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: 魔法を使える者を意味し、その多くは貴族である。魔法は火、水、風、土の4系統が存在しており、メイジは最低でもいずれか一つの系統の魔法が使える<!--(虚無の担い手を除く)-->。メイジの力の強さは、各系統の属性を幾つ足せるかで示される。1つの系統しか使えない者は「ドット」(学院の生徒は殆どがこのレベル)、2つの系統の魔法を組み合わせることができる者は「ライン」、3つ足せる者は「トライアングル」(学院では教師やごく一部のエリートのみ)、4系統全ての魔法が使える者は「スクウェア」と呼ばれる(一流の使い手)。また、4系統の他に伝説の系統として「'''虚無'''」が伝えられている。 |
: 魔法を使える者を意味し、その多くは貴族である。魔法は火、水、風、土の4系統が存在しており、メイジは最低でもいずれか一つの系統の魔法が使える<!--(虚無の担い手を除く)-->。メイジの力の強さは、各系統の属性を幾つ足せるかで示される。1つの系統しか使えない者は「ドット」(学院の生徒は殆どがこのレベル)、2つの系統の魔法を組み合わせることができる者は「ライン」、3つ足せる者は「トライアングル」(学院では教師やごく一部のエリートのみ)、4系統全ての魔法が使える者は「スクウェア」と呼ばれる(一流の使い手)。また、4系統の他に伝説の系統として「'''虚無'''」が伝えられている。 |
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: なお、作者は「明治大学卒」であるが、古典英語の「magi」からであり、直接的な因果関係は無い。 |
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: 伝説の中でしか存在しないと言われる第0の系統。この魔法は他のどの4系統の魔法とも異なり、爆発、幻影、記憶の消失など不可思議な効力を持つ。また、詠唱に掛かる時間が長く、途中で詠唱を止めても長さに応じてある程度は魔法が発動する…など、4系統の魔法とは異なる点が多い。 |
: 伝説の中でしか存在しないと言われる第0の系統。この魔法は他のどの4系統の魔法とも異なり、爆発、幻影、記憶の消失など不可思議な効力を持つ。また、詠唱に掛かる時間が長く、途中で詠唱を止めても長さに応じてある程度は魔法が発動する…など、4系統の魔法とは異なる点が多い。 |
2006年9月5日 (火) 10:45時点における版
文学 |
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作家 |
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『ゼロの使い魔』(ゼロのつかいま)は、MF文庫Jから発行されているヤマグチノボルのライトノベル。イラストは兎塚エイジ。また、これを原作とする漫画、アニメ作品である。
ストーリー
平凡な高校生・平賀才人はある日突然、異世界「ハルケギニア」に召喚されてしまう。彼をこの世界に召喚したのはトリステイン魔法学院の生徒でありながら魔法の才能がまるで無い「ゼロのルイズ」ことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールであった。
失敗とは言え、召喚の儀式によって呼び出された才人は「使い魔」としてルイズと契約のキスを交わす。才人の左手には使い魔の証である契約のルーンが。こうして、ルイズと「犬」扱いされる才人との奇妙な同居生活が始まった。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
主な登場人物
トリステイン魔法学院の人々
- ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール (声:釘宮理恵)
