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2004年(平成16年)7月に「穴吹工務店札幌」を設立し<ref name="shikoku-np-2010-6-24">“破産手続き開始決定/穴吹工務店札幌”. [[四国新聞]](四国新聞社).(2010年6月24日)</ref>、
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== 販売実績と管理実績 ==
== 販売実績と管理実績 ==
北海道から九州まで約1,400棟・81,000戸の『サーパス』ブランドの分譲マンションを販売している
地方中核都市を中心として2013年(平成25年)3月末まで約1,300棟・約77,000戸の『サーパス』ブランドの分譲マンションを販売した<ref name="kagawa-economy-report-2013-4-5" />


開発から販売後の管理まで一貫して提供する「ATD(アナブキ・トータル・ディベロップメント)システム」を標榜しており、分譲後の管理業務も行っている。
開発から販売後の管理まで一貫して提供する「ATD(アナブキ・トータル・ディベロップメント)システム」を標榜しており、分譲後の管理業務も行っている<ref name="kagawa-economy-report-2013-4-5" />

ただし、2013年(平成25年)3月末時点での管理受託戸数は約68,000戸であった<ref name="kagawa-economy-report-2013-4-5" />。


またサーパスマンション入居者向けサービスとして、24時間365日[[フリーダイアル]]で住まいの様々な相談を受ける穴吹コンタクトセンターを開設している。
またサーパスマンション入居者向けサービスとして、24時間365日[[フリーダイアル]]で住まいの様々な相談を受ける穴吹コンタクトセンターを開設している。

2018年6月2日 (土) 08:05時点における版

株式会社穴吹工務店
Anabuki Construction Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
760-8520
香川県高松市藤塚町一丁目11番22号
北緯34度19分58秒 東経134度2分47.9秒 / 北緯34.33278度 東経134.046639度 / 34.33278; 134.046639
設立 1961年(昭和36年)1月11日[1]
業種 不動産業
法人番号 7470001000425 ウィキデータを編集
事業内容 不動産開発
不動産販売
建設請負
代表者 徳田 善昭[2][3]
資本金 25億円
発行済株式総数 100,000株
売上高 318億700万円(2012年9月期)
営業利益 65億1,800万円(2012年9月期)
純利益 170億7,900万円(2012年9月期)
純資産 136億5,900万円(2012年9月期)
従業員数 506名(2017月10月現在)
決算期 3月
主要株主 株式会社大京(100%子会社)[2][3]
主要子会社 関連会社の項目を参照
外部リンク http://www.anabuki.co.jp/
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株式会社穴吹工務店(あなぶきこうむてん、Anabuki Construction Inc.)はメジャーセブンの1つである大京グループで、香川県高松市に本社を置く不動産会社デベロッパー)。

2007年(平成19年)度に国内の事業主別マンション供給戸数ランキングで首位を獲得する[4]も、世界同時不況などの影響を受けたその後の業績低迷により[4]2009年(平成21年)に会社更生法の適用を申請[5]。そしてその4年後の2013年(平成25年)、大手マンション分譲業者である大京の完全子会社となる[2][3]

歴史・概要

創業からマンション業界第1位へ

1905年香川県高松市に穴吹喜作がゼネコンとして創業、1945年(昭和20年)に穴吹夏次が二代目となった。

1961年(昭和36年)1月11日に[1]法人化した[6]

1969年(昭和44年)にミサワホームの代理店としてとなって香川県と愛媛県で戸建て住宅事業を展開するようになり[7]2003年(平成15年)4月1日にミサワホーム事業部とミサワホームの子会社「ミサワホーム四国」と事業統合して「穴吹ミサワホーム」を発足させて四国全域でのミサワホーム事業を当社が中心となって展開するようになった[8]

2001年(平成13年)4月に「穴吹不動産販売」を、8月1日に子会社群を統括する中間持株会社の「ACカンパニーグループ」を設立し、グループの経営強化を図った[9]

2003年(平成15年)9月と2004年(平成16年)3月29日には第3者割当増資を実施して資本増強をした[10]

