京城・昭和六十二年 碑銘を求めて

京城・昭和六十二年 碑銘を求めて 碑銘을 찾아서. 京城, 쇼우와 62년
著者	卜鉅一
発行日	1987年3月1日
ジャンル	歴史改変SF
国	大韓民国
言語	朝鮮語
形態	書籍
コード	ISBN 89-320-0978-3
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『京城・昭和六十二年 碑銘を求めて』（けいじょう しょうわろくじゅうにねん ひめいをもとめて、朝鮮語: 碑銘을 찾아서 : 京城, 쇼우와 62년）とは、文学と知性社によって、1987年に刊行された韓国の歴史改変SFである。著者は卜鉅一。この小説は、1909年10月26日、朝鮮統監であった伊藤博文がハルビン駅において安重根に襲撃されたものの、殺害されずに生き残った架空の歴史の中、1980年代の大日本帝国を舞台にしている。

あらすじ

朝鮮人の木下英世は、野口グループ傘下の半島軽金属株式会社という会社の課長であり、無名の詩人でもある。しかし内地人が英世を出し抜き部長に昇進したため出世コースから脱落し、内地人のために朝鮮人が内地人に比べて差別を受けることを不当に思うようになる。

英世は安重根の伊藤博文射殺により朝鮮の独立が達成されたとする歴史改変ＳＦ「東京、昭和61年の冬」を読み、日本への反感を思い出し、日本が指定した禁書である「独思随筆」を読んで日本の主張した公式的な歴史に疑問を抱くようになる。清州の叔父を訪問している時に偶然竹山朴氏の系譜を読み、それを見た叔父から朝鮮の言語と歴史について聞かされた朝鮮人である英世は、スサノオノミコトの子孫であり、数千年前の神功皇后が朝鮮半島を征服した歴史は嘘だったことを知る。帰り道に朝鮮古歌撰を古書店で買った英世は、崔致遠とションジサンの韻文を読み、朝鮮の歴史や言語についてさらに詳しく調べ始める。京城帝国大学(城大)図書館では韓仏辞典を借り1971年版のブリタニカ百科事典で朝鮮について詳しく調べ始める。

元山に住んでいた義母が死亡し、葬式のため安辺郡に行き、その途中で高山群を見、小共という僧侶に会い、朝鮮語をいまだに覚えていた小共は英世に韓龍雲の「様の沈黙」を朝鮮語で朗読する。 小共は間もなく死ぬが、英世は韓龍雲の衣鉢をいつか他の誰かに伝えなければならないという使命感を持つようになる。

会社で内地への出張を命じられた英世は京都帝国大学図書館で三国遺事、三国史記などの朝鮮の昔の歴史の本を見つけ、コピーして朝鮮に帰って来るが、その間、日本で起きた政変以降強化されたセキュリティチェックのために金浦空港から入国途中、発覚して警察に逮捕された。 拷問と尋問を交互に受けていた彼は、「全鮮思想保国連盟」の白山に教育を受け連盟に参加することになる。 彼から変節行く香山光郎先生の話を聞いた英世は、混乱を感じるようになる。 しかしながら英世は釈放後、朝鮮独立の必然の理由を悟って、いつかくる独立のその日のために、次の人が来るまで待つことに決心した。

しかし、彼は、妻が自分の釈放のために靑木少佐に身を許したことを知る。英世は妻の誕生日に彼が家に招待した靑木が酒に酔って英世の中学生の娘惠子をセクハラするのを見て、最終的に彼を釣り糸で締めつけ、殺害した。結局、英世は家を出て、その名前のみ維持される上海の大韓民国臨時政府へと去る。