- トリステイン魔法学院の生徒であるにも関わらず、魔法の才能が皆無であるが故に「ゼロのルイズ」と呼ばれる。名家の出身故に気位は非常に高い。最初は才人のことを只の使い魔としてしか見ていなかったが、共に戦い続けて行く中、少しずつ才人に惹かれていく。かなり怒りっぽい上にヤキモチ焼きという典型的なツンデレで、才人が自分を馬鹿にしたり、他の女性と仲良くしたりするとキツイ罰を与える。
- 桃色がかったブロンドの髪と鳶(とび)色の瞳を持つ。ヴァリエール家の三女で16歳。身長は153サント(ハルケギニアでの単位。主な用語の節を参照)と小柄で、スリーサイズもB76/W53/H75と細身。好きな食べ物はクックベリーパイ。趣味は編み物だが、かなり下手。特技は乗馬。嫌いなものはカエルとキュルケ。
- 出来の良い姉の存在、魔法を使えない等の理由より両親から全く期待されずにいたことに強いコンプレックスを抱いている。それ故他人に認められたいとムキになり易く、無茶をすることが多い。ただ、アニメ版ではフーケを(才人を通じて)捕らえた功績を認められ、アンリエッタからシュヴァリエの爵位を得た。
- 『ダルタニャン物語』にも登場する実在の人物・ルイーズ・ド・ラヴァリエールをモデルにしている。
- 平賀 才人 (ひらが さいと) (声:日野聡)
- ルイズの召喚魔法により異世界ハルケギニアへ召喚されて「使い魔」となった、普通の高校生。
- ルイズからは「犬」呼ばわりされている。お調子者で物事をあまり深く考えず、色香に流され易い性格の17歳。また、思い込みが激しく、もの凄い勘違いで勝手に舞い上がったり落ち込んだりする。変わる速度はマッハに達するとか。
- 召還されてまもない頃は我侭なルイズのことを嫌っていたが、共に過ごすうちにその優しさや苦悩を知り、彼女を(敵からも、自分自身の欲望からも)守ることを決意。幾つもの戦いを経て、少しずつではあるが逞しく成長していく。
- ルイズに惹かれてはいるが、甲斐甲斐しく慕ってくれるシエスタのことや、強烈なアプローチを仕掛けてくるキュルケのことも気になるなど、イマイチ優柔不断。また、趣味はパソコンやインターネットで出会い系サイトも利用していたが、ハルケギニアでは当然ながら電源供給もネット接続も不可の為、もうできない(アニメ版では、秋葉原らしき場所からの召還時に所持していたノートパソコンを紛失してしまったので、尚更である)。
- ルイズとの使い魔契約(コントラクト・サーヴァント)の際、才人の左手には使い魔のルーンが浮かび上がったが、これは「武器であればどんな物でも自由自在に扱える」伝説の使い魔「ガンダールヴ」※の印。
- ガンダールヴとして使用した武器
- ギーシュ・ド・グラモンの剣
- ギーシュが才人と決闘を行う際に魔法で出した剣。
- デルフリンガー (声:後藤哲夫)
- 才人が愛用し多くの修羅場を共にした片刃の長剣で、意志を持ち言葉を話す魔剣「インテリジェンスソード」。腰に下げるには長すぎる為、普段は背中に携えている。割と軽い性格をしており、よく「おでれーた!」と連呼しているが、鞘に入れられていると喋ることはできない。
- 六千年も生きているだけあって、始祖ブリミルや虚無に関することをかなり詳しく知っているようだが、長い年月を経ているために基本的に殆んどのことを忘れていて、才人達が知ることはできていない。ふとした拍子にその秘密を思い出すこともあり、何度か才人達のピンチを救ったこともあった。
- かつての「ガンダールヴ」が使っていたらしい伝説の剣だが、実は「インテリジェンス」系の武器は価値が出るほど珍しいものではなく、また何より見た目がボロボロの朽ちた剣である為、破格の値段で購入できた。一応伝説らしく「刀身が光り輝く」「ある程度小規模な魔法を吸収し、吸収した分だけガンダールブを移動させる」などの特殊能力を持つ。