分譲マンションの用地取得から企画設計から販売アフターサービスまでを自社グループで一貫して行うATD(アナブキ・トータル・ディベロップメント)システムと称する事業形態を採用し、地方中核都市圏を中心に事業展開を進めた[11]

2004年(平成16年)7月に「穴吹工務店札幌」を設立し[12]2005年(平成17年)4月1日には古久根建設を子会社化して東北地方での事業基盤を強化する[13]など地方都市でゼネコンなどと協力事業拡大を図り[4]、2007年(平成19年)度には国内の事業主別マンション供給戸数ランキングで首位(5,037戸)になった[4][14]。 このため、2007年(平成19年)度の販売戸数5,037戸のうち約90%弱にあたる約4,400戸を地方都市で販売するなど、首都圏などの大都市の比重が高い他の大手マンション業者とは主力とする販売地域が大きく異なっていた[4]

事業の多角化

1996年(平成8年)4月1日には子会社のエフエム高松コミュニティ放送が放送開始し、放送事業へ参入した[15]

2005年(平成17年)7月29日にはリゾート施設運営の「ハートレイ」の全株式を取得して完全子会社化し[16]2006年(平成18年)8月1日には同社に「穴吹ヴィラサービス」を吸収合併させて「穴吹ハートレイ」として事業統合し[17]、 2007年(平成19年)11月1日には旧厚生年金施設「サンピアさぬき」の運営を継承して、「三木リゾート&スポーツパーク」と「ヴィラ讃岐」として開業する[18]などリゾート関連事業の拡大を図った。

また、2006年(平成18年)3月にはトランクルーム事業にも進出した[19]

上海への進出と撤退

2002年(平成14年)9月に上海市に「穴吹(上海)軟件開発有限公司」を設立し、中華人民共和国で建設・販売するマンションのコンピューター設計業務に進出した[20]

2007年(平成19年)3月にレストラン運営の「上海穴吹餐飲管理有限公司」を設立し、同年4月にレストラン「悠友」を開店した[20]

また、同じ2007年(平成19年)3月に内装工事施工の「上海穴吹装飾工程有限公司」を設立し、同地での内装工事事業に参入した[20]

2008年(平成20年)4月には中国・上海市に不動産物件の管理業務を行う合弁会社「上海陸家嘴穴吹物業経営管理有限公司」を設立し、同地での不動産管理事業に参入した[21]

しかし、当社の経営再建の一環として、2009年(平成20年)6月にレストラン運営の「上海穴吹餐飲管理有限公司」の清算手続きを開始し、2010年(平成22年)4月に清算手続きを完了したのを皮切りに当地区での事業撤退を開始[22]

2010年(平成22年)12月にマンションのコンピューター設計業務の「穴吹(上海)軟件開発有限公司」の全株式や、内装工事施工の「上海穴吹装飾工程有限公司」と不動産管理事業の「上海陸家嘴穴吹物業経営管理有限公司」の合弁会社2社の当社の持ち分全てを東急不動産に売却して当地から全面的に撤退した[22]

会社更生法の適用申請へ

建築費の高騰が進むと共に構造計算書偽造問題に関連した建築基準法の厳格化によって建築確認審査が遅延するなど建設コストの上昇が進むと、土地代が比較的低い地方都市主体で相対的に建設費の比率の高くなる当社のマンションは、コストが上昇しやすい側面があった[4]

そうした建設コストの増大による販売価格の上昇に顧客の所得拡大が追い付かなくなりつつあったこともあり[4]2008年(平成20年)3月期には赤字に転落した[5]

さらに、2008年(平成20年)9月の米国リーマンショックに端を発した世界同時不況の影響が重なり、業界全体の日本国内での新築マンション販売戸数が2008年(平成20年)度には16年ぶりに10万戸を割り込むなど、当社の主力事業であった新築マンション市場は大きく落ち込むことになった[4]

