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「コノトプ市電」の版間の差分

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'''コノトプ市電'''({{lang-uk|Конотопський трамвай}})は[[ウクライナ]]・[[スミ州]]の都市である'''{{仮リンク|コノトプ|uk|Конотоп}}'''市内で運行する[[路面電車]]。[[2020年]]現在はコノトプスカヤ路面電車管理会社(КП «Конотопское трамвайное управление»)が所有する{{r|Konotop_Tram_a}}{{r|Konotop_Tram_1}}{{r|Konotop_Tram_2}}{{r|Konotop_Tram_3}}。
'''コノトプ市電'''({{lang-uk|Конотопський трамвай}})は[[ウクライナ]]・[[スミ州]]の都市である'''{{仮リンク|コノトプ|uk|Конотоп}}'''市内で運行する[[路面電車]]。[[2020年]]現在はコノトプスカヤ路面電車管理会社(КП «Конотопське трамвайне управління»)が所有する{{r|Konotop_Tram_a}}{{r|Konotop_Tram_1}}{{r|Konotop_Tram_2}}{{r|Konotop_Tram_3}}。


== 歴史 ==
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== 車両 ==
== 車両 ==
[[2019年]]現在コノトプ市電に在籍する車両は22両である。そのうち以下の20両が営業用車両で、通常は10両が営業運転に使用されている。過去には各都市からの中古車両に加え、[[1986年]]まで終端に[[ループ線]]が設置されていなかった3号線には同年までキエフ電気輸送工場(Киевский завод электротранспорта)製の両運転台車両である'''[[MTV-82#キエフ電気輸送工場製車両|KTV-57]]'''が使用されていた{{r|Konotop_Tram_1}}{{r|Konotop_Tram_2}}。
[[2019年]]現在コノトプ市電に在籍する車両は22両である。そのうち以下の20両が営業用車両で、通常は10両が営業運転に使用されている。過去には各都市からの中古車両に加え、[[1986年]]まで終端に[[ループ線]]が設置されていなかった3号線には同年までキエフ電気輸送工場(Київський завод електротранспорту)製の両運転台車両である'''[[MTV-82#キエフ電気輸送工場製車両|KTV-57]]'''が使用されていた{{r|Konotop_Tram_1}}{{r|Konotop_Tram_2}}。


下記の車両に加えて、[[キエフ市電]]で使用されていた'''[[タトラT3|タトラT3SU]]'''のうち20両が[[2020年]]以降コノトプ市電へ無償で譲渡される事が発表されている<ref>{{cite web|url = https://traffic.od.ua/news/eltransua/1222399 |title = Конотоп может перейти на эксплуатацию исключительно чешских трамваев |publisher = Пассажирский Транспорт|date = 2020-1-4 |accessdate = 2020-5-23}}</ref>。
下記の車両に加えて、[[キエフ市電]]で使用されていた'''[[タトラT3|タトラT3SU]]'''のうち20両が[[2020年]]以降コノトプ市電へ無償で譲渡される事が発表されている<ref>{{cite web|url = https://traffic.od.ua/news/eltransua/1222399 |title = Конотоп может перейти на эксплуатацию исключительно чешских трамваев |publisher = Пассажирский Транспорт|date = 2020-1-4 |accessdate = 2020-5-23}}</ref>。

2020年6月18日 (木) 11:17時点における版

コノトプ市電
コノトプ駅前を走る路面電車(2011年撮影)
コノトプ駅前を走る路面電車(2011年撮影)
基本情報
ウクライナの旗ウクライナ
所在地 スミ州コノトプ
種類 路面電車[1][2]
路線網 3系統(2020年現在)[1][2]
開業 1949年12月21日[1][3][4]
運営者 コノトプスカヤ路面電車管理会社
(КП «Конотопське трамвайне управління»)[3][4]
路線諸元
営業キロ 22.49 km[2]
軌間 1,524 mm[5]
電化区間 全区間
路線図
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コノトプ市電ウクライナ語: Конотопський трамвай)はウクライナスミ州の都市であるコノトプ市内で運行する路面電車2020年現在はコノトプスカヤ路面電車管理会社(КП «Конотопське трамвайне управління»)が所有する[1][3][4][6]