- 破壊の杖(M72ロケットランチャー)
- 対フーケ戦で使用。詳しくはミス・ロングビルの項目にて。
- ゼロ戦
- シエスタ (声:堀江由衣)
- トリステイン魔法学院で働く平民のメイドで17歳。貴族を前にしても怖気ずに戦った才人に対して恋情に近い憧れを持っており、彼がルイズに冷遇されて食事を抜かれれば御飯を用意するなど、甲斐甲斐しく世話をする。メイドだけあって料理、裁縫、掃除といった家事全般は何でもこなせる身。身長は162サント、スリーサイズはB83/W60/H85。黒い髪と瞳、少し低い鼻がチャームポイント。ただ、プロポーションに関しては才人曰く「脱いだらスゴイ」らしい上に、アニメ版ではスリーサイズ設定のイメージを超える巨乳に描かれており、原作ファンを驚かせた。
- ジェシカとは従姉妹同士。一見するとジェシカより大人しそうな娘だが、一度思い切ったら彼女同様、かなり大胆なことも平気でやってのける性格である。才人にキスする際は、自分から進んで舌を入れた(いわゆるディープキス)ほど。
- 実は日本人の血を引いている。
- 趣味が昼寝ということからも、名前の由来はそのスペイン語からと思われる。
- キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー (声:井上奈々子)
- 二つ名は「微熱」。ルイズの級友だが、先祖代々の因縁で犬猿の仲。その理由は先祖代々ツェルプストー家がヴァリエール家の恋人を奪ってきたからである。火の系統の魔法を得意とするトライアングルメイジであり、帝政ゲルマニアから留学してきた。
- 燃えるように赤い髪と瞳、褐色の肌を持つ18歳。身長は171サント、スリーサイズはB94/W63/H95と極めてグラマラスな体型。その美貌とプロポーションにより1ダース近い恋人を魅了しており、才人にも熱烈なアプローチを仕掛けているが、その性格は熱しやすく冷めやすいので、一人と長く居ることはない。また、アニメ版では当初、深夜に自室を訪れた恋人をバスタオル1枚だけの姿で出迎えたり、別の深夜には使い魔のフレイムを使って才人を自室へ「招待」し、下着姿でベッドに誘ったりしている描写があるが、それが二つ名以上の何を意味するのかは不明。
- タバサとは親友であり、彼女の考えていることをその無表情な顔から読み取ることができる。
- 名前の由来はエカチェリーナ2世の幼名、ゾフィー・アウグスタ・フレデリーケからと思われる。
- タバサ (声:猪口有佳)
- 二つ名は「雪風」。キュルケの親友だが、非常に無口な上、自分のこともあまり語らない。風系統の魔法を得意とするトライアングルメイジ。その上、15歳で既にシュヴァリエとして爵位も得ているという、若いながらかなりの人物。
- 青い髪と瞳を持つ。身長は142サントとかなり小柄で、スリーサイズもB68/W49/H67と細身。好物ははしばみ草のサラダ。趣味は読書で、放っておくと一日中読み続けるほど。あまり人付き合いを好まず、親しい人でなければ話しかけられても大抵は無視する。
- 実はガリア王国の王族で、現国王ジョセフの弟オルレアン公の娘。本名をシャルロットと言う。宮廷ジョゼフ派の厄介払いによりトリステイン魔法学院に留学しているが、国で厄介事が起こると呼び戻され危険な仕事に従事させられる。その仕事を黙々とこなす姿には、王家への復讐心が秘められている。
- 本名の由来はルイ・フィリップの娘、ルイーズ・マリー・テレーズ・シャルロット・イザベル・ドルレアンからと思われる。
- シルフィード (声:不明)
- タバサの使い魔であるメスの風韻竜。全長は6メイル(ハルケギニアでの単位。主な用語の節を参照)もあり、ルイズ一行の移動手段として本編でも度々活躍する。
