「スパイロ・ジャイラ」の版間の差分
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[[ニューヨーク州]]最北端の都市バッファローで、リーダーの[[サクソフォーン|サックス]]奏者、[[ジェイ・ベッケンスタイン]]が地元仲間の[[キーボード_(楽器)|キーボード]]奏者、ジェレミー・ウォールらとのセッションを経て、1977年に[[バンド_(音楽)|バンド]]として旗揚げした。グループ名は、ベッケンスタインが学生時代の生物の授業で「spirogyra([[アオミドロ]])」と書くべき所を「spyro gyra」と綴りを間違えて書いたことに由来する。 |
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1980年、キーボード奏者トム・シューマン、[[ヴィブラフォン]]の[[デイヴ・サミュエルズ]]等と共にファースト・アルバム『スパイロ・ジャイラ』をGRP |
1980年、キーボード奏者トム・シューマン、[[ヴィブラフォン]]の[[デイヴ・サミュエルズ]]等と共にファースト・アルバム『スパイロ・ジャイラ』を[[GRPレコード]]よりリリース、反響を呼び20万枚を超すヒットとなった。同年には代表作となるセカンド・アルバム『モーニング・ダンス』を発表する。[[ビルボード]]のポップチャートを上昇して70万枚以上のセールスを上げ、ゴールド・ディスクも獲得した。タイトル曲はこのシーンでは珍しい[[カリプソ (音楽)|カリプソ]]調の曲であったが、現在もなお高い人気を保っている。他の曲でも[[ブレッカー・ブラザーズ]]を迎えたりとバンド・コンセプトの強いものであった。 |
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1990年代に入り、[[スムーズジャズ]]と呼ばれる動きが盛んであった頃でも、彼らの音楽は[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]、[[ファンク]]、[[ポピュラー音楽|ポップス]]などからの影響をとどめており、スムーズジャズよりも[[ジャズ]]的であると言われる。即興性よりも曲調に主眼を置いた作風が多く、彼らの全盛期である1970年代末 - 1980年代に出されたアルバムに[[ラテン音楽|ラテン]]調の明るい曲が多かったことも手伝って、「軽い音楽」という評価も見られるが、ライブでの技術も含めたメンバーの音楽性自体は高い。 |
1990年代に入り、[[スムーズジャズ]]と呼ばれる動きが盛んであった頃でも、彼らの音楽は[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]、[[ファンク]]、[[ポピュラー音楽|ポップス]]などからの影響をとどめており、スムーズジャズよりも[[ジャズ]]的であると言われる。即興性よりも曲調に主眼を置いた作風が多く、彼らの全盛期である1970年代末 - 1980年代に出されたアルバムに[[ラテン音楽|ラテン]]調の明るい曲が多かったことも手伝って、「軽い音楽」という評価も見られるが、ライブでの技術も含めたメンバーの音楽性自体は高い。 |
2019年7月18日 (木) 09:38時点における版
スパイロ・ジャイラ Spyro Gyra | |
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スパイロ・ジャイラ(2009年) | |
基本情報 | |
出身地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州バッファロー |
ジャンル | フュージョン、スムーズジャズ |
活動期間 | 1977年 - |
レーベル | GRP、ウィンダム・ヒル・ジャズ、ヘッズ・アップ、Crosseyed Bear |
公式サイト | SpyroGyra.com |
スパイロ・ジャイラ(Spyro Gyra)は、1977年にアメリカで結成されたフュージョン・グループである。代表曲に「モーニング・ダンス」などがある。
現在までに20枚以上のアルバムを出し、1000万枚以上を売り上げ、フュージョン系バンドとしてはもっとも成功を収めたグループの一つであるといわれる。
来歴
ニューヨーク州最北端の都市バッファローで、リーダーのサックス奏者、ジェイ・ベッケンスタインが地元仲間のキーボード奏者、ジェレミー・ウォールらとのセッションを経て、1977年にバンドとして旗揚げした。グループ名は、ベッケンスタインが学生時代の生物の授業で「spirogyra(アオミドロ)」と書くべき所を「spyro gyra」と綴りを間違えて書いたことに由来する。
