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*[http://www.morbidangel.com/ Morbid Angel Official Site]
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*[http://angemorbide.free.fr/ Angemorbide : MORBID ANGEL's unofficial website]
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2021年3月9日 (火) 09:07時点における版

モービッド・エンジェル
Morbid Angel
ドイツ・ザールブリュッケン公演 (2011年12月)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フロリダ州 タンパ
ジャンル デスメタル[1][2]
ヘヴィメタル[2]
インダストリアル[1]
活動期間 1983年 - 現在
レーベル イヤーエイク・レコード
ワーナー/Giant Records
シーズン・オブ・ミスト
Silver Lining Music
(日本)
トイズファクトリー
ビクターエンタテインメント
公式サイト www.morbidangel.com
メンバー トレイ・アザトース (ギター
スティーヴ・タッカー (ボーカル、ベース)
スコット・フラー (ドラムス)
ダン・ヴァディム・ヴォン (ギター)
旧メンバー デヴィッド・ヴィンセント (ボーカルベース
ダラス・ウォード (ボーカル、ベース)
テリー・サミュエルズ (ボーカル)
ケニー・バンバー (ボーカル)
マイケル・マンソン (ボーカル)
ジャレッド・アンダーソン (ボーカル、ベース)
リチャード・ブルーネル (ギター)
エリック・ルータン (ギター)
ジョン・オルテガ (ベース)
スターリング・フォン・スキャボロウ (ベース)
マイク・ブラウニング (ドラムス、ボーカル)
ウェイン・ハートセル (ドラムス)
ピート・サンドヴァル (ドラムス)
ティム・イェング(ドラムス)
デストラクター (ギター)

モービッド・エンジェル (Morbid Angel) は、アメリカ合衆国出身のデスメタルバンド

フロリダ産デスメタルの一つで、同郷の「デス」「オビチュアリー」「ディーサイド」らと共に当分野の草創期から活動。1990年代初頭以降からのデスメタルシーンに、大きな影響を与えた。

概要

トレイ自身は「モービッド・エンジェルはライブバンドである」と公言しており、数多くのライブをこなしている。しかしながら、メンバーに関しては1990年代に入ってからもトレイとピート以外のラインナップは安定せず、しばしばメンバー交代が行われてきた。

日本ではライナーノーツでは、「デスメタルの魔王」とも表現されている。

イギリスの音楽雑誌『Terrorizor』における「デスメタルアルバムベスト40」では彼等のアルバム2枚がランクインし、その内「Alters of Madness」は1位に輝いた。また同じく音楽雑誌である『Decibel』においては、トレイが「デスメタルのギタリスト」で1位にランクインしている。

彼らがレコーディングに使用したフロリダ州タンパのモリサウンドとそこを拠点に活躍していたプロデューサーのスコット・バーンスが作り出すサウンドは世界中のデスメタルバンドの憧れになり、世界中から次々とデスメタルバンドがレコーディングに訪れるようになった。

略歴

創設者トレイ・アザトース(G) 2009年
  • 1983年 トレイ・アザトース(ギター)をリーダーとし、マイク・ブラウニング(ドラム)、ダラス・ウォード(ベース)の三人で結成される。メンバーを入れ替えながら活動を続ける。ヴォーカルが不在の場合にはマイクがヴォーカルを兼任することもあった。
  • 1985年 リチャード・ブルーネル(ギター)が加入。
  • 1986年 デヴィッド・ヴィンセントのプロデュースにより『Abominations of Desolation』を録音し、デヴィッドがオーナーのレコード会社よりリリースする予定であったが、完成度に満足していなかったことに加え、録音後にメンバーが交代したため、結局1991年までリリースせずお蔵入りとなる(ただしそのうちの数曲はリメイクされ、後のアルバムに収録されることとなる)。その後、デヴィッドがバンドに加入する。
  • 1988年 7月4日にロサンゼルスのバンドテロライザーピート・サンドヴァルが加入する。以降、トレイとピートのみが固定メンバーとなる。
  • 1989年 1stアルバム『Altars of Madness』(邦題:狂える聖壇)をリリース。
  • 1991年7月 「病める者は幸いなるかな」を意味するタイトルを冠した2ndアルバム『Blessed are the Sick』(邦題:病魔を崇めよ)をリリース。
  • 同年9月 1986年に録音していたアルバム『Abominations of Desolation』をリリース。メンバー曰く「音質の悪い海賊盤(Scream Forth Blasphemies)が出回っていたのを見かねて公式にリリースをした」とのことで、メンバーは公式の1stアルバムではないと否定している。
  • 1993年 3rdアルバム『Covenant』をリリース。
  • 1995年 セカンドギタリストとしてRipping Corpseで活動していたエリック・ルータンを加え、4人編成で4thアルバム『Domination』をリリース。
  • 1996年 ライブアルバム『Entangled in Chaos』をリリース。デヴィッドが脱退。
  • 1997年 後任としてスティーヴ・タッカー(ヴォーカル、ベース)が加入。
  • 1998年 5thアルバム『Formulas Fatal to the Flesh』をリリース。セカンドギタリストは一時的に再加入したリチャード・ブルーネル。
  • 2000年 6thアルバム『Gateways to Annihilation』をリリース。セカンドギタリストはエリック・ルータン。
  • 2001年 日本のラウドロックフェスティバルBEAST FEAST 2001に出演。スティーブ・タッカーが脱退し、ジャレッド・アンダーソンが加入。
  • 2002年 ジャレッドとエリックがHate Eternalでの活動に専念するために脱退。
  • 2003年 スティーブ・タッカーを呼び戻し、そのまま3人編成で7thアルバム『Heretic』をリリース。ライブではトニー・ノーマンがヘルプとして参加。長らくセカンドギタリストが不在となる。
  • 2004年 スティーヴが再び脱退。デヴィッド・ヴィンセントが8年ぶりにバンドに復帰する。
  • 2008年 デストラクター(元ザイクロンミルスコグ)がツアー時のセカンドギタリストとしてメンバーに加入[3]
  • 2010年 ピート・サンドヴァルが長年わずらっていた腰の手術を受けるためバンドから一時離脱。セッションメンバーとしてティム・イェング(元ヘイト・エターナル)を加え、新作のレコーディングを行う[3]。また、これ以降、ティムがツアーにおいてもセッションドラマーを務める[3]
  • 2011年 8thアルバム『Illud Divinum Insanus』をリリース。10年ぶりの来日も果たす。
  • 2012年 11月初旬から年末にかけて、クリーターらとともに欧州ツアーを行う。
  • 2013年 デヴィッド・ヴィンセントへのインタビューで、ピート・サンドヴァルが脱退したことが判明する[4]
  • 2015年6月19日、トレイ・アザトース以外全員脱退したことを発表[5]。デヴィッドは反論したが、トレイとの話し合いの結果、今後活動を共にしないことで合意する[5]。また、トレイはバンドの公式Facebookにて、2004年に脱退したスティーヴ・タッカーが復帰し、共に新作の制作を進めていることも発表している[5]
  • 2017年1月10日、スコット・フラー (ドラムス)とダン・ヴァディム・ヴォン (ギター)の加入が発表された[6]。12月、9thアルバム『Kingdoms Disdained』をリリース[7]

