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従来の[[レクサス・SC|レクサス・SC430]]の後継として、[[2014年]]から[[2016年]]にかけて[[SUPER GT]]・GT500クラスに参戦していた。なおレギュレーションにより、GT500用マシンのエンジンは市販車と異なり、[[スーパーフォーミュラ]]でも使われている[[トヨタ・RI4A]]が搭載される。2016年には[[サード (企業)|サード]]からエントリーした「[[デンソー|DENSO]] [[神戸製鋼所|KOBELCO]] SARD RC F」(ドライバーは[[ヘイキ・コバライネン]]/[[平手晃平]])がドライバーズタイトル・チームタイトルの2冠を獲得している。[[2017年]]からはマシンが[[レクサス・LC|レクサス・LC500]]に切り替わるため、2016年限りでGT500クラスからは姿を消した。
従来の[[レクサス・SC|レクサス・SC430]]の後継として、[[2014年]]から[[2016年]]にかけて[[SUPER GT]]・GT500クラスに参戦していた。なおレギュレーションにより、GT500用マシンのエンジンは市販車と異なり、[[スーパーフォーミュラ]]でも使われている[[トヨタ・RI4A]]が搭載される。2016年には[[サード (企業)|サード]]からエントリーした「[[デンソー|DENSO]] [[神戸製鋼所|KOBELCO]] SARD RC F」(ドライバーは[[ヘイキ・コバライネン]]/[[平手晃平]])がドライバーズタイトル・チームタイトルの2冠を獲得している。[[2017年]]からはマシンが[[レクサス・LC|レクサス・LC500]]に切り替わるため、2016年限りでGT500クラスからは姿を消した。


また[[グループGT3|FIA GT3]]規定の車両も製作・販売されており、SUPER GT・GT300等のレースにプライベーターの手により参戦している。2015年と2016年はFIAのホモロゲーション未取得であったため、不利な性能調整を課せられ苦しんでいたが、2017年ホモロゲーションを取得第2戦富士で早くも優勝を飾った。またこのGT3は米国のIMSAで3GTレーシング、欧州のGTオープンでファーンバッハー・レーシングもそれぞれオペレーションしている
また[[グループGT3|FIA GT3]]規定の車両も製作・販売されており、SUPER GTやIMSAでセミワークス参戦している。GT300においては2015年と2016年はFIAのホモロゲーション未取得であったため、不利な性能調整を課せられ苦しんでいたが、2017年ホモロゲーションを取得すると第2戦富士で早くも優勝を飾った。
<GALLERY>File:Kazuya Oshima 2014 Super GT Suzuka Race.jpg|GT500仕様の例<br/>ENEOS SUSTINA RC F
<GALLERY>File:Kazuya Oshima 2014 Super GT Suzuka Race.jpg|GT500仕様の例<br/>ENEOS SUSTINA RC F
File:Osaka Auto Messe 2016 (57) - No.60 SYNTIUM LM corsa RC F.jpg|GT3仕様の例<br/>SYNTIUM LM Corsa RC F</GALLERY>
File:Osaka Auto Messe 2016 (57) - No.60 SYNTIUM LM corsa RC F.jpg|GT3仕様の例<br/>SYNTIUM LM Corsa RC F</GALLERY>

2017年7月22日 (土) 09:20時点における版

レクサス・RC
ASC10/AVC10/GSC10型
RC300h F SPORT
RC300h F SPORT リア
RC300h F SPORT インテリア
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2014年-
設計統括 草間栄一
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドアノッチバッククーペ
駆動方式 FR/AWD(米国版のみ)
プラットフォーム Dプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 8AR-FTS型 2.0L 直4 DOHC IC付ターボ
2AR-FSE型 2.5L 直4 DOHC(ハイブリッド)
2GR-FSE型 3.5L V6 DOHC
モーター 1KM交流同期電動機 105kw/300N・m(ハイブリッド
変速機 電気式無段変速機 / 8速AT
車両寸法
全長 4,695mm
全幅 1,840mm
全高 1,395mm
車両重量 1,680 - 1,740kg
その他
生産工場 トヨタ自動車 田原工場
姉妹車種 レクサス・IS
(4ドアノッチバックセダン)
系譜
先代 レクサス・IS C
(2ドアコンバーチブルクーペ)
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RC(アールシー、Lexus RC)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」から販売されているクーペDセグメント)である。

