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2020年3月21日 (土) 04:22時点における版
1975年の阪急ブレーブス | |
---|---|
成績 | |
日本一 日本シリーズ:4勝0敗2分(対広島) パシフィック・リーグ優勝 プレイオフ:3勝1敗(対近鉄) レギュラーシーズン 年間成績:64勝59敗7分 勝率.520 前期優勝:38勝25敗2分 勝率.603 後期6位:26勝34敗5分 勝率.433[1] | |
本拠地 | |
都市 | 兵庫県西宮市 |
阪急西宮球場 | |
球団組織 | |
オーナー | 森薫 |
経営母体 | 阪急電鉄 |
監督 | 上田利治 |
« 1974 1976 » |
1975年の阪急ブレーブスでは、1975年の阪急ブレーブスにおける動向をまとめる。
この年の阪急ブレーブスは、上田利治監督の2年目のシーズンであり、3年ぶり6度目のリーグ優勝と初の日本シリーズ制覇を果たしたシーズンである。
概要
2年連続のV逸に泣いたチームは広島との間で主力クラスの交換トレードを行って白石静生を獲得し、また社会人No.1投手の山口高志が入団するなど投手陣を強化。打撃陣ではこの年から指名打者制度が導入されて長池徳士がDHに入り、またボビー・マルカーノやバーニー・ウイリアムスが加入し長池・加藤秀司も含めて打撃陣も層が厚くなるなど、投打ともに戦力強化に成功したチームは前期を優勝。このまま勝ち進んで後期も優勝かと思われたが大型連敗もあって最下位で後期を終了。プレーオフでは1973年まで阪急の指揮を執っていた西本幸雄監督率いる近鉄との対戦となったが(上田は西本の下でヘッドコーチを務めており、上田VS西本の師弟対決とも言われた)、第1戦は乱打戦の末7-11で近鉄に敗戦。第2戦以降チームは立ち直って3連勝し、史上最低勝率の.520でリーグ優勝を達成(それ以前は1973年の巨人が記録した.524)。日本シリーズは上田監督の古巣である広島との対戦となりシリーズ予想も阪急有利と広島有利に二分されたが、エースの山田久志やベテランの足立光宏など投手陣が山本浩二や衣笠祥雄などの赤ヘル打線を封じ、また打線も効率よく得点を重ねるなど広島を寄せ付けず引き分けを挟んで4連勝。球団創設以来初の日本一を達成し、地元・西宮球場で上田監督が胴上げされた。
チーム成績
レギュラーシーズン
1 | 中 | 福本豊 |
---|---|---|
2 | 左 | ウイリアムス |
3 | 一 | 高井保弘[注 1] |
4 | 指 | 長池徳二 |
5 | 三 | 森本潔 |
6 | 二 | マルカーノ |
7 | 捕 | 河村健一郎 |
8 | 右 | 大熊忠義 |
9 | 遊 | 大橋穣 |
投手 | 山田久志 |
|
|
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 阪急ブレーブス | 64 | 59 | 7 | .520 | 優勝 |
2位 | 近鉄バファローズ | 71 | 50 | 9 | .587 | -8.0 |
3位 | 太平洋クラブライオンズ | 58 | 62 | 10 | .483 | 4.5 |
4位 | ロッテオリオンズ | 59 | 65 | 6 | .476 | 5.5 |
5位 | 南海ホークス | 57 | 65 | 8 | .467 | 6.5 |
6位 | 日本ハムファイターズ | 55 | 63 | 12 | .466 | 6.5 |
*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定
プレーオフ
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月15日(水) | 第1戦 | 近鉄バファローズ | 11 - 7 | 阪急ブレーブス | 阪急西宮球場 |
10月16日(木) | 第2戦 | 近鉄バファローズ | 4 - 5 | 阪急ブレーブス | |
10月17日(金) | 移動日 | ||||
10月18日(土) | 第3戦 | 雨天中止 | 藤井寺球場 | ||
10月19日(日) | 阪急ブレーブス | 3 - 0 | 近鉄バファローズ | ||
10月20日(月) | 第4戦 | 阪急ブレーブス | 5 - 3 | 近鉄バファローズ | |
年間優勝:阪急ブレーブス |
---|
日本シリーズ
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
