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「グラビアモデル」の版間の差分

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2021年7月11日 (日) 02:03時点における版

グラビアモデルは、女性アイドル、および、女性モデルの分類の1つ。 

雑誌(現状では現実空間および電脳空間の双方で展開)のグラビアページ等で活躍する女性は、男性向けのそれで「グラビアアイドル」、女性向けのそれで「ファッションモデル」と呼ばれているが、各々の読者の嗜好が異なるため両立し難いと考えられてきた。しかし、双方で読者に訴求力がある女性たちの出現により、両語を併せたこの呼称が造語された。

歴史

グラデル/デュアルモデル

グラビアモデル」が定着する間もなく、省略された「グラデル」の使用も始まり、安藤沙耶香らに用いられた[注 1]

他方、杉本有美は、この語とは異なる表現の「デュアルアイドル」の呼称が用いられた。

グラビアアイドルやファッションモデルに加えて俳優としても活動する白鳥百合子佐々木希などは、「グラデル女優」とも称された。

モグラ女子

2015年平成27年)頃からは、「グラビアデル」を倒置した上で女性であることを加えた「モグラ女子[注 1]との呼称が出現[要出典]2015年に写真週刊誌「FLASH」8月18日・25日号が特集「「モグラ女子」の時代が来た」[1][2]を掲載した。このとき「モグラ女子」は、ファッション雑誌「モデル」と「グラビアアイドルをかけた造語で、この特集記事からその存在が広く知られる[3]

もともと前述の佐々木希(non-no)や菊川怜(Ray)、藤原紀香(JJ,CanCam)、木下優樹菜(ViVi)らがキャンペーンガールやテレビタレント業をやりつつ、男性誌のグラビアモデルやビデオ製作をこなし、その後に赤文字系の雑誌モデルを勤めていたが、ファッション雑誌ViVi」専属モデルなどで活動していたマギーは、2013年に写真集「マギー マギー マギー」を発売してグラビア活動を本格化し、数々の有名男性誌で男性からの人気を博し、後述する「モグラ女子」の先駆けと見なされている[4]

馬場ふみかは2015年に「週刊プレイボーイ」と「週刊ヤングジャンプ」でグラビアデビューしたのちに、ファッション雑誌「non-no」の専属モデルに抜擢され[3]2016年7月に「週刊プレイボーイ」に表紙巻頭グラビアで再掲載される際に「モグラ女子」と形容された[5]。馬場はモグラ女子の代表的存在として認知されている[6][7][3]が本人は、「モグラ女子」の語感は動物のモグラしか想像できず「グラモ」と呼ばれる方が良い、と発言している[7]

ファッション雑誌「CanCam」専属モデル[8][9]久松郁実は、2015年末に写真集「La iku」を発売し、2015年から2016年にかけて発売したイメージDVD3枚はいずれも好評[3]で、2015年下半期に最もグラビア表紙を飾った人物になった[10]

女性アイドルグループアイドリング!!!の元メンバーで「JJ」の専属モデル大川藍は、2015年にグループ卒業以後、ファッションモデルと並行してグラビア活動を増やした。「触りたくなるカラダNo.1」のキャッチコピーで活動し、2016年に6年ぶりとなるグラビア写真集を発売した[11]

