コンテンツにスキップ

「横山雄哉」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
20行目: 20行目:
|初出場 = 2015年5月21日
|初出場 = 2015年5月21日
|最終出場 =
|最終出場 =
|年俸 = 1,300万円(2018年)<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1734945.html 阪神横山70万増、来年は「1軍にずっといたい」 - 野球].日刊スポーツ.2016年11月7日閲覧。</ref>
|年俸 = 1,300万円(2018年)
|経歴 =
|経歴 =
* [[山形県立山形中央高等学校]]
* [[山形県立山形中央高等学校]]

2017年11月8日 (水) 11:13時点における版

横山 雄哉
阪神タイガース #15
2015年
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 山形県東村山郡中山町
生年月日 (1994-02-21) 1994年2月21日(30歳)
身長
体重
183 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト1位
初出場 2015年5月21日
年俸 1,300万円(2018年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

横山 雄哉(よこやま ゆうや、1994年2月21日 - )は、日本プロ野球選手投手)。左投左打。現在は阪神タイガースに所属。

経歴

プロ入り前

中山町立長崎小学校2年生の時に野球を始めると、同町立中山中学校時代は「中山ベースボールクラブ」に所属[1]山形中央高校への進学後は、自身と同じ東北地方出身の左腕投手・菊池雄星にちなんで、「菊池2世」という評価を受けた。2年生の時には、エースとして、春夏連続で甲子園球場の全国大会に出場。しかし、いずれもも初戦で敗退した[1]。さらに、3年生だった2011年の秋にプロ志望届日本高校野球連盟へ提出したが、同年のドラフト会議ではどの球団からも指名されなかった[2]

高校卒業後の2012年に、新日鐵住金鹿島に入社。入社後は、最速147km/hの速球と、切れ味鋭いスライダーを武器に活躍した。

2014年のドラフト会議で、阪神タイガースから1位で指名された。阪神は、1回目に有原航平、2回目に山崎康晃を指名。他球団との重複指名による抽選の結果、両選手の独占交渉権を獲得できず、3回目で横山を単独指名した。さらに、新日鐵住金鹿島のチームメイトである右腕投手・石崎剛も阪神の2位で指名されている。同じチームに所属する2人の選手を、阪神が同一年度のドラフト会議で1位と2位に指名したことは、球団史上初めての事例[3]。同一チームに所属する投手を、同一球団が1位と2位で指名した事例は、NPBのドラフト会議史上初めてであった[4]

横山自身は、阪神からの指名後に、契約金1億円プラス出来高払い分(5,000万円)、年俸1,500万円という最高条件で契約した[5][6]。背番号は15[7][8]。新人選手として阪神へ入団した山形県出身者は、1978年のドラフト4位指名の青木重市[注釈 1]以来、36年振り2人目である[9]。また、石崎も阪神へ入団したため、新日鐵住金鹿島時代に続いてチームメイトになった。

なお、ドラフト会議の直後には、台湾で開かれた第1回21U野球ワールドカップ日本代表として出場した。この大会では、通算3試合(10イニング)の登板で20奪三振を記録するとともに、チームの準優勝に貢献[7]。その一方で、大会期間中から、左胸部に違和感を訴えていた。さらに、大会終了後に阪神が実施したメディカルチェックで、左胸部の関節に異常が生じていることが発覚した[10]

プロ入り後

2015年、春季キャンプ前の新人合同自主トレーニング初日(1月8日)に、病院で左胸部の検査を受診。翌9日に左胸鎖関節の炎症と診断された[10]。その後は患部が順調に回復した[11]ため、横山は、若手選手主体の「安芸組」に参加した春季キャンプから投球練習を再開[12]。以上の経緯でスロー調整を余儀なくされたことから、オープン戦以降も二軍生活が続いた。4月28日に「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」(6月29日神宮球場で開催)のNPB選抜メンバーに選ばれる[13]と、5月21日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦(甲子園)で、先発投手として一軍にデビュー。山形県出身選手としては阪神史上初の一軍公式戦出場を果たす[9]とともに、7回を投げて無失点に抑えた[14]が、「新人投手による巨人戦での一軍初登板初勝利」という球団初の快挙[15]には至らなかった。その後の先発登板で2敗を喫したため、6月14日に出場選手登録を抹消[16]同月25日には、「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」への出場を辞退することが発表された[17]。また、ウエスタン・リーグ選抜の先発投手を務める予定だった7月のフレッシュオールスターゲームは、荒天によって中止となっている[18]。結局、一軍公式戦では、通算4試合(救援で1試合)に登板。0勝2敗、防御率6.75という成績に終わった。さらに、シーズン終了後の秋季キャンプ中に右足の第5中足骨を骨折したため、11月26日に患部の修復手術を受けた[19]

