情報屋。谷村のサブストーリーでは仲間であるサキちゃんと共に彼をサポートする。『5』では店を中道通りに移す。
本山義則(もとやま よしのり)
『4』の冴島のサブストーリーに登場した元笹井組若頭。戦闘では空手を使用する。現在はホテル街近辺でホームレスをしており、上野吉春襲撃事件の直後に組の解散と笹井の失踪でホテル街近辺で全てを失い、その原因が冴島にあると勘違いし、後に脱獄した冴島の命を狙うも敗れる。その後、冴島から笹井が生きていることを聞かされてやり直すことを決意し、神室町を出た。
ルージュ
『4』に登場した「極道殲滅暗黒同盟(暗黒会)」を指揮していた仮面を被った不気味な男。戦闘では足技を中心とした攻撃の他に極め技も使用する。神室町に住む極道を善しとしない者(特にアジアンマフィア)が多い暗黒会に属しており、また神室町のパワーバランスをたった一人で変えてしまう程の桐生を危険人物として目を付けている。アジアンマフィアの中で強大な力を持っていたラウの死をきっかけとして自身の指揮で本格的に桐生の排除に向けての画策を開始し(暗黒会では発案者が指揮を取る)、後に神室の盾と神室町アクアデビルのいざこざに桐生が介入したことで始まった各ギャングチームによる「桐生ハント」に便乗して桐生を仕留めようとしたが、結局は返り討ちに遭ってしまう。
陳(ちん)
『0』に登場した亜細亜街の顔役で、三人いる在日華僑の長老の一人。立華不動産が持つ情報ネットワークの一角を担い、定期的に透析を受けなければならない立華の治療も亜細亜街で行っている。堂島組に追われる桐生を匿うように尾田に依頼されるが、「かつては東城会と肩を並べる程の勢力を誇っていたが、堂島組に縄張りを奪われた後は亜細亜街のみが東城会から許された場所だ」と吐露し、今も残るヤクザ及び堂島組への憎しみを理由に拒んだ。その後、立華が老鬼に拐われた際には負傷した桐生に治療を施し、命に替えても立華を救い出すように命じて結局は叶わなかったものの、立華を救おうと命懸けで奔走した桐生を認めて深く感謝を述べた。
東興クレジット社長
『0』に登場した闇金業者「東興クレジット」の社長。とある人物の命を受けて桐生に「カラの一坪」で借金の取り立てを行うように依頼するが、カラの一坪で起きた殺人事件を受けて何者かに嵌められたと知った桐生に事務所に乗り込まれる。その後、桐生を追ってきた久瀬に席を外すように言われたことでそのまま立ち去るが、後に何者かによって殺害される。
山野井(やまのい) - 小林通孝
『0』に登場したビルの民間オーナーで、ファイブビリオネアを操っていた黒幕である金融王のかつての仲間。落札したビルに居座る占有屋を巡って立華不動産に助けを求めるが、後に占有屋の後ろ楯だった泰平一家を退けて占有屋を退去させた手際の良さと旧知の仲であった風間新太郎に似たものを感じた桐生にマネーゲームへの参加を呼び掛ける。その後は桐生に助言をしたり、事務所の内装を手伝って桐生が勢力を拡大する中で金融王を殺すために偽の商談を持ち掛けて殺害を試みようとしたが、桐生に止められる。
金融王
『0』に登場した「神室町ファイブビリオネア」の元締めで、彼らを裏から操ってマネーゲームを引き起こした張本人。戦闘では拳銃を使用し、玉城やリチャードソンに似た格闘スタイルで戦う。かつては山野井の同業者として活動していたが、次第に世の中は金が全てと考えるようになり、遂にはファイブビリオネアを利用して神室町の全てを手に入れようと目論むようにもなる。ファイブビリオネア壊滅後は山野井を誘き出して桐生達が手に入れた土地の権利書を奪おうとしたが、山野井に銃を向けられたことで困惑して命乞いをしようとしたところを断られる。その後、駆け付けた桐生の秘書である潜入捜査官の茉莉奈に今までの悪事を暴露され、自棄になって桐生達に襲い掛かるも返り討ちに遭ってしまい、直後に逮捕された。
芸能王
『0』に登場したファイブビリオネアの一人で、ディスコの経営で財を成した「ディスコキング」の異名を持つ芸能プロダクションのマネージャー。冷酷な性格で、芸能人志望の女性を斡旋したり、桐生に敗れた元仲間をあっさりと切り捨てるなどしていた。また、外人被れな口調とおちゃらけた雰囲気を醸し出しているが、一方ではファイブビリオネアの中でも最強と評される程の財力と実力を誇っている。戦闘では風間譲二に似た格闘スタイルで戦う。他のファイブビリオネアのメンバー(娯楽王や電脳王、風俗王や賭博王)が桐生に敗れた後は直接対決を挑むが、自身も敗れてしまう。その後、現れた金融王から用済みとして手下に桐生もろとも抹殺されそうになるが、桐生と共闘して撃退し、直後に自身がして来た悪行を償うために他のファイブビリオネアのメンバーと同様に桐生に協力する。
ポケサーファイター - 堀内隼人
『0』に登場した「ポケットサーキット(ポケサー)スタジアム」で働くアルバイト(時給850円)。29歳[注 33]。ポケサーマシンのデザインを模した上下のウインドウブレーカーを着用して頭には青のハチマキを巻いており、桐生を「カズマ君」という風に年齢に関係なくポケサーユーザーを「君」や「ちゃん」付けで呼び、主にポケサーの受付や実況、カスタマイズの指導などを担当している。また、ポケサーでの仕事以外にティッシュ配りのバイト(時給1050円)も掛け持ちしている。ポケサーを楽しむ一方で、年齢的にも限界を感じて実家の豆腐屋を継ぐためにポケサーファイターを辞めて帰ろうとするが、桐生の助言やポケサーに出入りしている子供達の応援もあってポケサーファイターを続けることを決意する。その後、神室町でトップの実力者である事が判明し、着実に実力を上げていく桐生とレースで勝負するも敗れ、最終的には桐生を「神室町最速の男」と称して讃えた。
『極』では46歳。17年ぶりに桐生と再会し、自身にフィアンセが出来たことや結婚して実家の豆腐屋を継ぐこともあって自身の替わりにポケサースタジアムを率いてくれる「二代目ポケサーファイター」を探しており、紆余曲折の末に自身の幸せを願う桐生の手助けもあってタクマが二代目ポケサーファイターを引き受けるが、それでも各種手続きが終わるまでは引き続きポケサーファイターとしての業務をこなすこととなる。
『6』ではサブストーリーに登場。57歳。ポケサーファイターを引退した後は、故郷である広島の尾道仁涯町に戻って実家の「藤沢豆腐店」を継いでおり、妻である美咲と息子の崎斗と共に生活を始める。その後、豆腐を売っていたところを尾道仁涯町を訪れていた桐生と再会し、その時にかつての経歴を不安視するあまり、崎斗に苛烈なまでに徹底した英才教育を施そうとする美咲に頭が上がらず、そのせいで崎斗にポケサーファイターだった自分の過去を明かす事もできずに、親子仲に溝が生じている事が判明するが、桐生の助けもあってそれを乗り越え、改めて崎斗に自身がポケサーファイターだった事を打ち明けた上で、父親として息子と向き合っていくことを決意する。その後は桐生会に入り桐生の手助けをする。
タクマ
『0』に登場したポケサースタジアムに出入りする小学生で、ポケサー初心者の桐生が初めて対戦した相手。当初は友達のヒデキとのギクシャクした関係[注 34]があったが、桐生の助言で関係は修復し、その後もポケサー関連のストーリーに登場する。
『極』ではポケサー好きが高じてF1レーサーを目指すも挫折し、結局はスターダストでホストとして働くようになる。その後は桐生と再会し、ポケサーに興味はなくなったという素振りを見せるもレースや競争という言葉から離れられずに密かにポケサーマシンを持っており、ポケサースタジアムで桐生との対戦に敗れたことをきっかけに自ら二代目ポケサーファイターの就任を懇願した。
殺月(さつき)
『6』に登場したJUSTISを操るために暗躍していた黒幕で、オカダの因縁の相手。普段は「殺月会」を率いており、コウメイによれば「滅多に表に出ることはない」が、ヤクザやマフィアともそれなりの繋がりを持っており、裏ではコウメイに強いメンバーを送り込むなどのバックアップをしているが、一方でコウメイを「アホ」呼ばわりする等、あまりあてにはしていない素振りも見せる。戦闘では足技を中心に様々な格闘技を複合させたスタイルで戦う。かつて「カラーズ[注 35]」というチームを率いていたが、JUSTISによって壊滅させられ、その際に自身の手下がJUSTISに引き抜かれたために激怒し、リーダーであるオカダの恋人に怪我を負わせたり、オカダを拷問に掛けるなどの悲惨な報復をする。その後はJUSTISを操るためにコウメイと組んで彼をJUSTISに近付けさせた上で乗っ取りのための暗躍を始める。その後、オカダを破った桐生会の前に姿を現し、桐生の素性を知っていた上で仲間に引き入れようとするも断られ、改めて桐生会に宣戦布告する。最後は桐生会に追い詰められ、仲間やコウメイと共に桐生に襲い掛かるも返り討ちにされて警察に逮捕された。
マッサージ嬢 - 小泉彩(『2』)、椿姫彩菜(『3』)、矢口真里(『4』)

