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「モルテザー・ラフマーニー・モヴァッヘド」の版間の差分

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'''モルテザー・ラフマーニー・モヴァッヘド'''<ref>語尾の長母音を省略して'''モルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド'''、また、姓を一続きにして'''ラフマーニーモヴァッヘド'''とも。</ref>({{lang-fa|مرتضی رحمانی موحد}} <small>{{lang|la|Mortezā Rahmānī Movahed}}</small>、{{lang-en|Morteza Rahmani Movahed}}、[[1959年]][[12月28日]]<ref name="Official Profile">[http://jp.tokyo.mfa.ir/index.aspx?siteid=392&pageid=24389 駐日イラン・イスラム共和国特命全権大使 モルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド]</ref> - )は、[[イラン]]の[[外交官]]、[[大使]]。[[在上海イラン総領事館|在上海総領事]](1999~2003年)、[[在ニュージーランド・イラン大使|在ニュージーランド大使]](2006年~)、{{仮リンク|文化遺産・伝統工芸・観光庁|fa|سازمان میراث فرهنگی، صنایع دستی و گردشگری|en|Cultural Heritage, Handicrafts and Tourism Organization of Iran}}副長官、[[イランの外務大臣|外務大臣]]顧問などを経て、[[2018年]]より[[駐日大使]]<ref>[http://parstoday.com/ja/news/iran-i45814 駐日新イラン大使が任命 - Pars Today]</ref><ref>[http://www.trevorloudon.com/2007/04/profile-morteza-rahmani-movahed-iranian-ambassador-to-new-zealand/ Trevor Loudon's New Zeal Blog » Profile; Morteza Rahmani-Movahed, Iranian Ambassador to New Zealand] {{en icon}}</ref>。[[母語|母国語]]のペルシア語に加えて、[[英語]]と[[ドイツ語]]に堪能。既婚で3児の父<ref name="Official Profile"/>。
'''モルテザー・ラフマーニー・モヴァッヘド'''<ref>語尾の長母音を省略して'''モルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド'''、また、姓を一続きにして'''ラフマーニーモヴァッヘド'''とも。</ref>({{lang-fa|مرتضی رحمانی موحد}} <small>{{lang|la|Mortezā Rahmānī Movahed}}</small>、{{lang-en|Morteza Rahmani Movahed}}、[[1959年]][[12月28日]]<ref name="Official Profile">[http://jp.tokyo.mfa.ir/index.aspx?siteid=392&pageid=24389 駐日イラン・イスラム共和国特命全権大使 モルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド]</ref> - )は、[[イラン]]の[[外交官]]、[[大使]]。[[在上海イラン総領事館|在上海総領事]](1999~2003年)、[[在ニュージーランド・イラン大使|在ニュージーランド大使]](2006年~)、{{仮リンク|文化遺産・伝統工芸・観光庁|fa|سازمان میراث فرهنگی، صنایع دستی و گردشگری|en|Cultural Heritage, Handicrafts and Tourism Organization of Iran}}副長官、[[イランの外務大臣|外務大臣]]顧問などを経て、[[2018年]]より[[駐日大使]]<ref>[http://parstoday.com/ja/news/iran-i45814 駐日新イラン大使が任命 - Pars Today]</ref><ref>[http://www.trevorloudon.com/2007/04/profile-morteza-rahmani-movahed-iranian-ambassador-to-new-zealand/ Trevor Loudon's New Zeal Blog » Profile; Morteza Rahmani-Movahed, Iranian Ambassador to New Zealand] {{en icon}}</ref>。[[母語|母国語]]のペルシア語に加えて、[[英語]]と[[ドイツ語]]に堪能。[[テヘラン]]出身。既婚で3児の父<ref name="Official Profile"/>。


== 駐日大使として ==
== 駐日大使として ==
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[[Category:在ニュージーランドイラン大使]]
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[[Category:存命人物]]
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2019年10月22日 (火) 18:17時点における版