- 韻竜(またその眷属)とは、強烈なブレスや先住魔法を使いこなし人語を操るなど知能も高い強力なドラゴンだが、現在は絶滅したとされている古代の幻種。その為に起こりうる「面倒」を回避しようと、普段は風竜(ウィンドドラゴン)であると偽っている。かなりのお喋りなのだが、先述の理由によりタバサと二人きりの時以外は、「きゅいきゅい」としか鳴かない。
- 約200年は生きているが精神年齢は10歳程度で、タバサを「おねえさま」と呼び慕っている。本名(同族の間での名前)はイルククゥ。シルフィードとはハルケギニアにおける風の妖精の名前で、契約の際にタバサが名付けたもの。
- 先住魔法を使い人間形態へと変身することもできる。精神年齢はそのままにキュルケといい勝負な青髪の麗人となり、タバサと並んだ姿はさながら親子に見える。
- ギーシュ・ド・グラモン (声:櫻井孝宏)
- 二つ名は「青銅」。いつもバラの造花(実は魔法の杖)を口に咥えているキザな男。土系統の魔法を得意とする。土系統の魔法『錬金』でバラの花弁を青銅のゴーレムに練成し、戦わせるのが二つ名の由来だが、小心者で魔法もあまり上手くないドットメイジ。元帥を父に持つ。
- 女好きかつナルシストで口も上手く、どんなにクサい台詞であろうと平気で口にする。モンモランシーとは恋人同士だったが、浮気がばれてフラレてしまった。
- 名前の由来は『ダルタニャン物語』のアルマン・ド・グラモン伯爵からと思われる。
- モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ (声:高橋美佳子)
- 二つ名は「香水」。トリステイン魔法学院の生徒で、ルイズの級友。水系統の魔法を得意とする。趣味は香水を作ることで、これが二つ名の由来にもなっている。薬の調合にも興味があり、たまに内緒で禁忌の薬を調合したりする。特技は水泳だが、髪が濡れるので好きではない。また、気位はルイズほどではないがやはり貴族ゆえ高め。才人に「モンモン」というあだ名を付けられた。
- 名前の由来は『ダルタニャン物語』のラ・フェール伯爵からと思われる。
- オスマン (声:青野武)
- トリステイン魔法学院の長を務めている老人。高名な大メイジらしいが、小さな使い魔ネズミのモートソグニルを使い、秘書のロングビルにセクハラ(モートソグニルはオスマンの「眼」となる能力を持つ。つまり下着の覗き)をしたり、それに纏わる暴言を吐いて足蹴にされたりと、普段の行動からは高名さを感じ取るのは困難。ましてや、ロングビルの正体がフーケであることも全く見抜けなかったくらいなので、実力の方も正直怪しい。
- 名前の由来はジョルジュ・オスマンからと思われる。
- ロングビル (声:木村亜希子)
- オスマンの秘書。普段はクールだが、オスマンにセクハラされる度にコミカルな表情を見せる知的美女。しかしその正体はあらゆる高価な宝を盗んできた女泥棒のフーケ。「土くれ」の二つ名は、盗みを働く際には錬金魔法を使い、壁などを土くれに変える為に付いたもの。「破壊の杖」を狙い、ロングビルとなってトリステイン魔法学院に忍び込んだ。なお、「ロングビル」の由来は『ダルタニャン物語』のロングヴィル公爵夫人、「フーケ」の由来はニコラ・フーケからと思われる。
- 巨大な土ゴーレムを作り出すことができ、その実力はトライアングルクラス。土ゴーレムで破壊の杖(M72ロケットランチャー)とその使い方を盗むついでに、ルイズ達を始末しようと目論んだが、前者はガンダールヴのルーンが発動した才人によってM72で撃破され、後者はM72が単発式だった為に意味を成さず。結局、怯んだところに才人の当身を食らい気絶した彼女は、王城へと連行されていくのだった。
- 実は元貴族でもあり、かつての名はマチルダ・オブ・サウスゴータ。
- コルベール (声:鈴木琢磨)
