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「井沢八郎」の版間の差分

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#男傘/浮草舟(1964年10月新譜:東芝:TR-1119)ここまではモノラル盤
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#男の世界/帰って来たぜ(1964年12月新譜:東芝:TP-1019)これ以降ステレオ盤
#男の世界/帰って来たぜ(1964年12月新譜:東芝:TP-1019)これ以降ステレオ盤
# しき舟/ダンチョネ鷗(1965年1月5日発売:東芝:TP-1026)
# しき舟/ダンチョネ鷗(1965年1月5日発売:東芝:TP-1026)
# 初陣/よさこい笠(1965年3月新譜:東芝:TP-1040)
# 初陣/よさこい笠(1965年3月新譜:東芝:TP-1040)
# 男の街角/流転舟(1965年5月新譜:東芝:TP-1060)
# 男の街角/流転舟(1965年5月新譜:東芝:TP-1060)

2017年6月8日 (木) 05:41時点における版

井沢 八郎
出生名 工藤金一
生誕 (1937-03-18) 1937年3月18日
日本の旗 日本 青森県弘前市
死没 (2007-01-17) 2007年1月17日(69歳没)
日本の旗 日本 東京都台東区
ジャンル 演歌、歌謡曲
活動期間 1963年 - 2007年
レーベル 東芝音楽工業

井沢 八郎(いざわ はちろう、本名:工藤金一(くどう きんいち)、1937年3月18日 - 2007年1月17日)は、日本演歌歌手

来歴・人物

青森県弘前市出身。女優の工藤夕貴、元俳優でクラブDJ工藤正貴は実子。二番目の妻は声優の青羽美代子

弘前のひとかどの名士宅に出生、同地では中学生の頃から歌唱力は評判であった。

中学卒業後、歌手を目指して上京。1963年に「男船」(作詞・松井由利夫、作曲・大沢浄二)で東芝音楽工業よりレコードデビューを果たす。デビュー第三弾の「あゝ上野駅」は井沢八郎の代表曲であると同時に、第二次世界大戦後の日本の世相を反映する代表曲となった。他に「男傘」「北海の満月」などのヒット曲がある。作曲家・大沢浄二が恩師である。

伸びやかでハイトーンを特徴とする歌声で、晩年もショーやテレビ番組などで活躍していた。私生活では料亭経営者の令嬢と結婚、長年連れ添い一男一女(夕貴・正貴)を授かった。

しかし、1983年交通違反の不出頭、1985年にデートクラブで16歳の女性を買春しての淫行[1]、といった不祥事を起こす。さらに隠し子の存在も明らかとなる。こうしたスキャンダルのため、一時、芸能活動ができなくなったうえ、夫人と不和となりこの婚姻関係は1989年に破綻。その後、縁があり交際を続けてきた青羽と1994年再婚し、死ぬまで連れ添った。

2005年秋頃、体調不良を訴え検査の結果食道がんが見つかり手術を受けるが、翌年5月にはがんがリンパ節に転移。同年秋に再入院し、治療に努めた。

2007年1月17日午後11時18分、食道癌のため自身の転機の地でもある上野永寿総合病院にて死去。69歳没。

井沢八郎が亡くなった1月17日は、奇しくも娘・工藤夕貴の誕生日であり、晩年和解を果たした夕貴は実父の死に人目を憚らず悲嘆した。

あゝ上野駅

東北地方からの集団就職者の愛唱歌としても知られるこの「あゝ上野駅」は1964年にリリースされ、爆発的なヒットとなった。戦後日本の歴史に残る名曲として位置付けられており、2003年には上野駅の駅前に「あゝ上野駅」の歌碑が完成した。また2013年7月28日には、上野駅の開業130周年を記念して、13番ホームの発車ベルに採用された。

集団就職経験者を始め、昭和30年代から昭和40年代にかけての高度経済成長時代を生きた、多くの団塊世代と呼ばれる人々の想いと共に、永くこの歌が刻まれることになった。