登場人物

• 木下英世（パク・ヨウンセ 、朴英世）：1987年時点で39歳。京城帝国大学商学部出身で満州から少佐で除隊した後、野口グループ傘下の半島軽金属株式会社の課長として働いている。 故郷は清州である。 妻の節子とは線を介して結婚し、このため小説内では節子より部下の時技に心を置く。
• 木下節子：英世の妻で、元山の名家出身。 結婚前は李姓である。
• 木下惠子：英世と節子の一人娘で、中学3年生である。
• 木下平太郞（パク・ウォンシン 、朴元信）：英世の伯父であり、元山に住んでいる。 清州にきた英世に朝鮮の言語と歴史について聞かせてくれる。
• 島津時技：限度場合軽金属の従業員。 英世の直属部下で、島津義弘の直系の子孫である華族である。 英世を片思い一つエリック・アンダーソンと結婚する。
• エリック・アンダーソン ：スウェーデン系アメリカ人。半島軽金属との合弁企業「ユサラム」の従業員。 時技との結婚以後、ヨーロッパに赴任する。
• 山下曾太郞：半島軽金属課長で、英世の出世競争の相手である。 大阪大学出身で入社も遅れたが、内地人という利点と軍部の要職の母方の叔父のおかげで英世の代わりに部長に昇格する。
• 靑木龍三郞：少佐。憲兵隊所属の議員少佐。節子の後輩である靑木李技の夫で、節子を性的に翻弄し惠子にセクハラをし、怒った英世に殺される。
• 小共：釋王寺の僧侶。韓龍雲の衣鉢の第二継承者であり、漢詩ができる。英世に「様の沈黙」を朝鮮語で朗読してくれて韓龍雲の衣鉢を伝授する。
• 白山正臣：朝鮮評論家協会幹事で全鮮思想保国連盟会員で、英世の「更生教育」教官である。本来評論家を嘱望されたが、日本で開かれた学会で香山光郎の小説の原稿を発見して初めて朝鮮の存在を知った後、独立運動をしようとしたが、拷問を受けて転向する。

言及された人物

• サノ・ヒサイチ：東京帝国大学教授であり、「独思随筆」の著者。1987年のクーデター以来逮捕される。
• トウゴウ・ノブオ：海軍出身の朝鮮総督。
• アベ・ハルノリ：小説の開始時点の日本の首相。 中華人民共和国との戦争の失敗と民主化運動鎮圧失敗の責任を問い、辞任する。
• サトウ・ケイスケ：アベ首相の後任に入った空軍予備役大将出身首相。 空軍が主導した内閣は、最終的に陸軍のクーデターに崩れる。以後軟禁されたものと思われる。
• アラキ・マサヤス：中将。サトウ内閣を覆したクーデターの主役である陸軍中将で、クーデター当時の職は近衛師団長。 最初はヒトツバシ大将を旗頭にし、その後自らが出て内閣総理大臣に就任する。
• ヒトツバシ・ヒロモト：大将。陸軍参謀次長としてアラキのクーデターを黙認する見返りに護国軍事委員会委員長となるが荒木によって”除去”される。

記載されている実在の人物

• 伊藤博文：安重根の暗殺未遂の後、16年間生存し、自伝的著書「北政」を著している。暗殺未遂の後大陸進出の前に朝鮮の統治を強化しなければならないと判断し、初代朝鮮総督として「 朝鮮の内地化政策 」を推進する。
• 山本五十六：回顧録「海風」を著している。  
• 東条英機：1941年にクーデターを起こし執権政治を行った後、1950年代〜1960年代の「昭和維新」で18年間の軍部統治を行う。
• ウェンデル・ウィルキー：1940年に米国の大統領に就任。
• ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ：1970年当時、米国の大統領として、日本の議会で演説する。
• 三島由紀夫：1986年度ノーベル文学賞を受賞する。  
• 香山光郎：朝鮮の大文豪。「土」、「端宗哀史」、「麻衣太子」などを、17世紀、モンゴルの仮想の王朝である航海時代連作に作り直す。
• 岡本実：史実における朴正煕。朝鮮人出身では唯一陸軍大将職位に上がって、大将進級直後退役する。
• ヴィクトル・グリシン：小説後半時点のソ連書記長。史実ではゴルバチョフと書記長の地位を争った、ブレジネフ派の人物。