概要

GS(4代目モデル)プラットフォームをアレンジしたスポーツクーペであり、レクサスのクーペ専用モデルとしてはSCに続き2車種目となる。

レクサスのクーペモデルは、レクサスがすでに北米で展開されていた1991年から2001年の間に生産されたSC(初代モデル)(日本ではトヨタ・ソアラ(3代目モデル)として販売)が最初である。2001年にモデルチェンジしたSC(2代目モデル)ではクーペカブリオレを採用した。日本ではトヨタ・ソアラ(4代目モデル)として発売したものの、2005年から日本国内でもレクサスブランドの展開が開始されたことに伴い、ソアラはマイナーチェンジと共に世界共通名称のレクサス・SCと名乗ることになった。しかしエクステリアなどにはほとんど変更はなく商品の陳腐化は否めず2010年で生産中止となった。その後、レクサスにはクーペ専用モデルはなかったが、2013年11月、第43回東京モーターショーにおいて新型クーペモデルとしてRCがワールドプレミアされ、翌2014年10月23日に日本においてRC F(USC10型)とともに正式発表および販売開始された[1][2][3]

ガソリン仕様とハイブリッド仕様の販売開始当初2モデルが用意され、ガソリン仕様の「RC350」には3.5L V62GR-FSE型エンジンが採用され、ハイブリッド仕様の「RC300h」にはIS300hと同様の2.5L 直4 2AR-FSE型エンジンをコアとするハイブリッドシステムが採用されている。2015年9月にはNX200tやIS200tに次いでの採用となる2.0L 直4 8AR-FTS型を搭載したターボエンジン車「RC200t」を追加した。

グレードはガソリン車・ハイブリッド車共に標準仕様、「F SPORT」、「versionL」の3種類が用意される。そのうち、F SPORTにはLFAIS(3代目モデル)と同様のグラスコックピット「可動式コンビネーションメーター」が採用されている。「RC350 F SPORT」はEPS(電動パワーステアリング)とDRS(ダイナミックリアステアリング)を統合制御する「LDH」(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)も採用している。インテリアでは、光をドアトリムのオーナメントパネル裏側から上方に発光させる「アンビエントイルミネーション」がレクサス車として初採用されている。

RC F

RCをベースとしてRCと同じ日に「RC F」が誕生した。 エンジンはRC Fのために開発されたV8 5.0Lエンジン「2UR-GSE」。 また、RC Fには “Carbon Exterior package”もあり、車両の中でも重心の高い位置にあるエンジンフード、ルーフ、アクティブリヤウィングにLFAで培った高度な技術を応用した特殊カーボンCFRPを採用し、約10kgの軽量化を果たした。エンジンフードとルーフはLFA工房、アクティブリヤウィングはTRDで製作している[4]

