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「レベリオン・レーシング」の版間の差分

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[[File:Rebellion R-One - Rebellion racing bis.jpg|200px|thumb|right|レベリオン・R-One]]
'''レベリオン・レーシング'''('''Rebellion Racing''')は[[スイス]]のレーシングチーム。耐久レースを主に参戦しているプライベーターチームでもある。[[2011年のインターコンチネンタル・ル・マン・カップ]]より参戦し2011年のル・マン・シリーズのLMP1クラスでシリーズチャンピオンを成し遂げた。チーム代表はバート・ヘイデン。
'''レベリオン・レーシング'''('''Rebellion Racing''')は[[スイス]]の耐久レーシングチーム。2008年には時計の高級ブランド「レベリオン」を設立している<ref>[http://www.gressive.jp/brand/top/rebellion/ Gressive REBELLION INDEX | レベリオン ブランド・腕時計の情報ページ]</ref>。


== 歴史 ==
=== 初期 ===
2007年より[[ル・マン・シリーズ]]のGT2クラスに参戦を開始し、ランキング5位に入った。2008年にはLMP2クラス、2010年にはLMP1クラスへとステップアップしている<ref>[https://www.rebellion-racing.com/en/racing.php Racing - REBELLION RACING]</ref>。


== 2011年シーズン ==
2011年より[[トヨタ・モータースポーツ (企業)|トヨタ・モータースポーツ]]がル・マン・プロトタイプLMP1クラスにエンジン供給をするという形でパートナーシップを結び、2010年の10月に[[ポルトガル]]のポルティアモと[[スペイン]]のモンテブランコでレベリオン・レーシングとトヨタ・モータースポーツが集いテスト走行を行った。シャーシは[[ローラ・カーズ|ローラ社製]]である。この時点でのドライバーは[[ニール・ジャニ]]/[[ニコラ・プロスト]]とアンドレア・ベリチッチ/[[ジャン=クリストフ・ブイヨン]]であった。
2011年より[[トヨタ・モータースポーツ (企業)|トヨタ・モータースポーツ]]がル・マン・プロトタイプLMP1クラスにエンジン供給をするという形でパートナーシップを結び、2010年の10月に[[ポルトガル]]のポルティアモと[[スペイン]]のモンテブランコでレベリオン・レーシングとトヨタ・モータースポーツが集いテスト走行を行った。シャーシは[[ローラ・カーズ|ローラ社製]]である。この時点でのドライバーは[[ニール・ジャニ]]/[[ニコラ・プロスト]]とアンドレア・ベリチッチ/[[ジャン=クリストフ・ブイヨン]]であった。


[[ル・マン24時間レース]]では12号車のニコラス・プロスト/ニール・ジャニ/ジェロエン・ブリークモレンが予選で8位、決勝では6位フィニッシュを記録し、ガソリン車ではトップのフィニッシュとなった。13号車のアンドレア・ベリチッチ/ジャン=クリストフ・ブイヨン/ガイ・スミスは190週目でリタイアを喫した。しかしル・マンシリーズでは1点差でLMP1クラス王者に輝いている
=== ル・マン24時間 ===

2011年の[[ル・マン24時間レース]]では12号車のニコラス・プロスト/ニール・ジャニ/ジェロエン・ブリークモレンが予選で8位、決勝では6位フィニッシュを記録し、ガソリン車ではトップのフィニッシュとなった。13号車のアンドレア・ベリチッチ/ジャン=クリストフ・ブイヨン/ガイ・スミスは190週目でリタイアを喫した。
またインターコンチネンタル・ル・マン・カップの、[[珠海国際サーキット]]で行われた珠海6時間レースでは劇的なレースを展開する。ニール・ジャニ/ニコラス・プロストのマシンはレース序盤に[[アラン・マクニッシュ]]の駆るアウディ・R18と接触し、ボディ全体を取りかえるために予定外のピット作業を敢行しなければならなかった。そこからインターコンチネンタル・ル・マン・カップのLMP1クラスでのランキング3位を保持するために必要なポイントが獲得できる4位まで追い上げてフィニッシュした。そして見事、ディーゼル・ターボのプジョーとアウディに次ぐシリーズ3位の座をものにした。


