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「ルノー・ラグナ」の版間の差分

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[[ファイル:Alain Menu 1996 BTCC.jpg|サムネイル|[[アラン・メニュ]]ドライブのBTCCラグナ1996]]


・1997年。この年は、メニュと[[ジェイソン・プラト]]がドライバーを務め、メニュが12勝と圧倒的な強さをみせ、ついに悲願のドライバータイトルを獲得。また度目のチームタイトルも獲得した。
・1997年。この年は、メニュと[[ジェイソン・プラト]]がドライバーを務め、メニュが12勝と圧倒的な強さをみせ、ついに悲願のドライバータイトルを獲得。また2度目のチームタイトルも獲得した。


・1998年。この年もドライバーは、メニュとプラト。ボディカラーはグリーン。メニュが3勝、プラトも1勝するが、この年は、ボルボ、日産、ホンダの三つ巴となり、シリーズが激化。メニュ4位、プラトが5位と前年に比べるとルノーにとって納得のいかない結果だった。その一方で、インディペンデント(プライベーター)のタイトルを[[トミー・ラスタット]]が獲得している。
・1998年。この年もドライバーは、メニュとプラト。ボディカラーはグリーン。メニュが3勝、プラトも1勝するが、この年は、ボルボ、日産、ホンダの三つ巴となり、シリーズが激化。メニュ4位、プラトが5位と前年に比べるとルノーにとって納得のいかない結果だった。その一方で、インディペンデント(プライベーター)のタイトルを[[トミー・ラスタット]]が獲得している。

2019年12月10日 (火) 12:27時点における版

ラグナ (LAGUNA)は、ルノーが製造・販売していた自動車である。

歴代モデル

初代 (1993–2001年)

ラグナ
セダン
ネバダ
概要
製造国 フランスの旗 フランス
販売期間 1993–2001年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアワゴン
パワートレイン
エンジン ガソリン:
1.6/1.8/1.9/2.0L I4
3.0L V6
ディーゼル:
1.9/2.0L I4
車両寸法
全長 4,510mm (セダン)
4,630mm (ワゴン)
全幅 1,750mm
全高 1,440mm (セダン)
1,470mm (ワゴン)
車両重量 1,230kg
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それまでのロウワーミドル・ルノー(Dセグメント)の主要車種、21の後継車として、1993年末に登場。日本へは1994年9月から当時のインポーターであるフランス・モーターズによって輸入・販売された。

ヨーロッパの実用車らしく5ドアのハッチバックボディを採用。後にワゴンボディの「ネバダ」が追加されるが、それまでのR21、R18、R12とは違い、最後まで4ドアノッチバックは設定されなかった。1998年夏にエクステリア、エンジン、ATなど数多くの改良が実施され、通称フェイズ・ツー(Phase2 )と呼ばれるモデルへと進化した。

エクステリアはジウジアーロ率いるイタルデザインの直線基調スタイルだったR21に対し、曲線/曲面を多用した有機的なシェイプに、斬新でアグレッシブな意匠のフロントマスクを組み合わせた、パトリック・ル・ケモン率いる新生ルノースタイルの第一弾となった。インテリアもそれまでの直線的で独特のヒサシ付きインパネが消え、曲線的でモダンなものへと変更されている。ただしそれまで豊富だった物入れがほとんどなくなった。

エンジンは全て横置きとなり、ガソリンが1.8L、2.0L(F3R)の直4SOHCとV6 3.0L(Z7X)、 ディーゼルは2.2L 直4が初期のラインナップであった。1995年に当時提携話のあったボルボの「850」用 直5をベースとした1.9L DOHCが登場している。LPガス・ガソリン切り替え式バイフューエル車も用意されていた。

イギリスツーリングカー選手権「BTCC」に、それまでのR19に代わり参戦し、欧日のライバル達(アルファロメオ・155、UKホンダ・アコード(日本名アスコット・イノーバ)、BMW・3シリーズプジョー・405日産・プリメーラボルボ・S40フォード・モンデオアウディ・A4)と、毎戦激闘を展開し、1997年にはアラン・メニュがシリーズチャンピオンを獲得した。

サフランと同じくドイツの有名チューナー・ハルトゲの手によりV型6気筒の3.0Lエンジンをツインターボ化し280馬力とした「Biturbo」バージョンも存在した[1]

日本仕様

  • 日本では、当初2Lの「2.0 RXE」と「3.0 V6」(ともに右ハンドル)から輸入開始され、後に高級仕様「バカラ」の2.0L(左右選択可)、3.0L(左のみ)と廉価版「2.0 RT(右のみ)」に変更、更に次の年度は2.0L「バカラ」の左ハンドルのみ、と仕様が目まぐるしく変動した。この間「ネバダ」も極少量がサンプル輸入された。