神室町のキャバ嬢

タイトル下の名前のみのキャラクターは実在する人物が演じたキャバ嬢。源氏名には下の名前が使われ(『1』では一部が異なる)、働いている店もキャバ嬢によって異なる。

桜咲ひなた(おうさき ひなた) - 佐藤朱
『5』に登場した秋山がオーナーを務める「Elise」の新人キャバ嬢。23歳。上司や年長者にタメ口で話すところが玉に瑕だが、店長から「天性の逸材」と評され、秋山からも神室町の顔になるように期待されている。秋山に依頼された桐生との交流を経てNo.1キャバ嬢への階段を上り詰めていく。
龍が如く
愛川ゆず季相澤仁美
龍が如く2
麻美ゆま松島かえで
龍が如く3
荒木さやか桜井莉菜西山りほねむ桃華絵里武藤静香鮎川りな
龍が如く4
Rio河崎姫華齋藤支靜加水谷望愛愛原エレナ一木千洋森摩耶
龍が如く 極
波多野結衣瑠川リナ
龍が如く6
赤井沙希一條りおな桜井えりな潮田ひかるSORA

蒼天堀・新星町の住人達

『2』に登場した大阪にある二つの歓楽街。蒼天堀のみ『5』や『0』にも登場する。

狭山民世(さやま たみよ) - 藤本洋子
『2』に登場したスナック「葵」のママで、狭山薫の育ての親。以前は看護師だったらしく、その時にスヨンから薫を委ねられた。瓦の死後はその死を悼み、遺骨を引き取ってスヨンと同じ墓に納めることを誓った。
江崎(えさき) - 島津健太郎
『2』に登場した蒼天掘の雀荘「リーチ楼」の常連で、情報と引き換えに法外な金額を請求してくる有名な情報屋。物語の後半では千石組の命令で桐生を殺そうと賞金をダシに黒川を差し向けるも返り討ちにされ、自身の隠れ場所が新星町の鍼灸院であることを桐生に知られる。その後は逃走したところを捕まってしまい、その場で桐生に襲い掛かるも倒された。その後、千石組からの電話で桐生を大阪の城に向かわせるように指示されて桐生に自分を匿うように命乞いをするも「ビリケンにでも祈れ」と言われる。
村井(むらい) / 朴会宗(パク・フェジョン)
『2』に登場した新星町の「桂馬」にいた男性だが、実は26年前に堂島組によって潰された真拳派の生き残りでもある朴会宗である。「他のメンバーとは違って過去に自身が行ってきた悪事を後悔しながら生きてきた」と桐生や薫に真実を話したが、その時に真拳派の構成員に襲撃される。その後、構成員の一人が投げたナイフによって腹部を刺されるが、死ぬ間際に薫に「あの世にいるスヨンに娘は立派になったと伝える」と同時に幸せになるように言い残し、最後はナイフを更に深く突き立てて自ら命を絶った。
四代目風彫(かざぼり)
『2』に登場した蒼天堀に場所を構える郷田龍司の背中の刺青の黄龍を彫った彫師。筋彫りをした際に手が動かなくなってしまい、それから最後まで彫ったのは弟子の明菜であるために彼女と共に郷田の刺青を彫ったことを後悔していたが、桐生に「龍司の行く末を見届けるべきじゃないのか」と問われ、改めて明菜に五代目風彫を継承することを決意した。
火星ファイター
『2』のサブストーリーに登場したボケは南沢、ツッコミは北川が担当する売れない漫才コンビ。芸人に向いていないと悟った北川が抜けて南沢が一人でピン芸に挑戦していたところで上手くいかず、またヤクザになった北川が桐生に因縁を付けるが、返り討ちにされる。その後、北川が事情を話していくうちに立場を交換すれば良いと分かったことで再結成した。『3』ではアサガオのテレビに映っている程に知名度が上がったようで、東京進出もしており、仕事に関してのサブストーリーが存在する。『4』では雑誌の連載で行き詰まっていた南沢を主人公達(冴島を除く)が手助けするサブストーリーがある。また、『クロヒョウ』のサブストーリーにも登場する。
荻田冠(おぎた かん) - 竹内良太
『5』に登場した関西で活動するフリーのダンストレーナー。戦闘ではカポエイラとナイフ攻撃を織り交ぜた格闘スタイルを使う。遥をプリンセスリーグで優勝させた上でアイドルとしてメジャーデビューさせるために日夜厳しく指導しており、遥の才能を評価してはいながらも時間がなさすぎるためにせめて歌かダンスのどちらかに絞るべきだと主張するが、朴に聞き入れて貰えずにある日にダンスの指導について朴に口出しをされたことで口論にまで発展し、遥のトレーナーを降りる。その後、朴から「契約違反」を告げられ、違約金の支払いを要求された[注 36]ことに加えて逢坂興業系の闇金に多額の借金をしていたために借金返済と違約金の支払いの両方に困り、その時に金井から借金を帳消しにすることを条件に朴から真島の手紙を奪うように依頼され、朴に詰め寄った際に誤って殺害してしまう。その後も金井に協力し、それでも手紙を奪取出来ずに罰として右手首を切断されてしまい、逢坂興業内で出会った秋山に朴の殺害を警察に自供することを条件にここから脱出させるように懇願するも断られ、最後は逢坂興業の構成員に突き落とされて死亡する。
『0』では桐生のサブストーリーに登場し、「OGITA」名義で現役ダンサーとして活動しており、大阪から東京に進出してマハラジャで最強ダンサーの座に君臨していたが、桐生とのダンスバトルに敗北後は彼にダンスのコーチになるという夢を語って「あんたに子供でもできたら教えてやってもいい」と言い残し、その場を後にした。
クリスティーナ - 小原雅人
『5』に登場したダンストレーナー。かつて数々のスターのダンスレッスンを請け負って成功させたことがあり、業界では有名な世界的カリスマとして知られている。また、金や名誉には興味が無く、自分の意思でしか仕事を請け負わない。偶然コンサートのために来日していたところを遥に出会い、才能を見込んで指導することを決める。朴の死後は逢坂興業の妨害を受けるなどの遥のデビューに暗雲が立ち込めるが、それでも海外で大きなイベントを取り仕切った経験を生かして山浦をサポートし、何とかコンサートを成功させようと努める。DREAM-LINE結成後は3人にダンスの指導を行う。
夏川アカリ(なつかわ アカリ) - 財津慶子
『5』に登場した遥の隣のクラスの同級生。ダンスが大好きで、振り付け師になるという夢を持っている。遥とはユイという共通の友達を得てすぐに打ち解け、遥にストリートダンスの楽しさを教える。その後、プリンセスリーグ決勝戦2戦目の前日に朴の命令でクリスティーナを探していた遥と遭遇し、クリスティーナに自分のダンスを見て貰い、それでも評価して貰えなかったことを明かして遥と共にクリスティーナに再びダンスを披露するも遥だけが取り合って貰ったことで自棄になってその場から立ち去ってしまう。その後は遥やユイ、ダンサー仲間の助けもあってダンスバトルサミットで特別賞を貰い、MC・ミッツーの指導の下で振り付け師を目指して歩み出す。
右田(みぎた)
『5』に登場した蒼天堀の商店街の会長。かつてアイドルで挫折し、自身の叶えられなかった夢を託すという思いから商店街をあげて遥を支援する。その後、遥を通じてかつてコンビを組んでいたYOKOと和解する。
矢守彰彦(やもり あきひこ)
『5』の秋山のサブストーリーに登場した秋山がかつて東都銀行で働いていた時の上司で、彼と縁が深い人物。大学時代に知り合った秋山に金融の知識を教えて東都銀行に誘うが、後に東都銀行で行われていた神宮のマネーロンダリングの罪を部下である秋山に被せた上に彼のかつての恋人である絵里を奪う。その後、絵里と結婚したが、後に宗像の一件が暴露されたことで再び警察がマネーロンダリングを捜査し、その結果として東都銀行頭取が逮捕されることとなり、その際に芋づる式に不正がばれて自身も秋山の後を追うようにクビになる。その後は蒼天堀界隈で始めた金融業も上手くいかず、金融ブラックリストに載るまでになってしまうが、後に噂を聞きつけてやってきたスカイファイナンスで秋山と再会する。その後、かつて自身が破滅に追い込んだ相手から借りるということをプライドが許さずに闇金に自身を殺させてその保険金で家族を養おうとするも失敗し、最終的には秋山に諭されて「過去のことを水に流す」という条件の元で秋山の顧客となる。
李文海(リー・ウェンハイ) - 田中一成
『0』に登場した蒼天堀・招福町南ある整体院「ほぐし快館」の店長。刺青は右腕に赤竜と左腕に青竜(どちらも五本爪)、背中に関帝[1]。筋肉質かつ長身の立派な体格を持ち合わせており、坊主頭で強面の外見とは裏腹に愛想は良く、蒼天堀で暮らす在日中国人(主に密入国者)を取り纏めている。また、整体師としての腕も一流で「ゴッドハンド」の異名を持つ。戦闘では徒手での中国武術の他、鍼灸用の鍼を使った攻撃を仕掛けてくる。大陸系の組織に雇われた殺し屋として活動していたが、半年前に組織が韓国系の売春組織と対立した際に監禁されていたマキムラマコトを救い、目が見えず逃げ出せなかった彼女から腕を掴まれて「ありがとう」と言われたことで若くして病気で死んだ一人娘のことを思い出し、掴まれた手を離すことが出来ずに庇護する。その後は殺し屋を辞めて「ほぐし快館」を経営するようになり、表向きには自身が「マキムラマコト」を名乗ってマコトを脅威から守っている他、地元の家出少女(主に学生世代)らを売春組織の手から守るという活動も行うようになる。その後、佐川の命令で自身を標的と誤認した真島と交戦するも本物のマコトを攫いに来た鬼仁会が乱入したことで重傷を負い、マコトを真島に託す。その後は真島と合流を果たし、マコトを守るために背格好の似た結婚詐欺師をマコトに見せかけて殺害する計画を真島に持ちかけるも拒否された。その後、暗殺計画は何者かが代行した事によって脅威は去ったかに見えた矢先にその代行者が鬼仁会の西谷であった事に加えて佐川にもマコトの生存を知られてしまい、脅迫されると共に買収された仲間の中国人の手引きによって襲撃を受けてしまうが、最後はマコトを蒼天堀から脱出させる際に近江連合の組員によって自動車に爆弾を仕掛けられたことに気付かずに爆死する。
山形(やまがた) - 中井和哉
『0』に登場したグランドと人気を二分するキャバレーである「オデッセイ」の支配人。確かな手腕と時代の先を読む眼力で順調に経営を行っており、キャバレーだけでなく、新業態のキャバクラにもいち早く注目している。オデッセイを訪れた真島から金と目を掛けているホステスを自身の店に渡す代わりとしてオデッセイにいるNo.1のホステスの引き抜きを要求され、それを了承するも「二度とこういう事がないように」と釘を刺す。その後、マコトを匿う場所を探していた真島に頼まれて普段から使っていない倉庫を提供し、その際に真島にキャバクラに興味が無いかと持ち掛けて真島がサンシャインで支配人になるというきっかけを作った。
陽田(ようだ) - 前田剛
『0』に登場したキャバクラ「サンシャイン」の店長で、蒼天堀ファイブスターの一人である「MERCURY」の支配人の水村の元弟子。ファイブスターの脅迫や妨害行為により数多くのキャバクラが潰されていく中、強い意思で唯一店を守り抜いていた。脅迫の現場に偶々客として店内に居合わせていた真島と出会い、ファイブスターの最終目的が「グランド」を潰すことにあると知った真島と共にファイブスターの壊滅を目指すことになる。その後、ファイブスターとの死闘の最中に妻との約束のために水商売の悪魔に魂を売ってまで店を守ろうとした水村の胸の内を知ったことで彼と和解する。
月山(つきやま)
『0』に登場したキャバクラ「MOON」のオーナーで、「蒼天堀ファイブスター」のリーダー。蒼天堀のキャバクラを牛耳っており、また同じファイブスターのメンバーに対しても仲間意識を持たずに「MARS」の火野を敗北後にあっさりと切り捨てたり、「JUPITER」の木塚を汚れ仕事に使ったりと駒や道具のように使っている。また、キャバクラバトルでは最強の能力を誇り、フィーバーヒートではサンシャインの客を帰らせると同時にキャストの体力と調子を減らす効果を持っている。戦闘ではムエタイで戦う。他のファイブスターのメンバーが真島に敗れた後は最後の砦として立ちはだかるが、自身も真島に敗れてしまい、直後にグランドを潰すという真の目的を吐露した[注 37]。その後、MOONのキャストであるまなに諭されて改心したところを自身を利用していた秘書のことみに撃たれるが、最終的には自殺をしようとしていたことみを止めて彼女と共に罪を償ってやり直すことを決意した。
ムナンチョ・鈴木(すずき)
『0』の真島のサブストーリーに登場したインチキ宗教団体「ムナンチョヘペトナス教」の教祖。洗脳に長けており、それ故にたくさんの信者や一番弟子であるチョリトス・矢澤(『極』に登場する)からも慕われているが、一方ではすぐに激昂したり、後述のいおりに性行為を強要するなどの短気且つスケベな面がある。戦闘では南に似た格闘スタイルで戦う。騙されて入信した大学生のいおりを手籠めにしようとしたが、潜入した真島に阻止されて叩きのめされる。その後、負傷した際に信者達に救急車の手配を頼んだが、無視して回復の儀式をしているのを見て「そんなもので治るわけがないだろ」と叫びながら痛みに苦しむ羽目になる。その後は警察に逮捕される[注 38]
『6』でもサブストーリーに登場。出所後に他に頼れるものもなく、開祖として教団に返り咲けば居場所はあると思い、教団が活動拠点を広島の尾道仁涯町に移した事を知って移り住む。しかし移住して間もない頃から優しく接してくれたミエという老女に出会ったことや、好きになってしまったことで彼女が教団に騙されて大金を寄付しようとするのを目の当たりにし、彼女を助けるために街中で言い争っていた時に偶然通りかかった桐生と共に入信者と偽り、教団施設に潜り込んだ。その後、自身が開祖であることや現教祖のムナンチョ・赤松は自身が開祖をした頃に金庫番をしていたことを告白したことで襲われそうになったところを桐生に助けられ、彼と共にミエの寄付を阻止した。その後は28年前の自身と同じ結末を迎えた赤松を見届けた後、自身の犯した罪を一生背負っていくという決意をし、また罪を償う第一歩を生み出せたお礼を桐生に告げて街中へ去って行った。

