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2017年11月8日 (水) 11:13時点における版
阪神タイガース #15 | |
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![]() 2015年 | |
基本情報 | |
国籍 |
![]() |
出身地 | 山形県東村山郡中山町 |
生年月日 | 1994年2月21日(30歳) |
身長 体重 |
183 cm 83 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2014年 ドラフト1位 |
初出場 | 2015年5月21日 |
年俸 | 1,300万円(2018年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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横山 雄哉(よこやま ゆうや、1994年2月21日 - )は、日本のプロ野球選手(投手)。左投左打。現在は阪神タイガースに所属。
経歴
プロ入り前
中山町立長崎小学校2年生の時に野球を始めると、同町立中山中学校時代は「中山ベースボールクラブ」に所属[1]。山形中央高校への進学後は、自身と同じ東北地方出身の左腕投手・菊池雄星にちなんで、「菊池2世」という評価を受けた。2年生の時には、エースとして、春夏連続で甲子園球場の全国大会に出場。しかし、いずれもも初戦で敗退した[1]。さらに、3年生だった2011年の秋にプロ志望届を日本高校野球連盟へ提出したが、同年のドラフト会議ではどの球団からも指名されなかった[2]。
高校卒業後の2012年に、新日鐵住金鹿島に入社。入社後は、最速147km/hの速球と、切れ味鋭いスライダーを武器に活躍した。
2014年のドラフト会議で、阪神タイガースから1位で指名された。阪神は、1回目に有原航平、2回目に山崎康晃を指名。他球団との重複指名による抽選の結果、両選手の独占交渉権を獲得できず、3回目で横山を単独指名した。さらに、新日鐵住金鹿島のチームメイトである右腕投手・石崎剛も阪神の2位で指名されている。同じチームに所属する2人の選手を、阪神が同一年度のドラフト会議で1位と2位に指名したことは、球団史上初めての事例[3]。同一チームに所属する投手を、同一球団が1位と2位で指名した事例は、NPBのドラフト会議史上初めてであった[4]。
横山自身は、阪神からの指名後に、契約金1億円プラス出来高払い分(5,000万円)、年俸1,500万円という最高条件で契約した[5][6]。背番号は15[7][8]。新人選手として阪神へ入団した山形県出身者は、1978年のドラフト4位指名の青木重市[注釈 1]以来、36年振り2人目である[9]。また、石崎も阪神へ入団したため、新日鐵住金鹿島時代に続いてチームメイトになった。
なお、ドラフト会議の直後には、台湾で開かれた第1回21U野球ワールドカップに日本代表として出場した。この大会では、通算3試合(10イニング)の登板で20奪三振を記録するとともに、チームの準優勝に貢献[7]。その一方で、大会期間中から、左胸部に違和感を訴えていた。さらに、大会終了後に阪神が実施したメディカルチェックで、左胸部の関節に異常が生じていることが発覚した[10]。
プロ入り後
2015年、春季キャンプ前の新人合同自主トレーニング初日(1月8日)に、病院で左胸部の検査を受診。翌9日に左胸鎖関節の炎症と診断された[10]。その後は患部が順調に回復した[11]ため、横山は、若手選手主体の「安芸組」に参加した春季キャンプから投球練習を再開[12]。以上の経緯でスロー調整を余儀なくされたことから、オープン戦以降も二軍生活が続いた。4月28日に「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」(6月29日に神宮球場で開催)のNPB選抜メンバーに選ばれる[13]と、5月21日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦(甲子園)で、先発投手として一軍にデビュー。山形県出身選手としては阪神史上初の一軍公式戦出場を果たす[9]とともに、7回を投げて無失点に抑えた[14]が、「新人投手による巨人戦での一軍初登板初勝利」という球団初の快挙[15]には至らなかった。その後の先発登板で2敗を喫したため、6月14日に出場選手登録を抹消[16]。同月25日には、「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」への出場を辞退することが発表された[17]。また、ウエスタン・リーグ選抜の先発投手を務める予定だった7月のフレッシュオールスターゲームは、荒天によって中止となっている[18]。結局、一軍公式戦では、通算4試合(救援で1試合)に登板。0勝2敗、防御率6.75という成績に終わった。さらに、シーズン終了後の秋季キャンプ中に右足の第5中足骨を骨折したため、11月26日に患部の修復手術を受けた[19]。
