「だんご汁」の版間の差分
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2017年5月26日 (金) 02:30時点における版
主な地域 | 九州 |
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発案時期 | 不詳 |
発案店(発案者) | 不詳 |
だんご汁(だんごじる)とは大分県の郷土料理[1]。県内各地で食される[2]。なお、福岡、佐賀、長崎、熊本各県にも「だご汁」と呼ばれる郷土料理があるが、本記事では大分県の「だんご汁」を主に扱う。
概要
小麦粉で作った平たい麺(だんご)を味噌(または醤油)仕立ての汁に入れたものである。汁にはごぼう、にんじん、しめじ、豚肉などが入り豚汁に似ている。ダシにはいりこが用いられる[2]。
この「だんご」は小麦粉を塩水で練り耳たぶほどの固さになったものを一旦寝かせ、それから生地を親指大にちぎって一つ一つ手延べし平麺状の形にしたものである。手延べする事で歯ごたえがよくなり、汁も絡みやすくなるという[2]。地域によっては麺状ではなく、ちぎった生地を引き延ばした文字通りだんご状のものを用いるところもある。
大分地方では平地が少なく、古くは米が思うように取れず、麦の栽培のほうが盛んであったため、数々の麦を使った料理や加工品が作られてきた。その中でだんご汁は平民食であり、ハレとケで言えばケの日に食べられるものであり、麺類ではあるがすいとんに近い食べ物である。
なお、この麺状の「だんご」にきな粉と砂糖をまぶすと「やせうま」という大分県の郷土料理になる。やせうまは県内で広く食されており、涅槃会やお盆、七夕などのお供え物としても用いられる[3]。
脚注
- ^ “小泉武夫の食味学…だんご汁 : ふるさと食風土記 : グルメ : 旅ゅーん :”. YOMIURI ONLINE. (2006年10月24日) 2007年4月1日閲覧。
- ^ a b c 豊田(2006):62ページ
- ^ 豊田(2006):64ページ
参考文献
- 豊田謙二監修『九州宝御膳物語 おいしい郷土料理大事典』、西日本新聞社、2006年