コンテンツにスキップ

「ホンコンやきそば」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
長澤功 (会話 | 投稿記録)
61行目: 61行目:
*1980年代初頭の一時期、大分県内では黄色い袋に包装され「九州一直線」という商品名で販売されたことがある。
*1980年代初頭の一時期、大分県内では黄色い袋に包装され「九州一直線」という商品名で販売されたことがある。
*大分県以外の九州地域([[福岡県]]など)の[[イオン (店舗ブランド)|イオン]]や[[トライアルカンパニー|トライアル]]の一部店舗でも販売されている。
*大分県以外の九州地域([[福岡県]]など)の[[イオン (店舗ブランド)|イオン]]や[[トライアルカンパニー|トライアル]]の一部店舗でも販売されている。
*[[1970年]]に[[東宝]]系で公開された[[社長シリーズ]]『[[社長学ABC]]』と『[[続・社長学ABC]]』(双方とも監督は[[松林宗恵]])に、スナックの場面で登場する。


== テレビコマーシャル ==
== テレビコマーシャル ==

2021年5月11日 (火) 11:09時点における版

S&B ホンコンやきそば
販売会社 エスビー食品[1]
種類 袋麺
販売開始年 1964年(昭和39年)[1]
完成国 日本の旗 日本
テンプレートを表示

ホンコンやきそばとは、エスビー食品1964年(昭和39年)に発売した[1]袋麺型のインスタント焼きそばである。

概要

ホンコンやきそばの最大の特徴は、日清食品チキンラーメンもしくは日清焼チキンと同じように、あらかじめ揚げ麺の表面にソースの味がつけられていることである。

1964年発売の商品で[1]、発売当初は全国区で販売されていたが売れ行きと製造能力の関係で販路の規模縮小を図り[2]、営業的な事情で要望・需要の高い 北海道の他[2]宮城県と九州の一部(福岡県長崎県大分県宮崎県)の地域で販売されており、現在もその状態が続いている[3]。 ただし、これらの販売地域では現在に至るまで根強い人気がある。2000年代に入ってから口コミで人気が広まり、エスビー食品のサイトやインターネットショッピングで購入することもできる。

パッケージには、現在も長衫中国語版を着たステレオタイプ中国人コック長のイラストが描かれており、コック帽には中華コック長と書かれている。

名前の由来

香港には広東料理に代表されるおいしい中華料理があることから、焼きそばもおいしい、という連想からネーミングされた[2]

袋の裏には、「香港は様々な中華料理を味わえる都市。その中華料理の調理法に習い、豚のだしとコシのある麺の食感にこだわりました。」と記されている。

原材料

味付け油揚げめん(小麦粉、食用油脂(豚脂)、ソース食塩香辛料砂糖煮干しエキス、ポークエキス、さば削りぶしエキス、こんぶエキス、ソースパウダー、ビーフエキス)、ごまあおさ、香辛料、調味料(アミノ酸等)、酸味料カラメル色素かんすい酸化防止剤ビタミンE)、甘味料ステビア)、(その他大豆りんごゼラチン由来原材料を含む)[3]

内容量

めん84g、ふりかけ1g。カロリーは1食あたり401kcal[3]

調理法

あらかじめ味付けされた油揚げ麺のため、調理法も他社の商品とは異なり、独特である。

  1. フライパンで200ccの熱湯を沸かす。
  2. 麺を入れ、ほぐしながら、水分がなくなるまで炒める。
  3. 水分がなくなったら皿に盛り、ふりかけ(ゴマ・アオサ)を振りかける。

カップ焼きそばのようにお湯を入れてその熱で戻すのではなく、外から加熱して、水分を飛ばしながら炒めることで、蒸した生麺に似た弾力のある食感を得ることができる。また、麺に付けられたソースの味がいったん湯の中に溶け出し、再び麺にしみこんでよく味がなじむとともに、炒められることで、独特の香ばしい風味が生まれる。ただし、他社の袋入りの焼きそばでは可能な、適当に多目のお湯を沸かして、麺が煮戻ったら、余分な水分を捨てるという調理法をこの商品で行うと味が薄まってしまう。水が多すぎた場合、ひたすら蒸発を待つ必要が出て、時間がかかるだけでなく、食感や風味も落ちるため、この商品を調理する時は水の量を正確に入れるのがおいしく手早く作るコツである。火力調整に慣れるまで、あるいは好みにより水を加減すると良い。特に最初はボソボソになる可能性があるので、防止のため220cc位の水で調理する方法もある。

その他

  • 野菜や肉を刻んで麺といっしょに煮ることも可能であるが、この調理の仕方の場合、そのままでは味が薄くなる。また、パッケージでは野菜、肉、貝類、えび、かに等をバターか油で炒めて「そえる」ことが提案されている。
  • 好みで鶏卵(全卵または卵黄のみ)をトッピングすることもある。
  • 麺に味がついているため、調理しない麺をほぐして、ベビースターラーメンのように食べることもできる。
  • 初期の激辛ブームの頃、袋が赤系のデザインの「激辛」も販売された。付属のかやく(白ゴマと青のり)に一味唐辛子の粉末を加えたものであるが、現在は販売されていない。
  • 現在のものでも、付属のかやくは一見白ゴマ・あおさのみに見えるが、香辛料等も含まれている。
  • 1980年代初頭の一時期、大分県内では黄色い袋に包装され「九州一直線」という商品名で販売されたことがある。
  • 大分県以外の九州地域(福岡県など)のイオントライアルの一部店舗でも販売されている。
  • 1970年東宝系で公開された社長シリーズ社長学ABC』と『続・社長学ABC』(双方とも監督は松林宗恵)に、スナックの場面で登場する。

テレビコマーシャル

  • 立川談志 - 柳家小ゑん時代にコックさんの姿で発売当時のコマーシャルに出演し、「『ホンコンやきそば』はホンコンにうまいよ!」とキャッチフレーズを述べた[1]

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e 初見健一『まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ 食品編 増補改訂版』大空出版、2009年9月。ISBN 978-4533109065 
  2. ^ a b c 北海道なのにホンコン? ナゾのご当地フード「ホンコンやきそば」 エキサイトニュース 2004年8月27日
  3. ^ a b c S&B エスビー食品株式会社ホーム > 商品・CM情報 > 商品情報 > インスタントフ−ズ > ホンコンやきそば > ホンコンやきそば

関連項目

外部リンク