2016年、前述の手術などの影響で出遅れたが、5月4日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)で、先発投手としてこのシーズン初の一軍公式戦登板。打線の大量援護を背景に、7回無失点の好投で一軍初勝利を挙げた[20]。次に先発した18日の同カードでは、6回表の途中から石崎などの救援を仰ぎながらも、野球人生で初めて甲子園球場の試合に勝利[21]。しかし、セ・パ交流戦での先発登板に向けた5月下旬の仙台遠征中に左肩の痛みを訴えたことから、同月31日に出場選手登録を抹消された[22]。
2017年、4月23日にインフルエンザで登板回避した藤浪晋太郎に代わり、急遽先発登板をし、5回1失点で勝利投手となった[23][24][25]。翌4月24日に登録を抹消され、その後の1軍での登板はなかった[23]。2017年のシーズンは1試合1先発1勝利に終わった[23]。
選手としての特徴
アマチュア時代は最速151km/h[26]のストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを投げる[27]。
足を高く上げた後に、早い腕の振りから、高めのストレートで打者の空振りを招けることが特徴[27][28]。社会人時代には、同じような特徴を持つ能見篤史にちなんで、「能見2世」という評価を受けた[2]。
阪神1年目の2015年には、一軍公式戦2戦目以降の登板で制球難を露呈。走者を出してからの投球に課題を残した。6月14日の対オリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)では、4回裏に先頭打者・中島裕之への死球から無死満塁のピンチを招くと、ストライクが1球も入らないまま2者連続で押し出し四球を記録している[29]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 阪神 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 66 | 13.1 | 15 | 2 | 11 | 0 | 1 | 12 | 1 | 0 | 10 | 10 | 6.75 | 1.95 |
2016 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 63 | 15.1 | 11 | 2 | 8 | 0 | 0 | 16 | 1 | 0 | 7 | 5 | 2.93 | 1.24 | |
2017 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 22 | 5.0 | 6 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1.80 | 1.60 | |
NPB:3年 | 8 | 7 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | .600 | 151 | 33.2 | 32 | 4 | 21 | 0 | 1 | 33 | 2 | 0 | 18 | 16 | 4.28 | 1.57 |
- 2017年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | |
2015 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2016 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 7 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2016年度シーズン終了時
記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2015年5月21日、対読売ジャイアンツ11回戦(阪神甲子園球場)、7回1失点で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、1回表に亀井善行から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2016年5月4日、対中日ドラゴンズ8回戦(ナゴヤドーム)、7回無失点
- 打撃記録
- 初安打:2016年5月25日、対東京ヤクルトスワローズ10回戦(明治神宮野球場)、3回表にカイル・デイビーズから中越二塁打
背番号
- 15 (2015年 - )
登場曲
- BIGBANG - NUMBER1(2015年 - )
脚注
注釈
出典
- ^ a b “【阪神和田監督「外れ外れ」で横山”. 日刊スポーツ. (2014年10月24日) 2014年10月26日閲覧。
- ^ a b “【阪神1位】横山雄哉 伸び盛りの大型左腕 社会人No.1の評価も”. スポーツニッポン. (2014年10月23日) 2014年10月26日閲覧。
