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: 当初はミステリ研究会に入るつもりだったが、部員たちからミステリに対する情熱が感じられず入部を躊躇していたところに、真のミステリ好きである明智に誘われて、学校非公認のミステリ愛好会に入会。入会後に会員は明智と自分の2人だけだと知る。
: 当初はミステリ研究会に入るつもりだったが、部員たちからミステリに対する情熱が感じられず入部を躊躇していたところに、真のミステリ好きである明智に誘われて、学校非公認のミステリ愛好会に入会。入会後に会員は明智と自分の2人だけだと知る。
; 明智 恭介(あけち きょうすけ)
; 明智 恭介(あけち きょうすけ)
: 理学部3回生。ミステリ愛好会会長。
: 理学部3回生。ミステリ愛好会会長。「神紅のホームズ」
: ミステリ愛好会の知名度を上げるべく、あらゆるサークルに「入用の時には声掛けを」と名刺を配り歩き、実際に学内で起こった事件をいくつか解決している。さらに学内だけでは飽き足らず探偵事務所や警察にまで顔を出し事件に首をつっこもうとする。
: ミステリ愛好会の知名度を上げるべく、あらゆるサークルに「入用の時には声掛けを」と名刺を配り歩き、実際に学内で起こった事件をいくつか解決している。さらに学内だけでは飽き足らず探偵事務所や警察にまで顔を出し事件に首をつっこもうとする。
; 剣崎 比留子(けんざき ひるこ)
; 剣崎 比留子(けんざき ひるこ)
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: 芸術学部3回生。演劇部部員。進藤の恋人。進藤に誘われ映画研究部の合宿に参加。
: 芸術学部3回生。演劇部部員。進藤の恋人。進藤に誘われ映画研究部の合宿に参加。
; 名張 純江(なばり すみえ)
; 名張 純江(なばり すみえ)
: 芸術学部2回生。演劇部部員。
: 芸術学部2回生。演劇部部員。神経質な性格
; 高木 凛(たかぎ りん)
; 高木 凛(たかぎ りん)
: 経済学部3回生。映画研究部部員。前年の合宿にも参加。
: 経済学部3回生。映画研究部部員。姉御肌。
:前年の合宿にも参加。
; 静原 美冬(しずはら みふゆ)
; 静原 美冬(しずはら みふゆ)
: 医学部1回生。映画研究部部員。いつも高木と行動している。
: 医学部1回生。映画研究部部員。おとなしい性格。
:いつも高木と行動している。
; 下松 孝子(くだまつ たかこ)
; 下松 孝子(くだまつ たかこ)
: 社会学部3回生。映画研究部部員。
: 社会学部3回生。映画研究部部員。明るく強か
; 重元 充(しげもと みつる)
; 重元 充(しげもと みつる)
: 理学部2回生。映画研究部部員。
: 理学部2回生。映画研究部部員。特殊な映画のマニア
; 七宮 兼光(ななみや かねみつ)
; 七宮 兼光(ななみや かねみつ)
: OB。 ペンション「紫湛荘」のオーナーの息子で、毎年映画研究部に合宿の場所として紫湛荘を提供している。父親は映像制作会社の社長でもある。
: OB。
: ペンション「紫湛荘」のオーナーの息子で、毎年映画研究部に合宿の場所として紫湛荘を提供している。父親は映像制作会社の社長でもある。
; 出目 飛雄(でめ とびお)
; 出目 飛雄(でめ とびお)
: OB。七宮の友人。前年の合宿にも参加。
: OB。七宮の友人。前年の合宿にも参加。

2019年9月21日 (土) 12:23時点における版

屍人荘の殺人
著者 今村昌弘
イラスト 遠田志帆
発行日 2017年10月13日
発行元 東京創元社
ジャンル ミステリ
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製
ページ数 318
次作 魔眼の匣の殺人
公式サイト tsogen.co.jp
コード ISBN 978-4-488-02555-7
ISBN 978-4-488-46611-4文庫
ウィキポータル 文学
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屍人荘の殺人』(しじんそうのさつじん)は、作家・今村昌弘による日本の小説[1]。大学の映画研究会の夏合宿において、合宿先の別荘で起きた連続殺人事件に遭遇したミステリー愛好会のメンバーが生き残りを懸けて真相を追うさまを描く。第27回鮎川哲也賞受賞作品[2]

