コンテンツにスキップ

「赤塚不二夫」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
28行目: 28行目:
*[[ひみつのアッコちゃん]]
*[[ひみつのアッコちゃん]]
*[[レッツラゴン]]
*[[レッツラゴン]]
*ワルワルワールド
*[[ワルワルワールド]]
*ギャグ・ゲリラ
*[[ギャグ・ゲリラ]]
*へんな子ちゃん
*[[へんな子ちゃん]]


== 代表されるギャグのセリフ ==
== 代表されるギャグのセリフ ==

2006年10月2日 (月) 11:01時点における版

赤塚 不二夫あかつか ふじお、男性、1935年9月14日 - )は、『天才バカボン』『おそ松くん』などを代表作にもつ日本を代表する漫画家。本名は赤塚 藤雄(あかつか ふじお)。新潟県出身(出生地は満州だが、終戦後に幼少期を新潟県で過ごした為、正式には新潟県になっている)。1975年頃、実験的に山田一郎というペンネームを使っていたこともあるが、数ヶ月で元に戻した。

他の追随を許さない卓越したギャグ漫画センスの持ち主であり、バカボンのパパ、イヤミ、ニャロメ、ケムンパス、ベシ、ウナギイヌなどのマンガ史に名を残す個性的なキャラクターを生み出した巨匠である。

人物

1935年に満州熱河省において出生。バカボンのパパのモデルとも言われる父親は、憲兵であった。終戦後、新潟県奈良県などで暮らした後、19歳の時に東京へ。化学工場に勤務する傍ら漫画を執筆し、その漫画が石ノ森章太郎の目に留まる。石ノ森のすぐ後に、赤塚も藤子不二雄らのいたトキワ荘へ。当時の赤塚は石森の漫画のアシスタントの傍ら、少女漫画を描いていたが鳴かず飛ばずの日々が続いていた。そんな中、穴埋めのために描いたギャグ漫画『ナマちゃん』がヒットしそのまま連載扱いになり、それ以降はギャグ専門として展開して行く事になる。中でも、初期代表作「おそ松くん」の特にイヤミの「シェー」のポーズは当時の日本で知らない人はいないほどの爆発的な人気を巻き起こし(ジョン・レノン皇太子徳仁親王、さらにはゴジラまでが「シェー」をした。もっともレノン自身は「おそ松くん」の詳細は知らず、来日時に会った記者の薦めで「シェー」のポーズの写真を撮らせたに過ぎない)、赤塚を日本を代表する漫画家にした。

第10回(昭和39年度)小学館漫画賞受賞(『おそ松くん』)。

当時は、漫画家としては異例のテレビの司会に抜擢。「マンガ海賊クイズ」では、黒柳徹子と共に司会を担当した。これを機に、赤塚の交流は、芸能界にも広がる。一例をあげても立川談志荒木経惟由利徹唐十郎など当時から一線で活躍していた人物たちであった。

1970年代には、山下洋輔長谷邦夫を介してタモリと出会う。卓越した笑いのセンスを持つ赤塚は、たちまちタモリの芸を認め、大分県日田ボーリング場の支配人であったタモリを上京させ芸能界入りに貢献した。1979年には、愛猫の菊千代と出会う。菊千代は、死んだフリやバンザイのできる猫という芸達者な猫で、CMに出演、一躍人気者に。赤塚自身も「花の菊千代」といった漫画を描いた。1997年に菊千代は他界、赤塚自身のみならず、周辺のファンも悲しませた。

ハタ坊のコミカルな動きはバスター・キートンを範としていること、自分でパロディ映画を作ったことがあることなどから、かなりの映画通であることが確認されている。自宅のライブラリーには(当時としては高価で珍しい)大画面モニターと、数万本の映画のビデオがあるという。

代表作は単にアニメ化されるのみならず、何度もリメイクされているものも少なくない。また、自身の生み出したキャラによる絵本学習漫画なども多い。視覚障害者向けに触図点字でギャグ漫画を書くという画期的な試みも行い、2000年8月16日の毎日新聞に紹介されたこともある。2000年8月21日に点字の漫画本が発売されると、点字本としては空前のベストセラーになった。

2002年4月に脳内出血を起こし倒れて以来、創作活動を休止している。2006年現在は病院にて療養中。なお、「なぎら健壱FC会報」によると2004年から意識不明のまま植物状態にあるという。

2006年7月12日には妻の眞知子を亡くす不幸に見舞われた。

主要作品

代表されるギャグのセリフ

  • 『シェー!』(おそ松くん、イヤミ)
  • 『これでいいのだ!』(天才バカボン、バカボンのパパ)
  • 『…でやんす』(もーれつア太郎、ケムンパス)
  • 『…べし』(もーれつア太郎、ベシガエル)
  • 『おでかけですか?レレレのレ!』(天才バカボン、レレレのおじさん)
  • 『タイホする!』(天才バカボン、おまわりさん)

元アシスタント

関連項目

作品・キャラクター

人物

その他

参考文献

  • 長谷邦夫 『ギャグにとり憑かれた男―赤塚不二夫とのマンガ格闘記』 ISBN 4938913151
  • 武居俊樹 『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』 ISBN 4163670807

外部リンク