コンテンツにスキップ

「コルト・カナダ C7」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
29行目: 29行目:
'''コルト・カナダ C7'''(Colt Canada C7)は、{{仮リンク|ディマコ|en|Diemaco}}(後に社名を[[コルト・カナダ]]に変更)によって製造された[[M16自動小銃|M16A2]]の[[ライセンス生産|ライセンス品]]である。
'''コルト・カナダ C7'''(Colt Canada C7)は、{{仮リンク|ディマコ|en|Diemaco}}(後に社名を[[コルト・カナダ]]に変更)によって製造された[[M16自動小銃|M16A2]]の[[ライセンス生産|ライセンス品]]である。


==C7==
==C7A2/C8A3==
'''C7'''は、[[カナダ陸軍]]が最初に採用したもの。M16A2の[[ライセンス生産]]である。
'''C7A2/C8A3'''は、'''M16/M4'''を[[カナダ陸軍]]の一般部隊向けに[[ライセンス生産]]した[[アサルトライフル]]である。銃身長はC7A2が20インチ、C8A3が15.7インチ。(C8は耐久性を上げるためヘビーバレル仕様である)


M16A2から変更された点は、
M16A2から変更された点は、
*三点バースト機構から信頼性が高い連射機構に変更。
*三点バースト機構から信頼性が高い連射機構に変更。
*リアサイトはダイヤル方式の多段階調節式からL型2段切換方式に変更。
*リアサイトはダイヤル方式の多段階調節式からL型2段切換方式に変更。
緑色の伸縮式コルトストックが特徴で、アッパー・レシーバーと固定式フロントサイトに[[ピカティニーレール]]を装着し。照準器はELCAN社製C79A2が標準装備として装着されている
M16A1に準じたものになっており、[[M203 グレネードランチャー|M203A1]]をハンドガードごと交換して装着することが可能である。


M16A1に準じたものになっており、コルト・カナダ社製[[M203 グレネードランチャー|M203A1]]をハンドガードごと交換して装着することが可能である。
==C7A1==

==C7NLD/C8NLD==
[[Image:DM-SD-02-00603 C7A1.JPEG|thumb|right|C7A1を構えるカナダ陸軍兵士(C79を装着している)]]
[[Image:DM-SD-02-00603 C7A1.JPEG|thumb|right|C7A1を構えるカナダ陸軍兵士(C79を装着している)]]
'''C7A1'''は、'''C7'''の改良型[[アサルトライフル]]である。
'''C7NLD/C8NLD'''は、'''C7/C8'''をオランダ軍一般部隊向けに修したアサルトライフルである。銃身長はC7NLDが20インチ、C8NLDが15.7インチ


M16A3に準じた改良を行ったものであるがM16A3までのM16系列に見られたていたアッパー・レシーバーから[[ピカティニーレール]]を装着したフラットトップ・レシーバーへ変更したのが大きな変更点である[[:en:ELCAN Optical Technologies|ELCAN]]社製の[[:en:C79 optical sight|C79標準機]]などの光学[[照準器]]や[[照準器|暗視装置]]などの装着が可能である。
茶色伸縮式CAAストックが特徴で、アッパー・レシーバーとハンドガードにピカティニーレールを装着し。照準器はAimpoint社製COMP M4が標準装備として装着されている。[[AG36]]装着することが可能である。


==C7A2==
==GV M/10==
[[File:LAV3patrol.jpg|right|thumb|アフガニスタン国内でパトロールを行うカナダ陸軍兵士。C7A2を装備している。]]
[[File:LAV3patrol.jpg|right|thumb|アフガニスタン国内でパトロールを行うカナダ陸軍兵士。C7A2を装備している。]]
'''C7A2'''は、'''C7A1'''と'''C7'''を改修した[[アサルトライフル]]である。
'''GV M/10'''は、'''C7/C8'''をデンマーク軍の一般部隊向けに改修したアサルトライフルである。


[[アフガニスタ紛争 (2001年-2014年)|アフガニスタン紛争]]後にC7とC7A1が改修を受けたも。銃床を[[M4カービン|M4]]同型の伸縮式にしており、ハンドガードの下部新たに[[ピカティニーレール]]追加たことが特徴。また照準器C79の改良型であるC79A2が標準装備として装着されている。
15.7イバレル茶色の伸縮式マグプル社製ストックが特徴でアッパー・レシーバーとハンドガードにピカティニーレールを装着照準器はELCAN社製C79が標準装備として装着されている。GRK M/10(LMT社製[[M203 グレネードランチャー|M203]])を装着することが可能である。


==C7CT==
==C7CT==
54行目: 56行目:
射撃時の安定性上げるため、銃身の材質を軽い[[アルミニウム合金|アルミ合金]]製から重量がある単一素材の金属製銃身に変更した。また、[[二脚|バイポット]]を取り付けられるようにハンドガードの位置を下方向に移動している。
射撃時の安定性上げるため、銃身の材質を軽い[[アルミニウム合金|アルミ合金]]製から重量がある単一素材の金属製銃身に変更した。また、[[二脚|バイポット]]を取り付けられるようにハンドガードの位置を下方向に移動している。


