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; [[中島敦]](なかじま あつし)
; [[中島敦]](なかじま あつし)
: [[声優|声]] - [[上村祐翔]]、[[Lynn]](幼少期)
: [[声優|声]] - [[上村祐翔]]、[[Lynn]](幼少期)
: 本作の[[主人公]]。右側に髪が一房垂れているのが特徴の18歳の少年。誕生日:5月5日・身長170cm・体重55kg・血液型:AB型。好きな物は茶漬け・猫・カメレオン<ref>モデルの中島敦もかめれおん日記という作品を書いている。</ref>・横浜。嫌いな物は自分自身・昔いた孤児院。「探偵社・西のヘタレ」と呼ばれるほど気の弱い男だが心優しく、いざというときには自らを犠牲にしても他人を守らんと大胆な行動をとることもある。
: 本作の[[主人公]]。右側に髪が一房垂れているのが特徴の18歳の少年。誕生日:5月5日・身長170cm・体重55kg・血液型:AB型。好きな物は茶漬け・猫・カメレオン<ref>モデルの中島敦もかめれおん日記という作品を書いている。</ref>・横浜。嫌いな物は自分自身・昔いた孤児院。「探偵社・西のヘタレ」と呼ばれるほど気の弱い男だが心優しく、いざというときには自らを犠牲にしても他人を守らんと大胆な行動をとることもある。
: 孤児院を追放され飢餓状態でホームレスとして横浜市を徘徊していたところ、鶴見川に飛び込んでいた太宰を助けたことで自分の異能を知り、武装探偵社に勤めることになる。入社直後は自分に自信が持てず悲観的だったが、数々の経験を経て成長していく。
: 孤児院を追放され飢餓状態でホームレスとして横浜市を徘徊していたところ、鶴見川に飛び込んでいた太宰を助けたことで自分の異能を知り、武装探偵社に勤めることになる。入社直後は自分に自信が持てず悲観的だったが、数々の経験を経て成長していく。
: 孤児院では職員から虐待されており、そのことがトラウマになっている。孤児院で自分の存在を否定され続けたことから、逆に存在意義のない人間はいないと考えており、自分と境遇が似ている鏡花に親身に接し、敵であるモンゴメリに対しても幸せに過ごせる方法が浮かばなかったことを悔いていた。
: 孤児院では職員から虐待されており、そのことがトラウマになっている。孤児院で自分の存在を否定され続けたことから、逆に存在意義のない人間はいないと考えており、自分と境遇が似ている鏡花に親身に接し、敵であるモンゴメリに対しても幸せに過ごせる方法が浮かばなかったことを悔いていた。なお憎んでいた孤児院の院長が巻き込まれた交通事故の調査で、彼の真意を理解した時は涙を流した。
: 嫌いなものに昔いた孤児院を挙げているが、憎んでいた孤児院の院長が巻き込まれた交通事故の調査で、彼の真意を理解した時は涙を流した。
: フィッツジェラルド曰く、「本」を探すときに必要な"道標(タイガービートル)" である。
: フィッツジェラルド曰く、「本」を探すときに必要な"道標(タイガービートル)" である。
: 当初は異能による変身が始まってから人間の姿に戻って目を覚ますまでの自身の記憶・意識が無かったため、太宰達と出会うまでは、自分が孤児院を追い出された理由や「虎」の正体や自分が異能者であることに気づいていなかった。
: 当初は異能による変身が始まってから人間の姿に戻って目を覚ますまでの自身の記憶・意識が無かったため、太宰達と出会うまでは、自分が孤児院を追い出された理由や「虎」の正体や自分が異能者であることに気づいていなかった。
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: 三社戦争が始まると太宰と行動を共にするが、太宰と別れた直後ナオミや春野と合流した際にQの異能を受け、駆けつけた太宰に救われる。その後街でフィッツジェラルドと遭遇する。しかし突然姿を現した鏡花に連れられて逃走するが、港で追いつかれ捕まり、白鯨中で、「横浜焼却作戦」を聞き焦燥に駆られるも再会したモンゴメリと心を通わせ、彼女の助けで脱出、太宰にQの人形を届けることに成功した。
: 三社戦争が始まると太宰と行動を共にするが、太宰と別れた直後ナオミや春野と合流した際にQの異能を受け、駆けつけた太宰に救われる。その後街でフィッツジェラルドと遭遇する。しかし突然姿を現した鏡花に連れられて逃走するが、港で追いつかれ捕まり、白鯨中で、「横浜焼却作戦」を聞き焦燥に駆られるも再会したモンゴメリと心を通わせ、彼女の助けで脱出、太宰にQの人形を届けることに成功した。
: そして再度白鯨に乗り込み、その墜落を阻止すべく芥川と共にフィッツジェラルドに戦いを挑み勝利する。
: そして再度白鯨に乗り込み、その墜落を阻止すべく芥川と共にフィッツジェラルドに戦いを挑み勝利する。
: 性格は中島敦の小説『[[山月記]]』の主人公、[[李徴]]に似ている所が多いキャラクターである。
:; 月下獣(げっかじゅう)
:; 月下獣(げっかじゅう)
:: 非常に大柄な白虎に変身する異能。その体は銃弾すら通らないほど頑丈になる上に、動きが非常に俊敏になり、身体の一部を失っても(たとえそれが変身する前の傷であっても)猛スピードで復元される。<ref group="注">敦曰く、傷というものを否定する力がある。</ref>ただし完全に変身すると自身で制御できなくなる。
:: 非常に大柄な白虎に変身する異能。その体は銃弾すら通らないほど頑丈になる上に、動きが非常に俊敏になり、身体の一部を失っても(たとえそれが変身する前の傷であっても)猛スピードで復元される。<ref group="注">敦曰く、傷というものを否定する力がある。</ref>ただし完全に変身すると自身で制御できなくなる。
:: 入社後は福沢の異能により、体の一部分だけを変化させ能力の一部を引き出し、肉体の強化と身体能力の向上や治癒能力を使用するなど制御が可能になった。
:: 入社後は福沢の異能により、体の一部分だけを変化させ能力の一部を引き出し、肉体の強化と身体能力の向上や治癒能力を自分の意志で使用するなど制御が可能になった。
:: 能力名は上記の短編小説『[[山月記]]』から。
:: 能力名は上記の短編小説『[[山月記]]』から。
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: 自殺マニアであり、ことあるごとにあらゆる手段で自殺しようとするが、毎回必ず失敗し結局死ぬことが出来ずにいる。死ぬまでに苦しむのは嫌がり、最近は美人の女性との心中を望んでいる。
: 自殺マニアであり、ことあるごとにあらゆる手段で自殺しようとするが、毎回必ず失敗し結局死ぬことが出来ずにいる。死ぬまでに苦しむのは嫌がり、最近は美人の女性との心中を望んでいる。
: 二年前に購入した「完全自殺読本」という稀覯本を付箋をびっしりつけるほど愛読しており、書いている自殺方法を試すこともある。
: 二年前に購入した「完全自殺読本」という稀覯本を付箋をびっしりつけるほど愛読しており、書いている自殺方法を試すこともある。
: 探偵社に入社する前はポートマフィアの史上最年少幹部で芥川の上司であり教育係だった<ref group="注">ポートマフィアに入った理由は、本人曰く「本能や欲望等の『剥き出しの感情』に近いところに居れば、『人間の本質』や『生きる理由』が見つかると思ったから」とのことである。</ref>。マフィアでは中也の相棒であり、中也と共に「双黒」と呼ばれていた。しかし友人の織田作が「ミミック」との戦闘で死亡したのをきっかけにマフィアを抜け、2年間地下に潜り、武装探偵社に入社した。なお、ポートマフィアでは太宰が抜けた後の幹部の座は今も空位のままになっている。
: 探偵社に入社する前はポートマフィアの史上最年少幹部で芥川の上司であり教育係だった<ref group="注">ポートマフィアに入った理由は、本人曰く「本能や欲望等の『剥き出しの感情』に近いところに居れば、『人間の本質』や『生きる理由』が見つかると思ったから」とのこと。</ref>。マフィアでは中也の相棒であり、中也と共に「双黒」と呼ばれていた。しかし友人の織田作が「ミミック」との戦闘で死亡したのをきっかけにマフィアを抜け、2年間地下に潜り、武装探偵社に入社した。なお、ポートマフィアでは太宰が抜けた後の幹部の座は今も空位のままになっている。
: 三社戦争では、自身の経歴を生かしてポートマフィアや特務課と交渉し、福沢と鷗外の密会や鏡花の免責及び釈放を実現させた。
: 三社戦争では、自身の経歴を生かしてポートマフィアや特務課と交渉し、福沢と鷗外の密会や鏡花の免責及び釈放を実現させた。
: ドストエフスキーのことを「魔人」と呼んでおり、彼に対抗するために敦と芥川を新しい時代の「双黒」にしたいと思っている。
: ドストエフスキーのことを「魔人」と呼んでおり、彼に対抗するために敦と芥川を新しい時代の「双黒」にしたいと思っている。
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: 推理能力に優れる一方で一般常識は欠如しており、電車の乗り方も知らない。
: 推理能力に優れる一方で一般常識は欠如しており、電車の乗り方も知らない。
: 一見しただけで福沢の過去も見抜き、福沢に「本物だ」と言わしめたほど物事を見抜く力がある。探偵社設立の際は、困難とされた夏目漱石の居場所を福沢の依頼により特定している。
: 一見しただけで福沢の過去も見抜き、福沢に「本物だ」と言わしめたほど物事を見抜く力がある。探偵社設立の際は、困難とされた夏目漱石の居場所を福沢の依頼により特定している。
: 三社戦争でポオとの推理遊戯(ゲエム)において「超推理」が異能ではないことを気付いていることが発覚したものの「格好がつかない」としてそのまま異能者として振る舞っている。
: 三社戦争でポオとの推理遊戯(ゲエム)において「超推理」が異能ではないことを気付いていることが発覚したものの「今更格好がつかない」としてそのまま異能者として振る舞っている。
:; 超推理(ちょうすいり)
:; 超推理(ちょうすいり)
:: 事件の情報を聞き、福沢からもらった眼鏡をかけるだけで事件の真相がわかってしまう異能。
:: 事件の情報を聞き、福沢からもらった眼鏡をかけるだけで事件の真相がわかってしまう異能。
:: 実際は単に推理力が人一倍優れているだけであり、異能ではない。<ref group="注">その証拠に「異能力を無効化する能力」を持つ太宰が「超推理」を行っている最中の乱歩の髪に触れても、乱歩の推理は外れていなかった。</ref>。彼がこれを異能だと信じ込んでいたのは、自分が特異ではないと思いこみ、世間と自分との間にある齟齬に押し潰されそうだった彼を救うべく「お前のそれは異能だ」と述べた福沢の言葉からである。
:: 実際は単に推理力が人一倍優れているだけであり、異能ではない。<ref group="注">その証拠に「異能力を無効化する能力」を持つ太宰が「超推理」を行っている最中の乱歩の髪に触れても、乱歩の推理は外れていなかった。</ref>。彼がこれを異能だと信じ込んでいたのは、自分が特異ではないと思いこみ、世間と自分との間にある齟齬に押し潰されそうだった彼を救うべく「お前のそれは異能だ」と述べた福沢の言葉からである。
:: そのためか、彼だけ能力名が名前の元である文豪の著作物に因んでいない。
:: そのためか、彼だけ能力名が名前の元である文豪の著作物に因んでいない。
ちなみに、織田作と面識がある。(探偵社設立秘話、太宰治と黒の時代)
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; [[与謝野晶子]](よさの あきこ)
; [[与謝野晶子]](よさの あきこ)
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: 声 - [[諸星すみれ]]
: 声 - [[諸星すみれ]]
: 和服姿の小柄で無表情がちな、14歳の美少女。黒髪を2つに結っている。誕生日:11月4日・身長148cm・体重40kg・血液型:B型。 好きな物は兎、豆腐、紫陽花、おばけ。嫌いな物は犬、雷、蝿。実在の泉鏡花は男性だが、本作では女性として登場。
: 和服姿の小柄で無表情がちな、14歳の美少女。黒髪を2つに結っている。誕生日:11月4日・身長148cm・体重40kg・血液型:B型。 好きな物は兎、豆腐、紫陽花、おばけ。嫌いな物は犬、雷、蝿。実在の泉鏡花は男性だが、本作では女性として登場。
: 孤児だったところをポートマフィアに拾われ、芥川の指示に従い殺人に手を染める。既に35人を殺害しており、警察に逮捕されれば死罪は確実であると言われていた。しかし、根っからの悪というわけではない。
: 孤児だったところをポートマフィアに拾われ、芥川の指示に従い殺人に手を染める。既に35人を殺害しており、警察に逮捕されれば死罪は確実であると言われていた。しかし、根っからの悪というわけではない。
: 芥川との戦闘後、気絶した敦を救出した後に、警察の追跡を逃れるため、対外的には福沢の孫という扱いで武装探偵社入りし、敦の部屋に同居していたが、入社試験は受けておらず、武装探偵社の正式な社員とは見なされていなかった。
: 芥川との戦闘後、気絶した敦を救出した後に、警察の追跡を逃れるため、対外的には福沢の孫という扱いで武装探偵社入りし、敦の部屋に同居していたが、入社試験は受けておらず、武装探偵社の正式な社員とは見なされていなかった。
: 三社戦争で紅葉が彼女を連れ戻すために白昼堂々彼女と敦を襲撃してきたが、組合メンバーが介入してきた際に逃走する。
: 三社戦争で紅葉が彼女を連れ戻すために白昼堂々彼女と敦を襲撃してきたが、組合メンバーが介入してきた際に逃走する。
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: 声 - [[小山力也]]
: 声 - [[小山力也]]
: 武装探偵社社長である45歳の和装の男性。誕生日:1月10日・身長:186cm・体重:71kg・血液型:B型。好きな物は猫、牛鍋、酒、平等。嫌いな物は封建制度。
: 武装探偵社社長である45歳の和装の男性。誕生日:1月10日・身長:186cm・体重:71kg・血液型:B型。好きな物は猫、牛鍋、酒、平等。嫌いな物は封建制度。
: 武道の達人で、かつては用心棒をしており日本刀を使用していた。ついた二つ名は「孤剣士『銀狼』」<ref>モデルの福沢諭吉も剣豪として知られ、維新後、明治政府の高官たちは満場一致で幕末最強は福沢だと語っている</ref>。
: 武道の達人で、かつては用心棒をしており日本刀を使用していた。ついた二つ名は「孤剣士『銀狼』」<ref>モデルの福沢諭吉も剣豪として知られ、維新後、明治政府の高官たちは満場一致で幕末最強は福沢だと語っている</ref>。
: かなりの猫好きで、猫に煮干しを与える姿が描かれたり、鷗外に「相変わらず猫と喋っているので?」と言われるほど。
: かなりの猫好きで、猫に煮干しを与える姿が描かれたり、鷗外に「相変わらず猫と喋っているので?」と言われるほど。
: 社員思いの性格で、敦がマフィアに誘拐されたときは、本業を中止してでも彼を救出するよう命じた。
: 社員思いの性格で、敦がマフィアに誘拐されたときは、本業を中止してでも彼を救出するよう命じた。
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:: 「汚濁(おぢょく)」形態になると完全に異能を解放した状態になり、時間が経つにつれて体中が黒く染まっていくのが特徴。戦車ですら素手で砕いたり、重力子を集約することで強力な重力弾を発射することができるなど、非常に強力な異能となる、しかし一切の理性を無くし死ぬまで暴走し続けるという代償がある。尚、太宰の異能力で「汚濁」形態は解除できる。
:: 「汚濁(おぢょく)」形態になると完全に異能を解放した状態になり、時間が経つにつれて体中が黒く染まっていくのが特徴。戦車ですら素手で砕いたり、重力子を集約することで強力な重力弾を発射することができるなど、非常に強力な異能となる、しかし一切の理性を無くし死ぬまで暴走し続けるという代償がある。尚、太宰の異能力で「汚濁」形態は解除できる。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、中原中也の詩から。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、中原中也の詩から。
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; [[樋口一葉]](ひぐち いちよう)
: 声 - [[瀬戸麻沙美]]
: パンツスーツを着こなす芥川の後輩の女性。美人。芥川が重傷で敵対組織に拉致された時には単身で救出に向かうなど、芥川に対する忠誠度は高い。また、芥川の妹である銀に自分のことを「お義姉さん」と呼ばせようとするなど、彼に対して強い恋愛感情を抱いていることが示唆されている。彼と共に首領直轄の遊撃隊に所属、武闘派組織「黒蜥蜴」を指揮する権限を持つ。
: 戦闘の際には拳銃で交戦するなど異能らしい異能を見せていない。だが異能を所持しているかどうかは不明であり、特番雑誌においての紹介欄で、[なし]ではなく、[???]と記載されている。芥川のように部下を畏怖させるだけの異能を持っていないことに内心忸怩たる想いを抱いている。武装探偵社のことは「ポートマフィアの力で簡単に潰せる零細企業」と見下している。
: 同居している妹がいる。
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; [[尾崎紅葉]](おざき こうよう)
; [[尾崎紅葉]](おざき こうよう)
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:: 爆弾は全て彼の手作りであり、爆薬成分が一切検知されない特別製である。そのため裏ではその製作方法を解明しようと高値で取引されている。
:: 爆弾は全て彼の手作りであり、爆薬成分が一切検知されない特別製である。そのため裏ではその製作方法を解明しようと高値で取引されている。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、梶井基次郎の短編小説『[[檸檬 (小説)|檸檬]]』から。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、梶井基次郎の短編小説『[[檸檬 (小説)|檸檬]]』から。
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; [[樋口一葉]](ひぐち いちよう)
: 声 - [[瀬戸麻沙美]]
: パンツスーツを着こなす芥川の後輩の女性。美人。芥川が重傷で敵対組織に拉致された時には単身で救出に向かうなど、芥川に対する忠誠度は高い。また、芥川の妹である銀に自分のことを「お義姉さん」と呼ばせようとするなど、彼に対して強い恋愛感情を抱いていることが示唆されている。彼と共に首領直轄の遊撃隊に所属、武闘派組織「黒蜥蜴」を指揮する権限を持つ。
: 戦闘の際には拳銃で交戦するなど異能らしい異能を見せていない。だが異能を所持しているかどうかは不明であり、特番雑誌においての紹介欄で、[なし]ではなく、[???]と記載されている。芥川のように部下を畏怖させるだけの異能を持っていないことに内心忸怩たる想いを抱いている。武装探偵社のことは「ポートマフィアの力で簡単に潰せる零細企業」と見下している。
: 同居している妹がいる。
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; [[広津柳浪]](ひろつ りゅうろう)
; [[広津柳浪]](ひろつ りゅうろう)
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: 組合の襲撃から逃れてきたナオミと春野の前に現れ、彼女達に能力を発動して駅で待っていた敦を追い詰めるも、太宰が駆けつけたため撤退する。更に組合のラヴクラフトに対して能力を発動したが、まともな感情がないラヴクラフトにより返り討ちにあって拘束され、「横浜焼却作戦」に利用された。囚われている時に自身の異能に対する感情を吐露して涙を見せる。その後、太宰と中也に救出された。
