「MAGIC TOUCH (山下達郎の曲)」の版間の差分

「MAGIC TOUCH」
山下達郎のシングル
初出アルバム『COZY』
B面	I DO
リリース	1993年6月8日
規格	8cmCDシングル
ジャンル	ロック; ポップス
レーベル	MOON ⁄ MMG; SCD:AMDM-6090
作詞・作曲	山下達郎
プロデュース	山下達郎
チャート最高順位
	週間17位（オリコン）;
山下達郎シングル年表
『COZY』収録曲
	氷のマニキュア; ヘロン; FRAGILE （フラジール）; DONUT SONG （ドーナツ・ソング）; 月の光; 群青の炎 –ULTRAMARINE FIRE–; BOOMERANG BABY （ブーメラン・ベイビー）; 夏のCOLLAGE（コラージュ）; LAI-LA -邂逅- （ライ・ラ）; STAND IN THE LIGHT –愛の灯– （スタンド・イン・ザ・ライト） ('98 REMIX); セールスマンズ・ロンリネス –SALESMAN'S LONELINESS–; SOUTHBOUND #9 （サウスバウンドNO.9）; DREAMING GIRL （ドリーミング・ガール） ('98 REMIX); いつか晴れた日に (ALBUM REMIX); MAGIC TOUCH （マジック・タッチ） ('98 VERSION);
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2017年11月5日 (日) 16:27時点における版

「MAGIC TOUCH」（マジック・タッチ）は、1993年 6月8日に発売された山下達郎通算24作目のシングル。

解説

「MAGIC TOUCH」はmaxell カセットテープのCMソングとして制作され、CMにはCGで山下本人の歌っている顔が使用された。この曲はアルバム『COZY』に収録されたが、山下によれば「初めは選曲から外すつもりだったんですけど、スタッフやカルトな人の受けが非常に良くて、入れてくれっていう人が多くて、ボーナス・トラック扱いで最後に入れました。シングルはテンポが遅いんです。慎重にテンポを決めようって言ってたんだけど、やりすぎて失敗したの。渋くしようとするとすぐテンポを遅くするという悪い癖があって。で、アルバム収録に当たってテンポを上げたんです、同期ものなのでテンポ上げても大丈夫なんです。でも歌、コーラス、サックスソロ、ギターのオブリガード、ピアノは生音なので違っちゃうんですね。歌はやり直すと違うものになっちゃうから。で、LogicAudioでタイム・コンプレスをかけてピッチは変わらないように時間軸だけ縮めてはめ込んだりしているんです。だから歌は同じなんだけど、テンポは上がっているの」「リテイクといえばリテイクだし、違うといえば違う。歌もよく聴いてもらえばよれたりしているのも同じです」^[1]^[2]という。

「I DO」は「SACRED」^{[注 1]}や「SO THIS IS LOVE」^{[注 2]}のトップ20ヒットを持つアメリカ西海岸のヴォーカル・グループ、キャステルズ（The Castells）が1964年にリリースした作品のカヴァーで、ブライアン・ウィルソン作曲のオリジナル作品^{[注 3]}。1984年のアルバム『BIG WAVE』のコンセプトを踏襲し、全てのパートをひとりで演奏している。後にベスト・アルバム『RARITIES』に収録された。

収録曲

MAGIC TOUCH
作詞・作曲・編曲：山下達郎

maxell CD-XL イメージ・ソング

©1993 Smile Publishers Inc.
I DO
作詞：Roger Christian / 作曲：Brian Wilson

©1964 NEW EXECUTIVE MUSIC.

参加ミュージシャン

I DO

山下達郎	Lead Vocal, Drums, Electric Guitar, Acoustic Guitar, Keyboards, Percussion & Background Vocals

伊藤広規 Electric Bass

Recording & Mixing Engineer : 吉田保

Recorded at Onkio Haus & Smile Garage in 1993

Mixed at Smile Garage in 1993

クレジット

Produced & Arranged by TATSURO YAMASHITA

「MAGIC TOUCH」カヴァー

アーティスト	収録作品（初出のみ）	発売日	規格	品番
槇原敬之	Listen To The Music 3	2014年 1月22日	2CD	BUP-00010～00011

脚注

注釈

^ The Castells「SACRED」 (A.Ross-W.Landau : Released in 1961 Era EP:3048, #20)
^ The Castells「SO THIS IS LOVE」 (Steven Howard : Released in 1962 Era EP:3073, #21)
^ The Castells「I DO」 (Brian Wilson-Roger Christian : Released in 1964 Warner EP:5421)

出典

^ 新星堂フリーペーパー「pause」1998年9月号 pp.6-13
^ 「スペシャル・インタビュー山下達郎新作『コージー』を知るためのキーワード10」『サウンド&レコーディング・マガジン』第17巻第10号、株式会社リットーミュージック、1998年10月1日、32-37頁。

外部リンク

山下達郎「Magic Touch」c/w「I DO」

[3] The Castells「SACRED」 (A.Ross-W.Landau : Released in 1961 Era EP:3048, #20)