モルテザー・ラフマーニー・モヴァッヘド[1]ペルシア語: مرتضی رحمانی موحدMortezā Rahmānī Movahed英語: Morteza Rahmani Movahed1959年12月28日[2] - )は、イラン外交官大使在上海総領事(1999~2003年)、在ニュージーランド大使(2006年~)、文化遺産・伝統工芸・観光庁ペルシア語版英語版副長官、外務大臣顧問などを経て、2018年より駐日大使[3][4]母国語のペルシア語に加えて、英語ドイツ語に堪能。テヘラン出身。既婚で3児の父[2]

駐日大使として

さかのぼる2015年オバマ政権時代にイランはP5+1ペルシア語版英語版常任理事国5ヶ国およびドイツ)との間で核合意英語版(JCPOA)を締結していたが、ラフマーニーが駐日大使として日本に赴任する少し前の2018年5月8日、ドナルド・トランプ米大統領は他のP5+1諸国やイランとの事前調整が不十分な状況で核合意からの一方的な離脱を宣言[5]。これを受けて翌9日、河野太郎外務大臣は「我が国は国際不拡散体制の強化と中東の安定に資する核合意を支持しており,引き続き関係国による建設的な対応を期待します。[6]」と表明し、日本はアメリカの対イラン制裁に同調せず引き続き核合意維持を支持するとの談話を発表した[7]。同年8月11日、ラフマーニー大使は赴任先の東京麻生太郎財務大臣副総理と会談し、日本の核合意支持を肯定的に評価した上で、二国間の歴史的な関係やイランから日本への原油輸出を含む経済的な関係を維持することが重要であるとの認識を示した[8]。同年9月10日、皇居信任状を捧呈し、駐日大使として正式に着任した[9]

2018年11月27日、日本記者クラブにおいて公益財団法人中東調査会が主催する「11.27 中東情勢講演会」に出演して、イランの地政学的な重要性やアメリカの一方的な核合意離脱などについて語り、国際社会が核合意を維持することの重要性を説いて、日本の核合意支持に対して改めて感謝を表明した[10][11]。翌日の11月28日にはBSフジプライムニュースに出演して、核合意についてのイランの立場を改めて解説したほか、原油輸出再開や人材交流などといった両国の経済関係強化についての提言も行い、ペルシア語で「2019年はイラン・日本関係の飛躍的発展の年」[12]と書かれたフリップを掲げながら両国関係の発展を願って発言を締めくくった[13]

2019年6月12日から14日にかけて、安倍晋三内閣総理大臣が現職の総理大臣として41年ぶりにイランを訪問し[14]、12日にハサン・ロウハーニー大統領と会談[15]、13日にはアリー・ハーメネイー最高指導者と会談した[16]。安倍首相とロウハーニー大統領、ハーメネイー師との首脳会談にはラフマーニー大使も同席している[17]。安倍首相のイラン訪問と重なる6月13日の早朝、ホルムズ海峡付近で日本およびノルウェー海運会社が運航するタンカー2隻が何者かによる襲撃を受けた(2019年6月ホルムズ海峡タンカー攻撃事件[18]。また、その一週間後の6月20日には、ホルムズ海峡上空を飛行していたアメリカの無人偵察機が領空侵犯の咎でイランの革命防衛隊によって撃墜されたことにより、急遽、アメリカとイランの緊張が高まった。こうした歴史的な首脳会談や情勢緊迫化を受けて、6月24日、ラフマーニー大使は東京の日本記者クラブで記者会見を開き、「今回の安倍首相訪問は成功だった」とイランに対する日本の善意を高く評価した。その一方で、質疑応答でタンカー攻撃事件にイランの関与があったとするアメリカの主張について記者から質問を受けた際には「米国側の大きな偽り」であると一蹴し、また、アメリカによるイランに対する経済制裁を「経済テロリズム」と呼んで批難した[19]。また、イランが地域諸国のイラクシリアに介入して影響力を行使している事実については、あくまでも両国の現地政府との合意に基く正当な支援であり、アメリカなど他国が批難する謂れはないとの見解を示した[20]