作品世界の背景

『京城・昭和六十二年 碑銘を求めて』のアジア

時代設定は本作が執筆されたのと同時期である1987年である。 小説は、安重根が伊藤博文の暗殺に失敗し、そのため伊藤博文がその後も16年間生存したという歴史を前提としている。 伊藤博文は日本政界において穏健派の求心点であり、軍国主義勢力を抑制するために大きな役割を果たした。 彼が生き残ったことは大正時代の日本の政局と北東アジアの情勢、世界の歴史の展開に重大な影響を及ぼしている。

作中の歴史

1910年に韓国を併合した日本は、朝鮮の統治を強化して、1920年代初頭までに朝鮮を大陸進出の前進基地とした。 1920年代後半から1930年代初頭までは内閣と軍部の間の協力の下、国際世論を懐柔しつつ徐々に満州を日本の勢力圏に取り込んだ。 1940年代の初めには、アメリカから「満州国の問題」の了解を得ることに成功し、北東アジアにおける指導者の地位を確立した。第二次世界大戦では、米国及び英国との間に友好的な中立を守って大きな繁栄を享受した。

朝鮮

朝鮮は朝鮮総督府によって支配される。 朝鮮総督は現役または予備役の陸軍、海軍、空軍大将だけになることができ、内地では総理大臣になるための政治的能力のリトマス紙と見られている。  総督官邸はその立地から慈信台(慈信臺)と呼ばれる。伊藤博文初代朝鮮総督によって推進された「朝鮮の内地化政策」は、歴代の総督によって受け継がれ、朝鮮は日本に完全に同化された。 朝鮮総督府によって強力に推進された「国語常用運動」によって朝鮮語は、1940年代末までに、朝鮮半島から完全に消滅した。 「正史編纂事業」と「非国語書籍廃棄政策」によって朝鮮の歴史も抹殺された。 1980年代の朝鮮人たちはほとんど忠実な皇国臣民になり、隠然とした抑圧と侮蔑にもかかわらず、朝鮮が日本の植民地という事実さえ知らない。 歴史の本でも神功皇后の朝鮮征伐の後に、朝鮮の言及はなく、朝鮮人の起源はスサノオノミコトと教育される。 朝鮮期の造船史料はすべて京都帝国大学に移され、 日本に祖先をもたないとする系図の製作と所有は出版事業法と治安維持法に抵触する。

朝鮮の人口は約5000万人であり、貧富の格差は非常に大きい。 朝鮮総督府は内地の公害産業を朝鮮に誘致し、「朝鮮環境保全工事」を介して、平安北道や、蓋馬高原などを切り開き、「新生活運動」による再開発が行われて、 東洋拓殖が浅水湾の干拓事業を主導している。 朝鮮最大の都市京城は人口約300万人、面積は東京の1/4であり、 1992年の夏季オリンピックが京城で開かれる予定とされている。 扶餘には神宮が、京城には護国神社が建立されている。 1956年の帝国議員法改正以後、朝鮮では15人の勅撰の帝国貴族院議員と、各道府県郡協議会で3人ずつ選出される45人の衆議院議員が選出されている。

上海に位置する大韓民国臨時政府は、史実と同じく1917年の高宗崩御とそれに続く「丁巳年万歳運動」により設立されている。 しかしこの世界では、1940年代に日本と米国が満州で妥協して以降没落し、テロ行為を行うことのみによってしかその名を広めることができなくなっている。さらに、1973年上海の中山国際空港で日本帝国航空社の旅客機を空中で乗員もろとも爆破したことにより、首脳部が逮捕され、現在では中国生まれの朝鮮人を主体とした組織になっている。