沿革

2013年11月
第43回東京モーターショーにおいてワールドプレミア。
2014年10月23日
日本において公式発表並びに販売開始。
2015年9月17日
一部改良(10月1日販売開始)[5][6]
2.0Lターボ車の「RC200t」を追加したほか、「RC350"F SPORT"」には「RC200t」と同じフロントパフォーマンスダンパー、トルセンLSD、"F SPORT"専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ/フロントLEXUSロゴ)をオプション設定。ボディカラーは標準仕様と「version L」専用色の「ソニッククオーツ」を設定した。
同日にRC Fも一部改良となり、リアサスペンションアームとブッシュの変更を行ったほか、エンジンは組み立て後に一基ずつ回転バランスを調整する工程を追加。ブレーキキャリパーのロゴを「LEXUS」から「F」に変更し、専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ)のオプション設定を追加。外観では4連エキゾーストディフューザーの意匠を変更し、室内では直線基調のアルミ製スポーツペダル&フットレストを新たに採用した。
2016年8月25日
RC・RC F共に一部改良[7]
共通で、G-Linkのサービスである「Lexus Apps」や「マップオンデマンド」などで高速データ通信が利用できるLTE通信に対応した。
RCは、ボディカラーに新色の「グラファイトブラックガラスフレーク」を新たに設定して10色展開としたほか、アルミホイール(18インチ・19インチ)の本体色をダークメタリック塗装に変更して切削光輝を施し、フロントのスピンドルグリル(専用グリルを採用する「F SPORT」を除く)はカラーリングをスターライトブラックガラスフレークに変更。また、「RC200t」に採用されていたフロントのパフォーマンスダンパーを「RC350」にも新たに標準装備した。
RC Fは標準設定のアルミホイールの意匠を7本スポークに変更したほか、ショックアブソーバーの減衰力を電子制御し、ロール姿勢の最適化とステアリングレスポンスの向上を図るとともに、ナビゲーションからのコーナー情報からあらかじめ制御を行う「NAVI-AI・AVS」を標準装備するとと共に、エンジンコンパートメントブレースを取り付けるブラケットをアルミダイカスト製に変更してフロントのボディ剛性を強化。併せて、電動パワーステアリング(EPS)とオプション設定のTVDのチューニングも行った。

車名の由来

車名の「RC」は「Radical(=急進的な、先鋭の、新しい、面白いの意味)Coupe」に由来。「350」は3.5Lエンジン、「300」は3.0Lガソリンエンジン並の動力性能を有することを、「h」はハイブリッドカーであることを表す。 「t」はターボカーであることを表す。 「RC F」の「F」は「富士スピードウェイ」から来ている。

モータースポーツ

従来のレクサス・SC430の後継として、2014年から2016年にかけてSUPER GT・GT500クラスに参戦していた。なおレギュレーションにより、GT500用マシンのエンジンは市販車と異なり、スーパーフォーミュラでも使われているトヨタ・RI4Aが搭載される。2016年にはサードからエントリーした「DENSO KOBELCO SARD RC F」(ドライバーはヘイキ・コバライネン/平手晃平)がドライバーズタイトル・チームタイトルの2冠を獲得している。2017年からはマシンがレクサス・LC500に切り替わるため、2016年限りでGT500クラスからは姿を消した。

またFIA GT3規定の車両も製作・販売されており、SUPER GTやIMSAでセミワークス参戦している。GT300においては2015年と2016年はFIAのホモロゲーション未取得であったため、不利な性能調整を課せられ苦しんでいたが、2017年にホモロゲーションを取得すると第2戦富士で早くも優勝を飾った。

脚注

  1. ^ レクサスが新型クーペ「RC」「RC F」を発売WebCG
  2. ^ LEXUS、スポーツクーペRCを新発売 - トヨタ自動車 2014年10月23日
  3. ^ LEXUS、高性能クーペRC Fを新発売 - トヨタ自動車 2014年10月23日
  4. ^ RC F - LEXUS
  5. ^ "LEXUS、RCに2.0L直噴ターボエンジン搭載のRC200tを追加設定 ―同時に、RC350、RC300hを一部改良―" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 17 September 2015. 2015年9月17日閲覧
  6. ^ "LEXUS、RC Fを一部改良" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 17 September 2015. 2015年9月17日閲覧
  7. ^ "LEXUS、CTに特別仕様車"Cool Touring Style"を設定 -同時に、HS、RC、RC F、NX、LSを一部改良-" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 25 August 2016. 2016年8月25日閲覧

関連項目

外部リンク