2016年、前述の手術などの影響で出遅れたが、5月4日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)で、先発投手としてこのシーズン初の一軍公式戦登板。打線の大量援護を背景に、7回無失点の好投で一軍初勝利を挙げた[20]。次に先発した18日の同カードでは、6回表の途中から石崎などの救援を仰ぎながらも、野球人生で初めて甲子園球場の試合に勝利[21]。しかし、セ・パ交流戦での先発登板に向けた5月下旬の仙台遠征中に左肩の痛みを訴えたことから、同月31日に出場選手登録を抹消された[22]

2017年、4月23日にインフルエンザで登板回避した藤浪晋太郎に代わり、急遽先発登板をし、5回1失点で勝利投手となった[23][24][25]。翌4月24日に登録を抹消され、その後の1軍での登板はなかった[23]。2017年のシーズンは1試合1先発1勝利に終わった[23]

選手としての特徴

アマチュア時代は最速151km/h[26]ストレートスライダーカーブ、チェンジアップ、フォークを投げる[27]

足を高く上げた後に、早い腕の振りから、高めのストレートで打者の空振りを招けることが特徴[27][28]。社会人時代には、同じような特徴を持つ能見篤史にちなんで、「能見2世」という評価を受けた[2]

阪神1年目の2015年には、一軍公式戦2戦目以降の登板で制球難を露呈。走者を出してからの投球に課題を残した。6月14日の対オリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)では、4回裏に先頭打者・中島裕之への死球から無死満塁のピンチを招くと、ストライクが1球も入らないまま2者連続で押し出し四球を記録している[29]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2015 阪神 4 3 0 0 0 0 2 0 0 .000 66 13.1 15 2 11 0 1 12 1 0 10 10 6.75 1.95
2016 3 3 0 0 0 2 0 0 0 1.000 63 15.1 11 2 8 0 0 16 1 0 7 5 2.93 1.24
2017 1 1 0 0 0 1 0 0 0 1.000 22 5.0 6 0 2 0 0 5 0 0 1 1 1.80 1.60
NPB:3年 8 7 0 0 0 3 2 0 0 .600 151 33.2 32 4 21 0 1 33 2 0 18 16 4.28 1.57
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績


投手












2015 4 1 1 0 0 1.000
2016 3 2 2 0 0 1.000
通算 7 3 3 0 0 1.000
  • 2016年度シーズン終了時

記録

投手記録
打撃記録

背番号

  • 15 (2015年 - )