蒼天堀のキャバ嬢

タイトル下の名前のみのキャラクターは実在する人物が演じたキャバ嬢。源氏名には下の名前が使われ、働いている店もキャバ嬢によって異なる。

ほのか - 鹿野潤
『5』に登場したクラブ「PRIME」に務めるキャバ嬢。21歳。普段は大学生としてキー局のアナウンサーを目指しており、訛りを直すためにアナウンススクールにも通っている。
ユキ - 杉平真奈美
『0』に登場したサンシャインに務めるキャバ嬢。22歳。大学時代に就職活動の面接で悉く失敗し、たまたま陽田に声をかけられたことでキャバクラに就職する。その後、真島や陽田と漫才のような会話を繰り広げながらもキャバ嬢として成長し、次第にサンシャインの中核にまでなるが、ファイブスターの一人である「VENUS」の金原に個人的に気に入られたことから拉致されてしまい、以降はVENUSに勝利するまで不参戦を余儀なくされてしまう。
龍が如く2
夏目ナナ
龍が如く0
有村千佳紗倉まな上原亜衣大槻ひびき初美沙希

琉球街の住人達

『3』に登場した沖縄にある繁華街。

咲の母 - 田中敦子
咲の実母(本名は不明)。男癖が悪く、夫がいるにも関わらずに他の男の家に転がり込んでは浮気ばかり繰り返しており、それ故に咲が生まれた時点で彼女を邪魔者としか認識していない。自分の人生を娘に破綻させられたと思い、後に自殺した夫と咲を置いて逃げてしまう。その後は玉城と出会い、「咲と3人で暮らす」という条件で咲の誘拐に協力するも玉城に利用されていることに気がつかずに用済み扱いされた挙句にそのことで詰め寄ったところを拒絶される。その後、玉城が倒されると全てに裏切られた絶望心を咲に転嫁し、最終的には名嘉原に「(咲が)欲しければくれてやる」と言い放って失意に暮れながら何処かへと去って行った。