=== ル・マン・シリーズ ===
=== WEC参戦 ===
2012年2月1日に[[ニック・ハイドフェルド]]がドライバーラインナップに加わり、同年開幕の[[FIA 世界耐久選手権]](WEC)に参戦することが発表された。また[[ロータス・カーズ|ロータス]]がスポンサーにつくことが発表され、エントリー名はロータス・レベリオン・レーシングとなった。[[セブリング12時間レース]]で12号車のニコラス・プロスト/ニック・ハイドフェルド/ニール・ジャニが3位表彰台を獲得した。また同年[[プチ・ル・マン]]にも参戦、総合優勝を収めている
LMP1クラスでトータル51ポイントを獲得し50ポイントのペスカローロ・チームに1点差でタイトルを獲得した。


2014年にロータスとの2年間の契約が終了し、新規にレベリオン・レーシングとして[[FIA 世界耐久選手権]](WEC)にプライベーターとしてLMP1-Lのクラスに参戦。初戦は前年と同じローラ・B12/60を使うが、第2戦からは[[オレカ]]と共同開発した新型車両の[[レベリオン・R-One]]を投入した。ワークスハイブリッド勢の競争が激化したことで、ライバルが[[コリン・コレス|バイコレス]]のみという状態ではあったが、3年間稀少なプライベーターとしてLMP1に2台体制で参戦し続けた。なお2015年にはエンジンをトヨタからAER製V6ツインターボに変更している<ref>[http://archive.as-web.jp/news/info.php?c_id=9&no=62981 レベリオン、トヨタからAERにエンジンを変更]</ref>。
=== インターコンチネンタル・ル・マン・カップ ===
[[珠海国際サーキット]]で行われた珠海6時間レースでは劇的なレースを展開する。ニール・ジャニ/ニコラス・プロストのマシンはレース序盤に[[アラン・マクニッシュ]]の駆るアウディ・R18と接触し、ボディ全体を取りかえるために予定外のピット作業を敢行しなければならなかった。そこからインターコンチネンタル・ル・マン・カップのLMP1クラスでのランキング3位を保持するために必要なポイントが獲得できる4位まで追い上げてフィニッシュした。そして見事、ディーゼル・ターボのプジョーとアウディに次ぐシリーズ3位の座をものにした。


2017年は競争を求めてLMP2にステップダウン。シャーシはオレカ・07。ル・マンでは優勝できなかったが、前年圧倒的な強さを誇っていた[[シグナテック|シグナテック・アルピーヌ]]を打ち破り、チャンピオンとなった。
== 2012年シーズン ==


2018年はワークスがトヨタ1社となり、プライベーターにも有利なレギュレーションとなったため、他の多数のプライベーターたちとともにLMP1に復帰する。マシンはR-One同様[[オレカ]]との共同開発で、エンジンは[[ギブソン]]製を搭載する。
=== FIA 世界耐久選手権 ===
2012年2月1日に[[ニック・ハイドフェルド]]がドライバーラインナップに加わり、[[FIA 世界耐久選手権]](WEC)に参戦することが発表された。


== 2013年シーズン ==
== 脚注 ==
{{reflist}}
[[ロータス・カーズ|ロータス]]がスポンサーにつくことが発表され、エントリー名はロータス・レベリオン・レーシングとなった。[[セブリング12時間レース]]で12号車のニコラス・プロスト/ニック・ハイドフェルド/ニール・ジャニが3位表彰台を獲得した。


== 2014年シーズン ==
== 関連項目 ==
*[[スポーツカーレース]]
ロータスとの2年間の契約が終了し、新規にレベリオン・レーシングとして[[FIA 世界耐久選手権]](WEC)にプライベーターとしてLMP1-Lのクラスに参戦。初戦は[[ローラB12/60]]を使うが、第2戦からは新型車両の[[レベリオン・R-One]]を投入している。
*[[ル・マン24時間]]
*[[世界耐久選手権]]


