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'''タフリング'''({{Lang-en-short|tuff ring}}<ref name="terms">{{Cite book|和書 |
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|author = [[日本地質学会]]編 |
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== 概要 == |
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[[マグマ]]の通り道である[[火道]]が浅水域や[[地下水]]が潤沢な場所に開いた場合、そこではマグマに熱せられて水が激しく[[沸騰]]して圧力が高まり、[[マグマ水蒸気爆発]]という爆発的噴火が起きやすくなる。具体的にどのような場所で起きやすいかといえば、[[湖]]の中、[[海岸|沿岸]]域、[[沼]]、[[沼地]]などの[[水面]]、もしくは[[湿地]]などの[[地下水]]に富んだ場所になる。 |
[[マグマ]]の通り道である[[火道]]が浅水域や[[地下水]]が潤沢な場所に開いた場合、そこではマグマに熱せられて水が激しく[[沸騰]]して圧力が高まり、[[水蒸気爆発|マグマ水蒸気爆発]]という爆発的噴火が起きやすくなる。具体的にどのような場所で起きやすいかといえば、[[湖]]の中、[[海岸|沿岸]]域、[[沼]]、[[沼地]]などの[[水面]]、もしくは[[湿地]]などの[[地下水]]に富んだ場所になる。 |
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浅所でのほぼ円形の輪郭で周辺に顕著な[[堆積物]]の[[丘]]をもたないもので火口の直径に対して火口縁の高さがあまりないもののうち、火口底が[[地下水面]]より高くて乾いているときにタフリングということが多い<ref name="hayakawa">{{Cite web |
浅所でのほぼ円形の輪郭で周辺に顕著な[[堆積物]]の[[丘]]をもたないもので火口の直径に対して火口縁の高さがあまりないもののうち、火口底が[[地下水面]]より高くて乾いているときにタフリングということが多い<ref name="hayakawa">{{Cite web |
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File:Oahu from air2.jpg|オアフ島の[[ココヘッド]]タフコーン(右)と、[[ハナウマ湾]]タフリング(左)またはタフコーン。火山学者の[[早川由紀夫]]によるとハナウマ湾は中間的な高さのため、どちらで呼んでもよいとしている<ref>出典 |
File:Oahu from air2.jpg|オアフ島の[[ココヘッド]]タフコーン(右)と、[[ハナウマ湾]]タフリング(左)またはタフコーン。火山学者の[[早川由紀夫]]によるとハナウマ湾は中間的な高さのため、どちらで呼んでもよいとしている<ref>出典:[http://pringles.blog23.fc2.com/blog-entry-6.html 風景に書き込まれた歴史を読み解く] - 群馬大学 早川由紀夫、2016年10月閲覧</ref>。 |
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File:Bárcena tuff cone.jpg|[[:en:Volcán Bárcena|Volcán Bárcena]]のタフコーン<br />1952-53年の噴火で形成された。 |
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File:Fortrock.jpg|{{仮リンク|フォートロック|en|Fort Rock}}、[[アメリカ合衆国|USA]][[オレゴン州]][[レイク郡 (オレゴン州)|レイク郡]]にある[[浸食]]されたタフリング。かつて湖があったころに受けた波食によって高さが誇張されてはいる<ref>出典:[http://www.hayakawayukio.jp/kazan/field/0404.html フィールド火山学 タフリング] - 群馬大学 早川由紀夫、2016年10月閲覧</ref>。 |
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File:Tephra Crater Hverfjall - 2013.08 - panoramio (1).jpg|真横から見たタフリング<br />[[クヴェルフィヤットル]](アイスランド) |
File:Tephra Crater Hverfjall - 2013.08 - panoramio (1).jpg|真横から見たタフリング<br />[[クヴェルフィヤットル]](アイスランド) |
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2020年10月18日 (日) 15:07時点における版
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ee/Starr_070402-6230_Prosopis_pallida.jpg/250px-Starr_070402-6230_Prosopis_pallida.jpg)
タフリング(英: tuff ring[1])もしくはタフコーン(英: tuff cone[1]、凝灰岩丘[2])とは、火山の爆発的な噴火で生じた火口地形のことである[注釈 1]。
概要
マグマの通り道である火道が浅水域や地下水が潤沢な場所に開いた場合、そこではマグマに熱せられて水が激しく沸騰して圧力が高まり、マグマ水蒸気爆発という爆発的噴火が起きやすくなる。具体的にどのような場所で起きやすいかといえば、湖の中、沿岸域、沼、沼地などの水面、もしくは湿地などの地下水に富んだ場所になる。
浅所でのほぼ円形の輪郭で周辺に顕著な堆積物の丘をもたないもので火口の直径に対して火口縁の高さがあまりないもののうち、火口底が地下水面より高くて乾いているときにタフリングということが多い[3]。タフコーンはただ単にタフリングの高くなったものにすぎない[4]。火口底が地下水面より低く水が溜まっている場合はマールという[3]。
-
Volcán Bárcenaのタフコーン
1952-53年の噴火で形成された。 -
真横から見たタフリング
クヴェルフィヤットル(アイスランド)
脚注
注釈
出典
- ^ a b 日本地質学会編『地質学用語集 - 和英・英和』共立出版、2004年、133頁。ISBN 4-320-04643-9。
- ^ 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、382頁。ISBN 4-8181-8401-2 。[リンク切れ]
- ^ a b 早川由紀夫 (2004年1月). “フィールド火山学4 - サージがつくるマールとタフリング - 4.3マール”. 2012年3月8日閲覧。
- ^ Lyn Topinka (2006年8月28日). “CVO Website - Maars and Tuff Cones” (英語). USGS. 2012年3月7日閲覧。
- ^ 出典:風景に書き込まれた歴史を読み解く - 群馬大学 早川由紀夫、2016年10月閲覧
- ^ 出典:フィールド火山学 タフリング - 群馬大学 早川由紀夫、2016年10月閲覧
関連項目
外部リンク
- フィールド火山学 タフリング - 群馬大学 早川由紀夫