養護施設「アサガオ」

『3』から登場した桐生が沖縄で営む養護施設。桐生と遥、8人の孤児で共に生活しており、一度は峯と結託した玉城組に壊されるが、後に建て直される。「アサガオ」で暮らす子供達はそれぞれ辛い過去や境遇を持っていたが、親としての立場にある桐生が各々の悩みや問題に向き合ったことでそれぞれが前向きに成長するようになる。『4』以降も度々登場することがあり、それに伴って成長している面も窺えるようになる。

太一(たいち) - 宮坂俊蔵
大柄且つ太めの体格をしている少年。10歳→17歳。大のプロレス好きで、将来はプロレスラーになって「アサガオ」を支えたいと思っているが、比較的軽症ではあるものの、そばアレルギーを持っており、これが原因でプロレスラーを断念しかけたこともある。
宏次(こうじ) - 粕谷雄太
サッカーや野球などの運動が大好きな今風の少年。10歳→17歳。
三雄(みつお) - 斉藤貴美子
米軍基地に勤務していたアフリカ系の父と日本人のハーフである少年で、太一の良きプロレスの練習相手。9歳→16歳。スーパー戦隊シリーズのパロディ作品「忍者戦隊ゴニンジャー」のファンである。また、理緒奈に好意を抱いている。『6』では中学時代に野球推薦の話が来るほどに野球の実力が上がっており、桐生の出所時には無事にその高校に進学している。
志郎(しろう) - 外村茉莉子
眼鏡をかけた気弱な性格の少年。8歳→15歳。国語が苦手なものの、学業成績は良好で、将来は奨学金を受けて医師になるのが夢である。学校でいじめを受けていたが、桐生の助言によりいじめ相手に立ち向かう勇気を身に付ける。『6』ではタブレット端末を所持しており、それを用いて株取引のシミュレーションをしていた。
綾子(あやこ) - 須藤祐実
遥に次ぐ年長者として「アサガオ」の皆を世話しているサブリーダーの少女。11歳→18歳。年長者としての悩みもあり、ある事件をきっかけに家出したこともある。また、外見に似合わずに非常に足が速く、中学ではその俊足を生かして陸上部に入り、長距離のエースとして活躍していることが『5』で判明した。
エリ - 伊藤かな恵
常にコンプレックスを抱えている少女。9歳→16歳。孤児である事や貧乏である事をコンプレックスに思っており、学校では疎外感を覚えている。
理緒奈(りおな) - 前田沙耶香
いつも長袖を着ている少女。9歳→16歳。両親を亡くした火事で負った火傷を隠すために長袖を着ており、傷跡をコンプレックスに思っている。
泉(いずみ) - 相沢舞
少し我が儘なところがある少女。8歳→15歳。アサガオに来る前は犬を飼っており、犬には愛着がある。アサガオで「マメ」という名の犬を飼って懸命に世話をするようになる。

永洲街の住人達

『5』に登場した福岡にある九州最大の歓楽街。

まゆみ - 片瀬那奈
クラブ「オリビエ」のナンバーワンだが、実は山笠組組長でもある斑目忠の娘である。大吾に桐生を見守るように頼まれ、半ば強引に桐生のアパートに押しかけて世話を焼いていては桐生の近況を度々報告する。その後、桐生との別れの際は父の胸の中で涙する。
りく - 金子有希
クラブ「La Seine(ラ・セーヌ)」に務めるキャバ嬢。20歳。人懐っこい性格で、「りくさん相談室」と称して他人の相談を聞くのが大好きであるが、相談はあくまでも聞き手に回る事で相談者の気持ちを楽にしてあげる事が目的であるために解決は目的としていない。桐生とのデート中に二人の友人に二股をかけていたホストを偶然見かけて問責するが、軽くあしらわれた上に友人達からはホストに言いがかりをつけて詰め寄ったと誤解されたことで関係が悪化してしまう。その後、ヤクザと繋がっていたホストに口封じも兼ねて誘拐されてしまうも桐生に助けられ、ホストは自分や友人達の門前でヤクザ共々、桐生から手酷く制裁された。事件解決後は、りくの言っていた事が正しかったと理解した友人達から謝罪され、無事に和解する事ができた。

走り屋

『5』に登場した福岡の走り屋関連の登場人物。

鬼坂徹(おにざか とおる)
福岡の走り屋集団の総括者で、走り屋の三銃士の一人。三銃士の中でも三番手として活動していたが、後に修行の旅に出たことで腕を上げていき、トップである中嶋に匹敵するとまで言われるようになる。その後、修行の旅に出帰ってきた時には中嶋は走り屋から引退しており、彼と再戦できなかったことが未練となって走りを止められずに活動する。デビルキラー解散後は中嶋に再戦を申し込み、代わりにやってきた桐生に勝負を挑まれて戦うも敗北する。その後は中嶋と再会し、走り屋を引退した理由を知って和解した後に走り屋から足を洗った。
デビル高村(たかむら)
福岡最速の走り屋集団である「デビルキラー」の現リーダー。デビルキラーという看板を金儲けの道具にしか見ておらず、白昼堂々と公道レースで荒稼ぎをしたり、一般人に勝負を挑んで金を巻き上げたりと無法行為を繰り返しているが、現役最速の走り屋ということで鬼坂からも目をつむって貰っていた。また、走りの実力は確かである一方で、速い者に従うという掟も口約束で済まし、走りで負けても暴力で解決しようとするなどの器は小さい。戦闘ではイワンに似た格闘スタイルで戦う。レース勝負で次々と桐生に敗れていくチームメンバーの最後の砦として登場し、レースでの敗北後は前述した通りに実力行使に打って出るも返り討ちに遭う。それでも尚も負けを認めようとせず、桐生に対し負け惜しみを吐きながら、逃げようとするも、そんな往生際の悪さと走り屋の誇りを汚す様な振る舞いを見かねた鬼坂から強制的に解散を言い渡され、渋々ながらようやくそれを受け入れて退散した。

月見野の住人達

『5』に登場した北海道最大の歓楽街。

かぐや - 吉原ナツキ
クラブ「ローズヒップ」に務めるキャバ嬢。26歳。グラマー体型をしており、趣味は格闘技観戦である。また、複数のキャバクラを移籍し、神室町のクラブでも短期間働いており、自身ではダラダラと過ごしていると言っているが、以前の店からの指名客を多く引き寄せている。冴島との交流を通じて現状を打破すべく、モデルのオーディションを受ける。

集落

『5』に登場した月見野の郊外の山奥にある小さな集落。集落周辺の雪山に住む攻撃的な巨大熊の「ヤマオロシ」が集落の生活を脅かしているとされる。

奥寺(おくでら) / 佐藤清(さとう きよし) - 堀秀行
冴島と馬場を助けた謎の猟師。集落の人間達からは寡黙な偏屈者と見られており、そのために村八分にされている。絶縁された奥寺という人物を殺す為に刑務所から脱獄するが、奥寺に救助されて共に暮らすうちに暗殺を躊躇ってしまう。その後は雪山で奥寺を殺害しようとするが、奥寺がヤマオロシに襲われ、死ぬ間際に奥寺から名前を借りたことで奥寺と自分が名乗ってヤマオロシを狩るために山に入り続けるようになる。その後、ヤマオロシと再会して動きを止めるも自然と共生する者として必要な殺しや不必要な殺しの違いを区別するといういつの間にか持っていた狩猟の信念に基づき、ヤマオロシを殺さないことを決意した。また、下山しようとする冴島に対して自身の信念を諭し、復讐は何も生まないと告げて見送る。
仁科(にしな) - 岸野幸正
集落の長。奥寺を村八分にしているが、本当は集落がヤマオロシに襲われた際に追い払ってくれた奥寺に感謝しており、村八分にしているのは奥寺の正体に気付いて心を通わせて素性を知ることで警察に突き出さなければならなくなるのを防ぐためである。文化財保護法の改定前に他の猟師と共にブローカーに買収されて獲物を狩り続けたが、山の生態系のバランスを崩してしまい、結果としてヤマオロシを出現させる原因を作ってしまう。その後、冴島とヤマオロシとの決戦では櫻井と共に駆け付けて冴島をフォローした。
櫻井(さくらい) - 平野正人
集落に住む男性。集落の中でも珍しく奥寺に対しても好意的で、冴島に対しても協力的である。また、自身を含む集落の住人全員は仁科と同様に奥寺に感謝しており、奥寺が一人で山に入った場合は必ず他の猟師が見張るようにしていた。奥寺が負傷した際は彼に代わって冴島の銃の手入れなどをする。
鳴海(なるみ)
集落の住人ではなくヤマオロシの噂を聞きつけて集落に来た猟師。狩りを娯楽として楽しんでおり、集落の人々からは快く思われていない。ヤマオロシに遭遇して銃を放つも歯が立たず、挙句の果てに攻撃を受けて重傷を負ってしまう。その後、冴島に救出されて一命を取り留めたものの、二度と銃を握れない体になってしまったために自身が使うはずだった発信機付きの銃弾を冴島に託して集落を後にした。