1980年、キーボード奏者トム・シューマン、ヴィブラフォンのデイヴ・サミュエルズ等と共にファースト・アルバム『スパイロ・ジャイラ』をGRPレコードよりリリース、反響を呼び20万枚を超すヒットとなった。同年には代表作となるセカンド・アルバム『モーニング・ダンス』を発表する。ビルボードのポップチャートを上昇して70万枚以上のセールスを上げ、ゴールド・ディスクも獲得した。タイトル曲はこのシーンでは珍しいカリプソ調の曲であったが、現在もなお高い人気を保っている。他の曲でもブレッカー・ブラザーズを迎えたりとバンド・コンセプトの強いものであった。
1990年代に入り、スムーズジャズと呼ばれる動きが盛んであった頃でも、彼らの音楽はR&B、ファンク、ポップスなどからの影響をとどめており、スムーズジャズよりもジャズ的であると言われる。即興性よりも曲調に主眼を置いた作風が多く、彼らの全盛期である1970年代末 - 1980年代に出されたアルバムにラテン調の明るい曲が多かったことも手伝って、「軽い音楽」という評価も見られるが、ライブでの技術も含めたメンバーの音楽性自体は高い。
一時期、メンバーの入れ替わりが激しかったこともあり、リーダーのベッケンスタインや、作曲担当以外のメンバーは、結成当初とは大きく異なっているが、コンスタントにアルバムをリリースし続けている事からも変わらぬ人気ぶりが伺える。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『スパイロ・ジャイラ』 - Spyro Gyra (1980年、GRP)
- 『モーニング・ダンス』 - Morning Dance (1980年、GRP)
- 『キャッチング・ザ・サン』 - Catching the Sun (1981年、GRP)
- 『カルナヴァル』 - Carnaval (1982年、GRP)
- 『フリータイム』 - Freetime (1983年、GRP)
- 『遙かなるサンファン』 - Incognito (1984年、GRP)
- 『シティ・キッズ』 - City Kids (1985年、GRP)
- 『オルタナティング・カレンツ』 - Alternating Currents (1986年、GRP)
- 『ブレイクアウト』 - Breakout (1987年、GRP)
- 『言葉のない物語』 - Stories Without Words (1988年、GRP)
- 『ライツ・オブ・サマー』 - Rites of Summer (1989年、GRP)
- 『ポイント・オブ・ヴュー』 - Point Of View (1989年、GRP)
- 『ファスト・フォワード』 - Fast Forward (1990年、GRP)
- 『スリー・ウィッシズ』 - Three Wishes (1992年、GRP)
- 『ドリームス・ビヨンド・コントロール』 - Dreams Beyond Control (1993年、GRP)
- 『ラヴ・アンド・アザー・オブセッションズ』 - Love and Other Obsessions (1995年、GRP)
- 『ハート・オブ・ザ・ナイト』 - Heart of the Night (1996年、GRP)
- 『20/20』 - 20/20 (1997年、GRP)
- 『ゴット・ザ・マジック』 - Got the Magic (1999年、Windham Hill)
- 『イン・モダン・タイムズ』 - In Modern Times (2001年、Heads Up)
- 『オリジナル・シネマ』 - Original Cinema (2003年、Heads Up)
- 『ザ・ディープ・エンド』 - The Deep End (2004年、Heads Up)
- 『ラップト・イン・ア・ドリーム』 - Wrapped in a Dream (2006年、Heads Up)
- 『グッド・トゥ・ゴー・ゴー』 - Good to Go-Go (2007年、Heads Up)
- 『ア・ナイト・ビフォア・クリスマス』 - A Night Before Christmas (2008年、Heads Up)
- 『ダウン・ザ・ワイアー』 - Down the Wire (2009年、Heads Up)
- A Foreign Affair (2011年、Crosseyed Bear)
- The Rhinebeck Sessions (2013年、Crosseyed Bear)
ライブ・アルバム
- 『ライヴ・イン・フロリダ』 - Access All Areas (1986年、GRP)
- 『ロード・スコラーズ』 - Road Scholars (1998年、GRP)
コンピレーション・アルバム
- 『スパイロ・ジャイラ・コレクション』 - Collection (1991年、GRP)
- 『ベスト・オブ・スパイロ・ジャイラ』 - The Best of Spyro Gyra – The First Ten Years (1998年、GRP)
- 『ヴェリー・ベスト・オブ・スパイロ・ジャイラ』 - The Very Best of Spyro Gyra (2002年、GRP)