: 組合の襲撃から逃れてきたナオミと春野の前に現れ、彼女達に能力を発動して駅で待っていた敦を追い詰めるも、太宰が駆けつけたため撤退する。更に組合のラヴクラフトに対して能力を発動したが、まともな感情がないラヴクラフトにより返り討ちにあって拘束され、「横浜焼却作戦」に利用された。囚われている時に自身の異能に対する感情を吐露して涙を見せる。その後、太宰と中也に救出された。
:; [[ドグラ・マグラ]]
:; [[ドグラ・マグラ]]
:: Qの異能。異能力の中でも最も忌み嫌われると言われている精神操作系の異能。自分を傷つけた相手を呪う。呪われた者には手形の痣が浮き上がり、Qが持っている人形を破壊すると呪いが発動する。呪われた人物は幻覚に精神を冒され狂乱し、目から血を流しながら周囲の人物に襲いかかるようになる。しかしまともな感情を持たないラヴクラフトには精神操作の呪いが効かなかった。
:: Qの異能。異能力の中でも最も忌み嫌われると言われている精神操作系の異能。自分を傷つけた相手を呪う。呪われた者には手形の痣が浮き上がり、Qが持っている人形を破壊すると呪いが発動する。呪われた人物は幻覚に精神を冒され狂乱し、目から血を流しながら周囲の人物に襲いかかるようになる。しかしまともな感情を持たないラヴクラフトには効かなかった。
:: 呪いを解くには太宰がQの人形に対して「人間失格」を発動するしかない。
:: 呪いを解くには太宰がQの人形に対して「人間失格」を発動するしかない。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、夢野久作の小説作品から。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、夢野久作の小説作品から。
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: 元医師でポートマフィア首領の男性。外見は髪をオールバックにした冴えない中年男性だが、時として相手に恐怖心を抱かせる表情をする時がある。
: 元医師でポートマフィア首領の男性。外見は髪をオールバックにした冴えない中年男性だが、時として相手に恐怖心を抱かせる表情をする時がある。
: 常に冷静沈着で、その時点の状況における最適解を導きだすことが出来る人物ではあるが、所謂[[ロリータ・コンプレックス|ロリコン]]でエリスと言う名の幼女を溺愛しており、紅葉に守備範囲は12歳以下と語っている。
: 常に冷静沈着で、その時点の状況における最適解を導きだすことが出来る人物ではあるが、所謂[[ロリータ・コンプレックス|ロリコン]]でエリスと言う名の幼女を溺愛しており、紅葉に守備範囲は12歳以下と語っている。
: 病床の中で朝令暮改の命令を下し続ける前首領を「合理的ではない」として自らの手で殺めた過去を持つ。また、「異能開業許可証」を得る為に異能犯罪組織「ミミック」の密入国を裏で手助けし、さらに織田作を「ミミックの指揮官に、唯一対抗できる異能力者」として衝突させる為に織田作が養っていた子供達の情報をミミックにリークし、織田作の死と太宰がマフィアを抜ける間接的な原因を作った。
: 病床の中で朝令暮改の命令を下し続ける前首領を「合理的ではない」として自らの手で殺めた過去を持つ。また、「異能開業許可証」を得る為に異能犯罪組織「ミミック」の密入国を裏で手助けし、さらに織田作を「ミミックの指揮官に、唯一対抗できる異能力者」として衝突させる為に織田作が養っていた子供達の情報をミミックにリークするなど織田作の死と太宰がマフィアを抜ける間接的な原因を作った。
: 三社戦争では、モンゴメリが街中で作り出した異空間の中で偶然敦と出会い、情報や構成員を巧みに配置し、探偵社や「組合」を翻弄した。
: 三社戦争では、モンゴメリが街中で作り出した異空間の中で偶然敦と出会い、情報や構成員を巧みに配置し、探偵社や「組合」を翻弄した。
: エリスとの買い物中にホーソーンの襲撃を受け間一髪で逃れるものの、直後に警官に変装したドストエフスキーに刺されウイルス型の異能を埋め込まれてしまう。
: エリスとの買い物中にホーソーンの襲撃を受け間一髪で逃れるものの、直後に警官に変装したドストエフスキーに刺されウイルス型の異能を埋め込まれてしまう。
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: かつては暗殺者として殺しをしていたが、夏目の小説を読んでから小説家を志すようになり、その夢のために人を殺さないことを信条としていた。
: かつては暗殺者として殺しをしていたが、夏目の小説を読んでから小説家を志すようになり、その夢のために人を殺さないことを信条としていた。
: そのため「絶対に人を殺さないマフィア」と言われるようになり変わり者扱いをされていた。
: そのため「絶対に人を殺さないマフィア」と言われるようになり変わり者扱いをされていた。
: 元来の戦闘能力は高く、「ミミック」との抗争時には凄まじい活躍を見せた。約15人いる部屋で「織田作が心の底から本気で怒ったらここにいる全員が銃を抜く間もなく殺されるよ」と太宰が公言しており、更に芥川には100年経っても織田作には勝てない、とまで言っているほど。
: 元来の戦闘能力は高く、「ミミック」との抗争時には凄まじい活躍を見せた。約15人いる部屋で「織田作が心の底から本気で怒ったらここにいる全員が銃を抜く間もなく殺されるよ」と太宰が公言しており、更に芥川には100年経っても織田作には勝てない、とまで言っているほど。
: 四年前に「ミミック」との戦闘の際に死亡し、太宰がマフィアを抜ける直接的な原因となった。
: 四年前に「ミミック」との戦闘の際に死亡し、太宰がマフィアを抜ける直接的な原因となった。
:; [[天衣無縫]](てんいむほう)
:; [[天衣無縫]](てんいむほう)
454行目: 451行目:
: 声 - [[森川智之]]
: 声 - [[森川智之]]
: 「組合」の設計者長(マスター・アーキテクト)で前髪で顔が隠れた28歳の青年。一人称は「吾輩」。誕生日:1月19日・身長182cm・体重64kg・血液型:A型。好きな物は推理小説、アライグマ。嫌いな物は大人数のお喋り、呼ばれた宴会で、唯一の知人に放置されること。カール(声 - [[七瀬彩夏]])と名付けたアライグマを連れている。米国の探偵にして知の巨人であり、頭脳勝負で乱歩をヒヤリとさせた唯一の人物。
: 「組合」の設計者長(マスター・アーキテクト)で前髪で顔が隠れた28歳の青年。一人称は「吾輩」。誕生日:1月19日・身長182cm・体重64kg・血液型:A型。好きな物は推理小説、アライグマ。嫌いな物は大人数のお喋り、呼ばれた宴会で、唯一の知人に放置されること。カール(声 - [[七瀬彩夏]])と名付けたアライグマを連れている。米国の探偵にして知の巨人であり、頭脳勝負で乱歩をヒヤリとさせた唯一の人物。
: 6年前の頭脳勝負で乱歩に敗れた意趣返しのために、白鯨の死角と攻略法に関する情報を餌に乱歩と与謝野を呼び出し、推理遊戯(ゲエム)を挑むも、乱歩に再び敗れる。しかし彼がポオのことを覚えており彼を認めている趣旨の発言をしたことで、創作に戻る。
: 6年前の頭脳勝負で乱歩に敗れた意趣返しのために、白鯨の死角と攻略法に関する情報を餌に乱歩と与謝野を呼び出し、推理遊戯(ゲエム)を挑むも、乱歩に再び敗れる。しかし彼がポオのことを覚えており彼を認めている趣旨の発言をしたことで、創作の世界に戻る。
: 「組合」から足を洗った後は、乱歩に新作の推理小説を持って行くため、探偵社にたびたび出入りしている。人物識別システム「神の目(アイズオブゴッド)」の事件の時には、オルコットに頼まれ乱歩に真犯人探しを依頼しに、探偵社へ訪ねていた。
: 「組合」から足を洗った後は、乱歩に新作の推理小説を持って行くため、探偵社にたびたび出入りしている。人物識別システム「神の目(アイズオブゴッド)」の事件の時には、オルコットに頼まれ乱歩に真犯人探しを依頼しに、探偵社へ訪ねていた。
:; モルグ街の黒猫
:; モルグ街の黒猫
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; [[坂口安吾]](さかぐち あんご)
; [[坂口安吾]](さかぐち あんご)
: 声 - [[福山潤]]
: 声 - [[福山潤]]
: 内務省異能特務課参事官補佐で丸眼鏡を掛けてスーツを着用している男性。若くして参事官補佐の地位に上り詰めるほど優秀で、情報収集と分析を得意としており、三重スパイの活動ができるほどのタフさと器用さを持つ。
: 内務省異能特務課参事官補佐で丸眼鏡を掛けてスーツを着用している男性。若くして参事官補佐の地位に上り詰めるほど優秀で、情報収集と分析を得意としており、三重スパイの活動ができるほどのタフさと器用さを持つ。2人の凄腕の護衛を連れている
: 四年前はマフィアの専属情報員としてポートマフィアに潜り込み動向を監視、特務課に報告していた。その際鷗外からの任務のために「ミミック」を日本に引き入れ、織田作の死の間接的な原因を作ったため、太宰に恨まれている。
: 四年前はマフィアの専属情報員としてポートマフィアに潜り込み動向を監視、特務課に報告していた。その際鷗外からの任務のために「ミミック」を日本に引き入れ、織田作の死の間接的な原因を作ったため、太宰に恨まれている。
: 織田作と共にマフィア時代の太宰の友人で太宰がマフィアを抜けた後、彼の経歴を洗浄した。
: 織田作と共にマフィア時代の太宰の友人で太宰がマフィアを抜けた後、彼の経歴を洗浄した。
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:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、坂口安吾の随筆から。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、坂口安吾の随筆から。
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:
; [[種田山頭火]]<ref>名前はアニメ16話より判明</ref>
; [[種田山頭火]]<ref>名前はアニメ16話より判明</ref>(たねだ さんとうか)
: 声 - [[立木文彦]]
: 声 - [[立木文彦]]
: 内務省異能特務課長官である男性。
: 内務省異能特務課長官である男性。
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: 強力な異能を持っているようで、安吾が「鷗外と本気で対立すれば、横浜が三日と待たず死屍累々の死都と化す」と危惧したほど。
: 強力な異能を持っているようで、安吾が「鷗外と本気で対立すれば、横浜が三日と待たず死屍累々の死都と化す」と危惧したほど。
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:
; [[辻村深月]](娘)
; [[辻村深月]](娘)(つじむら みづき)
: 声 - [[高橋李依]]
: 声 - [[高橋李依]]
: 内務省異能特務課の新人エージェントである女性。コードネームは「4048」。綾辻が政府の意向を無視して暴走した時に備えて常に彼を監視、有事には彼を抹殺する任を受けている。捜査官の訓練生の時に安吾に引き抜かれた。
: 内務省異能特務課の新人エージェントである女性。コードネームは「4048」。綾辻が政府の意向を無視して暴走した時に備えて常に彼を監視、有事には彼を抹殺する任を受けている。捜査官の訓練生の時に安吾に引き抜かれた。
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:: 能力名はキャラクターと同名の作家、辻村深月の著書から。
:: 能力名はキャラクターと同名の作家、辻村深月の著書から。
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; 辻村深月(母)
; 辻村深月(母)(つじむら みづき)
: 内務省異能特務課局長補佐である四十代の女性。綾辻曰く「決して表に出ず、特務課を取り仕切る影のボス」。耳に傷がある。
: 内務省異能特務課局長補佐である四十代の女性。綾辻曰く「決して表に出ず、特務課を取り仕切る影のボス」。耳に傷がある。
: 異能戦闘のスペシャリストで、自身の異能と共に、無数の異能犯罪者や異国の異能諜報員と闘いその全てを屠ってきた。そのため命を狙われるようになり、綾辻に依頼して五年前に起きた囹圄島の事件の際に死亡したことに偽装してもらった。現在は異能特務課の機密拠点に隠れ住んでいる。
: 異能戦闘のスペシャリストで、自身の異能と共に、無数の異能犯罪者や異国の異能諜報員と闘いその全てを屠ってきた。そのため命を狙われるようになり、綾辻に依頼して五年前に起きた囹圄島の事件の際に死亡したことに偽装してもらった。現在は異能特務課の機密拠点に隠れ住んでいる。
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: 地下組織の盗賊団「死の家の鼠」頭目の青年。本人曰く虚弱な貧血体質で、丁寧な口調と肩まで伸びた黒髪、そして不気味な笑顔が特徴。太宰からは「魔人」と呼ばれている。
: 地下組織の盗賊団「死の家の鼠」頭目の青年。本人曰く虚弱な貧血体質で、丁寧な口調と肩まで伸びた黒髪、そして不気味な笑顔が特徴。太宰からは「魔人」と呼ばれている。
: 極めて優れた頭脳を持ちコンピューターの扱いに長け、白鯨のメインシステムを掌握して墜落させ、組合のコンピューターに[[クラッキング]]して、組合内部に混乱を引き起こし、さらに資産の4割を簒奪することに成功した。またミッチェルを治す条件でホーソーンを勧誘した。
: 極めて優れた頭脳を持ちコンピューターの扱いに長け、白鯨のメインシステムを掌握して墜落させ、組合のコンピューターに[[クラッキング]]して、組合内部に混乱を引き起こし、さらに資産の4割を簒奪することに成功した。またミッチェルを治す条件でホーソーンを勧誘した。
: わざとAの協力者に誘拐されることでポートマフィアに潜入する。謀略を駆使してAを自殺に追い込み、Aの組織も壊滅させ、更にAが隠し持っていた、ポートマフィア構成員の異能リストを奪取した。そして、福沢と鷗外にウイルス型の異能を埋め込み、武装探偵社とポートマフィアが互いに潰しあうよう画策する。
: わざとAの協力者に誘拐されることでポートマフィアに潜入。謀略を駆使してAを自殺に追い込み、Aの組織も壊滅させ、更にAが隠し持っていた、ポートマフィア構成員の異能リストを奪取した。そして、福沢と鷗外にウイルス型の異能を埋め込み、武装探偵社とポートマフィアが互いに潰しあうよう画策する。
: 「本」を手に入れることで世界から異能力を消滅させることを目論んでいる。
: 「本」を手に入れることで世界から異能力を消滅させることを目論んでいる。
:; [[罪と罰]]
:; [[罪と罰]]
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=== その他 ===
=== その他 ===
; [[夏目漱石]]
; [[夏目漱石]](なつめ そうせき)
: 声 - [[大塚芳忠]]
: 声 - [[大塚芳忠]]
: 神出鬼没でどんな調査機関にも尻尾を摑ませない。それでいて政府と黒社会の両方に通じ、横浜を廻るあらゆる陰謀と作戦の近傍にいるとも云われている老人。過去の話にのみ登場しており現在の生死は不明。
: 神出鬼没でどんな調査機関にも尻尾を摑ませない。それでいて政府と黒社会の両方に通じ、横浜を廻るあらゆる陰謀と作戦の近傍にいるとも云われている老人。過去の話にのみ登場しており現在の生死は不明。
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: 福沢からは種田と共に「先生」と呼ばれるほどに大人物で、彼の「異能開業許可証」の取得に際して特務課に口利きをした。そのためか彼の旧拠点である「晩香堂」には夏目直筆の教訓がかけられている。
: 福沢からは種田と共に「先生」と呼ばれるほどに大人物で、彼の「異能開業許可証」の取得に際して特務課に口利きをした。そのためか彼の旧拠点である「晩香堂」には夏目直筆の教訓がかけられている。
: 小説を書いており、その小説を渡すことで、暗殺者時代の織田作に殺しをやめさせた。
: 小説を書いており、その小説を渡すことで、暗殺者時代の織田作に殺しをやめさせた。
; 院長
: 声 - [[中博史]]
:
:
:
; [[佐々城信子]](ささきのぶこ)
; [[佐々城信子]](ささき のぶこ)
: 声 - [[小林沙苗]]
: 声 - [[小林沙苗]]
: 東京の大學で教鞭を執っている20歳ぐらいの女性。故人。太宰の入社試験である、《蒼の使徒》事件の首謀者。
: 東京の大學で教鞭を執っている20歳ぐらいの女性。故人。太宰の入社試験である、《蒼の使徒》事件の首謀者。
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: 名前の由来は国木田独歩の最初の妻から。
: 名前の由来は国木田独歩の最初の妻から。
:
:
; 田口六蔵(たぐちろくぞう)
; 田口六蔵(たぐち ろくぞう)
: 声 - [[石川界人]]
: 声 - [[石川界人]]
: 国木田が情報屋として雇っている14歳の電網潜士(ハッカー)である少年。故人。
: 国木田が情報屋として雇っている14歳の電網潜士(ハッカー)である少年。故人。
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:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、ジュール・ヴェルヌの小説作品から。
:: 能力名はキャラクターと同名の文豪、ジュール・ヴェルヌの小説作品から。
:
:
; [[綾辻行人]]
; [[綾辻行人]](あやつじ ゆきと)
: 声 - [[佐々木啓夫]]
: 声 - [[佐々木啓夫]]
: 武装探偵社とは別の探偵社「綾辻探偵事務所」を開いている探偵。ハンチング帽を被り、遮光眼鏡を掛けた青年。自身の異能力から「殺人探偵」という呼び名を持ち、政府から本来ならマシンガンを装備した警備部隊に囲まれた鉄格子の中で監視される「特A級危険異能者」の指定を受けているが、自身の能力を政府のために使うことと引き換えに措置が緩和されている。
: 武装探偵社とは別の探偵社「綾辻探偵事務所」を開いている探偵。ハンチング帽を被り、遮光眼鏡を掛けた青年。自身の異能力から「殺人探偵」という呼び名を持ち、政府から本来ならマシンガンを装備した警備部隊に囲まれた鉄格子の中で監視される「特A級危険異能者」の指定を受けているが、自身の能力を政府のために使うことと引き換えに措置が緩和されている。
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:: 能力名はキャラクターと同名の作家、綾辻行人の著書から。
:: 能力名はキャラクターと同名の作家、綾辻行人の著書から。
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:
; [[京極夏彦]]
; [[京極夏彦]](きょうごく なつひこ)
: 声 - [[浅科准平]]
: 声 - [[浅科准平]]
: 「妖術師」の異名を持つ異能力者。ぼろぼろの和服をまとった老人。自身の異能を用いて他の人間に数百件もの事件を起こさせてきた。超越した異能を持ちながら政府の言いなりとなっている綾辻にちょっかいをかけることが趣味。妖怪が大好き。
: 「妖術師」の異名を持つ異能力者。ぼろぼろの和服をまとった老人。自身の異能を用いて他の人間に数百件もの事件を起こさせてきた。超越した異能を持ちながら政府の言いなりとなっている綾辻にちょっかいをかけることが趣味。妖怪が大好き。