エピソード

  • 1994年当時、ルノーがF1エンジンを供給していたウィリアムズF1に所属していたデイモン・ヒルがシーズンオフ、イギリスの高速道路でスピード違反を犯して免停処分を受けたのだが、その時に乗っていた車がF1レーサーが好んで乗るスポーツカーではなく、この、ルノーから供与されたラグナであった。またアイルトン・セナも晩年はラグナを足車とし、重宝していた。
  • 8代目マツダ・ファミリアにデザインがよく似ている。ラグナのデザイナー、パトリック・ル・ケモンは、ルノーに所属する以前はフォードに所属していた。

2代目 (2001-2007年)

ラグナ
セダン (前期型)
セダン (後期型)
ワゴン
概要
製造国 フランスの旗 フランス
販売期間 2001-2007年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアワゴン
パワートレイン
エンジン ガソリン:
1.6/1.8/2.0L I4
3.0L V6
ディーゼル:
1.9/2.0/2.2L I4
車両寸法
ホイールベース 2,750mm
全長 4,575mm (セダン)
4,695mm (ワゴン)
全幅 1,770mm
全高 1,430mm (セダン)
1,445mm (ワゴン)
車両重量 1,570kg
テンプレートを表示

ラグナは5ドアセダン/ワゴンとも2000年に初代の曲線調から一転、硬質かつ優美な印象のスタイルに生まれ変わった。室内は質感を大幅に向上させ、イグニッションキーを使わず、専用のカードでエンジンを始動させるシステムが採用された。衝突安全性能などが向上しユーロNCAP史上初めて5つ星評価を獲得し、以降ルノー=「高い安全性」というイメージの牽引役となった。

2005年3月マイナーチェンジ版であるフェイズ2が登場。ヘッドライト、フロントバンパー、ボンネットなどが新意匠となりフロントマスクの印象が大きく変わっている。ハッチバックモデルはテールランプも新意匠となった。また欧州におけるディーゼルエンジン人気の影響で、1.6Lと1.8Lのガソリンエンジンが消滅した。

日本仕様

2.0Lエンジンがワゴンのみ、3.0Lエンジンがセダンとワゴンの両方に用意されていた。トランスミッションは2.0Lエンジン搭載車は4段AT、3.0Lエンジン搭載車はアイシン・エィ・ダブリュ製の5段ATとなっている。いずれもハンドル位置は日本市場に対応した右側である。

日本市場における販売不振により後期型は導入されず、2006年に前期型在庫が全てなくなった時点で日本における販売を終了した。

3代目(2007年-2015年)

ラグナ
セダン
クーペ
ワゴン
概要
製造国 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
フランスの旗 フランス
マレーシアの旗 マレーシア
パキスタンの旗 パキスタン
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアワゴン
2ドアクーペ
パワートレイン
エンジン ガソリン:
1.6/2.2L I4
3.5L V6
ディーゼル:
1.5/2.0L I4
3.0L V6
変速機 6MT
6AT
車両寸法
ホイールベース 2,755mm
全長 4,695mm (セダン)
4,805mm (ワゴン)
全幅 1,810mm
全高 1,445mm
車両重量 1,355-1,647kg
系譜
後継 ルノー・タリスマン
テンプレートを表示

2007年5月16日に写真の一部を公開し、2006年中盤以降急激に販売が落ち込むルノーの改革策「ルノー・コミットメント2009」の第一弾として注目を集めた。

2007年6月5日に詳細を正式発表し、9月に開催されたフランクフルトモーターショーで一般公開され、フランスをはじめとするヨーロッパでは10月より発売を開始した。運転する楽しさ、品質、安全性の3つを重視したエレガントなスタイルを実現。品質とサービスの両面でDセグメントでトップ3にランクされることをめざしたルノーの戦略車として開発された。ボディタイプは従来型と同じく5ドアハッチバックとステーションワゴンで、プラットフォームは2代目日産・ティアナや3代目ルノーサムスン・SM5と共通のDプラットフォームを採用。但し、リヤサスペンションはマルチリンクではなくトーションビームである。

この3代目ラグナはフランス・オート・ノルマンディーにあるAubevoyeテクニカルセンターで、電磁波適合性測定装置を車両開発に使った最初のモデルである。エンジンは直4ガソリンとディーゼルが用意され、トランスミッションは6速のマニュアルまたはオートマチックが組み合わせられる。