- ^ NPBの他球団を含めても、2009年にロッテから指名された荻野貴司・大谷智久(いずれもトヨタ自動車)以来4例目であった。ちなみに阪神では、2015年度のドラフト会議でも、高山俊を1位・坂本誠志郎を2位(いずれも明治大学)で指名。いずれも入団に至っている。
- ^ “虎史上初の同一チーム1、2巡目指名!/ドラフト”. サンケイスポーツ. (2014年10月24日) 2015年1月17日閲覧。
- ^ “阪神ドラ1横山が仮契約「日本一に貢献」”. 日刊スポーツ. (2014年11月26日) 2014年11月28日閲覧。
- ^ “阪神、1位横山雄哉投手と仮契約 「新人王目指す」”. 読売新聞. (2014年11月26日) 2014年11月28日閲覧。
- ^ a b “ドラフト1位横山、湯舟氏「15」で新伝説を”. デイリースポーツ. (2014年12月4日) 2014年12月8日閲覧。
- ^ 阪神タイガース公式サイト - 2015年新人選手入団発表会を実施
- ^ a b 阪神の山形県出身選手、横山入団なら36年ぶり2人目 スポーツニッポン (2014年10月24日)2014年12月8日閲覧。
- ^ a b “阪神ドラフト1位横山 故障だった…別メニュー調整、出遅れ必至”. スポーツニッポン. (2015年1月10日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ “阪神横山「状態いい」関節炎症順調に回復”. 日刊スポーツ. (2015年1月10日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ “虎1位横山「楽しかった」初ブルペン34球”. 日刊スポーツ. (2015年2月6日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ 侍J大学代表vsNPB選抜 メンバー発表 日本野球機構公式サイト (2015年4月28日) 2015年5月24日閲覧
- ^ “阪神横山7回1失点ドラフト1位の片りん「ゲーム作れた」”. 日刊スポーツ. (2015年5月21日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ “阪神横山 球団史上初快挙へデビュー戦G倒だ”. 日刊スポーツ. (2015年5月21日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ “阪神横山&鶴&小嶋 連鎖炎上3人とも二軍”. 日刊スポーツ. (2015年6月14日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ ユニバーシアード 日本代表壮行試合 NPB選抜チーム出場選手変更のお知らせ 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年6月25日) 2015年6月26日閲覧
- ^ “阪神横山 フレッシュ球宴中止に「残念、無念」”. 日刊スポーツ. (2015年7月17日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ “阪神横山が右足骨折の修復手術 今季は4試合に登板”. 日刊スポーツ. (2015年11月26日) 2016年1月29日閲覧。
- ^ “横山がプロ初勝利「長かった」”. デイリースポーツ. (2016年5月4日) 2016年5月31日閲覧。
- ^ “阪神横山が甲子園初勝利 藤川の言葉に力をもらった”. 日刊スポーツ. (2016年5月19日) 2016年5月23日閲覧。
- ^ “阪神・横山 左肩痛で緊急帰阪 代役候補は島本ら”. スポーツニッポン. (2016年5月31日) 2016年5月31日閲覧。
- ^ a b c “【プロ野球】急遽先発勝利の翌日に登録抹消…。横山雄哉(阪神)は「藤浪の代役」に甘んじてはいけない”. エキサイト. (2017年4月30日) 2017年10月28日閲覧。
- ^ “阪神横山5回1失点「梅野さんが引っ張ってくれた」”. 日刊スポーツ. (2017年4月23日) 2017年10月28日閲覧。
- ^ “巨1-2神 阪神が競り勝つ、今季初登板の横山雄哉が勝利”. 産経新聞. (2017年4月23日) 2017年10月28日閲覧。
- ^ “横山151ロも…悔しい2回2失点”. デイリースポーツ. (2014年11月17日) 2014年12月8日閲覧。
- ^ a b “【阪神】ドラフト1位は有原、外れで住金鹿島の横山”. THE PAGE. (2014年10月22日) 2014年10月26日閲覧。
- ^ “【侍21U】平田監督、阪神ドラ1横山を絶賛「プロに引けをとらない」”. スポーツ報知. (2014年11月1日) 2014年11月1日閲覧。
- ^ “阪神横山 連続押し出し4回途中KO”. 日刊スポーツ. (2015年6月14日) 2016年1月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 横山雄哉 - NPB.jp 日本野球機構
- 横山 雄哉 - 阪神タイガース公式サイト