そのため、サーパスマンションの主な供給先である地方県庁所在地においても競合するマンションデベロッパーの経営破綻が相次いでそれらの業者が手がけたマンションが売れ残り市場に放出されたことからサーパスマンションも分譲価格が下落し収益が悪化し[14]2009年(平成20年)11月24日に[5]東京地方裁判所[23]会社更生法の適用を申請して経営破綻した[5]

この会社更生法の適用を申請した時点で約120億円〜130億円の債務超過に陥っているとされていた[24]

更生計画の策定と再建

2010年(平成22年)2月9日にフィナンシャル・アドバイザーに日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)を選定して再建のスポンサー選定への助言などを受けることになり[25]、5月28日に投資ファンドであるジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)とライオンズマンションを展開する株式会社大京のグループをスポンサーとして選定した[26]

そして、マンションの開発から販売までを一貫して手掛ける従来通りのマンションデベロッパーとしての事業形態を維持しながら再建を図る形で更生計画案が作成され[23]、同年7月30日に東京地方裁判所に更生計画案が提出されて9月30日に認可された[27]。 この認可を受けて、同年10月1日付で立山繁美事業家管財人が新社長に就し、関連会社は穴吹コミュニティや穴吹建設など中核事業の4社のみに絞り込んで再建を図ることになった[27]

そのため、2009年(平成20年)12月25日に「穴吹ミサワホーム」の全株式を「ミサワホーム」へ譲渡して同社の完全子会社へ移行した[28]のを皮切りに、2010年(平成22年)3月31日に子会社「香川県生コン」の生コンクリートの製造・販売事業を「アサノ五色台工業」に譲渡[29]、同年6月17日に「エフエム高松コミュニティ放送」の所有株全てを「トライグループ」へ譲渡[30]、同年11月1日に「ヴィラ塩江」の運営を「ハイパーアシスト」の子会社「ハイパーリゾート」が[31]、同年12月に「ヴィラ塩江」の運営を「喜代美山荘」の子会社「三木さぬき倶楽部」が[32]、各々継承するなど関連事業の譲渡が進められた。

また、2009年(平成20年)11月30日に関連会社で生コンクリート製造の「綾上工業」が高松地方裁判所から破産手続きの開始決定を受け[33]、2010年(平成22年)6月23日までに「穴吹工務店札幌」が札幌地方裁判所に自己破産を申請して手続き開始決定を受ける[12]など破たん処理による関連会社の整理も進められた。

更生第2期にあたる2012年(平成24年)9月期に売上高約318.07億円で経常利益約66.9億円となり、純利益が約170.79億円を上げて純資産が約136.59億円とプラスに転じると共に、2014年(平成26年)9月期までに約700億円の返済を予定していた債務のうち約600億円の返済を終えるなど、順調に再建が進んだ[34]

そこで、2013年(平成25年)3月11日に東京地方裁判所に会社更生手続きの終結を申請を行って[11]、同月31日に東京地方裁判所から会社更生手続きの終結決定を受けて法的な再建から脱することになった[2][3]

また、会社更生手続きの終結を受けて、2013年(平成25年)4月1日付で大手マンション分譲業者の大京が、ジェイ・エル・ケイ(大京とジェイ・ウィル・パートナーズの出資による合同会社)が保有する穴吹工務店の全株式を買収し、同社の完全子会社となった[2][3]