錦栄町の住人達

『5』に登場した名古屋にある歓楽街。

高杉浩一(たかすぎ こういち) - 哀川翔
品田の債権者である街の闇金融業者で、15年前に品田のホームランボールを拾った観客。普段は手荒い取り立てで品田に恐れられているが、それでも再会してからは一方的に品田のことを気にかけていた。また、強引な取り立て手法に関する悪評は界隈に広く知れ渡っており、箔を付けるために名古屋組の正体も知らずに名古屋組の名を借りていたが、それ故に極道との関連は一切なく、それでも極道との繋がりも噂されていた。品田と共に野球賭博事件の真相を追い、後に借金を全額返済されるが、品田が馬場と決着を付けた後は電話で品田に街のみんなで帰りを待っていると伝えた。
宇野(うの) - 坂口哲夫
鍼灸医を営む男で、品田の古い友人。顔を見れば無心してくる品田を苦々しく思っているが、品田の持つ耳寄りな風俗情報だけは重宝がっており、なかなか縁を切れないでいる。かつてワイバーンズの専属マッサージ師をしていたが、意図せずに野球賭博の裏に近づいたことで解雇される。その後、借金返済のために大吾からの依頼を受けた品田に協力し、15年前の野球賭博事件の真相を追っていた最中に秘密が露見することを恐れた名古屋組に襲われて重傷を負うが、無事に退院する。
大野鉄平(おおの てっぺい)
久保田警備の社員。戦闘では大振りながらも強烈な一撃を放ってくる。みるくの弟に対し、掛川幸治のただのサインバットを掛川が当時使っていたバットと思わせ、それを壊した弁償として高額な身銭を貰おうと画策していたが、野球事情に詳しい品田に圧縮バットでないことを見破られ、更にはそのことを久保田にバレたことで万年筆を頬に刺されて土下座をさせられる。その後、街中で品田と再会し、自身の計画を邪魔されたために逆襲しようとしたが、返り討ちにされた。
白河(しらかわ)
都内で会社勤めをしている品田の高校時代の野球部のチームメイト。高2の時の夏の甲子園出場を懸けた決勝戦の9回裏で品田が相手ピッチャーである赤松の牽制に近い球に手を出し、凡打に打ち取られた挙句に試合にも敗北したことで以来は品田をチームの勝利よりも自分の勝負を優先させる人間と思い込むようになる。その後、20年経った今でも真意を確かめるために錦栄町を訪れて品田に野球勝負を申し込み、壊れた利き腕の代わりに長年練習していた反対の腕で当時の赤松の球を再現するも品田に打たれて敗れる。敗北後は自身の壊れかけていた腕を心配して勝負にいったという品田の本心を理解したことで和解し、長年の憑き物も落ちたことで品田に礼を言って錦栄町を後にした。
黒崎(くろさき)
品田の高校時代の野球部のチームメイトで、品田がみるくの弟を助けた偽バットの件の黒幕。球威は白河よりあるものの、制球力に欠けており、2番手として光が当たらずに野球人生を終えたことにより野球に対する感情が歪み、野球に関するものを金に換えるブローカーとなる。その後、ある一件で品田に仕事を邪魔されて以来は品田を憎むようになり、自身と同様に品田を憎んでいる白河に品田の居場所を教えた。その後も品田に悉く仕事の邪魔をされ、野球勝負に持ち込むも敗北し、本心ではまだ野球を愛していることを見抜かれたことで野球への憎しみから解放される。その後は手広くやり過ぎたためにスジ者から目をつけられ、仕事が行き詰っていたこともあって錦栄町を去って行った。
小鉄(こてつ)
錦栄町のバッティングセンターにしばしばいる錦栄高校野球部OBの金髪の男性。品田の優れたバッティングを見抜き、それをブログに公開した事で品田は野球に関する様々な依頼を受けることになる。
詩音(しおん) - 水城レナ
クラブ「EDEN」に務めるキャバ嬢。24歳。実家は名家であるが、既に没落しており、借金を返すためにキャバクラで働いている。

名古屋組

『5』に登場したかつて西の近江連合や東の東城会の板挟みとなって治安が悪化していた錦栄町の秩序を守るために結成された自警団組織。極道組織が存在していれば他の極道組織の進出を抑えられるという理由から表向きは極道組織ということになっており、町の住人には極道として認知されているなどの実態を知る者がいないが、それは堅気の人間で構成されているためで、この他にもふと桃Clubの店長やバッティングセンターの受付のおばちゃんなどが所属している。また、裏で近江連合の神戸黒羽組に動かされており、それを知るのは澤田と富士田のみで、また大吾の発言から黒幕である黒澤も関与していた。

みるく / 鳥山美恵子(とりやま みえこ) - 戸田真衣子
風俗店「ふと桃Club」の風俗嬢。実年齢は40歳を越えているが、若い頃以上の美貌を保ち続けており、人気もある。また、久保田警備に勤める弟がいるが、彼には風俗の事は秘密にしており、スーパーのパートに行っていると偽っている。15年前に球界から追放された品田がたまたま店に立ち寄ったことで出会い、深く傷ついた品田を慰めて以来は顔見知りとなる。
牛島史哉(うしじま ふみや) - 梅津秀行
「ダイニングバー牛島」を営む男で、日々借金取りに追われる万年金欠の品田にツケで食べさせることもあって彼にとって恩人と呼べる存在。店では名古屋の店によくあるようにドリンク一杯でしっかりとした食事を提供するモーニングサービスを行っている。名古屋組の秘密に近づく品田にそれとなく警告をするが、従わなかったためにみるく誘拐を偽って品田を捕える。その後は口封じを決行しようとするも情が邪魔して手を下せずにいたところを高杉に妨害されて失敗に終わる。その後、みるくと共に組員を説得し、全員で警察に出頭したが、黒羽組の手回しによりすぐに釈放されてしまう。
久保田(くぼた) - 藤本たかひろ
久保田警備の社長で、ヤクザのような風貌をした男。個人で仕事を請け負おうとした大野に対し、罰として頬に万年筆を刺すなどの厳しい一面がある。戦闘では2本の配管をカリスティックのように操り、フォークリフトで追いかけるなどの大胆な行動も見せる。牛島が品田を殺すのに躊躇していたために迷いなく殺そうとしたところを高杉の妨害に遭って失敗し、口封じのために殺そうとするも敗北した。
酒井篤志(さかい あつし) - 安井邦彦
元名古屋ワイバーンズの選手。戦闘では武器に鉄パイプを使用し、大振りの攻撃をする。15年前の野球賭博事件の際にはセカンドとして出場する。引退後は錦栄町を中心に工事現場で土木作業員として働いているが、後に品田殺害に失敗した男を鉄骨落下の事故に見せかけて殺害する。その後は己の不審な行動を品田に気付かれ、口封じのために殺そうとするも敗北した。その後、品田に真相を話そうとしたが、最後は品田を殺そうと何者かが仕掛けた落下物から彼を庇って死亡する。
真鍋幹二(まなべ かんじ) - 青山穣
元名古屋ワイバーンズの選手で、四番打者をしていた品田憧れの男。戦闘では牛刀を武器に使う。当時から不正行為を行われていることを知りながらも選手生命を長らえさせるために指示に従う。引退後は市内で焼肉屋を営み、それなりに成功を収めるが、後に秘密を探ろうとすると生命が危険に晒されることを品田に警告する。その後、品田が牛島らに消されようとした際には名古屋組の組員として品田の前に立ちはだかるが、真相を伝えるために敢えて敗北の道を選ぶ。
澤田有希(さわだ ゆうき) - 平井啓二
現役の東京ギガンツのエースで、通算197勝や名実共に球界を代表する名投手であり、品田とは高校時代に都予選の1回戦で対戦して以来の宿命のライバルでもある。15年前の野球賭博事件が起こったとされる試合では品田の初打席の対戦相手として登板しており、6球カーブが続いた後の渾身のストレートを打たれ、以降は再戦を望むようになる。その後は15年経ったら名古屋組の仕事を引き継ぐという約束をしていた経緯からトレードによってワイバーンズにやって来ており、富士田と同様に黒羽組と手を結んでいたが、品田との再戦の際に黒羽組を裏切って品田と共に黒羽組構成員を撃退した。その後、品田と野球で再戦するもストレートを悉くカットされ、決め球として投げたカーブを逆にカーブを待ち続けていた品田に打たれて完敗し、過去に決着を付けて品田と握手を交わす。その後は品田に黒羽組がコンサートで何かを企んでいるという情報を提供した[注 39]
冨士田(ふじた) - 森田順平
名古屋ワイバーンズの元監督。15年前に賭博の利権を握っていた東城会と近江連合を名古屋から一掃するために黒羽組と手を結んで野球賭博事件を仕組み、その際に騒動の責任を取って監督を辞任した。事件後は名古屋組を結成し、以来は地元の人間の手によって名古屋の平和を守り続けていたが、後に長らく遠ざかっていた球界に東京ギガンツの新監督として復帰することが発表されたことで波紋を呼ぶようになる。その後は品田が秘密に近づいたことを知り、牛島達組員に口封じを命令するも失敗に終わる。その後、事件の全容を自らが書いた告発文を提出しようとしたが、最後は一連の事件の黒幕である黒澤によって口封じのために殺害された。