現実	京城・昭和六十二年 碑銘を求めて
朝鮮民主主義人民共和国
安辺（Anbyŏn）	安辺（Anbe）
長津（Changjin）	長津（Nagatsu）
楸哥嶺（Chugaryong）	楸哥嶺（Shukarei）
海州（Haeju）	海州（Kaishuu）
咸興（Hamhŭng）	咸興（Kanko）
咸鏡南道（Hamgyŏngnam-do）	咸鏡南道（Kankyonan-do）
虚川（Hŏchŏn）	虚川（Soragawa）
定州（Jŏngju）	定州（Joshu）
蓋馬高原（Kaema Plateau）	蓋馬高原（Kaiba Plateau）
吉州（Kilju）	吉州（Kitushu）
高原（Kowŏn）	高原（Takahara）
金野（Kŭmya）	英興（Eiko）
穏城（Onsŏng）	南陽（Nanyo）
白頭山（Paektu-san）	白頭山（Hakuto-san）
平壌（Pyongyang）	平壌（Heijo）
平安北道（P'yŏng'anbuk-do）	平安北道（Heianhoku-dou）
狼林山脈（Rangrim Mountains）	狼林山脈（Rorin Mountains）
三防峽（Sambang-yong）	三防峽（Sanbo-kyo）
新義州（Sinŭiju）	新義州（Shingishu）
元山（Wŏnsan）	元山（Motoyama）
大韓民国
安東（Andong）	安東（Ando）
鳳凰山（Bonghwang-san）	鳳凰山（Houou-san）
北岳山（Bugak-san）	京北山（Keihoku-san）
釜山（Busan）	釜山（Kamayama）
扶餘（Buyeo）	扶餘（Fuyo）
清州（Cheongju）	清州（Seishu）
淺水灣（Cheonsuman）	淺水灣（Sensuiwan）
忠清北道（Chungcheongbuk-do）	忠清北道（Chuseihoku-do）
忠清南道（Chungcheongnam-do）	忠清南道（Chuseinan-do）
忠州（Chungju）	忠州（Chushu）
忠武路（Chungmuro）	本町（Hon-machi）
桃花洞（Dohwa-dong）	桃花町（Toka-machi）
東豆川（Dongducheon）	東豆川（Todogawa）
銅雀洞（Dongjak-dong）	銅雀町（Dozaku-machi）
金浦国際空港（Gimpo International Airport）	金浦空港（Kaneura Airport）
廣興倉（Gwangheung-chang）	大倉町（Okura-machi）
京釜線（Gyeongbu Line）	京釜線（Keigama Line）
京元線（Gyeongwon Line）	京元線（Keimoto Line）
漢江（Hangang）	漢江（Kangawa）
漢南洞（Hannam-dong）	漢南町（Kannan-machi）
興仁之門（Heunginjimun）	東大門（Todaimon）
洪城（Hongseong）	洪城（Kojo）
全羅道（Jeolla-do）	全羅道（Zenra-do）
全州（Jeonju）	全州（Zenshu）
鎮海（Jinhae）	鎮海（Chinkai）
鳥致院（Jochiwon）	鳥致院（Chochiin）
萬里洞（Malli-dong）	萬里町（Manri-machi）
麻浦区（Mapo-gu）	麻浦区（Asaura-ku）
木浦（Mokpo）	木浦（Kiura）
明洞（Myeong-dong）	明治町（Meiji-machi）
南山（Namsan）	京南山（Keinansan）
三清洞（Samcheong-dong）	三淸町（Migiyo-machi）
ソウル（Seoul）	京城（Keijo）
ソウル駅（Seoul Station）	京城驛（Keijo Station）
逍遥山（Soyo-san）	逍遥山（Shoyo-san）
崇礼門（Sungnyemun）	南大門（Nandaimon）
水原（Suwon）	水原（Mizuhara）
苑南洞（Wonnam-dong）	苑南町（Ennan-machi）
楊花大橋（Yanghwa Bridge）	第2漢川橋（Second Kangawa Bridge）
永登浦区（Yeongdeungpo-gu）	永登浦區（Nagatoura-ku）
龍山区（Yongsan-gu）	龍山區（Tatsuyama-ku）

日本(内地)