- 二つ名は「炎蛇」。トリステイン魔法学院の教師であり、才人のルーンが「ガンダールヴ」であることをいち早く突き止めた。火系統の魔法を得意とし、魔法の更なる活用法を発見しようと日夜研究している。それ故未だに独身。研究の末、才人の居た別世界で言うところの内燃機関エンジンを発明した。別世界の技術に多大な興味を持っている。変人と呼ばれているが、そこにある強い信念は才人に強い影響を与えている。才人が最も頼りにし尊敬している人間。戦いを嫌っている為、アルビオンと戦争になった時も他の男性教師とは違い、学院に残った。しかしその学院が襲撃に遭い、奮戦するものの命を落とす。
- 名前の由来はジャン=バティスト・コルベールからと思われる。
- シュヴルーズ (声:すずき紀子)
- 二つ名は「赤土」。トリステイン魔法学院の教師で、物語が始まって早々、ルイズの錬金魔法の失敗による爆発に巻き込まれてしまった不幸な女性。温厚な性格をしており、土系統の魔法を得意とするトライアングルメイジ。
- 名前の由来は『ダルタニャン物語』のシュヴルーズ公爵夫人からと思われる。
トリステイン王国の人々
- アンリエッタ (声:川澄綾子)
- トリステイン王国※の王女で、ルイズの幼馴染。国王亡き後は国の象徴的存在となり、多忙な日々を送っている。ルイズのことを心から慕い、信頼している。アルビオン王国の皇太子・ウェールズとは相思相愛の間柄。忠誠を誓うキスの意味を勘違いした才人に唇を奪われて気が動転したこともあるが、後に追っ手から逃れる際には自ら才人にキス(こちらはディープキス)をした。
- ルイズ同様、モデルは実在の王妃ヘンリエッタ・アン・ステュアート(『ダルタニャン物語』にも登場)からと思われる。
- マザリーニ
- トリステインの枢機卿で、政治の殆どを担う人物。まだ四十路だが、身体は痩せ、髪もヒゲも真っ白で、指も骨ばっている為、年齢よりも老けて見える。民衆などからは「鳥の骨」などと揶揄された呼び名で呼ばれている。
- 名前の由来はジュール・マザランからと思われる。
- ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド(声:志村知幸) 若きワルド(声:鈴木達央)
- 二つ名は「閃光」。風系統の魔法を得意とするスクウェアメイジで、トリステイン王国に3つある魔法衛士隊の1つ、グリフォン隊の隊長。一応、ルイズの許婚でもある。しかし、何らかの事件がきっかけでレコン・キスタに身を投じる事となる。その実力は極めて高い。
- アニエス・シュヴァリエ・ド・ミラン
- トリステイン銃士隊隊長。アンリエッタの側近で、魔法は使えないが、剣の腕前は相当なもの。平民であったが、特例で貴族の称号を与えられている。性格はドS。
- 名前の由来はアニエス・ベーからと思われる。
- カトレア
- ルイズのすぐ上の姉。ルイズにそっくりだが、身体が弱く、性格もおっとりとしている。
- ジェシカ (声:樋口あかり)
- トリステインの首都トリスタニアの平民で、父のスカロン(声:後藤哲夫)と共に大衆酒場兼宿場『魅惑の妖精亭』を切り盛りしている看板娘。サバサバした性格で悪い人間ではないが、お金にはとにかくうるさいタイプで好奇心も旺盛。また、シエスタの従姉妹でもあるが、胸は彼女に輪を掛けて大きい。
- 仕事柄か、身体で男を魅了する術にも長けている。洗い場で知り合った才人が巨乳に弱いと知るや、ルイズのことを聞き出すついでに身体の仲も深めようと、酒場の2階にある自室においてはベッドで気絶から目覚めた彼に迫って胸の谷間を自慢気に見せ付けたり、更には彼の手を取って直に胸を触らせようとしていた(ちなみに、実際の中世でも大衆酒場の娼館兼業は普通に行われていたことなので、ジェシカの取った行動はおかしくはない)。
- チュレンヌ (声:魚建)
- 城下町で徴税官を務めている貴族。権力と魔法を傘に着る横暴さで部下共々税を集めて回る為、ジェシカを初め町の者は誰も寄り付きたがらない。魅惑の妖精亭でウエイトレスとなっていたルイズのことを胸の無さなどで散々非難するが、ぶち切れたルイズが王室の諜報活動許可証を見せるや否や態度を一変、有り金全てを置いて退散していった。
