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「城山八幡宮」の版間の差分

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'''城山八幡宮'''(しろやまはちまんぐう)は、[[愛知県]][[名古屋市]][[千種区]]城山町に鎮座する[[神社]]。この場所は戦国時代の[[織田氏]]の[[末森城 (尾張国)|末森城]]の跡地に相当する。
'''城山八幡宮'''(しろやまはちまんぐう)は、[[愛知県]][[名古屋市]][[千種区]][[城山町 (名古屋市)|城山町]]に鎮座する[[神社]]。この場所は戦国時代の[[織田氏]]の[[末森城 (尾張国)|末森城]]の跡地に相当する。


== 由緒 ==
== 由緒 ==

2020年5月21日 (木) 23:56時点における版

城山八幡宮

拝殿地図
所在地 愛知県名古屋市千種区城山町2-88
位置 北緯35度10分3秒 東経136度57分35秒 / 北緯35.16750度 東経136.95972度 / 35.16750; 136.95972 (城山八幡宮)座標: 北緯35度10分3秒 東経136度57分35秒 / 北緯35.16750度 東経136.95972度 / 35.16750; 136.95972 (城山八幡宮)
主祭神 譽田別命、息長帯比賣命、帯中津日子命
例祭 10月15日
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城山八幡宮(しろやまはちまんぐう)は、愛知県名古屋市千種区城山町に鎮座する神社。この場所は戦国時代の織田氏末森城の跡地に相当する。

由緒

この地域一帯は、江戸時代以前は尾張国愛知郡末森村といわれていた。現在の城山八幡宮は複数の神社が明治時代に合祀されたもの。八幡宮は創立年台は不明だが、永禄年間(1558年から1570年)に楠という字(現在の千種区春里町)にあった八幡社の社殿を天野伊豆守重次が修造し、その地で継続して祭られてきた[1]。また近くの末森城址には織田信行1553年白山比咩神社を勧請して以来の白山社が祭られていた。明治41年(1908年)に楠の八幡社に白山神社を合祀した際に、末森村内の浅間社、山神社、一ノ御前社をあわせて合祀し、改めて創建となった[2]

明治45年(1912年)、末森城跡地が八幡社の所有地となり、昭和11年(1936年)に現在地に遷座した。昭和31年(1956年)に現在の城山八幡宮に改称した[3]

祭神

  • 譽田別命(ほんだわけのみこと、応神天皇
  • 息長帯比賣命(おきながたらしひめのみこと、神功皇后
  • 帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと、仲哀天皇
  • 合祀:木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)、大山祗神(おおやまつみのかみ)、菊理媛命(くくりひめのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)

境内末社として山神社(大山祇神)、神明社(天照大神)、津島社(建速須佐之男命)、豊玉稲荷社(稲荷大神)が祀られている。

連理木

連理木

城山八幡宮境内には「連理木(れんりぼく)」と呼ばれる御神木がある。これは幹周り3m53cm、根周り4m30cm、樹高15mの名古屋市内最大のアベマキブナ科の落葉高木)で、一度分かれた幹が再び連なって、さらに伸びていくという珍しい成長をした樹木である。このような連理木は、古来より吉兆とされ、夫婦円満、縁結びの御神木として信仰されている。

交通

  • 名古屋市営地下鉄東山線覚王山駅または本山駅下車[4]。徒歩5分。
  • 名古屋市内では珍しく警笛鳴らせの規制標識が残存する。当該場所は勾配のあるカーブであり見通しが悪い。上り下りともに、通行する車両は標識に従い、警音器を使用して合図する。

その他

  • 毎月第3日曜日には「鎮守の杜のマーケット」というフリーマーケットが境内で行なわれる。
  • 作家城山三郎のペンネームの由来は、この付近に転居したときそれに因んで付けたもの。
  • 「恋の三社めぐり」として、山田天満宮北区山田町)・高牟神社(千種区今池)とともに恋愛成就の巡礼スポットとなっている[5][6]。もともと2007年桜花学園高校のクラブ活動で企画され、2008年JR東海がウオーキングイベントとして取り上げたことで広く知られるようになった。なお、当初は名古屋晴明神社(千種区清明山)・城山八幡宮・高牟神社の三社だった[7][8][9][10]

ギャラリー

脚注

  1. ^ 名古屋区史シリーズ「千種区の歴史」 千種区婦人郷土史研究会著 愛知県郷土資料研究会発行 1981年 p120-121
  2. ^ 千種区史 千種区制施50周年記念事業実行委員会 1987年 p96
  3. ^ 愛知県神社名鑑 愛知県神社庁編 1992年 p99
  4. ^ 『歩楽八十八景』中日新聞社、229ページ
  5. ^ 恋の三社めぐり(名古屋観光情報 名古屋コンシェルジュ)”. (公財)名古屋観光コンベンションビューロー. 2016年3月18日閲覧。
  6. ^ 恋の三社めぐり”. 城山八幡宮. 2016年3月18日閲覧。
  7. ^ 樋岡徹也「恋の三社めぐり 3神社巡り恋成就 桜花学園高生徒が企画、26日にイベント」、毎日新聞2007年5月1日付朝刊、地方版/愛知、20頁
  8. ^ 猪飼なつみ「あいちの考古楽 高牟神社 名古屋市千種区 わき水に病治癒伝説」、中日新聞2008年12月13日付朝刊、市民版、19頁
  9. ^ 塩原賢「三社めぐりで恋ゲット? 高校生が企画、静かにブーム 名古屋・千種 」、朝日新聞2012年2月3日付夕刊(名古屋本社版)、7頁
  10. ^ 恋にまつわる3神社で恋愛成就祈願(オピ・探検隊)”. 中日新聞Web (2010年1月28日). 2016年3月18日閲覧。

外部リンク