年表

  • 1905年(明治38年) - 香川県高松市にゼネコンとして穴吹工務店創業。
  • 1961年(昭和36年)1月11日 - 株式会社穴吹工務店設立[1]
  • 1969年(昭和44年) - ミサワホームの代理店として戸建て住宅事業開始[7]
  • 1970年(昭和45年) - トライ。
  • 1978年(昭和53年) - 自社マンションブランド第1号『サーパス小笹(福岡市)』分譲開始。
  • 1986年(昭和61年) - CIコーポレートアイデンティティ)を導入。
  • 1996年(平成8年)4月1日 - 子会社のエフエム高松コミュニティ放送が放送開始[15]
  • 2000年(平成12年)10月1日 - トライグループと業務提携[35]
  • 2001年(平成13年)
    • 4月 - 「穴吹不動産販売」を設立[9]
    • 8月1日 - 完全子会社として中間持株会社の「ACカンパニーグループ」を設立[9]
  • 2002年(平成14年)
    • 9月 - 上海市に「穴吹(上海)軟件開発有限公司」を設立し、中華人民共和国で建設・販売するマンションのコンピューター設計業務に進出[20]
    • 10月1日 - シンボルマーク変更[36]
  • 2003年(平成15年)
    • 4月1日 - ミサワホーム事業部とミサワホームの子会社ミサワホーム四国の事業統合で「穴吹ミサワホーム」が発足[8]
    • 9月 - 第3者割当増資を実施[10]
  • 2004年(平成16年)
    • 3月29日 - 第3者割当増資を実施[10]
    • 4月 - 穴吹コンタクトセンターを開設
    • 7月 - 「穴吹工務店札幌」を設立[12]
  • 2005年(平成17年)
    • 4月1日 - 古久根建設を子会社化[13]
    • 7月29日 - リゾート施設運営のハートレイの全株式を取得し、完全子会社化[16]
  • 2006年(平成18年)
    • 3月 - トランクルーム事業進出[19]
    • 8月1日 - 「ハートレイ」が「穴吹ヴィラサービス」を吸収合併し、「穴吹ハートレイ」として事業統合[17]
  • 2007年(平成19年)
    • 国内の事業主別マンション供給戸数ランキングで首位になる5,037戸を供給[4]
    • 3月 - 中国・上海市にレストラン運営の「上海穴吹餐飲管理有限公司」と内装工事施工の「上海穴吹装飾工程有限公司」を設立[20]
    • 4月 - 中国・上海市にレストラン「悠友」を開店[20]
    • 11月1日 - 旧厚生年金施設「サンピアさぬき」の運営を継承し、「三木リゾート&スポーツパーク」と「ヴィラ讃岐」として開業[18]
  • 2008年(平成20年)
    • 4月 - 中国・上海市に不動産物件の管理業務を行う合弁会社「上海陸家嘴穴吹物業経営管理有限公司」を設立[21]
  • 2009年(平成21年)
    • 4月1日 - 子会社の「穴吹コミュニティ」が「(初代)穴吹不動産センター」と「穴吹ライフサービス」の事業統合[37]
    • 4月1日 - 建設事業部を子会社の「穴吹ホームテック」に事業統合し、商号を「穴吹建設」に変更[38]
    • 4月1日 - 東京本社を廃止し、本社機能を高松に集約[39]
    • 6月 - レストラン運営の「上海穴吹餐飲管理有限公司」の清算手続きを開始[22]
    • 11月24日 - 会社更生法の適用を申請し、事実上経営破たんした[5]
    • 11月30日 - 関連会社で生コンクリート製造の「綾上工業」が高松地方裁判所から破産手続きの開始決定を受ける[33]
    • 12月25日 - 「穴吹ミサワホーム」の全株式をミサワホームが取得し、同社の完全子会社へ移行[28]
  • 2010年(平成22年)
    • 1月1日 - 「穴吹ミサワホーム」から「ミサワホーム四国」に社名変更[28]
    • 2月9日 - フィナンシャル・アドバイザーに日興コーディアル証券を選定[25]
    • 3月31日 - 子会社「香川県生コン」の生コンクリートの製造・販売事業を「アサノ五色台工業」に譲渡[29]
    • 4月 - レストラン運営の「上海穴吹餐飲管理有限公司」の清算手続きを完了[22]
    • 5月28日 - ジェイ・ウィル・パートナーズと株式会社大京のグループをスポンサーとして選定[26]
    • 6月17日 - 子会社「エフエム高松コミュニティ放送」の所有株全てを「トライグループ」へ譲渡[30]
    • 6月23日 - 「穴吹工務店札幌」が札幌地方裁判所に自己破産を申請して手続き開始決定を受ける[12]
    • 7月30日 - 東京地方裁判所に更生計画案を提出[27]
    • 9月30日 - 更生計画が東京地方裁判所から認可される[27]
    • 11月1日 - 「ハイパーアシスト」の子会社「ハイパーリゾート」が「ヴィラ塩江」の運営を継承[31]
    • 12月 - 「穴吹(上海)軟件開発有限公司」の全株式と、合弁会社の「上海穴吹装飾工程有限公司」と「上海陸家嘴穴吹物業経営管理有限公司」の当社の持ち分全てを東急不動産に売却して上海市から全面的に撤退[22]
    • 12月 - 「喜代美山荘」の子会社「三木さぬき倶楽部」が「ヴィラ塩江」の運営を継承[32]
  • 2011年(平成23年)
    • 2月1日 - 「ヴィラ讃岐」の名称が「トレスタ白山」に変更[32]
    • 10月1日 - 「穴吹住宅販売」を「(2代目)穴吹不動産センター」に社名変更し、「穴吹コミュニティ」の不動産事業部門を継承[40]
  • 2013年(平成25年)
    • 3月11日 - 東京地方裁判所に会社更生手続きの終結を申請[11]
    • 3月31日 - 東京地方裁判所から会社更生手続きの終結決定を受ける[2][3]
    • 4月1日 - 大京が穴吹工務店の全株式を取得し大京の完全子会社となる[2][3]
    • 11月16日 - 「穴吹コミュニティ」の本社事務所を当社本社ビル7階に移転[41]
  • 2014年(平成26年)4月1日 - 設計子会社の穴吹エンジニアリングを吸収合併[42]