2019年7月8日、イランが核合意で定められた規定上限を超えるウラン濃縮度に達したことを内外に宣言[21]。これを受けて7月11日、ラフマーニー大使は東京でBS-TBSテレビに出演し、あらかじめP5+1のヨーロッパ諸国に60日の猶予期間を与えていた事実を挙げた上で、「アメリカは、核合意から違法に離脱してこの国際合意に違反しており、わが国は核合意に定められた条項と相手側の行動に沿って措置を講じたに過ぎない」と説明した[22]

出典

  1. ^ 語尾の長母音を省略してモルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド、また、姓を一続きにしてラフマーニーモヴァッヘドとも。
  2. ^ a b 駐日イラン・イスラム共和国特命全権大使 モルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド
  3. ^ 駐日新イラン大使が任命 - Pars Today
  4. ^ Trevor Loudon's New Zeal Blog » Profile; Morteza Rahmani-Movahed, Iranian Ambassador to New Zealand (英語)
  5. ^ トランプ米大統領、イラン核合意離脱を表明 経済制裁再開へ | ロイター
  6. ^ 公式の英文は “Japan, however, continues to support the JCPOA which contributes to the strengthening of the international non-proliferation regime and stability of the Middle East, and hopes for constructive actions by relevant parties.” The Announcement by the President of the United States on the Joint Comprehensive Plan of Action (Statement by Foreign Minister Taro Kono) | Ministry of Foreign Affairs of Japan (英語)
  7. ^ イラン核合意に関する米国大統領の発表について(外務大臣談話) | 外務省
  8. ^ 駐日イラン大使が麻生副首相と会談 - Pars Today
  9. ^ 駐日イラン大使の信任状捧呈 | 外務省
  10. ^ 【会員限定】 11.27 中東情勢講演会(モルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド 駐日イラン大使) | 公益財団法人 中東調査会
  11. ^ IRNA - Ambassador: Int’l community must support JCPOA (英語)
  12. ^ 原文(ペルシア語)では «سال ۲۰۱۹ اوج شکوفائی روابط ایران - ژاپن» と書かれている。خبرگزاری دانشگاه آزاد اسلامی: ممکن نیست اجازه دهیم صادرات نفت ایران قطع شود (ペルシア語) を参照。
  13. ^ 2018年11月28日(水)駐日イラン大使に聞く制裁科す米国への対応 テキストアーカイブ | BSフジ LIVE プライムニュース
  14. ^ 令和元年6月11日(火)午前 | 令和元年 | 官房長官記者会見 | ニュース | 首相官邸ホームページ
  15. ^ 令和元年6月12日 イラン訪問 -1日目- | 令和元年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
  16. ^ 令和元年6月13日 イラン訪問 -2日目- | 令和元年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
  17. ^ 中東の安定のために米国軍は撤退すべき  WEDGE Infinity(ウェッジ)
  18. ^ オマーン湾でタンカー2隻攻撃、日本関連船舶も | ビジネス短信 - ジェトロ
  19. ^ 初めて語ったタンカー攻撃 イラン大使の言い分 米制裁は「経済テロリズム」(47NEWS) - Yahoo!ニュース
  20. ^ ラフマーニ駐日イラン大使 会見 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)
  21. ^ イラン、ウラン濃縮度が核合意の上限突破-20%も選択肢と表明 - Bloomberg
  22. ^ 駐日イラン大使、「イランの国益が確保されない核合意は無意味」 - Pars Today

外部リンク

公職
先代
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イランの旗 在ニュージーランド・イラン大使
2006年~????年
次代
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先代
????
イランの旗 在上海イラン総領事
1999年~2003年
次代
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