2017年1月12日 (木) 04:15時点における版

文豪ストレイドッグス
ジャンル 異能力バトルアクション
漫画
原作・原案など 朝霧カフカ
作画 春河35
出版社 KADOKAWA
掲載誌 ヤングエース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2013年1月号 -
巻数 既刊11巻(2016年9月現在)
小説
著者 朝霧カフカ
イラスト 春河35
出版社 KADOKAWA
レーベル 角川ビーンズ文庫
刊行期間 2014年4月1日 -
巻数 既刊4巻
小説:文豪ストレイドッグス 外伝
京極夏彦VS綾辻行人
著者 朝霧カフカ
イラスト 春河35
出版社 KADOKAWA
掲載誌 小説屋sari-sari
レーベル 角川書店
連載期間 2015年10月号 - 2016年1月号
巻数 全1巻
漫画:文豪ストレイドッグス わん!
原作・原案など 朝霧カフカ(原作)
春河35(キャラクター原案)
作画 かないねこ
出版社 KADOKAWA
掲載誌 ヤングエースUP
レーベル 角川コミックス・エース
発表期間 2015年12月22日 -
巻数 既刊1巻
アニメ
原作 朝霧カフカ・春河35
監督 五十嵐卓哉
シリーズ構成 榎戸洋司
脚本 榎戸洋司
キャラクターデザイン 新井伸浩
音楽 岩崎琢
アニメーション制作 ボンズ
製作 文豪ストレイドッグス製作委員会
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 第1クール:2016年4月 - 6月
第2クール:2016年10月 - 12月
話数 全24話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

文豪ストレイドッグス』(ぶんごうストレイドッグス)は、原作:朝霧カフカ・作画:春河35による漫画作品。日本の『ヤングエース2013年1月号より連載中。略称は「文スト」。

2015年8月にアニメ化が発表され[1]、2016年4月より6月まで第1クールが放送され、10月から12月まで第2クールが放送された。

概要

太宰治芥川龍之介中島敦といった文豪がキャラクター化[2]され、「人間失格」、「羅生門」、「月下獣」といったそれぞれのキャラクターに対応する異能力を用いて戦うアクション漫画である。

この作品が生まれたきっかけについて、原作者の朝霧は「文豪がイケメン化して能力バトルしたら絵になるんじゃないかと、編集と盛り上がったから」と述べている[3]。また、舞台が横浜市になったことについては作画担当の春河が自分が横浜の出身であるからとのこと[4]

全国書店員が選んだおすすめコミック2014で第11位[5]。単行本は410万部を突破している[6]

2014年4月1日より、小説版の刊行が開始されている。『小説屋sari-sari』2015年10月号から2016年1月号まで、外伝小説『文豪ストレイドッグス 外伝 京極夏彦VS綾辻行人』が連載された。『ヤングエースUP』では、2015年12月22日からスピンオフ漫画『文豪ストレイドッグス わん!』がかないねこの作画で連載。

あらすじ

孤児院を追い出され、ヨコハマを放浪する少年・中島敦鶴見川で入水していた太宰治を助ける。それをきっかけに敦は太宰が所属する探偵集団・武装探偵社が追う「人食い虎」の捜索を手伝うことになり、太宰と共に虎の出現を倉庫で待つことになる。そのとき、太宰は敦こそが虎の正体だと告げる。実は敦は無意識のうちに異能月下獣で虎に変身して徘徊しており、それゆえに孤児院を追い出されていたのだ。敦は自分の能力を制御出来ず、虎に変身して、太宰に襲いかかるが、太宰は相手の能力を無効化する異能人間失格を発動して、敦を鎮静化させ、さらに敦が武装探偵社に入社出来るよう尽力する。

入社試験を経て武装探偵社に入社した敦だったが、なぜか海外の異能者団体から莫大な懸賞金が敦にかけられていた。ヨコハマの港を縄張りにするポートマフィアの構成員芥川龍之介はその懸賞金目当てに敦を執拗に狙うが、部下の泉鏡花の裏切りもあって、敦に逃げられてしまう。

芥川が敦の身柄を確保することに失敗したことを知った組合団長、フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドは自ら横浜に乗り込み、敦の身柄と願いをかなえる本を手に入れるため、横浜を完全に廃墟とする計画を実行に移す。横浜を守るため、武装探偵社とポートマフィアは一時的に手を結び、敦と芥川がフィッツジェラルドに立ち向かう。圧倒的な戦闘能力を誇ったフィッツジェラルドだったが、2人の攻撃でバランスを失い、空中要塞白鯨から落下して行方不明となる。さらに鏡花の捨て身の攻撃で白鯨も横浜の市街地から離れた海に落下する。

そのころ、死の家の鼠頭目フョードル・ドストエフスキーは組合の資産を強奪すると同時に、武装探偵社・ポートマフィアを共にせん滅させるための計画を実行に移し始めていた。