尾道仁涯町の住人達

『6』に登場した広島にある街。

笠原清美(かさはら きよみ) - 真木よう子
スナック「清美」のママで、染谷巧の元妻。後述の遥に親身に接したり、宿の無い桐生のために寝泊りできる場所を用意するなど面倒見が良い性格をしている。また、若い頃から街のマドンナ的な存在で、地元の男達の憧れの的(南雲や飯野もその一人)となっている。かつて東京で水商売をしていた頃に、あくどい客から借金を負わされていたところを染谷に救われて恋に落ち、結婚して娘のヒロミを儲けるが、染谷の極道としての暴力性を孕んだ二面性に恐怖を抱くようになり、ヒロミを連れての逃亡を図るも失敗し、ヒロミが3歳の頃に一人で故郷の尾道へと逃げ戻った過去を持つ。尾道を訪れた遥のために寝床を用意したり、生活のために自身のスナックで働かせるなどの彼女の面倒を見続ける。その後、遥が尾道を去った後は彼女の足取りを追うためにやって来た桐生に遥に関する出来事を伝え、更には達川の情報も提示した。終盤では巌見と菅井によって捕らえられ、小清水によって射殺されたかに思われたが、実際は空砲であったために助かっており、彼らに殺されたと誤認された後は小清水によって密かに匿われる。事件後は解放され、スナックにいた南雲達の元に戻る。
飯野和明(いいの かずあき) - 檜山修之
尾道仁涯町の住人で、水軍アパートの管理人。物心つく頃からの腐れ縁である南雲と付き合いがあり、互いに清美に想いを寄せているが、当の清美からはいずれも相手にされていない。桐生が仁涯町にやってきた当初は疎ましく思っており、それでも清美の頼みを受けて宿の無い桐生に寝泊まりできる部屋を用意した。その後、草野球でわざと乱闘に持ち込んだ南雲達を叩きのめすのを見た後は桐生に一目置くようになり、敬意を込めて桐生さんと呼ぶようにもなる。尾道では顔が広く、ハルトを連れ去った船を捜索する際には地元の漁師たちの協力を取り付けた。
ジョー / 城島(じょうじま)
『6』に登場したJUSTISの元メンバー。尾道では伝説的な不良としてマサオをはじめ様々な悪ガキ連中から慕われる存在で、上京した際につるむようになったオカダと共にその当時に幅を利かせていたカラーズに対抗する組織としてJUSTISを結成する。その後、当初の思想から大きくずれた事でJUSTISを抜けて尾道に帰郷するが、報復として尾道まで追ってきたJUSTISに襲われていたところを桐生に救われ、JUSTISを壊滅することやJUSTISのリーダーである親友のオカダを助けるように桐生に協力を願い出て、桐生をリーダーとした「桐生会」を立ち上げる。その後は桐生と共にJUSTISと対峙しながらも六狂人達を次々と撃破していき、棚橋からオカダの豹変の理由を聞いた後にオカダと拳を交えて和解する。最後は黒幕である殺月とコウメイを桐生やオカダと共に撃退しJUSTISを巡る戦いに決着を付けた。

