「洲宮神社」の版間の差分
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* [https://tateyamacity.com/archives/2754 洲宮神社] - 館山市観光協会 |
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* [http://furusato.mbit.or.jp/modules/dbx/?op=story&storyid=423 洲宮神社] - 南房総データベース |
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2021年7月20日 (火) 12:49時点における版
洲宮神社 | |
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所在地 | 千葉県館山市洲宮921 |
位置 | 北緯34度57分09秒 東経139度50分17秒 / 北緯34.95250度 東経139.83806度座標: 北緯34度57分09秒 東経139度50分17秒 / 北緯34.95250度 東経139.83806度 |
主祭神 | 天比理乃咩命 |
社格等 |
式内社(大)論社 旧県社 |
創建 | (伝)神武天皇元年 |
本殿の様式 | 神明造 |
例祭 | 8月9日 |
洲宮神社(すのみやじんじゃ)は、千葉県館山市洲宮にある神社。式内社(大社)論社で、旧社格は県社。
祭神
祭神は次の3柱。
- 主祭神
『金丸家累代鑑』(慶長2年(1597年)成立)の記述などから、洲宮神社と洲崎神社は「洲の神」を祀る2社一体の神社で、洲崎神社が「洲の神」を祀る一宮、洲宮神社が「洲の神」を祀る二宮とされたとする説もある[3][2]。安房国二宮としての確実な史料は知られないが、鶴谷八幡宮(安房国総社)への神輿渡御では、洲宮神社は「安房二ノ宮洲宮神社」の高張りを掲げ、安房神社の次順で斎場へ入御する。
歴史
概史
大同2年(807年)成立の『古語拾遺』では、神武天皇の命を受けた天富命が肥沃な土地を求めて阿波国へ上陸して開拓した後、さらに肥沃な土地を求めて阿波忌部氏の一部を率い房総半島に上陸したとするが、社伝によれば神武天皇元年に天富命が魚尾山に神社を創建し、当時海辺にあったことから「洲神」や「洲宮」と呼ばれたとする。
また、『斎部宿禰本系帳』では天富命15代目の子孫である佐賀斯の長男・子麿の第2子・夫岐麿が安房郡大領となって「洲の神」を祀り、その18代後の子孫である諸幾が文永10年(1273年)に洲宮神社として創建したとしている。同書には「文永十年、神宣ニ依テ社頭ヲ明鏡山豊栄地ニ遷シ建テ・・・」との記述があるが、この「明鏡山豊栄地」は現在も御浜降神事が行われる「明神山」に比定されている[2]。
「天比理刀咩神」は度々六国史に登場し、神階の陞叙を受けている(「洲崎神社#神階」参照)。
延長5年(927年)の『延喜式』神名帳では安房国安房郡に「后神天比理乃咩命神社 大 元名洲神」と記載され、天比理乃咩命神社は大社に列格された。洲宮神社はこの天比理乃咩命神社の論社の1つで、もう1つの論社である洲崎神社と、どちらが式内社であるか江戸時代から争うようになる。
『洲崎神社伝記』では、洲宮神社は始め明神山の洲の辺に鎮座していたが、後に魚尾山へ遷座、文永10年(1273年)10月15日の夜に発生した火災により社殿を焼失して長らく仮宮に鎮座し、永享11年(1439年)10月に現在地へ遷座したと伝える。ただし、現在地からも祭祀に使われた鏡や土器が出土しており、この地でも古代に祭祀が行われていたことがわかる。
前述の通り、后神天比理乃咩命神社を巡っては、洲宮神社と洲崎神社の間で長らく論争となっていた。明治5年(1872年)神祇を管轄する教部省は洲宮神社を式内社と定めたが、翌6年(1873年)にこの決定を覆して洲崎神社を式内社とした。ただし、この決定の論拠はあまり明白で無いとされ、また洲宮神社では文永10年の火災で古記録を失った事が式内社指定変更の原因の1つとなったと主張しているのだと言う[2]。近代社格制度では県社に列格されている。
神階
- 「洲崎神社#神階」を参照
境内
-
本殿
-
拝殿
文化財
館山市指定文化財
- 有形文化財
- 無形民俗文化財
- 洲宮神社御田植神事
- 毎年元日の朝に豊作を願って行われる予祝儀礼。昭和44年2月21日指定[7]。
- 洲宮神社御田植神事
現地情報
所在地
交通アクセス
脚注
参考文献
- 全国神社名鑑刊行会史学センター 編 『全国神社名鑑 上巻』 全国神社名鑑刊行会史学センター 1977年7月
- 君塚文雄「洲崎神社・洲宮神社」(谷川健一 編 『日本の神々 -神社と聖地- 11 関東』 (白水社、1984年12月))
- 中世諸国一宮制研究会 編 『中世諸国一宮制の基礎的研究』 ㈲岩田書院 2000年2月
外部リンク
- 洲宮神社 - 館山市観光協会
- 后神天比理乃咩命神社 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」