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「モダン・ヘヴィネス」の版間の差分

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'''モダン・ヘヴィネス'''は音楽ジャンルの一つ。日本独自の呼称で、こういったバンドの本場である北米やヨーロッパではこういったジャンルは存在しない。[[1990年]]代初頭の[[ポスト・スラッシュ]]や[[グルーヴ・メタル]]がこれにあたる場合が多い。伝統的な[[ヘヴィメタル]]や[[スラッシュメタル]]と違う、ヘヴィネスとグルーヴ重視のヘヴィメタルバンドを一括りにしてこう呼ぶ風潮があった。また[[ハードコア・パンク]]系や[[インダストリアル・ロック]]系のバンドも含まれる事が多かった。これは[[クロスオーバー (音楽)|クロスオーバー]]など、音楽ジャンルに明確な線引きが難しいため起きた現象とも言える。
'''モダン・ヘヴィネス'''は音楽ジャンルの一つ。日本独自の呼称で、こういったバンドの本場である北米やヨーロッパではこういったジャンルは存在しない。[[1990年]]代初頭の[[ポスト・スラッシュ]]や[[グルーヴ・メタル]]がこれにあたる場合が多い。伝統的な[[ヘヴィメタル]]や[[スラッシュメタル]]と違う、ヘヴィネスとグルーヴ重視のヘヴィメタルバンドを一括りにしてこう呼ぶ風潮があった。また[[ハードコア・パンク]]系や[[インダストリアル・ロック]]系のバンドも含まれる事が多かった。これは[[クロスオーバー (音楽)|クロスオーバー]]など、音楽ジャンルに明確な線引きが難しいため起きた現象とも言える。
90年代中盤~後半あたりの時期に、著名な伝統的[[ヘヴィメタル]]バンドや、[[LAメタル]]バンド、スラッシュメタルバンドらがグルーヴ・メタルや[[オルタナティヴ・ロック]]、[[グランジ]]等の要素を取り入れ、音楽性を豹変させるケースが多々あった。代表的な例は[[メタリカ]]、[[モトリー・クルー]]、[[ドッケン]]、[[クイーンズライク]]、[[LOUDNESS|ラウドネス]]、[[ジューダス・プリースト]]、[[ディオ (バンド)|ディオ]]、[[ブルース・ディッキンソン]](スカンクワークス時代)など。大半は正統派メタルの音楽性を支持し続けるファンに敬遠、非難され、音楽性を戻したり、更なる新機軸を加えたりして、「脱モダン」を計り支持を取り戻している。特に日本では、正統派ヘヴィメタル、[[ハードロック]]を支持するファンが多く、音楽性が「モダン化」すると、急激に人気が衰退するケースが頻発した。当時のヘヴィメタル、ハードロック専門誌『[[BURRN!]]』が徹底してアンチ・モダン・ヘヴィネスな方針を貫いていたことも大きく影響している。
90年代中盤~後半あたりの時期に、著名な伝統的[[ヘヴィメタル]]バンドや、[[LAメタル]]バンド、スラッシュメタルバンドらがグルーヴ・メタルや[[オルタナティヴ・ロック]]、[[グランジ]]等の要素を取り入れ、音楽性を豹変させるケースが多々あった。代表的な例は[[メタリカ]]、[[モトリー・クルー]]、[[ドッケン]]、[[クイーンズライク]]、[[LOUDNESS|ラウドネス]]、[[ジューダス・プリースト]]、[[ディオ (バンド)|ディオ]]、[[ブルース・ディッキンソン]](スカンクワークス時代)など。大半は正統派メタルの音楽性を支持し続けるファンに敬遠、非難され、音楽性を戻したり、更なる新機軸を加えたりして、「脱モダン」を計り支持を取り戻している。特に日本では、正統派ヘヴィメタル、[[ハードロック]]を支持するファンが多く、音楽性が「モダン化」すると、急激に人気が衰退するケースが頻発した。当時のヘヴィメタル、ハードロック専門誌『[[BURRN!]]』が徹底してアンチ・モダン・ヘヴィネスな方針を貫いていたことも大きく影響している。

2018年1月5日 (金) 07:20時点における版

モダン・ヘヴィネスは音楽ジャンルの一つ。日本独自の呼称で、こういったバンドの本場である北米やヨーロッパではこういったジャンルは存在しない。1990年代初頭のポスト・スラッシュグルーヴ・メタルがこれにあたる場合が多い。伝統的なヘヴィメタルスラッシュメタルと違う、ヘヴィネスとグルーヴ重視のヘヴィメタルバンドを一括りにしてこう呼ぶ風潮があった。またハードコア・パンク系やインダストリアル・ロック系のバンドも含まれる事が多かった。これはクロスオーバーなど、音楽ジャンルに明確な線引きが難しいため起きた現象とも言える。 90年代中盤~後半あたりの時期に、著名な伝統的ヘヴィメタルバンドや、LAメタルバンド、スラッシュメタルバンドらがグルーヴ・メタルやオルタナティヴ・ロックグランジ等の要素を取り入れ、音楽性を豹変させるケースが多々あった。代表的な例はメタリカモトリー・クルードッケンクイーンズライクラウドネスジューダス・プリーストディオブルース・ディッキンソン(スカンクワークス時代)など。大半は正統派メタルの音楽性を支持し続けるファンに敬遠、非難され、音楽性を戻したり、更なる新機軸を加えたりして、「脱モダン」を計り支持を取り戻している。特に日本では、正統派ヘヴィメタル、ハードロックを支持するファンが多く、音楽性が「モダン化」すると、急激に人気が衰退するケースが頻発した。当時のヘヴィメタル、ハードロック専門誌『BURRN!』が徹底してアンチ・モダン・ヘヴィネスな方針を貫いていたことも大きく影響している。

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関連項目