神木隆之介主演で映画化され、2019年に公開予定[3]

概要

作家・今村昌弘のデビュー作品。第27回鮎川哲也賞の選考において、選考委員(北村薫辻真先加納朋子)の満場一致で受賞が決定された[4]。ほかに「このミステリーがすごい!2018年度版」「週刊文春ミステリーベスト10」「2018 本格ミステリ・ベスト10」において第1位を獲得、そして第18回本格ミステリ大賞を受賞し、国内ミステリーランキング4冠を達成した[3]

今村は本作において、殺人の手段の一つであるとともにクローズド・サークルを形成することにもなる特殊な仕掛けを組み込んだことについて、「鮎川哲也賞の過去の受賞作を読み、密室ものを書こうと考えたのが大前提であった」とし、パターンが出尽くしたといわれる密室トリックに新しい形を作ろうと考え、映画ではよく見る場面でありながら、殺人が起きたことはないのではないか、との思いつきから着想を得たと語っている[5]

あらすじ

神紅大学ミステリー愛好会のメンバーである葉村譲明智恭介は、女子大生の自称「探偵少女」の剣崎比留子に誘い出されて、同じ大学の映画研究会の夏合宿に参加することになった。しかし、この映画研究会はいわくつきで知られており、何かが起きることは容易に想像ができた。事実、肝試しに出かけた合宿初日の夜、思いも寄らぬ事態が発生し、葉村たちは合宿先である紫湛荘に立てこもらざるを得ない事態になってしまう。翌朝、紫湛荘の一室において映画研究会のメンバーの1人が他殺体となって発見された。恐怖に怯える学生たちだが、これはこれから起きる連続殺人事件の始まりにすぎなかった。果たして、葉村、明智そして剣崎はこの連続殺人事件の真相を突き止めることができるのか。

登場人物

神紅大学

葉村 譲(はむら ゆずる)
経済学部1回生。ミステリ愛好会会員。
当初はミステリ研究会に入るつもりだったが、部員たちからミステリに対する情熱が感じられず入部を躊躇していたところに、真のミステリ好きである明智に誘われて、学校非公認のミステリ愛好会に入会。入会後に会員は明智と自分の2人だけだと知る。
明智 恭介(あけち きょうすけ)
理学部3回生。ミステリ愛好会会長。「神紅のホームズ」。
ミステリ愛好会の知名度を上げるべく、あらゆるサークルに「入用の時には声掛けを」と名刺を配り歩き、実際に学内で起こった事件をいくつか解決している。さらに学内だけでは飽き足らず探偵事務所や警察にまで顔を出し事件に首をつっこもうとする。
剣崎 比留子(けんざき ひるこ)
文学部2回生。横浜の名家のお嬢様。
警察ですら手を焼く難事件をいくつも解決へ導いた実績を持つ。明智が映画研究部の合宿に参加したがっているのを聞きつけ、交換条件付きで同行を求めてきた。
進藤 歩(しんどう あゆむ)
芸術学部3回生。映画研究部部長。
星川 麗花(ほしかわ れいか)
芸術学部3回生。演劇部部員。進藤の恋人。進藤に誘われ映画研究部の合宿に参加。
名張 純江(なばり すみえ)
芸術学部2回生。演劇部部員。神経質な性格。
高木 凛(たかぎ りん)
経済学部3回生。映画研究部部員。姉御肌。
前年の合宿にも参加。
静原 美冬(しずはら みふゆ)
医学部1回生。映画研究部部員。おとなしい性格。
いつも高木と行動している。
下松 孝子(くだまつ たかこ)
社会学部3回生。映画研究部部員。明るく強か。
重元 充(しげもと みつる)
理学部2回生。映画研究部部員。特殊な映画のマニア。
七宮 兼光(ななみや かねみつ)
OB。 ペンション「紫湛荘」のオーナーの息子で、毎年映画研究部に合宿の場所として紫湛荘を提供している。父親は映像制作会社の社長でもある。
出目 飛雄(でめ とびお)
OB。七宮の友人。前年の合宿にも参加。
立浪 波流也(たつなみ はるや)
OB。七宮の友人。前年の合宿にも参加。