　大日本帝国はすべての面で、米国、ソ連に次ぐ世界第3位の大国としての地位を享受している。日本の領域は満州事変直後のそれに近く、樺太と千島列島を含む日本本土と外地である朝鮮、台湾を統治している上に租借地の遼東半島の関東州 、山東半島の膠州湾を持ち、また国際連盟によって南洋群島を委任統治している。 満州国は日本の傀儡国であり、日本によって国際社会で承認されている。 日本は内地の高級人材と資本、朝鮮の労働力、満州国の資源を組み合わせる事で強力な経済圏を形成しており、その経済規模はソ連を凌駕している。

　日本国内では、1940年代末まで続いた穏健派政権の後に国家権力を掌握した東条英機が1950〜1960年代の18年間に昭和維新体制を確立し、以後は陸軍、海軍、空軍大将が首相を務める管理社会が維持されている。 国家保安上の必要性から国家保衛法、 治安維持法 、防共法などを通じて国民の自由は制限されている。また同上の理由から皇国臣民証と臣民番号が全国民に発行されている。映画館では、愛国心高揚の観点から 国歌の演奏と帝国ニュース上映が行われている。 首相直属の国家安全保障省と皇軍特務司令部は、その強大な権力のため社会各界に影響力がある。未だに戦時体制が維持されており、年間120時間の予備軍訓練と、月ごとの防空訓練が行われている。 加えて国民精神総力連盟や新生活運動本部、国民義勇隊、青年特別遠征隊、愛国町内会といった翼賛組織や、 徴集制による安価な慰安婦としての挺身隊が運営されている。

　独自の有力な戦略核戦力を有し、また総兵力240万人を数える日本軍は陸軍、海軍、空軍の三軍から成り、空軍は海軍航空隊を中心に発達して1947年に海軍から分離された。 1951年4月に「軍部大臣現役武官制」復活が行われたため、これを利用した軍部による倒閣が横行している。 また軍部の政治的影響力は大きく、1973年には「8・15事件」、1987年には「7・31決起」が発生している他、海・空軍首脳部への贈賄や退役軍人に対する積極的な叙位、天下りの斡旋といった腐敗の例はあとをたたない。 こうした状況を支えるかの様に 陸軍士官学校や海軍兵学校では独自に政治教育を行っており、政治的野心を持つ若者の多くがここで学んでいる。

　1932年の満州事変、1933年の満州国樹立後も、日本は中国との紛争を経験している。 62師団120万人の兵力を保有している関東軍は満州一帯で中華人民共和国、モンゴル人民共和国、ソビエト連邦と対峙しているが、中華人民共和国の遊撃戦に苦戦している。 日本は、1938年に中華民国と交戦し、1939年にソ蒙との間にノモンハンの戦いを経験した後も、1960年代にはソ連との間に「黑河事件」と「気乾事件」を 、1985年からは中華人民共和国との間に「察哈爾省紛争」を引き起こした。

満州国

　初代皇帝康徳帝の崩御後は第2代皇帝後康熙帝が王朝を継承しており、日本、ドイツ、バチカン教皇庁、イタリア、米国など53カ国から承認された。 しかし、国内的には「中国解放統一戦線」などの地下組織が伸長し、また彼らの手による警察署並びに日本領事館に対するテロ攻撃が発生している上、新京大学の学生を中心として、左翼系の中国への統一運動が起きている。

世界の情勢

世界は、米国とソ連を中心と冷戦体制や、日本、イギリス、フランスなどの植民地帝国はまだ健在である。 国際連盟が維持されており、日本は1940年に米国と国際連盟に再加入して、ソ連も再加入することになる。 常任理事国には、アメリカ、ソ連、イギリス、フランス、日本が上がっている。

日米関係は、常に友好的であり、東条英機が米国議会で、ジョンF.ケネディが日本の議会で演説したりする。 米国は、日本-満州- 中華民国 - フランス領インドシナを接続して、ソ連と中華人民共和国に対抗する戦略のために中華民国と日本の和解を勧めて米国、日本、中華民国の連合を進めている。 これにより、中華民国は満州国を承認することになる。 ソ連は植民地帝国に強硬な立場を見せ中華人民共和国と連合して、現在はヴィクトル・グリシンがソ連書記長に上がっている。