== 外部リンク==
== 外部リンク==

2018年2月11日 (日) 00:16時点における版

レベリオン・R-One

レベリオン・レーシング(Rebellion Racing)はスイスの耐久レーシングチーム。2008年には時計の高級ブランド「レベリオン」を設立している[1]


歴史

初期

2007年よりル・マン・シリーズのGT2クラスに参戦を開始し、ランキング5位に入った。2008年にはLMP2クラス、2010年にはLMP1クラスへとステップアップしている[2]

2011年よりトヨタ・モータースポーツがル・マン・プロトタイプLMP1クラスにエンジン供給をするという形でパートナーシップを結び、2010年の10月にポルトガルのポルティアモとスペインのモンテブランコでレベリオン・レーシングとトヨタ・モータースポーツが集いテスト走行を行った。シャーシはローラ社製である。この時点でのドライバーはニール・ジャニ/ニコラ・プロストとアンドレア・ベリチッチ/ジャン=クリストフ・ブイヨンであった。

ル・マン24時間レースでは12号車のニコラス・プロスト/ニール・ジャニ/ジェロエン・ブリークモレンが予選で8位、決勝では6位フィニッシュを記録し、ガソリン車ではトップのフィニッシュとなった。13号車のアンドレア・ベリチッチ/ジャン=クリストフ・ブイヨン/ガイ・スミスは190週目でリタイアを喫した。しかしル・マンシリーズでは1点差でLMP1クラス王者に輝いている。

またインターコンチネンタル・ル・マン・カップの、珠海国際サーキットで行われた珠海6時間レースでは劇的なレースを展開する。ニール・ジャニ/ニコラス・プロストのマシンはレース序盤にアラン・マクニッシュの駆るアウディ・R18と接触し、ボディ全体を取りかえるために予定外のピット作業を敢行しなければならなかった。そこからインターコンチネンタル・ル・マン・カップのLMP1クラスでのランキング3位を保持するために必要なポイントが獲得できる4位まで追い上げてフィニッシュした。そして見事、ディーゼル・ターボのプジョーとアウディに次ぐシリーズ3位の座をものにした。

WEC参戦

2012年2月1日にニック・ハイドフェルドがドライバーラインナップに加わり、同年開幕のFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦することが発表された。またロータスがスポンサーにつくことが発表され、エントリー名はロータス・レベリオン・レーシングとなった。セブリング12時間レースで12号車のニコラス・プロスト/ニック・ハイドフェルド/ニール・ジャニが3位表彰台を獲得した。また同年プチ・ル・マンにも参戦、総合優勝を収めている。

2014年にロータスとの2年間の契約が終了し、新規にレベリオン・レーシングとしてFIA 世界耐久選手権(WEC)にプライベーターとしてLMP1-Lのクラスに参戦。初戦は前年と同じローラ・B12/60を使うが、第2戦からはオレカと共同開発した新型車両のレベリオン・R-Oneを投入した。ワークスハイブリッド勢の競争が激化したことで、ライバルがバイコレスのみという状態ではあったが、3年間稀少なプライベーターとしてLMP1に2台体制で参戦し続けた。なお2015年にはエンジンをトヨタからAER製V6ツインターボに変更している[3]

2017年は競争を求めてLMP2にステップダウン。シャーシはオレカ・07。ル・マンでは優勝できなかったが、前年圧倒的な強さを誇っていたシグナテック・アルピーヌを打ち破り、チャンピオンとなった。

2018年はワークスがトヨタ1社となり、プライベーターにも有利なレギュレーションとなったため、他の多数のプライベーターたちとともにLMP1に復帰する。マシンはR-One同様オレカとの共同開発で、エンジンはギブソン製を搭載する。

脚注

関連項目

外部リンク