その他の登場人物

タカシ - 工藤和真、日野聡(『極』)
『1』に登場したサイの花屋の息子で、ギャングの一員。戦闘では金属バットを使用する。恋人の京香に上納金を調達してもらうなどしていたが、京香に対する想いは本物である故に彼女のためにギャングを脱退した。その後、待ち合わせ先のディスコで京香と落ち合うが、そこで後を追って来た跡部組の構成員に襲われたところを駆け付けた桐生に救われる。その後は桐生と花屋の仲裁もあって京香の父親から京香との交際を許される。また、サブストーリーでも京香と登場し、街を出て彼女と共に生きていく決意を桐生と跡部組に伝える。
『2』ではサイの花屋を父親だと知らずに「父親は行方が不明」と亡き母からは教えられていたことが明かされている。中々仕事を長く続けられずに他の女性と遊び歩き、更には京香が浮気をしているのではないかと疑念も持つが、後に京香が実家に無理を言って金を工面していることを知り、やり直すことを決意した。
『4』では桐生のサブストーリーに登場し、就職に成功して京香との間に新しい命を授かったことが明かされている。顔も知らない父親が母を見殺しにしたことに対する怒りはあったが、京香と結婚するに際して父にも見届けて欲しいとしてサイの花屋に父親探しを依頼し、桐生を始めとする主人公4人の協力を得てその成長を見届けた花屋に花束を渡される。その後、花束に挿まれたメッセージカードには「父親は既に死亡している」と書かれていたが、渡されたその花が母の好きだった花であることや毎年その花が母の命日に誰よりも早く供えられていることを思い出し、花の差出人の花屋が父であることを悟る。
京香(きょうか) - 水無月若菜(『極』)
『1』に登場したタカシの交際相手。実家は浅草の暴力団組織「跡部組」だったために幼少の頃は周囲から敬遠されて友達も出来ず、孤独な日々を過ごしてきた。ギャングであるタカシのために実家の金を持ち出し、結果として実家から追われる立場となっていたが、後に桐生と花屋の仲裁もあって父とも和解した。『2』では苦労しているタカシのために父に無理を言って生活費を工面する。『4』の時点でタカシの子を身籠っており、結婚を控える。
沙耶(さや) - 香西久美(『1』)、白石涼子(『極』)
『1』に登場した伊達真の一人娘。約束を守らない父親に嫌気が差してスターダストに通い詰め、そこで出会ったホストである翔太の常連となって彼を「頼れる存在」として認識していくが、翔太は「花形金融」と結託して借金まみれになった客をアダルトビデオに出演させてまで金を作らせる仕事もしていることが判明し、危うくその餌食になりかけたところを桐生と父に救われる。その後、桐生の説得と父の「沙耶を守る」という強い決意を聞き入れて父と和解する。『2』の時期から美容師を目指して専門学校に通っており、3年後の『4』の桐生のサブストーリーでは、無事に美容師として働いていることが判明し、更には伊達とは一緒に暮らしておらずに母親と同居していながらも父娘の関係は良好であることや同じ美容師であるミノルという彼氏もいることを明かす。
秋元(あきもと) - 矢薙直樹
シリーズのサブストーリーの常連である美月の彼氏(だと本人は信じ込んでいる)。『3』の協力闘技ではパートナーとして参戦するも体力は非常に少なく、敵から数発殴られただけで倒れてしまう彼自身を守りながら戦わなければならない。登場しては美月が原因で神室町で自殺を図ろうとするが、その都度で桐生の仲裁で収まる。
美月(みづき)
秋元とセットでサブストーリーに登場するキャバ嬢。秋元を騙しながらも『3』では婚約したこと(正式ではない)が判明しているが、秋元が買った沖縄行きの高い席をキャンセルして自分一人だけ安い席に変える、秋元と同じ部屋に泊まることを拒否する、婚約指輪を秋元に隠して売ったなどの金づるとしか秋元を認識していないために秋元に生命保険の契約書にサインさせるという保険金殺人を臭わせる一面も見せていた。『3』のサブストーリーではアサガオ前の浜辺付近の崖で自殺をしようとする秋元に今までの嘘を誤魔化し、秋元から結婚を迫られるが、結婚を回避しようと「実は生き別れの兄妹だった」と嘘をつくことで秋元をすっかり信用させて「籍に入っている」と大喜びさせたために事なきを得た。また、別のサブストーリーではミレニアムタワーから秋元が転落しかけた時に必死の形相で彼を救出して自分のこれまでの行いを反省し、秋元との関係を正式な恋人同士と改めて再スタートする。
鄭秀淵(ジョン・スヨン) / 瓦祥子(かわら しょうこ)
『2』に回想シーンで登場した真拳派のボスの妻で、郷田龍司と狭山薫の母親。組織を壊滅させられたことに絶望し、龍司と共に心中しようとするも瓦に止められる。その後、真拳派の追跡を逃れるために瓦と別所の尽力により大阪に移り住み、蒼天掘の酒場で知り合った郷田会長に身請けされるが、瓦との結婚を選択して薫をもうけた後に真拳派の構成員に殺害される。
ボブ宇都宮(うつのみや)
『2』に登場した条件を満たすと手に入るアイテムを渡してくれる白いスーツにピエロのメイク、緑のアフロヘアという容姿をしている人物。狭山の友人であることや一人だけではなく複数存在していることが判明するが、全員が同じ容姿をしており、誰が誰だか見分けがつかない。『3』以降は『2』での役割の他にDLCのアイテムパックの渡し役やエクストラモードの「サバイバル鬼ごっこ」の鬼役としても登場する。『3』までは各都市の入口付近に立っていたが、『4』や『5』ではナオミの館に複数で常勤するようになる。『0』では神室町の神社と蒼天堀の寺で登場し、PSストアで特定のコードを入力することで彼自身から金やアイテムを貰うことができる。
上山兄弟(かみやま) - 折原純[7]
「ワークス上山」という名の武器商を営む兄弟で、二人とも肥満体と吃音気味の話し方が特徴である裏社会では名の通った武器職人。弟の連次(れんじ)は神室町で、兄の蓮太(れんた)は沖縄でそれぞれ出会い、素材とレシピがあれば価格に見合った強力なオリジナル武器を作成してくれる。また、弟は地下闘技場でカリスティックを使いこなす選手として戦うこともできる。
『2』で弟が初登場し、サブストーリーで助けると公園の向かい側にある空き地でビデオと武器を売ってくれる。
『3』では兄が初登場し、玉城組に武器を納入する際に桐生と鉢合わせるが、本当は玉城組のやり方に嫌気が差していることを告白し、桐生に武器を提供した。また、神室町にいる弟を紹介した。
『4』では兄が玉城組の悪事に加担した疑いで沖縄第弐刑務所で収監されてしまう。その後、その武器作りの腕を刑務官に見込まれて刑務所内の作業を任されるが、手先が器用なところを浜崎に目をつけられて「鎖つきフック」を作成し、冴島の脱獄を援助した後にそのどさくさに紛れて自らも脱獄に成功する。神室町へ逃亡後は武器の改造を取り扱っている弟とは別の場所で防具の改造を取り扱うようになる。
『5』では兄が永洲街、弟が神室町で経営を続けており、またその他の歓楽街に支店も出している。また、各都市共通でお金やアイテムを投資するとレベルが上がって品揃えが充実する。
『0』では兄が武具探索のエージェントとして登場し、飛虎から弟の存在も語られる。
近松(ちかまつ)
『2』のサブストーリーに登場した演歌歌手。詐欺師に騙されて300万の借金を背負わされ、借金取りに追われていたところを桐生に助けられる。その後は再び借金取りに襲われそうになるが、自身が作曲した「神室雪月花[注 40]」を歌ったことで自身のCDで借金が返済になった上に借金取りの組長が感動して改心するという結果を生んだ。
イ・リュウジョン
『2』のサブストーリーに登場した女性人気の高い韓国の人気アイドル。桐生に神室町のガイドを頼み、全てを終えた後は桐生にお礼金と自身のサイン入りブロマイドを手渡した。『3』でもサブストーリーで登場し、おばちゃんからサインを貰うように頼まれてやってきた桐生と再会するが、その際にチンピラに声をかけられたことで桐生と共闘して撃退した。また、『クロヒョウ2』にもドラマ撮影で登場する。
下坂ノボル(くだりざか ノボル)
『3』のサブストーリーに登場したゴロツキのような顔を持つ映画俳優。撮影当日で腕を骨折してしまい、監督と共に桐生に代役をお願いした(ジャンルは時代劇)。『5』の桐生のサブストーリーでも体調不良のために永洲街で桐生に代役を頼む(ジャンルはホラー)。
植田(うえだ)[注 41]
『3』のサブストーリーに登場した九州一番星のラーメンに惚れ込み、そのラーメンをカップ麺にするために日々頑張っているエースコックの社員。味のことで不合格を貰った時に桐生と出会い、彼から様々なヒントを得て遂には味の再現に成功し、九州一番星の大将からカップ麺にしていいことを認められた。『4』の桐生のサブストーリーでも登場し、九州一番星ののれん分けのことで大将と揉めていた店員である松山のことを桐生と共に気遣い、誤解を解かせた後は松山が大将を納得させるために模索していたオリジナルラーメン作りに意図せずにヒントを与え、彼を手助けした。その後、松山に後を継がせて引退しようとしていた大将にラーメン作りを続けるように説得し、「ダブル大将制」を提案して大将の引退を引き止め、自身は完成したオリジナルラーメンの味をカップ麺として再現するために研究に励む。
塩原(しおばら)
『4』の秋山のサブストーリーに登場した親から印刷会社を受け継いだ二代目社長。精神的に幼稚で、傲慢且つ自信過剰な面がある。不況で会社の経営状況が悪化した際に、リストラへの忌避感から立て直しを諦めて倒産させ、新たな職で起業を試みるが、銀行の融資審査に落ちたことでスカイファイナンスを訪れる。その後は秋山に新しい事業の開業資金として、500万円の融資を申し込みも、物事を余りに楽観視していた為に3回のテストに立て続けて不合格となり、それでも4回目に課されたテスト[注 42]に合格して現金500万円を融資してもらい、秋山から「本気にならないと何もできない」とのメッセージを受けて彼と同じ金融業を始めるが、悪い客を立て続けに引いたことで廃業する。その後、秋山と神室町で鉢合わせし、「制限時間内にタバコ1本を自分の物より価値の高い物品に交換できたら1億融資」のテストを受けるも不合格となる。しかし、別れ際に秋山から金融業を始めた自分が無理やり利子として渡した500万を返されたことでやり直しを決意し、「スカイファイナンスの顧客は二度と金を借りに来ない」の不文律の元で新たな道を歩み始める。
井上忠志(いのうえ ただし)
『4』の冴島のサブストーリーに登場した両親を亡くして親戚に育てられている少年。父の借金のカタに連れて行かれた姉の明子を探しに神室町にまでやって来ており、借金の債権者である田所から借金の500万を払うか自分の言う仕事をしたら姉を返すと言われ、神室地下街で金を稼ぐためにスリをしていたが、冴島の金をスッたことが縁で自身と境遇の似た冴島の手助けを受ける。その後、冴島が仕事をこなしていく内に冴島に恐怖を覚えた田所に人質として捕らえられるが、自身の機転もあってこれを切り抜け、田所の口から父の借金が田所に騙されて出来たことや借金は自身の両親の生命保険で既に支払われていたこと、更には姉を極道の高須組に300万で売ったことなどを聞き出す。その後は冴島と共に高須組に乗り込んで姉と再会するが、姉が高須組に養女として大切に育てられていることを知り、姉との再会まで手伝ってくれた上で男として大切なことを教えてくれた冴島に感謝して礼を言った。
ブリッジ / 勝浦勇司(かつうら ゆうじ)
『4』の谷村のサブストーリーに登場した社団法人「アジア地域女性友好協会」の理事長で、風俗界を裏で操る黒幕。表ではアジア人女性の友好を掲げておきながら裏では「ブリッジ」の名を使って部下にスカウトさせた現地女性を安い賃金で強制労働をさせており、また偽造パスポートの製造や偽装結婚の斡旋なども行うことでアジア人女性を食い物にして莫大な利益を自身の懐に入れていた。義父の手帳に頻繁に書かれていたブリッジというメモから自身を追っていた谷村を始末しようとしていたが、逆に追い詰められてしまい、自身の正体や谷村の義父と共に自身を追っていた谷村の実父である加賀を殺害したことを自白し、最終的には警察に逮捕された。
大道寺稔(だいどうじ みのる)
『6』に登場した昭和のフィクサーと呼ばれる老人。登場時点でかなりの高齢かつ危篤状態に陥っており、余命は幾ばくもない。戦前は帝国海軍の高級将校で、戦後程なくして政界を裏で動かすほどの影響力を得て以来、政界に連綿とその根を張り巡らせてきた。海軍時代に独断で軍費を横領し、全長300mを越える巨大戦艦「超大和級[注 43]」の建造を巌見造船に依頼し、またそのための労働力を中国の戦争難民で賄ったことで巌見兵三、および祭汪会先代総帥(ビッグ・ロウの実父)との接点を持つ。しかし超大和級の完成を待たずして戦争が終結したため、自身の汚職が露見することを恐れ、巌見兵三に対して金銭面での保障と巌見造船に有利な法案を可決させることを見返りに、超大和級を「尾道の秘密」として秘匿させた。時を隔てて2016年に「尾道の秘密」が桐生らに暴かれたことで兵三を見限り、息子の恒雄に兵三と桐生の殺害を依頼する。最終的にその目論見は失敗に終わり、事件の結末を見届けぬまま息を引き取った。

