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ブルース形式
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===ブルース形式===
===ブルース形式===


'''ブルース'''で用いられる形式。12 小節からなり、おおむね次のようなコード進行で構成される形式。時代が進むに連れてコード進行は変化していく。
'''[[ブルース]]'''で用いられる形式。12 小節からなり、おおむね次のようなコード進行で構成される形式。時代が進むに連れてコード進行は変化していく。


古典的なブルース形式の例
代表的なブルース形式の例
(1) 古典的な例
Key in C Major
Key in C Major
|C7 |C7 |C7 |C7 |
|C7 |C7 |C7 |C7 |
|F7 |F7 |C7 |C7 |
|F7 |F7 |C7 |C7 |
|G7 |G7 |C7 |C7 |
|G7 |G7※ |C7 |C7 | ※ F7 が使われることもある。
(2) ビー・バップ時代の例
Key in C Major
|C7 |F7 |C7 |Gm7 C7 |
|F7 |F#dim7 |C7 |Em7 A7 |
|Dm7 |G7 |C7 Am7 |D7 G7 |


[[de:Formenlehre_(Musik)]]
[[de:Formenlehre_(Musik)]]

2004年10月4日 (月) 18:42時点における版

楽式(英Musical forms、独Musikalishe Formen)とは、西洋音楽における楽曲の形式のことである。

形式の種類

二部形式

楽曲の全体が2部分から成っている楽曲の形式を二部形式という。

三部形式

三部形式とは、全体が3つの部分から成っている楽曲の形式のことである。

複合三部形式

複合三部形式は、三部形式の各部に二部形式や三部形式を組み込み、全体の構成が階層的になったものである。

ロンド形式

ロンド形式とは、ある同じ旋律(ロンド主題という)が、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される形式のことである。

ソナタ形式

ソナタ形式は、古典派の時代に大きく発展した楽曲形式で、提示部、展開部、再現部の3部から成る。
古典派ソナタや、古典派ソナタに類似している交響曲、独奏協奏曲弦楽四重奏曲などの、第1楽章や終楽章に多く見られる。

ロンドソナタ形式

ロンド形式に、ソナタ形式の要素を加味した形式を、ロンドソナタ形式という。

リトルネロ形式

リトルネロ形式とは、バロック時代協奏曲に多く見られた形式で、ロンド形式同様、ある同じ旋律(リトルネロという)が、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される形式のことである。

フーガの形式

フーガ対位法による楽曲のひとつである。曲にもよるが、おおむねリトルネロ形式に似た独特の形式を持つ。

変奏曲形式

変奏とは、主としてメロディーに装飾を付けることである。

主題と変奏をもって構成される楽曲の形式で、主題が1回演奏された後にその変奏が数回演奏される。独立した楽曲として変奏曲と名付けられる場合もある。主題にはThema、各変奏にはVar. 1、Var. 2のように楽譜に示されることがある。


歌曲の形式

歌曲は、基本的には節(1番、2番、3番などの「番」のこと)ごとに二部形式や三部形式で書かれるが、節によって、同じ旋律の繰り返す場合(有節歌曲形式)と、違う旋律となる場合(通作歌曲形式)とがある。

リフレイン形式

カンツォーネ、シャンソン、ジャズ、歌謡曲などに非常に多く見られる、前語りとリフレインから成る形式に、定まった呼び名はないが、リフレイン形式ということがある。

ブルース形式

ブルースで用いられる形式。12 小節からなり、おおむね次のようなコード進行で構成される形式。時代が進むに連れてコード進行は変化していく。

代表的なブルース形式の例
(1) 古典的な例
Key in C Major
|C7       |C7       |C7       |C7       |
|F7       |F7       |C7       |C7       |
|G7       |G7※     |C7       |C7       |   ※ F7 が使われることもある。
(2) ビー・バップ時代の例
Key in C Major
|C7       |F7       |C7       |Gm7  C7  |
|F7       |F#dim7   |C7       |Em7  A7  |
|Dm7      |G7       |C7   Am7 |D7   G7  |