2007年の「第39回思い出のメロディー」(NHK)では、演歌歌手・氷川きよしが井沢の追悼として歌唱した。

また、井沢の死後の記者会見では、愛娘・工藤夕貴が「『あゝ上野駅』は、パパの残してくれた大事な宝物。私がきっと、歌い継いでみせます」と涙ながらに語っていた。

ディスコグラフィ

  1. 男船/浮草艶歌 (1963年11月新譜:東芝:JP-1627)
  2. 故郷ギター/男の道(1964年2月新譜:東芝:TR-1017)
  3. あゝ上野駅/艶歌一代(1964年5月新譜:東芝:TR-1053)
  4. 男の火山/さいはて列車(1964年6月新譜:東芝:TR-1076)
  5. 男傘/浮草舟(1964年10月新譜:東芝:TR-1119)ここまではモノラル盤
  6. 男の世界/帰って来たぜ(1964年12月新譜:東芝:TP-1019)これ以降ステレオ盤
  7. しぶき舟/ダンチョネ鷗(1965年1月5日発売:東芝:TP-1026)
  8. 初陣/よさこい笠(1965年3月新譜:東芝:TP-1040)
  9. 男の街角/流転舟(1965年5月新譜:東芝:TP-1060)
  10. 汐騒の宿/ひらがな母さん(1965年6月新譜:東芝:TP-1071)
  11. 男ごころ/五木の空はなぜ遠い(1965年7月新譜:東芝:TP-1095)A面は NTV連続ドラマ「男ごころ」主題歌。B面は第5回音楽祭「新作歌謡まつり」参加作品。
  12. 北海の満月/山に生きる男(1965年10月新譜:東芝:TP-1121)
  13. 嵐に立つ兄弟/一丁流し(1965年10月新譜:東芝:TP-1133)白根一男との共演盤。
  14. 度胸っ子/やるんだ東京(1966年1月5日発売:東芝:TP-1195)A面は「明星」募集歌。
  15. 残侠の花/紅さし小唄(1966年3月5日発売:東芝:TP-1226)A面は白根一男との共演、B面は白根一男のソロ。
  16. 恋に泣く/里恋い相馬(1966年3月5日発売:東芝:TP-1232)
  17. つめたい男/二度と来るなよこの港(1966年4月15日発売:東芝:TP-1266)
  18. 男の流れ星/涙の海峡(1966年6月5日発売:東芝:TP-1285)
  19. 楽に行こうぜ/きょうだい音頭(1966年7月5日発売:東芝:TP-1306)A面は関西テレビ「にっぽん道中記」主題歌。B面は白根一男,紫ふじ美との共演。
  20. 真赤な友情/青い舟唄(1966年9月5日発売:東芝:TP-1325)
  21. さいはての男/うず潮舟(1966年10月5日発売:東芝:TP-1349)
  22. ゆさぶり船/麻里は何処にいる(1967年1月5日臨発:東芝:TP-1383)
  23. 北海の流氷/傷心のボレロ(1967年4月5日発売:東芝:TP-1430)
  24. 南海の恋唄/夜汽車で帰ろう(1967年7月15日発売:東芝:TP-1504)
  25. 別れようぜ/あの人のいた町(1967年9月15日発売:東芝:TP-1538)
  26. 若い花だよ/夜霧の波止場(1967年12月1日発売:東芝:TP-1559)
  27. サガレンの夕焼け/津軽っ子(1968年3月1日発売:東芝:TP-1605)
  28. 男船/男傘(1968年4月1日発売:東芝:TP-1622)ベスト・カップル・シリーズの再発売盤。
  29. 続く

テレビドラマ出演

NHK紅白歌合戦出場歴

  • 1965年 第16回「北海の満月」
  • 1966年 第17回「さいはての男」

脚注

  1. ^ 愛知県青少年保護育成条例に触れる行為だったが、井沢が相手の女性の年齢を知らなかったため、逮捕や起訴はされなかった。