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「扇形庫」の版間の差分

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'''扇形庫(せんけいこ)'''は、[[鉄道]]の[[機関車]]の格納庫の形態の一つで、[[転車台]]を中心に扇の骨の形に広がった線路の先に扇形に格納庫を設けるもの。
'''扇形庫'''(せんけいこ)は、[[鉄道]]の[[機関車]]の格納庫の形態の一つで、[[転車台]]を中心に扇の骨の形に広がった線路の先に扇形に格納庫を設けるもの。


かつての[[蒸気機関車]]は一方向しか向いていなかったため多くの駅に向きを変えるための[[転車台]]があったが、機関区を併設する場合にこれを活用すれば[[分岐器]]の数や設置面積を大幅に節約できるため、多くの機関区でこの形が用いられた。その後の[[電気機関車]]や[[ディーゼル機関車]]は[[雪かき車]]など一部を除いて転車台を必要としないタイプとなったため、現在残っているものは少ない。
かつての[[蒸気機関車]]は一方向しか向いていなかったため多くの駅に向きを変えるための[[転車台]]があったが、機関区を併設する場合にこれを活用すれば[[分岐器]]の数や設置面積を大幅に節約できるため、多くの機関区でこの形が用いられた。その後の[[電気機関車]]や[[ディーゼル機関車]]は[[雪かき車]]など一部を除いて転車台を必要としないタイプとなったため、現在残っているものは少ない。

2006年6月22日 (木) 00:23時点における版

扇形庫(せんけいこ)は、鉄道機関車の格納庫の形態の一つで、転車台を中心に扇の骨の形に広がった線路の先に扇形に格納庫を設けるもの。

かつての蒸気機関車は一方向しか向いていなかったため多くの駅に向きを変えるための転車台があったが、機関区を併設する場合にこれを活用すれば分岐器の数や設置面積を大幅に節約できるため、多くの機関区でこの形が用いられた。その後の電気機関車ディーゼル機関車雪かき車など一部を除いて転車台を必要としないタイプとなったため、現在残っているものは少ない。