登場曲

脚注

注釈

  1. ^ 山形県東田川郡立川町(現・庄内町)出身。

出典

  1. ^ a b “【阪神和田監督「外れ外れ」で横山”. 日刊スポーツ. (2014年10月24日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2014/news/p-bb-tp0-20141024-1386390.html 2014年10月26日閲覧。 
  2. ^ a b “【阪神1位】横山雄哉 伸び盛りの大型左腕 社会人No.1の評価も”. スポーツニッポン. (2014年10月23日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/10/23/kiji/K20141023009148920.html 2014年10月26日閲覧。 
  3. ^ NPBの他球団を含めても、2009年ロッテから指名された荻野貴司大谷智久(いずれもトヨタ自動車)以来4例目であった。ちなみに阪神では、2015年度のドラフト会議でも、高山俊を1位・坂本誠志郎を2位(いずれも明治大学)で指名。いずれも入団に至っている。
  4. ^ “虎史上初の同一チーム1、2巡目指名!/ドラフト”. サンケイスポーツ. (2014年10月24日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20141024/tig14102405010003-n1.html 2015年1月17日閲覧。 
  5. ^ “阪神ドラ1横山が仮契約「日本一に貢献」”. 日刊スポーツ. (2014年11月26日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2014/news/f-bb-tp0-20141126-1401245.html 2014年11月28日閲覧。 
  6. ^ “阪神、1位横山雄哉投手と仮契約 「新人王目指す」”. 読売新聞. (2014年11月26日). http://www.asahi.com/articles/ASGCV5SG1GCVKJZR009.html 2014年11月28日閲覧。 
  7. ^ a b “ドラフト1位横山、湯舟氏「15」で新伝説を”. デイリースポーツ. (2014年12月4日). http://www.daily.co.jp/tigers/2014/12/04/0007554444.shtml 2014年12月8日閲覧。 
  8. ^ 阪神タイガース公式サイト - 2015年新人選手入団発表会を実施
  9. ^ a b 阪神の山形県出身選手、横山入団なら36年ぶり2人目 スポーツニッポン (2014年10月24日)2014年12月8日閲覧。
  10. ^ a b “阪神ドラフト1位横山 故障だった…別メニュー調整、出遅れ必至”. スポーツニッポン. (2015年1月10日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/01/10/kiji/K20150110009601580.html 2016年1月29日閲覧。 
  11. ^ “阪神横山「状態いい」関節炎症順調に回復”. 日刊スポーツ. (2015年1月10日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20150129-1427880.html 2016年1月29日閲覧。 
  12. ^ “虎1位横山「楽しかった」初ブルペン34球”. 日刊スポーツ. (2015年2月6日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20150206-1431299.html 2016年1月29日閲覧。 
  13. ^ 侍J大学代表vsNPB選抜 メンバー発表 日本野球機構公式サイト (2015年4月28日) 2015年5月24日閲覧
  14. ^ “阪神横山7回1失点ドラフト1位の片りん「ゲーム作れた」”. 日刊スポーツ. (2015年5月21日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1480132.html 2016年1月29日閲覧。 
  15. ^ “阪神横山 球団史上初快挙へデビュー戦G倒だ”. 日刊スポーツ. (2015年5月21日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1479848.html 2016年1月29日閲覧。 
  16. ^ “阪神横山&鶴&小嶋 連鎖炎上3人とも二軍”. 日刊スポーツ. (2015年6月14日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1492210.html 2016年1月29日閲覧。 
  17. ^ ユニバーシアード 日本代表壮行試合 NPB選抜チーム出場選手変更のお知らせ 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年6月25日) 2015年6月26日閲覧
  18. ^ “阪神横山 フレッシュ球宴中止に「残念、無念」”. 日刊スポーツ. (2015年7月17日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1508551.html 2016年1月29日閲覧。 
  19. ^ “阪神横山が右足骨折の修復手術 今季は4試合に登板”. 日刊スポーツ. (2015年11月26日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1571565.html 2016年1月29日閲覧。 
  20. ^ “横山がプロ初勝利「長かった」”. デイリースポーツ. (2016年5月4日). http://www.daily.co.jp/newsflash/tigers/2016/05/04/0009050922.shtml 2016年5月31日閲覧。 
  21. ^ “阪神横山が甲子園初勝利 藤川の言葉に力をもらった”. 日刊スポーツ. (2016年5月19日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1649615.html 2016年5月23日閲覧。 
  22. ^ “阪神・横山 左肩痛で緊急帰阪 代役候補は島本ら”. スポーツニッポン. (2016年5月31日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/05/31/kiji/K20160531012690970.html 2016年5月31日閲覧。 
  23. ^ a b c “【プロ野球】急遽先発勝利の翌日に登録抹消…。横山雄哉(阪神)は「藤浪の代役」に甘んじてはいけない”. エキサイト. (2017年4月30日). http://www.excite.co.jp/News/column_g/20170430/DailyNews_1306100.html?_p=2 2017年10月28日閲覧。 
  24. ^ “阪神横山5回1失点「梅野さんが引っ張ってくれた」”. 日刊スポーツ. (2017年4月23日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1812270.html 2017年10月28日閲覧。 
  25. ^ “巨1-2神 阪神が競り勝つ、今季初登板の横山雄哉が勝利”. 産経新聞. (2017年4月23日). http://www.sankei.com/sports/news/170423/spo1704230027-n1.html 2017年10月28日閲覧。 
  26. ^ “横山151ロも…悔しい2回2失点”. デイリースポーツ. (2014年11月17日). http://www.daily.co.jp/baseball/2014/11/17/0007510169.shtml 2014年12月8日閲覧。 
  27. ^ a b “【阪神】ドラフト1位は有原、外れで住金鹿島の横山”. THE PAGE. (2014年10月22日). http://thepage.jp/detail/20141022-00000002-wordleafs 2014年10月26日閲覧。 
  28. ^ “【侍21U】平田監督、阪神ドラ1横山を絶賛「プロに引けをとらない」”. スポーツ報知. (2014年11月1日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20141031-OHT1T50300.html 2014年11月1日閲覧。 
  29. ^ “阪神横山 連続押し出し4回途中KO”. 日刊スポーツ. (2015年6月14日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1492209.html 2016年1月29日閲覧。 

関連項目

外部リンク