2ドアクーペは2007年のフランクフルトモーターショーで公開されたコンセプトカー「フルーエンス・コンセプト」をベースとしており、2008年のカンヌ映画祭F1モナコグランプリに登場。エンジンは235hp(173kW)を発生する新開発のV6ターボ・ディーゼル日産・V9Xを初めて搭載するモデルとなった。

2009年12月にラグナの4ドアセダン版にあたるルノーサムスン・SM5が韓国で発表され、同年6月にそのルノー版であるラティテュードが登場する。

2010年のパリサロンで、マイナーチェンジ版であるフェイズ2が登場。ヘッドライトやフロントバンパーが新意匠となりフロントマスクの印象が大きく変わっている。またトリムが見直されExpression, Black Edition, Eco Business, Bose, GT 4Control, Initialeの6つが設定された。

2015年、タリスマンラティテュードとの統合後継車種に据え、廃止された。

モータースポーツ

・1993年より、イギリスツーリングカー選手権(BTCC)にそれまでの19に代わって参戦を開始した。ドライバーは、昨年まで19をドライブしていた、アラン・メニュティム・ハーベイ。この年は、ランキング的には、やや振るわなかったが、二人とも1勝ずつ挙げた。

・1994年は、アルファロメオ・155が非常に強いシーズンだったが、メニューが2勝し、シリーズ2位。ハーベイも1勝し、シリーズ9位となった。

・1995年も2台が参戦。ドライバーは、前年に引き続きメニュとトヨタから移籍してきた、ウィル・ホイ。ドライバータイトルには届かなかったが、メニューが、7勝で2位。ホイも4勝し、シリーズ4位に。またこの年初のチームタイトルを獲得した。

アラン・メニュのBTCC・ラグナ1998

・1996年。この年もメニュとホイがドライバーを務めた。マシンのボディカラーは(ブルー/イエロー。メニュが2位に、ホイは9位。

アラン・メニュドライブのBTCCラグナ1996

・1997年。この年は、メニュとジェイソン・プラトがドライバーを務め、メニュが12勝と圧倒的な強さをみせ、ついに悲願のドライバータイトルを獲得。また2度目のチームタイトルも獲得した。

・1998年。この年もドライバーは、メニュとプラト。ボディカラーはグリーン。メニュが3勝、プラトも1勝するが、この年は、ボルボ、日産、ホンダの三つ巴となり、シリーズが激化。メニュ4位、プラトが5位と前年に比べるとルノーにとって納得のいかない結果だった。その一方で、インディペンデント(プライベーター)のタイトルをトミー・ラスタットが獲得している。

・1999年。この年はこれまでルノーに長年在籍した、メニュが、フォードに移籍。この為プラトと、F1にも参戦していた、ジャン=クリストファー・ブイヨンのコンビとなった。メインスポンサーは、前年に引き続きネスカフェ。またインディペンデントでもラッセル・スペンスが参戦したが、シーズン途中でウィル・ホイに交代。ホイは2年振りにラグナをドライブした。この年は日産・プリメーラの強さが際立ちルノーは苦戦。この年の優勝は、プラトが、シルバー・ストーンであげた1勝のみとなった。またこの年限りでルノーは、BTCCから撤退した。

脚注

関連項目

外部リンク

ルノー ロードカータイムライン 1980年代-
タイプ 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
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コンパクト トゥインゴ トゥインゴII トゥインゴIII
5/7 シュペール5 クリオI クリオII クリオIII クリオIV クリオV
シンボルI シンボルII
モデュス
カングー カングーII カングーIII
14 9/11 19 メガーヌI メガーヌII メガーヌIII メガーヌIV
フルエンス メガーヌIVセダン
パルス
スカラI スカラII
ミドル 18 21 ラグナI ラグナII ラグナIII
20/30 25 サフラン ヴェルサティス ラティテュード/サフラン
アッパー タリスマン(中国向け)
タリスマン
ミニバン セニックI セニックII セニックIII セニックIV
エスパスI エスパスII エスパスIII エスパスIV エスパスV エスパスVI
クーペ フエゴ アヴァンタイム ラグナクーペ
オープン ウインド
SUV キャプチャー キャプチャーII
カジャー
オーストラル
コレオス コレオスII
アルカナ
ピックアップトラック アラスカン
貨物自動車 マスターI マスターII マスターIII
トラフィックI トラフィックII トラフィックIII
エクスプレス
アルピーヌ/ルノースポール A310 V6 A610 スパイダー A110(2017)