国際連盟の拡大により、イタリアのエチオピア侵攻とドイツのオーストリア併合、スペイン内戦戦の終結は1940年に遅らせなりされ、 1940年アメリカ合衆国大統領選挙でウェンデル・ウィルキーが当選される。 ドイツは1942年に第二次世界大戦を起こすものの1947年に米国のドレスデン、ブレーメンに対する原子爆弾投下と敗戦した後、占領国米国の助けを借りて戦後の回復に成功して超大国として浮上している。 第二次世界大戦後、ポーランドは米国とソ連が分割占領したことで、ワルシャワは東西に分断されている 。 スペインは軍事独裁が維持されている。

植民地帝国の植民地支配が続き、一部の植民地は、宗主国にも同化したり、経済的、文化的に依存して、植民地の住民が自分たちの独立を望まない状況に至る。 これらの植民地としては、イギリスのローデシアとナイジェリア、フランスのコーチシナとセネガル、ベルギーのコンゴ、ポルトガルの東アフリカ、ソ連のリトアニア・ラトビア・エストニア、日本の朝鮮などがある。フランス領インドシナ北部では、ベトミンとフランスの間の戦いが行われており、国際連盟の仲裁で、フランスとベトミンがジュネーブで休戦交渉を進めている。

中国では、第2次国共合作が行われないまま、国民党の共産党討伐により1936年毛沢東、周恩来、朱徳など核心幹部陣が延安で壊滅して、共産党は瓦解するが、1940年に劉少奇が再び共産党を再建して、ソ連の支援を受け1950年11月新疆省を拠点に「新疆ソビエト」を策定し、華北地域に勢力を拡大し始めて、1952年には、新疆・ウイグルと甘粛省北部を占めるようになり、1953年4月内乱を宣言した国民党政府は蒋介石の政府により、没落する。 共産党の「土地改革宣言」にチャーターは反転されて、1956年2月に共産党が北京と天津を占領し、3月には、中華人民共和国を樹立するが、 黄河南岸で戦争が起きると、日本軍が介入すると宣言した日本の「東条宣言」が発表されると、1956年7月に鄭州で李宗仁と彭徳懐が両国代表として休戦協定を結んで黄河を境に中華民国と中華人民共和国が対峙することになる。 現在、中国大陸には中華民国、中華人民共和国、満州国が入っている。中華民国と接した上海は、国際連盟の監督の下で自由都市に指定され、各国の租界と名前のみ維持されている大韓民国臨時政府が位置している。

「ロスト・メモリーズ」と設定の議論

2002年作の映画「 ロスト・メモリーズ 」と設定が似ていて、議論がされたが、映画製作会社で著作権を買うことで整理された。

脚注

1. 이동↑ 卜鉅一、「碑銘を探して」賞、ISBN 89-320-0979-1 、文学と知性社、2010、p。 9。
2. 이동↑ 卜鉅一、「碑銘を探して」であり、ISBN 89-320-0980-5 、文学と知性社、2010、p。 52。
3. 이동↑ 現実には、第二次世界大戦当時、 日本海軍を指揮している途中、米海軍の攻撃で戦死した。
4. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 70。
5. 이동↑ 現実には、1970年に自殺して元老出版鷲尾軒家先生が青年時代の1970年代の大事件でヨーヨー機械と非ヨーヨー機械の学生運動と三島由紀夫の自殺を「編集とはどのよう起こっ」で扱いもした。
6. 이동↑ "碑銘を探して」であり、p。 226。
7. 이동↑ "碑銘を探して」であり、p。 47。
8. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 10。
9. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 43。
10. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 11。
11. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 25。
12. 이동↑ "碑銘を探して」であり、p。 41。
13. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 251。
14. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 69。
15. 이동↑ "碑銘を探して」であり、p。 139。
16. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 89。
17. 이동↑ "碑銘を探して」であり、p。 242。
18. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 248。
19. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 77。
20. 이동↑ "碑銘を探して」上、p。 250。

関連項目

• ロスト・メモリーズ
• ファーザーランド
• 高い城の男