- 名前の由来はルイ2世の元部下、テュレンヌからと思われる。
- モット (声:松本保典)
- アニメのみのキャラクター。トリステイン魔法学院を訪れては平民の若く美しい娘に目を付けると自分の屋敷に買い入れ、夜の相手込みのメイドとして雇っているスケベな中年貴族。書物マニアだが、メイジとして魔法にも長けており、シエスタを奪還しようと乗り込んできた才人を容易く翻弄した。
- メイドに就いて早々のシエスタの身体を味わおうとするが、キュルケの持参した家宝の書物(実際は数十年前にハルケギニアに召還されていた古いポルノ雑誌)を受け取ると気が変わり、たちまち上機嫌に。かくして、無事に学院へ帰れることとなったシエスタは、才人の頬に感謝のキスを送るのだった。
- 名前の由来はジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロアの夫、マルク・アントワーヌ・ニコラ・ド・ラ・モット伯爵からと思われる。
その他
- ウェールズ・テューダー
- アルビオン王国の皇太子。アンリエッタとは相思相愛の間柄だったが、後にレコン・キスタ軍の攻撃で死亡する。
- オリヴァー・クロムウェル(声:斉藤次郎)
- 元はアルビオン王国の大司教だったが、レコン・キスタ軍の総司令官となってアルビオン王国を滅ぼし、アルビオン共和国を樹立した男。神聖皇帝として指導者の立場にあるが、実際は秘書のシェフィールドの傀儡。トリステイン、ゲルマニアによるアルビオン進軍を退けるも、続いて進撃してきたガリア軍により、ロサイスの司令部ごと葬られた。
- ジョゼフ
- ガリア王国の王。容姿端麗だが無能者という烙印を押されている国王。有能で人望があった弟のオルレアン公(タバサ/シャルロットの父)を暗殺して国王になった。本人や噂曰く、人望は無く、周りの家臣団も重要懸案を持ち込もうとはしない。しかしシェフィールドを使ってアルビオン王国を滅ぼし、レコン・キスタをも滅ぼすなど、実際にはかなりの戦略眼を有すると思われる。始祖の香炉とミョズニトニルン(シェフィールド)を手に入れ、東方にある始祖の発祥の地を狙う為、クロムウェルを葬り去る。虚無の担い手の一人。
- ジュリオ・チェザーレ
- ロマリアの神官。美しい少年。左右の目の色が違う「月目(トリステインではオッドアイのことをこう呼ぶ)」の持ち主。風竜を自在に操る力を持つ。才人がガンダールヴであることを知っている。ロマリアの密命を帯びてジョゼフに接触するなど、ロマリアでは相当の重要人物と思われる。また、ヴィンダールヴの担う存在。
- ティファニア
- アルビオンの空軍基地ロサイスから北東に50リーグほど離れた森にあるウエストウッド村に住むハーフエルフ。金色の髪に尖った耳を持ち、身体が細いにもかかわらず胸はかなりの巨乳。その大きさは才人曰く「胸革命(バストレヴォリューション)」とのこと。虚無の担い手の一人。
※北欧神話の登場人物や、それに纏わる物が多数名前の由来となっている。例えばガンダールヴはガンダルフ、トリステインはトリスタンとイゾルデ、シルフィードはシルフからと推測できる。
主な用語
- ハルケギニア
- 平賀才人が召喚された異世界。広大なハルケギニア大陸を中心とした世界で、トリステインを始め大小多くの国家が存在する。夜には赤と青の二つの月が浮かぶ。文化レベルは中世ヨーロッパのものに近い。魔法の研究が発達しており、魔法を使える者は貴族として敬われ、多くの人々は平民として暮らしている。貴族には横暴な者が多い為、不満を抱いている平民も少なくない。
- 地球とは使われている文字が違う為に言語も違う。しかし、ゲートを通った(アニメではルイズの魔法が作用した)才人はともかく、偶然迷い込んだ筈のシエスタの曽祖父や、オスマンを助けた兵士と何故言葉が通じたのかは不明。ちなみに月が2つあるのは、この方が異世界っぽいからという理由の模様。ハルケギニアの名の由来は古代生物のハルキゲニアからか?
