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#: 歌詞に出てくる「[[ディンギー]]」(1人乗りのヨット)について、聖子は何であるか知らず、松本に確認したのは1年後のことだった。歌詞は「風を切るディンギーでさらってもいいのよ」と続いているが、松本は後年「よく考えたら、一人乗りのヨットだったら、さらっても一緒に乗れないんだよなあ」「でも、詞なんだから。そういう細かいことを考えていたら、書けなくなってしまう」と語っている{{Sfn|中川|pp=136-137}}。
#: 歌詞に出てくる「[[ディンギー]]」(1人乗りのヨット)について、聖子は何であるか知らず、松本に確認したのは1年後のことだった。歌詞は「風を切るディンギーでさらってもいいのよ」と続いているが、松本は後年「よく考えたら、一人乗りのヨットだったら、さらっても一緒に乗れないんだよなあ」「でも、詞なんだから。そういう細かいことを考えていたら、書けなくなってしまう」と語っている{{Sfn|中川|pp=136-137}}。
#: それまでのアイドル歌謡と比べてスローテンポだったので、聖子は最初にデモテープを聞いた時、アルバム収録曲だと勘違いしていた。さらにレコーディングは『[[野菊の墓 (映画)|野菊の墓]]』撮影と重なったため難航し、スタッフ間で「カラオケ版で発売する」という冗談が半ば本気で語られていたという{{Sfn|中川|pp=134-135}}。
#: それまでのアイドル歌謡と比べてスローテンポだったので、聖子は最初にデモテープを聞いた時、アルバム収録曲だと勘違いしていた。さらにレコーディングは『[[野菊の墓 (映画)|野菊の墓]]』撮影と重なったため難航し、スタッフ間で「カラオケ版で発売する」という冗談が半ば本気で語られていたという{{Sfn|中川|pp=134-135}}。
#: 本曲の編曲はなかなかプロデューサーが納得する出来にならず、苦労した経緯がある。そのためか、ベースラインが印象的なデモバージョンと思しきアレンジも出回っており、動画サイトなどで散見される。
#: [[TBS]]系『[[ザ・ベストテン]]』の番組史上初となる初登場での1位を獲得した。そのお祝い企画として大阪・[[エキスポランド]]から中継出演し、トリで本曲を歌唱した直後、追っかけマンの[[青木和雄]]アナウンサーと共にアトラクション「[[エキスポランド#主なアトラクション|スペースザラマンダー]]」に乗車した。
#: [[TBS]]系『[[ザ・ベストテン]]』の番組史上初となる初登場での1位を獲得した。そのお祝い企画として大阪・[[エキスポランド]]から中継出演し、トリで本曲を歌唱した直後、追っかけマンの[[青木和雄]]アナウンサーと共にアトラクション「[[エキスポランド#主なアトラクション|スペースザラマンダー]]」に乗車した。
#: ベースラインが印象的なデモバージョンと思しきアレンジも出回っており、動画サイトなどで散見される。
# '''花一色〜野菊のささやき〜'''(4:19)(作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:[[瀬尾一三]])
# '''花一色〜野菊のささやき〜'''(4:19)(作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:[[瀬尾一三]])
#: [[東映]]映画『[[野菊の墓 (映画)|野菊の墓]]』[[主題歌]]。同作で聖子は映画デビューを果たしている。
#: [[東映]]映画『[[野菊の墓 (映画)|野菊の墓]]』[[主題歌]]。同作で聖子は映画デビューを果たしている。

2021年5月7日 (金) 21:32時点における版

「白いパラソル」
松田聖子シングル
初出アルバム『風立ちぬ
B面 花一色〜野菊のささやき〜
リリース
ジャンル アイドル歌謡曲
レーベル CBS・ソニー
(8cmCD含む)
ソニー・ミュージックレコーズ
(12cmCDのみ)
作詞・作曲 松本隆財津和夫
チャート最高順位
松田聖子 シングル 年表
夏の扉
(1981年)
白いパラソル
(1981年)
風立ちぬ
(1981年)
収録アルバム風立ちぬ
黄昏はオレンジ・ライム
(7)
白いパラソル
(8)
雨のリゾート
(9)
テンプレートを表示

白いパラソル」(しろいパラソル)は、1981年7月にリリースされた松田聖子の6枚目のシングルである。

解説

  • 品番:07SH 1026(レコード)
  • 2004年には紙ジャケット仕様の完全生産限定盤12cmCDとして再びリリースされている。

収録曲

  1. 白いパラソル(3:29)
    (作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗
    作詞として前5作を担当した三浦徳子に代わり、松本隆を迎えた。なお、松本はアルバム『シルエット』収録の「白い貝のブローチ」に詞を提供していた。
    歌詞に出てくる「ディンギー」(1人乗りのヨット)について、聖子は何であるか知らず、松本に確認したのは1年後のことだった。歌詞は「風を切るディンギーでさらってもいいのよ」と続いているが、松本は後年「よく考えたら、一人乗りのヨットだったら、さらっても一緒に乗れないんだよなあ」「でも、詞なんだから。そういう細かいことを考えていたら、書けなくなってしまう」と語っている[2]
    それまでのアイドル歌謡と比べてスローテンポだったので、聖子は最初にデモテープを聞いた時、アルバム収録曲だと勘違いしていた。さらにレコーディングは『野菊の墓』撮影と重なったため難航し、スタッフ間で「カラオケ版で発売する」という冗談が半ば本気で語られていたという[3]
    本曲の編曲はなかなかプロデューサーが納得する出来にならず、苦労した経緯がある。そのためか、ベースラインが印象的なデモバージョンと思しきアレンジも出回っており、動画サイトなどで散見される。
    TBS系『ザ・ベストテン』の番組史上初となる初登場での1位を獲得した。そのお祝い企画として大阪・エキスポランドから中継出演し、トリで本曲を歌唱した直後、追っかけマンの青木和雄アナウンサーと共にアトラクション「スペースザラマンダー」に乗車した。
  2. 花一色〜野菊のささやき〜(4:19)(作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:瀬尾一三
    東映映画『野菊の墓主題歌。同作で聖子は映画デビューを果たしている。

関連作品

カバー

関連項目

  • 風街図鑑 - 松本隆作詞家活動30周年記念CD-BOX、「白いパラソル」収録。

出典

  1. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
  2. ^ 中川, pp. 136–137.
  3. ^ 中川, pp. 134–135.
  4. ^ 松本隆トリビュートに細野晴臣、YUKI、マサムネ、小山田壮平ら参加”. 音楽ナタリー (2015年5月4日). 2015年5月26日閲覧。

参考文献

  • 中川右介『松田聖子と中森明菜 1980年代の革命』朝日新聞出版朝日文庫〉、2014年12月30日。ISBN 978-4-02-261814-6