2016年、モグラ女子がグラビア界で台頭を始めた。2010年のデビュー以来グラビア活動を続けつつ「MORE」専属モデルとして知られる内田理央は、グラビアは「攻め」続けて「おしりヌード」や「ふんどしヌード」など話題を集めた。ショートカット美女としてブレイク後に「non-no」専属モデルに抜擢された武田玲奈は、ファッションアイコンとして女性から支持されて男性から人気を泊し、「JELLY読者モデルCanCamモデルの石川恋も、数々の青年誌の表紙を飾る。「Ray」専属モデルの加藤ナナは、「週刊ヤングジャンプ」39号(8月25日)のグラビア界の新星を発掘する巻末グラビア企画で人生初のグラビアに挑戦し[12]、「天使」「人形のよう」と話題になった[13]。「Ray」の専属モデルなどで知られる泉里香は、11月に「週刊ヤングジャンプ」の表紙と巻頭でグラビアデビューし、編集部から「2016年最大の収穫」[14]と賛辞を送られた。2016年に「JELLY」専属モデルとなった武田あやなは、『週刊ヤングジャンプ』46号の表紙・巻頭・巻末グラビアに登場[15][3]する。14代目三愛水着イメージガールで「Ray」専属モデルの朝比奈彩は、「奇跡の9頭身」と称されるスタイルで人気を集めて、2016年10月に1st写真集「彩だらけ」を発売[16][17]する。逢沢りなは、戦隊物のヒロインとしてデビューして女優として活動しつつ、痩身だが豊かなバストの「ガリ巨乳」を生かしてグラビアアイドルとして活動した。LARMEMOREの専属モデルに採用されて以降はグラビア活動を封印したが、モグラ女子ブームに乗って2017年1月に週刊プレイボーイで4年ぶりにグラビア活動を再開[18]して、グラビアモデル、モグラ女子の代表格となっている。「Ray」の松元絵里花・「JELLY」の松本愛・「LARME」の大澤玲美らも活躍している[19]

2017年1月に「週刊ヤングジャンプ」1月29日号の表紙・巻頭・巻末グラビアで「日本最強 Top of ハイスペック」として、遠山茜子松元絵里花、日向カリーナ、杉本美穂加藤雛斎藤みらいレイニー平尾優美花山崎あみ阿部菜渚美ら女性ファッション雑誌で専属モデルを務めるモデル10名が起用された。本特集は、モデルの容姿や華やかさが称賛されたが、男性向け青年グラビア誌に求められるイメージにそぐわないと、賛否両論の評価を受けた[20]

2018年は、前述の馬場ふみか・武田玲奈をはじめnon-noの専属モデルがモグラ女子として躍進し、3月20日発売の「増刊FLASHダイヤモンド」は、鈴木友菜松川菜々花江野沢愛美岡田紗佳ら同誌のモデル4名のグラビアを特集して「なぜnon-noモグラ女子は人気があるか」を検証する記事が掲載した[21]

ほかにも岡本夏美(non-no)、新川優愛(non-no)、杉本有美(JJ)、新木優子(non-no)、池上紗理依(LARME)、池田ショコラ(LARME)、筧美和子(JJ)、金城茉奈(non-no)、久慈暁子(non-no)、源崎トモエ(JJ)、小林さくら(CanCam)、斎藤夏美(JJ)、佐藤美希(non-no)、佐藤麗奈(LARME)、竹富聖花(non-no)、ダレノガレ明美(JJ)、トリンドル玲奈(JJ、ViVi)、永尾まりや(LARME)、菜々緒(non-no)、西田有沙(non-no)、鹿沼憂妃(Ray)、ほのか (モデル)(CanCam)、小泉梓(Ray)、山岸舞彩(JJ)といった面々が、ファッションモデルをこなしつつグラビアタレントとして展開している。

イエローキャブに代表されるグラビア専門アイドルは1990年代から活躍したのち2000年代にはバラエティ番組へ進出したが、美少女評論家の高倉文紀は、女性タレントが売れるために「女優」「バラエティ」「アイドル」「グラビア」「モデル」の5要素のうち3つ以上をこなす必要があると分析している。モグラ女子の源流は、5つの要素を全てこなして2010年代にブレイクしたAKB48であると指摘した[2]

グラビアアイドル倉持由香は、ガールズポータルサイト「LoGiRL」でのインタビューで、モグラ女子を「黒船感がある」と評し、平均的日本人女性体型が大半を占めるグラビアアイドルに比べて、「細くてスタイル良くて美人でおっぱいが大きいって、こういう日本人女性離れした美しい容姿と体型がくると、もう勝てない」と心境を吐露し、別のインタビューで「モデル出身のグラドルには同じ土俵で勝負しても、雑誌の表紙争いで勝てないと思ってます」と率直な意見を述べている[20]