- トリステイン王国
- ハルケギニア大陸の西方に位置する小国。ルイズ達が通うトリステイン魔法学院はこの国にある。
- トリステイン魔法学院
- ルイズたちの母校。長い歴史を誇る由緒正しい魔法学校で、トリステインの貴族だけでなく、他国からも生徒が集まっている。全寮制で、貴族の生徒達に仕える平民や使い魔も学院に居住している。「破壊の杖」など貴重な宝物も保管されている。
- メイジ
- 魔法を使える者を意味し、その多くは貴族である。魔法は火、水、風、土の4系統が存在しており、メイジは最低でもいずれか一つの系統の魔法が使える。メイジの力の強さは、各系統の属性を幾つ足せるかで示される。1つの系統しか使えない者は「ドット」(学院の生徒は殆どがこのレベル)、2つの系統の魔法を組み合わせることができる者は「ライン」、3つ足せる者は「トライアングル」(学院では教師やごく一部のエリートのみ)、4系統全ての魔法が使える者は「スクウェア」と呼ばれる(一流の使い手)。また、4系統の他に伝説の系統として「虚無」が伝えられている。
- なお、作者は「明治大学卒」であるが、古典英語の「magi」からであり、直接的な因果関係は無い。
- 虚無
- 伝説の中でしか存在しないと言われる第0の系統。この魔法は他のどの4系統の魔法とも異なり、爆発、幻影、記憶の消失など不可思議な効力を持つ。また、詠唱に掛かる時間が長く、途中で詠唱を止めても長さに応じてある程度は魔法が発動する…など、4系統の魔法とは異なる点が多い。
- ブリミルによると4系統の魔法は、この世の全ての物質を構成するとても小さな粒に影響を与える。そして虚無の魔法は、それよりさらに小さな粒に影響を与えるとされており、この虚無の魔法を完璧に使いこなせた者は、世の理さえ思うままにすると言われている。
- 虚無を扱うには彼の始祖ブリミルがトリステイン、ロマリア、ガリア、そしてアルビオンの4王国の王家にそれぞれ与えた4系統のルビー、そしてその王家の血が必要とされている。さらに4人の虚無の担い手にはそれぞれ伝説の使い魔が与えられる。加えて、4つの秘宝が全て集まり、「四つの四」が揃った時「始祖の虚無」が復活すると予言されている。
- 始祖ブリミル(ブリミル・ヴァルトリ)
- この世で最も偉大なメイジ。とても強大な力、虚無の魔法を扱い、強力な使い魔達を従えていた。彼はそのあまりに大きすぎる力を4つの王家に指輪と秘宝という形で分けたとされる。
- 虚無の使い魔
- かつて始祖ブリミルと共に闘い、其の名を伝説に残した4人の使い魔。其々の名は「ガンダールヴ」、「ヴィンダールヴ」、「ミョズニトニルン」。最後の一人の名は不明。
- ガンダールヴ
- あらゆる武器を自在に扱える使い魔。其の証のルーンは左手に刻まれる為、「神の左手」と呼ばれている。その本来の役割は敵を倒すことではなく、虚無という強大な力を発動させる為に長い詠唱を行う間、無防備になってしまう主を守ること。それ故に「神の盾」とも呼ばれる。平賀才人がその役割を担う。主はルイズ。
- ヴィンダールヴ
- あらゆる幻獣を操る使い魔。「神の右手」という異名から、ルーンの証は右手に刻まれていると思われる。その力を持って幻獣を操り、移動手段として用いていたらしい。「神の笛」とも呼ばれる。ジュリオ・チェザーレがその役割を担う最有力候補。主は不明。
- ミョズニトニルン
- あらゆる魔道具(マジック・アイテム)を扱える使い魔。額に証のルーンを刻んでおり、「神の頭脳」と呼ばれている。自身に戦闘能力はないが、様々な魔道具を扱い、主を勝利へと導く。「神の本」とも呼ばれる。シェフィールドがその役割を担う。主は恐らくガリア王国国王ジョゼフ。
- 不明
- 伝説の使い魔、最後の一体。語ることさえはばかれるとされ、能力はおろか名前すら分かっていない。デルフリンガーの言葉から、証のルーンは胸に刻まれるのではないかと推測される。主の最有力候補はティファニア。
- サント、メイル、リーグ
- ハルケギニアでの長さの単位。作中での解説は特に無いが、その用法からサントはセンチ、メイルはメートルの言い換えであると推測される。より長い単位としてキロメイルも使われている。またリーグは才人の世界の距離に換算すれば約1kmの距離単位との記述がある。実在する単位リーグとは無関係だと思われる。
- エキュー、スゥ、ドニエ