その他

菅野 唯人(かんの ゆいと)
紫湛荘の管理人。勤めていた東京の会社が倒産したため、知り合いの伝手で管理人の職を得た。
浜坂 智教(はまさか とものり)
儀宣大学の生物学准教授。公安の家宅捜査を受けた際、研究資料と共に姿を消した。
班目 栄龍
岡山の資産家。研究機関「班目機関」の創設者。

書誌情報

映画

屍人荘の殺人
監督 木村ひさし
脚本 蒔田光治
原作 今村昌弘「屍人荘の殺人」
出演者 神木隆之介
浜辺美波
葉山奨之
矢本悠馬
佐久間由衣
山田杏奈
大関れいか
福本莉子
塚地武雅
ふせえり
池田鉄洋
古川雄輝
柄本時生
中村倫也
音楽 Tangerine House
制作会社 東宝映画
ドラゴンフライエンタテインメント
製作会社 「屍人荘の殺人」製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2019年12月13日(予定)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2019年12月13日に全国公開予定[7]。監督は木村ひさし、主演は神木隆之介[8]

キャスト

葉村譲
演 - 神木隆之介
神紅大学のミステリー愛好会のメンバー。ミステリー小説オタクなのだが、その推理力は正直優れているとは言い難い。
剣崎比留子
演 - 浜辺美波[8]
葉村と明智を神紅大学のロックフェス研究会の合宿に誘う謎の女子大生。
進藤歩
演 - 葉山奨之[9]
重本充
演 - 矢本悠馬[9]
名張純江
演 - 佐久間由衣
静原美冬
演 - 山田杏奈[9]
下松孝子
演 - 大関れいか
星川麗花
演 - 福本莉子
出目飛雄
演 - 塚地武雅
高木凛
演 - ふせえり
菅野唯人
演 - 池田鉄洋
立浪波流也
演 - 古川雄輝
七宮兼光
演 - 柄本時生
明智恭介
演 - 中村倫也[8]
神紅大学のミステリー愛好会の会長。事件の匂いがすると何かと首を突っ込みがち。

スタッフ

原作との相違点

  • 合宿を行うサークルが異なる(原作:映画研究会[1]、映画:ロックフェス研究会[10])。

脚注

  1. ^ a b 屍人荘の殺人”. 東京創元社. 2019年8月21日閲覧。
  2. ^ 第27回 鮎川哲也賞”. 東京創元社. 2019年8月21日閲覧。
  3. ^ a b “神木隆之介が浜辺美波にうっとり… 映画『屍人荘の殺人』追加キャスト&予告映像解禁”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年8月21日). https://www.oricon.co.jp/news/2142717/full/ 2019年8月21日閲覧。 
  4. ^ 本格ミステリを牽引する新たなる旗手、衝撃のデビュー『屍人荘の殺人』”. Webミステリーズ. 東京創元社 (2017年10月6日). 2019年8月21日閲覧。
  5. ^ 今村昌弘さん『屍人荘の殺人』”. 小説丸. 小学館. 2019年9月20日閲覧。
  6. ^ 屍人荘の殺人|今村昌弘”. 東京創元社. 2019年9月20日閲覧。
  7. ^ “神木隆之介×浜辺美波×中村倫也『屍人荘の殺人』追加キャスト11人&予告編”. CINRA.NET (シンラ). (2019年8月21日). https://www.cinra.net/news/20190821-shijinsou 2019年8月21日閲覧。 
  8. ^ a b c “神木隆之介×浜辺美波×中村倫也! ミステリーランキング4冠「屍人荘の殺人」実写映画化”. 映画.com. (2018年12月6日). https://eiga.com/news/20181206/4/ 2019年8月21日閲覧。 
  9. ^ a b c “神木隆之介「屍人荘の殺人」初映像!葉山奨之、矢本悠馬、山田杏奈ら11名参加”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年8月21日). https://natalie.mu/eiga/news/344376 2019年8月21日閲覧。 
  10. ^ 映画『屍人荘の殺人』公式サイト

外部リンク