登場人物

主要な登場人物はほとんど全員が文豪と同じ名前と誕生日。各自の能力や人物設定も文豪自身のエピソードや作品にちなんだものが多い。

武装探偵社

中島敦(なかじま あつし)
- 上村祐翔Lynn(幼少期)
本作の主人公。右側に髪が一房垂れているのが特徴の18歳の少年。誕生日:5月5日・身長170cm・体重55kg・血液型:AB型。好きな物は茶漬け・猫・カメレオン[7]・横浜。嫌いな物は自分自身・昔いた孤児院。「探偵社・西のヘタレ」と呼ばれるほど気の弱い男だが心優しく、いざというときには自らを犠牲にしても他人を守らんと大胆な行動をとることもある。
孤児院を追放され飢餓状態でホームレスとして横浜市を徘徊していたところ、鶴見川に飛び込んでいた太宰を助けたことで自分の異能を知り、武装探偵社に勤めることになる。入社直後は自分に自信が持てず悲観的だったが、数々の経験を経て成長していく。
孤児院では職員から虐待されており、そのことがトラウマになっている。孤児院で自分の存在を否定され続けたことから、逆に存在意義のない人間はいないと考えており、自分と境遇が似ている鏡花に親身に接し、敵であるモンゴメリに対しても幸せに過ごせる方法が浮かばなかったことを悔いていた。なお憎んでいた孤児院の院長が巻き込まれた交通事故の調査で、彼の真意を理解した時は涙を流した。
フィッツジェラルド曰く、「本」を探すときに必要な"道標(タイガービートル)" である。
当初は異能による変身が始まってから人間の姿に戻って目を覚ますまでの自身の記憶・意識が無かったため、太宰達と出会うまでは、自分が孤児院を追い出された理由や「虎」の正体や自分が異能者であることに気づいていなかった。
孤児院を追い出されてからは、ホームレスとして無一文での生活を続けていた為、お金に対する執着が強い。
三社戦争が始まると太宰と行動を共にするが、太宰と別れた直後ナオミや春野と合流した際にQの異能を受け、駆けつけた太宰に救われる。その後街でフィッツジェラルドと遭遇する。しかし突然姿を現した鏡花に連れられて逃走するが、港で追いつかれ捕まり、白鯨中で、「横浜焼却作戦」を聞き焦燥に駆られるも再会したモンゴメリと心を通わせ、彼女の助けで脱出、太宰にQの人形を届けることに成功した。
そして再度白鯨に乗り込み、その墜落を阻止すべく芥川と共にフィッツジェラルドに戦いを挑み勝利する。
月下獣(げっかじゅう)
非常に大柄な白虎に変身する異能。その体は銃弾すら通らないほど頑丈になる上に、動きが非常に俊敏になり、身体の一部を失っても(たとえそれが変身する前の傷であっても)猛スピードで復元される。[注 1]ただし完全に変身すると自身で制御できなくなる。
入社後は福沢の異能により、体の一部分だけを変化させ能力の一部を引き出し、肉体の強化と身体能力の向上や治癒能力を自分の意志で使用するなど制御が可能になった。
能力名は上記の短編小説『山月記』から。
太宰治(だざい おさむ)
声 - 宮野真守
笑顔を絶やさず、掴みどころのない22歳の男性。誕生日:6月19日・身長181cm・体重67kg・血液型:AB型。好きな物は自殺・酒・蟹・味の素。嫌いな物は犬と中原中也。常に羽織っている砂色のコートと腕や首などあちこちに包帯を巻いているのがトレードマーク。国木田には「包帯無駄遣い装置」と呼ばれている。
とてもマイペースな性格だが、頭がキレる上に身のこなしもいいなど実力は高い。[注 2]前職は「探偵社の七不思議」と言われており、最初に当てた人が貰えるという懸賞金は70万にまで膨れ上がっていた。
自殺マニアであり、ことあるごとにあらゆる手段で自殺しようとするが、毎回必ず失敗し結局死ぬことが出来ずにいる。死ぬまでに苦しむのは嫌がり、最近は美人の女性との心中を望んでいる。
二年前に購入した「完全自殺読本」という稀覯本を付箋をびっしりつけるほど愛読しており、書いている自殺方法を試すこともある。
探偵社に入社する前はポートマフィアの史上最年少幹部で芥川の上司であり教育係だった[注 3]。マフィアでは中也の相棒であり、中也と共に「双黒」と呼ばれていた。しかし友人の織田作が「ミミック」との戦闘で死亡したのをきっかけにマフィアを抜け、2年間地下に潜り、武装探偵社に入社した。なお、ポートマフィアでは太宰が抜けた後の幹部の座は今も空位のままになっている。
三社戦争では、自身の経歴を生かしてポートマフィアや特務課と交渉し、福沢と鷗外の密会や鏡花の免責及び釈放を実現させた。
ドストエフスキーのことを「魔人」と呼んでおり、彼に対抗するために敦と芥川を新しい時代の「双黒」にしたいと思っている。
人間失格(にんげんしっかく)
直接触れたありとあらゆる異能を無効化する異能。
能力名はキャラクターと同名の文豪、太宰治の中編小説から。
国木田独歩(くにきだ どっぽ)
声 - 細谷佳正
銀縁眼鏡をかけ、長く伸びた後ろ髪を一つに結わえた髪型をしていて、スーツスタイルで身を包む22歳の男性。誕生日:8月30日・身長189cm・体重78kg・血液型:A型。好きな物は手帳と魚釣りと鯉のたたき。嫌いな物は予定外と権威。表紙に「理想」と書かれた手帳を常に持ちながら[注 4]予定をたてて行動しており、予定外の事態に遭遇すると激怒する。手帳には、結婚を含めた今後のあらゆる予定・計画だけでなく、「理想の女性像」についても書かれている[注 5]
冗談の通じない杓子定規な性格で、マイペースな太宰に神経をかき乱されることが多く、度々太宰の冗談に騙される。敦に対しても厳しく接するが、鏡花の救出に向かう敦を激励したり、戦争終結後には一言褒めるなど、内心ではきちんと評価している。
探偵社員達のまとめ役のような存在[注 6]。体術に優れ、襲撃してきた広津を軽く投げ飛ばしている。
三社戦争では谷崎と行動を共にしてスタインベックとラヴクラフトに捕まったナオミと春野を救い出した。ラヴクラフトの能力に追い詰められるが、谷崎の能力によって脱出する。
武装探偵社で働く前は、学校で数学教師を務めていた。
過去に《蒼王》による連続爆破事件の捜査に携わった際、独自の調査で《蒼王》のアジトのビルを突き止め警察に報告するも、軍・警察・公安が合同で捜査していた為に指揮系統が混乱し、更には警察の動向を察知した《蒼王》が爆弾を抱えてビルに立て籠り、その結果、いち早く現場に駆けつけた5人の捜査員が、追い詰められた《蒼王》の自爆に巻き込まれる形で亡くなった。国木田は、結果的に捜査員を死なせてしまった事への責任感から、《蒼王》の自爆行為によって父親を亡くした六蔵を情報屋として雇う傍ら、亡くなった彼の父に代わって世話をしていた。
独歩吟客(どっぽぎんかく)
手帳の頁を切り取って消費することで、該当頁に書き込まれたものを具現化・実体化する異能。ただし実体化できるのは、国木田自身が一度肉眼で視認したうえで形状・機能を理解したものと、サイズが手帳の面積より小さいものに限られる。
能力名はキャラクターと同名の文豪、国木田独歩の筆名の一つから。
江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
声 - 神谷浩史
小柄で常にニヤニヤと笑みを浮かべ、ハンチング帽に茶色のスーツをだらしなく着崩した26歳の男性。誕生日:10月21日・身長168cm・体重57kg・血液型:O型。好きな物は合理的思考、幻想怪奇。嫌いな物は常識、無駄な知識。甘いものが好きなのか駄菓子を頻繁に食べている。
刑事に面と向かって「警察は不要」という旨の発言をするなど、傲岸不遜で子供っぽいところもあるが下記の異能から探偵社では一目置かれた存在である。
推理能力に優れる一方で一般常識は欠如しており、電車の乗り方も知らない。
一見しただけで福沢の過去も見抜き、福沢に「本物だ」と言わしめたほど物事を見抜く力がある。探偵社設立の際は、困難とされた夏目漱石の居場所を福沢の依頼により特定している。
三社戦争でポオとの推理遊戯(ゲエム)において「超推理」が異能ではないことを気付いていることが発覚したものの「今更格好がつかない」としてそのまま異能者として振る舞っている。
超推理(ちょうすいり)
事件の情報を聞き、福沢からもらった眼鏡をかけるだけで事件の真相がわかってしまう異能。
実際は単に推理力が人一倍優れているだけであり、異能ではない。[注 7]。彼がこれを異能だと信じ込んでいたのは、自分が特異ではないと思いこみ、世間と自分との間にある齟齬に押し潰されそうだった彼を救うべく「お前のそれは異能だ」と述べた福沢の言葉からである。
そのためか、彼だけ能力名が名前の元である文豪の著作物に因んでいない。
与謝野晶子(よさの あきこ)
声 - 嶋村侑
ボブカットに大きな蝶の髪飾りを着けて、明治・大正期に流行したような、所謂「ハイカラ」な服装に身を包んだ25歳の女性。勝ち気な性格。誕生日:12月7日・身長166cm・体重52kg・血液型:O型。好きな物は花、和菓子、うなぎ、酒。嫌いな物は男尊女卑、弱い男。武装探偵社では能力を活かして医務を担当しているが、彼女に治療されることを探偵たちは恐れている。
女性を蔑視する者や死を軽く考える者を嫌悪しており、そういった人間を見ると発言が凶暴になったり激昂する。
三社戦争の時は、探偵社の隠れ家を訪ねてきた中也と対峙する。その後は組合のポオが仕掛けてきた推理遊戯に乱歩と共に臨んだ。
君死給勿(きみしにたもうことなかれ)[注 8]
異能の中でも珍しい治癒能力[8]で、外傷を跡形もなく完全に治療できる。ただし、瀕死の人間にしか使えないため、瀕死に至っていない怪我人を治癒するときは鉈などで解体するなどして一度瀕死の状態にしなければならない。そのため、探偵社内からは怖れられている。
能力名はキャラクターと同名の文豪、与謝野晶子の詩から。
宮沢賢治(みやざわ けんじ)
声 - 花倉洸幸
幼い外見に麦わら帽子、農作業着を着込んだ14歳の少年。誕生日:8月27日・身長158cm・体重53kg・血液型:O型。好きな物は音楽、天ぷら蕎麦、三ツ矢サイダー。嫌いな物は貧困。「イーハトーヴォ村」という電気も電話もない村で牛を飼って生活していたが、社長に勧誘されて探偵社に来た。村は物々交換で成り立っていたため、金銭の概念がまだよく理解できていない。
裏表のない明るい天然な性格で人気がある。
探偵社での成績は優秀だが、捜査の方法はかなり独特で、上記の性格による「牛でも人でも、村でも都会でも、素直に気持ちを話せば、通じ合えるものです。」という信条と後記の異能による怪力によって半ば強引に事件を解決するため、国木田に「参考にならない。」と言われている。
雨ニモマケズ(あめニモマケズ)
怪力と頑丈さを得る異能。自動車を片手で握り軽く投げたり、鉄パイプで殴られても平然としていられる。
ただし空腹のときにしか発現せず、満腹になったら寝てしまうという弱点も存在する。
能力名はキャラクターと同名の文豪、宮沢賢治の詩から。
谷崎潤一郎(たにざき じゅんいちろう)
声 - 豊永利行
少し大きなTシャツと垂れ目が特徴的な、18歳で元学生の少年。誕生日:7月24日・身長174cm・体重59kg・血液型:A型。好きな物は鱧、中華料理、猫。嫌いな物は地震。探偵社では張り込みや依頼の聞き取りなど手代のような役割を担う。探偵社・東のヘタレ。
常に妹のナオミと共に行動している。彼女が撃たれた時や行方不明になった時は狼狽し行動が大胆になるなど、妹への思いは人一倍強い。
潜入や隠密の能力に長け、敦が白鯨に乗り込む際は小型飛行機の操縦も担当した。
細雪(ささめゆき)
辺りに雪を降らせ、その空間内をスクリーンのようにして幻影を投影したり、風景や自分自身に背景を上書きなどもすることが出来る異能。
能力名はキャラクターと同名の文豪、谷崎潤一郎の長編小説から。
谷崎ナオミ(たにざき ナオミ)
声 - 小見川千明
谷崎の妹。常にセーラー服を着用している。ブラコン丸出しで、兄に抱きついていることが多いが、実際に血縁関係があるのかは不明である。しかし「本当に血縁関係があるのか?」という質問や、「そんな感じで兄妹の二人暮らしとか大丈夫か?」などの質問はしないことが探偵社での暗黙の了解となっている。[注 9]
異能を持たず、武装探偵社では事務員を務めている[9]。しかし、組合のスタインベックとラヴクラフトの襲撃に際し裏をかいて脱出する、マフィアの意図を見破るなど頭の回転は速く機転もきき、春野には「異能があれば兄より優秀な探偵になれる」と言われる。
名前は谷崎潤一郎の『痴人の愛』の登場人物から。
泉鏡花(いずみ きょうか)
声 - 諸星すみれ
和服姿の小柄で無表情がちな、14歳の美少女。黒髪を2つに結っている。誕生日:11月4日・身長148cm・体重40kg・血液型:B型。 好きな物は兎、豆腐、紫陽花、おばけ。嫌いな物は犬、雷、蝿。実在の泉鏡花は男性だが、本作では女性として登場。
孤児だったところをポートマフィアに拾われ、芥川の指示に従い殺人に手を染める。既に35人を殺害しており、警察に逮捕されれば死罪は確実であると言われていた。しかし、根っからの悪党というわけではない。
芥川との戦闘後、気絶した敦を救出した後に、警察の追跡を逃れるため、対外的には福沢の孫という扱いで武装探偵社入りし、敦の部屋に同居していたが、入社試験は受けておらず、武装探偵社の正式な社員とは見なされていなかった。
三社戦争で紅葉が彼女を連れ戻すために白昼堂々彼女と敦を襲撃してきたが、組合メンバーが介入してきた際に逃走する。
その後、フィッツジェラルドと遭遇していた敦を連れ逃走するも、逃走のため警官を襲ったため、警察に逮捕された。
しかし飛行機で護送中に制御出来なくなった白鯨に遭遇し、自らが乗った飛行機を白鯨に体当たりさせて横浜の街を救う。この行為によって、武装探偵社の入社試験に合格したとみなされ、福沢の能力によって夜叉白雪の制御に成功し生還を果たした。(因みに35人殺しなどの罪は特務課による司法取引によって免責されている。)
ポートマフィア時代は芥川の指示に従っていたものの、紅葉からかなりの寵愛を受けていた。
意外にも舌が肥えており、武装探偵社で尋問されたときには老舗の名店の湯豆腐を所望した。
両親を「夜叉白雪」で殺したとされていたが、実は異能特務課所属だった両親が敵の能力者に襲撃された時、彼女の母が夫(鏡花の父)を敵の異能により殺させられた後に鏡花を守るために「夜叉白雪」を譲渡して自分自身を殺させていた。
夜叉白雪(やしゃしらゆき)
仕込み杖を持った白い甲冑武者姿の女性「夜叉白雪」を召喚する異能。瞬時に列車の壁をコマ切れにするなど、非常に高い戦闘能力を持つ。
元は彼女の異能ではなく、彼女の母親が死の寸前に彼女に譲渡された異能。探偵社入社以前は鏡花だけでは操作出来ず、彼女が所持している携帯電話から聞こえる指示にのみ従っていた。これは譲渡の期間や状況が不完全だったために「携帯電話からの声にのみ反応する」状態になってしまっていたため。
能力名はキャラクターと同名の文豪、泉鏡花の著書『夜叉ケ池』と、同著に登場する龍神・白雪姫から。
福沢諭吉(ふくざわ ゆきち)
声 - 小山力也
武装探偵社社長である45歳の和装の男性。誕生日:1月10日・身長:186cm・体重:71kg・血液型:B型。好きな物は猫、牛鍋、酒、平等。嫌いな物は封建制度。
武道の達人で、かつては用心棒をしており日本刀を使用していた。ついた二つ名は「孤剣士『銀狼』」[10]
かなりの猫好きで、猫に煮干しを与える姿が描かれたり、鷗外に「相変わらず猫と喋っているので?」と言われるほど。
社員思いの性格で、敦がマフィアに誘拐されたときは、本業を中止してでも彼を救出するよう命じた。
三社戦争が佳境に入ると敦の提案を受け入れ、ポートマフィア首領の森鷗外と密会する。自分の命を犠牲に横浜を救おうとした鏡花の心意気を認め、彼女の異能を制御可能にして護送機から脱出させた。
ドストエフスキーの策略の一環で、ホーソーンに襲撃されウイルス型の異能を埋め込まれてしまう。
人上人不造(ひとのうえにひとをつくらず)
異能の出力を調整し制御を可能にする制御能力。自分の部下にのみ発動する。そのため部下ができる以前は自分が異能者ということに気づいていなかった。
能力名は同名の啓蒙思想家・教育者、福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』の一節から。
春野綺羅子(はるの きらこ)
声 - 美名
武装探偵社で事務員を努める女性。他の武装探偵社メンバーに比べて登場は遅く、初登場は第6巻。猫好き。おっとりした性格で、組合の異能者に避難先を襲撃された時も葡萄酒やヘアアイロンの心配をし、ナオミをあきれさせた。
アニメ版では社長秘書という設定になっており、敦の入社試験の段階で登場している。
名前は谷崎潤一郎の『痴人の愛』の登場人物から。
田山花袋(たやま かたい)
元武装探偵社社員でぼさぼさの髪に無精ひげ、丸眼鏡をかけた男。一人称は儂で時代がかった口調で喋る。普段は自室の布団の中に閉じこもっており、国木田から「引籠り」と罵倒されることも。探偵社にいつ入り、いつ抜けたのかは不明であるが国木田とは十年来の付き合いである。探偵社員でなくなっても犯罪者は嫌っている。
私服姿の銀に片想いをし、その素性の調査を探偵社に依頼した。
蒲団(ふとん)
視界内にある電子機器を触れることなく、常人の数十倍の速さで操ることが出来る異能。国木田曰く「軍の電脳戦部隊にも匹敵する」。ただし花袋自身の心が一番安らいでいる時にしか発動することができない。
能力名はキャラクター名と同名の文豪、田山花袋の中編小説から。