- ハルケギニアの通貨単位。先々王の肖像が彫られているエキュー金貨1枚が1エキュー、新金貨の場合は3枚で2エキューに相当する。中世フランスの通貨単位(ecu, sou, deniers)が基になっている。
既刊一覧
- ゼロの使い魔 (2004年6月、ISBN 4840111057)
- ゼロの使い魔2 風のアルビオン (2004年9月、ISBN 4840111448)
- ゼロの使い魔3 始祖の祈祷書 (2004年12月、ISBN 4840111960)
- ゼロの使い魔4 誓約の水精霊 (2005年3月、ISBN 4840112363)
- ゼロの使い魔5 トリスタニアの休日 (2005年7月、ISBN 4840112908)
- ゼロの使い魔6 贖罪の炎赤石 (2005年11月、ISBN 4840114498)
- ゼロの使い魔7 銀の降臨祭 (2006年2月、ISBN 484011501X)
- ゼロの使い魔8 望郷の小夜曲 (2006年6月、ISBN 4840115427)
アニメ
2006年7月よりテレビアニメが放送開始された。
スタッフ
- 監督:岩崎良明
- シリーズ構成・脚本:吉岡たかを
- キャラクター原案:兎塚エイジ
- キャラクターデザイン・総作画監督:藤井昌宏
- プロップデザイン:飯塚晴子
- 美術監督:廣瀬義憲
- 色彩設計:石川恭介
- 撮影監督:丸茂力也
- 編集:後藤正浩
- 音響監督:高橋剛
- 音響制作:グロービジョン
- 音楽:光宗信吉
- 音楽制作:ハピネット
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- プロデュース:GENCO
- 製作:「ゼロの使い魔」製作委員会(メディアファクトリー、松竹、GENCO)
主題歌
- オープニングテーマ:「First kiss」
- 作詞:ICHIKO、作曲/編曲:新井理生、歌:ICHIKO
- エンディングテーマ:「ホントノキモチ」
- 作詞:森由里子、作曲/編曲:新井理生、歌:ルイズ(釘宮理恵)
サブタイトル
- ゼロのルイズ
- 平民の使い魔
- 微熱の誘惑
- メイドの危機
- トリステインの姫君
- 盗賊の正体
- ルイズのアルバイト
- タバサの秘密
- ルイズの変心
- 姫君の依頼
- ルイズの結婚
放送局
この項目は最新・正確な番組情報を提供するものではありません。録画・録音・視聴・聴取などの際には放送局の公式Webサイトなどで確認してください。免責事項もあわせてご覧ください。※このテンプレートは過去の議論により既に廃止されており、現在は使用すべきではありません。詳細はWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組#番組警告テンプレートの廃止提案をご覧ください。 |
放送対象地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送曜日及び放送時間 |
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千葉県 | チバテレビ(幹事局) | 2006年7月2日~ | 日曜 24時30分~25時00分 |
京都府 | KBS京都 | 日曜 25時15分~25時45分 | |
神奈川県 | tvk | 日曜 26時10分~26時40分 | |
東京都 | TOKYO MX | 2006年7月4日~ | 火曜 25時30分~26時00分 |
兵庫県・大阪府 | サンテレビ | 2006年7月5日~ | 水曜 26時05分~26時35分 |
愛知県 | テレビ愛知 | 2006年7月6日~ | 木曜 25時58分~26時28分 |
埼玉県 | テレ玉 | 2006年7月7日~ | 金曜 25時30分~26時00分 |
CS放送 | キッズステーション | 金曜 24時00分~24時30分 |
漫画
「月刊コミックアライブ」(メディアファクトリー)で2006年8月号(創刊号)より連載。作画は望月奈々。
インターネットラジオ
2006年6月より、メディファクラジオにてゼロの使い魔 on the radio ~トリステイン魔法学院へようこそ~が配信されている。パーソナリティーはルイズ役の釘宮理恵と才人役の日野聡。毎週金曜日更新。