---|---|---|---|---|---|
10月25日(土) | 第1戦 | 広島東洋カープ | 3 - 3 | 阪急ブレーブス | 阪急西宮球場 |
10月26日(日) | 第2戦 | 広島東洋カープ | 1 - 5 | 阪急ブレーブス | |
10月27日(月) | 移動日 | ||||
10月28日(火) | 第3戦 | 阪急ブレーブス | 7 - 4 | 広島東洋カープ | 広島市民球場 |
10月29日(水) | 第4戦 | 雨天中止 | |||
10月30日(木) | 阪急ブレーブス | 4 - 4 | 広島東洋カープ | ||
10月31日(金) | 第5戦 | 阪急ブレーブス | 2 - 1 | 広島東洋カープ | |
11月1日(土) | 移動日 | ||||
11月2日(日) | 第6戦 | 広島東洋カープ | 3 - 7 | 阪急ブレーブス | 阪急西宮球場 |
優勝:阪急ブレーブス(初優勝) |
オールスターゲーム1975
詳細は「1975年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
ポジション | 名前 | 選出回数 |
---|---|---|
コーチ | 上田利治 | |
投手 | 山口高志 | 初 |
山田久志 | 4 | |
捕手 | 中沢伸二 | 2 |
一塁手 | 加藤秀司 | 4 |
内野手 | マルカーノ | 初 |
大橋穣 | 3 | |
外野手 | 福本豊 | 5 |
長池徳二 | 9 |
- 太字はファン投票で選ばれた選手。
できごと
選手・スタッフ
表彰選手
リーグ・リーダー | |||
---|---|---|---|
選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
加藤秀司 | 最優秀選手 | 初受賞 | |
打点王 | 97打点 | 初受賞 | |
山口高志 | 新人王 | ||
福本豊 | 盗塁王 | 63個 | 6年連続6度目 |
ベストナイン | ||
---|---|---|
選手名 | ポジション | 回数 |
加藤秀司 | 一塁手 | 2年ぶり2度目 |
マルカーノ | 二塁手 | 初受賞 |
大橋穣 | 遊撃手 | 4年連続4度目 |
長池徳二 | 指名打者 | (新設)[注 2] |
ダイヤモンドグラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
足立光宏 | 投手 | 2年連続3度目 |
加藤秀司 | 一塁手 | 初受賞 |
マルカーノ | 二塁手 | 初受賞 |
大橋穣 | 遊撃手 | 4年連続4度目 |
福本豊 | 外野手 | 4年連続4度目 |
ドラフト
詳細は「1975年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
---|---|---|---|---|
1位 | 住友一哉 | 投手 | 鳴門高 | 拒否・法政大学進学 |
2位 | 簑田浩二 | 内野手 | 三菱重工三原 | 入団 |
3位 | 木村基治 | 投手 | 宇部鴻城高 | 入団 |
4位 | 加藤安雄 | 内野手 | 熊谷組 | 入団 |
5位 | 森正敏 | 内野手 | 東海大学付属相模高 | 拒否・東海大学進学 |
6位 | 中司得三 | 外野手 | 近畿大学 | 拒否・日本生命入社 |
脚注
注釈
出典
- ^ “年度別成績 1975年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年9月28日閲覧。
- ^ 『読売新聞』1975年4月6日付朝刊、14版、14面
- ^ LEGEND OF Bs 2011 ~蘇る黄金の70's~オリックス・バファローズ公式HP
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 広島東洋カープ | 2位 | 中日ドラゴンズ | 優勝 | 阪急ブレーブス | 2位 | 近鉄バファローズ |
3位 | 阪神タイガース | 4位 | ヤクルトスワローズ | 3位 | 太平洋クラブライオンズ | 4位 | ロッテオリオンズ |
5位 | 大洋ホエールズ | 6位 | 読売ジャイアンツ | 5位 | 南海ホークス | 6位 | 日本ハムファイターズ |
:前期優勝・日本一 :日本シリーズ出場 :後期優勝(パ・リーグ) | |||||||