ポートマフィア

芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)
声 - 小野賢章
無表情で黒い外套を纏う20歳のポートマフィアの構成員の青年。誕生日:3月1日・身長172cm・体重50kg・血液型:A型。好きな物は書畫骨董・茶・無花果。嫌いな物は盆栽・犬・風呂・蚕豆・蜜柑。
首領直轄の遊撃隊所属であり武闘派組織「黒蜥蜴」を指揮する権限を持ち、マフィアの命により敦を生け捕りにしようとする。異能力を用い躊躇なく殺人を実行し、証拠隠滅のためには時限式の爆弾で一般人を巻き込むなど冷酷非情な性格。また、独断で命令に反する行動を取った部下に対しても、一切の反論を許さず平手打ち等の罰を与える。しかし一方で目の前で部下が窮地に陥った際には、自らの異能で援護することも少なくない。また拉致された自分を樋口が単身救いに来た時には彼女をねぎらっている。
貧民街の浮浪児だったが、ポートマフィアの下部組織の構成員に仲間を殺され、単身で復讐に向かった際、太宰の勧誘を受け部下となる[11]太宰の部下だったときに彼に認められなかったことに執拗にこだわっており、彼に目をかけられている敦に嫉妬のような感情を抱いていたが、三社戦争の終盤の敦との共闘を経て、ようやく太宰から強くなったと認められた。
太宰の部下だった頃の「教育」は非常に厳格であり、太宰は芥川に対し「飲み込みが悪い」「役に立たない」などの言葉を向けている。しかしこれは芥川の独断専行で行動する癖や頑固な性格[12]から将来を危惧したもので、その才能については「遠からずマフィア最強の異能力者になる」と高く評価している。
羅生門(らしょうもん)
外套を、影のように不定形かつ何でも喰らう「黒獣」に変身させ操る異能。黒獣は空間を含むあらゆる物を喰らい、切り裂くことが出来る。
敵を攻撃する「矛」としてだけでなく、銃等の攻撃から身を守る「盾」としても利用することができる。
また芥川は、格子状に変形させた「黒獣」で敵を切り裂く「羅生門・顎(らしょうもん・あぎと)」や、「黒獣」を伸縮自在の「黒い『手』」に変形させて攻撃する「羅生門・叢(らしょうもん・むらくも)」等、相手の動きに合わせて様々なパターンの攻撃を繰り出す。
能力名はキャラクターと同名の文豪、芥川龍之介の短編小説から。
中原中也(なかはら ちゅうや)
声 - 谷山紀章
ポートマフィア幹部で22歳の男性。誕生日:4月29日・身長160cm・体重60kg・血液型:B型。マフィア時代の太宰の元相棒。
好きな物は帽子と喧嘩、酒、音楽。常に黒い帽子を被っており、性格は好戦的。嫌いなものに太宰を挙げているほどの太宰嫌いで、彼に対して常に喧嘩腰だが毎回いいようにからかわれている。好物に酒を挙げており、高級ワインを嗜んでいるが、度々酔っている姿が描かれていることから、酒は余り強くない様子である。
背は小さいがマフィアきっての体術使いで、一人で探偵社を粉砕するのに十分と言われるほど戦闘能力は高い。
ポートマフィアに潜入した太宰を追い詰めるも、彼の仕掛けた嫌がらせの一環で結果的に太宰を見逃すこととなった。三社戦争では一時的に太宰と共闘し、スタインベック・ラヴクラフトの「組合」コンビを撃退した。
汚れつちまつた悲しみに(よごれつちまつたかなしみに)
触れたものの重力のベクトルと強さを操ることが出来る。それを利用して自身がどこにでも立てるほか、触れた相手の重力を自在に操って自由を奪うことも出来る。
「汚濁(おぢょく)」形態になると完全に異能を解放した状態になり、時間が経つにつれて体中が黒く染まっていくのが特徴。戦車ですら素手で砕いたり、重力子を集約することで強力な重力弾を発射することができるなど、非常に強力な異能となる、しかし一切の理性を無くし死ぬまで暴走し続けるという代償がある。尚、太宰の異能力で「汚濁」形態は解除できる。
能力名はキャラクターと同名の文豪、中原中也の詩から。
樋口一葉(ひぐち いちよう)
声 - 瀬戸麻沙美
パンツスーツを着こなす芥川の後輩の女性。美人。芥川が重傷で敵対組織に拉致された時には単身で救出に向かうなど、芥川に対する忠誠度は高い。また、芥川の妹である銀に自分のことを「お義姉さん」と呼ばせようとするなど、彼に対して強い恋愛感情を抱いていることが示唆されている。彼と共に首領直轄の遊撃隊に所属、武闘派組織「黒蜥蜴」を指揮する権限を持つ。
戦闘の際には拳銃で交戦するなど異能らしい異能を見せていない。だが異能を所持しているかどうかは不明であり、特番雑誌においての紹介欄で、[なし]ではなく、[???]と記載されている。芥川のように部下を畏怖させるだけの異能を持っていないことに内心忸怩たる想いを抱いている。武装探偵社のことは「ポートマフィアの力で簡単に潰せる零細企業」と見下している。
同居している妹がいる。
尾崎紅葉(おざき こうよう)
声 - 小清水亜美
着物を着ており、容姿、言葉遣いは遊女のようなポートマフィア幹部の女性。26歳。誕生日:1月10日・身長171cm・体重62kg・血液型:A型。泉鏡花同様、実在の人物は男性だが、本作では女性として登場。好きな物は泉鏡花、金ぷら、漬物。嫌いな物は希望、愛。
ポートマフィア時代の鏡花の姉貴分で彼女を溺愛しており、自身も鏡花と同じように裏社会から逃げ出そうとした過去があり、彼女の想いにも理解を示している。
敦と鏡花を襲撃するが、そこに介入してきた組合メンバーに部隊を壊滅させられる。その後は、行方不明になった鏡花を太宰が探すことと引き換えに探偵社内で幽閉されていたが、探偵社とポートマフィアの密会の招待状を鷗外に渡させる為に太宰に追い出された。自身の過去から先代首領のことは恨んでいるが、鷗外が首領となった今のマフィアは気に入っている模様。
鏡花が探偵社に入社した後、政府の輸送車を襲撃して彼女の両親の死の真相を記録した書類を盗み出し、敦たちに届けた。
金色夜叉(こんじきやしゃ)
鏡花と同じ、甲冑武者姿の女性を使役する異能だがこちらは自分の意思で操作できる。
能力名はキャラクターと同名の文豪、尾崎紅葉の未完小説から。
梶井基次郎(かじい もとじろう)
声 - 羽多野渉
ポートマフィア構成員の28歳の男性。誕生日:2月17日・身長180cm・体重63kg・血液型:B型。好きな物は檸檬、爆弾、科学、オペラ、酒。嫌いな物は表通り、ジャズ。金色の髪と黒グラスのゴーグル、襟にバッジを止めた袖がボロボロの白衣を羽織った派手な出で立ちをしている。隠密主義であるマフィアの構成員にしては珍しく指名手配犯として名の知られた爆弾魔。
電車を襲撃した際、その場にいた与謝野を追い詰めるが、その際自らの「死」に対する探究心とそれに基づく実験談を彼女に話したことで怒りを買い、自らの異能で復活した与謝野によって殴り飛ばされた上で爆弾の解除法を喋らされるために治療された。
三社戦争では、自らの異能を利用して「組合」の前線基地である豪華客船の爆破に成功している。
檸檬爆弾(レモネード)
レモン形の爆弾を具現化する異能と思われていたが、実際はレモン形爆弾による爆発のダメージを受けない能力。(なぜなら檸檬は美しき紡錘形だから。)
爆弾は全て彼の手作りであり、爆薬成分が一切検知されない特別製である。そのため裏ではその製作方法を解明しようと高値で取引されている。
能力名はキャラクターと同名の文豪、梶井基次郎の短編小説『檸檬』から。
広津柳浪(ひろつ りゅうろう)
声 - 斧アツシ
武闘派組織「黒蜥蜴」百人長。黒いコートに色の薄いストールを巻き、片眼鏡を身に着けている50歳の男性。誕生日:7月15日・身長178cm・体重66kg・血液型:A型・好きな物は煙草。嫌いな物は社会。先代首領の頃からの古株。
ポートマフィアの傘下である武闘派組織「黒蜥蜴」の百人長と呼ばれる地位にいる。ポートマフィアの荷を横流しする組織を壊滅させるなど高い戦闘能力を誇るが、武装探偵社襲撃には失敗している。
芥川・樋口の指揮に従ってるが、自身や芥川のような異能を持たない樋口に内心では敬意を払っていなかった。しかし、彼女が単身で芥川の身柄奪還に向かった際にはその意気を評価し、彼女を援護している。
落椿(おちつばき)
指先で触れたものを斥力によって弾き飛ばすことが出来る異能。威力は敵に触れ、異能を発動して1回で即死の威力なので相当なものとされている。能力名はキャラクターと同名の文豪、広津柳浪の小説作品から。
立原道造(たちはら みちぞう)
声 - 林勇
武闘派組織「黒蜥蜴」十人長。茶髪と鼻の頭に貼った絆創膏が特徴の青年。粗野な口調。戦闘時は二丁の拳銃を用いている。
銀(ぎん)
声 - 夏川椎菜
武闘派組織「黒蜥蜴」十人長であり芥川の妹。長い黒髪を後ろで無造作に束ね、口元をマスクで隠し、かなりの無口なため一見ではわからないが、素顔を見た花袋が「黒髪の撫子」と絶賛するほどの美貌とかわいい声を持つ女性である。同業者でも気配を感じさせない俊敏な動きと袖に隠し持つ小太刀を使って戦闘を行なう。
名前は芥川龍之介の短編小説『おぎん』の主人公からか。
夢野久作(ゆめの きゅうさく)
声 - 工藤晴香
Qと呼ばれる13歳の少年。黒と白の2色の髪に小さい帽子を載せているのが特徴。誕生日:1月4日・身長146cm・体重38kg・血液型:AB型。好きな物は自分、混沌、黒砂糖。嫌いな物は自分、平和、社会、病院。
人間を玩具のように考え、敵味方かまわず精神を操作して相手を破壊するため、太宰によって封印され、座敷牢に閉じ込められていた。しかし、三社戦争を勝ち抜くために、戦闘終了まで無関係な人間に介入しないことを条件に鷗外によって解放された。
組合の襲撃から逃れてきたナオミと春野の前に現れ、彼女達に能力を発動して駅で待っていた敦を追い詰めるも、太宰が駆けつけたため撤退する。更に組合のラヴクラフトに対して能力を発動したが、まともな感情がないラヴクラフトにより返り討ちにあって拘束され、「横浜焼却作戦」に利用された。囚われている時に自身の異能に対する感情を吐露して涙を見せる。その後、太宰と中也に救出された。
ドグラ・マグラ
Qの異能。異能力の中でも最も忌み嫌われると言われている精神操作系の異能。自分を傷つけた相手を呪う。呪われた者には手形の痣が浮き上がり、Qが持っている人形を破壊すると呪いが発動する。呪われた人物は幻覚に精神を冒され狂乱し、目から血を流しながら周囲の人物に襲いかかるようになる。しかしまともな感情を持たないラヴクラフトには効かなかった。
呪いを解くには太宰がQの人形に対して「人間失格」を発動するしかない。
能力名はキャラクターと同名の文豪、夢野久作の小説作品から。
森鷗外(もり おうがい)
声 - 宮本充
元医師でポートマフィア首領の男性。外見は髪をオールバックにした冴えない中年男性だが、時として相手に恐怖心を抱かせる表情をする時がある。
常に冷静沈着で、その時点の状況における最適解を導きだすことが出来る人物ではあるが、所謂ロリコンでエリスと言う名の幼女を溺愛しており、紅葉に守備範囲は12歳以下と語っている。
病床の中で朝令暮改の命令を下し続ける前首領を「合理的ではない」として自らの手で殺めた過去を持つ。また、「異能開業許可証」を得る為に異能犯罪組織「ミミック」の密入国を裏で手助けし、さらに織田作を「ミミックの指揮官に、唯一対抗できる異能力者」として衝突させる為に織田作が養っていた子供達の情報をミミックにリークするなど織田作の死と太宰がマフィアを抜ける間接的な原因を作った。
三社戦争では、モンゴメリが街中で作り出した異空間の中で偶然敦と出会い、情報や構成員を巧みに配置し、探偵社や「組合」を翻弄した。
エリスとの買い物中にホーソーンの襲撃を受け間一髪で逃れるものの、直後に警官に変装したドストエフスキーに刺されウイルス型の異能を埋め込まれてしまう。
ヰタ・セクスアリス
鷗外にくっついている幼女、エリスを意のままに操れる異能と見られるが詳細は不明。
能力名はキャラクターと同名の文豪、森鷗外の小説作品から。
エリス
声 - 雨宮天
鷗外と共に過ごす、金髪で可愛らしい幼女。鷗外のことを「リンタロウ」と呼ぶ。
鷗外のことを中年と揶揄するなど彼のことを嫌っているが、その性格は鷗外により設定されている模様で当人は不満を漏らしたことがある。鷗外を掴んで空中に浮く、ドストエフスキーを俊敏な動きで追跡しようとするなど、見た目からはかけ離れた能力を持っているが、彼女と鷗外の関係は不明。
名前は森鷗外の小説『舞姫』の登場人物から。
織田作之助(おだ さくのすけ)
声 - 諏訪部順一、上村祐翔(幼少期)
マフィアの最下級構成員で、安吾と共にマフィア時代の太宰の友人。故人。好きな物は混ぜカレー。
太宰や安吾などの親しい相手からは「織田作」と呼ばれる。
かつては暗殺者として殺しをしていたが、夏目の小説を読んでから小説家を志すようになり、その夢のために人を殺さないことを信条としていた。
そのため「絶対に人を殺さないマフィア」と言われるようになり変わり者扱いをされていた。
元来の戦闘能力は高く、「ミミック」との抗争時には凄まじい活躍を見せた。約15人いる部屋で「織田作が心の底から本気で怒ったらここにいる全員が銃を抜く間もなく殺されるよ」と太宰が公言しており、更に芥川には100年経っても織田作には勝てない、とまで言っているほど。
四年前に「ミミック」との戦闘の際に死亡し、太宰がマフィアを抜ける直接的な原因となった。
天衣無縫(てんいむほう)
所謂予知能力で、5秒以上6秒未満の未来を観測する。
能力名はキャラクターと同名の文豪、織田作之助の短編小説から。
A(えーす)
ポートマフィア幹部で燕尾服を着たツリ目の男。元々はマフィアの賭博場を荒らし回った賭博師で、多額の上納金を払って現在の地位を手に入れた。そのため三社戦争の際には真っ先に避難壕に逃げ出すなどマフィアへの忠誠心は薄く、マフィアのことを用心棒程度にしか思っていないと紅葉は評している。
ポートマフィアへの謀反を計画しており、その一環としてドストエフスキーを勧誘しようとして捕らえ、イカサマをしかけたハイ&ローで対決するも返り討ちに遭う。
そしてその原因がドストエフスキーの異能によって彼の意識の中に閉じ込められたためと思い込み、そこから意識を消し、現実世界に戻るために自殺した。これは彼や彼を捕らえた協力者から得た情報をもとに行った行為であり、そうすることで現実世界に戻れるとA自身は考えていたが、実際はドストエフスキーが自ら流したニセ情報であり、本当に自らの命を自分で絶つことになった。
宝石王の乱心
Aの異能。部下の寿命を同価値の宝石に変換する。

組合(ギルド)

フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド
声 - 櫻井孝宏
「組合(ギルド)」団長で端正な顔立ちで、スーツを着込んだ32歳の男性。誕生日:9月24日・身長191cm・体重88kg・血液型:O型。好きな物は金、自分、家族。嫌いな物は貧乏人。自身も多数の企業を経営する富豪。
武装探偵社が所持している異能開業許可証を狙っている。
徹底した能力主義を貫き、敵に敗北した部下を用済みとして排除することを公言しているものの、敦に敗北したモンゴメリの残留を許したり、部下の被害が最も少ない作戦の立案をオルコットに命じたり、「俺には、俺の所有物(部下)である君達を守る権利がある。」や「俺の部下は全員優秀だ。」と語るなど、かなりの部下思いである。ただし、温情は自分の部下にのみ向けられており、現地民の被害が最悪な「横浜焼却作戦」の実行を指示するなど、自分と無関係の人間がどんなに被害を受けても意に介さない。
また、家族愛も非常に強く、娘を亡くして以降妄想から抜け出せない妻・ゼルダのために、「本」を手に入れ娘を生き返らせようとしている。
敦と芥川との戦闘では処分可能な資産を全て使って対峙、二人の全力の攻撃を受けてもなお立ち上がるが力尽き落下、海に墜落して生死不明の状態となった。しかしその際全資産を支払った時すら残った50万ドルの結婚指輪が勝手に消費されたことで生還を果たした。
その後横浜の貧民街で廃人同然の生活を送っていたが、組合の遺産を狙う犯罪者集団に襲撃されたオルコットを助けたことで覇気を取り戻し、「新生組合(ギルド)」を設立する。株価操作で警備会社「マナセット・セキュリティ」の経営権を手に入れ、代表に就任し、異能特務課(の母体である内務省)買収に必要な500億ドルの獲得を目指す。課金魔。
華麗なるフィッツジェラルド
消費した金額に比例して自分自身の身体能力を強化させることができる異能。 
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、F・スコット・フィッツジェラルドの長編小説『華麗なるギャツビー』から(ギャツビーは人名である)。
ルーシー・モード・モンゴメリ
声 - 花澤香菜
「組合」の従弟(アプレンティス)[13]で髪を2つに編んでいる19歳の女性。誕生日:11月30日・身長165cm・体重44kg・血液型:AB型。好きな物はぬいぐるみ、おしゃべり、空想、ロマンチックなこと。嫌いな物はケチな人、昔いた孤児院、ひとりぼっち。
失敗しただけで組織から放逐される事から「失敗できない」という重圧に耐えながら任務を遂行している。初めて探偵社を訪れた際見送りをした賢治を異空間に閉じ込め、更に街中において敦と谷崎のすぐ傍でナオミをもさらい、彼らにアンとの勝負を仕掛ける。敦に敗北した後も組合残留を希望し、メイドとして残留を許可された。
同じ孤児院出身ながら幸福そうに見える敦に嫉妬し怒りをぶつけるも、敦が白鯨に幽閉された時に敦もまた自分と同じ苦しみを味わってきたことを知り、「組合」を裏切って敦をQの人形と共に脱出させた。
組合壊滅後、武装探偵社の入っているビルの一階にある喫茶店「うずまき」で働き出した。敦に好意を抱いているようなそぶりを見せる一方で、敦と同居している鏡花に対してはライバル心を抱いている。
深淵の赤毛のアン
ターゲットに近づき異空間に転送させ、アンと名付けた人形に襲わせる異能。
アンとの鬼ごっこに敗れると、異空間に囚われる。
この異空間から脱出する方法は2つあり、1つはモンゴメリ自身に異能を解除させる方法で、この場合は全員に外に出られる。もう一つは異空間には2つ存在するドアから出る方法、1つは誰でも出られるドアで、そこから脱出することが出来るが、ドアから元の世界に戻ると異空間のことを忘れてしまう。もう1つのドアはアンとの鬼ごっこに負けた者を幽閉するドアで鍵がかかっている、そのドアの鍵はモンゴメリでも使い方がわからないため実質不可能。
この異空間ではアンは郡を抜いて素早く、何本も手があり、複数のアンを発現させることも可能である。
能力名はキャラクターと同名のカナダの文豪、L・M・モンゴメリの長編小説『赤毛のアン』から。
ジョン・スタインベック
声 - 河西健吾
「組合」の職人→「組合残党」暫定リーダー。のハンチング帽を被る農家風の21歳の青年。誕生日:2月27日・身長175cm・体重64kg。血液型:A 型。好きな物は家族、葡萄、農業、聖書。嫌いな物は孤独、貧困、資本家。
同じく「組合」の構成員であるラヴクラフトとツーマンセルで行動し、武装探偵社の事務員を襲撃、Qと自らの異能を組み合わせて「横浜焼却作戦」を実行に移すなど暗躍する。だがQを助けに来た太宰と中也に敗北した。
故郷の大家族を養うために組合に参加しており、何でも金で解決しようとするフィッツジェラルドをよく思っていなかった。しかし彼の家族に対する愛とその結末を見た後は、団長を失って崩壊し始める「組合」を立て直すことを表明し、暫定リーダーに就任する。しかし覇気を取り戻したフィッツジェラルドの性格に変化が見られなかったことに失望し、フィッツジェラルドの敵対者となることを誓う。
怒りの葡萄
スタインベックの異能。葡萄の種を植え付け、宿主と樹木を繋ぎ感覚を共有する。自分に植えつけて枝や根の操作も可能であり、根を通じて地上の振動も感知出来る。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、ジョン・スタインベックの小説から。
ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
声 - 武内駿輔
「組合」の職人で長髪で陰気な顔をした28歳(?)の男。誕生日:8月20日(?)・身長190cm・体重 可変・血液型:不明。好きな物は捧げ物、睡眠、チョコレート、アイスクリーム。嫌いな物は漁船。常に気だるそうな言動をする。ピストルで撃たれても全くダメージを受けない他、折れた首を簡単に戻すなど人間離れした身体であり、中也の重力弾を受けても無事であった。三社戦争終結後は、組合メンバーの前で海に飛び込みどこかへと去って行った。
旧支配者(グレート・オールド・ワン)
ラヴクラフトの異能。腕を複数の触手に変化させ、自在に操ることが出来る。設定上は異能とされているが、太宰の異能が通用しない事などから太宰も「あれは異能じゃないんだ。」と言っている。また中也との戦いに到っては完全に異形の姿に変わってしまっている。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説をもとに体系化されたクトゥルフ神話、およびその設定を共有し書き継いだ作家たちの作品群に登場する、かつて地上を支配していたと設定されている太古の神々に由来している。
ナサニエル・ホーソーン
声 - 新垣樽助
「組合」の職人(フェロークラフト)でメガネを掛け牧師風の黒衣に身を包む27歳の男性。誕生日:7月4日・身長188cm・体重72kg・血液型:A型。好きな物は神、聖書、信仰、潔白。嫌いな物は悪魔、異端。
三社戦争では、ミッチェルと共に豪華客船を守る任務を受けていたが、梶井の客船爆破を阻止することが出来ず、ポートマフィア側の刺客を迎え撃ちながら避難しようとしていた所を芥川に強襲される。
重傷を負った状態でホーソーンらの追撃に立候補した芥川に困惑するも、"何か"のために命を燃やす彼に「信仰」に近い物を感じ、その願い通り全力で戦うことを誓った。戦闘終了後、何でも金で解決しようとするフィッツジェラルドを痛烈に批判した。
フィッツジェラルドが行方不明になった際、ミッチェルを治すことを条件にドストエフスキーに勧誘される。その後記憶を失った状態で福沢と鷗外を襲撃した。
緋文字(ひもんじ)
自身の血液を聖なる文字に変え、操るホーソーンの異能。弾丸の如く飛ばしたり、障壁を作る、敵を縛る、血溜まりからの文字射出、さらに、虚空に固定した緋文字を踏むことで空中歩行が可能。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、ナサニエル・ホーソーンの小説作品から。
マーガレット・ミッチェル
声 - 名塚佳織
「組合」の従弟で日傘を差し、豪奢なドレスを着る20歳の女性。誕生日:11月8日・身長171cm・体重54kg。血液型:AB 型。好きな物は自分、愛、明日という日。嫌いな物は戦争、裏切り。
三社戦争では、「組合」の拠点である豪華客船を守る任務を受けていたが、梶井の襲撃によって客船は爆破され、避難しようとしていた所を芥川によって強襲される。ホーソーンをかばって重傷を負い、現在は意識不明に陥っている。
一族の莫大な負債を返済し、家名を立て直すために作戦に参加しており、敗北や屈辱を知らない素振りを見せる芥川に激昂した。
風と共に去りぬ
風により物質を風化させることが出来るミッチェルの異能。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、マーガレット・ミッチェルの長編小説から。
マーク・トウェイン
声 - 吉野裕行
「組合」の職人でくせっ毛の22歳の青年。誕生日:11月30日・身長178cm・体重68kg・血液型:B型。好きな物は自分、賞賛、冒険。嫌いな物は地味な仕事。陽気な性格で他のメンバーを遊びに誘うが、その度に無視されたり痛い目に遭っている。銃撃や狙撃を得意とし、白鯨から脱出した敦を執拗に攻撃したが、太宰の仕掛けた飽和チャフによって失敗した。戦争終結後は、本国に戻るつもりらしい。
ハック・フィン&トム・ソーヤ
トウェインの異能。ハック(声 - 松田颯水)とトム(声 - 松田利冴)という2人の小人を使役し、彼らを弾丸とともに発射することにより狙撃の命中精度を上昇させたり、標的の座標を正確に知ることが出来る。尚、ハックとトムは個性を持っており、トウェインとも普通に会話している。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、マーク・トウェインの小説「ハックルベリー・フィンの冒険」「トム・ソーヤーの冒険」から。
ハーマン・メルヴィル
声 - 菅生隆之
「組合」の職人であごひげをたくわえた物静かな68歳の老人。誕生日:8月1日・身長182cm・体重86kg・血液型:O型。好きな物は鯨、海、平等、多様性。嫌いな物は差別と階級主義。2代前の組合団長。
戦争に積極的に参加する意思はなく、下降する白鯨と運命を共にしようとしていた。鏡花が護送機をぶつけて白鯨を墜落させることを知ると、敦、芥川と共に脱出した。
フィッツジェラルドが行方不明になった後、無関係な組合メンバーを逮捕しないことを条件に異能特務課に逮捕され、組合の情報を提供することとなった。
白鯨
メルヴィルの異能。白いクジラの「白鯨」を召喚、操作できる。ただし「組合」によってその体の殆どは改造され、「組合」の巨大飛行要塞と化しており、メルヴィルの意思での操作はできなくなっている。白鯨が死亡すると新しい白鯨が一定期間を経てまた生まれてくる模様。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、ハーマン・メルヴィルの小説から。
エドガー・アラン・ポオ
声 - 森川智之
「組合」の設計者長(マスター・アーキテクト)で前髪で顔が隠れた28歳の青年。一人称は「吾輩」。誕生日:1月19日・身長182cm・体重64kg・血液型:A型。好きな物は推理小説、アライグマ。嫌いな物は大人数のお喋り、呼ばれた宴会で、唯一の知人に放置されること。カール(声 - 七瀬彩夏)と名付けたアライグマを連れている。米国の探偵にして知の巨人であり、頭脳勝負で乱歩をヒヤリとさせた唯一の人物。
6年前の頭脳勝負で乱歩に敗れた意趣返しのために、白鯨の死角と攻略法に関する情報を餌に乱歩と与謝野を呼び出し、推理遊戯(ゲエム)を挑むも、乱歩に再び敗れる。しかし彼がポオのことを覚えており彼を認めている趣旨の発言をしたことで、創作の世界に戻る。
「組合」から足を洗った後は、乱歩に新作の推理小説を持って行くため、探偵社にたびたび出入りしている。人物識別システム「神の目(アイズオブゴッド)」の事件の時には、オルコットに頼まれ乱歩に真犯人探しを依頼しに、探偵社へ訪ねていた。
モルグ街の黒猫
ポオの異能。自身が執筆した小説の世界に読者を引き込むことが出来る。小説世界の中では読者は異能を使うことが出来ない。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、エドガー・アラン・ポーの小説「モルグ街の殺人」「黒猫」から。
ルイーザ・メイ・オルコット
声 - 植田ひかる
「組合」の従弟で作戦参謀で眼鏡をかけた大人しめの女性。対人恐怖症気味。しかし団長のフィッツジェラルドのことは慕っている。
戦争終結後は日本に残ってフィッツジェラルドを捜索、横浜の貧民街で彼を発見し、彼と共に「新生組合」を設立する。
若草物語
オルコットの異能。個室で考え事をする時のみ時間の流れが八千分の一になる能力。同僚からは「手持ちの情報を基に未来を予言する能力」だと思われていた。
能力名はキャラクターと同名のアメリカの文豪、ルイーザ・メイ・オルコットの小説から。

内務省異能特務課

坂口安吾(さかぐち あんご)
声 - 福山潤
内務省異能特務課参事官補佐で丸眼鏡を掛けてスーツを着用している男性。若くして参事官補佐の地位に上り詰めるほど優秀で、情報収集と分析を得意としており、三重スパイの活動ができるほどのタフさと器用さを持つ。2人の凄腕の護衛を連れている。
四年前はマフィアの専属情報員としてポートマフィアに潜り込み動向を監視、特務課に報告していた。その際鷗外からの任務のために「ミミック」を日本に引き入れ、織田作の死の間接的な原因を作ったため、太宰に恨まれている。
織田作と共にマフィア時代の太宰の友人で太宰がマフィアを抜けた後、彼の経歴を洗浄した。
三社戦争にでは鏡花の身柄に関して太宰に司法取引を持ちかけられた最中に「組合」の襲撃に遭い重傷を負った。戦争終結後はメルヴィルを逮捕し、「組合」の情報を得ようとしている。
堕落論(だらくろん)
安吾の異能。詳細は不明。
能力名はキャラクターと同名の文豪、坂口安吾の随筆から。
種田山頭火[14](たねだ さんとうか)
声 - 立木文彦
内務省異能特務課長官である男性。
福沢が武装探偵社を立ちあげる際にも尽力していて、福沢が「種田先生」と呼ばれるほどの大人物で、福沢曰く「奔放な性格だが、こと人物の鑑識眼においては妙々たる人だ。」とのこと。太宰を探偵社に推薦した。
強力な異能を持っているようで、安吾が「鷗外と本気で対立すれば、横浜が三日と待たず死屍累々の死都と化す」と危惧したほど。
辻村深月(娘)(つじむら みづき)
声 - 高橋李依
内務省異能特務課の新人エージェントである女性。コードネームは「4048」。綾辻が政府の意向を無視して暴走した時に備えて常に彼を監視、有事には彼を抹殺する任を受けている。捜査官の訓練生の時に安吾に引き抜かれた。
あるスパイ映画の女主人公に憧れており、自分を奮い立たせる時は彼女の決め台詞をつぶやいている。
自分と同じ名前をつけた母親に対しては複雑な感情を抱いている。
きのうの影踏み
辻村の異能。「影の仔」と呼ばれる存在をある一定の条件で使役できる。
実は彼女自身の異能ではなく、彼女の母親が彼女に、「娘が殺そうとした相手を、娘より先に殺せ」という命令をした「影の仔」を与えたもの。
能力名はキャラクターと同名の作家、辻村深月の著書から。
辻村深月(母)(つじむら みづき)
内務省異能特務課局長補佐である四十代の女性。綾辻曰く「決して表に出ず、特務課を取り仕切る影のボス」。耳に傷がある。
異能戦闘のスペシャリストで、自身の異能と共に、無数の異能犯罪者や異国の異能諜報員と闘いその全てを屠ってきた。そのため命を狙われるようになり、綾辻に依頼して五年前に起きた囹圄島の事件の際に死亡したことに偽装してもらった。現在は異能特務課の機密拠点に隠れ住んでいる。
鏡花の母に異能の譲渡の方法を教え、自身も娘に異能を譲渡している。
きのうの影踏み
辻村の異能。「影の仔」が中也に「死の臭いがする」と言わしめたほど、多くの人間を屠ってきた異能。今は娘に与えられている。

ミミック

アンドレ・ジイド
声 - 三木眞一郎
十四年前の大戦の敗残兵の一団「ミミック」の司令官(コマンダント)である男性。故人。
十四年前の大戦では、祖国を守るため、また自分の育った土地で生きる人々のため、そして彼らのために死ぬために戦う英雄だった。
しかし味方本部の「敵の要衝を潰して和平後の敵の交通網を奪う」という不義の計略に利用され、和平後の敵の砦を攻撃させられ戦争犯罪人となった。裏切り者を討伐するために派遣された味方の兵の包囲網を敵の偽物(ミミック)となり突破した後、軍人として死ぬために戦場を求め続けた。そして安吾を通じて横浜に流れ着き、そこで織田作と出会い、彼との戦闘で死亡した。
狭き門[15]
ジイドの異能。織田作と同じ数秒先の未来を観測する能力。
能力名はキャラクターと同名の文豪、アンドレ・ジイドの小説作品から。

死の家の鼠

フョードル・ドストエフスキー
声 - 石田彰
地下組織の盗賊団「死の家の鼠」頭目の青年。本人曰く虚弱な貧血体質で、丁寧な口調と肩まで伸びた黒髪、そして不気味な笑顔が特徴。太宰からは「魔人」と呼ばれている。
極めて優れた頭脳を持ちコンピューターの扱いに長け、白鯨のメインシステムを掌握して墜落させ、組合のコンピューターにクラッキングして、組合内部に混乱を引き起こし、さらに資産の4割を簒奪することに成功した。またミッチェルを治す条件でホーソーンを勧誘した。
わざとAの協力者に誘拐されることでポートマフィアに潜入。謀略を駆使してAを自殺に追い込み、Aの組織も壊滅させ、更にAが隠し持っていた、ポートマフィア構成員の異能リストを奪取した。そして、福沢と鷗外にウイルス型の異能を埋め込み、武装探偵社とポートマフィアが互いに潰しあうよう画策する。
「本」を手に入れることで世界から異能力を消滅させることを目論んでいる。
罪と罰
ドストエフスキーの異能。 詳細は不明であるが、ドストエフスキー曰く「空間と意識を操る能力ではない」。
能力名はキャラクターと同名のロシアの文豪、フョードル・ドストエフスキーの長編小説から。

時計塔の従騎士

デイム・アガサ・クリスティ爵
欧州の古い異能組織「時計塔の従騎士」近衛騎士長である女性。
格好や振る舞い、そして名前の後に「爵」と付いていることから貴族であると思われる。
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティの異能。詳細は不明。
能力名はキャラクターと同名のイギリスの文豪、アガサ・クリスティの長編小説から。