主なモデル

脚注

注釈

  1. ^ a b 「グラデル」ほかや「モグラ女子」はLGBTを考慮した名称ではない。

出典

  1. ^ “FLASH(フラッシュ) 2015年8月18・25日合併号”. ZASSHI-ONLINE.COM. (2015年). http://www.zasshi-online.com/Magazine/ProductDetail/?dcode=FLASH4150804&dpage=1 
  2. ^ a b “女性の理想&男性の理想を併せ持つ「モグラ女子」急増中”. FLASH. (2015年8月11日). https://smart-flash.jp/lifemoney/life/2439 
  3. ^ a b c d e “SEXY美ボディに男女双方が夢中!馬場ふみか・久松郁実・大川藍…“モグラ女子”の勢いがスゴい”. モデルプレス. (2016年10月20日). https://mdpr.jp/news/detail/1626124 
  4. ^ “【SNSセクシー】オシャレでエロいモグラ美女たち”. メンズサイゾー. (2016年12月5日). https://www.menscyzo.com/2016/12/post_13180.html#bmb=1 
  5. ^ “馬場ふみか【週プレ】で最強ボディー披露!ファン「破壊力…ハンパない」”. マガジンサミット. (2016年7月25日). http://magazinesummit.jp/magazine/1396500160725 
  6. ^ 週刊ヤングジャンプ 2016年No.52[要ページ番号]
  7. ^ a b 週刊プレイボーイ 2016年no.51[要ページ番号]
  8. ^ “「CanCam」久松郁実、SEXYビキニ×艷やか美ボディ披露で“和製ケイト・アプトン””. モデルプレス. (2015年5月25日). http://mdpr.jp/news/detail/1489205 
  9. ^ 久松郁実. ""和製ケイト・アプトン"と注目の久松郁実、豊満バストの秘訣に迫る「昔はコンプレックスだった」" (Interview). Interviewed by モデルプレス編集部. 2017-4-9閲覧 {{cite interview}}: |accessdate=の日付が不正です。 (説明); 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)
  10. ^ “表紙登場回数ランキング発表! 2015年下半期トップはイメージDVDが最も売れた絶好調の…”. エキサイトニュース. (2016年1月13日). http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160123/Shueishapn_20160123_59828.html 
  11. ^ 大川藍. "大川藍"触りたくなる"美バストができるまで「ボンッて一気に胸が膨らみました」 写真集アザーカット公開【モデルプレスインタビュー/前編】" (Interview). Interviewed by モデルプレス編集部. 2017-4-9閲覧 {{cite interview}}: |accessdate=の日付が不正です。 (説明); 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)
  12. ^ “『Ray』モデル加藤ナナ、人生初水着グラビア 大胆衣装に恥じらいも”. オリコン. (2016年8月25日). http://www.oricon.co.jp/news/2077225/full/ 
  13. ^ “ガチ天使!? 人形みたい?…話題の“ハーフモグラ”加藤ナナは和食が得意 「実は大和なでしこなんです!」”. 週プレNEWS. (2017年1月23日). https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170123-00078757-playboyz-ent 
  14. ^ 週刊プレイボーイ 2017年no.5 いま男たちが見たい モグラ女子 171頁
  15. ^ “まさに完璧女子。男も女も憧れる、モデル+グラビア=「モグラ女子」注目の5人”. Spotlight. (2017年1月1日). http://spotlight-media.jp/article/363699079768870075 
  16. ^ 朝比奈彩、“奇跡の9等身”がさらに進化「自分でも別人過ぎてびっくり」美の秘訣を明かす
  17. ^ 朝比奈彩、初写真集でランジェリー挑戦 覚悟を決めた“下尻”カットも
  18. ^ 週刊プレイボーイ (2017年1月7日). “逢沢りなが4年ぶりのグラビア解禁。男を誘惑する大人の色気…はまだ自分にない?”. 2017年1月10日閲覧。
  19. ^ SEXY美ボディに男女双方が夢中!馬場ふみか・久松郁実・大川藍…“モグラ女子”の勢いがスゴい
  20. ^ a b “グラビア界に黒船襲来! モグラ女子10人の「ハイスペックボディ」に絶賛の声”. メンズサイゾー. (2017年1月12日). https://www.menscyzo.com/2017/01/post_13402.html 
  21. ^ 鈴木友菜・松川菜々花・江野沢愛美・岡田紗佳「non-no」“モグラ”の輝く水着姿 異色のコラボ実現modelpress 2018年3月21日

関連項目