欧米

用法

日本での事象に対する外国での事例として、「欧米では――」と使われることが多い。比較対象として欧米諸国が引き合いに出される起源は、明治日本からの近代化の手本が欧米諸国だと考えららｂにｂる。

「欧化主義」も参照

近代以降の日本において、以前の中国に代わる存在として想定された「理想を具現化した存在」という意味合いを込めて使われることが多い語であり、実際の「欧米」の状況と一致していない場合も多い。歴史が日本よりも長く、経験も豊富で洗練されている面が多いことなどから、先進的な制度や形式、文化や考え方を指す際に引き合いに出されている（良寛坊主の戒語に「好んで漢言葉を使う」がある）。

範囲

欧米の人という意味においては、「欧米人」という。また「欧米」を「先進国」の例として持ち出す場合、キューバ革命後のキューバや東欧革命以前の東欧諸国などの一党制国家、アングロアメリカと欧州連合以外の領域に多い発展途上国も欧米観念の外にあることが多い。

日本国内で「外国人」という言葉が用いられた場合、「欧米人」とほぼ同じ意味合いで使われる場合も少なくない。一例として、日本国内では「外国人は体が大きい」といわれる事が多いが、実際には欧米以外の地域では日本よりも平均身長の低い国も多く、このような表現が用いられた場合は比較対象を欧米人にほぼ限定していることがうかがえる。

関連項目

• 西洋