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「クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル」の版間の差分

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'''クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル''' は、19世紀後期にノルウェー人[[w:en:Ole Herman Johannes Krag]]と[[w:en:Erik Jørgensen]]によって開発された[[ボルトアクション方式|ボルトアクション]][[小銃|ライフル]]である。[[アメリカ軍]]、[[ノルウェー軍]]、[[デンマーク軍]]で制式採用された。
'''クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル''' は、19世紀後期にノルウェー人[[w:en:Ole Herman Johannes Krag]]と[[w:en:Erik Jørgensen]]によって開発された[[ボルトアクション方式|ボルトアクション]][[小銃|ライフル]]である。[[アメリカ軍]]、[[ノルウェー軍]]、[[デンマーク軍]]で制式採用された。


ノルウェー軍ではM1894小銃として制式採用され、アメリカ軍ではM1892小銃として制式採用された。アメリカ軍で初めて[[無煙火薬]]の使用を前提としたライフルであり、弾薬には[[.30-40クラグ弾]]が使用された。弾薬は銃の右側面にある大型ハッチを開け、装弾クリップを使わずに一発ずつ装填される。ボルトを閉鎖した状態でも容易に弾薬を装填あるいは除去できる反面、一発ずつの装填には手間がかかった。またボルトのリコイルラグが1個だけだったため、強装弾の使用には制約があった。[[米西戦争]]でスペイン軍が装備した[[Gew88|モーゼルM1893小銃(スパニッシュ・モーゼル)]]に比べて上記の問題点が浮かび上がり、10年余りで再度、制式採用ライフルを選定することになり[[スプリングフィールドM1903小銃]]へ更新されて行った。[[Image:Krag Jørgensen M1892 as tested.jpg|thumb|400px|left|図の様に銃の右側面から弾を込める構造をしていた。]]
ノルウェー軍ではM1894小銃として制式採用され、アメリカ軍ではM1892小銃として制式採用された。アメリカ軍で初めて[[無煙火薬]]の使用を前提としたライフルであり、弾薬には[[.30-40クラグ弾]]が使用された。弾薬は銃の右側面にある大型ハッチを開け、装弾クリップを使わずに一発ずつ装填される。ボルトを閉鎖した状態でも容易に弾薬を装填あるいは除去できる反面、一発ずつの装填には手間がかかった。またボルトのリコイルラグが1個だけだったため、強装弾の使用には制約があった。[[米西戦争]]でスペイン軍が装備した[[Gew88|モーゼルM1893小銃(スパニッシュ・モーゼル)]]に比べて上記の問題点が浮かび上がり、10年余りで再度、制式採用ライフルを選定することになり[[スプリングフィールドM1903小銃]]へ更新されて行った。

























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== 外部リンク ==
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2019年7月4日 (木) 11:58時点における版

クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル
M1892クラッグ・ヨルゲンセン小銃試作型
クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル
種類 軍用小銃
製造国 スウェーデン=ノルウェー
年代 19世紀終わり
仕様
種別 ボルトアクションライフ
口径 .30
銃身長 520mm/20.5インチ
832mm/32.78インチ
使用弾薬 .30-40クラグ弾
装弾数 5発
作動方式 ボルトアクション方式
全長 986mm / 38.8インチ
1328 mm / 52.28インチ
重量 3375g / 7.5 lb
5157g / 11.46 lb
銃口初速 580m/秒 (1900 ft/s)
有効射程 900m (3,000 ft)
歴史 
設計年 1886年
配備期間 1886年~1945年
配備先 ノルウェー軍
デンマーク軍
アメリカ軍
関連戦争・紛争 米西戦争
米比戦争
バリエーション Danish Krags:
Rifle 1889
Carbine 1889
Sniper Rifle 1928
US Krags:
M1892 Rifle
M1892 Carbine
M1896 Rifle
M1896 Cadet Rifle
M1896 Carbine
M1898 Rifle
M1898 Carbine
M1899 Carbine
M1899 Constable Carbine
Norwegian Krags:
M1894 Rifle
M1895 Carbine
M1897 Carbine
M1904 Carbine
M1907 Carbine
M1906 Boy's Carbine
M1912 Short Rifle
M1923 Sniper Rifle
M1925 Sniper Rifle
M1930 Sniper Rifle
製造数 700,000挺以上
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クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル は、19世紀後期にノルウェー人w:en:Ole Herman Johannes Kragw:en:Erik Jørgensenによって開発されたボルトアクションライフルである。アメリカ軍ノルウェー軍デンマーク軍で制式採用された。

ノルウェー軍ではM1894小銃として制式採用され、アメリカ軍ではM1892小銃として制式採用された。アメリカ軍で初めて無煙火薬の使用を前提としたライフルであり、弾薬には.30-40クラグ弾が使用された。弾薬は銃の右側面にある大型ハッチを開け、装弾クリップを使わずに一発ずつ装填される。ボルトを閉鎖した状態でも容易に弾薬を装填あるいは除去できる反面、一発ずつの装填には手間がかかった。またボルトのリコイルラグが1個だけだったため、強装弾の使用には制約があった。米西戦争でスペイン軍が装備したモーゼルM1893小銃(スパニッシュ・モーゼル)に比べて上記の問題点が浮かび上がり、10年余りで再度、制式採用ライフルを選定することになりスプリングフィールドM1903小銃へ更新されて行った。

図の様に銃の右側面から弾を込める構造をしていた。

外部リンク

関連項目