[4] The Castells「SO THIS IS LOVE」 (Steven Howard : Released in 1962 Era EP:3073, #21)

[5] The Castells「I DO」 (Brian Wilson-Roger Christian : Released in 1964 Warner EP:5421)

[pause_199809-1] 新星堂フリーペーパー「pause」1998年9月号 pp.6-13

[sound_&_recording_magagine_199810-2] 「スペシャル・インタビュー山下達郎新作『コージー』を知るためのキーワード10」『サウンド&レコーディング・マガジン』第17巻第10号、株式会社リットーミュージック、1998年10月1日、32-37頁。

[1]

[2]

[注 1]

[注 2]

[注 3]

@@ 2行目: / 2行目: @@
 | Name           = MAGIC TOUCH
 | Artist         = [[山下達郎]]
+| Album          = [[COZY]]
-| Album          = [[COZY]] <span style="font-size:90%;">(MAGIC TOUCH)</span><br />[[RARITIES]] <span style="font-size:90%;">(I DO)</span>
 | A-side         =
 | B-side         = I DO
@@ 11行目: / 11行目: @@
 | Length         =
 | Label          = [[MOON RECORDS|MOON]] ⁄ [[ワーナーミュージック・ジャパン|MMG]]<br />SCD:AMDM-6090
+| Writer         = 山下達郎
-| Writer         = 山下達郎 <span style="font-size:90%;">(MAGIC TOUCH)</span><br />[[:en:Roger Christian (songwriter)|Roger Christian]] / [[:en:Brian Wilson|Brian Wilson]] <span style="font-size:90%;">(I DO)</span>
 | Producer       = 山下達郎
 | Certification  =
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 == 解説 ==
-「MAGIC TOUCH」は[[日立マクセル|maxell]][[カセットテープ]]のCMソングとして制作され、CMにはCGで山下本人の歌っている顔が使用された。この曲はアルバム『[[COZY]]』<ref group="注" name="cozy">『[[COZY]]』 [[1998年]][[8月26日]]発売 [[MOON RECORDS|MOON]] ⁄ [[ワーナーミュージック・ジャパン|WARNER MUSIC JAPAN]] CD:WPCV-7450</ref>に収録されたが、山下によれば「初めは選曲から外すつもりだったんですけど、スタッフやカルトな人の受けが非常に良くて、入れてくれっていう人が多くて、ボーナス・トラック扱いで最後に入れました。シングルはテンポが遅いんです。慎重にテンポを決めようって言ってたんだけど、やりすぎて失敗したの。渋くしようとするとすぐテンポを遅くするという悪い癖があって。で、アルバム収録に当たってテンポを上げたんです、同期ものなのでテンポ上げても大丈夫なんです。でも歌、コーラス、サックスソロ、ギターのオブリガード、ピアノは生音なので違っちゃうんですね。歌はやり直すと違うものになっちゃうから。で、LogicAudioでタイム・コンプレスをかけてピッチは変わらないように時間軸だけ縮めてはめ込んだりしているんです。だから歌は同じなんだけど、テンポは上がっているの」「リテイクといえばリテイクだし、違うといえば違う。歌もよく聴いてもらえばよれたりしているのも同じです」<ref name="pause_199809">[[新星堂]]フリーペーパー「pause」[[1998年]]9月号 pp.6-13</ref><ref name="sound_&_recording_magagine_199810">{{Cite journal |和書 |author= |authorlink= |title=スペシャル・インタビュー 山下達郎 新作『コージー』を知るためのキーワード10 |date=1998-10-1 |publisher=株式会社[[リットーミュージック]] |journal=[[サウンド&レコーディング・マガジン]] |volume=17 |number=10 |isbn= |pages=32-37 |ref= }}</ref>という。
+「MAGIC TOUCH」は[[日立マクセル|maxell]][[カセットテープ]]のCMソングとして制作され、CMにはCGで山下本人の歌っている顔が使用された。この曲はアルバム『[[COZY]]』に収録されたが、山下によれば「初めは選曲から外すつもりだったんですけど、スタッフやカルトな人の受けが非常に良くて、入れてくれっていう人が多くて、ボーナス・トラック扱いで最後に入れました。シングルはテンポが遅いんです。慎重にテンポを決めようって言ってたんだけど、やりすぎて失敗したの。渋くしようとするとすぐテンポを遅くするという悪い癖があって。で、アルバム収録に当たってテンポを上げたんです、同期ものなのでテンポ上げても大丈夫なんです。でも歌、コーラス、サックスソロ、ギターのオブリガード、ピアノは生音なので違っちゃうんですね。歌はやり直すと違うものになっちゃうから。で、LogicAudioでタイム・コンプレスをかけてピッチは変わらないように時間軸だけ縮めてはめ込んだりしているんです。だから歌は同じなんだけど、テンポは上がっているの」「リテイクといえばリテイクだし、違うといえば違う。歌もよく聴いてもらえばよれたりしているのも同じです」<ref name="pause_199809">[[新星堂]]フリーペーパー「pause」[[1998年]]9月号 pp.6-13</ref><ref name="sound_&_recording_magagine_199810">{{Cite journal |和書 |author= |authorlink= |title=スペシャル・インタビュー 山下達郎 新作『コージー』を知るためのキーワード10 |date=1998-10-1 |publisher=株式会社[[リットーミュージック]] |journal=[[サウンド&レコーディング・マガジン]] |volume=17 |number=10 |isbn= |pages=32-37 |ref= }}</ref>という。