販売実績と管理実績

地方中核都市を中心として2013年(平成25年)3月末までに約1,300棟・約77,000戸の『サーパス』ブランドの分譲マンションを販売した[11]

開発から販売後の管理まで一貫して提供する「ATD(アナブキ・トータル・ディベロップメント)システム」を標榜しており、分譲後の管理業務も行っている[11]

ただし、2013年(平成25年)3月末時点での管理受託戸数は約68,000戸であった[11]

またサーパスマンション入居者向けサービスとして、24時間365日フリーダイアルで住まいの様々な相談を受ける穴吹コンタクトセンターを開設している。

「穴吹」を冠する関連会社

現在、大京グループ内に存在する「穴吹」を冠する関連会社に以下の各社がある。

  • 大京穴吹建設
2015年(平成27年)3月1日付で大京建設が穴吹建設を合併し、改称[43]。合併前の穴吹建設は、2009年(平成21年)4月1日に「穴吹ホームテック」が穴吹工務店の建設事業部を事業統合して商号変更したものである[38]
2009年(平成21年)4月1日に「(初代)穴吹不動産センター」と「穴吹ライフサービス」を事業統合したのち[37]、2011年(平成23年)に「(2代目)穴吹不動産センター」(旧・穴吹不動産販売)に不動産事業部門を継承した[40]
2013年(平成25年)11月16日に本社事務所を当社本社ビル7階に移転[41]
2001年(平成13年)4月に設立された「穴吹不動産販売」が[9]、2011年(平成23年)に「(2代目)穴吹不動産センター」に社名変更すると同時に「穴吹コミュニティ」の不動産事業部門を継承した[40]。2015年(平成27年)4月1日付で大京リアルドと合併し、現商号となった[44]