その他

夏目漱石(なつめ そうせき)
声 - 大塚芳忠
神出鬼没でどんな調査機関にも尻尾を摑ませない。それでいて政府と黒社会の両方に通じ、横浜を廻るあらゆる陰謀と作戦の近傍にいるとも云われている老人。過去の話にのみ登場しており現在の生死は不明。
何らかの異能を持っている模様。
福沢からは種田と共に「先生」と呼ばれるほどに大人物で、彼の「異能開業許可証」の取得に際して特務課に口利きをした。そのためか彼の旧拠点である「晩香堂」には夏目直筆の教訓がかけられている。
小説を書いており、その小説を渡すことで、暗殺者時代の織田作に殺しをやめさせた。
佐々城信子(ささき のぶこ)
声 - 小林沙苗
東京の大學で教鞭を執っている20歳ぐらいの女性。故人。太宰の入社試験である、《蒼の使徒》事件の首謀者。
国木田が解決した、「蒼色旗のテロリスト」事件の首謀者《蒼王》(声 - 細谷佳正)[注 10]の恋人であり、(間接的にとはいえ)彼が死ぬ原因となった探偵社を恨んでおり、《蒼の使徒》を名乗り依頼という形で、探偵社に攻撃を仕掛ける。初めは策略通りに探偵社の名声を落とすことに成功するが、国木田と太宰の活躍により失敗、六蔵と撃ち合い死亡した。
他人の悪意を利用し、自らの手を汚すことなく犯罪者に自発的に犯罪を起こさせ、探偵社への復讐と犯罪者の断罪を同時に行う、という計画を立てられるほど頭が良い。
国木田に大きな影響を与えた人物で彼がQの異能に掛かった時に見た幻覚は彼女のものだった。
名前の由来は国木田独歩の最初の妻から。
田口六蔵(たぐち ろくぞう)
声 - 石川界人
国木田が情報屋として雇っている14歳の電網潜士(ハッカー)である少年。故人。
父は「蒼色旗のテロリスト」事件で《蒼王》の自爆に巻き込まれ死亡しており、その原因を作った探偵社に電網攻撃を仕掛けるも、逆探知により居場所が見つかり、国木田に証拠を軍警に提出しない代わりに(父を死なせてしまったことへの国木田の贖罪の意味も含めて)情報屋として働くことになった。
太宰のメールを覗き見て《蒼の使徒》である佐々城が現われることを知りそこで彼女と撃ち合い死亡した。
名前の由来は国木田独歩の小説「春の鳥」の登場人物から。
H・G・ウェルズ
首に大きな映写機をかけている長い金髪の女性。各国諜報機関を長年煙に巻いてきた凄腕のテロリスト。泉鏡花・尾崎紅葉同様、実在の人物は男性だが、本作では女性として登場。
偽装皮膚を用いた男装姿で行動しているため諜報機関からは「未来を知る男」という渾名がつけられている。しかし実際は自分の近くで偶然起きた事件や事故に異能を使って危機を回避しているだけ、と本人は主張している。
かつてはイギリスで異能を用いた兵器の開発を行っていた科学者だった。そのためか特異点や自身の異能力の説明では専門用語が混ざりがちになり敦を困惑させた。
タイムマシン
ウェルズの異能。映写機を媒介として局所的に時間を操ることができるが使えるのは1つの人・物に対し1回まで。
この能力を応用して人の記憶を過去の同一人物に送ったり、一瞬しか保持することができないエネルギーを長時間存在できるようにコントロールしたりすることが出来る。
能力名はキャラクターと同名の文豪、H・G・ウェルズの小説作品から。
ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ
「七人の裏切り者」と呼ばれた十四年前に起きた大戦を終わらせた集団の1人。司書をやっていそうな物静かな青年。七人の裏切り者の拠点として大型洋上浮動都市「スタンダード島」を作り、二度と戦争を起こさせないために各国で秘密裏に意思疏通や交渉が出来る場所として島を維持していた。
ウェルズと共闘して島内に持ち込まれた異能兵器を排除した際、死んでしまった彼女の異能を得て、その能力を用いて「十四年前の大戦を始めから無かったことにする」ことを画策・実行する。しかし繰り返し使っている中で特異点が発生、暴走したことで自身の別人格であり異能が具現化した存在「ガブ」に存在をすり替えられて死亡した。
しかし意識はガブの中に残っており、スタンダード島の地面に飲み込まれた敦の前に現れ、どのようにしてこの事態が起きたのかを話した後解決を託した。
神秘の島
ヴェルヌの異能。自らが領土とした島で死んだ人間の異能を特異点以外の制限無しに全て使うことが出来る。
能力名はキャラクターと同名の文豪、ジュール・ヴェルヌの小説作品から。
綾辻行人(あやつじ ゆきと)
声 - 佐々木啓夫
武装探偵社とは別の探偵社「綾辻探偵事務所」を開いている探偵。ハンチング帽を被り、遮光眼鏡を掛けた青年。自身の異能力から「殺人探偵」という呼び名を持ち、政府から本来ならマシンガンを装備した警備部隊に囲まれた鉄格子の中で監視される「特A級危険異能者」の指定を受けているが、自身の能力を政府のために使うことと引き換えに措置が緩和されている。
性格はドSで超然とした態度で他人を煙に巻くことが多い。人形集めが趣味。
Another
綾辻の異能。綾辻が殺人事件を解決し、その証拠を提示すると犯人に必ず因果を超えた死が訪れる。
綾辻の主観ではなく客観的に、絶対的真実に基づいて、真に犯人と云える対象にのみ発動するため、冤罪や濡れ衣の可能性は排除される。
能力名はキャラクターと同名の作家、綾辻行人の著書から。
京極夏彦(きょうごく なつひこ)
声 - 浅科准平
「妖術師」の異名を持つ異能力者。ぼろぼろの和服をまとった老人。自身の異能を用いて他の人間に数百件もの事件を起こさせてきた。超越した異能を持ちながら政府の言いなりとなっている綾辻にちょっかいをかけることが趣味。妖怪が大好き。
憑き物落とし
京極の異能。「憑き物」を与えることで対象者の精神を悪い方へ変容させる。
能力名はキャラクターと同名の作家、京極夏彦の著作百鬼夜行シリーズの登場人物・中禅寺秋彦の職業から。

用語

異能力

常識では考えられない現象を起こす特殊な力。単に「異能」や「能力」とも呼ばれ、異能力を持つ者は「異能力者」や「異能者」、「能力者」と呼ばれる。
国木田曰く「それをどのようにして行うか合理的に説明することはできぬ。ただそのようにしてあると云う他ない。(独歩吟客についていえば)何故手帳のページなのか、何故物理法則を無視して姿を変じるのか。理論的な説明をつけられるものは無い。」[16]と語られている。大抵の場合異能に目覚めた何らかの契機がある。[17]
異能力の効果は戦闘系から非戦闘系、異能生命体と呼ばれる生物を操る物まである。その中でも治癒能力や絶対的真実に基づいて発動する能力は極めて希少で、精神操作系の異能は最も忌み嫌われる。
詳細は不明だが、血の繋がっている者に異能を譲渡する方法がある。しかし譲渡が不十分、または譲渡前に発動条件を新たに設定すると譲渡された側の人間は以前の所有者のように異能を操ることができない。
特異点
「『必ず先制攻撃する異能』を持った二人が戦う」や「『必ず相手を騙す』異能者と『必ず真実を見抜く』異能者が会話する」のような、複数の異能力が互いに干渉した結果、全く別の結果が引き起こされる現象。
同じ未来予知能力を持つ織田作とジイドが戦った際に、未来が重なって見えると言う現象と互いが互いの言葉を先取りし続け時間が無限に伸ばされたような感覚を感じるという現象が起きた。
同じまたは反対の異能でなくとも特異点は発生し、「局所的に時間を操る」能力と「熱球殻を発生させる呪符を描く」能力を組み合わせた異能兵器"殻(シェル)"はエネルギーの"ゆらぎ"を利用しヨコハマを消滅させるほどの特異点を発生させた。
超越者
詳細は不明だが、十四年前の大戦で、欧州の国家が戦場に投入した異能者の内、特に強力な異能を持つ者達だと推測される。
現時点ではユゴーゲーテシェイクスピアの3人が明かされている。
七人の裏切り者
十四年前、それぞれの理由から大戦を何としても終わらせるために集まった七人の異能者達のこと。
自らの持つ異能力を用いて各国首脳や軍の最高責任者、軍需産業の重役などを誘拐しては本拠地であるスタンダード島で彼らを説得・脅迫・洗脳し終戦に合意させ、大戦を終結させた。
大戦終結後は散会し、十四年後である現在では亡くなったり消息不明となったメンバーもいる。現時点ではヴェルヌだけ明かされている。

ヨコハマ

本作の舞台となる架空の都市。「横浜」とも表記される。
モダンで無機質なビル群とノスタルジックな情緒溢れる建物の混在する港湾都市だが、先の大戦終結より連合軍系列の各国軍閥が流入し、治外法権を振りかざし自治区を築き上げたため、戦時中とは比較にならないほど無法地帯となった。
そのため、この町の殺し屋は他の都市とは危険度の桁が違うと言われている。様々な闇組織や海外非合法資本が存在し、中でもポートマフィアが町の政治・経済の悉くに根を張るとされる。[18]それ故に、「魔都」と揶揄されることも多い。
この町のどこかに「本」が封印されておりそれを狙って「組合」などの海外の能力者組織が侵攻を始めている。

「本」

ヨコハマのどこかに封印されているという本。
その正体は一冊の小説で、書いたことが真実となる白紙の文学書である。
探すには敦が必要となる。
フィッツジェラルドは娘の死を無かったことにするため、ドストエフスキーは異能力のない世界を創るためにこれを探している。

武装探偵社

軍や警察に頼れないような危険な依頼を専門にする探偵集団で、昼の世界と夜の世界その間を取り仕切る薄暮の武装集団。その知名度は孤児院住まいだった敦が知っているほど。現在の代表は福沢諭吉。
社長をトップとし、調査員・事務員などで構成されており、調査員の多くが異能者である。調査員には代々裏審査である、「入社試験」が課せられており、これを経ないことには本当の社員とは認められない。
設立は十数年前、福沢と乱歩が「天使事件」と呼ばれた事件を解決したことが発端となった。[19]

ポートマフィア

ヨコハマの港を縄張りにする兇悪なマフィア。傘下の団体企業は数十を超え町の政治・経済の悉くに根を張るとされる。現在の首領は森鷗外。
首領(ボス)をトップとし、幹部・構成員・専属情報員などで構成されている。幹部はそれぞれ幹部派閥を持っているが、専属情報員はどの派閥にも所属していない上に、織田作のように最下級構成員だが幹部派閥に属していない者もいる(ただし、そのような者に回ってくる仕事は、愚にもつかない無賃仕事[20]ばかりである)。構成員の多くは隠密主義であるが、稀に梶井のように名の知れたものもいる。
三つの掟があり、首領の命令には絶対に従うこと。組織を裏切らないこと。受けた攻撃は必ずそれ以上にして返すこと。この順番はそのまま重要度の順番でもある。[21]
黒蜥蜴
ポートマフィアの武闘派組織の中でも凶暴な実働部隊。
特殊部隊並みの戦闘術を持ち、しかも恐ろしく残酷だと言われる。
百人長や十人長といった地位が存在し、百人長には20人ほどの部下がいる。
探偵社の襲撃には失敗しているが、芥川の身柄奪還の際には凄まじい活躍を見せた。

内務省異能特務課

国内の異能者を統括し管理する非公然組織。 現在の長官は種田山頭火。
フィッツジェラルド曰く「表向きはないことになっている秘密組織」そのため特務課単体での買収は不可能。しかしその上位機関たる内務省そのものを買うことによって手中に収めることができる。
その仕事は主に、国内の異能者を統括する事と異能犯罪を取り締まるという二つ。しかしながら、後者については少数精鋭の組織のため異能力者を監視する事に留めている。そのため犬猿の仲である司法省の司法機関局の一部からは《ウォッチャー》と揶揄されている。[22]
異能開業許可証
異能特務課が発行する許可証。能力者集団が異能を扱う仕事を合法的に行う場合に必要となる。
現在所持しているのは、武装探偵社とポートマフィアのみ。

組合(ギルド)

北米の能力者集団。国木田が「まるで三文小説の悪玉だ。」と評すほどの圧倒的過ぎる勢力であるが故にかえって存在自身を疑われ、都市伝説の類とも言われている組織である。現在の団長はジョン・スタインベック。
団長をトップとし、職人(フェロークラフト)や従弟(アプレンティス)などと呼ばれる構成員で構成されている。団員全員が政財界や軍の要職を努めている。
外交筋から圧力を掛けることで構成員に外交官同様の権限を与え、法執行機関である警察はおろか異能特務課ですら手出しができない。
トウェイン曰く「良くも悪くもボス(フィッツジェラルド)の牽引力だけで持ってた組織」だったためフィッツジェラルドが生死不明になった際は混乱状態に陥り、末端では略奪まで発生。そのうえ混乱に乗したドストエフスキーによって資金の4割を簒奪されてしまい壊滅状態に陥っている。
新生組合
復活したフィッツジェラルドによって設立された組織。
現在は横浜市内にある警備会社「マナセット・セキュリティ」を本拠地としている。

書誌情報

単行本

小説

プロモーション

ヤングエース』2013年9月号に、本作品の特別企画として小説家綾辻行人をキャラクター化したイラストが掲載された。能力は、相手を偶然不運な死に陥れるというもので、能力名は綾辻の作品にちなんだ「Another」。[41]

単行本3巻発売時には京極夏彦がキャラクター化され、POPなどとなり全国の書店に提出されている。能力は相手に憑物を落とし、落ちた憑物に応じて精神を病ませる「憑物落とし」。キャラクター化された綾辻と対決する漫画も公開された。[42]

コラボレーション企画第3弾として、ダン・ブラウンがキャラクター化された。能力は、無意識に詠まれる三行韻詩の解読により、33分後の未来を予測可能となる「インフェルノ[43]

コラボレーション

乙女パズルゲーム『ラヴヘブン』と2014年にコラボレーションイベントの開催が発表され[44]、2014年9月10日メンテナンス終了後 - 2014年10月22日 メンテナンス入り前の期間中に『文豪ストレイドッグス』のキャラクターが『ラヴヘブン』に登場する[44]。コラボレーションイベントをクリアすると、イベント限定キャラクター「中島敦」・「宮沢賢治」が入手でき、「太宰治」・「国木田独歩」・「江戸川乱歩」がコラボ限定召喚キャラクターとして登場する[44]

2016年4月には『ラヴヘブン』とテレビアニメ版『文豪ストレイドッグス』のコラボレーションイベントが開催[45]。2016年6月27日から7月21日にかけては『ラヴヘブン』とテレビアニメ版『文豪ストレイドッグス』のコラボレーション第2弾が開催[46]

2016年10月に【18】(エイティーン)キミト ツナガル パズルと「文豪ストレイドッグス」とのコラボが決定した。

テレビアニメ

TOKYO MXほかで2016年4月から6月まで第1クール、同年10月から12月まで第2クールが放送された[47]。2クール目は放送局にWOWOWプライムが追加され、それに先駆け9月には第12話までを一挙に放送。第14話以降は「アニメプレミア」枠で他局よりも約1週間先行放送された。

アニメ化の企画は、原作第1巻が発売された辺りから動き始めた[48]。本作品のプロデューサーを務める倉兼千晶の隣の席の社員に、『ヤングエース』の担当者から「文豪ストレイドッグス」が持ち込まれたことから企画が始まった[48]。当時男性向けライトノベルなどのアニメ化を担当していた倉兼が、『文豪ストレイドッグス』のような作品も担当してみたいと言い続けていたことで担当することとなった[48]。制作会社については、「異能力バトルならボンズ!」ということからボンズに打診された[48]

第13話から第16話までは小説『太宰治と黒の時代』が映像化された[49]