脚注

注釈

  1. ^ 現実の世界においては、死刑囚が送られるのは拘置所であり、東京刑務所ならぬ東京拘置所という施設が小菅にある。
  2. ^ 警視庁では事件を一人で解決し、神室署署長に辞表を叩き付け、更には殴りつけたと間違って伝わっており、伝説のように語られている。
  3. ^ 警察官としての勤務歴が5年以上で退職から15年以内であれば復職が可能である。
  4. ^ 左胸に彫られた刺青は月下美人で[1]、一夜でも一目でも構わないから桐生に会いたいという意味が込められている。
  5. ^ a b c d 北米版では風間は「フウマ」、錦山は「ニシキ」に(組名も含めて)名称が変更されている。また、ニューセレナのママは「マリコ」と名前が付けられている。
  6. ^ 刺客を送る事で東城会本家の敵となって他の組織に手を出させない、つまりは桐生を守る形になる。また、刺客はこの真相を知らずに殺すつもりで桐生を襲っており、単に守るだけではなく桐生が生き延びるにふさわしい人間かを見極めるという目論見もある。
  7. ^ 暗殺などの東城会の裏の汚れ仕事を一手に引き受けている組織でもあるために普段は代紋は隠している。主に大阪の椿園にある料亭「弁天屋」を拠点としている。
  8. ^ 『0』の時代から存在する組で、その頃は四次団体でスナックのケツモチなどのシノギを行っていた。
  9. ^ 中国語版では香港の俳優が演じるに当たりフェイスキャプチャーにより演者の顔をモデリングしたものに差し替えられており、顔や声の変化により日本版とは雰囲気の異なるキャラクターとなっている[4]。またパッケージにも新たに追加されている[5]
  10. ^ 立華は自身の収監について前述の理由により意図的に賭場の情報を流して収監されたのではないかと述懐している。
  11. ^ 一度目は阿波野の元へ向かおうとしていた桐生を地下水路でバイクに乗って迎撃し、二度目は阿波野、渋澤とその部下達との共同戦線で桐生を包囲し、バットで殴りつけた上で窮地に追いやったが立華の乱入によって桐生を取り逃がす。三度目は拉致した立華を救出しにやってきた桐生と錦山を相手に堂島組の構成員達と共に迎撃するが撃退された。
  12. ^ 片や桐生も最後の戦いにおいて、久瀬の揺るがない極道としての生き様に敬意を示し、カタギとなってからは呼び捨てだったものを再度「久瀬の兄貴」と敬称に改めて敬語で接するようになる。
  13. ^ a b 現実には○○一家という団体の長の名称は基本的に「総長」で、組長という名称はほとんど用いられない。
  14. ^ 当初は金色のデザインであったが、キャストの竹内力が「ディスコでの発色は紫の方が良い。自分もバブル期には紫のジャケットを着ていた」とアドバイスし変更となった。横山によると、キャストがキャラクターデザインに口を出したのは竹内が初だという。
  15. ^ 部下曰く怪力で壊してしまう心配のない「(体格の)デカい女」なら誰でもいいという「マッサージ狂」とのことである。
  16. ^ ストーリー上では戦う事はできないが、エクストラコンテンツのサバイバルバトルやトーナメントで戦う事ができる。
  17. ^ 外伝作品の『OF THE END』で六代目会長が登場しているが、本編の六代目かは不明である。
  18. ^ 兵庫に地盤を置く七代目近江連合若頭補佐で、直参高知組組長。黒澤の秘蔵っ子で重用されていたが、後にその黒澤の策略によって名古屋で東城会の若頭補佐である安住と共に殺害される。
  19. ^ 初めから信管の抜かれていた時限爆弾を高島を欺くためや桐生達を生かすために作動させる。
  20. ^ 黒澤からその愚直さは手駒として扱いやすいとして重宝されていたが、同時にその人を惹き付けるカリスマ性は文字通りに汚濁を綴りながらのし上がり続けた自分と比べて危険視もされていた。
  21. ^ 真島がマコトを助けることを選び、自身に彼女を殺したと嘘の報告をした上に大阪から脱出しようと考えた。
  22. ^ 自身の破天荒な立ち振る舞いや逃がす時に自身が発した言葉が後の真島のパーソナリティを作り上げた一大要素となるなどの真島に多大な影響を与えたキャラクターといえる。
  23. ^ 冴島が使用した銃はゴムスタン弾で、実際は誰一人殺害していなかったが、冴島が去った後に気絶した18人を射殺した。
  24. ^ 本人曰く「1+1は2じゃねぇぞ、俺達は1+1で200だ。10倍だぞ10倍!」とのことである。
  25. ^ 100億円はそのほとんどが爆風によって周囲の空に舞い散り、ミレニアムタワー付近にいた人達(秋山駿もその一人)のクリスマスプレゼントと化した。
  26. ^ 亜細亜街の火事を起こした上で大吾を嵌めたのも自身にとって都合の良い人材にすげ替えるためで、更には用済みとしてジミーを始末する。
  27. ^ 桐生はこの本を手渡された直後に技を覚えるということもあり、所謂師匠的な立ち位置のキャラクターにもなっている。
  28. ^ 龍が如くシリーズの製作スタッフである堀井亮佑の大学時代の親友で現政治家の音喜多駿がモデルとなっている[8]
  29. ^ a b 以降のシリーズでも桐生の固有技として登場するが、削除されていたり、名称が変わっていたりと作品によって色々と異なる。
  30. ^ 見栄えを良くするためにカツラを装着しており、対戦中にカツラが外れると脇目もふらずに拾いに行く。
  31. ^ 正体は自身の兄で、財産のことで両親と揉めたために自らを死亡したことにして二人を殺害した。
  32. ^ ジムにいた有能な選手は引き抜かれ、借金もローン会社をマフィアが乗っ取った事でマフィアが債権者となった。
  33. ^ 作中の「来年で30歳になる」というセリフから登場時は29歳だと断定できる。
  34. ^ 後のポケサー仲間になるミカに片想いしているヒデキ(17年後も片想いのままである)がミカを取られるのを恐れて避けていたというのが真相であるが、そのミカが桐生に惚れてしまい、これを境に桐生はヒデキを始めとした様々なレーサーから勝負を挑まれる事になる。
  35. ^ 複数のカラーギャング達の通称で、『1』に登場したブラッディアイやブルーZなどのチームも含まれていた。
  36. ^ この件に関しては「1年がかりでアイドルを育てる」という契約だったが、朴は「半年で育てろ」と荻田自身に無理強いし、朴は密かに契約書を書き換えたために知る由も無かった。
  37. ^ 幼少期にグランドで働いていた母親が店の売り上げを盗んだ犯人に仕立て上げられたことで解雇され、自身に保険金をかけて自殺してしまったため。
  38. ^ 『極』のサブストーリーでは自身の跡を継いだチョリトス・矢澤が教団を再興させるための計画(女性に幻覚を見せた上でカップルを成立させて信者を増やす)を神室町で行っていたが、桐生に阻止されて失敗に終わっており、教団も衰退の一途を辿る。
  39. ^ 品田はコンサート中止のためにイベント会社に支払う違約金3億円を求めて秋山の店を訪れており、これが二人が出会うきっかけとなる。
  40. ^ 神室雪月花は以降のシリーズからカラオケや店内BGMなどさまざまな形で登場する。ちなみにカラオケで表記される作曲者は実際の作曲者である庄司英徳となっている。
  41. ^ 松山と共に実際のエースコックの社員がモデルとなっている[9]
  42. ^ リストラをする以外に黒字転換の見込みがない会社を黒字にする、つまりリストラに踏み切る。
  43. ^ 実際に計画されていた超大和型戦艦とは文献上から推定される諸元と差異があり、別物である。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 「『龍が如く』シリーズ10周年記念本 龍大全」 エンターブレイン、2016年1月21日発売
  2. ^ 「龍が如く4 伝説を継ぐもの 完全攻略 極ノ書」 エンターブレイン、2010年5月15日発売
  3. ^ a b c d 龍が如くキャスト
  4. ^ 【台北ゲームショウ2015】台湾ゲーマーは「セクシー女優」に釘付け?『龍が如く0 誓いの場所』ステージ&名越氏インタビュー”. インサイド. 2015年8月12日閲覧。
  5. ^ 人中之龍0 誓約的場所 商品資訊
  6. ^ 「龍が如く3 完全攻略 極ノ書」 エンターブレイン、2009年3月30日発売
  7. ^ a b c d 龍が如くシリーズの製作スタッフ。「神室町 RADIO STATION」など龍が如く公式サイトのコンテンツより。
  8. ^ 我らが音喜多が都議選で当選!”. 堀井螺旋 (2013年6月26日). 2015年12月22日閲覧。
  9. ^ 絆と努力から生まれた1杯! 『龍が如く4』コラボカップめんの開発秘話を公開”. 電撃オンライン (2010年3月25日). 2015年12月22日閲覧。