過去の関連会社

  • 株式会社穴吹工務店沖縄[45]
  • 株式会社穴吹工務店札幌(旧 穴吹工務店札幌グループ)[46]
  • 株式会社穴吹ミサワホーム(穴吹工務店とミサワホームの合弁会社) - 2009年12月25日にACカンパニーグループ所有の株式全てをミサワホームに売却しグループ離脱、ミサワホーム四国として継続中。
  • 綾上工業株式会社 - 2009年11月30日に破産手続き開始。
  • 株式会社ACカンパニーグループ(登記簿上は株式会社エイシィカンパニーグループ) - 穴吹工務店の完全子会社で、穴吹工務店連結子会社(ACGグループ)の統括会社(中間持株会社)。2012年清算結了。
  • エフエム高松コミュニティ放送(FM815)
同社の出資により発足し、1996年(平成8年)4月1日に放送開始した[15]
2010年(平成22年)6月17日にトライグループに株式が譲渡された[30]スタジオは香川県高松市藤塚町の穴吹工務店本社ビル内にあったが、2010年(平成22年)11月1日に香川県高松市常磐町の商店街の中に移転している[47]
  • 株式会社香川県生コン[48]
  • 株式会社スポーツプロジェクト高松 - bjリーグ高松ファイブアローズの運営会社、破産申請後も穴吹の出資は続けていたが大口の広告契約の更新を見送ったため資金繰りが悪化、2010年5月14日に自己破産手続きの申し立てを行った。その後活動資金の目処がついたため破産手続きを取り下げ、2010年7月23日に社名をファイブアローズに変更。
  • 古久根建設株式会社 - 2010年11月にワタキューセイモアが穴吹工務店の子会社である株式会社エイシィカンパニーグループから全株式を取得し子会社化[49][50]

穴吹興産との人的・資本的関係

同社と同じ香川県高松市に本社を置く穴吹興産は、1964年(昭和39年)に穴吹工務店グループの関連会社として設立されたが、1985年(昭和60年)に競合するマンション分譲事業に参入したことから完全に分離しており、2009年(平成21年)11月24日の当社の会社更生法の適用申請時点では資本面での関係はなく、人的交流もなかった[51]

関連会社として発足したものの、当初から資本的関係はそれぞれ独立した形であった(この点は学校法人穴吹学園も同様)。これは穴吹工務店の二代目経営者である穴吹夏次が「資本三分割法」を実践した結果であったという[52]。その後穴吹興産が1985年にマンション分譲事業に参入したことにより穴吹工務店と競合関係となり、穴吹興産は穴吹工務店グループより分離し独立系マンションデベロッパーとなった[53]。穴吹夏次の死去から2年が経過した2002年10月、穴吹興産はマンションブランド『アルファステイツ』を差別化するため穴吹工務店と同一だったCIコーポレートアイデンティティ)を変更し、対外的な商標も『あなぶき興産』とひらがな表記を使用するようになった[53]。その後、2009年の穴吹工務店の会社更生法申請までは穴吹工務店と穴吹興産の経営者が兄弟という人的関係が残っていたが、現在の穴吹工務店は創業家である穴吹家から大京が100%株式を取得し、穴吹工務店と穴吹興産との人的・資本的関係は完全に解消されている。

過去のイメージキャラクター

2009年の会社更生法申請以前は、赤ずきんをアレンジしたあなぶきんちゃんイメージキャラクターとしてテレビコマーシャルなどに使用していた。

過去のスポーツへの支援

各種スポーツへの支援をおこなっていたが業績悪化に伴い、2009年(平成21年)に相次いでスポンサーから撤退した[54]

日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)[54]
2005年(平成17年)11月1日に当社グループが資本金3000万円を全額出資して運営会社「スポーツプロジェクト高松」を設立し[55]
メインスポンサーとしてユニホーム胸部分のロゴを掲出して[54]広告収入の大半を担って運営を続けていたが[56]、2009年(平成21年)の[54]シーズン限りでスポンサーから撤退した[56]
当社がスポンサーから撤退した影響で2010年(平成22年)度予算で8000万円の資金が不足しているを表明して個人スポンサーなどで2500万円の資金を確保したが[57]、2010年(平成22年)5月14日に高松地方裁判所に自己破産手続きの開始を申請して事業を停止して選手や従業員などの契約解除や解雇を行うに至った[56]
しかし、2010年(平成22年)5月27日に高松地方裁判所への自己破産申請を取り下げ[58]、同年7月23日に「スポーツプロジェクト高松」から「ファイブアローズ」に社名変更すると共に新社長などが就任して新たな体制で再出発することになった[59]
オリックス・ブルーウェーブ2軍のスポンサー契約を行って2000年(平成12年)春から命名権を取得していたが[60]、2009年(平成21年)にスポンサーから撤退した[54]
サッカー四国リーグ[54]
2009年(平成21年)2月末にスポンサーから撤退した[54]