メンバー

現ラインナップ

旧メンバー

  • ダラス・ウォード (Dallas Ward) - ボーカル、ベース (1983-1985)
  • テリー・サミュエルズ (Terri Samuels) - ボーカル (1984)
  • ケニー・バンバー (Kenny Bamber) - ボーカル (1985)
  • マイケル・マンソン (Michael Manson) - ボーカル (1986)
  • ジャレッド・アンダーソン (Jared Anderson) - ボーカル、ベース (2001-2002)
    1976年1月生、2006年10月14日
    エリック・ルータンと共にヘイト・エターナルでも活動をしていた。元INTERNECINE。
  • リチャード・ブルーネル (Richard Brunelle) - ギター (1985-1992)
    PATHS OF POSSESSIONでも活動していたが、既に脱退している。
  • エリック・ルータン (Erik Rutan) - ギター (1993-1996, 1999-2002)
    モービッド・エンジェル加入以前はRIPPING CORPSEで活動。現在はALAS、ヘイト・エターナルでの活動のほか、フロリダに自分のスタジオMana Recording Studiosを持ち、インターナル・サファリングカンニバル・コープスゴートホアなどのアルバムのプロデュースを行っている。モービッド・エンジェルの2006年のヨーロッパ・ツアーでは2ndギタリストとして、ライブ・サポートを務めた。
  • ジョン・オルテガ (John Ortega) - ベース (1985-1986)
  • スターリング・フォン・スキャボロウ (Sterling "Von" Scarborough) - ベース (1986)
    INCUBUS、USURPERでベース兼ヴォーカルとして活動していたが、どちらも既に解散している。
  • デヴィッド・ヴィンセント (David Vincent) - ヴォーカル、ベース (1986-1996, 2004-2015 )
    1965年4月22日生まれ。4thアルバム『Domination』収録後に脱退し、インダストリアル・メタルバンド「ジェニトーチャーズ」にてEvil Dの名義でベーシストとして活動していたが、2004年に再びモービッド・エンジェルに再加入した。テロライザーの1stアルバム『World Downfall』でもベースを担当していた。
  • マイク・ブラウニング (Mike Browning) - ドラムス、ボーカル (1983-1986)
    モービッド・エンジェル脱退後、ノクターナスを結成しイヤーエイク・レコードより2枚のアルバムをリリースしたが後に脱退している。現在はインディーズにてノクターナスのメンバーとともにデスメタルバンドAFTER DEATHを結成、ヴォーカル兼ドラムとして活動中。
  • ウェイン・ハートセル (Wayne Hartsell) - ドラムス (1986-1988)
  • ピート・サンドヴァル (Pete Sandoval) - ドラムス (1988-2013)
    1965年5月21日生まれ。南米エルサルバドルサンタアナ出身。テロライザーを経てモービッド・エンジェルに加入。ドラムは18歳の時に初めて触れ、ツーバスはモービッド・エンジェルに加入してから練習したという(テロライザー時代はワンバスでブラストを叩いていた)。粒揃い、正確さ、スピードなどで圧倒的なテクニックを持ち、デスメタル界を代表するドラマーである。その凄まじいドラムテクニックから、『The Commando』や『Pete the Feet』などの異名を付けられている(最も多い記述はPete“Commando”Sandoval)。その一方で、モービッド・エンジェルでは叙情的なインストも数曲書いている。
    6th Album「Gateways to Annihilation」以降、作曲者がDTMで書いたドラムパートを忠実に演奏している。特にその切っ掛けとなった6thアルバムではシンバルの細かなタイミングに至るまで作曲者の意向を尊重した演奏を行ったとされる。来日時のインタビューで「ドラムマシーンだって超えたいよ」と発言している。2010年、腰の手術のため一時離脱。その後、脱退した[4]
  • デストラクター (Thor Anders "Destructhor" Myhren) - ギター (2008-2015)
    2008年より参加し、後に正式メンバーになる。元ザイクロンミルクスコグのギタリスト。ブラックメタルバンドである1349ではライブサポートでギターを務めていた。
  • ティム・イェング (Tim Yeung) - ドラムス(2010-2015)
    ピートの代理としてセッションメンバーとして参加し、彼の脱退後は正式メンバーとなる。元ヘイト・エターナルのメンバーとしても知られる他、Decrepit Birth、ディヴァイン・ヘレシーペスティレンスなどで活動歴がある。

