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「ジンクピリチオン」の版間の差分

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'''ジンクピリチオン'''(Zinc pyrithione)は化学式C<sub>10</sub>H<sub>8</sub>N<sub>2</sub>O<sub>2</sub>S<sub>2</sub>Znで表される[[有機化合物|有機]][[亜鉛]][[錯体]]で、[[ピリジン]]の[[誘導体]]の一種。[[抗菌剤]]や[[防腐剤]]などとして主に[[シャンプー]]や[[化粧品]]に添加される。
'''ジンクピリチオン'''(Zinc pyrithione)は[[有機化合物|有機]][[亜鉛]][[錯体]]で、[[ピリジン]]の[[誘導体]]の一種。[[抗菌剤]]や[[防腐剤]]などとして主に[[シャンプー]]や[[化粧品]]に添加される。


== 効果・毒性・特徴 ==
== 効果・毒性・特徴 ==
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なお、1970年から2006年まで、花王が発売するシャンプー、[[メリット (シャンプー)|メリット]]にはジンクピリチオンが配合されていた。<ref>なお、1985年ごろからは'''ミクロジンクピリチオン'''と呼んでいたほか、1970年代、CMなどで'''z-pt'''(ゼットピーティー)と呼んでいた時期があった。</ref>
なお、1970年から2006年まで、花王が発売するシャンプー、[[メリット (シャンプー)|メリット]]にはジンクピリチオンが配合されていた。<ref>なお、1985年ごろからは'''ミクロジンクピリチオン'''と呼んでいたほか、1970年代、CMなどで'''z-pt'''(ゼットピーティー)と呼んでいた時期があった。</ref>

== 参考文献 ==
* 『抗菌剤の化学 Part2』西野敦編著 冨岡敏一・荒川正澄著 1997年 [[工業調査会]]刊 ISBN 476937058X


== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
*『抗菌剤の化学 Part2』西野敦編著 冨岡敏一・荒川正澄著 1997年 [[工業調査会]]刊 ISBN 476937058X


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2018年12月14日 (金) 07:15時点における版

ジンクピリチオン
Zinc pyrithione
IUPAC名ビス(2-ピリジルチオ)亜鉛 1,1'-ジオキサイド
別名ピリチオン亜鉛、ZPT
分子式C10H8N2O2S2Zn
分子量317.70
CAS登録番号13463-41-7
形状淡黄色の粉末
融点240 °C(分解)
水への溶解度0.0015%

ジンクピリチオン(Zinc pyrithione)は有機亜鉛錯体で、ピリジン誘導体の一種。抗菌剤防腐剤などとして主にシャンプー化粧品に添加される。

効果・毒性・特徴

細菌類に対する最小発育阻止濃度(MIC)はO157枯草菌で10ppmMRSA緑膿菌では3ppmであり、比較的低濃度で効果を発揮する。

抗菌効果に伴いフケを抑える効果もあり、ジンクピリチオンを配合したシャンプーも市販されているが、花王が発売していたメリットは2006年に成分が変更され、現在は配合されていない。(後述)しかし、2007年にP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)の新ヘアケアブランドh&sではジンクピリチオンが有効成分として配合された。

ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は200mg/kgである。1999年国立環境研究所により環境ホルモンの疑いがあることが報告された[1]

硫黄が含まれており、独特のにおいがすることでも有名。

なお、1970年から2006年まで、花王が発売するシャンプー、メリットにはジンクピリチオンが配合されていた。[2]

脚注

  1. ^ 平成11年度 内分泌攪乱化学物質関連調査計画について 環境庁
  2. ^ なお、1985年ごろからはミクロジンクピリチオンと呼んでいたほか、1970年代、CMなどでz-pt(ゼットピーティー)と呼んでいた時期があった。

参考文献