関連項目

穴吹工務店1社提供の紀行番組。

脚注

  1. ^ a b c “県内主要企業トップ年頭あいさつ”. 四国新聞(四国新聞社).(2001年1月5日)
  2. ^ a b c d e f g “穴吹工務店、新社長に徳田取締役/更生手続き終結”. 四国新聞(四国新聞社).(2013年4月2日)
  3. ^ a b c d e f g “大京グループ入りによる新経営陣を発表 (株)穴吹工務店”. かがわ経済レポート (香川経済レポート社). (2013年4月15日)
  4. ^ a b c d e f g h i “穴吹工務店破綻にみるマンション業界の今”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年12月11日)
  5. ^ a b c d e “県内経済へ影響懸念/穴吹工務店更生法申請”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年11月25日)
  6. ^ “穴吹工務店が全入居者を戸別訪問”. 四国新聞(四国新聞社).(2001年1月11日)
  7. ^ a b “不動産事業部門を「住宅販売」が継承/穴吹”. 四国新聞(四国新聞社).(2002年8月7日)
  8. ^ a b “穴吹ミサワホーム発足「四国の家」展開”. 四国新聞(四国新聞社).(2003年4月1日)
  9. ^ a b c d “穴吹工務店、持ち株会社を設立”. 四国新聞(四国新聞社).(2001年8月1日)
  10. ^ a b c “穴吹工務店が2回目の第3者割当増資”. 四国新聞(四国新聞社).(2004年3月10日)
  11. ^ a b c d e f “地場マンション大手の穴吹工務店が大京グループへ”[1]. かがわ経済レポート (香川経済レポート社). (2013年4月5日)
  12. ^ a b c d “破産手続き開始決定/穴吹工務店札幌”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年6月24日)
  13. ^ a b “古久根建設、子会社化へ-穴吹工務店”. 四国新聞(四国新聞社).(2005年3月24日)
  14. ^ a b 地元密着でシェア急拡大が仇 穴吹工務店・経営破綻の誤算 - 『週刊ダイヤモンド』2009年11月30日
  15. ^ a b c “開局10周年で記念式典-FM高松”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年2月16日)
  16. ^ a b “穴吹工務店、ハートレイを子会社化”. 四国新聞(四国新聞社).(2005年8月3日)
  17. ^ a b “グループ会社2社を統合-穴吹工務店”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年8月2日)
  18. ^ a b “サンピアさぬき後継施設が開業-三木”. 四国新聞(四国新聞社).(2007年11月2日)
  19. ^ a b “トランクルーム事業進出-穴吹工務店”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年3月18日)
  20. ^ a b c d e f “飲食とリフォーム、上海で事業拡大-穴吹工務店”. 四国新聞(四国新聞社).(2007年8月31日)
  21. ^ a b “上海に不動産管理合弁会社-穴吹工務店が設立”. 四国新聞(四国新聞社).(2008年6月12日)
  22. ^ a b c d e “穴吹工務店が海外撤退/上海3社を東急に売却”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年12月14日)
  23. ^ a b “中核5社は存続/穴吹工務店、更生計画案”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年7月30日)
  24. ^ “120億円超債務超過/穴吹工務店が説明会”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年12月2日)
  25. ^ a b “日興コーデをFAに選定/穴吹工務店”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年2月10日)
  26. ^ a b “ファンドと大京が支援/穴吹工務店の経営再建”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年5月29日)
  27. ^ a b c d “穴吹工務店更生計画認可/新社長に立山管財人”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年10月1日)
  28. ^ a b c “穴吹ミサワを完全子会社化/ミサワホーム”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年12月25日)
  29. ^ a b “香川県生コンを事業譲渡/穴吹工務店”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年2月27日)