セッションメンバー

  • トニー・ノーマン Tony Norman - ギター (2002-2006)
    ライブでのヘルプギタリスト。元MONSTROSITY。現在はBELLIGERENT、LOVER OF SIN在籍。再結成したテロライザーにも参加した。

アルバム

1989年から2003年までは、イヤーエイク・レコードに所属していた。北米などでは、ジャイアント・レコードからリリースされたこともある。その後、シーズン・オブ・ミストに移籍した。日本盤は初期はトイズファクトリー、それ以降はビクターエンタテインメントより発売されている。

また彼等のアルバムの売り上げは非常に高く、2003年の時点でカンニバル・コープスディーサイドに次いでアメリカだけでも(CD,DVDを含め)総合445,147枚を売り上げている。

アルバム単体で言えば、『Covenant』がデスメタルアルバムとしては最も売れている(2003年の時点で127,154枚)。

  • 1989年 アルター・オブ・マッドネス - Alters of Madness
  • 1991年 ブレセッド・アー・ザ・シック - Blessed are the Sick
  • 1993年 カヴァナント - Covenant
  • 1995年 ドミネーション - Domination
  • 1996年 エンタングルド・イン・ケイオス - Entangled in Chaos(ライブアルバム)
  • 1998年 フォーミュラス・フェイタル・トゥ・ザ・フレッシュ - Formulas Fatal to the Flesh
  • 2000年 ゲートウェイズ・トゥ・アンニヒレーション - Gateways to Annihilation
  • 2003年 ヘレティック - Heretic
  • 2011年 狂える神々 - Illud Divinum Insanus
  • 2013年 ジュヴェニラ - Juvenilia(ライヴアルバム)
  • 2017年 キングダム・ディスダインェド - Kingdoms Disdained


意図的に、アルバム名の最初の文字がリリース毎に、「A」からはじまり順に「Z」へ向かっている。なお、1991年リリースの『Abominations of Desolation』は『Blessed are the Sick』リリース後に発売された、ピート加入前のデモ音源のリマスターである。本人たちは正式なアルバムとして認めていない。

脚注

  1. ^ a b Morbid Angel reviews, music, news - sputnikmusic・2015年6月26日閲覧。
  2. ^ a b Morbid Angel|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年6月26日閲覧。
  3. ^ a b c http://www.morbidangel.com/bandmembers.html 2013年11月21日閲覧。
  4. ^ a b MORBID ANGEL's DAVID VINCENT Says Former Drummer PETE SANDOVAL Has 'Found Jesus'(2013年12月5日) BLABBERMOUTH.NET 2013年12月27日閲覧。
  5. ^ a b c モービッド・エンジェルからメンバー3人が脱退 - amass・2015年6月21日閲覧。
  6. ^ https://ja-jp.facebook.com/officialmorbidangelpage/posts/10154887562642748 2017年1月14日閲覧。
  7. ^ MORBID ANGEL、Steve Tucker(Vo/Ba)復帰作となる6年ぶりのニュー・アルバム『Kingdoms Disdained』より新曲「For No Master」の音源公開!”. 激ロック (2017年11月30日). 2018年4月11日閲覧。
  8. ^ Feb. 21/98 IRC Chat with Trey Azagthoth” (英語). The Official Morbid Angel Web Site. 2019年9月27日閲覧。
  9. ^ Trey Azagthoth of Morbid Angel” (英語). ディーン. 2019年9月27日閲覧。
  10. ^ Dear Guitar Hero: Trey Azagthoth” (英語). Guitar World (2010年10月4日). 2019年9月27日閲覧。
  11. ^ MORBID ANGEL Guitarist Enters The 'Chambers Of Dis'” (英語). Blabbermouth.net (2004年2月28日). 2019年9月27日閲覧。

外部リンク