==C8==
==C8 SFW==
[[File:43-commando-hr.jpg|right|thumb|L119A1を構える[[イギリス海兵隊艦隊防護グループ|第43コマンドー艦隊防衛グループ]]の兵士。]]
[[File:43-commando-hr.jpg|right|thumb|L119A1を構える[[イギリス海兵隊艦隊防護グループ|第43コマンドー艦隊防衛グループ]]の兵士。]]
'''[[:zh:C8卡賓槍|C8]]'''は、'''C7'''の[[カービン]]モデルである。
'''C8 SFW'''は、'''C8'''のカービンモデルである。銃身長は基本的なカービンサイズとCQBサイズが用意されている。


イギリス軍の特殊部隊や第43コマンドなどで使用されており(イギリスでの名称はL119)、イギリス軍では核兵器を護衛する部隊に本銃を配備する計画がある。
ベースは[[アメリカ軍]]が採用した[[M4カービン|M4/M4A1]]の基となった[[コルト・コマンドー|モデル777/モデル779]]ではなく、それより早く開発された[[コルト・コマンドー|モデル725]]をベースにしている。そのため、銃身長はM4の368.3mmよりも短い360mmに縮小している。


派生型としては、C8A1(コルトモデル927タイプ)、C8A2,C8A3,C8CQB(11.5インチ銃身モデル)、C8SFW、マークスマン・ライフルに改良されたC8CTがある。
派生型としてはC8CQB(11.5インチ銃身モデル)、マークスマン・ライフルに改良されたC8CTがある。


==LSW==
==LSW==

2017年10月11日 (水) 03:58時点における版

コルト・カナダ C7
C7A1
コルト・カナダ C7
種類 軍用小銃
製造国 カナダの旗 カナダ
年代 冷戦-
仕様
種別 アサルトライフル
口径 5.56mm
銃身長 508mm
ライフリング 6条右回り
使用弾薬 5.56x45mm NATO弾
装弾数 20発/30発(STANAG マガジン
作動方式 ガス圧作動・ガス圧作動方式#リュングマン式
ロータリーボルト/マイクロ・ロッキング・ラグ閉鎖
発射速度 900発/分
銃口初速 850m/s
射程 500m(有効射程)
歴史 
設計年 1984年
配備期間 1984年-現役
配備先 カナダ
関連戦争・紛争 不朽の自由作戦
アフガニスタン紛争
バリエーション C7A1 C7A2 M8  LSW
製造数 20万丁以上
テンプレートを表示

コルト・カナダ C7(Colt Canada C7)は、ディマコ(後に社名をコルト・カナダに変更)によって製造されたM16A2ライセンス品である。

C7A2/C8A3

C7A2/C8A3は、M16/M4カナダ陸軍の一般部隊向けにライセンス生産したアサルトライフルである。銃身長はC7A2が20インチ、C8A3が15.7インチ。(C8は耐久性を上げるためヘビーバレル仕様である)

M16A2から変更された点は、

  • 三点バースト機構から信頼性が高い連射機構に変更。
  • リアサイトはダイヤル方式の多段階調節式からL型2段切換方式に変更。

緑色の伸縮式コルトストックが特徴で、アッパー・レシーバーと固定式フロントサイトにピカティニーレールを装着し。照準器はELCAN社製C79A2が標準装備として装着されている

M16A1に準じたものになっており、コルト・カナダ社製M203A1をハンドガードごと交換して装着することが可能である。

C7NLD/C8NLD

C7A1を構えるカナダ陸軍兵士(C79を装着している)

C7NLD/C8NLDは、C7/C8をオランダ軍の一般部隊向けに改修したアサルトライフルである。銃身長はC7NLDが20インチ、C8NLDが15.7インチ。

茶色の伸縮式CAAストックが特徴で、アッパー・レシーバーとハンドガードにピカティニーレールを装着し。照準器はAimpoint社製COMP M4が標準装備として装着されている。AG36を装着することが可能である。

GV M/10

アフガニスタン国内でパトロールを行うカナダ陸軍兵士。C7A2を装備している。

GV M/10は、C7/C8をデンマーク軍の一般部隊向けに改修したアサルトライフルである。

15.7インチのバレルと茶色の伸縮式マグプル社製ストックが特徴で、アッパー・レシーバーとハンドガードにピカティニーレールを装着し、照準器はELCAN社製C79が標準装備として装着されている。GRK M/10(LMT社製M203)を装着することが可能である。

C7CT

C7CTは、C7を改良したマークスマン用のセミオートスナイパーライフルである。

射撃時の安定性上げるため、銃身の材質を軽いアルミ合金製から重量がある単一素材の金属製銃身に変更した。また、バイポットを取り付けられるようにハンドガードの位置を下方向に移動している。

C8 SFW

L119A1を構える第43コマンドー艦隊防衛グループの兵士。

C8 SFWは、C8のカービンモデルである。銃身長は基本的なカービンサイズとCQBサイズが用意されている。

イギリス軍の特殊部隊や第43コマンドなどで使用されており(イギリスでの名称はL119)、イギリス軍では核兵器を護衛する部隊に本銃を配備する計画がある。

派生型としてはC8CQB(11.5インチ銃身モデル)、マークスマン・ライフルに改良されたC8CTがある。

LSW

LSWは、C7をベースに作られたLSW(Light Support Weapon、軽支援火器)である。

動作方式をM16系列で使用されるクローズドボルト方式から軽機関銃などの分隊支援火器に採用されるオープンボルト方式に変更。また、ハンドガードが角が丸い四角形となり、下面に固定グリップが追加されたものになっている。カナダ陸軍での採用はなかったものの、デンマーク陸軍オランダ海兵隊に採用されている。

採用国

関連項目