歴史

現:ウクライナの都市・コノトプ路面電車を建設する計画は1910年代には既に存在していたが、第一次世界大戦の影響で実現せず、第二次世界大戦大祖国戦争)後に再度計画が持ち上がった際も現在のスミ州にあたる地域における他の交通計画が優先されていた。そのため、地元の労働者の訴えにより、当時のソビエト連邦(ソ連)が直接計画に携わる形で1949年4月24日から建設が始まり、ヨシフ・スターリンの誕生日に合わせた同年12月21日から営業運転を開始した。開業初期の車両はモスクワ市電キエフ市電の譲渡で賄われた[1][3][4]

当初は全長4 km、1系統のみの運行であったが、1955年に延伸が行われた後、1956年に第2の路線が運行を開始して以降は路線の拡張が続き、1975年には4つの系統が運行する路線網が築かれた。また1970年代から1980年代にかけて一部区間の複線化工事が行われた。車両についても1972年以降ウスチ=カタフスキー車両製造工場製のKTM-5の導入が続き、1980年代の終わりには40両以上が在籍していた。路線網については1987年には線路の総延長が27 kmに拡大した一方、4号線が2号線に吸収され、以降は3つの系統による運行が続いている[1][3][4]

ソ連崩壊後、経済的な混乱やモータリーゼーションの進展の中でもコノトプ市電は営業運転を続けていたが、2010年代に入ると部品の盗難や放火などの外的要因に加えて賃金の未払いなどの混乱が続き、2018年には労働者によるストライキによる運行停止という事態も起きた。ただしその後問題が解決された事で同年中に路面電車の運行が再開している。また、施設の更新費用を削減するため、2019年以降は各都市で使用されていた中古車両を譲受する形での車両の置き換えを実施している[1][3][4][6]

運行

2020年現在、コノトプ市電は以下の3系統が運行している。車両の位置情報はウェブサイト・「イージーウェイ(Easyway)」から閲覧可能である。運賃は3フリヴニャで、1ヵ月分の定期券も発行されている[2][1][3][4][6][7][8]

系統番号 起点 終点 営業キロ 運行時間 運行間隔 備考・参考
1 Деповская улица Загребелье 6.92km 5時45分-21時00分 20分
2 Улица Рябошапка Завод "Мотордеталь" 10.9km 5時45分-23時00分 20分
3 Деповская улица Поселок КВРЗ 4.67km 6時28分-23時00分 50分

車両

2019年現在コノトプ市電に在籍する車両は22両である。そのうち以下の20両が営業用車両で、通常は10両が営業運転に使用されている。過去には各都市からの中古車両に加え、1986年まで終端にループ線が設置されていなかった3号線には同年までキエフ電気輸送工場(Київський завод електротранспорту)製の両運転台車両であるKTV-57が使用されていた[3][4]

下記の車両に加えて、キエフ市電で使用されていたタトラT3SUのうち20両が2020年以降コノトプ市電へ無償で譲渡される事が発表されている[9]

形式 導入初年 両数
(2019年時点)
備考
KTM-5 1972 13両 開業55周年を迎えた2004年以降1両が静態保存されている
K-1 2007 1両
タトラT3A 2019 6両 リガ市電(ラトビアリガ)の車両

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h Konotop”. Urban Electric Transit. 2020年5月23日閲覧。
  2. ^ a b c d пропонує Вам повний перелік актуальних маршрутів Конотопа.”. Easyway. 2020年5月23日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 70-летний юбилей празднуют троллейбус Запорожья и трамвай Конотопа”. Пассажирский Транспорт (2019年12月23日). 2020年5月23日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h Игорь Лысый (2016年4月24日). “Доживет до Нового года легендарный конотопский трамвай”. Depo.ua. 2020年5月23日閲覧。
  5. ^ KONOTOP”. UrbanRail.Net. 2020年5月23日閲覧。
  6. ^ a b c В Конотопе уже 10 дней не ездят трамваи”. Центр транспортных стратегий (2018年6月16日). 2020年5月23日閲覧。
  7. ^ За рухом конотопського трамваю можна стежити в онлайні”. Konotop IT Cluster (2016年5月13日). 2020年5月23日閲覧。
  8. ^ Анастасія Залозна (2019年5月17日). “Стало відомо, коли проїзд у трамваї коштуватиме три гривні”. Конотоп.City. 2020年5月23日閲覧。
  9. ^ Конотоп может перейти на эксплуатацию исключительно чешских трамваев”. Пассажирский Транспорт (2020年1月4日). 2020年5月23日閲覧。