  30. ^ a b c “FM高松、トライグループ傘下に/森山氏が新社長”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年6月18日)
  31. ^ a b “「ヴィラ塩江」を継承/徳島のホテル会社”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年11月6日)
  32. ^ a b c “ヴィラ讃岐名称「トレスタ白山」に/喜代美山荘”. 四国新聞(四国新聞社).(2011年2月2日)
  33. ^ a b “生コン製造の綾上工業、初の連鎖倒産/穴吹破綻”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年12月1日)
  34. ^ “穴吹工務店、大京が買収/更生手続き終結へ”. 四国新聞(四国新聞社).(2013年3月12日)
  35. ^ “穴吹工務店がトライグループと提携”. 四国新聞(四国新聞社).(2000年11月2日)
  36. ^ “穴吹興産などがシンボルマーク変更”. 四国新聞(四国新聞社).(2002年9月30日)
  37. ^ a b “穴吹ハートレイも認可/会社更生計画”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年4月4日)
  38. ^ a b “穴吹建設が発足/穴吹工務店 建設事業部統合”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年3月31日)
  39. ^ “希望退職に309人応募/穴吹工務店”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年2月28日)
  40. ^ a b c “不動産事業部門を「住宅販売」が継承/穴吹”. 四国新聞(四国新聞社).(2011年8月30日)
  41. ^ a b “本社事務所を移転/穴吹コミュニティ”. 四国新聞(四国新聞社).(2013年12月17日)
  42. ^ “穴吹工務店が設計子会社を吸収合併”. 四国新聞(四国新聞社).(2014年2月6日)
  43. ^ 大京グループの不動産管理事業の再編に関するお知らせ - 大京プレスリリース(2015年1月16日)
  44. ^ “大京穴吹不動産、全国規模の展開 1日に合併、誕生”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年4月8日)
  45. ^ 2009年10月26日の株主総会で廃業を決定。
  46. ^ 2010年6月14日に倒産。
  47. ^ “商店街に音の交流拠点/FM高松が新スタジオ”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年11月2日)
  48. ^ 2010年4月1日にアサノ五色台工業株式会社へ営業譲渡され、同社として継続中。
  49. ^ 株式の取得に関するお知らせ”. ワタキューセイモア (2010年11月19日). 2011年8月20日閲覧。
  50. ^ 親会社の異動に関するお知らせ”. 古久根建設 (2010年11月4日). 2011年8月20日閲覧。
  51. ^ “「独立企業で影響はない」/穴吹興産がコメント”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年11月25日)
  52. ^ あなぶき興産代表取締役社長 穴吹忠嗣さん ビジネス香川2010年2月1日
  53. ^ a b 第47期有価証券報告書 (PDF) あなぶき興産ウェブサイト(PDF文書) - 22ページを参照。
  54. ^ a b c d e f g 南原雅仁(2009年5月28日). “穴吹工務店、高松と広告契約せず/bjリーグ”. 四国新聞(四国新聞社)
  55. ^ “穴吹工務店がトライグループと提携”. 四国新聞(四国新聞社).(2005年11月2日)
  56. ^ a b c “bjリーグ高松の運営会社破産/選手契約解除”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年5月15日)
  57. ^ 南原雅仁(2010年5月15日). “大口依存、改善できず/bjリーグ高松破産”. 四国新聞(四国新聞社)
  58. ^ “bj高松、存続決まる/破産申請取り下げ”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年5月27日)
  59. ^ “星島新社長が就任会見/bjリーグ高松”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年7月24日)
  60. ^ “オリックス2軍は引き続き「サーパス」に”. 四国新聞(四国新聞社).(2008年2月1日)
  61. ^ “売却先募集始まる-香川県営野球場の命名権”. 四国新聞(四国新聞社).(2007年2月21日)
  62. ^ “県営野球場のネーミングライツ企業を募集”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年1月16日)

外部リンク