-「I DO」は「SACRED」<ref group="注">[[:en:The Castells|The Castells]]「SACRED」 (A.Ross-W.Landau : Released in 1961 Era EP:3048, #20)</ref>や「SO THIS IS LOVE」<ref group="注">The Castells「SO THIS IS LOVE」 (Steven Howard : Released in 1962 Era EP:3073, #21)</ref>のトップ20ヒットを持つアメリカ西海岸のヴォーカル・グループ、キャステルズ（[[:en:The Castells|The Castells]]）が[[1964年]]にリリースした作品のカヴァーで、[[ブライアン・ウィルソン]]作曲のオリジナル作品<ref group="注">The Castells「[[:en:I Do (Brian Wilson song)|I DO]]」 ([[:en:Brian Wilson|Brian Wilson]]-[[:en:Roger Christian (songwriter)|Roger Christian]] : Released in 1964 [[:en:Warner Bros.|Warner]] EP:5421)</ref><ref group="注">もともとは『[[:en:Shut Down Volume 2|Shut Down Volume 2]]』(Released in March 23, 1964 [[:en:Capitol Records|Capitol]] LP:2027)のセッション時に[[ザ・ビーチ・ボーイズ]]で録音していながら未発表だったもの。バック・トラックをそのまま使用して、キャステルズが歌とコーラスをレコーディングした。プロデュースもブライアンが担当したので、コーラス・アレンジもほとんど同じ。この曲はキャステルズのワーナー移籍第一弾として、ワーナーのジョー・スミスの働きかけでブライアンの力を借りることに成功したが、ヒットには至らなかった。ビーチ・ボーイズのヴァージョンは2in1 CD『Sufer Girl ⁄ Shut Down Volume 2』 (Released in May 1990 Capitol CD:CDP 7 93692 2)に“BONUS TRACKS”として収録。</ref>。[[1984年]]のアルバム『[[BIG WAVE (サウンドトラック)|BIG WAVE]]』<ref group="注">『[[BIG WAVE (サウンドトラック)|BIG WAVE]]』 [[1984年]][[6月21日]]発売 MOON ⁄ ALFA MOON LP:MOON-28019</ref>のコンセプトを踏襲し、全てのパートをひとりで演奏している。当初はこの曲を手始めに以後こうしたカヴァー曲をシングルのカップリングに収録し、ある程度曲がたまったら一枚のアルバムにまとめようと考えていたが、結果的にアルバム化の機会が得られず、長い間浮いていた。後に[[ベスト・アルバム]]『[[RARITIES]]』<ref group="注">『[[RARITIES]]』 [[2002年]][[10月30日]]発売 MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN CD:WPC2-10001</ref>に収録された。
+「I DO」は「SACRED」<ref group="注">[[:en:The Castells|The Castells]]「SACRED」 (A.Ross-W.Landau : Released in 1961 Era EP:3048, #20)</ref>や「SO THIS IS LOVE」<ref group="注">The Castells「SO THIS IS LOVE」 (Steven Howard : Released in 1962 Era EP:3073, #21)</ref>のトップ20ヒットを持つアメリカ西海岸のヴォーカル・グループ、キャステルズ（[[:en:The Castells|The Castells]]）が[[1964年]]にリリースした作品のカヴァーで、[[ブライアン・ウィルソン]]作曲のオリジナル作品<ref group="注">The Castells「[[:en:I Do (Brian Wilson song)|I DO]]」 ([[:en:Brian Wilson|Brian Wilson]]-[[:en:Roger Christian (songwriter)|Roger Christian]] : Released in 1964 [[:en:Warner Bros.|Warner]] EP:5421)</ref>。[[1984年]]のアルバム『[[BIG WAVE (サウンドトラック)|BIG WAVE]]』のコンセプトを踏襲し、全てのパートをひとりで演奏している。後に[[ベスト・アルバム]]『[[RARITIES]]』に収録された。
 == 収録曲 ==
 # '''MAGIC TOUCH'''
+#: 作詞・作曲・編曲：山下達郎
-#: Words &amp; Music by TATSURO YAMASHITA
 #: [[日立マクセル|maxell]] CD-XL イメージ・ソング
 #: &copy;1993 Smile Publishers Inc.
 # '''I DO'''
-#: Words by [[:en:Roger Christian (songwriter)|Roger Christian]], Music by [[:en:Brian Wilson|Brian Wilson]]
+#: 作詞：[[:en:Roger Christian (songwriter)|Roger Christian]] / 作曲：[[ブライアン・ウィルソン|Brian Wilson]]
 #: &copy;1964 NEW EXECUTIVE MUSIC.