スタッフ

  • 原作 - 朝霧カフカ春河35KADOKAWAヤングエース掲載)
  • 監督 - 五十嵐卓哉
  • シリーズ構成・脚本 - 榎戸洋司
  • キャラクターデザイン - 新井伸浩
  • メカニックデザイン - 片貝文洋
  • プロップデサイン・サブキャラクターデサイン - ヒラタリョウ
  • 総作画監督 - 新井伸浩、菅野宏紀
  • 美術監督 - 近藤由美子
  • 色彩設計 - 後藤ゆかり
  • 撮影監督 - 神林剛
  • 編集 - 西山茂
  • 音響監督 - 若林和弘
  • 音楽 - 岩崎琢
  • 音楽制作 - ランティス
  • 音楽プロデューサー - 吉江輝成
  • プロデューサー - 倉兼千晶、田村淳一郎
  • アニメーションプロデューサー - 鈴木麻里
  • アニメーション制作 - ボンズ
  • 製作 - 文豪ストレイドッグス製作委員会

主題歌

オープニングテーマ
「TRASH CANDY」(第1話 - 第12話)
作詞 - 谷山紀章 / 作曲・編曲 - 飯塚昌明 / 歌 - GRANRODEO
「Reason Living」[50](第13話 - 第24話)
作詞 - 松井洋平 / 作曲・編曲 - 太田雅友 / 歌 - SCREEN mode
エンディングテーマ
「名前を呼ぶよ」(第1話 - 第12話、第24話)
作詞・作曲 - PON / 編曲・歌 - ラックライフ
「風が吹く街」(第14話 - 第23話)
作詞・作曲 - PON / 編曲・歌 - ラックライフ
第24話では挿入歌として使用。

各話リスト

話数[注 11] サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督
1st SEASON
第1話 人生万事塞翁が虎 五十嵐卓哉 菅野宏紀
第2話 或る爆弾 五十嵐卓哉 佐藤育郎 徳岡紘平
第3話 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス 吉田泰三 米田和弘 西島翔平、塚本知代美
第4話 運命論者の悲み 福田道生 山岸大悟 石野聡
第5話 Murder on D Street 池添隆博 池下博紀 下條祐未
第6話 蒼の使徒 五十嵐卓哉 浅井義之 服部聰志
第7話 理想という病を愛す 佐藤育郎 徳岡紘平
第8話 人を殺して死ねよとて 池添隆博 米田和弘 西島翔平、菅野宏紀
塚本知代美
第9話 うつくしき人は寂として石像の如く 吉田泰三 池下博紀 下條祐未
第10話 羅生門と虎 池添隆博 山岸大悟 石野聡
第11話 其の一 彼女には向かない職業
其の二 有頂天探偵社
吉田泰三 森川さやか 菅野宏紀
第12話 たえまなく過去へ押し戻されながら 池添隆博 佐藤育郎 徳岡紘平
太宰治と黒の時代
第13話 黒の時代 五十嵐卓哉 浅井義之 服部聰志
第14話 戻れない場所 池下博紀 下條祐未
第15話 いつか海の見える部屋で 佐藤育郎 菅野宏紀
第16話 文豪ストレイドッグ 浅井義之 服部聡志、徳岡紘平
2nd SEASON
第17話 三社鼎立(ていりつ) 山本秀世 森川さやか 伊藤嘉之、出雲誉明
第18話 The strategy of conflict 吉田泰三 矢野孝典 菅野宏紀、服部聡志
荻野美希
第19話 ウィル・オブ・タイクーン 浅井義之 佐藤育郎 徳岡紘平、飯山奈保子
第20話 頭は間違うことがあっても 内海紘子 森川さやか 服部聡志、荻野美希
宗崎暢芳
第21話 双(ふた)つの黒 吉田泰三 矢野孝典 菅野宏紀、飯山菜保子
鈴木勇
第22話 其の一『ポオと乱歩』
其の二『天(あま)の海をゆく白鯨のありて』
福田道生 安齋剛文 長谷部敦志、出雲誉明
宗崎暢芳、ひのたかふみ
第23話 羅生門と虎と最後の大君(たいくん) 佐藤育郎 徳岡紘平、荻野美希
服部聡志
第24話 若し今日この荷物を降ろして善いのなら 五十嵐卓哉 菅野宏紀、飯山奈保子
宗崎暢芳、出雲誉明
鈴木勇、徳岡紘平
新井伸浩

放送局

日本国内 テレビ / 第1クール 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [51] 備考
2016年4月7日 - 6月23日 木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜) TOKYO MX 東京都
木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) サンテレビ 兵庫県
木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2016年4月8日 - 6月24日 金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) チバテレ 千葉県
tvk 神奈川県 作品の舞台地
金曜 1:05 - 1:35(木曜深夜) テレ玉 埼玉県
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) 岐阜放送 岐阜県
金曜 2:20 - 2:50(木曜深夜) 三重テレビ放送 三重県
金曜 23:30 - 24:00 BS11 日本全域 BS放送/『ANIME+』枠
2016年9月23日 - 9月24日 金曜 22:30 - 23:00(第1話)
土曜 0:30 - 6:30(金曜深夜)(全12話)
WOWOWプライム 日本全域 BS/CS放送
日本国内 インターネット / 第1クール 配信期間および配信時間
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2016年4月9日 - 6月25日 土曜 12:00 更新 dアニメストア
2016年4月15日 - 金曜 23:00 - 23:30 ニコニコ生放送
金曜 23:30 更新 ニコニコチャンネル 有料配信
2016年4月16日 - 土曜 12:00 更新 楽天SHOWTIME 最新話限定で無料配信
更新時間不明 GYAO!ストア
DMM.com
バンダイチャンネル 第1話は常時無料/見放題サービス会員は全話見放題
U-NEXT
ひかりTV
J:COMオンデマンド
ビデオパス
ビデオマーケット
HAPPY!動画
ムービーフルPlus
2016年4月20日 - PlayStation Store
日本国内 テレビ / 第2クール 放送期間および放送時間[52]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [51] 備考
2016年10月6日 - 12月16日 木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜)(第13話のみ)
金曜 22:30 - 23:00(第14話以降)
WOWOWプライム 日本全域 BS/CS放送 / 第13話は無料放送
第14話以降は『アニメプレミア』枠
2016年10月6日 - 12月22日 木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜) TOKYO MX 東京都
木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) サンテレビ 兵庫県
木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2016年10月7日 - 12月23日 金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) チバテレ 千葉県
tvk 神奈川県 作品の舞台地
金曜 1:05 - 1:35(木曜深夜) テレ玉 埼玉県
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) 岐阜放送 岐阜県
金曜 2:20 - 2:50(木曜深夜) 三重テレビ放送 三重県
2016年10月8日 - 12月24日 土曜 3:00 - 3:30(金曜深夜) BS11 日本全域 BS放送/『ANIME+』枠
日本国内 インターネット / 第2クール 配信期間および配信時間
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2016年10月8日 - 土曜 12:00 更新 dアニメストア
2016年10月15日 - 更新時間未定 GYAO!ストア
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2016年10月19日 - PSビデオ

BD / DVD

発売日 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
1 2016年6月24日 第1話 - 第2話 KAXA-7361 KABA-10461
2 2016年7月29日 第3話 - 第4話 KAXA-7362 KABA-10462
3 2016年8月26日 第5話 - 第6話 KAXA-7363 KABA-10463
4 2016年9月30日 第7話 - 第8話 KAXA-7364 KABA-10464
5 2016年10月28日 第9話 - 第10話 KAXA-7365 KABA-10465
6 2016年11月25日 第11話 - 第12話 KAXA-7366 KABA-10466
7 2016年12月23日 第13話 - 第14話 KAXA-7367 KABA-10467

Webラジオ

文豪ストレイラヂヲ』のタイトルで音泉より配信されている[53]。2016年2月14日にプレ放送、3月6日に第0.5回、4月7日から隔週木曜日に配信。パーソナリティは上村祐翔(中島敦 役)が務める。

ゲスト

脚注

注釈

  1. ^ 敦曰く、傷というものを否定する力がある。
  2. ^ しかし格闘術はマフィアの中堅以下。
  3. ^ ポートマフィアに入った理由は、本人曰く「本能や欲望等の『剥き出しの感情』に近いところに居れば、『人間の本質』や『生きる理由』が見つかると思ったから」とのこと。
  4. ^ 時折、太宰にスリ取られている。
  5. ^ 項目は全部で58個に上り、太宰からはこの「理想の女性像」について「女性には見せない方が良い」と言われている。
  6. ^ 太宰は「福沢の次の社長は国木田しかいない」と断言している。
  7. ^ その証拠に「異能力を無効化する能力」を持つ太宰が「超推理」を行っている最中の乱歩の髪に触れても、乱歩の推理は外れていなかった。
  8. ^ 初登場時は「キミシニタウコトナカレ」と歴史的仮名遣い風のルビがふられていたが、その後は「キミシニタウコトナカレ」と現代仮名遣い風のルビがふられている。
  9. ^ なぜならいざ訊ねてみてあっさり「そうです」と云われたとき反応に困るから。
  10. ^ アニメでは《蒼き王》。
  11. ^ 公式サイト内では「第1話」「第2話」という数字表記、作品本編中では「第一話」「第二話」という漢数字表記という形で、夫々異なる表示形式を取っている。

出典

  1. ^ 「文豪ストレイドッグス」アニメ化、五十嵐卓哉×榎戸洋司タッグでボンズ制作”. ナターシャ (2015年8月21日). 2015年8月20日閲覧。
  2. ^ コミックナタリー - [Power Push] 「文豪ストレイドッグス」イケメン文豪の誕生秘話を語る朝霧カフカ、春河35インタビュー (2/3)”. コミックナタリー (2013年4月4日). 2014年5月3日閲覧。
  3. ^ 第1巻194頁「後書」
  4. ^ 第1巻表紙カバーの春河の言葉より
  5. ^ オンライン書店 Honya Club.com:発表!全国書店員が選んだおすすめコミック2014”. ホンヤクラブ. 2014年5月3日閲覧。
  6. ^ 4つの文学館との『文豪ストレイドッグス』のコラボレーション企画がこの秋開催!!”. PRTIMES (2016年9月16日). 2016年10月4日閲覧。
  7. ^ モデルの中島敦もかめれおん日記という作品を書いている。
  8. ^ 第2巻8話、梶井基次郎のセリフより
  9. ^ 第4巻106 - 107ページの谷崎のセリフより
  10. ^ モデルの福沢諭吉も剣豪として知られ、維新後、明治政府の高官たちは満場一致で幕末最強は福沢だと語っている
  11. ^ 朝霧カフカ「掌編『心なき狗』」(単行本第6巻収録)より。
  12. ^ この点について、芥川の上司であった頃の太宰は「彼(芥川)は『鞘の無い刀剣』だから、誰かが『刃の仕舞い方』を教えなくてはならない」と語っていた。
  13. ^ アニメ第12話より判明
  14. ^ 名前はアニメ16話より判明
  15. ^ 能力名は国際展示場駅などに貼り出された宣伝用ポスターにより判明。
  16. ^ 小説版第1巻「太宰治の入社試験」より
  17. ^ 「文豪ストレイドッグス外伝綾辻行人vs京極夏彦」より
  18. ^ 文豪ストレイドッグス公式ガイドブック開化録より一部改変
  19. ^ 小説版第3巻「探偵社設立秘話」より
  20. ^ 小説版第2巻「太宰治と黒の時代」より
  21. ^ 小説版第2巻「太宰治と黒の時代」より
  22. ^ 「文豪ストレイドッグス外伝綾辻行人vs京極夏彦」より
  23. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (1)”. KADOKAWA. 2014年5月3日閲覧。
  24. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (2)”. KADOKAWA. 2014年5月3日閲覧。
  25. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (3)”. KADOKAWA. 2014年5月3日閲覧。
  26. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (4)”. KADOKAWA. 2014年5月3日閲覧。
  27. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (5)”. KADOKAWA. 2014年8月4日閲覧。
  28. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (6)”. KADOKAWA. 2014年12月4日閲覧。
  29. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (7)”. KADOKAWA. 2015年5月2日閲覧。
  30. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (8)”. KADOKAWA. 2015年9月4日閲覧。
  31. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (9)”. KADOKAWA. 2015年12月29日閲覧。
  32. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|オリジナルラバーストラップ付き限定版”. KADOKAWA. 2015年12月29日閲覧。
  33. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (10)”. KADOKAWA. 2016年6月4日閲覧。
  34. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス (11)”. KADOKAWA. 2016年10月4日閲覧。
  35. ^ 文豪ストレイドッグス わん! (1): コミック&アニメ:”. KADOKAWA. 2016年10月4日閲覧。
  36. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス 太宰治の入社試験”. KADOKAWA. 2014年5月3日閲覧。
  37. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス 太宰治と黒の時代”. KADOKAWA. 2014年8月9日閲覧。
  38. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス 探偵社設立秘話”. KADOKAWA. 2015年5月5日閲覧。
  39. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|文豪ストレイドッグス外伝 京極夏彦VS綾辻行人”. KADOKAWA. 2016年2月12日閲覧。
  40. ^ 文豪ストレイドッグス: ライトノベル: 朝霧カフカ”. KADOKAWA. 2016年10月4日閲覧。
  41. ^ コミックナタリー - 「文豪ストレイドッグス」企画で綾辻行人が異能キャラに”. コミックナタリー (2013年8月3日). 2014年5月3日閲覧。
  42. ^ 鈍器のような文庫本が武器? 京極夏彦氏が文豪キャラ化、「文豪ストレイドッグス」3巻発売記念で - ねとらぼ”. ねとらぼ. ITmedia (2013年12月4日). 2014年5月3日閲覧。
  43. ^ コミックナタリー - 文豪SD企画で「ダ・ヴィンチ・コード」作者が異能力者に”. コミックナタリー (2013年12月22日). 2014年5月3日閲覧。
  44. ^ a b c 乙女パズル『ラヴヘブン』に武装探偵社の面々が参戦! 大人気コミック『文豪ストレイドッグス』とのコラボイベントが開催決定!”. アニメイトTVニュース (2014年9月4日). 2014年9月4日閲覧。
  45. ^ 乙女パズル「ラヴヘブン」TVアニメ「文豪ストレイドッグス」とのコラボイベント開催が決定!!”. PR TIMES (2016年4月7日). 2016年10月4日閲覧。
  46. ^ 乙女パズル「ラヴヘブン」TVアニメ「文豪ストレイドッグス」コラボ第2弾の最新情報公開!!”. PR TIMES (2016年6月24日). 2016年10月4日閲覧。
  47. ^ 『文豪ストレイドッグス』EDアーティストが“ラックライフ”に決定! 気になる放送局も明らかに”. アニメイトTV (2016年1月25日). 2016年1月27日閲覧。
  48. ^ a b c d 「異能力バトルのボンズ」から生まれたアニメとは?”. GIGAZINE (2016年5月5日). 2016年5月27日閲覧。
  49. ^ bungosd_animeのツイート2016年10月29日閲覧。
  50. ^ SCREEN mode|TVアニメ『文豪ストレイドッグス』OP主題歌シングルリリース決定!新曲MV公開!!”. ランティス (2016年8月27日). 2016年8月27日閲覧。
  51. ^ a b テレビ放送対象地域の出典:
  52. ^ 10月からの放送情報を解禁!!”. TVアニメ「文豪ストレイドッグス」公式ウェブサイト. 2016年9月5日閲覧。
  53. ^ 文豪ストレイドッグス ウェブラヂヲ「文豪ストレイラヂヲ」”. 音泉. 2016年3月6日閲覧。
  54. ^ 上村祐翔さん、宮野真守さん、谷山紀章さんが出演!AJ2016『文豪ストレイドッグス』ラジオ公録 速報レポ”. アニメイトTV. アニメイト (2016年3月28日). 2016年4月22日閲覧。

外部リンク

WOWOWプライム アニメプライム
前番組 番組名 次番組
文豪ストレイドッグス (第14話以降)